作品

スズキ  
キャッツ・アイ〜Cats eyes〜
「猫っていえばさ」美希は内緒の話をするかのように身を乗り出して囁いた。「明美、聞いた?『キャッツ』の話」
 美希が言うと、明美も強く頷いた。「うん。アジトがこのあたりにあるんじゃないかって話でしょ?」昨日からどのニュース番組もこの話題をこぞって取り上げていた。
催眠
第1章 「さあ、お前たち。仕事だ。行け」
 命令を受けた眼光の持ち主達は、愛らしく、どこか妖艶な声をあげ、部屋を飛び出していった。
第2章  山奥にある、廃れた洋館。
 扉を開けると奥からレオタードを着た少女達が現れ、「猫のポーズ」で跪いた。
「ご主人様、お帰りなさいませ」
第3章  男は左手で優雅にワインの入ったグラスを傾けた。右手は傍らで男に抱きつくようにしている一人の奴隷猫に伸びている。
「ああ…あぁん…ミャウン…」猫は可愛らしい喘ぎ声を上げながら、男に身を任せる。
第4章  明美は「教育中」の少女達の間を歩いていった。
 黒光りする壁の如く垂直に立てられた板に、少女達は裸で「大」の字に磔にされている。
 虚ろな目はしっかりと、目の前に立つ猫のオブジェを凝視している。


 

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