作品

暗藻騎士
絆催眠
 僕はきっと強くなる。
 今みたいに、守られてばかりじゃない。
 僕が、みんなを守れるくらいの力を。
催眠
 僕は弱かった。
 だから、僕は助けを求めるしかなかった。
 僕を助けて。
 助けて。
始1 「影浦君!」
 背中から名前を呼ばれ、僕は後ろを振り向いた。
 真っ赤な顔をした、見覚えのない女子が立っている。
始2  日曜日。
 僕たちは近所の公園で開催される、フリーマーケットにやってきていた。
始3 「おはよう……」
「おう、おは……おい、顔色悪ぃぞ、大丈夫か?」
 集合場所の信号前には、既に橙真の姿があった。
始4 「いらっしゃい、紫郎君」
 僕を迎えたのは、碧の母、鳴瀬千珠子さんだった。
蒼依1  蒼依は僕たちの母であり、姉であり、全てを委ねられる存在だった。


 

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