作品

SYARA
老教師の午後
 公立中学校の教師として三十数年、定年退職を迎えた私を、古くからの友人であったここの校長が迎えてくれ、早3年が経ちました。
 どうやら私は、有難い事に子供に好かれる性質であるようで、現役時代も現在も子供達は「じーちゃん先生」などの愛称で呼び、接してくれます。
(では、用意に入るとしますか……)
催眠・鬼畜・魔力・覗き・支配
 さあ――
 「狩り」の、開始だ。
『それでいいのか?』
 悪魔は問うた。
『残したくはないか? お前の遺伝子を』
「――気持ちよかったかい? 奈々」
「――――っ!! あ、ああっ!!」
 快感に打ち震え、破瓜の激痛に慄(おのの)く奈々の顔は――とても、美しかった。
 絶頂の瞬間こそが、女の一番美しい表情だと言うが、まさにその通りだろう。
 だが、苦痛に煩悶する表情もまた、素晴らしい。
 人生は、連綿と続く時間の積み重ねだ。
 だが言い換えればそれは、「今」の積み重ねに過ぎない。
 そして私は、少女達の「今」を完全に掌握している。
「…………?」
 微かな衣擦れの音に、私はふとまどろみから目を覚ました。
 私の正面、大きく開かれたガラス窓の前に、奈々が立っていた。


 

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