〜 サリアの場合 〜


「なんだ、これ?」

 少年はそれを手に取りしげしげと眺めた。
 少年の手にあるのは古ぼけたランタンだった。
 ここはとあるアンティークショップ。いろいろと怪しげなものが所狭しと置いてある。中でも今、少年の手の中にあるランタンはひときわ怪しい雰囲気を醸しだしていた。
少年はこういう古いものを眺めるのが最近のお気に入りで、今日も叔父さんの経営するアンティークショップでいろいろと眺めている。

「ねぇ、これいくら?」
「なんだ、お前。それが気に入ったのか?いいよ代金なんて、もってけ」

 奥の帳場で煙草をふかしながら、新聞を読んでる叔父さんがぶっきらぼうに言った。

「え、いいのもらっちゃって?」
「ああ、どうせ全然売れねえんだ。それに買値も二束三文だったからな」
「ありがとう叔父さん。ちょうどこういう光源が部屋に欲しかったんだ」

 少年はうれしそうにランタンを持つと店を駆け出していった。
 少年は日が沈むと早速、ランタンに灯を入れて窓際に置いた。
 ランタンの灯は幻想的で少年はその灯に目を輝かせていた。
 少年が空きもせずにしばらくランタンに見入っていると、突然灯が揺れ中の火が暴れだした。

「うわ、なんだ!?」

 勝手にランタンのふたが開き、炎が飛び出てくる。その炎は中で形を作り始め最後には女の姿となって舞いおりた。
 褐色の肌に白銀の長髪、すらりと伸びた長身に形のいい胸とお尻。イヤリングやブレスレットなどの装飾品と胸と大事なところを隠すだけの露出度の高い服装の女は少年の前に立ってこういった。

「お呼びでございますか、御主人様?どんな願い事でも3つまで叶えて差し上げましょう」

 少年は突然の事に驚き、まだ目をぱちくりさせている。

「御主人様?さあ、願い事をどうぞ」
「ちょ、ちょっと!あなた誰!?どうやってこの部屋に入ってきたのさ!!」

 目の前で起きたことも信じられず、少年は女に聞いた。

「私はサリア。そのランタンに封じ込められた魔神です。こうして外へ出る代わりに私たちを呼び出してくださった御主人様の願いを3つだけ叶えて差し上げるのです。御主人様、願い事は何でしょうか?」

(ほんとかな?なんかのドッキリじゃないんだろうか??)
 サリアはそう答えたが、少年はまだ信じていない。
 サリアはひとつため息をつくと、こういった。

「では、私が何でもかなえられるという事をお見せいたしましょう」

 サリアは少年の手を握ると窓から外へと飛び出した。

「ちょ、ちょっと待ってよ!!うわぁぁぁぁ〜〜〜!!」

 少年とサリアは空を飛ぶ。風が吹いて、体が揺られる少年は気が気ではなかった。サリアは空を飛んでいるのだが少年はサリアにつかまってないと落ちてしまう。それが少年を必死にさせていた。

「御主人様よろしいですか?」

 サリアはしがみつく少年に易しく微笑みかけながら言った。

「あそこに女性がいますよね。あの人をあそこの男性とセックスさせます」

 サリアが天を指すとサリアのブレスレットが輝きだし、光が女性を包み込んだ。すると、女性は目の前を歩いてきた男性に急に抱きつき、キスをしだした。そして、服を手早く脱がしその場でセックスをする。
 その光景を少年は驚嘆の目でサリアは当然という目で見ていた。

「どうです、御主人様。これが私の力です。さあ、願い事を」

 サリアがいう。

「その前に質問いいかな?もしかして、質問に答えるのも願い事に入っちゃう?」
「いえ、そのような事はありません。私たちの仲間にはそのような輩もおりますが、私はそのような詐欺まがいの事は致しません」
「よかった、それを聞いて安心した。じゃあ、遠慮なく聞くけどその願い事ってほんとに何でもいいの?たとえば願い事の数を増やせとか・・・」
「はい、そのような願い事は受理されません。矛盾が生じてしまいますから」
「そう、じゃあ回数以外なら何でもいいの?これはかなえられませんって言うのはほかには無い?」
「はい、それはありません。回数を増やす以外の願いなら何でも叶えて差し上げます」

 少年はその答えに満足したのかにっこりと笑った。

「じゃあ、とりあえず僕の部屋に戻ろう。ずっと空の上ってのも怖い。それが1つ目の願いという事で」
「かしこまりました。では、御主人様のお部屋に戻ります」

 サリアがそういうとあたりの景色が一瞬で変わり、少年の部屋にいた。

「これで1つ目の願いはかなえました。後2つです」

 サリアはようやく願い事が聞けたのがうれしかったのだろうか、ニコニコと少年に微笑みかけている。

「そういえばさ、もし君が俺の願いを全部叶えた場合ってどうなるの?」

 少年はふっと思いついた疑問を口に出した。

「はい、もし私が御主人様の願い事を3つかなえた場合、私は再びランタンの中に戻り二度と同じ御主人様の前には姿を現しません。そして、ランタンの中で新しい御主人様を待つ事になります」
「ふ、ん。そうなんだ。つまり、俺がどうこうなるわけじゃないんだな」

 サリアの答えを聞いて少年は安堵した。

「はい、では2つ目の願いを言ってください」

 サリアは少年の目の前に座ってニコニコと笑っていた。

「そうだなぁ・・・無限の富っていうの?いくらでも出る金がほしいね」
「はい、かしこまりました」

 サリアは手を振り上げると頭上でくるくると手を回し、最後に振り下ろした。すると、少年の目の前にあるものが出てきた。
 それは真っ白いからだに首に巻かれた鈴付き首輪、まるで何かを誘うように繰り出されている左前足、そして右前足に持っている一両判、そう良くある招き猫である。

「こんなものでどうしろって言うんだよ!!」
「いえ、それはただの招き猫ではないんですよ。ちょっと振ってみてください」

 少年はサリアに言われたとおりに振ってみる。すると、出てくるところがどこにも無いのに床に一万円札が数枚、落ちてきた。

「うおっ、すげぇ!!」
「はい、これで2つ目の願いも叶えました。次で最後ですよ〜」

 すごいほんわかな雰囲気でサリアは言った。
 少年は意味深な顔をして招き猫を机の上に置くと、サリアと向かい合った。
 はじめて見た時から少年はサリアの肉体に惹かれていた。揉み応えのありそうな胸と尻、赤く瑞々しい唇、健康的に見せる褐色の肌、その肌と対照的な白銀の髪は常にサリアの顔を霞がかかったかのように見せている。
 少年が今まで見た事の無いどころか、世界中を探してもこれほどの美人はいないだろうというくらいすばらしい女だった。
 おそらく、少年がお前を抱かせてくれといえばサリアは抱かせてくれるだろう。それは願い事だからだ。だが、そんなのではつまらないしもうひとつ思うところがあるので少年は願い事は別のことにした。

「サリア、最後の願い事だがその前に聞きたい事がある」
「はい、何なりと聞いてください」
「お前は俺の最後の願いをかなえた瞬間にランタンの中に戻ってしまうのか?」
「んーっと、まあ、基本的にはそういう感じですね。別れを言う暇はありますけどね。それがどうか致しましたか?」
「なるほど、それだけ聞ければ十分だ。じゃあ、最後の願いを言うぞ」
「はい」

 サリアは急に真面目な表情をしてその場に座りなおした。

「何でも出来る力がほしい」
「は?」

 少年の言葉はサリアにはうまく理解できなかった。

「つまり、どんなものでも操れる力がほしいんだ」
「なるほど、何でも自分の思い通りにできる力がほしいんですね?わかりました」

 サリアが手を振り上げると少年の体が発光しだした。
 発光はすぐにおさまり、少年の身体は変わっているようには見えなかった。

「これでいいのか?」
「はい、何でも御主人様の思い通りになりますよ。では、私はこれで」
「待て」
「はい?」

 サリアは振り向く。

「お前はランタンに戻る事ができない。お前は俺のものだ」

 少年がそういった瞬間にサリアは一瞬硬直した。

「な、なにを・・・」
「サリアはずっと俺のそばにいるんだよ。お前は俺の奴隷だからな」
「私はランタンに戻ります」

 サリアはランタンに戻ろうとするが、何もおきない。

「え?なんで・・・・」
「サリアが俺に与えたんじゃないか、何でも操れる力を」

 少年は悠然とサリアに近づいていく。
 その少年に対して、サリアは愕然と後ずさっている。
 サリアのその行動が少年の嗜虐心をさらに煽った。

「さあ、サリア。パイズリをするんだ」

 少年が命令すると、サリアは胸を隠している布をはずし少年の目の前にしゃがみこみ、少年のズボンとパンツを下ろすと、すでにいきり立っている少年のものをその豊満な胸で挟み込み、しごくように上下させた。

「け、契約違反です。やめてください、御主人様」
「契約違反?何言ってるんだ。違反なんてしてないじゃないか。サリアが俺の願いをかなえたのはさっき俺に力を与えたので最後、今のこれは俺がサリアを操っているだけさ」

 そういうと共に少年は頭に新しいイメージを思い描く。今、少年にはこのイメージを現実にできる力がある。すぐにサリアの反応が変わった。
 サリアは頬を赤らめ、口元に笑みを浮かべる。その表情はとても嬉しそうだった。

「どうした、サリア?」
「はい、御主人様に御奉仕できてうれしいです」

 少年の質問に淀みなく答える。サリアは少年の下僕になった。

「よくできたな。よしサリア、胸だけでなく口も使うんだ」
「はい」

 サリアはその瑞々しい唇で少年のものの先を挟むと下で噴出孔を突き、また舐めあげて刺激する。それによって与えられる快感に少年はあっという間に上り詰めた。

「くっ、でるっ!」

 少年のものから出た熱い白濁液はサリアの顔、そして胸に散っていった。

「いかがでしたか?」

 サリアは上目遣いに少年を見る。その顔や胸には少年の出したものがこびりついていて、サリアの褐色の地肌とのコントラストによって強調されている。
 つ、と口元に垂れてきた白濁液をサリアは舌で舐め取る。その様はとても淫靡だった。
(こいつの身体をもっと汚してみたい)
 そう思った少年はサリアに飛びかかると、サリアを一糸纏わぬ姿にした。
 そしてそのまま元気なままのものをサリアの大事な所へと突っ込んだ。

「あああああ!!」

 サリアはその白銀の髪を振り乱しながら、少年からの快感を貪っている。
 サリアの締め付けはかなり良く、動くたびに別の刺激を与えられる。
 だが、サリアはいま、少年の数倍の快感を受けている。。そうなるように少年に変えられたからだ。
 少年が突く度にサリアは嬌声を上げる。
 少年も突く度に込み上げて来る衝動と戦っている。
 二人の身体からは汗が飛び散り、辺りに輝いている。
 そして、この部屋には汗と愛液の臭いが立ち込めている。
 そんな中二人は最後に向かって突き進んでいった。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ!」
「ああっ、んぁっ、こんなっ!いいっ、こんなのはじめて!!」
「サリア、俺がイくとお前もイく!一緒に、一緒にイくんだ!!」
「はいっ、はいぃぃぃ!!」

 少年もサリアも込み上げて来る快感に翻弄されている。
 そして、少年に急激な射精感がこみ上げてきた。

「いくぞぉ!!」

 直前に少年はサリアから充血したものを引き抜いた。
 サリアの中から解放された少年のものは先からさっきと同じ白い液を出して、今度はサリアの肢体を汚していった。

「うああああああ〜〜〜〜〜!!」

 サリアは少年の白濁液を浴びると同時に一際大きい声を出して果てた。
 少年は気を失って寝ているサリアを見下ろす。
 褐色の肌に白銀の長髪、豊満な胸と尻、さらにバランスのいい肢体。今、その身体を装飾するのはイヤリングやブレスレットとその身体に浴びせかけられた欲望の残滓だ。その白濁液は褐色の肌に良く映え、気を失った表情は白濁液にまみれて倒錯した淫靡さを醸し出していた。
 ランタンに封じ込められていた褐色の魔神は少年に囚われ、少年はなんでも思い通りにできるチカラを手に入れた。

 
 


 

 

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