僕の彼女は催眠術をかけたときしか素直になってくれない


 

 



第3話

いきなりの初体験




 で、その日の学校が終わってから。

 そのまま優帆がうちに遊びに来るのはいつもと同じ。
 だけど、いつもと違うことがある。
 今朝から僕たちは恋人同士の関係になった。
 ……て、僕は思ってるんだけど。

 だけどなんか違う。

 いつもは優帆の方からにぎやかにあれがしたいこれがしたいって言ってくるのに、今日はさっきから全然会話がない。
 鞄を置くなりなにも言わずにマンガを読み始めるし。
 なんか、妙に重苦しい雰囲気が漂ってるし。
 それで、僕もなにも言えずに時間だけか過ぎていく。



 そうやって、沈黙の時間の後で。



「……ごめん」
「へ? なにが?」

 いきなり優帆に謝られたけど、なんで謝ってるのかわからない。



 その後、またもや沈黙。



 そして、今度は。

「……ケンタ、怒ってる?」
「え? なんで?」

 いきなりそんなこと言われてもわけがわからないし。
 そもそも怒ってなんかないし。



 で、また沈黙。



 ……いったいどうしたっていうんだ?

 そんなことを考えていたら、また優帆が口を開いた。

「……ねぇ、ケンタ」
「なに?」
「あたしに催眠術をかけて」
「えっ!?」
「催眠術で、昨日のあのときのあたしにできるんでしょ。あたし、そのこともちゃんと覚えてるんだからね」
「ええ? そりゃできるけど……」
「だったら、催眠術であのときのあたしにして」
「優帆?」
「ごめん、ケンタ。あたし、このままじゃちゃんと話もできない。だから、催眠術をかけて」

 そう言ってこっちを見た優帆は、なんだか泣きそうな顔をしていた。

 優帆の中でどうしてそういう結論になったのかはわからないけど、その表情を見たら優帆のために催眠術をかけた方がいいんじゃないかって思う。
 だから、優帆に近づくと片手でそっと目隠しをした。



「"素直な優帆になって"」



 そう言って、目隠しした手を除ける。

 すると、優帆が僕を見てすぐに頬を膨らませた。

「もうー、どうしてケンタったらもとのあたしに戻したのよーっ!?」
「だって、そうしないとおまえが家に帰りそうになかったから」
「あたりまえじゃん! あたしはケンタと一緒にいたいんだから!」
「でも、やっぱりそれはまずいって。僕たちはまだ高校生だし、いくら仲がよくったって父さんや母さんが許すはずないだろ」
「それでもあたしはずっとケンタと一緒にいたいもん! この気持ちを抑えることができないもん! あたしをそういう風にしたのはケンタだもん!」
「わかってるよ。今の優帆が自分の気持ちに正直なのはよくわかってるよ。だからしかたなくいつもの優帆に戻したんじゃないか」
「ぶーぶー! あたしはいつもケンタといちゃいちゃしてたいのに!」
「でも、それじゃ僕たちはともかく家のみんなはどうするんだよ?」
「それでもあたしはケンタと一緒がいいの!」
「それじゃダメだからああするしかなかったんじゃないか。……あのね、優帆が自分のやりたいようにしたいっていうのはわかるけど、まだ学生の僕たちだけのわがままを通したらみんなに迷惑がかかるだろ」
「でもー」
「だから、僕と優帆ができるだけこうしていられるように、ひとつだけ約束してよ。今の優帆にするのはこうしてふたりだけになるときだけ。それ以外の人がいるときはいつもの優帆に戻すって」
「えー!? もし嫌だって言ったら?」
「もう2度と今の優帆にしない」
「嫌っ、そんなの嫌だよっ!」
「じゃあ約束して。学校に行ったり、家に戻るときにはおとなしくいつもの優帆に戻るって。そうじゃないとみんながおかしいって思うかもしれないだろ」
「ええぇー」
「約束して」
「ちぇー」

 まだぷくっと頬を膨らませてものすごく不満そうだけど、それでも優帆は僕と指切りをしてくれる。

「これでよしっと」
「じゃあ、ちゃんと約束は守るから今こうしてる間はケンタといちゃいちゃさせてよね!」
「うん、いいよ。……ところでさ、優帆ったら今朝から全然僕としゃべってくれないけどどうしたのさ?」
「ああ、それね。恥ずかしかったのよ」
「恥ずかしいって、いっつもあんなにおしゃべりだったじゃないか」
「うん、それもね、実は恥ずかしいのを紛らわせるためなんだよねー。子供の頃からケンタとはこんな感じでおしゃべりしてたけど、ケンタのことを好きだって思い始めてからは下手するとまともに話せなくなりそうで、それを隠そうとして無理におしゃべりしてたんだよね」
「無理してたの?」
「うん、けっこうね。だって、あたしって本当は恥ずかしがりやだから、意識しちゃうと全然ダメなんだよね。で、これまではそれを隠すためにケンタの前では無理矢理元気にしてたんだけど、昨日からは全然ダメ。ケンタもあたしのことを好きだって、結婚してくれるって言ってからはもうダメだったのよー。もちろん嬉しいんだけど、完全にケンタのことを意識しちゃって舌がカチンカチンになっちゃって」
「……って、今はそんなにベラベラなんでも話すのに?」
「だって今は恥ずかしくないもん。ケンタとのことならなにも恥ずかしいことはないって、そういう風にケンタがしてくれたじゃない。あたし、自分でも恥ずかしがりやだって自覚があったからそれから解放されてホントに嬉しかったんだよ」
「そうだったんだ」

 本当に、優帆がそんなに恥ずかしがりやだったなんて僕も昨日初めて知ったんだけど。
 ていうか、よく今まで気づかせずにいたよなってむしろ感心するんだけど。

 ……いや、そうでもないか。
 学校でもいつも明るくて友達も多い優帆だけど、みんなでなにかするときに率先してやるとか、みんなの注目を浴びるような役を引き受けるとかいうのを見たことがない。
 そういえばまだ中学の頃、うちの学校には朗読大会っていって、各クラスから代表を出して体育館の壇上で全校生徒の前で本の朗読をするっていうのがあった。
 で、2年生のときに優帆がうちのクラスの代表に選ばれそうになったんだけど本人がものすごく嫌がったから、結局僕が引き受けたんだよね。
 いつも明るくて積極的な優帆にしては珍しいねってみんな言ってたけど、あれって人前で注目を浴びるのが恥ずかしかったからなんだな。

 それに、さっき催眠術をかける前のあの泣きそうな表情。
 優帆のあんな沈んだ顔は見た記憶がない。
 小さい頃から元気いっぱいで、今までもずっとそうだったから。

 でも、それが催眠術をお願いしてきた理由なんだ。
 今の優帆、本当に嬉しそうにしてる……。

「ねっ、ケンタ!」
「……ん? なに?」
「キスしよ?」

 昨日から僕の知らない優帆の姿をいろいろと見せられて昔のことを思い出していたら、満面の笑みを浮かべて優帆がキスをせがんできた。
 
「ね、いいでしょ?」
「うん」
「やった! ん〜、ちゅっ……」

 大喜びで抱きついた優帆の顔がこっちに近づいてきた。
 昨日何度もやったから、すっかりキスに慣れた気がする。
 それも、お互いの舌と舌を絡める濃いめのキスを。

「はむっ……んっ、くちゅっ、んふぅ……」
「ちゅっ、れろっ、あふ……ん、ふぅうう……ふふっ、うふふっ!」

 キスの後で、優帆がまた声をあげて笑う。

「やっぱり同じだ〜」
「同じって、なにが?」
「昨日、キスしてたらお腹の奥の方が熱くなるって言ったでしょ?」
「うん」
「それでね、夜、布団の中でケンタとキスしたときのことを思い出してたらまた体が熱くなってきちゃって、ひとりえっちしちゃったの」
「えっ?」
「でね、ひとりえっちしてたらどんどん熱くなっちゃって。あれ、お腹の方だと思ってたけど、本当はアソコの中の方だった。で、アソコ弄るの止まらなくなっちゃって」
「ちょっ……それって夜の話だよね? 催眠術を解いて、もとの優帆に戻った後だよね?」
「うん、そーだよ」

 と、優帆は恥ずかしがる素振りも見せずにえへへって笑ってる。
 優帆って、そんなにエッチな子だったの?

「その……自分でしてたの?」
「うん。あたしね、自分で思ってたよりもエッチな子かもしんない」
「そ、そうなの?」
「あ、でもそれもこれもケンタだからなんだよ! ケンタのことが大好きだから、ケンタのことを考えてエッチな気分になっちゃうの」
「そうなんだ……」
「うん。でね、今さっきキスしてたらまた体が熱くなってきて、あ、同じだなって思ったの。あたし、ケンタとキスしてエッチな気分になってたんだって」

 そう言って僕を見つめる優帆の顔はほんのりと赤く染まって、うるうると潤んだ目をしていた。

「ねえ、ケンタはエッチな気分にならないの? 男の子ってエッチなこと考えたりしないの?」
「えっと、それは……するけど……」

 そりゃ僕だっていやらしいことを考えたりはするよ。
 男なんだから当たり前じゃないか。
 でも、それを今の優帆みたいに堂々と言える自信はない。

「じゃあ、あたしとエッチなことしたいって思わない?」
「ちょっ、優帆?」
「あたしはしたいな、ケンタとエッチなこと。だってケンタのことが大好きで、昨日からいっぱいケンタとキスして、それでこんなにエッチな気分になってるんだから、その先のこともしてみたいよ」
「優帆……」
「そうだ! こうしたらケンタもエッチな気分になってくれる?」
「へ? ……わっ、わわっ!?」

 優帆がいきなりブラウスを脱ぎ捨ててブラジャーも外した。

「ねえ、こうしたら男の子っていやらしいことをしたくなるんじゃないの?」
「えっと……それは、その……」

 制服のスカートを穿いただけの上半身は裸っていう格好でペタンと座り、僕を見てニコニコ笑ってる優帆はそりゃあかわいくて、しかもいやらしかった。
 それに、優帆の胸ときたら。

「どうしたの、おっぱいばっかり見て?」
「いや、前に見たときよりもずいぶん大きくなったんだなって思って」

 とは言っても、優帆の胸はグラビアアイドルみたいに大きいってわけじゃない。
 もちろん、女の子のおっぱいを生で見るのは初めてだから他と比較なんてできないけど、ごくごく普通の大きさなのかもしれない。
 でも、すごくきれいなその膨らみは優帆がちゃんと女の子なんだって主張してた。

「前っていつの話?」
「一緒にお風呂に入ったとき」
「それって小学生のときじゃない! あの頃と比べたら大きくなってて当たり前でしょ!」
「そ、それもそうだよな」
「で、どう? あたしのおっぱいは?」
「うん。すごくきれいだと思う」
「わあっ、嬉しい!」
「うわっ!」

 優帆が僕の腕を抱きしめて体を揺らす。
 ていうかこれって、おっぱいのプニプニした感触が直に当たって……!

「ちょっ、ダメだって優帆! ……ううっ!」

 さっきからいやらしさ全開の優帆の行動に、さすがに僕の息子が反応して前屈みになる。

「どうしたの、ケンタ!? ……あ、もしかして興奮してるんだぁ?」
「いや、だからっ」

 僕が興奮してるのを察した優帆が嬉しそうに覗き込んでくる。
 その表情がまたいやらしい。

「ねえねえっ、男の子のおちんちんってこういうとき大きくなるんだよね? どうなってるのか見せてよ!」
「あっ、こら!」

 優帆がズボンのベルトに手をかけてくるのを慌てて止める。

「えー、いいじゃん。見せてよー」
「いや、見ても楽しいもんじゃないから!」
「そんなの見てみないとわかんないじゃん。あたしは、大好きな人のおちんちんがどうなってるのか見てみたいの!」
「いや、おまえな」

 僕のズボンを脱がせようとするのを、優帆は諦めようとしない。
 ていうか、なんでそんなに見たいんだ?
 持ち主本人が言うけど、見ても楽しいもんじゃないと思うぞ、ホント。

 すると、さすがに諦めたのか優帆がいったん僕から離れた。

「わかった。じゃあ交換条件ね!」

 そう言うと、スカートの中に手を入れてパンツを脱いでいく。

「わっ、わっ、優帆!?」
「なによー、なんで止めるのよ?」
「いや、だって……」
「ケンタがおちんちん見せてくれないからでしょ! だからあたしのアソコを見せてあげる代わりにおちんちんを見せてもらおうって思ったんじゃないの!」

 て、なにその交換条件?
 それって誰が得するの?
 ていうか、恥ずかしさを感じないにも限度があるだろ!

 って、そんなおっぱい丸出しで胸を張られたら。

「……うっ」
「ケンタ? ふふーん♪」

 またもや前屈みになった僕を見て、優帆が嬉しそうににじり寄ってくる。

「あたしのおっぱいで興奮してるんでしょ? ほらほら、無理しない方がいいよ〜!」
「あっ、こらっ! ……うううっ!」

 すぐ目の前で優帆のおっぱいがぷるんと揺れてる。
 それだけじゃなくて、たまにプニッと顔に当たったりもする。

 このノリは互いに意識するようになる前の元気いっぱいの優帆で慣れてるけど、なにしろ今は羞恥心なしでどんなにいやらしいことでも平気ときてる。
 そんなやつのエロエロ攻撃に耐えられる男はいない。

「よし、今だ!」
「あっ、こら!」

 隙をついて優帆が僕のズボンを一気に脱がしにかかる。

「わあっ、すっごーい!」

 ベルトを外してファスナーを降ろしただけで、パンツからはみ出して起き上がった僕のチンポが顔を出した。
 それを見て、優帆はやたら嬉しそうにしてるんだけど。

「へぇええ、こんなに大きくなるんだ……それに、すっごく熱い。……嬉しいなぁ、あたしでこんなに興奮してくれたんだね」
「優帆……」

 チンポに手を添えて嬉しそうにしている優帆の顔がドキッとするくらいきれいでエロくて、ますます興奮してくる。

「あっ、ピクッて震えて! また大きくなった! すごいなぁ、男の子のおちんちんってこんなになるんだぁ。こうしてると、あたしももっとヘンな気持ちになっちゃうよぉ……」

 僕のチンポなんかでどうしてそんなに嬉しそうにできるんだろう?
 ホントに、優帆ったらいやらしすぎるよ……。

「……ね、ケンタ。エッチしよ?」
「へっ?」
「あたしとセックスしよ?」

 そう言って、優帆は潤んだ瞳で見上げてくる。

「って、おまえなに言ってるかわかってんのか!?」
「わかってるよ。それは、あたしだって初めてだからやり方はよくわからないけど。とにかく、この大っきなおちんちんがあたしのここに入るんでしょ!?」
「わっ、わーっ!」

 優帆が僕に向かって大きく足を広げてスカートをめくる。
 パンツはさっき脱いじゃってるからアソコが丸見えじゃないか。

「おまえっ、恥ずかしくないのかよ!?」
「恥ずかしくないよ。だって、あたしをそういう風にしてくれたのはケンタじゃん。だから、ね、エッチしようよ?」
「いや、でも……」
「あたしはずっとケンタのことが大好きだったし、ケンタのカノジョになれて本当に嬉しいの。だから、初めてのセックスも早くしたいの」
「いや、それは今の優帆が言ってることで、いつもの優帆だったら……うわっ、優帆?」

 言葉の途中で、優帆が僕の頭を両手で挟んで顔をぐいっと近づけてきた。

「それは違うよ、ケンタ。今のあたしもあっちのあたしも別人なんかじゃない、どっちもあたしなの。だから、今のあたしのこの気持ちはあっちのあたしの気持ち。ただ、あっちのあたしは恥ずかしくてこの気持ちを素直に出せないだけ。あたしは、心の底からケンタとセックスをしたいって思ってるの」
「優帆……」

 優帆、すごく真剣な顔してる。
 そういえば恥ずかしさをなくした状態の優帆の、こんな真面目な表情は初めて見るかもしれない。

 じゃあ、本当に優帆の言ってるとおりなのかな?
 たしかに僕は優帆が別人になるような催眠術はかけてないけど、こんなにわか覚えの催眠術でちゃんとなってるのかな?
 でも、これが本当の優帆の気持ちだったら。

 好きな子とセックスしたいって、そういうのに憧れる気持ちは僕にだってある。
 こっちの優帆だけじゃなくて、あっちの優帆もそれを望んでるんだったら……。

「ね、ケンタ? セックスしよ?」
「……うん」

 何度目かの優帆のお願いに、僕は頷いていた。

「だけど、どうしたらいいんだろ?」
「とにかく、あたしのここにケンタのおちんちんを入れたらいいと思うんだけど……んっ!」

 そう言って優帆は、丸見えのアソコを指で広げてみせる。

「えっと、ここに本当に入るのかな?」
「入るんじゃないの? ここのちょっと中の方に指を入れるとビリビリって気持ちいいし、もっと広がるんじゃないかな? ……んんっ、あぁんっ!」

 僕が覗き込むと、優帆は恥ずかしがることなく指で割れ目を広げていく。
 それでやけに甘い声をあげてるのがまたいやらしかった。

「ちょっと確かめていい?」
「いいよ……んっ、あっ、はぁあんっ!」
「大丈夫?」
「大丈夫。気持ちよかっただけだから」

 ヒクヒクしてる優帆のそこに指を伸ばすとエロい声をあげてビクッと跳ねたから、慌てて手を引っ込める。
 とにかく、初めてのことだから僕もおっかなびっくりだ。

「ケンタ、もっといっぱい触って」
「うん」

 優帆が自分で広げてみせてる裂け目の内側を、おそるおそる指先でなぞってみる。

「ふあああぁんっ! そこっ、いいっ! ……ケンタっ、もっと力を入れてもいいよっ……あっ、そうっ! ひゃあああぁんっ!」

 優帆の言葉に少し力を入れて擦るようにすると、優帆が体を小さく震わせる。
 その拍子に、真っ赤になってひくついてる奥が一瞬パクッと開いて中からトロッと透明な汁がこぼれてきた。

 もしかして、今開いたところにチンポが入っていくのかな?

 そう思って、その中に少しだけ指先を突っ込んでみる。

「ひゃうううっ! 入ってくるぅうううっ!」
「あ、ご、ごめん!」

 優帆の声と、思ってもいなかったきつさで指先を締めつけられたのに驚いたのとで思わず指を引っ込めようとする。

「やあっ、止めないでっ!」
「えっ!?」
「もっと、もっとそれしてぇ……」

 僕の手を掴んで止めた優帆が涙目で訴えてくる。

「そう? それじゃ……」
「あぁああんっ……それっ、いいよぅっ! すごく気持ちいいっ! あぁんっ、あはぁあああんっ!」

 指の先を軽く抜き差しすると、優帆がきゅっと体を反らせて喘ぐ。
 それに、中から溢れてくるトロトロの量がさっきよりも多くなってる気がするし。
 ていうか、優帆ったらなんてエロい声を出してるんだよ。
 その声を聞いてるだけでチンポが張り裂けそうになってくる。

「ふあああっ! あたしもう我慢できないっ! ケンタッ、早くっ、早くきてっ! 早くセックスしよっ! そのおちんちん、あたしの中にちょうだい!」

 後ろ手についた腕をプルプルさせて、堪えかねたように優帆がせがんでくる。

「本当にいいの?」
「いいに決まってるじゃない。あたしはケンタとセックスしたいの! だから、早く……」

 そう言うと優帆は体を起こして、僕を誘うように両手を広げる。
 その体を抱きかかえると、優帆が僕のふとももを跨ぐような格好で抱き合う。
 そして、優帆の方から僕の首に腕を絡めてきた。

「初めてだから、ケンタがよく見えるようにしたいな……」
「じゃあ、この格好でしようか?」
「うん」

 僕の言葉に優帆が嬉しそうに頷くのを見て、チンポを優帆のアソコに当てる。

「こうかな? これで場所合ってる?」
「うん……ケンタのおちんちん、ちゃんとアソコの入り口に当たってるよ」

 優帆に確認しながら、場所と角度を調節する。
 本当はもっとスマートにやりたかったけど、初めてなんだからしかたがないよね。

「それじゃ、いくよ?」
「うん」

 最後にもう一度確認してから、優帆のアソコの中にチンポを押し込んでいく。

「きっつ……っ!」
「あぅっ、入ってくるっ……!」

 優帆のそこは、驚くくらいにきつかった。
 あまりにきつきつだから、入れる場所を間違えたんじゃないかって不安になるくらいだった。
 でも、押し込むんでいっくとゆっくりと中に入っていく。

「あふっ、ケンタッ! ……あくぅうっ! きゅふぅうううううううんっ! 」

 チンポが途中まで入ったところで優帆がぎゅっと抱きしめてきて、その弾みで一気に奥まで入っていく。
 でも、優帆の声がなんか苦しそう。
 歯を食いしばって我慢してるみたいな感じがする。

「大丈夫?」
「うっ……ん、すっごくズキズキして痛いけど、だい……じょうぶ……っ!」

 って、全然大丈夫じゃなさそうな返事が返ってくる。
 
 初めてのときってやっぱり痛いんだ。
 そういう話は聞いたことがあるけど、こればっかりは男にはわからないから。
 でも、そんなに痛いんだったら。

「ごめん、優帆。すぐ抜くね!」
「ダメッ! 抜いちゃいやっ!」
「優帆?」
「痛いけどっ、我慢できるしっ……それに、ケンタのおちんちんがあたしの中に入ってるんだって、アソコがケンタでいっぱいになってるって感じるから、すっごく嬉しいのっ」

 そう言って、優帆が目に涙をいっぱいに溜めて笑った。 

「だからっ、このままでいて。痛みが、治まるまでっ」
「う、うん……」

 優帆にせがまれて、僕たちはそのままじっと抱き合っていた。
 僕にしがみついた優帆の、少し苦しそうな呼吸を感じる。
 好きな相手と初めてセックスする感動どころか、優帆のことが心配でしかたがない。

 それに、僕のチンポもきゅうきゅうに締めつけられてて、気持ちがいいってよりも痛いくらいだ。
 なんていうか、固い感じがして本当にきつきつだった。



 それでも、少しの間そうやって抱き合ったままでいると。



「もう……大丈夫かも」

 僕にしがみついたまま、優帆がニヘッと笑う。
 とは言っても、まだまだ泣き笑いみたいな顔だけど。

「本当に?」
「うん。痛みはだいぶ治まってきたよ」
「ってことは、まだちょっと痛いんだろ?」
「でも、さっきよりも全然楽だし。……ねえ、動いてみて」
「動くって、こうかな?」

 動いてみてって言われても、優帆の体を抱いて座ったこの体勢で動くのは難しかった。
 たぶん僕が慣れてないだけなんだろうけど。
 それでも、腰を前に突き出すように揺すってみる。

「はくっ! くふぅううううんっ!」

 苦しそうな声をあげた優帆が、しがみつく腕に力を込めた。

「痛いの?」
「う、うん……でも、なんかすごいの。今、あたしの中でいっぱいなってるおちんちんがずんって擦れてきたのがわかるの。なんか、痛いっていうか熱くて、とにかくすごいの」
「大丈夫そう?」
「うん。もっと動いて、ケンタ」
「それじゃあ、いくよ」

 優帆の体を気遣いながら、いったん後ろに腰を引いてからまた突き出す。
 それを、ゆっくりと繰り返す。

「あくっ! んっ、んくぅうっ! くふっ、あふっ、くふっ、きゅふぅうっ!」
「本当に大丈夫なの?」
「うっ、うんっ! なんかっ、だんだん痛くなくなってるっ! はうっ、んくぅっ! ……ひゃうっ!? あぁんっ!」

 えっ?
 今、優帆の声の感じが変わったような?

「はぅんっ! あんっ、やだこれっ、すごいっ! わかるっ、ケンタの大きなおちんちんが中でいっぱいに動いてるのがわかるよっ! 中で擦れてっ、あぁああんっ、気持ちいいかもぉっ!」
「うわっ! ゆ、優帆っ?」

 やっぱり。
 興奮したように喘ぐ優帆の声に、甘い響きが混じってる。

「すごいケンタ! おちんちんがアソコの中擦って、じんじんくるの気持ちいい! あたしっ、初めてなのにこんなに感じちゃってるっ! でも、自分でするのより全然いいっ!」

 いつの間にか、僕の首に腕を絡めたまま優帆の方から腰を動かしていた。

「すごいいいっ! セックスがこんなに気持ちいいなんてっ! ……ねぇ、ケンタも気持ちいい?」

 すぐ目の前に顔を寄せて、優帆が尋ねてくる。
 その目尻にはまだ涙の跡が残ってるけど、ほっぺたを赤く染めてトロンとした笑みを浮かべていた。

「うん、すごく気持ちいいよ」
「だよね! ケンタも気持ちよくなってくれてあたしも嬉しいっ、もっともっと気持ちよくなろうね! はんっ、あぁんっ、ケンタぁああっ!」

 さっきまで痛みを我慢していたのが嘘みたいに、優帆が蕩けた表情で腰をくねらせる。

 それに、優帆に言った言葉も本当だった。
 だって、初めはあんなにきつかった優帆の中がすごく気持ちよくなってる。
 いや、今でもきついのはきついんだけど、ガチガチに固かったのが緩んできたみたいな、柔らかく締めつけてくるような感じがする。
 それが僕のチンポ全体を包み込んで、優帆が動くたびに締まりながらうねっていく。
 それだけじゃなくて、優帆のアソコの中が熱くなってきてる。
 最初から温かかったけど、今はすごく熱く感じる。
 こんなの、自分でするときとは全然違う気持ちよさだ。

「あんっ、いいっ……ねぇ、ケンタ、キスしよ?」
「うん」
「くちゅっ、んっ、うんんっ、んむっ、んっ、んんんんっ!」

 腰を揺らしながら優帆が僕の唇に吸いついてくる。
 お互いに動きながらだと唇を合わせるだけでやっとだけど、それでも優帆は夢中になって僕の唇を吸っていた。

「ちゅっ、んむむっ、んふぅ、んちゅっ、ちゅむっ、んんんっ! ……ふぁっ、あぁんっ、あっ、イクッ、あたしっ、もうイキそうっ!」

 キスの途中で我慢しきれなくなったみたいに優帆の顎がかくんと跳ねる。

「ぼっ、僕もイキそう!」
「一緒にイこうっ、ケンタ! あんっ、あっ、あっ、あああぁんっ!」

 両手を僕の首に絡め、両足で腰をがっしりと挟んで優帆は滅茶苦茶に腰を動かす。
 熱い熱い優帆のアソコがうねるようにチンポを扱いて、僕ももう我慢できそうになかった。

「ゆっ、優帆っ!」
「ふぁああああっ! あたしもイクイクイク! イクぅうううううううっ!」

 優帆のアソコがきゅうって締まって、僕もそのままイッてしまう。
 頭の中が真っ白になって、全部吸い取られてしまうんじゃないかと思った。

 僕の腕の中で、しがみついている優帆の体がビクンビクンと震えるのを感じる。
 それに合わせてアソコの中もひくついて、精液を搾り取っていってるみたいだ。



 そのまま、抱き合って余韻に浸った後で。



 先に冷静さを取り戻したのは僕の方だった。
 勢いに流されちゃったけど、今、中に出しちゃったよね?
 
「ごごごっ、ゴメン、優帆!」
「ふえぇ? なにが?」

 慌てて謝っても、優帆はトロンとした表情で首を傾げるだけだった。

「なにがって、僕、中で出しちゃって……」
「うん。熱いのがピュピュって。ホントに感じるんだねー。すっごく気持ちよかったぁ」
「ごめん。本当にごめん」
「なんで謝るの?」
「だって、中出ししちゃったから」
「謝んなくてもいいよ−。だって、あたしは嬉しいし、幸せだもん」

 と、優帆は本当に幸せそうに笑ってる。

 ていうか、このままの優帆だとラチがあかないな……。

 そう思った僕は、優帆の顔に手を伸ばして目隠しをした。

「"いつもの優帆になって"」

 キーワードを言って目隠ししていた手を除けると、優帆の顔がみるみる真っ赤になっていく。

「ごめんっ、優帆! 僕、勢いに押されてつい……」
「そっ、そんなのわかってるわよ!」
「本当にごめん」
「だだだ、だからっ、ケンタが謝ることじゃないでしょ!」
「え? ……痛でっ!?」

 思わず、まじまじと優帆を見つめたらビンタが飛んできた。

「ちょっと、あんまりこっち見ないでよ!」
「わっ、ごめんごめん!」

 今の優帆は、裸に制服のスカートだけっていう格好だった。
 しかも、そのスカートもはだけまくってる状態だったりする。
 ていうか、さっきまでセックスしてたんだからそれも当然なんだけど。

 僕があたふたと背中を向けるとバサバサと音がして、すぐに優帆のパニクった声が聞こえてきた。

「ああもうっ! ボタンがうまく留められないじゃないの!」
「ごごごっ、こめん」
「だからケンタは謝らなくてもいいって言ってるでしょ!」
「で、でもっ」
「でももへったくれもないわよ! あっ、あたしの方がしてって言ったのはわかってんだから! とっ、とにかく、今日はもう帰るから!」
「えっ!? ……優帆!?」

 ベッドから降りる気配を感じて振り向くと、服を着て部屋を出ようとする優帆の後ろ姿があった。
 慌てて名前を呼んだけど、バタンと大きな音を立ててドアを閉めてそのまま優帆は出ていってしまったのだった。

 
 


 

 

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