誘導尋問 〜言霊使い〜


 

 

-2-

  俺がTV局に来たのには訳がある。
 俺は以前、とある地方銀行に勤めていたのだが、突然リストラにあった。
 女にだらしなくて何が悪い。オフィスに取引先にと、好きに女を食い散らかしていた俺を、あのハゲダヌキは気に入らなかったようだ。
 しかも、自分で使った料亭の代金を使い込み、この俺にかぶせやがったのだ。
 俺は怒って重役会議の席に、制止を無視して乗り込んだ。
 しかし、それは社長を含め、無能な重役どもの予定通りの筋書きだった。
 奴らは政府からの資金注入をとり、自分たちがバブル時代に投資した不良債権を穴埋めしてもらいたかったのだ。そのためにはこれだけの経営改革を行いました、ということを世間に発表しなければならない。だから彼らは、ムリヤリにでも大量の社員を解雇したかった。俺をクビにする理由なんてどうでもよかったのだ。自分たちさえ無事ならば。
 こんな腐った銀行なぞ、つぶれてしまえばいい。
 修行から帰ってきた俺は、3年経ってものうのうと高給をとり続けている奴らを陥れてやろうと思い、銀行を倒産させてやろうと考えた。
 俺は新しく身につけたこの能力を使って、『融資部は融資客には金を貸してはならない』と融資部に電話をかけた。
 そして受付嬢には『客はぞんざいに扱うのが受付だ』、支店長には『支店長は金を使い込むものだ』と吹き込んだ。
 しかし俺の能力は、どうやってもターゲットに直接使用しなければ効力を発揮できない。銀行の社員全部に声をかけて回るのは不可能だ。
 俺のせいで徐々に株価は下がってきていたが、決定力がない。
 ところがある日、何気なくTVを見ていたら、銀行が制作したCMが流れたのだ。イメージアップを図ったのだろう。さわやかな俳優の映像が何度も繰り返し流される。
 チャンスだ。この俳優のイメージを壊せば確実に銀行にもダメージを与えられる。CM制作費は高いのだ。おいそれと代わりは作れまい。
 そして、俺は力を駆使して俳優に会い、『夜な夜な女をあさってスキャンダルを起こすのが俳優の仕事だ』と言ってやった。
 案の定、彼は早々にスキャンダルをおこし、仕事は干されCMも放送中止になった。
 このとき俺は、TVで直接言霊を流してやろうかとも思ったが出来なかった。
 TV局はとにかく人が多いのである。それを一人一人相手することは出来ないし、第一電波に乗った言霊がどんな混乱を招くか分からない。しかも、直接当人を前にせず、不特定多数に向けた言霊では力が弱くて、使い物にならないのだ。
 まあ、あせらずにやるさ。とりあえずダメージは与えられたし・・・。
 ところがしばらくして、銀行がまたもやCMを流し出した。今度は浮き名を流しそうにない清純派アイドルを使用して。
 懲りない奴らだ。俺は、さっそくTV局を目指した。
 
 

 赤坂のTV局はごった返していた。
 玄関を入ると、大きなロビーになっている。だだっぴろいホテルみたいだ。
 ソファーが置いてある一角や、何やら展示物のあるコーナーやらが広いフロアのあちこちに設置されている。
 そしてその間を、ビジネスマンたちや、制作関係者らしき若者などに混じって、芸人風の男たち、新人タレント風の女の子が行き交っている。
 ただ、本当の売れっ子は正面玄関から出入りしないので(彼らは駐車場からエレベーターで上がってくる)見あたらない。
 俺はまっすぐ入っていくと、正面にある受付に進んだ。
 左端の女の子に尋ねる。
「入館許可証をいただきたいんだがね」
「いらっしゃいませ。お約束はおありですか?」
 TV局内に入るには、入館許可証が絶対必要だ。これかスタッフ証をつけていないと、たとえ有名人でも、館内のあちこちにいる警備員につまみ出されてしまう。
 捕まるたびに、警備員一人一人に言霊を使うのも面倒なので、正式な許可証をもらった方が何かと都合がいい。
「そんな物は必要ない。『キミは受付だから、見ず知らずの俺に許可証を出すのは当たり前』だ。ちがうかい?」
「えっ・・・あ・・・」
 幸いざわざわした広いロビーで、もう一人の受付の娘は他の客を応対していて俺たちのやりとりには気づいていない。
「・・・た、大変失礼いたしました。見ず知らずの方に許可証を出すのが受付の役割でした。・・・それではこちらになります。今日の日付の下にお名前をご記入なさって、左胸におつけ下さい」
 俺は早速でたらめな名前を記入して胸につけた。
 このTV局では胸につけるらしい。たしかお台場のTV局は首から下げていたな。
「そうだ、雪森はるひの楽屋って分かるかな」
「申し訳ありません。タレント様一人一人は分かりかねます。恐れ入りますが、広報のコルクボードをご覧になってください」
「ありがとう」
 受付の後方の館内入り口に向かう。
 警備員たちが横目で許可証をチェックする。だが、これは正式な物なので何のとがめ立てもされない。当然だ。
 メインの廊下に入ったところに、大きな掲示板があることに気づいた。
「ん?」
 見れば大きな(本当に大きい!)コルクボードに、所狭しと紙がピン留めされている。よく読むと、タレントの署名入りだ。これのことだな。
 どうやら、どんなタレントがどこで何をするために来たのかが書いてあるらしい。
 以前入ったお台場のTV局にはこんな物はなかった。入ってから苦労したことを思うと今回は楽だ。
「井村拓哉・3スタ・2時のあなた」
「アップタウン・2スタ・ミュージックHEY・藤原、はよ来いや!」
 他のスタッフや共演者たちへの伝言板も兼ねているらしく、メッセージが書いてある物もある。
 俺はその中に、目当てのアイドルの書き込みを見つけた。
「雪森はるひ・2スタ・ミュージックHEY」
「2スタか・・・。2スタに一番近い楽屋は・・・と」
 横に設置された館内案内板で2スタに隣接する楽屋を探す。
 俺はエレベーターに乗った。
 
 

「おはようございまーす。雪森はるひちゃん」
 件のアイドル、雪森はるひの楽屋にまんまと侵入した俺は、業界式挨拶をかわすと彼女に近づいた。
 あの後、俺は楽屋を見つけるまではよかったのだが、たまたま彼女に差し入れを買って戻ってきたマネージャーらしき男に見とがめられてしまった。
「どちらさまで?」
 怪しい奴は通すまい。そんな応対だ。
 まあいい。彼には見張り役をやってもらおう。
「ああ、『俺はこれから取材ではるひちゃんと会う』んだ。君は彼女のマネージャーか?」
 男の態度は一変して、腰の低い物になる。
「そうですけど・・・今日は取材なんか入っていったっけ?」
(いやでも、この人が取材ではるひと会うのは確かだし・・・)
「わかったら、『誰もこの楽屋に近づけさせないで』くれ。『いかなる取材にも協力するのがマネージャーというもの』だ。」
「は、はい・・・・でも・・・」
「『アイドルにとって取材は絶対だ。たとえ本番が来てもジャマしてはならない』んじゃないのか」
「・・・わかりました。どうぞ、お入りください」
「ちゃんと見張っておけよ。どんな奴が来てもうまく言いくるめるんだ。それから、『中の様子をうかがうのも一切禁止』だ、いいな」
「はい」
 俺は彼を一人、廊下に残して中に入ったのだった。
「あ、おはようございまあす?」
 少し首を傾げながら、雪森はるひが明るく挨拶する。
 彼女は今売り出し中のアイドルで、先日も歌がヒットチャート入りしたばかり。小柄だが、スラリとしたスタイルに大きすぎないバスト、そしてきれいな黒髪を肩までのばしてシャギーにしている。
 清楚な見た目にくわえて、甘えたようにしゃべる少し鼻にかかった声が青少年に絶大な人気を誇る、おっとりお嬢様系アイドルとして、歌番組にバラエティにひっぱりだこだ。
 今日はこのあとの収録に備えて早めに楽屋入りしたらしい。
 すでにメイクと衣装は整っている。フレアミニスカートの水色のドレス、真っ白なハイヒール、手には薄いレースの白手袋をしている。
 そして芸能人特有のオーラのような(あるいはカリスマとでも言おうか)、雰囲気をまとっている。さすがは売れっ子アイドルだ。
「はい、じゃ取材開始だ」
 そう言うと俺は、持っていたケースからビデオカメラを取り出して、三脚を設置しにかかった。
「え?・・・えと・・・すみませぇん、どなたでしたっけ?」
 いきなり見ず知らずの男が(しかもどう見ても俺はTV局員風には見えない)楽屋に入ってきて、取材だと言われれば困惑するのも当然だ。
 俺は考えていたセリフをしゃべる。
「あ、ひどいなあ。忘れちゃったのかい?『俺は読捨スポーツ新聞の山田太郎』だよ。『いつもインタビューしている』でしょ?今日『本番前に取材する』って言ったの、忘れちゃったかな」
「え・・・あ、ああ!読み捨てスポーツの山田さんでしょ。そうそう、なんで忘れちゃったのかなぁ。ごめんなさぁい。いつもお世話になってまあす。またこの前みたいに、はるひのこといっぱい書いてくださいね」
 その「この前」というのを俺は知らないが、彼女は勝手に記憶をねつ造したらしい。
 人の記憶なんて結構あやふやな物だ。
 さて、それではいくとするか。今度は、さっきの婦警に一度だけ使ってしまったような強い言霊を使うのは止めよう。その気になれば一言でも相手を操れるが、それではただの人形になってしまって面白くない。
 今度は慎重に行こう。俺はビデオの録画ボタンを押した。
「おいおい、いつもの挨拶はどうしたんだ。早くしてくれよ」
「え?いつもの挨拶って・・・えと、えと、なんだっけ?」
「君はアイドルだろ。『アイドルの挨拶は、自分から股間を相手の手にこすりつけるんじゃないか。何をされても相手がいいというまで止めちゃいけないんだろ』?」
「え?」
 彼女は鳩が豆鉄砲食らった様な顔をした。
(こ、こかん?・・・や、やだっ何言ってるのこの人。聞いたことないよぉ。そんな恥ずかしいこと今までだってしたことないし・・・。でも・・・)
「アイドルの挨拶は・・・えと・・えと・・・」
 ふらふらと彼女がよってくる。
「自分の・・・こ・・・・こか・・・こか・・・こかんを・・・・」
 俺の右腕を両手で遠慮がちにつかむ。彼女は真っ赤だ。
「相手の手に・・・こ・・・こす・・・こすり、つ、つけ・・・るん・・・だよ・・・ね?」
(やだっこわいっ!)
 ぎゅっと目をつぶって横を向きながら、彼女はそおっと俺の手のひらを自分の股間に当てさせた。しかしこれではこすりつけているとは言えない。
「しょうがないなあ。はるひちゃんはアイドルが天職だっていてたろ?それは『はるひちゃんが、アイドルがする仕事をすべて好きでやっている』ってことじゃないのか?」
 天職うんぬんは、以前TVで彼女が本当に言っていたセリフだ。
「あ・・・えと・・・」
(あたし・・・、うん、そうだね、アイドルはあたしの天職だもん。あたしはアイドルの仕事がすべて好きっ!大好き!)
「ごめんなさいっ!一瞬恥ずかしいなんて、思っちゃいました。あたし、このお仕事大好きなのに、おかしいネッ」
 彼女はぺろっと舌を出すと、今度は嬉しそうに股間を俺の手のひらに押しつけだした。
 ぐいぐいと腰を動かす。
「よし、じゃ、そのままインタビューしようか」
「・・・ふ・・・・・・は、はいっ」
 俺の腕を両手をのばして支えにし、かかとを浮かせながら腰を懸命に動かす。
「・・・・・・んっ・・・」
「じゃあ、好きな食べ物は何だっけ?」
「・・・えと・・・ふっ・・・イチゴ!はるひ、イチゴがあればなあんにもいらない。大っ好きだよ」
「あれ?おかしいぞ。『はるひちゃんは自分の愛液が一番おいしいと感じる娘』じゃないか。嘘はいけないな」
「きゃ、な・・・なんてことを・・・くふっ・・・言うの!そんなことある訳ないよ!」
 彼女は俺をにらむが、腰を必死に動かしながらでは迫力はない。
「でも、そうなんだろ?そろそろ感じてきたみたいだし」
 俺の右手の指はすでに、パンティの上から彼女の敏感な部分を攻め続けていた。
 俺は、左手を彼女のパンティの中に入れると、しっとりとしてきた彼女のスリットに指を入れた。
「ひっ・・・は・・・はふぅ・・・」
 大好きなアイドルの挨拶法のはずなのに、どうしてこんなに恥ずかしいのだろう。彼女は自分の気持ちに混乱してしまっていた。
(何をされても、いいと言われるまで腰を止めちゃいけないし・・・でも、はずかしいっ)
 しかし体は反応してしまっている。自分から一生懸命やれば当然だ。
 徐々に彼女のアソコはパンティを濡らすほどにまでなっていく。
 俺はたっぷりと指に愛液をつけると、それを彼女の口につっこんだ。
「ふやぁっ、ひゃ、ひゃめ・・・う・・・ふぁ・・・・ふぁれ?・・・」
(え?・・・やだ・・・・・・お、おいし・・・い?)
 俺が何度も指を出し入れするうちに、彼女はだんだん自分から指に舌を絡ませ、うまそうに吸い始めるようになった。
 ちゅう・・・ちゅばっ・・・ちゅっ・・・ちゅう・・・
「お・・・おひひい・・・・・・」
 彼女は熱心に俺の指をすう。しまいには痛くなってきた。
 俺の指を逃すまいとする彼女の口から、俺は苦労して指を抜くと、もう一度訪ねた。
「『アイドルはインタビューに、たとえどんなことでも正直に全部答えなくちゃならない』んだよ。さあ、はるひちゃんの好きな食べ物は何だっけ?」
(は、はずかしいよぅ。・・・でも正直に全部言わなくちゃ・・・)
「えと、えと・・・じ、自分の、あ・・・あ、あい・・・愛液ですっ!」
 笑顔がアイドルの命だ。彼女はムリヤリ笑おうとして、泣き笑い顔で言う。腰は動かしたままだ。
「やぁ・・・ぁぁ・・・いままで、知らなかったけど・・・あふぅっ・・・おいしいって・・・一番おいしいって・・・ふあっ・・・思いましたっ・・・」
「よしよし、いい娘だね、はるひちゃんは。じゃあ、もっとおいしい物をこれから教えてあげよう」
「えっ。もっとおいしい物?」
 彼女はすかさず反応した。
「っと。もう、挨拶はいいよ。はるひちゃんは一日何回くらいオナニーするの?それを聞かせてくれたら教えてあげる」
「えええぇっ!・・・やだっ・・・」
 彼女はようやく腰を止めると、少し息を弾ませながら、それでも俺の質問に答えてしまう。
「えと・・・お・・・おな・・・おなにーなんて・・・したことないもん・・・」
「ほんとかい?何度も言うけど嘘はダメだよ」
「・・・つ・・・週に・・・・・・い、1回くらい・・・・・・です」
「そんなに少ないのかい?じゃあ、イったことは?」
「え・・・に・・・2回に・・・1回・・・くらいは・・・いきま・・・す(やだあっ)」
「いけないなあ、そんなんじゃアイドル失格だ。『アイドルは毎日3回以上イクまで、オナニーしなきゃならない』んだぜ。それも『はるひちゃんは、撮影中や移動中、特に人のいるところでするのが一番気持ちいい』んだ。『これからはちゃんとしよう』ね」
(そ・・そんな・・・アイドルは・・・毎日3回・・・い、イクまで・・・オナニーしなきゃ・・・・・・いけない?・・・・・・いけない、よね?)
「はいっ。はるひ、これからはちゃんと毎日3回・・・・・・(はずかしいっ・・・けど言わなきゃ)オ、オナニーするよ。人のいるところですると・・・き、気持ちいいしねっ」
「よく言えました。じゃあ、雪森はるひは露出オナニー好きって記事書かせてもらうからね」
「やあっ!やめてっ、書かないでよそんなのぉ」
「だって、『事実を正しく書くのが新聞だ』ぜ。そうだろ?」
 タテマエではあるが、間違っちゃいないから、反論できようはずもない。
「そ、それは・・・そうだけど・・・」
「そしてはるひちゃんは露出オナニー好きじゃないか。正直に言ってみな」
「え・・・えと・・・はい・・・そうです・・・あたし、アイドルだし・・・」
 彼女は、消え入りそうな声で答える。俺に誘導された考えを、彼女は完全に自分の物だと信じて疑わない。
 そして俺は、それを『恥ずかしくないこと』だとは、決して言ってやらないのだ。
「じゃあ、記事書いてもいいよね」
「・・・うん・・・いいよ・・・ちゃんと・・・ちゃんと書いてねっ」
「ああ、いいとも」
「じゃあ、もっとおいしい物、教えて」
「まあまあ、あとで教えるから。でも、そのためにはちゃんと取材しなくちゃね。ちょっとそこでオナニーして見せてよ」
「やだっ!恥ずかしいっ」
「たのむぜ、おい。はるひちゃんはこの間、音楽雑誌の取材で、これからはあたしのありのままを見てほしいって言ってたじゃないか。だったら『どんな姿も見せたい』んだろ?『見られて嬉しい』んだろ?『はるひちゃんは露出狂』だろ?」
 俺はここぞとばかりにたたみかけた。
「あ、あああ・・・」
(そ・・そうだ。確かにあたし、ありのままを見てほしいって言ってた。見られることはとっても・・・嬉しいし・・・。だったら・・・ちゃんと取材してもらわなきゃ・・・。すごく・・・すっごく恥ずかしいけど)
「ご、ごめんなさい。恥ずかしいけど・・・あたしは露出狂なんだもん・・・じゃ、じゃあ、見ててねっ」
「おう、じゃ、そこにうつぶせになって、お尻を持ち上げてしてみてくれよ。よく見えるようにな」
 TV局の楽屋は、畳の間がついている場合が多い。俺はそこを指さして言った。
 ビデオカメラの方向も調整し直す。
「・・・うん、わかった」
「おっと、靴は脱がなくていいよ。そのままがいいんだ」
「はあい」
 彼女は畳の上にうつぶせになると、白いパンストとパンティを膝下までずらし、手袋を脱ぐ。
 そして腰を高く持ち上げて股間に右手を入れると、しっかりとオ○ンコを開いて見せた。
 顔は真っ赤だが、だんだん見られることが気持ちよくなってきているらしい。
 もはや、嫌そうな表情は彼女の顔には浮かんではいなかった。
「ほう、きれいなピンク色だ。さすがアイドルだね。かわいいよ」
 見れば、まだ毛も薄い。細く柔らかそうな毛が申し訳程度にスリットを覆っている。
 これなら、まだ手入れをしなくてもはみ出すことはないだろう。
「や、やぁ・・・だってあたし・・・まだ処女だもん」
 だいぶ正直になってきたな。聞かれなくても答えている。どうやら処女というのも本当のようだ。
「ほら、何してるんだ。こんなに濡らして、もう準備OKじゃないか。いつもの通りにやってごらん」
「う・・・ん・・・・あっ・・・んあっ・・・」
 彼女の指はスリットを数回行ったり来たりすると、周りのひだをいじりだす。
 クチュッ
「ああっ・・あふん・・・」
 クチュッ
「うんっ・・・ん・・・」
 彼女の腰がヒクつく。
 ひだをゆっくりとなぞった彼女の指は、次第に降りていくと、まだ小さく剥けきっていないクリトリスを両側からはさんだ。
「ふああっ!・・・あん」
 クチュクチュクチュッ
「・・・あん・・・やぁ・・・」
 チュクチュクッ
「ああん・・・」
「うーん、このままじゃ普通すぎて記事になんないな。そうだ、自分のしていることを実況してよ。『自分を知ってもらうために、努力をするのが信条だもんな、はるひちゃんは』。気持ちも織り交ぜて正直に言うんだよ」
 下調べは万全だ。俺は彼女自身が以前言っていたセリフを巧みに取り入れて、言霊として返してやる。この方が無茶なことも違和感無く受け入れられる様になる。
「はひぃ・・・わ、わかりましたぁ・・・」
 クチュッ
「ふあっ・・・えと・・・えとぉ・・・はるひは今ぁ・・・取材されながら・・・オ、オナニーしてますっ・・・」
 クチュッ
「ああん・・・はるひの指がぁ・・・はるひの、お、お、オ○ンコを・・・なでなでして・・・」
 クチャッ
「んふぅ・・・・・お、おまめ・・・さんを・・・はさんで・・・動かしてますっ・・・とっても・・・気持ち・・・・・・気持ち・・・いいですっ・・・・・・やだ、恥ずかしいッ・・・」
 クチュクチュクチュッ
「やぁっ・・・でも・・・でも・・・はるひの・・・・・・お、オ○ンコは・・・いっぱい濡れてますっ・・・だって・・・はるひ・・・見られてるんだもん」
(あ、あたし・・・何でこんなことしてるのかな・・・記者さんの前で・・・こんな)
 一瞬、彼女の顔に映った不審を、俺は見逃さずに追い打ちをかける。
「『はるひちゃんは見られながらオナニーするの、好きだよな』?」
「うん・・・大好きぃ・・・んああ」
 彼女の指が自発的に動きを増す。
 だが、まだ処女だけあって指をスリットに入れようとはしない。まあ、処女はとっといてやるか。
「じゃあ、約束通り、おいしい物を教えてあげる」
「えっ?うんっ、教えてっ」
 彼女はがばっと起きあがりそうになる。
「こらこら、途中で止めちゃダメだよ。今あげるから」
 そういうと俺は彼女の顔の方に回り込み、自分の息子をひっぱりだした。
「・・・きゃあっ!いやあ!」
 彼女は、一瞬間をおいてから目の前の物を判別したようだ。
 今までのことは仕事だと思いこんでいるため、普通なら当然考えられることも予想できずにいたらしい。
「わめくなよ。これはあの『アイドルみんなが大好きなもの、チンポ』だぞ。よく見てみろ。『くわえたくなるくらい好き』だろう」
(えと・・えとっ・・・あれは・・・アイドルみんなが大好きな・・・・・・チ、チ、チン・・・ポで・・・・・・)
 それだけで目を離せなくなる。
 顔に浮かんだおぞましげな表情は、俺がチンポを近づけていくと、だんだんとより目になっていき・・・
 ぱくっ
「はふう・・・はふぅ・・・」
 彼女はそのかわいらしい口で、本当にいとおしそうにチンポをくわえた。
「そうそう、これを一生懸命舐めていれば、そのうち『精液といって、はるひちゃんがこの世で一番おいしいと思うもの』が飲めるんだよ」
「う、うほ・・・ほんなほほ、はるはへはいほ(うそ、そんなことあるわけないよ)」
 必死にチンポを舐めているくせに。
「嘘じゃない。『はるひちゃんは一日もそれを飲まないではいられなくなるくらいおいしい』んだ」
「ほんほははあ?(ほんとかなあ?)」
 それでもチンポは愛しいらしく、放しはしない。本当は飲みたくて仕方ないはずなのに、ポーカーフェイスを装っている。
「ん?左手が遊んでるな。じゃあ、お尻の穴をいじってごらん」
「へええっ!ひゃだっ、ひははいひょぉ(えええっ!やだっ、汚いよぉ)」
「汚くなんかないさ。『はるひちゃんはお尻の穴じゃなきゃイケない娘』じゃないか。さあ、『指を入れて』」
 戸惑った表情のまま、彼女の左手はゆっくりとお尻の方へ回る。
(えっ?えっ?・・・やだ、ちょっと・・・)
 自分でも分からないうちに、指がはい回ってゆっくりと穴の周りをもみほぐす。
 そして中指が1本、彼女の菊門の中に入った。
「ふ、ふあああっ!!」
(ひゃああっ!そんな、おしりなんて・・・やだっ、やだよぉ・・・)
 心とは裏腹に、指の動きはどんどんエスカレートする。もはや止めることは出来ない。
「ああっ・・・あんっ・・・・ふあぁ」
(やん・・・どうして・・・・・・どうして・・・きもち・・・いい・・・の?)
 いつしか彼女は、快楽に身をゆだねるようになっていた。
 右手でオ○ンコをいじり、左手でアナルをいじり、口ではチンポを舐め回すアイドル。それでいて、彼女の醸し出す雰囲気は少しも失われてはいない。
 そして俺にも限界が迫っていた。
「・・・そろそろいくよ。ちゃんと味わうんだぞ」
「ふぁいっ」
 ドクッ・・・ドクドクドクッ
「んんんっ」
 彼女の頬が膨らむ。
 ゴクッ、ゴクッ、コクン
 かわいらしい彼女ののどが、俺の精液を嚥下していく。
(お、おいしい!なんで?どうしてこんなにおいしいの!)
 我を忘れ、股間をいじる両手を俺のチンポに添える。
 チュウチュウ、チュバッ
「ほ・・・ほっろ!(も・・・もっと!)」
 チュバチュバチュバッ
 最後の一滴まで惜しむように吸い取ろうとする。
 ほっといたらずっとくわえていそうだ。
 このままではらちがあかないので、名残惜しそうにする彼女をひっぺがす。
「もう一回だけ聞くよ。はるひちゃんのいちばん好きな食べ物は何?」
「せいえきっ、男の人の精液だよっ。すっごくおいしいのっ!はるひ、大好きになっちゃった!」
「もっと、飲みたいかい?」
「うんっ」
「じゃ、エッチしよう」
「えええっ!!ダメッ、ダメだよそんなの」
「ここまでやっといて、それはないだろう。それに、エッチすればまた精液を飲めるんだよ」
「だっておかしいよ。今までのは、はるひの大好きなお仕事だもん。だから、それとこれとはぜんっぜんかんけーないじゃんっ」
 面白い、まだ線を引いてやがる。
「そんなことないさ。アイドルはみんなの憧れの存在だろ?」
「え・・・う、うん」
「アイドルは若者に夢を与える存在だ」
「うん・・・」
「だから、『アイドルは性の伝道師的な存在なんだ』」
「・・・そ・・・そうなのかな・・・」
(えと・・・えと・・・そう・・・そうなの・・・)
「じゃあ『だれかれ構わずエッチするのは当然』だよな」
「・・・ん・・・・・・え、えっちは・・・とうぜん・・・」
 ここまですればもうオーケーだろう。
 ここで俺は少し趣向を変えてやろうと思いついた。
「そういえば『エッチっていうのはお尻の穴でするもんなんだ』よ」
「え・・・?」
 予定通りに処女は残しといてやるのだ。そのかわり・・・
「『セックスは男のチンポをお尻の穴に入れるもの』だ。そして『それはとっても気持ちのいいこと』。『オ○ンコにチンポを入れるなんて一部の変態だけがすること』だよ。はるひちゃんは変態かい?」
「やだーっ!はるひ変態じゃないもん。はるひ、オ○ンコにチンポを入れるなんて変態みたいな事はぜーーーったいにやだ!!」
「そうそう。じゃ、アイドルのはるひちゃん、エッチしようか」
「はあいっ!でも、はるひ初めてだから、やさしくしてねっ」
 元気よく返事をすると、彼女はこちらにお尻の穴を開いて見せた。
 自分がアイドルなのは本当だ。
 依って立つところは間違いないのだから、エッチだって疑う余地もないのだ。
 彼女は自らの表情から不審感をぬぐい去った。
 優しくなんてしなくとも、先ほどからよくいじっていたので、彼女の菊門の準備は充分できている。
 ゆっくり入れて途中で閉められると面倒だから、俺は彼女の尻に手を置くと、一息にチンポをつっこんだ。
「ひぎぃぃぃぃぃぃ!!」
 肢体が痙攣する。
 しばらくは俺も動かずにいてやる。
「あぁぁぁぁぁぉぉぉぉぅぅううううぅぅぅ・・・はふっ・・・はふっ・・・」
 息が苦しいのか、彼女は金魚のように口をぱくぱくさせる。
「はふっ・・・はふっ・・・ぅああっ・・・はあん・・・あん・・・」
 それでも、さっきの『とっても気持ちのいいこと』というのが効いてきたらしい。
 痛みも含めて、少しずつ、彼女の反応が変化してくる。
「ああっ・・・ああん・・・はああ・・・き、きも・・・・・・いい・・・」
 やがて彼女は、俺の動きに合わせて、徐々に腰を動かし始めるのだった。
「あんっ・・・あふうっ!」
 よほど気持ちいいのだろう。オ○ンコの方はもう洪水だ。
「ああっ・・・うごいちゃう・・・うごいちゃうのっ・・・」
 初めてのセックスのはずなのに、体が異常に反応していることに困惑はあっても、もはや抵抗の意志はない。すっかり、俺に身を任せきっている。
 ズッ
 ズッ
 ズッ
「はあ、奥にっ・・・奥までくるのっ・・・チンポがあたしのお尻の穴をっ・・・ずぼずぼって・・・いったりきたりしながらっ・・・きちゃうのっ・・・気持ちいいのぉ」
 まだ実況してやがる。
 ズッ
 ズッ
 ズッ
「はるひっ・・・はるひっ・・・・あひぃっ・・・アイドルのっ・・・おしごとが」
 よだれを垂らしていることにも気がつかない。
 ズッ
 ズッ
 ズッ
 やがて、何かがどんどん高まってくる。
「・・・・・・だ・・・だいすきぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」
 今まで味わったことのない、怒濤のようにこみ上げてくる波が彼女を飲み込んでいった。
「・・・ひっ・・・ひっ・・・・・・ひっ・・・・・・・ふぅ」
「いっちゃったか」
 俺は彼女のアナルから息子を引き抜いて言った。
「ほら、ご褒美だ。しっかり味わいな」
 まだ興奮さめやらぬ彼女は、けだるそうにしながらも、それでも俺のチンポを嬉しそうにくわえ込む。少しだけ付着している自分自身の汚物も気にせずに。
 ドクッ
 ドクドクッ
「はむぅっ・・・むむん」
 こくん、こくん
「ぷはあっ・・・。おいしいっ・・・おいしいのぉ・・・」
 
 

 俺の計画に狂いはない。仕上げも上々だ。
 清純派アイドルの雪森はるひには、『一日中エッチなことばかり考えている、可愛い顔して卑猥な言葉を連発するバラドル』として生きていってもらおう。
 もちろんスキャンダルはところかまわず、アナルセックス大好きアイドルとして世間に知れ渡るのも時間の問題だ。俺の声と姿にモザイクをかけたビデオを業者に流せば、週刊誌は黙ってはいないだろう。事務所は否定しても、彼女は否定しないはずだ。
 俺はひととおり後始末を済ませ、『俺のことをまったく気にしない』よう言霊を放ってから楽屋を後にした。
 
 

「やっとみつけたわ」
 その女が俺を呼び止めたのは、俺がTV局を出て車に戻る途中にある公園を横切ろうとしたときだった。
「・・・誰だ、おまえ」
「最近、道満様の様子が変だと思っていたら、数ヶ月前に破門にした弟子がいることが分かった。道満様はなぜか、あなたのことを非常に恐れていらっしゃる。あの道満様が。これはいったいどういうことなのかしら?」
「はっ、誰かと思えばあのジジイの弟子か!知ったこっちゃねぇ。俺はもうあのジジイには用はねーんだ」
「そちらになくてもこちらにはあるわ。あなたの力の何がマズイのか私は知らないけど、道満様に危険が及ぶ前に始末するのが私の役目。ちょっとつきあってもらうわよ」
 女は有無を言わせず俺に近づく。彼女の手に拳銃が握られているのを知ったのは、腕をとられた後だった。
「おいっ!なんだよいきなり。『その手を離せっ』」
 俺は強めに言霊を放った。
「くっ・・・・・・い、いや、だめよ。この状況でどう考えても手を離す理由がないっ。あなた今、言霊を使ったわね」
 !!
 
 

< 第3章に続く >

 
 

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