作品

雨音
人形の館
「ちょっと、そこのぼうや」
 声のしたほうを見ると見るからに怪しげな黒いフードを被った老女がじっとこちらを見ていた。
「ぼうやにいいものをあげよう。こっちへおいで……」
 鈍い銀色をした金属の鍵を老女が差し出した。
学園モノ、微MC
人形の館

蒼い月の夜に
 美しい母と私より少し背の高い姉。
 そして黒猫のアルテ。
 私たち三人と一匹は静かに慎ましく生きていた。
 私たちは何も望まなかった。
 ただ、平和に暮らしたかった。
 それなのにその願いは叶わなかった。
中世・女性主導
プロローグ 「また……あの夢……」
 じんわりと沸いた生温い脂汗を拭う。
 あの夜から見続けている悪夢は今夜も例外なく私を苛んだようだ。
第一話  透き通った湖の水面にきらきらと眩しく朝日が反射する。
 もう夏だというのにその水は冷たく、気持ちよかった。
 黒く短い髪を洗い、ゆったりと水面に浮く。
 私たちの復讐の帰り道。


 

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