作品

古びた木
 〜 愛子 〜 
 今日の練習が終わろうとしていた。体はボロボロである。  ウェアを脱ごうとチャックを下ろそうとした時、後頭部に何とも言えない違和感を感じた。
催眠術
違和感  何か変だ…。
 何かは分らないが気になる。
 何が気になるのか分らない。
長い廊下  ジジジジイ。ジジジッツ・・。
 スキーウェアのチャックを早く下げたり、遅く上げたりしながら、愛子はチャックを見つめていた。
吹雪きの日 「………と。バカ聡!」
 飯原和利は彼女の栗原聡子の頭をこずいた。
「ま?」
影の足跡  愛子は、正装だった。
 白のスカート型スーツであった。
 よく見ると足をかすかに擦り合わせている。
坂部勝也 「和利!」
 顔を上げると、膨れっ面の聡子がいた。
「他の女の子を見ないの!ダメ!ダメ!ダメなの!!」


 

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