作品

ジャム
にった〜せぶん
 三つ編みで眼鏡でぽっちゃりしてて…編み物だけが趣味の暗くて地味な女の子。
 それが私、新田ナナコ。
 気になる人はいるけど、私なんかじゃ…。
 でもそんな時に一冊の本を見つけたの。
毛糸の呪い
作り目 『手作りニットで素敵なカレをゲットするお呪い』
 その本の上でピタリと指が止まってしまう。
「てづくりにっとですてきなかれをげっとするおまじない」
 背表紙のタイトルを声に出してみる。…ゴクリ。唾を飲み込む音が殊更大きく聞こえた。
表編み  あとは編むだけ…そう思っていたんだけど、おまじないにはまだ続きがあったの。  …ちょっと恥ずかしいけど、頑張らなくっちゃ。
裏編み  今日は本の返却日。編み上がったものを持って図書館へやってきたんだけど…うぅ、思ってたより人が多いよぉ。
 取り敢えず返却だけ済ませて閲覧室で待ってよう。しばらくすれば他の人も帰るだろうし、それからでも遅くないよね。うん。
伏せ目  もしかして、私がプレゼントしたせい?
 じゃあ谷崎さんのホントの気持ちは?
 好きって言ってくれたのは嘘…なの?

素敵な原稿用紙 
私は官能小説家だ…とは言うもののここ最近はスランプに悩まされている。
だが今日こそは…。文具店で購入した原稿用紙を手に私は馴染みの喫茶店へと向かった。
アイテム、舞台操作
素敵な原稿用紙

山下夫妻と不思議な店 
契約も無事にまとまったというのに、先程から溜め息ばかりで同僚にも心配される始末。
何とか妻に怒られずに済む方法はないだろうか?
夫婦愛、不思議な店
山下夫妻と不思議な店

もとわん! 
こんにちは!私、おもと。女中やってま〜す♪趣味は知り合いの南蛮人に教えてもらった催眠術よ。
でも毎日楽しく生きてる小粋な江戸っ娘おもとさんにも悩みがあるのよね。聞いてくれる?
落語エロパロ催眠風味
もとわん!

僕の魔法、キミの魔法
 小さな頃から魔法が使いたかった。
 でも大きくなって分別が身に付いてくると、魔法はフィクションやファンタジーの産物だからと諦めてしまう。
 僕もそうだった。
 諦めてしまうところだった。
 でもね、ちょっとした閃きのお陰で魔法みたいな事ができるようになったんだ。
 だからさ、やり方教えてあげるよ。キミも興味あるでしょ?
 でも理論立てて話すのは苦手だからさ、僕の体験談を交じえながら話させてもらうよ。
魔法、思考挿入
第一話  藤野カオリは、気さくなヤツで男女分け隔てなく明るく振る舞うから結構人気者だった。
 僕はイメージを膨らませ、僕への恋心を彼女に植え付ける。
 よし、どんな結果になるか放課後を待とう。
第二話  一応は魔法が効いたみたいだけど、微妙と言えば微妙。
 他の子に試すのはちょっとオアズケにして、もうちょっと藤野で練習を重ねた方が良いかも。
第三話  お陰で随分魔法の使い方にも慣れて色々なことがわかった、できる事もちょっとだけ増えたんだよ。
 色々実験してわかったのが、どんな風にイメージすれば魔法が効きやすいかとか、こういうのはまだ難しいとかね。
第四話  昼休み、僕はいつものように屋上手前の踊り場で藤野の弁当を食べている。
 藤野はすぐそばにいるよ。僕の目の前で壁に手を突いてこっちに尻を向けてる。
「今日も美味しいよ。でも大丈夫か?そんな事まで『練習』して。無理しなくて良いんだぞ」
第五話 「あ〜、太一だ♪え〜い!」
 振り返ろうとすると何かが勢いよくぶつかってきた。
「何だ、ミノルじゃないか」
 そこには小さな頃から見慣れた女の子がいた。
第六話  風呂あがりにスポーツドリンクを飲んでいると、さっき僕が持ってきたパーカーを着たミノルがやってきた。
「ね、ね。はやくオトナの遊びしよ〜よ」
第七話  ミノルどころか、おばさんにまで引き留められて結局土曜日だけじゃなくて日曜日も泊まる事になってしまった。
 おじさんは出張先でトラブルがあって帰るのは月曜になるらしい。
 おばさんは電話でそれを聞いた時、すごい拗ねてた。でその後すごい怒ってた。
「帰ってきたらとっちめてやる」
第八話  島村のお陰でだいぶ落ち着いてきたけどまだヤり足りない。
 すぐにでも臨戦状態になれる、そんな変な自信がある。
 教室に入ると藤野が近付いてくる。


 

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