作品

4階
女王の庭
 晴菜は今、啓知大学の3年生だ。
 清楚で上品な美しさが深みを増して、微かに匂い立つような大人の色気も加わった。
 男たちだけでなく女子学生までも、憧れと羨望のまなざしで、晴菜を見てはため息をつく。
 小野寺晴菜の美しさは、キャンパスで際立っていた。
 啓知大学の学生にとって小野寺晴菜は、ほとんど伝説といってよかった。
催眠、女子大生もの
序章 探し物  1時間以上もの間、住宅街を歩き回って時間をつぶしている。
 ひとまわりして、また彼女の家の前に戻ってくる。
 2階の角部屋、そこが彼女の部屋だ。
第1章 ステージ  倫子のマンションは3LDKの広さがある。セキュリティも万全だ。
 そのマンションの広さを生かして、倫子はよく客を招く。
 晴菜も確実に月1回は、お泊まりに誘われる。
第2章 かぼちゃの馬車  山越崇行が下川倫子から催眠術のことを教えられたのは、それより数ヶ月前だった。
 崇行はまったく信用しようとしなかった。倫子は証拠を見せてやると言った。
第3章 舞姫  夜が更ける。
 倫子が主催する催眠術ショーのステージは、幕間の質問タイムが終わり、後半の部に入る。
 倫子は再び晴菜と弘充を眠りに落とした。
第4章 女王の庭 Vol.1  倫子の大学生活は、これまでの屈託を取り返すように、急に楽しくなった。
 さんざん晴菜をイジって遊んでも、一晩明けると晴菜は催眠術のことはすべて忘れる。
第4章 女王の庭 Vol.2  晴菜はストリップ歌謡ショーの2曲目を歌う。
 テーブルの上で、細い腰を艶かしく揺らして踊る。
 汗が滴り、テーブルの上に飛び散る。
第5章 賜物  待ち合わせ場所は上野公園だった。
 何の用だったのか思い出せない。待ち合わせ相手も誰だか覚えていない。
 だが、不審に思うことはない。
第6章 おもちゃ  ゼミの開始時刻の20分前に、倫子はゼミ教室に行った。
 すでに「晴菜のお友達」は勢揃いしていた。
第7章 残り火  こういうのはどうだろう?
 小野寺晴菜の法則――全ての男は小野寺晴菜に恋をしている。
第8章 涙  最近、大嶋は、小野寺晴菜のことが気になって仕方がない。
 ゼミの授業中や、自分の研究室に遊びに来ているとき、小野寺晴菜の整った顔やほっそりした身体に、どうしても視線がひきつけられてしまう。
第9章 迷宮の小鳥(1/3)  里穂はケータイを開く。待受画像は、里穂が大学に遊びに行ったときに一緒に撮った写真だ。
 小野寺センセイは、ケータイの小さい画面でもこんなにキレイ。
 私もすぐに、センセイみたいにキレイになるんだ。
第9章 迷宮の小鳥(2/3) 「里穂ちゃん、セクシーだったねぇ。くくく」
 チーズバーガーにかぶりつきながら、小田が下品な含み笑いをする。
第9章 迷宮の小鳥(3/3)  マーメイズホテルの外で、センセイたちが待っていた。
 甘ったるく顔を赤らめて、見るからにイヤらしくい。
 これが、センセイの本性なんだ。


 

戻る