銀河刑事ウェイカー


 

 

最終回 『囚われた心……虚ろなる罠』(前編)


− 前回までのハイライト −



 相撲取りよりもさらに二回りほど大きな化け物……ヒュプノモンスターが、メタルブルーの装甲を身に纏った戦士に襲いかかる。

「ウェイカー、右にかわせば敵の死角にはいるわ!」
「了解!」

 パートナーの的確な指示により、ウェイカーと呼ばれた戦士は素早く右にかわす。瞬間、ヒュプノモンスターはウェイカーを見失い、あたりを見渡す。
 その隙を逃さず、ウェイカーは逆袈裟に敵を斬る。

「ギウォオォォォォォッ!!」
「今よ、ウェイカー!」
「おう! ウェイカーブレードッ!!」

 ウェイカーはそう叫ぶと、剣を最上段に振り上げる。すさまじい量のエネルギーが剣に注ぎ込まれる。

「ウェイカー・ビィィィィィト・スラッシュ・ダンサァァァァァッ!!」

 そのかけ声と共に素早く化け物の懐に飛び込むと、ヒュプノモンスターをまさに滅多斬りにする。
 ウェイカーの必殺技を受けたヒュプノモンスターは、断末魔の悲鳴を上げる暇も与えられずに四散する。


 ウェイカーはどこかにある秘密基地に帰還すると、纏っていた装甲を解除する。
 現れたのは、体育会系の大柄な男である。

「助かったよ、シーナ」

 男は近くにいるであろうパートナー……シーナに室内通信システムで呼びかけながら、ねぎらいの言葉をかける。

「まったく、覚はあたしがいないとなんにもできないんだからさ」
「『なんにもできない』は酷いなあ……俺だってこう見えて結構がんばってるんだぜ」
「はいはい、分かってるわよ……この世界の平和が守れているのはあんたのおかげなんだからさ」
「分かればよろしい。とにかく今からそっちに行くからな」
「了解、晩飯もう出来てるから」
「お、今日のおかずは何かな〜」
「うふふ、覚の大好きなハンバーグ入りカレーライスよ」
「分かってるね〜」

 こうして、今日の戦闘もウェイカーの勝利に終わった。
 だが、ヒュプノ帝国の野望が潰えぬ限り、ウェイカーの戦いに終わりは来ない。
 戦え、銀河刑事ウェイカー! 世界が平和を取り戻すそのときまで!


− prologue −



「『銀河刑事ウェイカー』か……やっかいな存在もいたものだ」

 そう一人ごちる俺。目の前のモニターにはウェイカーの活躍シーン……裏を返せばヒュプノ帝国が誇る最新鋭ヒュプノモンスターが敗れゆく姿が映し出されていた。
 俺の名はガルシア=アースティア……ヒュプノ帝国・世界侵略軍の司令を務める。

 ヒュプノ帝国は、次元の狭間を彷徨う戦艦国家である。
 超次元航法によりあらゆる次元世界に現れては消える、まさに神出鬼没の帝国。
 その行く先々の次元世界で、帝国はその世界に住む人間たちを相手に侵略戦争を仕掛けるようになる。
 無人惑星に眠る資源を自由に採掘し、超次元航法を応用した物質転移システムにより神出鬼没かつ無尽蔵に戦力を送り込む。
 こんな滅茶苦茶な戦術に対応できる軍隊など皆無であり、かくてヒュプノ帝国は次々と世界を支配下に置いていった。
 最近は、こんな一方的な戦争はつまらないと、いかに少ない戦力でその世界を支配できるかを競いはじめた。支配できればノープロブレム、できなくとも別の世界へ行ってしまえばいい……こうなるともはやゲームと相違ない。

 この世界もまた、その『ゲーム』の標的となった。
 当初、この侵略は帝国側の圧勝ペースで進んだ。このままならこの世界を支配するのも時間の問題かと思われた。
 が、とある地域に侵略した際、それに敢然と立ち向かう存在が現れた。
 それが……『銀河刑事ウェイカー』であった。
 最新鋭ヒュプノモンスターを一蹴できるほどの戦闘能力と、ヒュプノモンスターの奇襲に即応できる柔軟性……相手が一人なのと、活動範囲があまり大きくないため、全体の侵略活動には大きな影響は出ていないが、量産される可能性などを考えると、この存在は目の上のたんこぶと言えるだろう。

 無論、侵略できなければとっとと別次元に逃げるだけだから、これでいくら負けようとも帝国自体は痛くもかゆくもないのだが……侵略を実際に指揮している人間にとってはそれで済む問題ではない。
 侵略が失敗すれば、よくて左遷、下手すれば失敗の責任を取らされ処刑されることになる……侵略されている側からすれば、そんな程度で済ませられてたまるか、と言いたいところだろうが。
 実際、今回の侵略に関してはすでに一人の司令官が処刑されている。そこでこの俺が新たなる司令官として赴任してきた、というわけだ。

 今回、俺が新司令官に志願したのは、帝国上層部がウェイカー討伐の上での侵略完了に特進・特別ボーナスを用意したからだ。つまり、帝国上層部がそれだけの強敵であることを認めたことになる。
 この作戦を見事成し遂げれば、通常の特進のほかに、帝国上層部が認めた強敵を撃破したという箔も付く。まだまだ上を狙いたい俺にとっては願ってもないチャンスというわけだ。
 ただし、与えられた期間は決して長くはない。前任者から任務を引き継いだ際、作戦実行期間もまとめて引き継ぐ形となったためである。一応、引き継ぎ措置として期間延長は認められたが、それでも通常の三分の一程度の期間で侵略を成功させねばならない。
 幸い、侵略そのものはある程度成功しており、ウェイカーさえ倒してしまえばほとんど障害がないのがせめてもの救いといったところか。


 そんなわけで俺は目を皿にして、必死にウェイカーの弱点を探し出そうとしていた。
 だが、そんな簡単に弱点が見つかるならばこれほどの苦労はしてないわけで、最後は半ば諦め気味で映像を見ていた。
 弱点を見つけるためどんな作戦を立てようか……そう考えはじめた頃、画面は突然戦闘シーンからこの世界の日常生活らしきものへと切り替わった。
 なんだこれは……そう思いつつ手元の資料を見る。

「なになに……『ウェイカーの正体について調べる過程で撮影された映像』か……」

 そこに映し出されたのは、大柄な男と、それに並ぶやや小柄な女性の姿。
 男はがっしりした体格を持ち、温和そうな表情といわゆるスポーツ刈りにまとめた黒髪がいかにも好青年、という雰囲気を持たせている。
 女の体格は同世代の女性と比較しても小柄であろう。短めの青髪に、顔の大きさにやや不釣合いな大きめの眼鏡……ピンクハウス系のフリフリの服と合わせ、まず幼い印象が先に付く。

「男は……真子覚(まなこ さとる)、女が妹尾椎菜(せのお しいな)か……子供の頃からの幼なじみで、現在共に大学生。両者の関係は恋愛関係に発展しつつある模様。様々な状況証拠から、男がウェイカーである可能性は現時点で60%程度。今後継続調査の対象とする……」

 俺はそこに添付されている『状況証拠』をつぶさに検証した。確かに偶然の一致とするには証拠がそろいすぎているようだ。
 どうやら前の司令官はそれなりに有能だったようだ。ただ、結果を出し切る前に処刑されてしまったある意味不運な男であったようだが。
 いずれにしろ、この資料は有意義に使わせていただこう。もし男が推察通りの存在であれば、かたわらにいる女はかなり使える材料となるだろう。


 こうして俺はまずウェイカーの正体を確定させるために戦闘を仕掛けた。真子覚の周りにマイクロ偵察マシンを多数配備、その一挙手一投足を逃さず捉え続けた。
 結果、見事にウェイカーの変身シーンを捉えることに成功、ウェイカーの正体が真子覚である事が判明した。
 その際偵察マシンは、もうひとつ重要なものを発見した。それはパートナー・シーナの存在。
 戦闘空間に出ることはないが、ウェイカーの戦闘サポートとして的確に指示を送る……ウェイカーの戦闘パターンから推察してそういう存在がいることを想像してはいたが、今回ついにその正体を突き止める事に成功した。
 パートナーの名は妹尾椎菜……そう、真子覚の幼なじみである。

 俺は改めて妹尾椎菜の誘拐を計画した。ウェイカーに対する人質となるばかりか、サポートがなくなることによりウェイカーの戦闘能力を大幅に削ることが出来る……まさに一石二鳥の作戦といえよう。
 綿密に練り上げた誘拐計画は、俺の思惑通りに運んだ。今までが力押しの戦術だっただけに、この搦手にはさすがの二人も対応できなかったようだ。
 そして今、妹尾椎菜は俺の手の内にある。


−1−



「初めましてかな……お嬢さん」

 目の前の男が挨拶をする。
 私が覚……ウェイカーの幼なじみ兼パートナーだと分かっていながら、『お嬢さん』なんてあえて知らない振りをするあたり、えらくキザな印象を受ける。

「私のこと知ってて誘拐したくせに、いまさら『初めまして』もなにもないと思うけど」
「そうでもないですよ、こうやって面と向かって会うのは実際今回が初めてですから」

 こっちの皮肉めいた言葉をさらりと受け流しながら答える男。
 私の手足には特殊拘束具がはめられている。普通に行動する分にはまったく支障はないが、攻撃や脱走を企てると、その思考に反応して自動的に動きを制限する機能がついているらしい。
 もっとも、こんな拘束具を付けられなくても逃げるつもりはさらさらない。ウェイカーと違い、私自身の戦闘力は皆無……無理に動いたところであっけなく捕まるのは目に見えているから、余計な体力は消耗させないに限る。

「それはともかくとして、改めて自己紹介と参りますか……私の名はガルシア=アースティア。ヒュプノ帝国の司令官を務めさせていただいています。以降、よろしくお見知りおきのほどを」
「もう二度と見知りたくない相手だけどね」
「これは手厳しいお言葉……でも、これから短からぬ時間を過ごすことになるのですから、肩肘張っていると疲れますよ」

 あんたのその口調が疲れる一番の要因だ、と目の前の男……ガルシアに言ってやりたい。
 覚とのくだけた会話に慣れているせいか、こういういかにも軟派な口調は、どうも生理的に受け付けないところがある。
 
「でも、ヒュプノ帝国って、こんなこともするんですね……すっかり不意を突かれたってところね」
「こちらにも事情というのがありまして、力押しだけで進めるわけには行かなくなった、ということですよ」
「負け続きなら素直に侵略あきらめたらいいのに」

 こっちの皮肉にも気にすることなく会話を進めるガルシア。

「とにかく、お嬢さんにはウェイカーに対する人質、という大切な役割がありますからね、それが終わるまでは丁重にもてなして差し上げますよ」
「悪の帝国のもてなしなんて受けたくはなかったけどね」
「まあまあそう言わずに……基本的にこの部屋から出られないと言う点を除けば、あなたは何をしても構いません。三食はきっちりと出しますし、あなたのご要望には出来る限りお答えいたします」
「とか言って、食事に自白剤や毒物でも混入させるつもりじゃないでしょうね?」
「なるほど……自白剤を混ぜて、お嬢さんからウェイカーの弱点を聞き出すのもひとつの手かも知れませんね」

 やぶ蛇だったか……内心そう思った私。 

「でも、ご安心を……そのような真似をするつもりは毛頭ありませんよ」
「どうだか……」
「疑いももっともですが、お嬢さんの立場はあくまでもウェイカーに対する人質。お嬢さんに万一のことがあれば、それこそウェイカーが暴れだすこと間違いなし。御するには、あなたが無事であることが一番なのですよ」
「それもそうね……」

 確実を期するならば、相手をいたずらに刺激するのは得策ではない……向こうの言うことにも一理ある。
 こちらが何も言わなくなったためか、向こうから会話の打ち切りを通告してくる。

「それでは私はこのあたりで……ご要望があれば、そこの内線通信を使って係に伝えてください。無茶な要望でなければお答えしますので」

 そう言い残して部屋を出るガルシア。あとには私だけが残された。


 こうして私の軟禁生活が始まる。
 プライバシーに関しては無いに等しかったが、それ以外に関してはおおむね良好な環境にあった。
 三食はきちんと出た。当初は食べないでおこうかとも思ったが、餓死するのもなんなので出された分はきちんと食べた。
 監視カメラ付きではあるが、風呂もトイレもある。清潔な下着や寝間着も用意してくれるから、女性としては嬉しい限りである。
 要望は結構通った。小説・マンガ・ビデオ・ゲーム……刃物や外の情報を知る手段となりうるもの以外はたいてい用意してくれた。ただ、モノトーンで統一されている内装を何とかしてほしい、という要望は却下された。

 単に生活するだけならまったく問題ない環境ではあったが、それでも変化の無い部屋で一日を過ごすのは苦痛である。何せ今が昼か夜かさえもはっきりしないのだから。
 苦痛を紛らわせるため、さまざまな工夫を凝らして精神的均衡を保とうとしてみるが、それでもおおよそ三日ぐらい経過すると、何かをしようという気力が薄れはじめる。
 次第にベッドの上でぼうっとする時間が多くなってきた。
 一週間もすれば食事やトイレといった生理現象以外でベッドから動くことはほとんど無くなった。
 そうしているほうが精神的に楽だからだ。
 ずっと横になっていると、なんだか夢現の気分になってくる。
 ふと油断すると、ここが敵の基地だと言うことを忘れてしまいそうなぐらいに、穏やかな時間が過ぎていく……


−2−



 どれぐらいの時間が経ってからだろうか……誰かに呼ばれた気がしたので、むくっとベッドから起き上がる。
 わたしの目の前に誰かがいる。その人が何かを話している。
 内容はよく分からない。でもやらなきゃいけないと言われたから、素直に頷いた。
 そしてわたしの目の前で手が叩かれた。それと共に意識は急速に覚醒する……


「おはよう」
「おはようございます、ガルシア様」

 目の前には……ヒュプノ帝国司令・ガルシア様がいる。
 そしてわたしは……ヒュプノ帝国の戦闘員、ガルシア様の忠実なる部下。
 ガルシア様が命ずるままに動き、ガルシア様が望むなら喜んでこの身を差し出す存在。

「では、早速だがいつもの通り訓練を始めよう」
「かしこまりました」

 ガルシア様の命令に従い行動を開始するわたし。
 いつもの訓練の通り、まずはガルシア様のズボンを脱がしにかかる。
 ガルシア様の前に跪いたわたしは、ベルトを外し、ズボンを止めるボタンを外し、ファスナーを下げる。ここでようやくズボンがずり下がる。ガルシア様の足を右、左の順に持ち上げズボンを完全に取り去る。

 続いてガルシア様のパンツに手をかけると、上目遣いにガルシア様の表情を確認する。
 ガルシア様が頷かれたのを確認して、パンツを一気にずりおろし、ズボンと同じ要領で完全に取り去る。
 目の前にガルシア様の立派なペニスが現れる。わたしはいつもの訓練の通り、ガルシア様に奉仕の許可を求める。

「ガルシア様のご立派なペニスにご奉仕させていただきます」
「うむ」

 ガルシア様の許可を得て、わたしはガルシア様のペニスに奉仕をはじめる。
 まずはガルシア様のペニスをゆっくりと舐め上げる。熱い……そして美味しい。わたしのような者の奉仕を心地よく受け入れてくれるガルシア様に感謝の意を表しながら丹念に舐め上げる。
 余裕を見てはガルシア様のボールも一緒に舐め上げる。上目遣いに見ると、ガルシア様は優しく微笑んで、わたしの頭を撫でてくれた。それだけで心の中は幸せでいっぱいになる。

 ガルシア様のペニスが堅くなる頃を見計らい、わたしはガルシア様のペニスを口いっぱいに頬張る。
 ガルシア様のペニスはさすがに大きく、わたしの口にはとても全ては収まらない。それでも賢明に喉の奥までつっこんでできるだけ深く入るように努力する。
 歯をペニスに当てないよう唇を丸め、頭全体を動かすようにして口からペニスを出し入れする。喉まで入っているような状態でしているからとても苦しい。しかし、ガルシア様に奉仕できるならば、この程度は苦労のうちに入らない。
 奉仕を繰り返すうち、口の中でガルシア様のペニスが大きく、堅く、そして熱くなる……もうそろそろかもしれない。

「そろそろだ……しっかりと受け止めろ」

 口にペニスが入っているため、声を出して返事はできない。代わりに視線をわずかに動かして了承の意を示す。
 口の中で急速にペニスが膨れ上がり、次の瞬間、喉の奥に精液が放たれる。
 喉の奥からガルシア様の精液のにおいを感じる……ほんのわずか嗅いだだけでも忘我の境地へと誘われるかのようだ。
 無論、こんなところで気を失うわけにはいかない。ガルシア様への奉仕はまだこれからなのだから。

 ゆっくりとガルシア様のペニスを引き抜く。引き抜く間もペニスに舌を這わせる。ペニスに付いた精液をできる限りぬぐうためだ。
 再び現れるペニス。わたしはそれを舐めはじめる。先ほどとは違い、今度は精液と唾液で汚れたペニスを浄めるための作業だ。
 精液の味がする……美味しい。もっとほしい。だけど、ガルシア様への奉仕が先だ。
 今度はガルシア様のペニスを胸で挟んでマッサージだ。ただ、わたしの胸はあまり大きくない。挟むのにかなり苦労する。
 ペニスを胸の谷間に導き、懸命にペニスを挟み込む。ゆっくりと胸を動かしてペニスを刺激する。できるだけ刺激が強くなるよう、身体全体を動かす。その甲斐あって、ガルシア様のペニスが再び堅くなり始める。


「よし、そろそろいいぞ、今度はお尻を俺に見せるんだ」

 ガルシア様の命により、わたしは四つんばいになってお尻を差し出す。

「力を抜けよ……」

 言いながらガルシア様は私のアヌスに指を入れる。この感覚にもだいぶ慣れてきた。
 当初ガルシア様がそこにペニスを入れるのだ、と言われたときにはそれはもうあわてたものだ。
 しかし、今ではもう当たり前の作業となっている……これも全て訓練のため、ガルシア様のためである。

 ガルシア様の指がアヌスの中を動き、次第に力が抜けてくる。
 それと共に、くすぐったさを伴った気持ちよさが頭を支配しはじめる。

「あ……はあぁぁぁぁぁん……」
「どうした、もう気持ちよくなってしまったのか?」
「あ……申し訳ありません、ガルシア様……」
「かまわんさ、気持ちいいなら、それを素直に表現するのも大切なことだ」
「ありがとうございます、ガルシアさ……まぁぁぁぁぁんっ!」

 許しの言葉を得て、感謝の意を示そうと思ったが、あまりの気持ちよさに思わずあえぎ声が混ざってしまう。

「では、今度はペニスで行くぞ……」
「は、はい……ガルシア様、わたしのアヌスを、そのご立派なペニスで貫いてくださいませ!」
「よく言えたな……そらっ!」
「はあぁぁぁぁぁんっ!!」

 ガルシア様のペニスにより一気に貫かれるわたしのアヌス。
 ペニスが直腸の壁面とこすれ、敏感になっていた神経がさらに刺激される。
 一気に絶頂へと向かうわたしの心。だが、それを必死になって押さえ込む。
 これもまた訓練。ガルシア様の命令がない限り、わたしは絶頂を迎えてはならないのだ。
 あらゆる極限状態の中、自己を制御するための訓練。
 しかし、必死に押さえ込んでいるにもかかわらず、それでもなお絶頂へ向かおうとするわたしの心。肉体の昂ぶりが絶頂を迎えてしまえとささやきかけているようだ。

 差し込まれたペニスがピストン運動を始める。ガルシア様が一突きするたび、ものすごい快感がわたしの心を襲う。心が焦がれそうなほどの熱い塊をずん、ずん、と直腸に受け、頭の中が白一色に埋め尽くされそうになる。
 それでもわたしは耐える。頭の中に常にガルシア様を思い描き、歯を食いしばってガルシア様のために必死になって耐えてみせる。

「そら、出してやるぞ!」

 直腸の中が一気に膨れ上がる。そして熱いものがわたしの直腸の中に注ぎ込まれる。熱い衝撃に全身を硬直させて必死に耐える。
 口の中に血の味が広がってくる。食いしばった歯茎から血が出たのかもしれない。
 やがて熱さが落ち着き、直腸の中が軽くなった。どうやらガルシア様のペニスが抜けたようだ。


 両手をついた状態のまま、荒い息を吐くわたし。
 ガルシア様が再び命令する。

「俺は疲れたからしばらく休憩する。その間おまえは自分を慰める姿を俺に見せるんだ」

 ……正直疲れでそんな余裕など無い。だがガルシア様の命令だ、従わなければならない。
 ゆっくりと体を起こし、ベッドに座る。必死に体を動かし、ガルシア様にヴァギナが見えやすいよう体勢を作る。

「ガルシア様、わたしのあられもない姿、どうぞご覧くださいませ」

 自然と口から出る言葉。ガルシア様の返答を待たずして手が動き出す。
 まずはアヌスに右手の人差し指をつっこみ、溢れてくるガルシア様の精液をたっぷりと付ける。それをヴァギナへと導き、その中をマッサージしはじめる。
 空いた左手は胸をつかんで揉みしだく。乳首の先を指で転がす。
 しびれるような快感が全身に伝わる。身体が勝手に悦楽を求めて動き出す。ガルシア様に見られていることさえも悦びへと繋がっていく。

 もう、何回イキそうになっただろうか。それでもわたしはギリギリのところで絶頂を迎えさせないよう努力する。頭がクラクラする。油断するとそのまま倒れてしまいそうだ。だが、ガルシア様の許可が出るまでは……
 イキたい、でもイクわけには行かない……そんなジレンマがわたしの精神を責め苛む。それはまさに永遠に続く地獄のようにさえ感じられた。

「よーし、よくやったぞ。今日の訓練はここまでだ」

 その声と共にわたしの気がふっと抜ける……そしてそのままベッドに倒れ込む。
 もうろうとする意識の中、ガルシア様が何かをわたしに告げている……何を言っているかは理解できない。しかし、一言一句を聞き漏らさぬよう聴覚を研ぎ澄ませる。
 そしてガルシア様が立ち去り、ドアが閉まる。それと共にわたしの意識は静かに消えていった……

 
 


 

 

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