おろろん淫魔君


 

 

06. 月がとっても暗いから


 あれから、一年がたった。

 僕には友達が一杯出来て、街を歩くといつも誰かが声を掛けてくれる。
 このマンションにも何人かが一緒に住んでいて、僕の世話を焼いてくれるんだ。
 マンション全部がハーレムとはいかないけれど、ここはもう僕の家だって思えてきた。

 春蘭さんもすっかり良くなって今日も元気にちんこをしゃぶっている。


「ちょっと春蘭!いつまでしゃぶってんの!いい加減に代わんなさいよ!」

「だ、め、あた、し、おくすり、のまないと、しぬ」

「ばぁーか!いつまでもそんな演技が通用する訳ないでしょ」

「いやん、私にもおしゃぶりさせてぇん。あ、な、たん」

「そうよそうよ。春蘭はいっつもべったりなんだから、私たちが居るときぐらい旦那様の事、譲りなって!」

「なぁによ、旦那様は春蘭の事がお気に入りだから一緒に居るんじゃない!ね、ね、旦那様?私の事好きって言ってくださいましたものね?ずうぅっと一緒に居るって、ね!」


 僕は相変わらずみんなに振り回されっぱなしだけど、それなりに楽しい毎日だ。淫間君との呼吸もバッチリ合ってきて、ビルの谷間もひとっ飛びの活躍だって出来るけど、そんな目立つ事はしないよ。僕達はねっとりひっそりが信条だからね。


「ねえねえみんな!今日はすっごくいいお天気だから外にでも遊びに行かない?」

「ええー!私まだ挿れて貰ってなーいっ!」

「私だって今日はまだ3回しかイってなーいっ!」

 そう言った春蘭さんの首をみんなが締めているのをにこにこと眺めながら、僕は外出の準備をしだした。




「うっわー!いい天気だねー。ねっねっ、外出してきて良かったでしょ?」

「はい、私は旦那様のおられる所でしたらどこでも幸せです」

「なぁーによ!まぁた春蘭はイイ子ぶって、”わたし”じゃなくって”わたしたち”でしょ。それといい加減に旦那様の腕を放しなって、さっき15分ずつ順番に交代するって決めたじゃないの!」

「まだ、14分30秒です」

「あらん、春蘭さぁん?昔あなたの食事や下の世話までしてさしあげたのは誰だったかしらん?旦那様お一人じゃ無かったような気がするんですけどぉ」

「あ、あぅぅ、はい。素子さんには大変お世話になりました...」

 春蘭さんがしずしずと腕を放し後ろに下ると、今度は僕の腕でフルーツバスケットをやりだした。

「ちょっともう、いい加減にしてくれないかなぁ。僕ちょっと恥ずかしいよ」

 そう言ってたしなめると、みんなはしゅんとなって僕の1m後ろを歩きだした。でもあんまりしょんぼりしてるのでちょっと可哀想になって来ちゃった。

「うーんもう。ほんとに順番だからね。じゃあ最初は洋子さんからね」

 そう言うと洋子さんは嬉しそうにしがみつくと、ノーブラの胸先を僕の腕に擦り付けて喜んでいる。

 そんな事をしながら5人の美女軍団を引連れて街を歩いていると、やっぱりすごく目立ってしまっていた。

「おいおいお前、調子にのり過ぎちゃうか!昼日中からそんだけいちゃいちゃしとる奴、だーれもおらへんやろ!」

 淫魔君が急に肩にやって来たせいで僕は洋子さんの腕にぶら下がる形になってしまった。

「あ、ごめんごめん。ほんと調子にのり過ぎだよね。じゃあみんな悪いけどちょっと離れてもらってもいいかなぁ?」

 洋子さん以外のみんなはぶつぶつ言いながらも素子さんと春蘭さん、麻美さんと貴子さんの二組に分れ、3組のカップルを作ると半径10mにまで広がった。

 でもほんの10分も歩くと、レストランやブティックの中から飛出してきた女の人達がすぐに僕に抱きついて来ちゃうんだ。
 僕は、淫魔君がいらいらするのを感じて仕方なく近くの喫茶店に避難した。

「お前ほんまにひっそりねっとりやる気あんのやろなぁ?」

「う、うん。ごめんね。もう気を付けるから...」

「お前があんまり頭ん中いじくるなっちゅうさかい、人格残したってるんや。ええ加減にせんとこいつらロボットにしてまうで」

「あ、駄目!ごめんよぅ。ほんとに気を付けるから..かんにんや。淫魔はん」

「ったく!わしもなんやお前の甘々に染まってしもて、ごっつやりにくいわ........って言うてるそばからなんやねんっ、それっ!」

 テーブルの下から這い寄って来た貴子さんと麻美さんが僕のチャックを下ろそうとしている。

「ちょっともう!いい加減にしないと僕もう帰るからね!」

 僕にしては珍しい程の怒った口調にひどく驚いた二人はさっきより一層しょげ返って席に戻って行った。


「はぁ〜。まあなー、わしらもちょっと調子にのってぎょうさん墜とし過ぎたさかい、こいつらもしばらくご無沙汰やったんやろ、気持は解らんでもないわ」

「うん、そうだねぇ。しばらく顔も見てない人もいるから久しぶりに会いたくなってきちゃった。僕今でもみんなの名前憶えてるか心配だよ」

「おまえ、ほんっまにお人好しやなー。いちいち墜とした奴隷の名前なんか憶えてる奴おらへんがな」

「奴隷なんかじゃないよ!みんな僕の大事な友達だよ」

「わかったわかった。お、と、も、だ、ち、な」

「うん。淫魔君もね」

「はいはい。おおきに」

(うー、たまんないなーこのほのぼの感。これこそ僕の求めていた暮しだよ。ちょっと普通の人とは違うけど、このままいつまでもみんなといつまでも一緒に過ごしていきたいなぁ...)

 そんな事を考えながら僕は、最近やっと飲めるようになったコーヒーをすすっていた。


 その夜、僕達は時間の開いている友達を集めてパーティーを開いた。
 
 一番大きい、麻美さんと貴子さんの部屋なんだけどやっぱり20人も入ると一杯だ。でも僕は嬉しくて部屋中を歩き回る。
 
 台所でにゅるにゅる、リビングでにちゃにちゃ、寝室でばこばこ、もう僕のちんこにはいつも誰かが食いついてた。

 今も浴室では寝そべる和美ちゃんに挿れてあげながら、前には浅香さん後ろには洋子さんがおっぱいに石鹸を付けて僕をサンドイッチにしている。
 和美ちゃんは、あんあんと喘ぎながらも、うねうねと動く浅香さんのお尻を激しくほじくっている。
 いつの間にか右手を京子さんが、左手を玲子さんが取り、おっぱいの谷間でゴシゴシやりながら僕の指をお〇んこに突っ込んでいる。
 楽しくて気持ち良かったけど、一人が満足するとすぐに他の人と交替するから結局僕はおふろ場で2時間もぬるぬるしてたんだ。
 僕は女の人の裸と石鹸に溺れそうで、おまけにのぼせて..気が遠くなり掛けた時、やっと素子さんが

「食事の準備が出来ましたわん」

 って呼びに来てくれたのでなんとか助かった。

 ....でも食事の時もやっぱり一緒だった。
 僕の足と手とちんこはみんなに取られて、食べるのも春蘭さんの口移しだったから僕の体はもう僕の物じゃなくて、ただご飯を噛んでるだけって感じ。

 そんな淫乱パーティがしばらく続くと、ようやくみんなが落ち着いて、ハァハァ言いながらそこら中で転がってたんだ。

 淫魔君もお腹が一杯で、精気がこぼれる程吸いまくってたから僕達二人はもう動けないでダウンしてた。

 ふと外を見ると、月明かりは全く無くて微かに星が瞬いているだけの真っ暗な空だった。

「へぇ、今日って”月食”だったんだね。みんな知ってた?」

 すると淫魔君がするっと足から抜け出ると、空を眺めて考え込んでいる。

「月食ちゅうたら闇の住人が地上を徘徊しよる日や。みんな今日は陽が昇るまでここから出ん方がええやろ」

「へぇー、そうなんだ。そう言えばなんか不気味な夜だねー」

 僕はその淫魔君の言葉に納得しながらも、その意味についてそんなに深くは考えていなかった。


 そう。12時のメロディが鳴り終わるまでは....。

 
 


 

 

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