作品

紫 真人
帝国軍特別女子収容所
 自己紹介しておこう。通称アルファ。階級は中尉になる。一応尋問官の1人だが、あっちは拷問専門。俺は洗脳屋だ。
軍事・媚薬・洗脳
FILE 1  机の上を写真が滑ってきた。
「いい女ですね。レジスタンスにしておくのは勿体無い」
FILE 2 「はっ、くっ、……うっ」
 尋問室にうめき声が流れていく。
 エミリアは苦しそうに眉を歪めて、歯を食いしばっている。
FILE 3  刑務所地下の尋問室にやってきた。
 あつらえた特別室のベッドでエミリアが手錠をつけたまま、こんこんと眠っていた。
FILE 4 「ジェイムズ=マクファーだな?」
「……」
 男は無言でこちらを見返してくる。
FILE 5 エミリアが俺のペニスに舌を這わせている。
初めてのフェラチオの真っ最中だ。
「ほら。尻をこっち向けろ」
「わかったわよ、もう」
FILE 6  ふと気が付くと、またあのカフェテリアだった。
「まだこんな、おまま事を続ける気?」
「昨日のアレじゃ、君も納得いかないだろう?」
「私はレイプされて泣き寝入りするような女じゃないの」
FILE 7 ――本当にしぶといな。このレジスタンスは。
 これ以上情報を引き出すには、時間が足りない。
 それに自分が情報を出してしまったことに気付くかもしれない。
 気を逸らさなければ。
FILE 8 「何が起きても、帝国におもねるつもりはありません」
 尋問室の椅子に縛り付けられても、マリアは敢然と顔を上げていた。
 俺は無針注射器を取り出した。
「ちょ、ちょっと、何する気です?」
FILE 9  殺風景な尋問室に、濡れた音が響く。
 シャルロットが必死に首を振って抗議してくる。
「俺に怒ってるのか? シャル」
FILE 10  エミリアはまた不機嫌だった。
「なんだ?」
「なんでまた5日もほったらかしにしたのよ」
「他にも尋問する人間がいるんだよ」
「そればっかりね!」
FILE 11 「さて次は、誰が挨拶するかな?」
 見渡して、さっきまでオナニーに狂っていたシャルロットが、マリアを悲しげに見ているのに気がついた。
「どうした? シャル?」
FILE 12 「ほ、ほんとに怒るぞ!」
 身動き取れない状態で声を荒げるが、シャルロットもエミリアも好奇心丸出しで、こっちを見向きもしない。
「ご主人様、動かないでくださいねぇ♪」
FILE 13  あの女を止めるには――。
 考えるが、答えは出ない。時計は既に深夜と言っていい時間になりつつある。
FILE 14 ――賭けの倍率が高すぎる。本当に証拠はないのか?
 俺は必死に考えた。
FILE 15 「ああっっ!! ダメですっっ!!」
 ディートリッヒの手のひらに納まる控えめな乳房が、欲情の桃色に染まっていた。
Ending  会議室は凍りついた。
「やはり裏切ったんですね」
「違うわ。試したのよ」

事件 女優に何が起こったか?
――世の闇が、ふと世界にまろびでることがある。
 しかし普通の人はそれを目の当たりにしても、その意味すら気が付かない。
 裏の空気を知るものだけが、「やったな、あいつ」と気付くのみである――
催眠・時事ネタ
事件 女優に何が起こったか?


 

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