おみくじ


 

 



おみくじの裏:やっぱり大吉






「どうぞ〜!アキバ大明神で初詣ではいかがですか〜?」
「ん〜?アキバ大明神?」
「そうですよ〜!霊験あらかたなアキバ大明神にお参りしませんか〜?さあ、どうぞどうぞ〜!」

 ボクが、そのおかしな神社に行ったのは、秋葉原の初売りに行った時のことだった。

 表にいた、巫女さんの格好をした子がかわいくて、ついふらふらと引き寄せられてしまったんだ。

 まあ、この巫女さんも本物じゃなくて、コスプレかなんかだろうけど。
 アキバ大明神なんて聞いたこともないし、そもそも、こんなところに神社なんかなかったはずだもん。

 鳥居をくぐって中に入ると、そこにはもの凄く新しくて、もの凄く安っぽい感じの神社があった。

 やっぱりね。
 きっと、お正月だけの期間イベントなんだよ、きっと。

 お正月の間だけの神社を作って、巫女さんのコスプレをした子を置いて、お正月の雰囲気を盛り上げようっていうんだな。

 なんか、偽物の神社にお賽銭をとられるみたいで、あまりいい気はしないけど。
 ま、でもそのくらいは許してあげるよ。
 こういうのは雰囲気作りだしね。
 それに、巫女さんがかわいかったから。



 ボクは、賽銭箱に100円玉を放り投げると、適当に拝んで神社から出ようとした。



「おみくじはいかがですか〜?」

 すると、さっきの巫女さんが声をかけてきた。

「え?おみくじまであるの?」
「はい。そこの社務所で売ってますよ〜」

 巫女さんが指さした先には、本当に小さな建物があった。

「どうですか?まだ、おみくじを引いていないのなら、今年はぜひうちで引かれては?」
「うーん、そうだね……」

 こんな神社のおみくじなんか、御利益がありそうにないよなぁ。
 ……ん?待てよ。
 もしかしたら、アニメやゲームのキャラクターものになってるのかもしれない。
 それはそれで珍しいよなぁ。
 もしくは、おみくじと見せかけてイベントのチケットとか。

 まあ、おみくじくらい引いてもいいかな。
 なにしろ、巫女さんがかわいいし。

「いいよ、引いていくよ」
「ありがとうございます〜!さあさあ、では、どうぞこちらへ〜!」

 巫女さんに案内されて、その建物の窓口に行く。

「うん、よう来たの」

 ん?なんかすごく嗄れた声だけど?
 ……て。

「うわぁああああっ!」

 窓口の向こうを見て、思わず大声を出しちゃったじゃないか。
 だってそこにいたのは、巫女さんの格好をした、しわくちゃのお婆さんだったんだもん。

「どうした?中にいたのがこんな婆でがっかりしたのかの?」

 あっ、当たり前じゃないか!
 それに、巫女さんのコスプレなんかして気持ちが悪い!
 さっきの子と代われよう!

「まあまあ、そんなに憮然とした顔をしておらんで、おみくじを引いていくがよい」
「なんか、そんな気分じゃなくなっちゃったな、ボク」
「そう言わずに。なんせ、ここのおみくじは特別製なんじゃからの」
「えっ?特別製?」

 やっぱり、なんかのアニメとタイアップしてんのかな?
 でも、それだったらこんなお婆さんに売らせずに、さっきのかわいい子にやらせたらいいじゃんとボクは言いたい。

「そうじゃ。なにしろ、ここのおみくじは、書いてあることが本当に起きる魔法のおみくじなんじゃからの」
「魔法のおみくじだって?」
「ああ。ここのおみくじに書いてあることはどんなことでも絶対に叶う」
「なに言ってるんだよ!そんなの、あるわけないじゃん!」
「それがあるんじゃよ」

 な、なんなんだよ、その自信は?
 書いてあることが絶対に叶う魔法のおみくじなんて、そんなの、あるわけないに決まってるだろ。

「だからどうじゃ?引いていかんか?」
「ひ、引いてあげてもいいけどっ、もし、書いてあることが外れたらどうしてくれるんだよ!?」
「そんなことはないから安心するがよい」

 そういって、お婆さんは嗄れた声で笑う。
 本当に気味が悪い人だな、もう。

「でもっ、もし、もしもだよっ、そのおみくじが外れたらどうするんだよ?それを聞いとかないと、引くわけにはいかないね!」
「ふぇっふぇっ……なかなか慎重じゃのう。よいよい、もし外れた時には、なんでもしてやるわい」
「絶対に?」
「ああ。本当になんでもしてやるわい」

 なんでだよ?
 そんなおみくじなんかあるはずないのに、どうしてそんなに自信たっぷりなんだ?

「それ、忘れんなよ!」
「ああ、もちろんじゃ。ただし、おまえさんの方こそこのおみくじを引く覚悟があればの話じゃがの」
「はぁ?どういうことだよ、それ?」
「それはそれ、書いてあることが本当になるおみくじじゃからの。吉を引けばよいが、凶を引いたら悪いことが本当になるということじゃよ」
「なんだよそれ!?話が違うじゃないか!」
「なにを怒っておるんじゃ?話は違わんぞ。おまえさんが言ったのは、おみくじに書いてあることが外れたらどうするかじゃろうが。凶を引いて悪いことが起きても何の問題もなはずじゃぞ。書いてあることが当たったんじゃからな」
「ぐむむむ……」

 お婆さんに言い込められて、ボクは何も言うことができなかった。
 本当になんなんだよ。そんなことあるはずないのに、なんでそんな当たり前みたいな顔してるんだよ。

「まあ、そう難しく考えることではないぞ。吉を引けばいいだけのことじゃからな」

 かっ、簡単に言うなよな!

「当たり前だろ!みんな吉を引きたいに決まってるじゃないか!それでも凶が出るかもしれないからおみくじなんじゃないのかよ!」
「気の持ちようじゃよ。宝くじを買う時は誰もが当てる気で買うじゃろうが」
「宝くじとおみくじを一緒にするなよな!」
「まあ、こちらはかまわんのじゃぞ。別に引かんのなら引かんでも」

 もうっ、本当にムカつくなぁ。
 このまま帰ってやりたいけど、それはそれで、なんか負けたみたいで面白くないよなぁ。

「で、どうするんじゃ?引くのか?引かんのか?」
「わかったよ!引いてやるよ!」

 そうだよ。絶対に本当になるおみくじなんかあるはずないんだから、外れたら後で文句言ってやるんだ!

「じゃあ、500円じゃ」
「500円?けっこう取るなぁ」
「しかし、フィギュアとかを買うよりかはずっと安いじゃろうが」
「いちいち一言多いんだよ、あんたは!……ほら、500円」
「確かに。……それでは、これを振ってから、逆さにしてくじを引くがよい」

 そう言って、お婆さんは大きな筒みたいなのを出してきた。
 上の方に小さな穴が開いていて、振るとじゃらじゃら音がする。

 ボクが筒を振ってひっくり返すと、穴から細い竹の棒が一本出てきた。
 その先に、『十二』って書いてある。

「うむ、それをこっちに。……ほうっ、十二番か」

 棒を渡すと、それまでニヤニヤしていたお婆さんが少し驚いたみたいだった。

「ほれ、これが十二番のくじじゃ」

 そう言ってお婆さんが取り出した紙切れには、『十二番 大吉』って書いてあった。
 そして、その下になんか書いてある。

”二月朔日、汝は生涯の隷(しもべ)を手に入れるであろう。その者、汝の言葉に逆らう能わず、汝の思うがままになるであろう。而してその者、汝の理想の者であるべし。その者、汝の願い全て叶えん”

 ん〜、なんか小難しくてわかりにくいんだけど。

「なるほど……。王のくじを引くのがおまえさんじゃったとはの……」

 おみくじを見ながらボクが首を傾げていると、お婆さんが感心したみたいにそう言った。

「王のくじって?」
「ほれ、十二という漢字の、二の間に十を入れたら王という漢字になるじゃろうが。すなわちこれが王のくじじゃ。そして、どこかに零、すなわち隷のくじを引いた者が必ずおる。そして、おまえさんとその者は、そこに書いてある日に出会って、その者はおまえさん、すなわち王の奴隷となるんじゃ」
「それって誰?どこにいるんだよ?」
「それはわからん。しかし、その者がおまえさんの理想の相手なのは間違いないわい」
「ほっ、本当だね!?」
「ああ、本当じゃとも」

 でもっ、ボクの理想はけっこう高いんだからね!
 『猫っ子☆パラダイス!』のヒナちゃんとか、ヴァーチャル・アイドルのミウちゃんとか、『魔法少女シルキーピュア』のシルキーピーチとか、そのくらいじゃないとダメなんだから!

「でも、どうやったらその相手がそうだってわかるんだよ?」
「まあ、すぐにはわからんじゃろう。しかし、隷のくじを持った相手はおまえさんの言うとおりになるはずじゃし、理想の相手なんじゃから、おまえさんの好みにぴったり合った姿をしておるのは間違いない。それにそれ、そこにおまえさんがその相手に会う日が書いてあるじゃろうが」
「なんか、難しくてよくわからないんだけど、朔日っていつ?」
「なんじゃ。最近の若いのはものを知らんの。朔日というのは1日のことじゃよ」
「余計なお世話だい!じゃあ、2月1日にボクはその子と会うって言うんだね!?」
「ああ、間違いない」
「絶対だね!?」
「しつこいのう。もし当たらんかったら、なんでもしてやると言うたじゃろうが」
「それ、絶対に忘れるなよ!」
「わかったわかった」

 窓口の向こうでニヤニヤしているお婆さんを後にして、ボクは出口に向かう。
 表にいた巫女さんが、「ありがとうございます〜!」って頭を下げていた。





 まったく……書いてあることが本当になるおみくじなんて、そんなものあるわけないじゃんか。
 それも、ボクの思い通りになる理想の子と会えるだって?
 そんなのが本当になるなんて、そんなはずないよ!

 ……でも、もし本当だったら?

 そうだね、外れたらあのお婆さんのところに文句を言いに行けばいいんだし。
 もし、当たった時のために、その子に着せたい服を買っておこうかな……。

 まだ、あまり信じていなかったけど、もしかしたら、という思いで、ボクはコスプレの専門店に向かった。



 それが、あの不思議なおみくじを手に入れたいきさつだった。

 でも、なんだかんだ言ってボクは期待しちゃっていたんだ。
 毎晩、その子に着せるために買ったコスプレ衣装を眺めては妄想を膨らませる。
 そうしていると、2月1日が来るのがすっかり待ち遠しくなるんだ。






* * *







 そして、2月1日。

「いけない!寝過ごしちゃった!」

 起きた時には、もうお昼をだいぶ過ぎていた。
 だって、前の日の晩はドキドキして、なかなか眠れなかったんだもん。

 急いで起き上がると、出かける準備をする。
 目的地はもちろんアキバだ。
 だって、ボクの理想の子がいるなんて、アキバ以外に考えられないや。






「あれ?こんなところにメイド喫茶なんかあったっけ?」

 部屋を出て、駅に向かう途中の喫茶店の前に、看板を動かそうとしているメイドさんがいた。

 ボクの住んでいるところは、秋葉原まで電車で15分はかかる。
 このあたりは駅から少し離れると住宅地だし、駅の周りにもその手の店はない。
 だから、この近所にメイド喫茶なんかないはずなんだけど。

 あ、でも、メイド喫茶の衣装とはなんか違うな。
 なんか地味っていうか、古くさいっていうか……。
 うん、だけど、ああいうのも悪くないな。
 なんか、本格的っていうのかな?
 きっと、この喫茶店の制服なんだ。
 いっつも通ってたのに、ここにこういう店があるなんて気づかなかった。
 だって、なんか入りにくい感じだし。

 ていうかっ、あの子!?

 そのメイドさんをじっと見ていたボクは、ちらりと見えたその横顔にビックリしてしまった。
 髪型は違うけど、シルキーピーチそっくりじゃないか!
 むちゃくちゃボク好みだよ!
 まるで、アニメからそのまま出てきたみたいだよ!

 看板を動かし終えたその子が店の中に入った後も、ボクはそのままその場でぼんやりと突っ立っていた。



 ……いやいや、なにしてるんだよ!こんなことしてられないぞ!

 少しして、ボクはハッと我にかえった。

 もう、アキバに行くどころじゃなかった。
 だって、あれ以上の子なんて、他にいるわけないもん!
 今日、この日に見かけたんだから、絶対あの子に決まってるよ!



 ボクは、胸を高鳴らせてその店の前に立った。
 この中に、あの子がいるんだ。






「いらっしゃいませ……!」

 中に入ると、ボクを迎えてくれる声。
 正面に、あの子がいた。

 うわぁ……本当にシルキーピーチに似てるよなぁ。
 くりっとした大きな目も、すごくちっちゃな鼻も、現実の人間よりもアニメのキャラに近い。
 それに、なんだか声まで似てるみたいだし。
 本当にすごいや……。

「お一人様ですか?」

 うわ、ボクに向かって笑ってくれてる!
 もう、ドキドキしてたまんないよ、ボク!

「あ、は、はいっ」
「それでは、こちらの席にどうぞ!」

 なんとかそれだけ返事をすると、その子がボクを席まで案内してくれる。

 ……よかった。
 この席なら、あの子の姿がよく見えるぞ。

「それでは、ご注文がお決まりになったらお呼びください」
「は、はい……」

 その子の出してくれた水を手にしただけでドキドキする。
 ついつい、その子をじっと見てしまう。





 結局、そこで何を注文したのか、自分でもよく覚えていない。
 ていうか、そんなことはどうでもよかった。

 リュックからマンガを取り出して、読むふりをしながらあの子の方を見る。

 それにしても、本当によく似てるよなぁ。
 あの長い髪を今はそのまま後ろに垂らしてるけど、ツインテールにして赤いリボンを付けたらシルキーピーチそのままじゃんか。
 あ、でも、今のあのメイド服みたいなのもいいなぁ。
 うん、あれに猫耳を付けたら『猫っ子☆パラダイス!』に出てきそうだし。
 だいいち、あんなにカワイイ子なんだもん、なに着せても似合うよ、きっと。
 うわぁ、これはいろいろ楽しめるぞ!

 そんなことを妄想しながら、ずっと見ていると、たまに目が合って、ついついニンマリしてしまう。






 ……でも、どうしたらいいんだろう?

 ずっとその席であの子を見ているうちに、不意にそんな疑問が浮かんできた。
 もし、あの子がそのおみくじを持ってる子なら、ボクの言うとおりになるってあのお婆さんは言ってたけど……。
 そもそも、本当にあの子なのかな?
 いやっ!それは間違いないよね!
 だって、あの子以上の理想の女の子なんているわけないもん!
 本当にボクの言いなりなってくれるのかな?
 だとしても、他の人がいる場所じゃマズいよね?
 じゃあ、あの子のバイトが終わるのを待ち伏せしよう!
 ええっと、この店の閉店時間は……?

 メニューの裏を見ると、この店の営業時間は7:00から19:00になっていた。

 だったら、あの子が何時に終わるのかわからないから、しばらくここで様子を見て、閉店までいるようだったら店の外で待ってようか。

 結局、あの子は18時を過ぎてもあがる気配がないから、閉店間際になって店を出て、外であの子を待つことにしたんだ。






* * *







 あっ、出てきた出てきた!

 店の前で1時間近く待って、ようやくあの子が出てきた。

 ん?なんだよう?ふたり連れかよう。
 他の人がいると困るんだよなぁ。

 ……あっ!あそこの角で別れたぞ、ラッキー!

 ボクは、気づかれないようにあの子の後をついて行く。
 さっきから、期待で心臓が破裂しそうだよ。
 ……でも、おみくじを持ってるのがあの子じゃなかったらどうしよう?
 いや!そんなことはないよね!絶対あの子に決まってるんだから!



 あっ!人気のない路地に入ったぞ!
 よしっ、今だっ!



「きゃあああっ!!」

 なんだよう!ボクが後ろから抱きついたら、いきなり大声を出したからビックリしたじゃんか!

「おっ、大きな声を出さないで!」
「……ひぃっ!」

 あれ?もしかして?

 ボクが声を出さないでって言うと、その悲鳴が嘘みたいに止まった。

「……っ!」

 その代わりに、ボクの方を見て驚いているみたい。

 うわ!?なんだよっ!急に暴れないでよ!

「……んーっ!……ぐっ!ぐむっー!」

 手足をじたばたさせて暴れるのを、なんとか押さえつける。

「う、動かないで!じっとしてるんだ!」
「……!」

 まただ。
 ボクが叫ぶと、暴れていたのがピタッとおとなしくなった。

「うわ、本当だ……」

 本当に、ボクの言ったとおりになってる。
 ていうことは、間違いない……。

「じゃ、じゃあっ!やっぱりキミだったんだね!」

 ボクは、すっかり嬉しくなってしまった。
 やっぱりこの子が、お婆さんの言っていた零のおみくじを持ってるんだ。
 こんなにカワイイ子が、今日、ボクのものになるんだ!

「うんうん!じゃあ、声を出さないで、静かにして、おとなしくボクについてくるんだよ」

 そう言って彼女の手を引くと、おとなしくボクについてくる。
 ここからだと、ボクの部屋もそんなに遠くないし、もう、辺りは暗くて人に見つかる心配もない。
 それにこの感じだと、見られてもただのカップルに見えるんじゃないかな?

 よーし!帰ったらいっぱい楽しいことをするぞ!
 彼女の手を引いて、ボクは、期待に胸を膨らませて自分の部屋に向かっていったんだ。






* * *







 そして、ボクの部屋。

 中に連れて入って、改めて彼女を見てみる。

 うん、私服もかわいいけど、やっぱりさっきのメイド服の方が萌えるなぁ。
 よしっ!最初はそれで行こう!
 ……ええっと、猫耳メイドセットは、っと。

 ボクは、この日のために用意しておいた衣装を取り出した。
 
 これだよ、これ!
 これをこの子が着てるのを想像しただけでワクワクするよ!
 じゃあ、まずは服を脱いでもらわないといけないよね!

「じゃあ、服を脱いで」

 ボクがそう言うと、彼女はぶるんぶるんと首を横に振った。

 なんだよう!
 キミはボクの言うとおりになるんじゃないのかよう!
 だって、そういう役割だろ、キミは!

「いいから服を脱いで裸になるんだよ!」
「……ひっ!」

 少しイライラしながらきつめに言うと、やっと服を脱ぎ始めた。

 ノロノロと服を脱いでいく彼女を待つ間、ボクの頭はこの衣装を来た時のことを想像していた。
 きっと、すごくカワイイだろうな……。

 ようやく彼女が裸になったけど、ボクはそんなのには目もくれない。
 まずは、尻尾突きのバンドを渡す。

「うんうん、じゃあ、まずはこれをつけて」

 そう言ったのに、彼女は尻尾突きバンドを見てるだけだ。

 もう!こんなところで手間を取らせるなよな!

「ほら、早くつけてよ!」

 少しイラッとしながらきつく言うと、ようやくバンドを足に通していく。

 うわぁ!尻尾が付いただけで、すっごいポイントアップじゃん!
 それだけで、ボクは一気にテンションが上がっていた。

 じゃあ、次はメイド服の番だね!

「いいよっ!じゃあ、次はこれを着て!」

 ボクがメイド服を投げ渡すと、それを広げはしたけど、着ようとしない。

 んもうっ!いちいち反応が悪いんだから!

「もう〜、早く着てよ!」

 ボクがもう一度言うと、やっと服を着始める。
 まず、スカートに足を通して、次に腕を袖に通して……。
 最後に、背中のファスナーを上げる。

 うわっ、やっぱりキミはメイド姿がよく似合うね!
 それじゃ、最後の仕上げだよ!

「うんうん!じゃあ、最後はこれとこれだね!」

 ボクが手渡した猫耳カチューシャと白いソックスを、今度は素直に身につけていく。

 全部終わって、ボクの前に立っていたのは、とってもカワイイ猫耳メイドだった。
 頭にちょこんとのっかった猫耳にメイド服。
 スカートの裾が尻尾で少し持ち上がって、尻尾の先が少しのぞいてる。

 うんうん!いいっ!すっごくいいよ!
 ……あ、そういや、まだこの子の名前を聞いてなかったな。

 すっかり興奮してて、まだ彼女の名前を知らないのにも気づいてなかったよ。

「うんっ!すっごくかわいいよ!じゃあ、名前を聞こうかな!?」

 あれ?どうしたの?
 口をパクパクさせてるだけで?

 ……あっ!そうか!
 ボクがさっき、声を出さないで、て言ったから、声が出せないんだね!

「そっかぁ!ボクが声を出さないでって言ったからだね。じゃあ、声を出してもいいよ。でもあまり大きな声を出したらダメだからね。それじゃあ、きみの名前を聞かせてよ」

 ボクがそう言うと、ようやく彼女の口が動き始める。

「……ユマ。竹内……由真……」

 なんだよう、そのしゃべり方は。
 まったく、空気の読めない子だなぁ。
 その格好して、そのしゃべり方はないじゃんか。

「もうっ、キミもおみくじを持ってるんだろ!だったら、ちゃんとボクの思ったとおりにしないとダメじゃん!」

 つい、イライラして怒ってしまった。
 でも、彼女はボクのものになるんだから、ちゃんとしつけないとダメだよね。

 ん?どうしたの?
 なんか、ビックリしてるみたいだけど?
 ……まあいいか。

「ユマたんはボクの猫耳メイドなんだから、言葉の後ろに、にゃん、とか、にゃあ、って付けないとダメじゃんか!ほら、もう一度名前を言って!」
「……竹内……由真だ、にゃん」

 やった!言ったよ、にゃん、って!
 そっかぁ!ユマちゃんかぁ!
 よしっ!決めた!
 キミは、今からユマたんだ!
 ボクの言いなり奴隷のユマたん!
 新キャラ登場だね!猫耳メイドのユマたん!

 ユマたんが、恥ずかしそうに俯くと、猫耳もプルプルと小さく震える。

 うわぁ!たまらないよ!その仕草!

「うほっ!かわいいよ、ユマたん!」
「きゃあああっ!」

 我慢できなくなって、ボクはユマたんに抱きついていた。

「いやぁっ!嫌だ、にゃんっ!」

 そんなこと言って、ちゃんとにゃん付けしてるなんて、ユマたんもけっこうノリノリじゃんか!

 ユマたんがあまりにかわいくて、その時には、ボクももう半分くらいわけがわからなくなってきてたんだ。
 あのおみくじのおかげじゃなくて、今、ここにいるのは正真正銘ボクの猫耳メイドのユマたんだって、そう思うようになってた。

「何が嫌なのかな、ユマたん?」
「いやっ、気持ち悪いにゃんっ!」

 またまた〜!
 そんなこと言って、嫌がってるふりしてるだけでしょ!
 だって、ユマたんはそうするのが好きなはずなんだもん!

「気持ち悪いことはないでしょ。ユマたんはボクの猫耳メイドなんだから、こうされると気持ちいいに決まってるじゃん!」
「ひっ!?ひあっ!?……んふうううううっ!」

 ほら、やっぱりね!
 ユマたんったら、そんなに気持ちよさそうな声出して!

「うんうん!そうだよね!……うわあ、ユマたんのおっぱいもかわいいなぁ!それに、ぷにぷにして柔らかいや。ユマたんは、ボクにこうやっておっぱいを触られるのも気持ちいいんだよね!」
「あふうっ!あっ、んんんんんっ!」

 ボクがおっぱいをつかむと、ユマたんが気持ちよさそうな声を出す。
 うん、でも、ユマたんのおっぱいもすごく柔らかくて気持ちいいよ!

「あんっ、はあああんっ!」

 おっぱいをぎゅうって揉むと、ビクンッて震えて体をくねらせているユマたん。
 なんてエッチな声出してるの、ユマたん!
 それに、その顔!

 うっ!

 さっきから、ボクのおちんちんがズボンの下ではち切れそうになっていた。

「むふううっ!ボク、もう我慢できないよ!ねえねえユマたん、ボクのおちんちんを、ユマたんのおっぱいで気持ちよくしてよ!」
「きゃああああっ!」

 ガチャガチャとベルト外してズボンを下ろし、おちんちんをユマたんの目の前に出す。
 ユマたんが悲鳴を上げたけど、そんなのは気にしない。

「ねえっ、これをユマたんのおっぱいで挟んで気持ちよくしてよ!」
「嫌だにゃん!そんなの、したくないにゃん!」

 そんなことないよね!
 ボクにはわかってるんだ!
 ユマたんが嫌がってるのは、雰囲気を盛り上げたくてそういうふりをしているだけだって!
 本当はそうじゃないんだよね!

「そんなことないよね!ユマたんは、おっぱいでおちんちんを気持ちよくするのが大好きで、そうしたくてしょうがないんだから!」
「あぅ……あぁ……はぁ、はぁっ……」

 ほら、ユマたんったら、ボクのおちんちんをじっと見つめて!
 ……て、あれ?なんかヘンだよ?真っ赤な顔して、ちょっと苦しそうだし。
 ていうか、なんてエッチな顔してるの!?

 あっ!そうかぁ!
 やっぱり、したくてしたくてしょうがないんだね!ユマたん!

「どうしたの?やっぱりしたくなったんでしょ、ユマたん?」
「うっ、うあぁ……は、はい……」

 やっぱりね!

 コクリと頷いたユマたんを見て、ボクは何度も頷いていた。

 でも、それならそうで、ちゃんとおねだりのやり方を教えてあげないとね!

「だったら、ちゃんとおねだりするんだよ。……そうだ、言い忘れてたけど、ボクの名前はトオルって言うんだ。だからちゃんと、”エッチな猫耳メイドのユマのおっぱいで、トオル様のおちんちんを気持ちよくさせたいにゃん。だから、どうかユマにご奉仕させて欲しいにゃん”っておねだりするんだよ」
「……エッチな猫耳メイドのユマのおっぱいで、トオル様のおちんちんを、気持ちよくさせたいにゃん。……だから、どうかユマにご奉仕させて欲しいにゃん」

 うんうん!えらいえらい!ちゃんと言えたね、ユマたん!

 もう、すっかり嬉しくなって、ボクはユマたんの方におちんちんを突き出した。
 
「うん、いいよ!じゃあ、早く始めてよっ、ユマたん」
「……わかったにゃん」

 ん?だめだなぁ。
 やっぱり、言葉遣いはちゃんとしないといけないよね!

「ダメダメ!ユマたんはメイドなんだから、かしこまりましたにゃん、でしょ!」
「……かしこまりましたにゃん」

 うん!そうそう!
 ……うほ!ユマたんったら、もうおっぱい出して!
 そんなに我慢できないの!?

「それでは、始めますにゃん」

 ユマたんが両膝をついて、ボクのおちんちんをおっぱいで挟み込んだ。
 そして、両手で押さえたまま、おっぱいでおちんちんを扱き始める。

「ふあああっ!すごいよっ、ユマたん!」

 すごい!すごいすごいすごい!
 おっぱいって、こんなに柔らかくてあったかくて、こんなに気持ちいいの!?

 ふにゃりとして、暖かい感触に包まれて、おちんちんが破裂しそうなくらいにビンビンになってる!
 これっ、自分でやるのよりもずっと気持ちいいよ!

「んふうっ、ふぅ……ふにゃあ」
「ああっ、ふああっ!いいよっ、ユマたん!ユマたんのおっぱい、ふにふにしてて、すごく気持ちいいよ!」

 蕩けそうな声を出して、ユマたんがボクのおちんちんを挟んだままおっぱいを揺すってる。

 それが、とても気持ちよくて、もの凄く興奮して、眼鏡が曇ってくる。

 ……あっ!

 いっ、今っ、ブルッときて、ちょっと出そうになっちゃった!

「ふあああああっ!ユマたん!舐めてっ、ボクのおちんちん、おっぱいと口で気持ちよくしてよ!」
「むふううぅ……かしこまりましたにゃん。……ぴちゃ、れろっ」
「うひゃああっ!すごいよっ、ユマたん!」

 れろれろって、ユマたんがおちんちんの先を舐めてる!
 これっ、すごい!
 しかも、おっぱい動かすのも止めないんだから!

「ぴちゃ、ぴちょ、れろ、あふっ、ぴちゃっ……んっ、んふっ、ちゅぼっ、ちゅぱっ」

 うほおおおっ!
 おちんちんの先が、ユマたんの口の中に入ってる!

 ふにゃふにゃのおっぱいの間から出たおちんちんがっ、そのまま熱くてヌルッとしたものに包まれて!

「ふあああああっ!いいっ!それっ、いいよっ!」
「んふっ、ちゅぽっ、じゅぼ、んっ、ちゅばっ……」
「そうだよっ!そうしてるとユマたんもすごく気持ちよくなってきて、どんどんボクのことが好きになって、そうするのが止められなくなるよ!」
「んむっ、じゅっ、じゅぱっ、じゅぶっ、んふっ、ちゅばっ、じゅぽっ、んちゅっ……」

 うおっ!?
 なんか、ユマたんの動きがどんどん激しくなってきてるよ!
 それに、さっきからユマたんのおっぱい全体もヌルヌルしてきてるみたい!
 すごい滑りがよくなって!これっ、ヤバいよ!

「ちゅぱっ、じゅっ、じゅむっ、あふう、んちゅっ、じゅぼっ、んじゅっ、じゅぽっ……」

 すごいっ!すごすぎるよ、ユマたん!
 そんなにされたら、ボクッ、もうっ!

「ふああああああっ!もうっ、もう出そうだよっ、ユマたん!ボクに出してもらって、それを飲んだら、ユマたんはもっともっとボクのことを好きになって、エッチな気持ちが止まらなくなるよ!」
「ちゅぼっ、じゅばっ、んちゅっ、しゅぽっ、んじゅっ!」

 うそっ!?
 まだ激しくなるの!?

 ダメだよユマたん!
 そんなに激しくされたらっ、本当にっ!

 出るうううううううううっ!

「んぐっ、ぐむむむむっ!」

 我慢できずに射精すると、すぐにユマたんがおちんちんを、はむっと咥え込んだ。

「はむむむむっ!……んっ、こくっ、ごくんっ」

 ああ……。
 ユマたんが、喉を鳴らしてボクの精液を飲んでる……。

 ごきゅっ、ごきゅっと、ユマたんの喉が鳴る音が響く。
 そして、射精が終わると、ユマたんはその場にペタリと座り込んでしまった。

「……ふにゃぁああ。んん、トオル様ぁ……んふ、ぴちゃっ、れろっ……」

 こっちを見上げてるユマたんの舌が、まるで猫みたいに動いて顔に付いた精液を舐めとってる。
 すごくトロンとした顔をして、どこから見てもエッチな猫耳メイドの顔だよ、ユマたん。 

「ふやぁああ、トオル様ぁ……」

 ボクの名前を呼んだユマたんが、モゾモゾとふとももを擦り合わせてる。

「ん?どうしたの、ユマたん?」
「私、トオル様のおちんちん、もっと欲しいんだにゃん。トオル様のおちんちんが欲しくて、アソコがむずむずするんだにゃん」

 そう言って腰をくねらせているユマたんの仕草は、本当にエッチだった。
 それだけで、ボクのおちんちんはまたズキズキしてくる。

「ふーん、じゃあ、ちょっとボクが見てみようかな?」
「あっ、にゃん!」

 ボクは、胸をドキドキさせながらユマたんを押し倒して、両手でその足を大きく広げさせる。

 初めて見た女の子のそこは、真っ赤になってて、縦に走った裂け目がぱっくりと開いてて、奥の方がウネウネッてしてるのがわかる。
 そして、そこからトロトロとお汁がいっぱい溢れてきていた。

「ふにゃあああああっ!」

 ボクがその裂け目を指でなぞると、ユマたんの体がビクッて跳ねる。
 裂け目の向こうが、グニニ、って動いて、どんどんお汁が溢れ出してくる。

「ふうん、すごいや、ユマたん。ユマたんのここ、ぱっくり開いて、ドロドロお汁が溢れてきてるよ」

 裂け目に当てた指でクチュッて掻き混ぜると、ユマたんはビクビクと何度も体を震わせた。

「うにゃぁああ……恥ずかしいにゃん……」

 そう言って、ボクの方を見ながらユマたんが体をくねらせる。
 本当に恥ずかしそうだけど、それ以上にエッチだよ、ユマたん。

「でも、ユマたんはここにボクのおちんちんが欲しいんだろう?」
「そ、そうだにゃん。ユマのエッチなおまんこに、トオル様の大きなおちんちん、入れて欲しいんだにゃん。でっ、でも……」

 そこまで言って、ユマたんは恥ずかしそうに口をつぐむ。

「ん?でも、どうしたの?」
「ユマは初めてだから、トオル様がちゃんと気持ちよくなるようにできるのか不安だにゃん。それに、痛いのがちょっと怖いんだにゃん……」

 モジモジしながらそう言って、ユマたんは視線を逸らす。

 なんだぁ、そんなことを気にしてたのかぁ。
 そんなの大丈夫だよ。
 だって、ボクも初めてなんだし。

 でも、正直に言ってくれたから、ちゃんとご褒美をあげないとね。

「なんだ、そんなこと心配しなくてもいんだよ。じゃあ、素直なユマたんにはボクがご褒美をあげるよ。いいかい?ユマたんは、ボクのおちんちんでは痛みは感じないよ。気持ちいいのしか感じないんだ。だから、初めてでも、何も気にすることはないよ」
「本当にゃん?」
「うん、ボクの言うことに間違いはないよ」
「ありがとうにゃん、トオル様!」

 かっ、カワイイよ!ユマたん!

 ユマたんがすごく嬉しそうな顔をしたから、またボクのおちんちんにグッときちゃった。
 そうでなくても、さっきからはち切れそうになってるのに。

「じゃあ、いいかな?そんなエッチなユマたんを見てたら、ボクのおちんちん、また大きくなってきちゃったよ」
「はいっ……はいっ!どうか、ユマのおまんこに、トオル様のおちんちんを入れてくださいにゃん!ユマの初めてを、もらってくださいにゃん!」

 うんうん!いい子だね、ユマたんは!
 いいよ!ボクがユマたんの初めてをもらってあげるよ!

 両足を抱え上げると、ユマたんはコクリと小さく頷き返してくる。

「じゃあ、行くよ、ユマたん」
「はい!トオル様!……んんっ!うにゃぁあああああああんっ!」

 トロトロにお汁を溢れさせているユマたんの割れ目に、おちんちんを当ててゆっくりと入れていく。

「ふにゃああああああっ!」

 おちんちんが、すごく熱くてドロッとしたのに包まれて、ぎゅうって締めつけられる。
 大きく喘いだユマたんの体が反り返って、ブルブル震えていた。

「どう?痛い、ユマたん?」
「うにゃああ……痛く、痛くないにゃん。トオル様のおちんちんが、中にいっぱいに入ってきて、すごく、気持ちいいにゃん……」

 そう答えたユマたんの目には、涙がいっぱいに溜まってた。
 でも、すごく嬉しそうに笑ってる。

 じゃあ、大丈夫だよね?

「じゃあ、動くね、ユマたん」
「はいっ……にゃっ、うにゃっ、にゃんっ、ふにゃああっ!」

 ボクは、腰を動かし始める。
 すごくきつい感じなのに、意外にスムーズに動く。
 あのドロドロのお汁のおかげなのかな?
 出し入れするたびに、おちんちんがユマたんの中で擦れて、ものすごく気持ちいい。

「にゃんっ、ふにゃっ、にゃっ、にゃうん……ああっ、気持ちいいにゃん!トオル様のおちんちんがっ、中で擦れて気持ちいいにゃん!」

 どうやら、ユマたんも同じ気持ちみたいだね!
 ああっ!奥をトンって突くと、キュッて締まって!
 でもっ、柔らかい!それにっ、すごく熱くて!
 さっきのおっぱいも気持ちよかったけど、これもすごく気持ちいいよっ!

「うほほほっ!ユマたんのなか、熱くて柔らかくてドロドロでっ、ボクもっ、ボクもすっごく気持ちいいよ!」
「うっ、嬉しいにゃん!……にゃあっ、にゃっ、うにゃあっ、にゃんっ、ふにゃあああっ!」

 いやらしく体をくねらせているユマたんの姿に興奮して、自然とボクの動きも速くなっていく。
 奥の方をズンズン突くたびに、ユマたんが頭を仰け反らせて喘ぐ。

「ふにゃああああっ!トオル様のおちんちんっ、熱くて逞しくてっ、とっても素敵だにゃん!にゃっ、にゃんっ!にゃふううううっ!」
「ああああっ!いいっ、いいよっ、ユマたん!」

 もう、お互いに無茶苦茶に腰を動かしていた。

 ボクがユマたんのおまんこを突くと、ユマたんも合わせるように腰を浮かせてくる。
 それがもう、わけがわからないくらいに気持ちよかった。

「うにゃあああっ!もっとっ、もっとずぼずぼ突いて欲しいにゃん!トオル様のおちんちんで、いっぱいいっぱい突いて欲しいにゃん!」

 ユマたんがこっちに向かって腕を伸ばしてきたから、ボクもユマたんを抱きかかえるようにする。
 そのまま、これ以上できないってくらいに腰を激しく動かす。

 それが、あまりに気持ちよくって、あっという間に限界が来てしまった。

「あああああっ!もうダメだ!出そうだよっ、ユマたん!」
「ふにゃああああっ!くらさいっ、トオル様の熱いせーえきっ、いっぱひっくらさいにゃ……うにゃっ!にゃあああああああああああっ!」

 ギュッと抱きついてきたユマたんの中に、そのまま射精しちゃった。
 ボクにしがみついたままで固まったユマたんの体が、ビクビクッて大きく痙攣している。

「うにゃあっ!出てりゅにゃん!トオル様のせーえきがっ、ユマのおまんこにっ、ビュビュッてでてりゅにゃん!ふにゃああああっ!きもひいいっ、きもひいいにゃんんんんっ!んんんんっ、ふにゃあああああぁ…………」

 ビュッて射精するたびに、ユマたんの体が震えてるのがわかる。

 そして、やっと射精が止まると、ユマたんはぐったりと床に倒れ込む。
 その上に覆い被さるようにしてぎゅって抱きしめると、大きく息をしているユマたんの体がときどきビクビクって小さく震えるのが伝わってくる。

 この、今まで感じたことがないくらいに気持ちよくて、満たされた気持ち。

 そっかぁ、これが女の子とのセックスなんだぁ……。
 ユマたんを抱きしめながら、ボクはしばらくの間、初めてのセックスの感動に浸っていた。






* * *







 翌日。

「……むふう。……ん?ユマたん?」

 起きると、ボクの方をじっと見ているユマたんと目が合った。

「おはようございますにゃん!トオル様!」

 ユマたんがにっこりと笑って、ボクの乳首をピチャッて舐める。
 昨日は、あの後ベッドの上でもう一度セックスしたから、ユマたんは猫耳と尻尾だけの姿になっていた。

 ……暖房を強くしてないと風邪を引いてたところだよね。

 エアコンをつけてても、2月だからこの格好は寒い。

「ずっとそうしてたの?ユマたん?」
「はいにゃん!起きたらトオル様がまだ寝てたから、ずっと寝顔を見てたんだにゃん!」

 そう言うと、ユマたんは体を起こして、上目遣いにこっちを見ながらボクの胸やお腹をピチャピチャと舐め始める。
 お尻の尻尾がゆらゆらと揺れて、まるで本当に猫みたいだ。

「……うっ!」

 そんなユマたんを見てるだけで、おちんちんがむくむくと起き上がってくる。

 でも、これだけじゃもったいないよ。
 ユマたんとは、もっといろんなことしたいんだから!

 そのままユマたんにむしゃぶりつきたいのを抑えて、ボクは起き上がった。

「ど、どうしましたにゃ?トオル様?」
「ユマたん!その話し方はもういいから!もう、普通に喋っていいから!」

 ビックリしているユマたんをベッドの上に残して、ボクは衣装ケースを探る。

 あった!これだ!
 ボクが取り出したのは、白い袖なしブラウスに、裾を水色で縁取った黒のスカート、そして水色のネクタイに、膝上まである黒のハイソックス。
 みんな知ってる、ヴァーチャル・アイドル、ミウちゃんのコスチュームだ。

「ユマたん!その猫耳と尻尾も外して、これを着てよ!」
「は、はいっ?」
「あ、あとっ、このリボンで髪をツインテールに結んでね!」
「はい……」

 ボクの勢いに押されながら、ユマたんは猫耳と尻尾を外して、ミウちゃんの衣装を着ていく。



「……あの、これでよろしいですか?トオル様?」

 着替えを終えたユマたんが、おずおずといった感じでボクに尋ねてくる。

「うんうん!すっごくカワイイよ、ユマたん!」

 もちろん髪の色も違うし、オリジナルのミウちゃんとは少し感じが違うけど、やっぱりこの格好も似合うじゃん!
 ユマたんってば、目が大きくて鼻が小さいから、こういうコスプレが似合うんだよね!

「ねぇねぇ!ちょっと歌ってみてよ!」
「はい!」

 ボクのリクエストに、元気よく返事をしたものの、そのままユマたんは固まってしまった。

「ん?どうしたの?ユマたん?」
「あの……いったい、なにを歌ったらよろしいんですか?」
「……ひょっとして、ユマたんってば、あの大人気ヴァーチャル・アイドルのミウちゃんを知らないの?」
「はい。……もうしわけありません」

 そう言って、ユマたんは本当にもうしわけなさそうにしている。

 うーむ、まさかミウちゃんを知らない子がいるなんて思ってなかったな。
 どうしよう……?

 そうだ!
 これからユマたんにミウちゃんの全てを教えてあげればいいんだ!

「ユマたん!ちょっとこっち来て!」
「はいっ」

 ユマたんを机の前に連れて行くと、ボクはパソコンを立ち上げる。
 ボクが持っているミウちゃんの全動画をユマたんに見せてあげるんだ。





 それから、ボクが再生し始めたミウちゃんの動画を、ユマたんは真剣な表情でずっと見つめていた。
 お腹が空いたからご飯にしようよ、って言っても、「私は大丈夫ですから、トオル様は先に召し上がってください」って言って、食い入るように画面を見つめている。

 ご飯を食べ終わって戻ってみると、ユマたんは、音楽に合わせてリズムを取るように体を揺らせていた。
 しばらくそうしていると、小声で歌を口ずさみ始める。
 なんか、そうしているだけで本当にアイドルっぽく見えてくるから不思議だった。




 そして、夕方近くになって。

「やってみます、トオル様!」

 ようやくユマたんがパソコンの画面から顔を上げた。

「大丈夫?ユマたん?朝からなにも食べてないけど」
「私は大丈夫です!それよりも、早くトオル様に見て欲しいんです!」

 な、なんかすごく気合いの入った顔してるね、ユマたん。
 それに、ぴりぴりした雰囲気がするし。
 ライブ前の本物のアイドルみたいだよ……。

「じゃ、じゃあ、曲だけかけるね。その方が歌いやすいだろうし」
「ありがとうございます、トオル様」
「じゃあ、用意はいい?」
「お願いします!トオル様!」

 ユマたんの準備が整ったみたいなのを確かめて、ボクは曲を再生する。
 すると、ユマたんが歌い始めた。

 ……て、うそ!?ダンス付き!?
 ていうか、歌もダンスも完璧じゃんか!!
 あんな短時間で!?
 すごい!すごいよっ、ユマたん!

 歌もダンスも完璧にコピーして、まるでミウちゃんになりきったみたいなユマたんに、ボクは見とれるしかなかったんだ。




「うわああああっ!すごいっ、すごいよっ、ユマたん!」

 曲が終わると、ボクは立ち上がって拍手をしていた。

「ありがとうございます!トオル様!」

 ユマたんが、弾けたように笑う。
 その、立ち居振る舞いまで本当にアイドルみたい。

「本当にすごいよ、ユマたん!歌もダンスも完璧だったよ!」
「はい!だって、ユマはトオル様だけのアイドルなんですもの!」

 うわっ、なんかキャラまで作っちゃってる!
 完全にその気だね、ユマたん!

「ねっ、ねっ、もう一曲いいかな?」
「アンコールですね!?もちろんOKですよっ!」

 ユマたんが笑顔で応じるから、さっきとは違う曲をかけてみる。
 それでも、やっぱりユマたんの歌もダンスも完璧だった。








「うんうん!すごい!すごくいいよっ、ユマたん!」

 さらにボクのアンコールに応じてもう1曲歌い終わったユマたんが、ポーズを決めてこっちに向かってウインクしてきたものだから、ボクはそのままユマたんに
抱きついていた。

「ありがとうございます、トオル様!ありがとう……ああんっ!」

 ん?なんか、今、ユマたんがおかしな声を上げたみたいだけど?

「どうしたの?ユマたん?」
「あっ、いえ……なんでもないんです。……んっ!」

 やっぱりおかしいよ、ユマたん?

「どうかしたんでしょ?正直に言ってよ、ユマたん?」
「えっと……あの……それが……」

 そう言ってボクを見上げたユマたんの目は、うるうると潤んでいた。

「どしたの?はっきり言ってよ」
「それが……こうやってトオル様にギュッて抱きしめられてると、ユマ、おかしな気持ちになっちゃうんです……」
「おかしな気持ちって?」
「それは、あの……体が熱くなって、じんじんしてきて……」
「わかったよ!エッチな気持ちになってきてるんだね!?」

 そう言ったら、ユマたんの顔がみるみる真っ赤になっていく。

「ねっ!やっぱりそうなんだ!」
「……でも、ユマはアイドルだから、こんなのいけないのに。でも、トオル様にこうされてると、自分でもどうしようもなくなっちゃうんです……」

 恥ずかしそうに顔を伏せて、もじもじしながらユマたんが言う。
 ていうか、アドリブでそれやってるの!?
 すごすぎるよ、ユマたん。

「そんなアイドルは嫌ですよね。トオル様はエッチなアイドルなんか嫌いですよね……」
「嫌いじゃないよ、ユマたん」
「えっ……?本当ですか?トオル様?」
「うん。ボクは、すごくエッチなユマたんが大好きだよ!」
「……本当にいいんですかぁ?ユマは、こんなにエッチなアイドルでいいんですかぁ?」

 うわわわわ……。
 ユマたんが、上目遣いにこっちを見上げながら、鼻にかかったような甘えた声を出すから、なんか、ゾクゾクしてきちゃった。

 涙で潤んだユマたんの瞳が、ふるふるって震えてる。
 ダメ!もう我慢できないや!

「……ん!?んんぅ……」

 もう、どうにも辛抱できなくて、ユマたんにキスしちゃう。

「んんん……ふあぁ。ん……ユマ、トオル様とキスしちゃいましたぁ……んんっ!」

 トロンとした顔でボクを見上げているユマたんが、ふとももをもぞもぞさせている。

「どうしたの?ユマたん?……まさか!」
「きゃふぅううううん!」

 スカートの中に手を入れてアソコを触ると、もうすっかりグショグショになっていた。

「そっかぁ……。ユマたんは、こんなにエッチな気分になってたんだね!」
「そんな……恥ずかしいです、トオル様。ユマは、アイドルなのにこんなにいやらしいなんて……」
「ううん、いいんだよ!だって、ボクのもほらっ!」
「きゃあ!」

 さっきから、ボクのおちんちんもズボンの下で痛いくらいになってたんだ。
 だから、ボクがズボンを脱いでおちんちんを見せると、ユマたんは大袈裟に驚いてみせる。
 でも、すぐにボクのをじっと見つめ始めた。

「うわぁ……トオル様の、逞しくて、素敵……」
「ねっ!だから、エッチしようよ、ユマたん!」
「……はいっ」

 恥ずかしそうに、でも、はっきりとユマたんが返事をする。

「じゃあさ!ユマたんがボクの上に乗って、今度はエッチなダンスをいっぱい見せてよ!」
「エッチなダンス……ですか?」
「そう、ボクの上でエッチなダンス!だって、ユマたんはボクだけのアイドルなんだから!」
「……そうですよね。ユマはトオル様だけのアイドルですものね」

 うわっ!その笑顔ヤバいよ、ユマたん!

 すごくいやらしくてカワイイ笑顔を浮かべたユマたんをベッドに連れて行って、まずはボクが仰向けになる。
 その後からユマたんがボクの上に乗ると、膝立ちになった。

「じゃあ、始めてよ、ユマたん!」
「は、はいっ……」

 少し恥ずかしそうにしながら、ユマたんがゆっくりと腰を沈めてくる。

「……んっ!ひゃぅうううううん!」

 おちんちんの先に柔らかい感触が当たって、そのままズボズボと暖かいものに包まれていく。

「あんっ……トオル様のおちんちんがっ、ユマの中に入って……ああんっ!」

 まるで、夢でも見ているような顔で、ユマたんがゆっくりと腰を動かす。

 だけど、動きが緩かったのははじめのうちだけだった。

「……んっ……んんっ、あっ……ああんっ、あんっ、んっ、ああっ、いいっ、気持ちいいですっ、トオル様」

 すぐに、ユマたんはボクの上で跳ねるように激しく腰を揺らし始める。
 ユマたんの中は熱くてトロトロになって、ユマたんが動くたびにおちんちんが擦れてすごく気持ちよかった。

「ああっ!ボクも気持ちいいよっ、ユマたん!」
「はいっ!ユマもっ、すごく気持ちいいです!あんっ、ああんっ!きっ、気持ちよすぎてっ、エッチなダンス、止まらないのっ!」
「うほっ!ユマたんっ!ユマたんっ!」
「あんっ!トオル様!んんんっ、はっ、あんっ、はぁんっ!」

 ミウちゃんの衣装を着たユマたんが、ボクの上に乗っていやらしく腰を動かしている。
 まるで、夢みたいだよ、こんなの。

 これから、毎日ユマたんといっぱい楽しいことができるぞ!
 そうだ!明日はとっておきの、シルキーピーチのコスチュームを着せてあげよう!
 ユマたんに着せたら、まんま本物だよね!
 ああ、なんてワクワクするんだろう!

 ……やっぱり、あのおみくじは本物だったんだ。

 だって、よく考えたら全部あのおみくじのおかげなんだもんね。
 あのおみくじを引いたから、ボクはこんなにエッチでカワイイ、ボクだけのユマたんを手に入れることができたんだから。

「あぅうん!あんっ、ああっ、もっと、もっとエッチにしますねっ、トオル様!あんっ、ここっ、ここがいいのっ!あんっ、ああーっ!」

 ボクの上でエッチなダンスを踊っているユマたんを見上げながら、ボクは心の中であのお婆さんに感謝していた。

 
 
< 結 >


 

 

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