作品

くりふ
天使のチカラ
…どこからか、不快な音がした。
この音を聞くと、とても嫌な事が起きる気がした。
…うるさいなぁ…。
そう思って音の方向に顔を向けると…。
―――――― 次の瞬間、ボクの視界は一瞬にして、黒と赤に染まった。
天使
プロローグ 「ねぇねぇ修。今度の夏休みさ、海行かない?」
「…海?」
「あたし達、最後の夏休みじゃない?…もう、皆バラバラになっちゃうんだしさ…皆で記念に旅行でも行こうと思ってさ」
第一話 ―――ボクはいつの間にか、暗闇の中にいたんだ。
まるで、覚めない夢の中にいるような…とてつもない不安と、焦りと、悲しみ。
…でも、心配はいらないはずだ。
覚めない夢はない。
早く…早く、夢から覚めて。
第二話 「…どうしたの?修」
「…え?」
「何か…明るくなったよね、修」
第三話 「…ん?」
 ボクが綾姉ちゃんに切ってもらったスイカを頬張っていると、携帯の着信音が鳴った。
「…宗佑だ。…はい、もしもし?」
第四話 「…あ。良かった。起きられたんですね」
 窓の外をぼんやりと眺めていたボクの後ろから、女の子の声がした。
「…あ、恭子、ちゃん…。ボク…」

ハート・ハック・クラッシャー
 人間の心は千差万別。
 だからこそ人の人生は愉快で面白いわけだけど、それは辛いことでもある。
 …たまには、そいつを少し弄ってみたい、なんてのが人間のサガってやつさね。
 …まあ、俺の場はそんなご立派なものじゃないわけで…。
 もっとこう、ドス黒いような、赤と白を混ぜたような…
機械、精神操作
1話  時刻は昼を少し過ぎた時間。
「…あれ?」
 玄関前。靴の隣に、茶色の小包が置いてあった。
2話  あれから、一週間くらい経っただろうか。
『あれ』というのは勿論…
 悠希の精神を使って、コイツの性能を試した日だ。
3話 「此処が今日から私達の部室でーすっ!!」
 悠希がドアを勢いよく開くと、一面灰色の何もない空間が広がっていた。
4話  「俺は…みんなを守るッ!!変身!!」
 「行かないで!!貴方が死んだら…あたし…ッ!!」
5話  …この機械を手にしてからどれくらい経ったんだろう。
 考えてみれば、まだ一ヶ月も経っていないのだから驚きだ。
6話  携帯電話のディスプレイを見て開口一番。俺は口をあんぐり開けて固まる。
「…ん?どーしたんですか?先輩。」
「…『藤田奈月』…?」
7話  六畳の居間には時計の秒針の音と奈月がミカンを食べる音だけが聞こえていた。
「そんなに緊張しないでよ、お兄ちゃん」
「き、緊張なんかしてないぞ…」
8話  俺は階段を全速力で駆け上がる。
 慣れない運動のせいで息切れも動悸も激しいが、そんなことに構ってはいられなかった。
 早く知りたい。真実を知りたい。
9話 不気味なほどに静かな夜の大学構内。
 ただ、このドアを開けたの先には確実に人が存在する。
 …奈月と、悠希が。
10話  周りのボクに対する期待は風船のように膨らみ続け、果てがなかった。
 そして何より嫌だったコト。
 …兄のコトだった。
11話  …あれから、数日が経った。
「あれ」というのは…屋上で、奈月と対決をして、勝利したあの夜から。

粘土遊び
 人の心とは、粘土のようなものだ。
 つまり、少しの力・・・「刺激」さえあれば、簡単にその心は形を変えてしまう。
 そして俺は・・・
能力・常識変換
第1話 夕焼けの綺麗な日  日が沈み、夕焼けが綺麗な日だった。
 上手くいけば・・・今日は最高の日になる。
 俺の人生最大の転機。
第2話 奈落の底へ  ある朝の事だった。
 ふ、と目がさめると、俺の手には・・・粘土があった。
 いつの間に、誰がつけたのだろう。
第3話 新世界への船出  ・・・夢・・・か。
 かなり不機嫌な心境で、俺は目を覚ます。
 早耶香が・・・俺の男根をしゃぶっていた。
第4話 下僕たち  俺は微笑みながら、携帯電話を取り出す。
 大事な「下僕」と戯れるために・・・。


 

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