タクマ学校


 

 



その1


友人 川口ツトム


 タクマが、タクマだけの催眠術の道に入り始めたのは、僕らが小学校5年生、11歳ぐらいの頃だと思います。それまではクラスでも全然目立たない、ただの大人しい奴だったんです。僕はけっこう運動とかケンカとかが得意な方で、本ばっかり読んでるタクマとは正反対のタイプだったんですけど、タクマが凄く僕をしたってくれてたから、何だか舎弟が出来たみたいに思って仲良くしてたんです。でもある日、僕らがタクマの家で遊んでいた時、タクマが突然僕に打ち明けてきたんです。

「ねえ、ツトム君、ゲームよりさ、面白いモノ見せてあげよっか?」

「なんだよ、エロ本でも拾ったの?」

 僕もタクマも物心がつき始めた頃で、性への関心はけっこうありました。特にタクマは、見た目と違って意外とマセてたんです。僕がタクマと仲良くしてた理由の一つも、読書量豊富なあいつとのエロ話が他の奴らとの話なんかよりも数段面白かったからです。

「違うの。この本見てよ。催眠術」

「何だよ、お前そんなの信じてんの? バッカじゃねえの?」

 僕が言うと、タクマはニヤっと笑いました。

「これを見てもそう言える? おーい詩織お姉ちゃん、お菓子持ってきて!」

 タクマが大きな声を出して呼んだのは、タクマの隣の家の、大学生のお姉ちゃんでした。すごく美人で清楚な感じで、僕は密かに憧れてたんです。

「はい。ツトム君、いらっしゃい。タクマ君、お菓子もってきたよ。」

 水色のカーディガンを羽織った、詩織お姉ちゃんがお菓子のお盆を持って部屋に入ってきた。キレイな黒い髪を、後ろに束ねてる。たまにタクマと遊んでて会うと、いつも優しく接してくれる人だけど、なんで今日はタクマの家にいるんだろう?

「はい、詩織お姉ちゃんはだんだんネムーくなるよ。ほーら眠い。」

 お盆をテーブルにおいた詩織お姉ちゃんに、立ち上がったタクマが突然呼びかけると、詩織お姉ちゃんの表情が一変した。寝ぼけたような、遠い目になってる。

「ほーらもう寝ちゃうよ。このイスに座ってお昼寝しちゃおうね。このままどんどん深い催眠に入って行っちゃうよー。」

「・・おひる・・ね・・・。」

「そうだね。抵抗しちゃ駄目だよ。催眠状態はとっても気持ちいいんだから。」

「気持ちいい・・。」

 お姉ちゃんの半開きの目が完全に閉じきっちゃった。口が少し空いてる。浮き上がるように上を向きかけてた頭が急にガクッっと前に落ちて、うつむいた。イスの後ろに立ったタクマが、その頭を持ち上げて、こっちを向かせる。「どうだ」って顔で僕を見る。いつも影が薄い感じのタクマが、急に自信満々になってみたいでした。

「お、オイ、タクマこれホント?」

「嘘じゃないってば。ねっ、詩織さん、あなたは今、ふかーい催眠状態に入っていますよね。」

「は・・い。入っています。」

 虚ろな声で、詩織お姉ちゃんが答える。

「催眠状態に入ると、どうなっちゃうんでしたっけ?」

「・・・何でも、・・タクマ君の言うとおりになります・・」

「詩織さんはどうなっちゃうんでしたっけ?」

「私も、・・タクマ君の言うとおりに、どんなことでもするようになってしまいます。」

「そうです。いつでもどんな時でも、僕が催眠をかけようとすると詩織さんは深い催眠にすぐかかってしまいますし、僕に催眠をかけられた詩織さんは、どんなことでも僕の言うとおりにするんです。そのことはどう思うんでしたっけ?」

「とても、・・気持ちよくて、嬉しいことです。」

 お姉ちゃんの口元がだらしなく緩む。タクマもこっちを見て、ニヤニヤした。

「どう? すごいでしょ。」

「ま、まだ信じられねえよ。二人で俺を騙してんじゃねえの?」

「えー、まだそんなこと言う? じゃ・・・、詩織さん。あなたは催眠にかかっている間は、僕がそう言えば、前に催眠にかかった時のことも思い出すことが出来ますよ。前に、催眠にかかった時、貴方はどんなことをしましたか?」

「私は・・・さっき催眠にかかって・・、私の裸をタクマ君に見てもらいました。色んなポーズで、色んなところをタクマ君に見てもらいました。その後で、オッパイをいっぱい触ってもらいました。その後で・・」

「なんでそんなことをしたんですか?」

「それは・・・。私がタクマ君の催眠術の実験台だからです。タクマ君が催眠術を上手くなると、私ももっと気持ちよくなれるから、お手伝いしたいです。」

「なるほどー。じゃあ、今度の実験は、催眠術師の僕以外の人から色んな刺激を受けても、僕が指示しない限り催眠から覚めないかどうか調べるものです。目を開けて、前にいるツトム君がお手伝いをしてくれるよ。」

 詩織お姉ちゃんのぼんやりした目が開く。

「ツトム君、お願いします。」

 詩織お姉ちゃんが言うと、タクマがウインクする。僕の息を飲む音がタクマに聞こえたかもしれない。

「ほら、実験をする時に、いつものお洋服を着たままでいいんでしたっけ?」

「駄目です。服がくしゃくしゃになるといけないから・・、実験用の服を着ないと・・・」

 詩織お姉ちゃんは、完全に寝ぼけたような、トロンとした目で、周りをキョロキョロ見回した。

「実験用のお洋服は、いつもの服の下にちゃんと着てきてるよね。実験用のお洋服の上から、下着もお洋服も二重で着ちゃってます。ほらツトム君を待たせてたらいけないよ。早くお洋服を脱いで、実験を始めましょうね。」

「はい、ツトム君、お願いします。」

 こっちを見てるのか、僕のずっと後ろを見てるのか、よくわからない表情のまま、ゆっくり立ち上がった詩織お姉ちゃんは、カーディガンをスルっと脱いで、シャツのボタンを外していった。僕はもう、タクマのことをしばらく忘れて、詩織お姉ちゃんが僕の目の前で、服を脱いで、ブラジャーとパンツまで脱いでいっちゃうのを見てました。母親とか以外では初めてちゃんと見たんです。白くて柔らかそうな、女の人の体に、僕は釘付けになっちゃってました。

「ツトム君、詩織お姉ちゃんのオッパイ、触ってみたいでしょ? 試しに、最初はゆっくり、触ってみてよ。」

 興奮しまくってる僕に比べて、タクマは全然落ち着いてました。本当に実験をしてる博士みたいに、冷静に、僕にすごいことを指示してきたんです。何だか今タクマの言うとおりにしたら、僕とタクマの関係は随分変わっちゃうような気がしたんですけど、その時の僕には、絶対断れない指示でした。こんな綺麗な女の人のオッパイを触れるなんて・・・って、僕の頭は物凄く熱くなっちゃってたのです。

 最初は怖々、詩織お姉ちゃんの顔色を見ながら、人差し指でチョンチョンとつつく程度だったんですけど、お姉ちゃんが、さっき僕がいた場所をボケっと眺めたままで、全然反応しないんで、僕はだんだん大胆になって、両手で詩織お姉ちゃんのオッパイを、ムニュムニュ揉んじゃいました。オッパイはとても柔らかかったけど、なんか不思議な感触でした。

「僕以外の人が触ってても、全然起きないなー。ツトム君、お尻も撫でちゃってよ。何ならペンペン叩いちゃってもいいよ。詩織ちゃんはツトム君に何をされても気がつきません。痛くも何ともないですよ。」

「はい・・何も気がつきません。」

「気をつけ」の姿勢のままの詩織お姉ちゃんがそう答えたから、まるでお姉ちゃんにまで許可をもらったような気がして、僕はもう、必死でお姉ちゃんのお尻とかオッパイとか、ほっぺたとかお腹とかを触りまくった。お姉ちゃんは、ちょっと赤くなるぐらいお尻をひっぱたかれても、全然反応しないのでした。

 憧れの詩織お姉ちゃんの裸を、好き放題イジりまわしてる僕と、無反応で遠くを見てるお姉ちゃんをしばらく見てたタクマは、僕に向かって、次の実験に移ろうと言ってきました。

 ・・・・・・

 僕は最初ためらったんですけど、結局その日が、僕が童貞を失った日になっちゃいました。初体験の相手が詩織さんみたいな美人のお姉さんだったことは凄くラッキーだったかもしれませんが、ボオっとしたままのお姉さんとのセックスは、すごくひどいことをしているようで、ちょっと後悔の残るものでした。

 でもその日からのタクマの、僕も交えた催眠術の練習や実験はさらに進歩をしていったのです。タクマの催眠術はテレビや本で見るような催眠術ショーがまるでお遊びに見えるぐらい強力でした。最初の被術者だった詩織お姉さんがかかりやすいタイプだったのかもしれないし、タクマに生まれつきのすごい適性があったのかもしれません。多分どちらもだと思いますが、その日以来、興奮する僕も含めて、催眠実験はどんどんエスカレートしていき、タクマもあらゆるテクニックや暗示を習得していきました。詩織お姉ちゃんは毎日のようにタクマの部屋に遊びに来ては、催眠をかけられ、水を飲んで泥酔したり、歌ったり、鳥になったり、庭で犬になって這いまわって木にオシッコをさせられたり、猿になってオナニーに狂っちゃったりと、僕らの遊び道具にされてしまいました。そうやって遊んでいくうちに、タクマの催眠術の腕前は、ものすごいレベルに達していっちゃったみたいです。僕らが悪い遊びにハマってるってことはよくわかってましたが、タクマはもう、誰にも止められないぐらいすごい催眠術師になってしまっていたのです。



女子大生 水谷詩織


 大学の講義は午後の2時過ぎで終わったけれど、私はその日は特に予定はありませんでしたから、別にその後、由利恵と一緒に映画でも見に行ってもよかったんです。図書館で読みかけの、アポリネールの本を読んでいてもよかったのに、私は一直線に家に帰ってしまいました。帰宅途中は、自分でもよくわからないぐらい焦って、急いで帰ってきたのですが、家の近くまで来て、私は、急いでいた理由を思い出しました。タクマ君たちと遊ばないと! タクマ君は私の隣の家に住んでいる、まだ小学生の男の子なのですが、ご両親が共働きだから、家で暇してるはずです。ちょっと大人しい感じのタクマ君は、私をお姉さんみたいに頼りにしてくれているから、出来るだけ寂しい思いをさせたくないと思い、よく一緒に遊んであげていたのでした。私が慌てるあまり、自分の家にも寄らずに、真っ先にタクマ君の家のお庭に、裏口から入ってしまうと、タクマ君は4人のお友達と、庭でオシャベリをしていました。よかった、タクマ君もお友達と遊んでいたのなら、寂しくはなかったはずです。

「あ、タクマ君。裏口からお邪魔しちゃった。ごめんなさいね。」

「詩織ちゃん、遅いよ。みんな待ってたんだから。」

「え?」

 なんだか私は、男の子たちが私を見る目が妙なことに気がつきました。なんだか凄く、違和感があるんです。

「タクマ、ホントにこんな綺麗なお姉さんが、裸になってくれんのかよ。」

「マサトは黙ってろよ! まだかかってないんだから、余計なこと言ったら・・・。」

 タクマ君のお友達のツトム君が、急におかしなことを言い出した男の子を叱りつけました。(今、裸って言ってなかったかしら?)私はなんだか気味が悪くなって、タクマ君に尋ねました。

「タクマ君、今日は何の遊びをしているの? あんまり悪い遊びをしてては駄目よ。」

 タクマ君はいつもの、少し臆病だけど優しい表情とは違って、妙に大人びた視線で私に微笑みました。

「今日はね。詩織ちゃんの裸の発表会を開いて、僕のお友達に見てもらうんだ。ほら、詩織ちゃん、『詩織ちゃんだけ地震が来たよ』!」

「何を言ってるの? ちょ・・、キャッ」

 途端に地面が大きく波を打ち出して、私は大きくバランスを崩しました。立っていようとして、両手が空を切って、ハンドバッグが落ちてしまいました。タクマ君たちは平気で立っているのに、私は地震で平衡感覚を失って、地面に手をついてしまったのです。景色が気持ち悪くうねっていて、私は頭がおかしくなりそうになって思わず膝をついたまま、目を閉じました。目を閉じても体の平衡感覚が全くなくなっていて、私は地面の底まで落ちていくような気がして、そのまま意識を失っていきます。

 気がつくと私は、自分の家の洗面所にいました。そうです。確か私は急いで家に帰ってきたから、汗をかいてしまって、シャワーを浴びることにしたのでした。後ろに束ねていた髪をほぐして、服を脱いでいくと、妙に周りから男の子たちの歓声らしきものが聞こえるような気がしましたが、私は気にせずに全部脱ぐと、バスルームに入って、シャワーを浴び始めます。体に温かいお湯が当たって、とても気持ちがよくなると、鼻歌を歌いながら、クルクルと体を回転させてみました。普段はそんなことはしないのですが、とても気分がよかったために、ふとしてみたくなったのでした。腕やお腹、胸を丁寧に洗っていくと、急に、その、私の股間がとても汚れているということに気がつきました。足を開いて、シャワーをしっかり当てるのですが、全然綺麗になった気がしませんでした。

「もっと足を開いて、腰をしっかり落として。ほら、ちゃんとガニ股になって手でゴシゴシしなきゃ駄目ですよ。」

 誰かが、聞きなれた声で私の耳もとで話したような気がしたのですが、ここはお風呂で、私は一人っきりです。私は言われたとおりに足をもっと開いて、腰をしっかり落として、まるでお相撲さんみたいな格好で、手でしっかりと私の大事なところを洗い始めます。またなぜか、男の子たちの笑い声が聞こえるような気がしました。

「ほらほら、もっとしっかり。シャワーを壁にかけて、ちゃんと両手を使って、前から後ろから、ゴシゴシ洗いましょう。気持ちがよくなって、声も出ちゃいますよ。」

「あっ」

 右手を前から、左手を後ろから突っ込んで、はしたない格好で敏感なところをゴシゴシと擦ると、急に変な感じになって、思わず恥ずかしい声を漏らしてしまいました。一人きりでのシャワー中とのこととは言え、私は情けなくて全身を真っ赤にしてしまいました。もし万が一、こんな姿を人に見られていたら、と考えただけで身震いします。さっきから、男の子たちの笑い声が聞こえるような気が、ずっとしているから、そんなことを考えてしまうのでしょうか。

「ほらほら、もっとアソコの中までグリグリとホジっちゃって、どんどん清潔になりましょう。物凄く気持ちいいから、どんどん激しく洗っちゃいますよ。ほらどんどん、どんどん、グリグリグリグリ。」

 何だか、この声の言うとおりに、私が動いているようなのです。私はもうやめたいのに、体が止まらなくて、手の動きがどんどん激しく、イヤらしくなってきています。私は、バスルームの外まで聞こえそうな声で、情けなくよがってしまいました。

「今度は手の動きを止めて、その格好のままシャワーの出るヤツを下に置いて、腰の方を前に後ろに振って洗いましょう。ほら前、後、前、後、カクカクカクカク、もっと早く。ほら早く腰を振るともっともっと気持ちがいい。ほらイきそうだ。シャワーが色んな角度で当たってすっごく気持ちがいいね。もう詩織は訳わかんなくなっちゃっう。どんどん腰を振って快感を高めよう。両手は邪魔だから腰に当てて、腰を大きく激しく、カクカクやりまくっちゃおう。」

 私が股を開いて腰を落としたまま、両手を腰に当てて腰を前後に必死に振っている間、男の子たちが、お腹を抱えて笑い転げるような声が、本当に近くで聞こえるような気がしたのですが、私はもう、股間から全身を突き抜けるシャワーの快感以外に、何も考えられなくなっていました。私はバスルームで、一人で散々悶えながら腰を振った挙句に、思い切りイってしまったのです。イったまま、なおも痙攣のように腰を小刻みに振っていると、耳もとでまた何か声が聞こえて、急に体の力が抜けました。目の前から、レモン色のタイルの壁が消えて、急に目の前が真っ暗になってしまったのです。

 次に目が覚めた時、私は風俗嬢になっていました。目の前には可愛らしいお客様が4人もいらっしゃいます。みんな私の丁寧でエッチなサービスを求めて来て下さった、大切なお客様です。このお客様たちに順番に、女の体を存分に楽しんでもらうのが私の仕事です。すごい目つきで、ジャンケンをしていたお客様のうち、勝ったお客様は、まだ女性を知らないお客様のようでした。私はニッコリと微笑んで、優しくリードを始めたのでした。


女子大生 門野由利恵


 私が友人の詩織にどうしてもと誘われて、彼女の家に遊びに行った時、彼女の近所の子供たちが、彼女の部屋に遊びに来ていました。どうしてそんなことになっているのか、詩織に聞く間もなく、一人の男の子が、ドアの前で立っていた私に話し掛けて来ました。私は最初、その子が詩織の弟かと思いました。内緒話をするように手を口に当てて話し掛けてくるので、思わず膝を折って耳を近づけてあげると、その子が急に私の目の前で大きく手を叩いて、
「ほら、もう動けない! 声も出せない。僕の目から目を離すことが出来ない。お姉さんの意識がジェットコースターみたいにドンドン落ちていきます。」

 ってすごい断定調で言ったんです。頭が体を離れて後方下に落ちていくような感覚があって、そのあとのことは良く覚えていません。気がつくと、私は病院で、診察を受けていました。診察室には、子供の先生が4人もいて、相当恥ずかしかったんですけど、しょうがないので上着を脱いで、ブラだけになっていました。詩織がナースになっていたことはこれまで知りませんでした。私が服を脱ぐのを手伝っている最中に先生の一人にお尻を撫でられたりしていました。詩織はじっと我慢していました。先生たちが私の胸を指差して何かこそこそ話したり、笑ったりしています。

「あ、あの、先生。」

「どうしました?」

「その、こんなに沢山人がいると、恥ずかしいんですが、どうしてもこんなに先生が必要なんですか?」

 私と向かい合って、メインで診察をしてくれるツトム先生に、私は訴えました。

「うーん。実はあなたの病気はとてもめずらしいものですので、みんな興味を持ってるんですよ。決してあなたのオッパイがCカップだからみんな見たがっているという訳ではないんですよ。いくら巨乳だからって、カン違いしてはいけません。」

「ご、ごめんなさい。」

「はい、座ってください。ではブラジャーを外してください。そうです、おおー。乳首もいい色ですねー。乳首キレイなピンクと。はい、そのブラは後の検査用にこちらでもらいます。両手を頭の後ろに組んで、背筋を伸ばして、胸を張ってください。そう。オッパイを突き出す感じです。」

 先生方が口々に私の胸を批評している。死にそうに恥ずかしくて目をつぶってこらえる私に、フラッシュが何度もたかれている。一秒でもいいから早く、診察を終わらせて欲しい。

「由利恵さん。あなたの病気が一目見てわかりました。これは「デカパイ病」です。このままではオッパイがドンドン大きくなって、気球のようになってあなたは飛んでいってしまいますよ。」

 スーっと血の気が引いた。

「そ、そんなの嫌です。先生、お願いですから助けてください。」

「わかりました。この病気は幸い、僕たちに定期的に、十分なマッサージを受ければ治ります。ではまず僕から治療を始めますね。」

 するとまた、耳もとで誰かの声が聞こえる。

「病気のせいで、君のオッパイはものすごく敏感になっちゃってるんだ。治療中に感じてるなんて先生には絶対知られたくないけど、触られると声を出して感じまくっちゃうからね。」

 私は5人の先生に治療を受ける間に、3回もイってしまった。病気のせいとは言え、最低にみじめな気分だった。先生方は、私が快感に声を上げるたびに、からかったり、軽蔑したような口ぶりでイジメたりするけれど、そのたびに私の体は敏感になっていく。ズボンに染みができるぐらい、濡れてしまいました。

「こんなに感じてしまうと、治療にさしつかえがあるので、マッサージをよりレベルアップさせなければなりませんね。ほらっ」

 何人目かの先生は、そういうと急に私の乳首に吸い付いてきたけれど、これも治療なので、我慢しなければいけない。すっごく嫌なのに、私の口はなぜか、もっと強く吸ってもらうように、お願いしてしまったのです。

「これはあくまで治療ですよ。あなたが興奮するのは勝手ですが、勘違いしないで下さい。」

「そうだそうだ。由利恵さん、あなたは欲求不満なんですか?」

「ち、違いますよ! ・・・あ、も、もっと。」

 先生方に野次られて、涙を浮かべながら否定しているのに、さらに口が勝手なことを言い出す。もう、とにかく早く、治療が終わるのを願うしかありませんでした。

 それでも結局、治療はその後、一時間もかかってしまいました。私が「デカパイ病」の他にも、「シリプル病」、「インモウチヂレ病」、さらには「クリコリ病」にまでかかっていることが発覚したからです。先生方は最初は嫌な感じだったけど、ちゃんと治療をしてくれました。おかげで私は一命をとりとめました。これからはまた、普通の生活に戻れるそうです。もちろん、定期健診さえ、ちゃんとかかさずに受けに来ればですが。

 
 


 

 

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