想い出の催ペットたち


 

 

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 吉浜家に久しぶりに唯香さん、杏奈さん、真尋さんの3人が集まった。最近では唯香さんは企業訪問。杏奈さんはイベント会社のインターンシップのために忙しかったようだ。真尋さんも小学校の音楽教師を目指しているので、教育実習があった。唯香さんはそれでも、訪問先の企業から直接、孝輔や秀輔の様子を見に、家に立ち寄ってくれたりしていたので、週に3日は会っていた。だが杏奈さんにいたっては、会うこと自体が2ヶ月ぶりだろうか?

「この3人が揃うのって、久しぶりだよね。最近の『催ペット』たちとも、一緒に仲良く出来るかな?」

 久しぶりの杏奈さんの反応を見て、秀輔は満足する。全員、一瞬だけ不可解な顔をしたあとで、すぐにとても大事なことを思い出す。表情が、従順なペットたちのものへと変わっていく。杏奈さんが、まだ少しだけ悔しそうにしてくれているのも、可愛らしい。もう2年以上、この関係を続けているのだから、2ヶ月程度のブランクなんて怖くなかった。

「倫世と宏美は先輩ペットたちをよく知ってるよね。………あれ、実鈴と瀬里は初めてかな? ………お互いに裸を見たら思い出すかも。全員脱いで」

 リクルートスーツを脱いでいく唯香さんは新鮮だ。真尋さんはいつもとよく似た雰囲気のワンピース。それでも、髪型を夜会巻きみたいにしていて、大人っぽさは増していた。

 やはり、小松美鈴先輩と唐川瀬里さんは、杏奈さんや真尋さんとは初対面だったようだ。初対面の美人さん同士が、全裸で恥じらいながら自己紹介しあっている光景は微笑ましい。

「私、何人かの方とは初めてだと思います。………小松実鈴と申します。ご主人様の高校の1年先輩で、先月から………催ペットになっています。特技は…………パイ擦りフェラで、アナルはまだ開発中です。みなさん、よろしくお願いします」

「唐川瀬里です。私も、今月からの催ペットなので、皆さんの多くとは初めてです。大学のテニスサークルの仲間の弟がご主人様の友達で、………気がついたら、こうなってます。裸でいる時以外は、だいたいテニスのユニフォームを着てます。今なんですが、頬っぺたをつねられると洋物ポルノ女優に切り替わるスイッチが入っていますので、気をつけながら遊んで頂けると、嬉しいです」

 先輩催ペットたちから、心のこもった、温かい拍手が送られる。

「実鈴はもともと、僕の高校でトップクラスに可愛いって評判だったんだけど、それだけじゃなくて、抱き心地、アソコの締めつけ具合も最高だったので、今、とても愛用しています。あ………倫世の次くらいかな?」

 秀輔が一応気を遣う。スレンダーな美少女はむくれながら手を上げた。

「先生、あとで診察お願いしまーす。最近、頻度が減ってると思いますので………」

 唯香や、事情を知っている真尋あたりがクスクス笑う。倫世はかつて男性が苦手だったというのが信じられないくらい、「主治医」の秀輔にベッタリと依存している。当然のような顔で、秀輔と同じ高校に進学していた。

「瀬里は僕の友達、優斗が評判を聞きつけて僕に教えてくれた人です。秀明学院大学で大注目を集めているスターだそうです。多分ミスコンに出て、その後、女子アナとか目指すのかな? その合間を縫って、催ペット活動に励んでもらおうと思っています」

「へー。唐川瀬里さんって、あなたなんだ。私、聞いたことあるよ。凄い子が秀学に来たって、友達が言ってた」

 杏奈さんが感心したような声で呟く。

「杏奈よりもオッパイも大きいよね」

「………私はそこで競ってませんっ」

 部分的にいつもの意識を残してある、杏奈さんならではのツンケンした態度。それでも、秀輔は久しぶりの杏奈さんを可愛らしく思う。無意識のうちに「そこで競っていない」と言葉に出たが。杏奈さんを含め、催ペットたちには全員、秀輔の寵愛を得たいという本能的な欲求を刷り込んである。チームで調和をとって秀輔に快楽をもたらしたいという思いと、ご主人様のお気に入りになりたいという欲求が、常に催ペットたちの深層心理には同居している。そこで起こる悲喜こもごもが、マッタリとした性的快楽にふける日常に、ちょっとしたスパイスを与えてくれてきた。このバランスを、秀輔は2年間楽しんできた。

「ペットと言ったらお散歩だけど………。みんな、どこに行きたい? 温泉でも、ローションプールでも、触手のエロモンスターが出るファンタジー世界でもいいよ」

「あんまりエッチなところじゃない方が………」

 唯香さんが、新しい催ペットたちのことを気遣って話す。

「私は、どんなにエッチなところでも、ご主人様がお求めだったら、喜んでいきますよっ」

 若林倫世はまだ少しむくれていた。

「あの…………ご主人様………。私、久しぶりなんで…………」

 手を上げたのは、お嬢様女子大生というか、音楽の先生見習い、友沢真尋さんだった。

「無人島のビーチにまた行きたいです。すっごい解放感だったから………」

 柔和な笑顔で、少し照れながら話す真尋さん。昔よりも積極性が増しているように思えた。先生になるという自覚の現れだろうか。

「じゃ、みんなで行きますか? 南国の超綺麗な砂浜のある、無人島のビーチ。全員、目を閉じて。僕が目を開けてと指示した時には、ペットたちみんな、真っ青な空の下、真っ白な砂浜の上、空と同じ青い海の前にいます。常夏のこの島はとても温かくて、水着で一日過ごしても風邪を引くことはないけれど、紫外線はそこまで強くないみたいで、オイルを塗れば日焼けをすることはありません。海にはゴミもクラゲも変な虫もいない。無人島だから他人の目を気にすることもありません。そこで君たちはとっても気に入った水着。いつもより少しだけ大胆な水着を身につけて立っています。周りの人たちの水着も貴方より過激なくらいだから、安心して大胆な水着姿になりましょう。必ずそうなる。3、2、1。はい、目を開けて」

 瞼を開けた時の目の輝きは、年齢や性格で変わらない。美女たちはみんな、大喜びで飛び上がった。どこに行っても人目を引くような美人たちだからこそ、普段から自分でも気づかないほど当たり前に、人の目を気にしているのだろう。その他人の目から解放されて、目の覚めるように美しい自然を独り占め出来ると思うと、子供に帰ったかのように浮かれ立つ。秀輔にとってもまんざらでもない雰囲気だ。いつも彼は男たちの誰もが夢見るような、美女たちのあられもない姿を目で愛でる。そしてたまに彼女らに、現実にはあり得ないようなゴージャスで希少な光景を楽しませてあげる。催眠術を通じて、ペットたちに、普通の人々が普通ではなかなか経験できないような思いをさせる。時折それを味わわせることで、催眠術を通じた彼女たちとの絆が、より深まるような気がする。普段は大人しい倫世や、自分にも他人にも厳しい宏美、落ち着いた唯香までもが、心なしかはしゃいでいる。女の子たちがお互いの水着についてコメントしあう。秀輔から見ると、全裸の美女、美少女たちが嬉しそうに、存在しない水着についての品評会をしているという光景になっている。

「わー、唯香ちゃんの水着可愛い。ビキニなんだね。………もうちょっと大人しい水着を選ぶかと思ってた」

「あ………本当だ………。私も、もうちょっと、安心な水着にしたかった………はずなんだけどね。………真尋も、胸………。やっぱり凄いよね………。布地の面積、それで大丈夫?」

「あはは………。男の人の目が無い島だから、ちょっとくらい冒険しないとねぇ……。ほら、杏奈ちゃんも凄いじゃん。ほとんど紐じゃんっ」

「えっ………そんなわけ…………、あ…………。まぁ…………。オホンッ。ガン見禁止ね」

「瀬里さん、ゴージャスっ。金色の水着? パットは無いんですか? ちょっと乳首の形が………」

「とっ………倫世ちゃんだって、その白水着、透けてない?」

「ひゃあ………。あはっ…………すみません。お見苦しいものを…………」

 会話が進むほど、お互いの目に映っている世界が変わっていく。お互いのイマジネーションが暗示になって幻覚に干渉しあっているのだ。秀輔はそのリアクションを見て楽しむ。ただ裸の皆を侍らせるだけよりも、最近はこうやって楽しんだりして、催眠術の効果の面白さを噛みしめていた。

「はい、じゃあ全員。日焼け止めクリームを塗るよ。………全員僕が全身に塗るっていうのも面倒くさいから、僕は適当に皆の体の好きな部分にたっぷり塗ってあげるから、あとはお互いの体に塗りあってね。手を使わないで、体同士直接擦り合わせて塗るんだよ」

 久しぶりに見る裸もあるし、これだけ魅力的な女性が全裸で集まってはしゃいでいるのを見ると、ムラムラが進む。秀輔は最近では珍しく、ネットリとした暗示の繰り返しを仕掛けるのではなく、もう少し即物的に直線的に行くことにした。目についた体からオッパイを揉み、お尻を撫でて、股間を指でなぞる。スベスベした背中を撫でまわしたり、お腹をパチンと叩いてあげたりする。触られた人から、順番に隣に立つ美女と抱き合うようにして、体を擦り合わせる。このくんずほぐれつのなかに、初対面の美人さんたちもいると思うと、余計その光景がそそる。

「………そろそろ全員に行き渡ったかな? ………ってこの日焼け止めクリーム、成分をよく見ると、媚薬成分がすっごい入ってるんだね。健康でエッチな女の子をどこまでも淫らにヤラしくしちゃうクリームだって………。ま、でもみんな日焼けしすぎるのは困るから、これ、全身に塗りたくるしかないよね………」

 まだ言葉を終える前から、部屋にくぐもったようなため息が充満する。狂おしそうな表情で、体をクネらせ、捩らせながら、肌を擦り合わせる美女たち。部屋の温度が2度ほど上がったように感じられた。実鈴と倫世はもうキスをしている。クリームの塗りあいから、早くも脱線してしまうほどの催淫効果を、勝手に感じてしまっているようだ。

「………お………おい………。せっかち過ぎるだろ………これ………」

 杏奈さんが真尋さんに乳首を摘ままれて、切なそうな顔をしながらご主人様に抗議をしてくる。気の強さも相変わらずなので、秀輔は嬉しくなってしまう。

「真尋。………杏奈さんのお尻の穴。………日焼けしないように気をつけてあげてね。手を使ってもいいから」

 真尋さんが嬉しそうに頭を上下に振って、少し強引に杏奈さんのお尻の穴に指を入れると、モデルみたいなお姉さんは目を白黒させて静かになった。催ペットたちにはお尻の穴も性感帯という暗示を繰り返し刷り込んできている。特にペット同士を絡ませて遊ばせる時には、アナルを愛撫しあうように習慣づけていた。彼女たちのテラテラに光るヴァギナは、あくまでもご主人様のために取っておくというのが趣旨だ。

「女の子たちが島の外にいる時の恥じらいや慎みを打ち捨てて、エッチな自分を完全に曝け出してよがっていたら、なんとこの島の守り神が降臨してくるよ。たくましくて凛々しい、若い青年のような姿の神様。その神様のペニスを体に受け入れると、君たちは天国に登るくらい気持ち良く感じる。拒むことは出来ないよ。エッチな巫女さんたちは神様を迎え入れるしかない。大自然の中で、君たちは本能のままに、エッチな快感をガブ飲みするんだ」

 誰からハメようかと迷っている秀輔に、最初にすがりついてきたのは倫世だった。他の裸の女性たちと比べても華奢な体つき、まだ育ちきっていないと主張しているような、小ぶりなオッパイ。そして欠点が無いと思われるほど整った顔立ち。その美少女が目を潤ませ顔を紅潮させてしなだれかかってくると、よりいっそう、淫蕩な雰囲気が際立った。

「神様………。私から抱いてください」

 潤んだ目でオネダリされると、秀輔も気合が入る。両肩を抱くようにして持ち上げて足を開かせ、腰と腰を組み合わせるようにして性器を結合させた。これまでも頻繁に抱いてきた美少女だが、今日は周りのペットたちの目も気にしてか、いつも以上に昂っているのがわかる。独立した生き物のように、膣壁が秀輔のペニスを締めつける。

「あぁあああっ…………。ぃぃいいいっ」

 倫世の体を揺すぶって振るようにして、腰を打ちつけあう。倫世の黒髪がバサバサと乱れる。乳首が天に向かって伸びるようにして起立していた。日焼け止め兼、催淫クリームの暗示のせいだろうか。倫世の喘ぎ声はすぐに上擦っていって、裏返って、最後は激しい嬌声になる。秀輔のエクスタシーに近づく前に、彼女はすぐに達していた。

 振り返ると、いつの間にか倫世以外の催ペットたちは、四つん這いになって前の美女のお尻の穴を舌先で愛撫する、輪を作っていた。親友同士も今日初めて会ったペット同士も、仲良くお互いの性感帯である、アナルを舐めて苛めて、喜びを分かち合っていた。その輪を無造作に崩すように、秀輔が気に入ったお尻から両手で掴む。体をずらさせて、バックからインサートする。小松実鈴さんのお尻だった。新入りも昔馴染みも関係なく、催ペットたちをとっかえひっかえ、犬みたいに後から繋がって腰を振る。お尻をペチペチ叩いたり、オッパイをギュウギュウと掴んだり、柔らかい二の腕に噛みついたりしながら、一人ずつ、エクスタシーの天国へと放り投げていく。

 柔らかいオッパイ、弾力性に富んだオッパイ、小ぶりだけれど乳首が懸命に主張しているオッパイ、片手で収まりきらないオッパイ、プルプル揺れるオッパイ、ムニュムニュと秀輔の指を受け入れるオッパイ、全てが、秀輔の自由になる。今この瞬間、秀輔に揉まれて弄ばれるために存在するオッパイたちだった。

 若い女性同士の間でも、肌の質感も様々だ。サラサラ、スベスベした肌、しっとりと潤いを感じさせる肌、生命力と張りを感じさせる肌、包容力と女性らしさを感じさせる肌。普段人目に触れる部分が感じさせる、緊張感と凛々しさ。普段は人目に触れない部分が感じさせる、処女雪のような特別感と背徳感。秀輔は気に入った部分を思うがままに撫でて、つねって、舐めて、はたく。そのたびに巫女たちは、ペットたちは快感を味わい尽くすようによがり鳴く。

 香水の香りとシャンプーの匂い、石鹸の匂いに交じって、若い女性の体から発散される、果物のように瑞々しい匂いが部屋にたちこめる。そこに少しずつ強まってくるのが、興奮した女性が発汗するオトナな匂い、そこら中で垂らされる唾液の匂い、そして女性の大切な場所からの分泌が止まらなくなっている、恥ずかしい液の匂い。全てが入り混じったオンナたちの匂いが、秀輔を、そして彼女たちを酔わせ、いっそう激しい痴態、狂態へと駆り立てる。ペットたちは全員が人間の理性を無くして、本能のままに快感を穿り出すメスになっていた。それに引っ張られるようにして、秀輔も自分を解放しきって、ただただ、まぐわいに没頭した。

 まだ海水浴も日光浴も始める前から、無人島に来た過激水着の巫女さんたちを順繰りに神様が犯していく。真尋が期待したようなリゾート感は失われていたが、そこは確かに特殊で特別な聖域となっていた。

 月に一度は吉浜家で繰り広げられている、狂乱のペット大集合パーティーだった。


。。。




 ラップトップでリストを眺めていた秀輔が、ふと手を止めて、ワードのファイルを新規に立ち上げる。

 すでに深夜になっている。秀輔は休憩がわりにワードに思いつくままに文章を打ち込んでみる。

 想い出すままに、これまで彼の催眠術にかかって、催ペットにまでなった女性たちのことを考える。ビールを片手に、自宅での仕事の合間の、ちょっとした息抜きだ。

 中学生時代から社会人となった今まで、思えば色んな美女、美少女を堕としてきた。色んな局面やきっかけで出会い、そして半数近くが彼と別れることとなった女性たち。皆、彼が試行錯誤の末、手に入れた戦利品だった。それぞれが深い催眠状態のなかで、他の誰も知らないような彼女自身の素顔を見せてくれた。それはきっと、彼女たち自身も知らなかったような本性だったと思う。そしてそんな全てを曝け出す、無防備な彼女たちとの戯れの中で、秀輔は成長してきたのだと思えた。想い出すまま、思いつくままに、秀輔は催ペットたちにお礼を伝えたくなっていた。



 中越萌菜ちゃん

 君は高校で僕の1年後輩だったね。図書員として、ずっと図書館で、本の整理をしたり、読書をしている華奢な美少女というイメージでした。印象的だったのは君の眼鏡と、背中まで伸ばしたストレートの黒髪。ミルクのような白肌と対照的な、深みと光沢のある髪の毛が、今でも僕の瞼に鮮烈に浮かび上がります。朗読の練習に付き合ってほしいとお願いした僕を、最初は警戒したと思うけれど、高校で有名だった若林倫世ちゃんが一緒にお願いに来ていたこともあって、君は協力してくれることになった。図書準備室で、リズムを図るためといって僕が準備したメトロノームと、ぶ厚い本と、正面の君、横に付き添いの倫世ちゃん。メトロノームの反復音と朗読の練習が始まった時、既に僕の催眠術は始まっていました。あの時に何の本を朗読したのか、もう思い出せません。古い小説だったか、何かの解説書だったか。覚えていない。それが少し残念だな。

 4回目のセッションで、君は僕の催ペットになりました。君の処女を頂いてからは、君とは実際のセックスをすることは少なかったと思う。むしろ君の漆黒の髪の毛で僕のモノを包み込んでもらって、優しくしごいてもらうのが、僕は好きでした。図書室の静寂の片隅で、あるいは準備室で、君に「髪コキ」をしてもらうのが、ある時期の僕にとって、優雅な放課後の過ごし方になっていました。君には色んなシャンプー、リンス、ハーバルエッセンスなどを試してもらっていましたね。清潔感のある女性的な香りに包まれながら、髪の毛で擦り上げるようにヌイてもらう。髪の毛に僕の精液をかけてしまった後は、目立つところだけティッシュで拭いて、あとはそのまま図書委員のお仕事をして、下校してもらっていたね。下校時にはいつも、僕のオスの匂いが、髪の毛に残っていてしまったと思います。君は感知できなかったと思うけど。

 君は歴史ある大学の文学部を卒業して、区立図書館の司書さんになったと、倫世から聞いたことがあります。趣味がそのまま仕事に繋がっているようで、君の努力を想像できます。高校時代のひと時、僕の催眠術に付き合ってくれて、本当にありがとう。君は一切覚えていないけれど。



 藤津宏美先生

 僕の中学の時の数学の先生。美人だけど厳しい先生でしたね。それが催眠術で堕としたあとは、びっくりするくらいマゾッぽい暗示がハマっていくので、驚きました。輪姦される幻覚、みんなで外出してる時には、急に自分が裸になったと思わせたり、授業中に急に膣の中で暴れるバイブの幻触を与えたり。与える暗示に、どっぷりハマって、泡を吹くほど感じまくってくれる貴方は、僕に人間の奥深さを教えてくれました。

 僕が遊ぶお金が欲しかった時期、暗示を与えてSMクラブで働かせたりしました。ゴメンなさい。僕も一応の社会人になって、あの時、教職にある貴方に秘密の副業を持たせていたということが、貴方にとってどんなリスクだったか、やっとわかるようになりました。昼は生活指導も兼務する厳格な数学教師。そして夜はオジサンたちに縛り上げられて涎を垂らして喘ぐ職業M嬢。お金を僕に貢がせていた時期の貴方は、昼と夜のお仕事の疲れから、少しやつれていたような気がします。それでも、目は爛々と輝いていて、人生が充実しているんだと、僕は気づいていましたよ。

 同僚の先生と結婚して、今も貴方は僕が卒業した中学校の先生をしていますよね。それでも時々、風邪の噂で、妙齢の美人M嬢がSMチックな催しに飛び入り参加した、という話を聞くことが何度かありました。貴方が本当の意味で公私ともども幸せであることを祈っています。もし、貴方がスキャンダルで教師の職を失ったり、離婚するようなことがあったら、いつでも助けに行きます。僕もやっと、悪戯の責任が取れるくらいの権力と人脈を持つことが出来るようになりました。僕の催眠術の力を限界まで試させてくれた、貴方たちのおかげです。ありがとうございます。



 清岡佳帆先生

 僕の高校1年の時の、古文の先生。貴方は藤津宏美先生とは対照的な、柔和で穏やかで、優しくて恥ずかしがり屋の先生でした。催ペットたちの普段の生活に、ちょっとしたスパイスを仕込むことにハマっていた僕は、あんなにシャイで内気だった貴方に、「サンバのダンサー」という趣味を押しつけてしまいました。今思うと、結構な無茶をしました。ゴメンなさい。見た目の柔らかい雰囲気とは裏腹に、貴方は僕の暗示になかなかの抵抗を見せましたよね。それでも繰り返し刷り込んだ僕の暗示のせいで、貴方はおどおどしながら、アマチュアのサンバサークルのドアを叩きました。美人で胸もお尻も大きかったから、すぐに貴方はスターダンサーに仕立て上げられてしまいましたね。唯香さんや倫世と、駅前の商店街のイベントに貴方の応援に行ったことをよく覚えています。即席のカーニバル。煌びやかで肌も露わな衣装に身を包んで、激しく腰を振るリードダンサーの貴方は、すごく恥ずかしそうな笑顔を、困ったように浮かべていました。とても可愛らしくて、なんだか興奮する光景でした。

 調子に乗った僕は、高校の文化祭でも貴方にカーニバルを組織してもらいましたね。ダンス部やチアの可愛い子を、僕と倫世とで見繕って、貴方と一緒にビキニにカラフルな羽をつけた衣装で踊りまわってもらいました。これまでの文化祭に無いくらいの、ものすごい盛り上がりを見せましたよね。そうそう。クライマックスの校庭・練り踊りのコースの中で、先頭を進む貴方のトップが落ちて、ポロリしてしまいましたよね。もちろん、あれも僕の暗示です。貴方が無意識のうちに、バレないように、自分でトップスの紐を緩めたんです。驚く観客、喜ぶ男子生徒、恥ずかしがって腕で胸を隠す貴方。そこまでは僕の予想通りでした。僕の予想を超えたのは、貴方が恥ずかしがりながらも、オッパイを腕で隠しながら、それでもダンスを続けて、カーニバルの最後までやり遂げようとしたこと。途中で先生たちが気づいて、自分たちのジャケットを持って助けに来てくれましたが、貴方はジャケットを羽織りながら最後まで胸や肩を揺すって、腰をくねらせ、お尻を振って踊りきりました。優しいけれど、芯の強い女の人なんだなって、思いました。大人の女性を改めて尊敬するきっかけになりました。

 職員室では相当、文化祭のことで怒られたみたいですけれど、あの日以来、佳帆先生はちょっと振り切れましたよね。まさか本当に高校にサンバ部を立ち上げてしまうとは思いませんでした。うちの高校のサンバ部、今年も全国大会に出たそうです。凄いことですよね。全国にサンバ部がある高校が何校あるのかは知らないけれど、何でも全国区で競えるものがあるのは、幸せな高校と生徒たちだろうと思っています。

 先日、Facebookで、佳帆先生が結婚したことを知りました。そして先生が3年前からブラジルに移住していたことも、同時に知りました。リオで日本語学校の先生をしながら、サンバの腕を磨いていると伺いました。ブラジル人の超お金持ちと結婚して、日系人子弟や現地の人たちに日本語を教えながら、サンバの練習に明け暮れている貴方を想像すると、初めての授業の時、自己紹介も赤面しながらぎこちなく行っていた佳帆先生の姿が嘘みたいに思えます。もしかしたら僕の催眠は、貴方の扉を開いただけで、そこから先、地球の反対側まで突き進んでいった貴方のエネルギーは、もともと佳帆先生が隠し持っていたものだったのかもしれませんね。貴方は可愛らしいダンス姿と高校時代の色んな驚きを僕にくれました。ありがとうございました。



 小松実鈴先輩

 僕の高校時代の先輩。お気に入りの催ペットの1人でした。貴方のことで強く印象に残っているのは、ボーイッシュなショートカットと可愛らしい顔立ち、美巨乳と実は陥没している乳首。お尻の右側にあったホクロ。すごい勢いで上手になったフェラチオの腕前。そして、僕が貴方を催ペットにした、最初の日のことです。貴方は一切覚えていないはずだけれど、僕には忘れられない失敗です。

 あれは事件といっても良いかもしれません。僕は無造作に、ルーティーンのように、貴方に人格変化の暗示の1ステップとして、「子猫になる」という暗示をかけました。貴方が重度の猫アレルギーだとは、本当に知らなかったんです。止まらないクシャミ。涙で前が見えない貴方。四つん這いでニャーニャー言いながら、貴方は本当に苦しそうでした。僕の声もうまく聞き取れない、僕の表情やジェスチャーすらも読みとれないほどの状態で、呼吸困難な状態になっていく貴方の前で、僕はそれまでの催眠術経験のなかでも一番のパニックに陥っていました。貴方の腹筋が痙攣して、クシャミと咳が少しだけ沈静化した時、やっと僕は、貴方に声を聞かせて、暗示を解くことに成功しました。それまでの2分くらいの間。時間で言えばたったの2分でしたが、僕には長いパニックの時間でした。今でもあのことを思い出すだけで、背中に冷や汗がつたいます。

 あの時のことがあってから、僕は催ペットに………、いや、他人全般に、こみいった暗示をかける時には、まだ浅い催眠状態の時点で、アレルギーや恐怖症、トラウマなどが無いかを確認するようにしています。今思うと、大きな事故やトラブルなく催眠術で多くのペットを囲ってこられたのは、そうした警戒を常に頭の片隅に置いていたからかもしれませんね。

 そして、あの出来事は僕に、教訓だけでなく、自信も与えてくれました。重度の猫アレルギーの貴方が、それでも子猫になるという暗示を受け入れて、身の危険にあってもニャーニャー言い続けていた姿。その記憶は、罪悪感とともに、僕に、強力な力と技術への確かな自負をくれました。普通の催眠術師と僕と、何がどこまで違うのか、まだ分析しきれている訳ではありません。それでも、僕は偶然にも生まれ持った資質と興味が、手にした技術と合致している。特異と言えるほどこの技術を深く巧みに使いこなせる部分がある。そのことをはっきりと自覚しました。貴方のおかげだと思います。ありがとうございます。

 そしてフェラチオも。貴方の舌使い、大変お世話になりました。



 唐川瀬里さん

 催ペットへの失敗というと、貴方にもきちんと謝っておかないといけないと思います。シンプルに避妊への気遣いが足りませんでした。瀬里さん、うっかり妊娠させてゴメンなさい。大学のテニスサークルの姫として、学部のアイドルとして、貴方の存在はとてもキラキラしていました。ハーフと間違われるようなクッキリとした目鼻立ちと、ゴージャスな巻き髪、華やかなオーラが全身から発散されていました。僕はある時期、唯香さんよりも、倫世よりも、貴方とセックスしていました。今思うと、まだ杏奈さんや真尋さんが僕の催ペットを卒業しきっていなかった、あの時期。僕は今にいたるまでで一番、多くの催ペットを同時に抱えていたと思います。

 それも言い訳でしょうか。僕は、「ピルを服用して避妊を心掛ける」という暗示と、「自分の体を悪くするようなことは極力しない」という暗示が貴方のなかでぶつかり合っていることに全く気づいていませんでした。ホルモンバランスや体質との相性など、女性によってはピルの服用を中断する事情と理由がありうるということは、高校1年の僕には想像も出来ていませんでした。そして妊娠した瀬里さん。大学は卒業出来て本当に良かったです。

 僕の中学時代からの数少ない友人で、貴方にずっと憧れていた、貴方のサークル仲間の弟、篠崎優斗が、高校卒業後、貴方と結婚しました。もちろん、僕の催眠術は貴方のご両親を説得したり落ち着かせたり、優斗の家族を味方に引き込んだり、貴方と彼を深い恋に落としたりするのに大いに力を奮いました。それでも、そのベースには彼の、貴方と赤ちゃんを引き受ける、大きな度量と、熱い愛情がありました。それは優斗自身が、今でも胸を張って僕に誓ってくれます。だから僕は貴方に優斗への全身全霊の愛を刷り込みました。貴方は外では煌びやかなママでも、家庭では夫にベタ惚れの従順貞淑な妻になっているはずです。

 今、貴方はママ友たちのなかで、圧倒的に若くて綺麗なゴージャスママとして、君臨していると、優斗が教えてくれます。僕の隠し子、優輔の写真も頻繁に送ってもらっています。貴方は今、夫である優斗と子供である優輔を、心から愛して、ママ友たちの輪の中心で楽しく過ごしているはずです。それでも何か、不安や悩みを感じたら、すぐに僕のところに連絡をくれることになると思います。そう暗示を、繰り返し刷り込んできました。家業を継いでマンション経営と不動産会社経営の勉強をしている優斗は、貴方の経済的な安定は約束してくれると思います。そして彼はルックスこそ中の下くらいでも、とても優しくて一途な奴です。それでもなお、これから母として困ることがあれば、すぐに教えてください。優輔の父として、僕には貴方と優輔、そして優斗の幸せを実現して維持していく責任があると思っています。色々ゴメンなさい。そしてありがとうございます。優輔も、もう5歳ですよね。少しずつ手がかからなくなってきていると思うので、またテニスやカフェ巡りやお洒落など、自分の世界も少しずつ充実させていってください。



 吉浜楓ちゃん、桜ちゃん

 仙台在住の、僕の可愛い従姉妹たち。2人を催ペットにしたのは、僕の催眠術が何歳の子まで通用するのか、知りたかったからというのが大きな動機でした。2人を落としたのはディズニーランドに行くために、叔父さんと上京してきた時だから、楓ちゃんは6年生、桜ちゃんは4年生だったはずです。桜ちゃんでギリギリ催眠の一番深いところに降ろすことが出来たという印象でした。だから2人を落としたことは、僕にとって価値のある研究結果になりました。桜ちゃんはあの時、初潮前だったよね? その後は、電話やLine、メールで催眠を定期的に深めて、メンテナンス出来るのかという実験のために、2人には色んな方法で遠距離で催眠をかけ続けました。

 3ヶ月に1度、今も楓ちゃんと桜ちゃんは僕にヌード写真を送ってきてくれますね。十代前半から二十代の今まで、貴方たちの体の成長を記録したアーカイブが、僕の部屋のデスクトップには蓄積されています。君たちも全く知らないけれど、これは女の子たちの成長の証を残した、なかなか貴重な記録だと思います。天真爛漫で可愛らしい君たちの体の変化、女性としての成長、発育の進み具合が克明に記録されています。楓ちゃんは来年就職で東京に来るんだよね? これからは身近な催ペットとして、時々遊んでもらおう、遊ばせてもらおうと思っています。よろしくお願いします。

 2人は親戚という意味では、僕とずっと縁が切れない催ペットだと思います。これからもよろしくね。そして遠隔催眠の修練にずっと付き合ってきてくれて、ありがとうね。



 一木望見さん

 倫世の高校時代の同級生でライバルでしたね。貴方は倫世に匹敵するくらいの美少女で、学力はずっと上でした。早いうちに大学の推薦が決まって、気が大きくなっていたのか、それとも倫世が僕と同じ大学に行くために実力よりも偏差値の低い大学を受けるのが気に食わなかったのか。一時期、貴方は友人の倫世に、キツめに当たっていましたね。僕も大人げなかったり、受験シーズンで色々ストレス溜まっていたりで、貴方にキツく当たってしまいました。貴方を催ペットにしたあと、1ヶ月くらいセックスの道具にさせてもらって秀才美少女の体と知性を弄んだあと、風俗に勤める暗示を与えてしまいました。それも貧乳にコンプレックスを持っているということを告白させていた上で、オッパイパブに働きに行かせました。今、思い出しても、僕って性格悪いですよね。

 それでも貴方は、僕と倫世をびっくりさせる程の努力を見せつけてくれました。貴方は本当に、何事にも勉強熱心だったんですね。Aカップの体で、入店したオッパイパブ。3ヶ月後には指名ナンバー1の座を獲得しましたよね。お店の歴史の中でも、初めてのことだって、オーナーが言っていました。貴方は技術と話術、おもてなしの態度で、オッパイ目当てのお客さんたち相手に、貧乳の身で指名を勝ち取っていった。これには僕と倫世も降参しました。今でも時々思い出して、尊敬の念を頂いています。『私を最初に指名したら、後で回ってくる子たち皆、超巨乳に思えるから、お客さん、天国ですよ。』っていう貴方の掴みのフレーズは、お店のなかで今でも語り草になっているらしいです。本当の秀才はどんな環境でもどんな業界でも良い成績を出すんだなって、舌を巻きました。

 今は建築士になっていると倫世から聞いています。お互い大人になって、倫世とも格好いい女友達関係を続けてくれているようですね。ありがとうございました。あと、そうだ。オッパイパブで稼いだお金、3等分してくれてありがとうございました。卒業旅行にも行けたし、大学生活を楽しくスタートさせる資金にもなりました。



 山野辺隼人君、仙田千絵さん

 僕の大学時代のゼミ仲間。2人は美男美女のカップルだったけれど、それ以上に性格が2人揃って凄く良くて、いつも幸せな空気を周りに振りまいていてくれました。始めに山野辺君を催眠状態に誘導しようとしていたら、同時に横に座っている仙田さんが「もらい催眠」に落ちていたのも、微笑ましかったです。ゼミの飲み会の後には、当時の根城にさせてもらっていた瀬里さんの家で、朝まで他の催ペットたちと一緒に遊びましたよね。貴方たちに、「TVに映っているのは君たちの分身だ。分身のしてることをこっちでも再現しよう」と伝えて、よくコミカルなポルノを上映したり、大相撲やプロレスの録画を映したり、若手芸人の一発芸特番とか流して、とにかく沢山笑わせてもらいました。2人ともルックスが良くてとてもピュアで素直ないい人たちだったから、みんなが山野辺君と仙田さんのことを大好きでした。ちょっと悪戯したくなったり、困らせたくなったりする感じというのも、分かってもらえるでしょうか?

「エッチしたくて仕方がないけれど、エッチの仕方を忘れてしまう」って暗示をかけたら、裸の2人が一生懸命思い出しながら、やっと辿り着いたのが組体操のサボテンのポーズだったり、背中合わせでお互いの体を交互に持ち上げる体操になっちゃってたり。君たちカップルの発想というか、共鳴の仕方が、とにかく可愛らしくて、楽しいんですよね。結婚の報告、Lineでもらいました。おめでとうございます。2人とも最高の夫婦になると思います。

 覚えていないと思うけど、僕は1ヶ月の間、山野辺君をゲイに、仙田さんをレズビアンに変身させたんだよね。それでも2人はその間、お互いを恋愛対象としては見られなくなったものの、悩みを誠実に打ち明けあったり、アドバイスし合いながら、特別な友人関係を維持していたんだよ。それどころか、お互いの性格や体を知り尽くした元パートナーの親友同士として、同性へのアピールとかセックスのアドバイスとか始めたりして、僕と倫世をすっごくドキドキさせました。当時の僕と倫世はもう、恋愛ドラマにハマるみたいにして、君たちの関係の展開を見守りました。1ヶ月後、2人をストレートに戻して、恋愛感情を戻してあげた夜。君たちは雨の中、マンションの屋上で泣き叫びながらセックスしたよね。あれ以上に感動したドラマを見たことはないです。君たちならどんなことがあっても、夫婦で乗り越えられると思います。

 でもまた、時々遊ばせてください。



 桧垣亜弓さん

 つい最近の、一番のヘビーユーズに応えてもらっている、デパートの受付嬢さん。化粧映えのする整った顔立ちと、背が高くてなかなか骨太な体型とで、とても見栄えがするお姉さん。貴方は学生時代に陸上とバスケで鍛えただけあって、色んなプレイに耐えられる体力や耐久力も魅力です。この頃の僕は、仕事終わりの貴方にサックリ抜いてもらうのも好きですし、自宅から貴方が色んな大人の玩具のレビューを、Youtuberばりに送信してくるのを晩酌しながらダラダラと閲覧するのも楽しんでいます。変態チックな大人の玩具の回は本当に恥ずかしそうに自分で試して感想を教えてくれますが、玩具自体は亜弓さんには選べないでしょう? アダルトグッズ屋さんに週1回は入って、目についた、見応えありそうな玩具をどうしても買ってしまうという暗示をかけてあるからです。多分貴方の同僚たちはコンパでチヤホヤされている時間帯だと思うけれど、多種多様なエログッズを試して正直な感想を蓄積させていくのだって、人生経験だと思います。どうぞこれからもよろしくお願いします。

 あと、貴方は自分でも気がついてないかも知れないけれど、音痴ですね。それでも歌が大好きなんですよね。J−Pop、ロック、R&B、演歌………。アーティストになるという暗示をかけると、貴方は本当に嬉しそうに、気持ち良さそうに歌います。下手だけど。米国生まれの世界的ディーバですよと教えてあげると、とんでもなく適当な嘘英語で、心底幸せそうに歌声を響かせます。いつかボイストレーニングとか、歌のレッスンに通わせてあげたいと思うけれど、面白いのでもうしばらくの間、美人受付嬢兼、エログッズ体験レビューアーとして僕の晩酌タイムを楽しませてください。



 友沢真尋さん

 お元気ですか? 真尋さんは僕の義理の姉である、吉浜唯香の親友です。最近はしばらく会えていませんが、小学校の音楽教師として毎日、頑張っていると思います。真尋さんは僕の最初の催ペット・グループの1人でした。そして僕に処女を捧げてくれた、最初の女の人でした。だから今でも貴方のことを特別に覚えています。………そのはずなのですが、思い出そうとすると、とにかく貴方の立派なオッパイのことが前面に出て来るんですよね。他にも深窓の令嬢に色んなことを仕込んで、色んな遊びをさせてもらったはずなのですが、真尋さん………といえばオッパイ、………ってなってしまいます。これは僕のせいだけじゃないはずです。貴方のオッパイは、単に大きさが立派というだけじゃなくて、質感がムッチリしているんです。柔らかいのに反発力があって、揉んでいると指の間からこっちの指を包み込んでくるような………。

 僕は中学以来、数えきれないほどのオッパイを揉んできました。でもオッパイに揉まれたと感じたことは、あまり多くありません。そのなかの貴重な2つが、真尋さんのモノです。

 これからその真尋さんのオッパイが、少しずつ柔らかさを増していくのか、年齢や重力に負けていってしまうのか、それとも時間や重力に逆らっていくのか、僕は必ず見届けさせてもらいたいと思います。体育の先生とご結婚されたんですよね。もしお子さんが出来たら、そこが一つの分岐点になるのかもしれない。これからも、時々唯香さんとお茶する時に、僕に貴方のオッパイを揉んだり吸ったりさせてください。よろしくお願いします。



 若林倫世さん

 何と言っていいか、まだ完全に考えがまとまっている訳じゃないけれど、出来るだけ正直に、僕の思うことを言うね。倫世は中学校で同じクラスになった時には、僕の憧れのクラスメイトでした。チラ見しただけで、目が釘づけになるくらいの美少女だったから。その綺麗さは、高校、大学時代、そして社会人になった今も、全く変わっていないと思います。もちろん顔立ちや体型、雰囲気などは少しずつ成長してきました。僕は倫世の学生時代を通して、平均で週3回は倫世の体を診察してきたので、逆に変化に気づきにくかったけれど、いつの間にか胸もBカップになっていましたね。画像のデータベースを時系列で見ていくと、やっぱり若い頃の貴方は今よりもグッと幼いです。アソコの色も中学の頃の方が薄いサーモンピンクかな。今もとても綺麗だと思うけれど。

 君は僕が初めて、スノードーム以外の道具を使って催眠に掛けた相手です。そういう意味でも、思い入れは今でもあります。初めのうち倫世は、男性恐怖症だったと思います。それが僕の、「フタナリ病」という突拍子もない暗示のせいで、僕の診察を日常的に受けることになってしまいました。「フタナリ病を改善させる特別なお注射」と称して中で射精させてもらっている時、よく倫世は唇を噛んで耐えていたよね。それが、「病気が治癒する予感の喜び」と純粋な肉体的快感に慣らしていくうちに、倫世はいつの間にか、自分から僕に「診察」や「お注射」を求めるようになっていました。学校でも僕の家でも、仙田さんのアパートでも瀬里さんのマンションでも、よくセックスしたよね。もしかしたら、僕の人生で、一番多くセックスをした相手は、唯香さんと倫世が、回数では同率一位くらいかもしれない。

 けれど僕たちは、付き合うことは一度もなかったね。ちょっと恋人ごっこみたいなこともしたし、デートに連れ出すと君は凄く見栄えがして、僕は街を歩いていて凄く誇らしかった。僕は君の主治医だったり、ご主人様だったり、一緒に悪知恵を働かせる、悪戯の共同提案者だったりした。それでも結局、恋人には一度もならなかった。倫世は期待していたかもしれない。けれど、身も心も裸になりきって全てを曝け出しあって、お互いから快楽を搾り取るくらい貪ったあとで、シレっと恋愛感情を育てるのは、僕には難しかったのかもしれない。

 いや、よく考えたら、君に限った話じゃない。こうして1人ずつ思い出していくと、僕は沢山の魅力的な女性を堕としてペットにして体を弄んだり心を自由にしてきたけれど、誰も暗示で僕の恋人にしたり、僕に恋愛感情を持たせるようなことはしなかった。一時の思いつきで、ごっこ遊びのようなことはしたかもしれないけれど、催眠術の力を使って恋人を持つということはしなかった。それほど気にしていなかったけれど、これって、もしかしたら、かなり特異なことかもしれないね。

 いや、よくよく考えると、僕が催眠術を覚え始めた一番初めの頃、実は一度、唯香さんにそんな暗示をかけようとして、失敗したことがあったな。「貴方は目が覚めた後、最初に目に映った人と恋に落ちます。孝輔さんよりも好きになってしまいます」という暗示を掛けたんだけど、催眠状態の唯香さんは、その後、僕が目を覚ますように合図をしても、正気に戻るのを拒んだ。目を開けようとしなかった。無理をさせると、全ての催眠から解けそうな予感を感じて、僕はこの暗示を諦めた。

 あれは確か、まだ僕が唯香さんの裸を見る前、童貞を捨てた時よりも1ヶ月以上も前のことだったから、唯香さんの被暗示性がまだ高まっていなかったのかもしれない。ラポールも充分な強さになっていなかった。あるいは、僕の技術が拙かっただけかもしれない。それでも、よく考えると、あれ以降、僕は誰にも恋人になるという暗示は掛けずに来た。………そういうことか。

 多分、倫世は僕の催ペットであるだけじゃなく、患者であるだけじゃなく、催眠術遊びの悪友であるだけじゃなくて、僕の恋人になりたかったと思う。結局、その思いに応えてあげることが出来なくて、ゴメンね。中学校から大学の2年まで、毎週のように会ってお互いの裸を見せあって繋がってきて、結局離れることになってしまったことへの、僕の責任は重いね。

 大学2年の夏、君は僕に、医大を受験しなおすと言ってきた。僕には倫世のその考えを捻じ曲げることも出来た。ひょっとしたら君はそれすら望んでいたかもしれない。けれど僕は君の思いを応援した。君は遠回りはしたけれど、医大に入って、精神医学を勉強して、今は研修医。忙しくしてる君を呼び出してセックスして弄ぶという回数は、減っていったね。

 倫世は素晴らしい美人女医さんになって評判を呼ぶと思う。医師としては意外と男社会だと思うけれど、堂々とそこで研鑽を積んでいると思う。精神医学を選んだのは僕との5年間の影響も大きいかと思うと、少し胸が締めつけられるような気がする。でも医学を志したというのは、ずっと君の心の奥底にあったものだと思う。覚えていないかな? 倫世に最初に催眠術を掛けた放課後、君は僕に進路のことで迷ってるって言ってた。共学の高校に行って、医大を目指すのはどうだろうかって、最初に考えていたのは、倫世本人だよ。頑張って、素敵なお医者さんになってください。

 でもまた、時々は遊ばせてください。



 相坂杏奈さん

 いつもお世話になってます。杏奈さんは、僕が初めて、会ったその日に堕とした催ペットです。真尋さんも同じ日に催ペットにしたけれど、真尋さんとセックスしたのは杏奈さんの次の日だったから、僅差で杏奈さんの勝ちかな? 背が高くてスタイルが良くて、美人で格好いい女子大生の貴方は、中学生だった僕には雑誌やテレビの中にいるような、別世界の人という感じがしました。その分、貴方を自由に操れるようになってからは、良く貴方の意識を一部残したままの状態で、操ったり弄んだり、僕の征服欲を高めるために使ってしまいました。たぶん他の催ペットたちよりも、感じるストレスは大きかったと思います。色々ゴメンなさい。イベント会社でバリバリ働いて、そこで出会った人脈を使って新会社を起こして、共同経営者になって、さらに会社が軌道に乗ったら、ちょっと路線が合わなくなったパートナーと相談して事業を譲渡してフリーになって………と、貴方の活発さ、意志の強さは、催ペットでなくて正気の時も、全く変わらないものでした。

 大学を卒業して、特に何の目的も計画も持たずに、毎日ペットたちを弄んでた僕には、貴方の活躍が眩しく見えました。そしてある日、思いついたのが、ベンチャーで人材バンクの会社を立ち上げること。杏奈さんはその会社の専務取締役。僕はオーナー兼社長になりました。最初は暇人のフリーターを安心できる風俗店に紹介するとか、派遣社員と人手に不足してる会社のコーディネートみたいなことから始めて、次第に大企業や元気のいい新興企業からさらにキャリアアップを目指している人と企業のマッチングなどにも業務を拡大しました。もちろん、社会人経験ゼロの僕にそんなことは出来るわけがなくて、多くを杏奈さんとその人脈に頼ることになりました。今でも実質、貴方が社長です。オフィスでテキパキと指示を出す貴方を見ていると、つい社長室に呼び出して、催ペットである自分を思い出させて四つん這いでフェラとかさせたくなってしまうので、僕は出来るだけ在宅勤務をしたり、外をぶらぶらするようにしています。

 僕は業務に疎い駄目社長だから、最近まで人材バンクって、別の業種に転職を求める人を主に紹介するんだとばかり思っていましたけれど、結構看護師さんとか美容師さんとか、小規模組織から同じ業界内で転職先を探している人も登録が多いんですね。顔写真やプロフィールを眺めながら、ちょっと僕の催眠術の遊びに付き合ってもらいたい人なんかを探すのにも、最近人材データベースが役に立ちつつあります。こういうのが、趣味と実益の両立というのでしょうか。いつも杏奈さんの仕事の邪魔ばかりして、ゴメンなさい。

 今はまだ仕事一本で………、あとは僕の催ペットとしての性生活を、バリバリ邁進している杏奈さんだけれど、結婚適齢期の後半くらいには、とっても優しくて杏奈さんに合う旦那さんを見つけて結びつけてあげるから、楽しみにしていてください。それまでの間、お仕事と僕へのご奉仕、よろしくお願いします。



 吉浜孝輔

 兄貴とは生まれてからずっと同じ家に暮らしていることになります。最近は長期出張も多いけれど、その間の留守は、弟の僕が、しっかり守っているつもりなので、お仕事頑張ってください。金融機関に就職して、週末はフットサルで運動とストレス解消。今も忙しい毎日ですね。謝らなければならないのは、僕が暗示をかけてフットサルへの興味を強めすぎたせいで、兄貴は上達しすぎて、アマチュアリーグのかなりハイレベルなチームまで行って、仕事に支障がでかけたと聞きました。今は選手兼コーチとして、地元の小さなチームで楽しんでくれていると思います。唯香さんと結婚して、もう4年目かな? 早いですね。夫婦仲もとても良くて、弟として嬉しい限りです。

 一つ、秘密にしていることがあります。いや、秘密は山ほどあるというか、兄貴の知らない、覚えていない秘密しかないくらいなのだけど。それでも凄く大事なこと。これは兄貴には一生教えるつもりはありません。でもここで謝っておきます。兄貴の娘、結衣ちゃんは、本当は僕と唯香さんの間に出来た子供です。兄貴は一生気がつくことはないと思います。兄貴と僕の関係を考えると、DNA鑑定でも兄貴の子でないという証明は難しいのではないでしょうか? 何より唯香さんが結衣ちゃんのことを兄貴との間の子供だと絶対的な確信をもって育てているのだから、この秘密が明るみになることは無いと思います。兄貴と唯香さん、そして「叔父」の俺も、結衣ちゃんを明るく素直な子に育てていくためにいつも愛情を注いでいると思うので、兄貴の家族生活は、とても幸せなものに、これからもなるはずです。僕は絶対、兄貴を不幸にはさせません。小さな会社だけれど人材バンクとしての伝手もあるので、いつか兄貴が、もっと負荷の低い仕事を選んで家族との時間をもっと長く持ちたいと思うようになったら、転職も成功させてあげるつもりです。だから今は、忙しいけれど高給の仕事。うちこめる趣味。可愛くて性格最高な奥さん。さらに可愛い娘さん。両親が預けてくれている都内の一軒家で、兄貴はとても充実した毎日を過ごしてください。でもやっぱり、もう一度謝っておきます。兄貴の最愛の娘さんは、僕の子です。だましてゴメンなさい。せめて、一生、だまし続けます。

 実はあと、もう一つ、謝らなければならないです。こちらもとても重要な秘密。唯香さんが2人目を授かりました。義姉さんは今、兄貴と同じ28歳だから、子供を産むには、とてもいい年齢ですよね。結衣ちゃんと2歳差になるから、2人の子育ては最初のうちは大変だと思いますが、そこは「叔父」の僕もきちんとサポートしていきたいと思います。

 2人目の子は僕の子ではありませんよ。もちろん、兄貴の子でもありません。………というか、兄貴はおヘソを舐めているだけで唯香さんを妊娠させることは、これからも無いと思います。今度の子は、唯香さんと、僕らの親父との間に作らせた子です。親父も、もうずいぶんな歳なので、何度も強精暗示と催淫暗示をかけて、唯香さんと10回くらい、妊娠しそうな日にセックスさせて、やっと妊娠しました。知っているのは僕だけですが、一応謝っておきます。

 なんでこんなことをさせたか、自分でもきちんとした答えがある訳ではないけれど、唯香さんが僕の義姉さんであるだけでなく、僕の弟か妹の母でもあれば、僕の中で、いよいよ義母みたいな存在にもなってくれるのかなって思っていました。実は唯香さんは結衣ちゃんへの授乳期にもよく、僕にも母乳を飲ませてくれました。結衣ちゃんの卒乳期には、搾乳した自分のお乳を、料理に使って、僕への手料理を何度も作ってくれました。そんな唯香さんが、僕の弟か妹の、実のお母さんになってくれる8ヶ月後。僕と唯香さんとの仲は、さらに深まり、強固な関係になると思っています。それを知っているのは、結局、僕だけなのだけど。

 兄貴のことはとにかく尊敬しています。最初は万能な兄と、何も出来ない弟とのギャップが、僕のコンプレックスでした。でも今は、兄貴のことを可愛いいとすら感じています。学生時代は避妊に気をつけてベロにコンドームを被せて唯香さんのおヘソに入れていた、誠実な兄貴。僕のキーワードに反応して、ホームパーティーの途中でもキャンプの途中でも、唯香さんと手を取り合って自分の部屋や木陰に駆け込んで、夢中でおヘソを舐め合う、情熱的な兄貴。毎月、自分よりも1万円多く、同居している弟にお小遣いを提供してくれる、太っ腹な兄貴。僕は兄貴が大好きです。裏切っていることは謝りながら、兄貴の人生を幸せ一杯なものにしていきます。これからも、よろしくお願いします。



 吉浜唯香さん

 貴方との想い出を切り出して語るということが難しいほど、僕の中学生時代以降の人生は貴方との生活であり、貴方と離れている間は、貴方のことを考えている生活だったような気がします。僕は貴方を手に入れるために催眠術を覚えて、貴方を失わないで済むように、催眠術の腕を磨いてきました。その過程で、沢山の催ペットを手に入れて、半数以上の催ペットを手離して来ました。

 今思うと、貴方の被暗示性が抜群に高かったことも、僕がこの分野にはまりこむ原因だったかもしれません。そして貴方に嫌われずに貴方の体を手に入れようとしたら、あの時の僕にはこの手段しかなかったようにも思います。

 2人で色んな暗示を共有してきましたね。僕が与えるアイディアを、貴方が現実のように想像して、リアクションをすることでその世界が広がる。僕も想定していなかったような方向に話が進んだり、僕が最初は思いついてもいなかった、次の暗示を引き出す。ある意味では僕が一方的に貴方に押しつけた関係性や秘密の遊びでありながら、貴方でなければ全く違うものになっていたはずの世界。2人で作り上げた世界だったと思います。貴方は僕の世界の最大の被害者でありながら、最大の共犯者でした。そしてこれまでに僕が女性に与えてきた歓喜の波の、最大の享受者でした。ただ貴方の理性の了解だけは得なかった。貴方に選択肢を与えたら、貴方は拒むに決まっているから。

 色々な失敗もありました。最初に僕に恋愛感情を持たせようとして失敗したことを、ついさっき思い出しました。そして貴方からオナニーの習慣を聞き出そうとして、術が解けかけたこともありましたよね。貴方と初めてつながったあと、罪悪感や義務感と合わせて僕との関係を強化しようとしたら、貴方がエッチになりすぎて修正が必要になったりもしました。

 他の催ペットたちと比べて、貴方は時々、表人格と、催ペット人格との記憶が混じることがありました。僕はそのたびに、ドキドキして、同時に興奮もしました。平穏無事を装っている日常生活にポコッと泡のように浮かび上がってくる、催ペット時の記憶や行動。僕にとっては妖しい興奮を覚えるスリリングな瞬間でした。

 覚えていますか? 兄貴と貴方との結婚式。披露宴の前に親族で集合写真を撮るという時、純白のウェディングドレスに身を包んだ美しい花嫁は、斜め後ろに立ってギコチなく微笑む、義弟になる僕に、振り返って「リラックス」って一言、優しい言葉をかけてくれました。返事の代わりに手を軽く上げた僕。その手に、貴方はわざわざドレスの裾を引きずりながら2歩駆け寄って、僕とハイタッチをしましたね。あれは、偶然でしょうか? まさか4年も前に、試しに掛けたはずの後催眠暗示が、効果を残していたのでは………と、僕は式の間中、ずっと心臓をバクバクさせていました。まるで貴方の深層意識が、人の妻となる日に、僕との秘密の関係がずっと維持されていくということを僕だけに内緒で伝えてきたのではないかと。………そう考えるだけで、僕は激しく昂っていました。ここだけの話ですが、僕は披露宴の途中でトイレに駆け込んで自分でぬこうとしていました。そこで席に戻ろうとしていた従姉妹の楓を見つけて、トイレで彼女を犯しました。楓には、自分が花嫁の唯香だ、これから僕、秀輔と駆け落ちするつもりだという暗示を与えて、セックスをしたんです。

 貴方の新婚生活の間も、僕は同居させてもらっていました。ある日、家に帰ってきて、勝手に催眠状態に落ちている貴方を見つけて、慌てたこともあります。リビングの掃除の途中らしい服装の貴方は、サイドボードに置かれたスノードームを持ち上げて、その下を拭こうとしていたと思うのですが、手を伸ばしたまま、中腰の姿勢で硬直していた貴方は、いったい何時間、そこで止まっていたのでしょうか? 幸せそうな横顔のまま、目をまっすぐスノードームのお城に向けて、まるでマネキンのように静止していました。貴方を催眠から覚ます前に、1時間近くストレッチをさせ、目薬を差させて、ゆっくり休ませる必要がありました。

 そう言えば、僕の大学時代にもありましたよね? 倫世と少し距離が出来て、クリスマスイブの日に1人でいるのもつまらないと、貴方を連れ出して映画を見に行きました。帰りの夜、歩道橋を歩いている時、その年始めての雪が降ってきましたよね。僕の隣を歩いていた貴方の足がピタリと止まりました。僕が振り返ると、ダッフルコートに身を包んだ貴方のシルエットは綺麗な姿勢で、真っすぐ前を向いたまま、催眠状態に陥っていました。スノードームの暗示が誤発動した? 僕はその時、倫世や杏奈さんも同じ状況になっていないかと心配になって、電話をして回りました。特に杏奈さんや瀬里さん、宏美先生が運転中だったりしないかと心配になったのです。他の催ペットたちはみんな、誤発動などしていませんでした。唯香さんだけが、僕の隣で穏やかな表情のまま、静止していました。あれは雪と僕が傍にいるという条件が重なって誤発動したのでしょうか? それとも、貴方の体質? それとも貴方が深層意識で、僕の支配を求めたのでしょうか? いずれにしても、僕は激しく興奮してしまって、貴方をそのままホテルに連れこんで、3回もセックスをしてしまいましたね。クリスマスイブの夜にホテルでセックスなんてベタなことになったのは、あの年くらいでした。クリスマスイブの初雪、都会の夜景をバックに歩道橋で静止した催眠状態の貴方。今でも時々思い出す、幻想的な光景です。

 つい最近、貴方と「姪」の結衣ちゃんと僕の3人でお散歩をしていた時、ヨークシャーテリアを連れているオバサンが通りがかった時に、結衣ちゃんがワンワン、ワンワンと、はしゃぎましたよね。舌っ足らずの可愛い口調で、結衣ちゃんは「ワンワン、ゆいもほちい」とごねた時、唯香さんは中腰になって結衣ちゃんと目線を合わせて、結衣ちゃんを宥めて諭して我慢させようとしました。それでもごねる結衣ちゃんに、貴方は困ったように「これ以上、おうちにペットは飼えないでしょ」と言いました。そしてすぐに言った自分で、不可解な顔を一瞬して、「とにかく、結衣が自分で面倒見られる、お姉ちゃんになってからね」と言って話を終わらせました。あの時、横で僕は妙にドギマギしていたのに気がつかなかったでしょう。「これ以上ペットは飼えない」のペットって、ただの思い違いですか? それとも自分のことを言ったのですか?

 僕は貴方の表人格と催ペット人格が同化しそうになる傾向を感じたたびに、きちんと分化されるように暗示を繰り返し、2つの人格を1つの体に安定して同居させるようにしました。それでも、このように時々、貴方が完全な催ペットとして生きようとしているような予感を感じると、激しくドキドキ、そしてムラムラしました。

 貴方は、ずっとずっと昔、僕が催眠術を覚えかけの頃、僕に恋愛感情を覚えるという暗示を拒みました。いや、あれはただの単純な失敗だったのかもしれません。その貴方は今、深層心理で僕への1日24時間の完全な服従を求めているのでしょうか?

 もしかしたら貴方は貴方で、病んできているのでしょうか? いや、僕の病みがうつってきているのでしょうか? 僕は………はっきりと病んでいると思います。貴方を恋人に、いや妻にするということに挑むことを止めて、それ以外の全てを貴方に求めました。貴方は僕の初体験の相手で、僕の義姉で、僕のペットで、僕の娘の母で、僕の弟か妹の母になります。僕の恋人、妻以外の全てです。あと8年もすれば、僕の隠し子、優輔が精通を迎えると思います。貴方はその時には36歳ですね。僕の息子の初めての女性になって、僕の孫の母になるのはどうですか? そうすれば僕の義理の娘のような存在にも貴方は…………。



「シュー君?」

 リビングのドアを開けて、パジャマの上にカーディガンを羽織った唯香さんが、キッチンでラップトップをいじっていた秀輔を覗きこむようにして声をかける。

「もう起きてるの? …………もしかして、全然、寝てないのかな?」

 唯香さんが心配そうにリビングに入るのを尻目に、秀輔がラップトップを閉じる。

「………ちょっと色々と考えごととか、昔のこと考えたりしてたら、朝になっちゃったみたいだね」

 ラップトップの横には、ビールが3割ほど残ったグラス。すでに中のビールはすっかり泡が抜けて、ぬるくなっていた。

「お仕事………、忙しいの? …………杏奈のフォローが厳しいのかな? あの子、意外と責任感強いから………」

「………いや………。別に、それほどでもないよ………。それより、唯香さんも早いよね。結衣ちゃんが夜グズって、変な時間に起きちゃった? ………それとも悪阻かな?」

「うんん………。悪阻はもうちょっと先になると思う。………結衣も2回くらい泣いただけ。私は大丈夫よ」

 穏やかな声は、いつも変わらない。唯香さんは秀輔の椅子に近づくと、彼の肩に頭を下ろして、こめかみを当てた。

「………シュー君。本当に体に気をつけてね。あなたはコー君ほど頑丈じゃないと思うから、仕事に夢中になりすぎちゃ駄目だよ」

 肩に乗った唯香さんの頭の重さ、温かさ。秀輔の鼻をシャンプーの匂いがくすぐった。いつも母性に溢れるような優しくて真面目な唯香さんが、今朝は少し弱っているように見える。

「どうしたの? 唯香さん」

「…………シュー君だから言うね。………私、時々、幸せ過ぎて、不安になることがあるの。………コー君がいて、天使みたいな結衣がいて。シュー君もここにいて色々と手伝ってくれてて。友達もみんな優しくて、次は新しい命が、私をママに選んでくれて…………。毎日、泣きたくなるくらい幸せなの。…………こんなに毎日がキラキラと温かいと、何か一つ、ちょっと離れていくだけでも耐えられなくなるくらい、心がひ弱になっちゃいそう………。………私、変なこと言ってるかな? …………こんな満ち足りた生活、御伽噺の中のお姫様だって味わえなかったんじゃないかって思うと………。幸せで幸せで、幸せ過ぎて、ちょっと不安なの」

「………大丈夫だよ。ずっとこのまま、うまくいく。………ずっとこのままだよ」

 秀輔は肩に乗った唯香の頭を、そっと指先で撫でてやる。兄貴は出張中だし、女の人にはこんなことをされたい時もあるようだ。

「シュー君。……私、怖いの。夜寝る前には、心の中で、毎日神様に感謝をしてるの。私にこんな素晴らしい家庭をくれてありがとうございます。頑張って結衣も、お腹の子も育てますから、どうかこのまま、この素晴らしい日々を続けさせてくださいってお願いするの。だけど、さっきの、お城のお姫様よりも恵まれた時間なのかもって考えが頭によぎるたびに、………いつかこの身に余るほどの愛に包まれた毎日が、急に損なわれちゃったらって思うと、怖くて………」

「唯香さん。………ちょっと寝不足かもよ。まだ寝てきたらいいじゃない。結衣ちゃんも、もう起きなさそうだし、兄貴は札幌でしょ? 僕は今日も不規則に在宅勤務するし、唯香さんは9時くらいまで寝たら?」

 秀輔は髪を撫でつけるようにして、いい子、いい子と唯香をあやしていた。

「…………いいの………。シュー君。………まだお酒残ってるでしょ? ………朝ご飯食べた方が、仕事がはかどると思うし………」

 秀輔は小さくため息をついた。

「唯香は催ペットだ」

 秀輔の肩が軽くなる。唯香が直立したようだ。

「はい………。私は秀輔様の催ペットです。…………ペットの検査をなさいますか?」

 カーディガンを肩から下ろして、パジャマのシャツのボタンに手を伸ばそうとする唯香。

「いや、………今日はいい。唯香は僕が目を覚まさせた後、寝室に戻って、もう一眠りしなさい。色々と頭の中で考えが巡っていて寝にくかったら、1回オナニーしてスッキリして寝たらいい。二度寝から覚めると、悩みもオナニーのことも忘れる。いいね。………はい、目を覚まして」

「…………あ、………ゴメンね………。何って言ってたっけ? ………あれ、カーディガン落ちてる………。私、………やっぱりシュー君の言う通り、眠りが足りないのかな?」

 唯香さんが笑ってごまかすようにカーディガンを拾う。すこし足取りがソワソワしている。

「すっごく幸せっていう話をしてたよ、唯香さんは。………2人目も授かるくらいだし、夫婦生活も円満なんでしょ? 何にも不安を感じることないじゃん」

 2人目と夫婦生活の話を結びつけられた唯香は、顔を赤くして秀輔の腕をツネりに来た。もう片方の手は無意識のうちにおヘソを覆うようにしてお腹に当てている。

「そんな言い方しないの。………シュー君こそ、まだ酔ってるんじゃない? ………もうっ」

 唯香さんは2階に上がる前に、腹いせのようにリビングのカーテンをシャーっと勢いよく開いていく。徹夜明けの秀輔の目を刺すように、白い朝日が部屋の中を照らす。秀輔が小さくうめいて目を閉じた。唯香さんがクスッと微笑む。

「うーん………。気持ちのいい朝ね。…………こんな朝に二度寝をさせてもらうなんて、贅沢だけど、………結衣も寝てるし、………約束………じゃなくて………、ちょっとやりたいこともあるし………。私、寝室に戻るね。…………シュー君も眠くなったら、ちゃんとベッドで寝るように」

 朝日をバックに大きく伸びをしたあとで、少しだけ恥ずかしそうにしながら、こちらに微笑む唯香さんの立ち姿。メイクもしていない寝間着姿の唯香さん。それでも後光を背負うだけで、秀輔にとっては、宗教画の聖母のように見えていた。即席の宗教画の片隅、サイドボードの上で、朝日を反射して鋭い光を返す球体がある。ずいぶん昔からこの家にある、土産物のスノードームだった。

 
 
< Fin >


 

 

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