作品

ユキヲ
TEST
 都内では近年、犯罪多発が大きな社会問題となっていた。
 犯罪組織と警察機構とのいたちごっこの様相は長期化を呈し、検挙率は低迷。
 特に女性の犯罪被害率が高い伸び率を示す中、PRマスコットとして存在していた女性チーム・レディースワットは、女性を守るための特務機関として成立することとなった。
催眠・女性主導・SF
1st-day  小雨降る深夜のラブホテル街。
 路駐したシルバーのベンツ。助手席に座る女がタバコに火を点ける。
「チーフ、またですか?もう灰皿一杯ですよ」
2nd-day  新しい朝が訪れかけていた。
「もう朝?早いね、雪ちゃんは何時に出勤するの?」
「私は・・・・・瑠璃子お姉様を10時までにメディカルセンターへ送らなくてはなりません」
 全裸のまま直立不動の雪乃は無表情で答える。
「・・・・あの2人も受けるんだよね」
「あの2人・・・・?」
3rd-day  弘美と美穂は憑かれたように狂態を晒していた。
 男言葉を吐く弘美は荒々しい表情で美穂を犯していた。
 周囲では寮生たちが、獣のようにお互いに絡み合っていた。
「さてと。飽きちゃったな」
3rd-day Vol.2 「全治3週間ってトコだな。骨に被害が及んでないとは思うがレントゲンを撮ってみるようだろう」
 入念に傷口を見てから医師の隈井は言った。
「銃創もうまくすればそんな気にならん程度には消せるだろう。今回の出品はあきらめナ、次回は大丈夫だ、保証するよ」
3rd-day Vol.3 「待たせて悪かったわね。作戦が目前だから、どうしても捜査については当日内に報告書が欲しくって」
 そう言いながら部屋に入ってくると含み笑いを浮かべて机上に置かれた報告書を祐実は手に取った。
4th-day Vol.1  早朝、学内の面談室で学年主任の奥津真矢からの30分にわたる説明で琥南の転入手続と入寮手続が済まされた。
「寮には最初から必要なものが学校側から用意されていますからお母様はこれでお引取り頂いて結構です」
「はい。よろしくお願いします」
4th-day Vol.2 (陣内さんは欠席か・・・。琥南くんがっかりするかな、真奈が慰めてあげなきゃ、ウフフ、舐めてあげよう)
 真奈の顔がいやらしく緩んだ。
4th-day Vol.3 陣内瑠璃子の身柄確保―
 奈津美がその報を受けて、道玄坂署についた時には、すでに園美と樹里が取調室前の廊下にいた。
4th-day Vol.4 「これでいい?」
「お?おおっ!いいトコあるな、オマエ」
 図らずも瑠璃子が琥南の泣き顔を目の当たりにして自ら『ママ』に連絡をとった。
4th-day Vol.5 「それでよくおめおめと自分ひとりで帰ってこれるものだわ」
 チーフデスクの前でうなだれる樹里に祐実は冷たく言い放った。
「申し訳ありません・・・・・・・・・・」
4th-day Vol.6 「いった〜い!何すんのよ!もうーっ」
 瑠璃子は上半身をやっと起こしながら頭を撫でた。
「うるさい!」
 茶羅は真剣な眼差しで瑠璃子を一括した。
4th-day Vol.7 「あぁん・・・ふ〜ん・・・」
「気持ちいいんでしょ。言葉に出して言えばもっと気持ちよくなれる」
「言葉を・・こえに・・・?」
「そう。その方が彼氏も悦ぶから」
4th-day Vol.8 「許さない、絶対許さない。女の敵よ、社会悪『セルコン』は私が潰す!」
 祐実は拳を握り締めた。
4th-day Vol.9  満足げに弛緩しきった表情で横たわる園美の耳には割れんばかりの拍手は届いてはいなかった。
 園美は『FOREST』の店内中央にあるお立ち台の上で全裸のまま、息も絶え絶えに昇天していた。
5th-day Vol.1 「私は、祐実チーフのためだけに行動します」
 茶羅は無表情のまま視線を虚空一点に固定したままセリフの棒読みのように言葉を口にした。
 従属の誓いを聞いて祐実は不敵に微笑む。
5th-day Vol.2  1台の白い商用車バンが検問所にたどり着いた。
「どうも、科警研科情第1研、藍本です」
5th-day Vol.3 「薬物耐性に特化した捜査員の育成と特殊班化?」
 祐実は想像がつかないと苦笑した。
「まさにね」
5th-day Vol.4  捜査前の緊張感を自分自身が感じ取れることに奈那は喜びを感じていた。
 祐実の呪縛からの生還、それが何ものにもかえ難かった。
(奈津美さんと力をあわせて、みんなを助ける。私はやるっ!)
5th-day Vol.5 「哲郎君、ホントにこれで最後にしてね。お茶だけだからね。そして約束して、もう私との交際は諦めると。」
 そう言って松崎奈緒は時計を気にした。
5th-day Vol.6 「な〜んだかねぇ〜、まるで手駒の争奪戦、オセロゲームやってるみたいだな、あの傲慢女(明智祐実)と。たかだか薬で奪えると思ってるの?」
 美穂からかかってきた携帯電話を切ると無造作にテーブルに投げ出した。
5th-day Vol.7 「・・・・・・・ただ今の記録は歴代第7位の記録となります」
「フフフ、いいじゃないか」
 『潮招き』は満足そうにいった。
5th-day Vol.8  それは奈緒達の姿が舞台のそでに消えた直後だった。
 店内に流れていた音楽が軽快な音楽に変わる。
「なんなんだ、これは・・・・」
5th-day Vol.9  客の男の声は焦っていた。
 いきなり可愛がっていた自分の仔猫が悲鳴をあげて騒ぎ始めたのだ。
「な、なんなのコレーっ!いやーっ近寄らないで!触んないで!」
before-party Vol.1 「・・・私は、祐実チーフのためだけに行動します。私の精神を蝕んで、私の大切な祐実チーフを襲わせた憎むべき陣内瑠璃子を刺し違えてでも連行します。瑠璃子が私を再び取り込もうとしたら、祐実チーフから頂いたショック弾のスイッチを躊躇することなく押します。私は、祐実チーフのためだけに行動します。祐実チーフの命令は絶対・・・」
before-party Vol.2 「心配いらない。命に別状はないそうだ」
 にゃんにゃんハウスの騒動で助けられた深田茶羅はメディカルサイエンスセンターへ送られていた。
BLACK X'mas  21:30、晴海『Zton(ゼットン)』の周囲には動員された所轄捜査員と車両がビルや駐車場に隠れて配備されていた。
 祐実の合図で一斉に周囲の道路を封鎖して『Zton(ゼットン)』そのものを完璧に一斉包囲する手はずが整っていた。
exhibition 『TEST』 1 「レディース&ジェントルメン! 今宵、最後のイベントは、セルコン組織史上、最年少にして!女性ブリーダー期待の星の登場です!」
exhibition 『TEST』 2 課題『レディースワット現役隊員を1名を堕とし、オークションに提出すること! 商品は完全なる調教済みと化していること』
「なんですって!」
exhibition 『TEST』 3 (まずは目の前にある邪魔者だけでも排除しておくことが得策のようね。先にこの小生意気なガキを潰しておかなくちゃ)
exhibition 『TEST』 4 「な、な、な、なにこれ。わたし、なにをっ」
 紀香は口を腕で拭い、腕についた糸を引くような粘ついた液体をみて愕然とする。
exhibition 『TEST』 5 「ボクがこのコたちを堕として好き勝手にHなことさせて操っているように、このママ、『メデューサ』にあなたもすでに堕とされているんだよ」
「ま、まさか!そんな」
exhibition 『TEST』 6  祐実は躊躇うことなく銃口を自分の耳元に向けた。
「ごめんなさい。みんな、みんな・・わたしのせい。私のせいで・・・」
exhibition 『TEST』 7 「すまな・・いナ。かばい・・きれなか・・ったか・・」
「な、ナイトホーク!」
 瑠璃子とママが同時に影の名前を叫んだ。
EPILOGUE 「ん、んぅ・・・・」
 焦点が定まらない視界に真っ白な天井が飛び込んでくる。
「気がついた?伊部奈津美さん」
さよならの向こう側 「・・・メディカルサイエンスセンターから? なんで」
 奈津美は奈那の言葉に疑問を声をあげた。


 

戻る