タクマ学校


 

 



その4


女子大生 水谷詩織


 私はふと、タクマ君が間近で私の顔を覗き込んでいるのに気がつきました。タクマ君のお部屋で、遊び相手になってあげているうちに、つい、ぼうっとしてしまっていたようでした。

「あ、あれ? ごめんね。私今、ぼうっとしてた?」

「うん。ちょっと眠そうだったよ。ここで寝てく?」

 タクマ君が優しく答えてくれます。私を頼りにしてくれる、弟みたいな存在です。

「詩織さん、勉強とかで疲れてんじゃないの? それか夜遊びばっかしてんじゃないの?」

 タクマ君のお友達のツトム君が、意地悪っぽく、年上の私に冗談を言ってきます。

「夜遊びなんてしてないよ、もう。年上をからかったりしたら駄目なんだから。」

 ツトム君はタクマ君よりも活発なガキ大将タイプですが、タクマ君とは馬が合うようで、よく一緒に遊んでいます。私は最近、以前よりよくタクマ君の部屋に遊びに来るようになっているので、2人の遊びに付き合っていることが多いのです。

「まあ、とにかくお姉さん、グッドモーニング」

 タクマ君の声が聞こえたのと同時に、私は笑顔になって、両手を大きく広げると、タクマ君の小さな体をしっかり抱きしめながら強引にタクマ君の唇に、キスをしてしまいました。目を閉じて数秒間唇を重ねた後で、ゆっくりとキスを終えて、タクマ君の体から両手を離すと、私は二人に大笑いされてしまいました。

「お姉さんどうしたの? なんでいきなりタクマにキスしたの?」

「え? えっと・・・その、なんでもないの。ちょっと寝ぼけてたみたい。ごめんね、タクマ君。」

「ちゃんと起きないと駄目だよ、詩織さんグッドモーニング」

 ツトム君にそう言われると、私は今度は思わずツトム君のところまで両手を広げて駆け寄って、ツトム君を力一杯抱きしめながら、さっきと同じようにキスをしようと唇をすぼめ、目を閉じて顔を近づけてしまいます。ツトム君が笑いながら逃れようとするので、彼のほっぺたや顎に何度もキスをしてしまって、なかなか唇を重ねられません。タクマ君が横で笑い転げていますが、私は必死でツトム君の唇を捕まえるのに必死でした。やっとツトム君の唇をふさいだと思ったら、なんと彼はまだ小学生なのに、私の口に舌を入れてきてしまったのです。私はしばらくの間この11歳か12歳の男の子と激しいキスをすると、やっと我に返って、ツトム君から離れました。

「ご、ごめんね。急に、私・・・なんで・・あの・・。」

 真っ赤になって口ごもる私とは対照的に、二人の男の子は嬉しそうに大笑いしていました。私も、必死で照れ笑いでごまかしました。二人の屈託のない笑いを見ていると、どうやら変な誤解をされることはなさそうです。まだ二人とも子供で本当によかったです。

「あー笑った。詩織お姉さん、なんでいきなりキスばっかりするの?」

「え? えーっとね。お姉さんね、その、・・そう、今度外国に旅行にいこうと思ってるの。外国の中には、おはようとかおやすみのキスっていうのが、普通だったりする国もあるのよ。だから全然変なことじゃないの。・・でもお姉さんが外国に旅行にいくのは、まだみんなには内緒にしてるから、さっきのキスのことは、誰にも言っちゃ駄目よ。詩織お姉さんとタクマ君と、ツトム君。三人だけの秘密だからね。」

「ふーん。そうなんだ。」

 タクマ君がニコニコしながら納得してくれます。どうやら、ごまかしきれたみたいです。

「じゃあさ、もっと練習しよっか? お姉さん、グッドモーニング!」

 ツトム君が部屋の隅の方に歩きながら、私にまた挨拶をします。私は我慢できなくなって、また両手を大きく広げると、唇を突き出して彼を追いかけてしまいます。

「お姉さん、こっちもグッドモーニング!」

「こっちが先にグッドモーニング。」

「わぁっ、キス魔が来たーっ!」

 部屋中を二人の子供と追いかけっこをしながら、私はなぜかまた何回も、必死に男の子たちの唇を求めてしまいます。男の子たちはキャアキャアとはしゃぎながら逃げ回るのでした。

「はー、もう疲れたよ。詩織ちゃん、また眠りましょう、ハイ。」

 笑いながらまだ少し抵抗するツトム君を押し倒して、羽交い絞めにしながら、音を立てて激しいキスをしていた時、タクマ君が手を叩きます。私は途端に全身の力が抜けて、ツトム君の上にのしかかったまま眠りに落ちてしまいました。



 再び目が覚めると、私はなぜか女性用下着の販売員になっていました。

「ほら、売り子さん、何ぼーっとしてるの。早くお客さんに自己紹介して。」

「あ、・・は、はい。失礼いたしました。水谷詩織、20歳です。下着の販売をしております。本日はご来店ありがとうございます。」

 慌てて深々とお辞儀をしましたが、お客様はなんと、私がよく遊び相手になっている、近所の男の子でした。知り合いの男の子に下着を売るなんて、初めてのことなので、私はちょっと動揺してしまいました。

「あ、ツトム君・・・今日は、おつかいに来たの?」

「うん。ちょっと親戚のオバサンに頼まれててね。詩織お姉さんこそ、こんなお仕事してるなんて、知らなかったよ。下着売ってくれるの?」

 よく知ってるツトム君にセールスをするのは正直なところ、とても恥ずかしいのですが、プロとして、こんなことで恥ずかしがっていては、下着の売り子は務まりません。自分のプライベートな気持ちを押し殺して、ちゃんと商品をPRしなくてはなりません。

「ツトム君もお店ではお客様ですから、まずはちゃんと商品を確かめてもらって、お気に召しましたら、お買い上げいただきたいと思います。当店の・・その、当店の商品は、全て売り子が実際に着用しております。まずはご覧下さい。」

 私は体中が赤くなっているのを意識しながらも、営業スマイルを崩さずに、思い切って下着姿になりました。フレンチスリーブのカットソーも、プリーツのスカートも手早く脱ぎ捨てて、淡い水色のブラジャーとショーツだけの格好になって、お客様のツトム君の前に立ちました。目を合わせると、ついつい素の自分が出そうになりますが、お客様と店員という立場になりきって、一生懸命セールスをします。

「とてもお肌に優しい生地です。このままでよろしければ、どうぞ直接触ってお確かめ下さい。」

 ツトム君が、ゆっくりとブラジャーまで手を伸ばしてきます。私は彼の手をとって、自分の胸に押し当てます。誇りを持ってしている仕事ですが、一番恥ずかしい瞬間です。

「触った感触はいかがですか? とても滑らかですよね。」

「ほら、詩織君、お客様に弾力性も試してもらわないと」

「は、はい、店長。お客様。どうぞ弾力性もしっかり確かめてください。」

 ツトム君は私の顔をチラチラと見ながら、私の胸をじっくりと揉み始めます。私は感じやすい体質なので、接客中なのに、息が荒くなってきてしまいました。

「詩織お姉ちゃん。俺、本当にこんなことしていいの? タクマとかってこのお仕事のこと知ってるの?」

「今は・・、今は言わないで、お願い。」

 何とかプロ意識だけで、この恥ずかしい状況を乗り切ろうとしているのに、ツトム君が私のプライベートを思い出させるので、私は思わず素の自分を出して、実をすくめてしまいました。近くで私の接客を見守っていた店長が、私の隣までやってきます。

「詩織はこの仕事が大好きな。プロの売り子さんですよ。もっと大胆に、積極的にPRするんです。色仕掛けでも何をしてでもいいから、何としてもツトム君にこの下着を気に入ってもらいたくてしょうがないです。ほら勇気が出てきた。」

 店長がそっと私の背中を押してくれると、私の心にはまた、一流の下着の販売員としてのやる気がみなぎってきました。いつも顔を合わせている知り合いの男の子だろうと何だろうと、お客様になった以上は、絶対に満足して商品をお買い上げ頂かないと・・。私はツトム君に、にっこりと笑いかけると、彼の両手を取って、ショーツをしっかりと触らせました。

「こちらのショーツも、よくお確かめ下さい。とってもいい感触です。じっくり揉んでください。ヒップの部分も、フロントも、心ゆくまでモミモミしてくださいね。」

 お尻も、大事なところもツトム君に容赦なく触られて、私は営業スマイルのまま、時々感じてしまいます。でも今度はお客様から目をそらさず、勇気を持って仕事を全うしています。

「詩織お姉ちゃん。なんかこの辺、シミが出来てきちゃったよ。」

「き、吸水性も抜群だから、大丈夫よ、ツトム君。どうぞ遠慮なさらずに、存分にお試し下さい。」

 お客様に、半裸の体を下着の上からさんざん弄ばれた私は、ツトム君の手が離れた途端に腰が抜けそうになってしまいました。

「詩織君、よく頑張ってるね。でも勝負はここからだよ。うちの商品の一番のアピールポイントは裏地だよね。お客様に裏地をよくご覧頂こうか。」

「は・・・はい、店長。お客様、こちらの商品の一番の裏地をどうかご覧下さい。」

 私は、切れ切れの呼吸を整えながら、ツトム君の前でピンと背筋を伸ばして胸を張って、ブラジャーをまくり上げました。ツトム君の視線は私が一生懸命アピールしている、ブラジャーの裏地よりも下の、乳首の立った胸から離れてくれないのですが、私は我慢して、商品の説明を続けました。本当は今すぐこの場を逃げ出したいぐらい恥ずかしいのですが、この商品をアピールするためには、この格好になるしかないので、ここはプロとしてじっと我慢して、時間の過ぎるのを待ちます。

「あの・・、続いてショーツの裏地もご確認下さい。」

 私はめくれたブラジャーをそのままに、ショーツをゆっくりと膝の上まで下げて、裏地をお客様に見てもらいました。股の部分が張り付いていています。その部分がゆっくりと私の体から離れていく中、私の分泌した恥ずかしい液体が店長にもお客様にも見られてしまっていました。

「ふーん。裏地もよさそうだね。なんか変な汁がついちゃってるのが気になるけど、まあいいや。この下着ください。」

 私の体が達成感に包まれます。今までの恥ずかしい思いも全部報われます。下着の販売員をしていて、一番嬉しい瞬間です。私は喜び勇んでブラジャーとショーツを脱ぐと、床に膝をついて丁寧にたたんで、ツトム君に両手でさしだしました。

「お買い上げありがとうございます。またのお越しをお待ちしております。・・店長、売れました!」

 私が満面の笑みで、報告しようと店長を振り返ると、店長は私の間近で、手を叩きました。

「はい、ご苦労様、詩織ちゃん。また眠ってねー。」

 私の意識はまた深いところへと、なす術なく落ちていきます。

「どう? こういう、わざと、普段の意識もちょっと残しておくっていうパターンも、面白くない?」

「おう、おう。なんかこう、迷いながら、悩みながらオッパイ触らしてくれてる時の顔とか、すっごいよかった。何だろ? こういうの。」

「じゃあ、本番だね。今度は僕の番だから、ツトム君は本みながら指示してよ。」

「わかったけど、早く俺にも変わってくれよ。・・ええっと、四十八手の、三十二手目だっけ? あれ? 三十三手目か?」


 女子高生 福島孝子

 うちの森下先生事件の日のことは、よく憶えています。朝のHRも始まる前、私は席についたらすぐに綾子に、今朝聞いたばっかりの噂について話しかけました。

「ちょっと、アヤ。聞いた? 例の噂。」

 綾子は、まだ眠そうな目をこすりながら、私の話に付き合ってくれました。

「え? 噂って、こずちゃんのこと? やっぱり藤田君と付き合ってるの?」

「馬鹿。違うわよ。梢がキモヒコと熱愛中ってことなんて、先週からバレバレだってば。なんで梢がわざわざキモヒコなんかと付き合わなきゃいけないのか、正直全然納得いかないけど、毎日あんなにベッタリ腕組んで登下校してたら、誰だって付き合ってるってわかるってば。もー本当にアヤはそっち系の話に鈍いんだから。ほら、あれ見てみなさいよ。」

 私が顎で指し示すと、綾子は教室の窓側の、キモヒコの席、梢が嬉しそうに膝枕でキモヒコの耳掃除をしている席を見て、しばらくしてからこっちを振り返ると、私に顔を近づけて、声をひそめて言います。

「私だって、ひょっとしたら付き合ってるんじゃないかとは、思ってたんだよ。でも、なんでこずちゃん、・・その・・藤田君なの?」

「そんなこと、私が知るわけないでしょ! でもケイが言ってたけど、梢はもう、キモヒコの家に入り浸ってるらしいよ。あれはいくとこまでいっちゃってるわね。」

「いくとこ・・・タカちゃん! ちょっとやめてよ。・・でも、こずちゃん、何かすんごい幸せそうだね。」

「まあ・・好みは人それぞれだろうけど・・。って、そんな話はもう、噂でもなんでもないの。噂って、森下先生だってば!」

「え? 森下先生がどうかしたの?」

「なんかね、隣のクラスの子が、昨日の下校中に、裸の森下先生を見たみたいって言ってんのよ。」

「は、裸? なんで? 見たみたいってどういうこと?」

 まっすぐな綾子に真剣な顔で突っ込まれると、噂を聞いただけの、浅い私は詰まってしまいました。

「い、いやー。なんで先生が裸だったかは、よくわかんないけどさー。なんか、みんな噂してるよ。」

「ちょっとゴメンねぃ、福島も成瀬も例の、森下の話してんの?」

 私たちの話に、男子が割り込んできました。クラスの芸人を気取ってる、お調子者の柿本と、山中でした。

「柿本、なんで森下先生が裸で走り回ってたのか、綾子に教えてあげてよ。この娘、まだ何にも知らないんだって。」

「お? おう。いやさー、俺も結局又聞きなんだけどね。なんか昨日のバレー部の下校時刻に、この学校のすぐ近くで、ストリーキングがあったらしいんだよ。素っ裸の女の人が、自転車に乗ってすごい勢いで、下校途中の奴らをかきわけて突っ走ってったって。で、どうもその女の人が、森下先生っぽかったんだってさ。」

 私はさっき綾子にされた突込みを、ここぞとばかりに、自分で思いついたみたいに柿本にふっかけてやります。

「だから、なんで森下先生かそうじゃないかわかんないのよ。隣のクラスの娘も見てたんでしょ?」

「それがよ、その女の人、ダーっと凄い勢いでチャリで駆け抜けちゃったってのもあるんだけど、顔に変なもん付けてたんだって。お前ら、鼻フックって知ってる? SMプレイとかで使う、鼻の穴責めるヤツ。あんなん付けて駆け抜けてったから、見た奴らも確実に誰って特定は出来ないみたいだけど、でも髪型とか背格好とか、ちっちゃく漏れてた悲鳴とかは、森下そっくりだったんだってさ。」

 私と綾子は、ちょっと不信な顔で、柿本の話を聞いていました。こいつは本当にお調子者で、単にみんなの注目を集めたいってだけの時とかありますから、いま一つ信用しきれないんです。それにそもそも私たちの先生が、しかもただの先生じゃなくて、美人だけどスパルタで鳴らす森下先生がそんなことするなんて、噂としては面白いけど、事実とは、とても思えませんでした。

「なんか、私が始めた話だけど、アンタが話すと、途端に嘘くさくなっちゃうね。」

 私が突っ込むと、柿本がふざけたリアクションをして、綾子たちが笑います。またくだらない噂話で盛り上がった朝の教室でした、・・・ドアが凄い勢いで開くまでは。

 大きな音をたててドアが開くと、ちょっと遅刻気味に教室に入ってきたのは、ちょっとヤンキー入ってる陽子と、陽子に手を引かれた、森下先生でした。先生は、いつものピシッとした姿勢ではなくて、背を丸めて、怖気づいたような様子で、陽子に手を引かれていました。

「ちょっと誰か、今日部活とかでジャージ持ってきてる娘がいたら、先生に貸してあげてくれない? 森下先生、教室に来る途中で、お漏らししちゃったらしいの。」

 ザワザワしていた教室が、陽子の一言で水を打ったように静かになりました。みんな、何と言っていいのかわからなくて、森下先生を見ています。

「ご・・ごめんなさい。先生、教師なのに、廊下でお漏らししちゃいました。誰か、着替えを貸してください。」

 みんなが耳を疑う中、森下先生は、小さい子みたいに陽子に手を引かれたまま、クラスのみんなに衝撃的な告白をしてしまいました。でも、先生が教師としての立場をうちのクラスで完全に失ったのは、正確には、その発言の時ではありませんでした。すぐその後で、その場で着替えたいと申し出て、みんなが見ている中でスカートと汚れた下着を降ろして、下の毛を完全に剃り落としているアソコをみんなに見られた瞬間でもありません。美人教師として、そしてスパルタ教師として、怖がられたり憧れられたりしていた森下先生を見る私たちの目が、180度変わってしまったのは、そのすぐ後。綾子や何人かの女子が慌てて着替えを持って駆け寄る中、生徒全員の目の前で音をたてて、大きい方のお漏らしをしてしまった瞬間のことでした。


高校生 柿本光夫


 僕が最初に催眠術の凄さを目の当たりにしたのは、陽子がクラスを玩具にし始めた頃ですね。最初はもう、陽子様の太鼓持ちとして下っ端ぶりを全開させたもんですよ。だってそれまではただのヤンチャなヤンキーだった陽子の暗示のままに、美人教師の森下先生でさえ教室でブリブリやらかしちゃったんだから、そりゃ陽子についてけばオモシロおかしい毎日が過ごせるって思いますでしょ? 実際、美人が恥をかく様をさんざん堪能する日々を過ごさせてもらったことも確かだしね。そりゃもう、オイシイ目も沢山見させてもらいましたよ。成瀬と福島が教卓の上でレズるのも拝見させていただいたし、学級委員の秋里の純白のパンチーだって買わせてもらっちゃった。むしろ藤堂を煽ってたのもお調子者の僕を始めとした彼女のシンパかもしれないね。おかげさまで童貞捨てられたどころか、クラスの綺麗どころはすっかりお体も味見させてもらえちゃったし、夢のような日々だったことは確か。でもね、やっぱりそこは男の子です。陽子の玩具のオコボレもらって愚息を慰めるだけじゃ物足りなくなって、自分でも催眠術師様になりたくなっちゃった訳ですね。大体、陽子はちょっと性格が悪すぎるんだよね。クラスのキレイどころや、自分に歯向かった人間を玩具にするのはいいんだけど、やり方が結構陰湿なんですよ。陽子の目にとまった標的や彼女に歯向かった人はたいてい、高校生活を派手に狂わせちゃってるね。特に陽子が生理か何かで機嫌が悪いときなんて、気をつけてないと、クラスメイトや先生の、ろくでもない醜態の後片づけをさせられる羽目になるんですよ。どうせ催眠術が使えるんなら、俺だったらもっとエッチで笑えることとかしたいなあなんて、陽子を見るたびに思ってたもんです。鼻フックとか使うんだったら、もうちょっと面白い画とかとれないもんかな、とか考えながら、悶々としてたんですが、思い切って陽子の師匠に、俺も弟子入りすることにしました。

 陽子の師匠、タクマって小学生のガキんちょが、その頃新たな研究対象として、催眠術による技術のトレーニングに興味を持っていたのが最大の俺のラッキーでしたね。催眠術によって短期間で俺をズバ抜けて有能な催眠術師にしたてあげる。そんなテーマに食いついた、気まぐれなタクマ大先生は、俺に暗示をかけて、その神業を一つ一つ見せては、その技術の一部をコピー機みたいになった俺の脳裏に擦り付けてくれました。おかげで俺は、2週間たらずで超優秀な催眠術師になれたって訳です。もちろんタクマ大明神には今でも到底足元にも及ばないけれど、瞬間催眠や集団催眠の技術は陽子よりも上だと思いますね。嘘だと思ったら兄貴のタカオと兄貴の彼女の恵理さんに聞いてみてくださいよ。彼らは僕の最初の実験台だったんだけど、最初とは誰も思わないぐらいのかかりっぷりだったんだから。何の予備催眠もなしにふらっと部屋に乱入した僕に簡単に催眠状態に落とされると、いきなり硬直、後倒、感覚支配、禁止暗示、ヒューマンブリッジに人格変換から後催眠暗示までのフルコースに全部完璧にかかったんです。兄貴の金玉と恵理さんの両乳首を洗濯バサミで挟んじゃっても二人は全く気づかずにおしゃべりしてたし、途中から自分たちが「どっかド田舎の方言」でしゃべってるのにも全く気づかない様子だったよ。二人とも「ポテトチップスがどうしても食べたいけど手を使って食べられない」と言われると一生懸命犬食いしたし、「自分たちの性器が痒くてしょうがないけど手や物を使っちゃ駄目」って言われると、もう必死で太ももをこすらせてモジモジしてた。透明人間になった僕の悪さをお互いの仕業だと思って喧嘩もしかけたし、急に黒人ダンサーになりきって踊りまくりもした。恵理さんの橋の上に兄貴が乗っても恵理さんはピクリともしなかったし、バレリーナのペアだと言っただけで、なりきって華麗に舞っちゃった。最後にかけた後催眠暗示の成果も、恵理さんが翌日にオッパイ丸出しで微笑んでるプリクラを速達で送ってきたってことでしっかり確認できたって訳ですよ。目がクリっとしてて、とっても可愛い恵理さんには、それ以来10回ぐらいは僕のお相手もしてもらってるけど、基本的には普段は兄貴とラブラブですよ。特に夜は僕の演出どおりにどんな変態プレイでも盛り上がっちゃってますからね。時々、破廉恥なプレイの最中にビデオカメラ片手の僕に覚醒させられて、「二人とも何鼻フックなんてしてローションプレイしてるの?」とか突っ込まれてはパニックになってるけど、ちゃんと幸せになってもらうつもりです。基本的にはね。

 僕は一月後には、両親にも暗示をかけて説得して、高校を転校することにしたんです。陽子の逆鱗に触れないように彼女の腰巾着を卒業して、自分の遊び場を持つためには、そうするのが一番いいんじゃないかって思ったからです。転入先は、高校と大学、短大が一緒になってる私立の学園ですよ。そりゃもう、転入初日からパワー全開でクラス全体を僕のエンターテイメントの出演者に仕立て上げましたよ。いち早く僕の創作意欲を満足させてくれるような舞台を作らないといけないですからね。


 女子高生 橋本悠衣子

 転校生のミツオ君の言っていたことは本当みたいでした。本当に催眠術ってあったんです。ミツオ君が私たち、放課後に教室にいた10名ぐらいのクラスメートに見せてくれた催眠術ショーは、テレビで見たことのあるものよりも、ずっと凄くて、面白いものでした。でも今から考えると、そのショーが彼の計画の手始めだったのかもしれません。私たちは、催眠術なんてかけられる高校生がいること自体ちょっと信じてませんでしたし、まさか自分たちが全員彼のネタにされてしまうなんて、思ってもいませんでした。

 私と親友の智恵が、教室の片隅で起こった歓声を聞いたのは、放課後に智恵の席でおしゃべりをしていた時でした。振り返ると、昨日転校してきたばかりの柿本君の席の周りで、男子と女子の何人かが驚きの声を上げていたのです。彼の隣の席の、美智代が前に伸ばして組んだまま、凄くビックリした表情でいるのが見えます。その様子がちょっと普通の会話の途中とは思えなかったので、私たちも見に行くことにしました。

「あれ? 何だか、人が集まってきちゃったね。それじゃーこのまま、自己紹介のツカミとして、ミツオの十八番、催眠術ショーでもやっちゃおうかな?」

 柿本君が周りに話しています。

「え、何やってるの? 美智代どうしたの?」

 私と智恵が柿本君と美智代の席のすぐそばまで近づいた時、不意に立ち上がった柿本君が私たちの目の前に両手をかざして、強い口調で言いました。

「はい、そこの二人、僕の目を見て。僕の目から目を逸らすことができない。体が固まって動くこともできないよ。ガチガチに固まっちゃいました。」

 一瞬のことだったので、私は訳もわからず立ち尽くしてしまいました。足が動かなくなっています。周りのクラスメートの驚きの声がまた上がります。

「体中の筋肉が硬直してしまいました。ピクリとも動くことが出来ません。ほーら体中の神経も固まってしまって、頭の中も重い石の塊みたいにカチンコチンだ。何も考えることが出来ない。僕の言うことしか聞こえないよ。ほら、もう君たちは2体のマネキンさんだ。指の先から頭まで、体全体がプラスチックだ。後ろで支えておいて上げるから、僕が押すと、ゆっくり倒れちゃうよー。」

 柿本君が私の横まで来て、私の首元をそっと押しました。私は棒が倒れるように後ろに傾いていって、そのまま気を失ってしまったのです。

「普通だったら、こんな状態にするには長い予備催眠が必要だし、かかる、かからないにも個人差があるんだ。でも僕にかかれば、こんなふうに、一瞬で集団で深い催眠状態に落とすことが出来るんだよねー。ところで美智代ちゃんもだけど、この子たちも可愛いね。じゃー今日は挨拶代わりに、ミツオ先生のショーをみんなとこの子たちにしっかり楽しんでもらっちゃおっかなー。」

 私の横で柿本君の声がするのですが、私はそれを聞いても何も思うこと、感じることはありませんでした。私の頭がやっとまた回り出したのは、彼がこう言って指を鳴らしてからです。

「僕が指を鳴らしたら、もう悠衣子ちゃんはマネキンじゃありません。催眠から一旦覚めますよー。でも僕がさっき言ったことは思い出せないだけで覚えてる。僕が合図をすると、また催眠状態に戻りますね。ほらパチン。」

 頭がはっきりとしてきて、目を開けると、私は黒板の前で、クラスメート十人ぐらいに向かって立っていました。自分がファッションモデルみたいなポーズをとっていたことに気がついて、何でみんなが笑っているのか解りました。右手で肩から後ろにかけたコートを持って、左てを腰に当てて、雑誌のモデルみたいに気取った格好をしていたみたいです。照れ笑いをしながらポーズを崩して、何事もなかったように振舞おうと思いました。私は今ミツオ君の催眠術ショーに協力しているだけです。面白そうだったんでかけてもらったのですが、ちょっと記憶が飛んだだけで、術は失敗したみたいでした。

「悠衣子ちゃん、気分はどうですか?」

「はい、気分はいいんですけど、ショーを失敗させちゃったみたいでゴメンね。」

「いえいえ、気を使わなくていいですよ。ところで悠衣子ちゃん、何かおかしなことはないですか?」

「? えっと、何もないですよ?」

 私がキョロキョロと周りを見回すと、私の周りで見てるみんながクスクス笑ってることに気がつきました。特に男子はちょっと目がコワイぐらいこっちを見てます。

「わからないですか? 悠衣子ちゃん。その右手に持ってるのはなんですか?」

「はい? コートですけど・・。」

 言いかけた私をミツオ君の指を鳴らす音が遮りました。とたんに持っていたコートが、制服のチェック地のスカートに変わってしまったんです。嘘でしょって思いました。手で下を探ってみても、穿いてるはずのスカートの感触がなくって・・・見下ろすと同時に私は悲鳴を上げてしゃがみこんじゃいました。私はスカートを肩にかけて、パンツが丸見えになった状態でみんなの前に立っていたのです。

「やだー。なにこれー。」

 涙声になる私でしたが、ミツオ君が「気をつけ!」と叫ぶと、直立してピンと背筋を伸ばしてしまいました。また白いパンツが丸出しになってしまいます。「休め」、「小さく前へならえ」と指示されると、体がその通り動いてしまいます。「行進始め」と言われると、大真面目にその場で行進をしてしまいました。みんなは大爆笑ですが、私はすごく恥ずかしいし、みじめな感じです。

「はいそれまでー。悠衣子ちゃん、また眠っちゃいましょーか。」

 と言われてまた意識が遠のいてしまって、次に目が覚めたときには、私はアシカショーのアシカになっていました。大きなボールが調教師のミツオさんからパスされると、両手でうつぶせの体を支えて精一杯上半身を起こして、口でボールを上手に回して見せます。

「アウッ、アウッ、アウッ!」

 お客さんも大喜び・・のはずだったんですが、ミツオさんが指を鳴らすと、私の目の前からボールはまたも消えてしまいました。目の前には、アシカショーの観客じゃなくて、さっきのクラスのみんながおなかを抱えて笑っています。私は自分が上半身に何も身につけていないで、教卓の上でアシカの真似をしていたことに気がついて、必死で胸を隠そうとしました。でも男子の何人かが、「アシカちゃーん」とおどけた声をかけると、またしてもうつぶせの状態から顔を天井に向け、胸を突き出しては

「アウッ、アウッ、アウッ!」

 と変な鳴き声をだして、両手を叩いてアシカの真似をしてしまいます。両足は揃ってエビぞりになっているので、勢いをつけて手を叩くたびに、体が上下して、私の胸が弾んで、男子は大喜びです。それを何度か繰り返させられたあと、一緒に笑っていたミツオ君がまた私を催眠状態に落としてしまいました。私は自分が遊び道具にされていることがわかったのに、ミツオ君に「はいまた眠ってー。教卓からおりて、椅子に座って下さいねー」と言われると、パンツしか穿いていない体を隠すことも忘れて、言われるままに従ってしまいました。

 その後はもう、私と智恵と美智代は、ミツオ君のエッチな催眠のオモチャでした。智恵をカエルにしたり、美智代をウマにしたりして馬鹿みたいな格好やしぐさをさせて笑った後は、私たち3人を温泉につれていってしまいました。誰もいない温泉に来たと思った私たちは男子たちの見ている前でパンツも脱いで完全に裸になってしまい、普段どおりに体を洗う様子を、間近で披露してしまったのです。ミツオ君にそのままレズにされてしまった私たちの恥ずかしいプレイも全部見られてしまいました。私たち3人が誰にも見られたくない姿を晒すのを男子が喜んで見ていたのはまだわかるのですが、女子も喜んで煽ったり冷やかしたりしていたのは、彼女たちもショーの合間にいつのまにか催眠の餌食になってしまっていたからのようです。ミツオ君の催眠術ショーに参加させられた私たち3人も、それを見ていた生徒も、みんなその日からミツオ君の操り人形にされてしまったみたいでした。そして一週間以内には、私のクラスの生徒全員と、受け持ちの先生全員が、私たちと同じように、ミツオ君の遊び道具になってしまったのです。



中古車ディーラー勤務 柿本隆夫


 手を鳴らす音がして俺が気づくと、俺と恵理は弟の部屋にいた。目の前に椅子に座った弟のミツオが、ニヤニヤしながら俺と恵理を見ている。笑い方が妙に気に食わないが、そのことを深く考えるよりも前に、自分たちの格好に気がついて愕然としてしまった。恵理も俺も、幼稚園児のスモッグみたいなを着て、黄色い帽子を被っていた。二人とも両頬に日の丸みたいな赤い円を頬紅か何かでつけてる。これじゃまるでお笑い番組のコントみたいじゃないか。しかもこのスモッグ、二人のヘソぐらいまでしか隠していない。俺たちは急に下半身を手で覆ったり、スモッグを必死に伸ばそうとしたりと慌て出した。

「急に慌てなくたって、いいよ、僕は兄さんたちのコスプレ趣味には理解のある方だから。いつも惜しまず協力してるじゃない。せっかく通販で買ったんでしょ?」

 弟に言われて恵理が情けない顔になる。俺も俺たちがミツオに催眠術で弄ばれていることを思い出した。そうだ、この衣装も通販で俺が買ったんじゃないか。全部ミツオの遊びのために。怒りと恥ずかしさで体中から火が出そうな気がする。

「ミツオてめえいいかげんに・・」

「ほらほら二人とも幼稚園生なんでしょ? 写真とるよー、ほらいつものポーズ!」

「ウキッ」

 俺と恵理は声を揃えて、両足をガニ股にして両手の先を頭に添えると、コントか何かのサルみたいなポーズをとって、笑顔でデジカメに収められちまった。下半身は丸出しだ。また一つ、ミツオに逆らえなくなってしまう。こんな格好でとられた写真を誰かに見られたら、俺たちカップルはイタすぎるバカップルじゃないか。俺も辛いけど、職場のメーカー系ディーラーで美人受付嬢として評判を集めてる恵理はもっとヤバい立場に立たされちまう。

「もーいや〜。ミツオ君、こんなのヤメてよ〜。」

「まー、まー、恵理さんだって、ノリノリでメークしてたじゃない。お、おやおや、良い子の君たち、ハナクソがついちゃってますよー。」

 言われるや否や、恵理は鼻の下を伸ばしてだらしない顔になると、口を開けたまま目で下を見つつ、豪快に鼻をホジっては指を口に入れ始めた。自分も同じことをしていることに気づく。ミツオは俺たちのどうしようもない姿を、今度はビデオカメラでアップにして撮り始めた。何とかして自分の行動を止めて、ミツオに鉄拳制裁を浴びせたいんだが、右手は拳を作るどころか、今度は恵理の可愛らしい鼻の穴を穿っては俺の口との往復を始めた。恵理の指も同じことを俺の鼻の穴にしてくる。恵理も顔をしかめながら俺の鼻を穿った指を音を立ててチュパチュパ音を立てて舐める。何でこんな時に、畜生、これもミツオだな! 俺のモノがムクムクとたっちまった。カメラの前でこんなことしながら、勃起してたら、本物の変態じゃねえか! 恵理も鼻の穴に俺の指を突っ込まれる瞬間に悶えはじめてる。こんなビデオを公表されたら、俺たちはもう・・・。

「ほらほら、汚いから駄目だよー。二人とも、そろそろお遊戯の時間ですよー。さ、ミュージックスタート。」

 ラジカセから、ピアノの伴奏が聞こえてきた。子供たちの合唱が聞こえてくるのと同時に、俺と恵理も満面の笑みで歌い始めてしまった。

「きーらーきーら ひーかーるー おーそーらーのー ほーしーよー。」

 左右に体を揺らして、両手を頭上でヒラヒラさせながら、子供のお遊戯をしている俺たちだけど、何だか本気で楽しくなってしまった。正直言うと、こんな楽しい思いは社会人になってからは、ミツオに術で支配されている時以外は感じたことがない。お遊戯がこんなに面白くて楽しいものだったなんて・・とにかく最高だ。曲の終わりにそれぞれスモッグを首まで捲り上げると、乳首のところに小さい星のステッカーが貼ってあった。スパンコールが反射する様が綺麗で、胸を前後左右にゆすりながら、最高に嬉しい気分で歌い終える。

「はいはい、上手ですね。じゃー、ちょっとチューニングしてみよっかね。はい、二人ともそのままモルモットタイム。」

 一瞬意識が遠のいた。その後は・・んーと、んーと、わかんない。えりのほうをみると、さっきより、おばかなかおになってる。おくちがあいたまま、めがどっか、ななめうえをみてて、うれしそうによだれたらして、あたまをゆらゆらさせてる。ぼくもそんなかんじ。またさっきのきょくがながれると、ふたりとも、いっしょうけんめい、おゆうぎをするけど、こえがうらがえってばっかだし、うまくしゃべれないし、すっごいおんち。でもさっきよりも、たのしくて、ふりもおおきくしてうたう。

「ちょっと本気ヤバイって、面白すぎ。勘弁してよー。」

 みつおが、ねっころがって、おなかをおさえてわらってる。ぼくもえりも、すごくすごくおばかなこどもだから、よくわかんないけど、みつおがうれしそうで、きょくがおわっちゃっても、くりかえしでうたう。おいてある、びでおかめらにむかって、おゆうぎする。

 ふと気がつくと、俺と恵理は、全裸で正座していた。頬の赤丸と乳首のシールはついたままだ。

「さて二人ともお疲れさんでした。いつも通り、後片付けが終わったら、一緒にシャワー浴びてきましょーね。体の汗をしっかり流しながら、とっても愛のあるセックスをしちゃってください。あ、ただし、今日に限っては、二人ともイッちゃった後で頭の中に星が回り始めます。そうしたらさっきの、「可哀想な子どもモード」に戻ってお遊戯を一回しちゃいましょうね。」

 さっきのテープをよこせと言おうとしたんだけど、ミツオが言い終わって手を叩くと、俺たちは看守の笛を聞いた囚人みたいに急いで後片付けを始めてしまった。また一つ、ミツオに弱みを握られちまった。


自動車ディーラー受付 富田恵理


 どうやら、またいつものパターンに引っかかって弄ばれていたみたいです。私はタカオの部屋で一緒にテレビを見ていたはずが、ふと気がつくと、フラフープ大会に出場しちゃってたんです。応援の声を受けてハッスルした私が、必死に腰をクネクネまわすと、審査員たちの目も私の頑張りに釘づけでした。ミツオコーチの指示通りに、腰をくねらせながらBGMにもしっかりノって、両手は上に上げて、時々カメラに投げキッス。もちろん笑顔は欠かせません。大会が最高潮の所で、私は急に催眠から覚まさせられて、素っ裸でビデオカメラの前で腰振ってた自分に気がつくのでした。例によって、ミツオ君の暇つぶしに、女を捨てて付き合ってしまったのです。私は恨めしそうに、ミツオ君の構えるビデオカメラを見てしまいます。ここ一月ぐらいの間に、私とタカオの恥ずかしい姿を全部収めてきたデジタルビデオカメラ。私とタカオが向かい合って一人エッチ見せ合っちゃってるところも、洋物ポルノと同じ体位にチャレンジしてる姿も、SMっぽいことやってる姿も、お風呂でベタベタしてるところも。全部ミツオ君に催眠にかけられて、カメラの前で恥ずかしげもなくやらされたんです。・・実は中には「いつも通りやりたいことをやりましょー」って言われたり、「はじけちゃって、普段やりたくてもやれないことを積極的にやっちゃいまーす」って言われたりで、素の状態を披露させられた時もありますけど・・・、ほとんどが催眠のせいです。それどころか、私がバニーガールの格好してタカオとミツオ君に給仕してるところとか、タカオにムダ毛の手入れを手伝わせてるところとか、チャイナドレスをはだけてミツオ君を誘惑してるところとか、他の人に見られたら、私の人格が疑われちゃうような部分まで、演出されちゃっているんです。特に幼児プレイとか、鼻フックしてタカオと体を舐めあってるところなんか他人に見られたら、私、生きていけません。

 今日という今日はミツオ君を叱りつけようと思ったんですが、それよりも、床で悶えてる愛しのダーリン、タカオに対して腹が立っちゃいました。彼女の私が弟の目の前で、全裸でお尻振らされてたというのに、タカオは枕を私と思いこんで抱きしめながら、必死で枕にその・・アレを押し付けてるんです。

「ちょっとタカオてば〜! 私たちまたミツオ君にイタズラされてるのよ! そんな枕が私の訳ないでしょー!」

 私は脱ぎ捨ててあった服で体を隠しながら、タカオの背中を叩きました。

「へへ、恵理さんだって人のこと言えないでしょ。前は掃除機を兄さんだと思って、ホースにオマタをこすり付けてアヘアへ言ってたじゃん。覚えてなかったらビデオ見る?」

 私はまた真っ赤になって怒ります。

「あー、もう! いい加減にこんなこと止めないと、タカオの弟だからって、私ミツオ君のこと許さないよ! 大人を本気で怒らせたら、すっごくコワイんだか・・ら・・・ほぇ」

 せっかく叱ろうとしたのに、ミツオ君が指を鳴らしただけで、私の体中から力が抜けて、頭も真っ白になってしまいます。持ってた服もあえなく床に落ちてしまいました。

「へー。大人を怒らせると怖いんだー。じゃーまた、子供にしちゃえばいいよね。」

 ミツオ君が一言、二言喋って、指をもう一度鳴らすと、私はまた「可哀想なくらいお馬鹿な幼稚園児」になって、チョウチョの歌を歌いながら手を羽のようにバタつかせては、部屋を飛びまわりました。口がちゃんと閉まらないので涎がたれちゃいましたが、それも気にせずに部屋を飛びまわっていると、またミツオ君の指が鳴りました。いつものことながら、今日もまたこのスイッチ一つで、私は体も心も自由自在に操られてしまうみたいです。

「恵理ちゃん可愛いねー。」

 ミツオ君に言われて、口元が緩みます。私は小さい頃から、八方美人だったんです。

「えへへ。ありがと。」

「恵理ちゃんは、これ何か知ってる?」

「おっぱい。」

「そうだねー。じゃあ、恵理ちゃん。このおっぱいをグニュグニュ揉むと、どんな感じがするかわかる? ほらやってみて」

「えっとねー、あれ? ・・なんか・・わかんない。なんかヘンな感じだよ。」

「ほらどんどんわかんなくなってくる。恵理は頭の中までなんにもわかんない幼稚園児だよ。でも体は大人だから、すっごい感じるでしょ。」

 えりはほんとうによくわかんなくなっちゃって、おっぱいをおもいっきりいっぱいもんでみました。みつおくんがこんどはえりのおちんちんのところをさわって、くちゅくちゅしてきました。えりはなんだかへんなきもちで、こえをだしながら、おっぱいをずっともんでました。みつおおにいちゃんは、こんどはじぶんのおちんちんを、えりのおちんちんにいれてきました。えりはこわかったけど、みつおおにいちゃんにいわれると、たのしくなっていっぱいおにいちゃんにおちんちんをいれたりだしたりしてもらいました。これってなんでしょう?

「ほら、だんだん恵理の年が戻ってくる。僕が一突きする度に、年齢が一歳ずつ戻ってくるよ。恵理は今何をしてるの?」

「えっとねー、今ねー、エリねー、恵理ねー。あーなんか、なんか思い出してきた。これって、なんだっけ。これって」

 もう喉元まで、私がいましていることが何か、出掛かっています。何か、ミツオ君とやってちゃいけないことじゃなかったでしょうか。

「えっと、あれ? ええっ! これってセックスじゃん! ちょっと何してんのよー!」

「はい、ここで恵理ちゃん、エクスタシー。」

「あーぁぁぁん、いやーぁぁ。」

 自分が彼氏の弟とセックスしちゃってるって気がついて、慌ててミツオ君を引き離そうとしたんですが、ミツオ君が指を鳴らす方が早くて、私はタカオと同じ部屋にいながら、ミツオ君と合体したまま果ててしまいました。タカオ、ごめんなさい。

 ミツオ君が何か言って指を鳴らすと、体の異変にすぐに気がつきました。えっと、あの、アソコが痒くて痒くて仕方がないんですが、手や物で掻くことが出来ないんです。最初は太腿の内側ですりすりして、モジモジしてたのですが、すぐにこらえきれなくなって、床を転がって足をバタバタさせながら、「アソコが痒いよ〜」と叫んでしまいました。ミツオ君がタカオに声をかけると、タカオがぼんやりとした顔で私に近づいてきて、私の股間をペロペロと舐めてくれました。途端に痒みがおさまって、体中の力が抜けます。変わりにビックリするぐらい気持ちよくなって、エッチな声を出しちゃいました。どんどん気持ちよくなる。気がつくと、私はいつのまにか、世界オナニーコンテストに出場しちゃってました。お客さんに煽られるままに、大股開きになって、片手でおっぱいを揉みしだきながら、ビショビショの股間をイジメちゃいます。すっごい気持ちよくて、恥ずかしくて、イキそうになるんですが、なかなかいけません。悶えまくっちゃってると、どこかからミツオ君の声が聞こえて、彼が指を鳴らす音に合わせてイッちゃいました。潮までふいちゃいました。

「それにしても恵理さんは、大会とか、コンテストとか、人に見られる暗示だと本当に乱れまくっちゃうよね。まーこれだけ可愛くって、職場のアイドルの受付嬢なんだから、人の目をいっつも感じてるんだろうねー。あらら、涎どころか鼻水まで出てるよ。じゃあ、僕はゲームやってるから、後片付けが済んだら、タカオ兄さんといつも通りチュパチュパしながらシャワー浴びて、その後は夕飯作ってくれる?」

 そうだ、今日は愛しのタカオとミツオ君のために手料理を作ってあげるんでした。裸にエプロンでアーンってやってあげるつもりで、ちっちゃくてフリフリのエプロンまで買ってきたんでした。急いで後片付けして、シャワー浴びて、チュパチュパして、お料理にとりかからないと・・・。まだボーっとする頭で、慌てて段取りを考えるのでした。

 
 


 

 

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