望み

〜禁断の薬〜


 

 

第二話:楠 風音



「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 学校を出るなり走って帰ってきた。
 こみ上げてくるうれしさがたまらなかった。
 家に帰ると、ソファーに身を預け、薬の瓶を眺め見る。
 すげぇ、すげぇよあんちゃん。
 本当に催眠術がかけられるなんて。
 コレがあればあの娘も・・・

「は・・ははは・・・・あはははははは!!」

 走ったせいで悲鳴を上げている肺の中、俺は嗤っていた。

 改めて瓶の中の液体を見る。
 あんちゃんありがとう。
 瓶の中に入っている薬はどこまでも透明で、蛍光灯の光を受けて光り輝いていた。



 次の日、いつものように家を出る。
 学校へ向かう、その途中。
 いつもの駅のいつもの時間、そしていつもの車両。
 そこにはいつも通り、彼女がいた。
 まっすぐな黒い長髪に穏やかな笑顔。真っ白な肌に映える真っ赤な唇。
 神々しい雰囲気を纏い、彼女は電車に揺られていた。
 その制服は近くのお嬢様学校のものだ。

 彼女は玉川 依子(たまかわ よりこ)といい、このあたりでは知らない者のない有名人だった。
 玉川といえば有名な財閥でそこのお嬢様だ。
 このあたりの男はだいたい、彼女に目を引かれる。
 当然、俺もその一人だった。
 なぜなら、俺が毎日決まった時間に電車に乗っているのは、そのお嬢様を見るためだったのだから。
 ぷしゅーという音とともに車両のドアが開く。
 彼女は電車から降りるといつものごとく歩いていってしまった。

 いつか、俺のものにしてやる。
 俺はポケットに入っている瓶を握りしめてにやりと笑った。



 退屈な授業を耳から耳へと聞き流し、ぼうっとした退屈な時間を過ごす。

「と、もうこんな時間か今日はここまで」

 チャイムに時刻を知らされた教師はきりのいいところで授業を切り上げた。
 友達と昼飯をすませて、教室に戻る途中。

 ガツンッ

 奇妙な音にその方向を見ると、そこに楠がいた。
 おびえたように俺を見る。
 楠は落とした弁当箱を拾い上げると急いでどこかへと走っていった。
 不意に俺は不安になる。
 今の反応。
 明らかに俺をみて逃げ出したと思う。
 まさか・・・な。
 催眠術にかかっている間の記憶はないんだよな。

「なんだあれ?」
「俺に聞くなよ」

 そう答えたものの俺の不安は消えなかった。



 放課後。
 部活にでようと校舎を歩いていたら、目の前から楠が歩いてくる。
 まだ、楠はこっちに気づいていない。
 俯いて歩いていればそれもそうだろう。
 先ほどの反応が気になる。
 俺は楠の動向を見る。
 俺の視線に気づいたのか楠が顔を上げて、そして、固まった。
 先ほどと同じ、怯えた瞳。
 その色は恐怖を湛えている。
 そして、再び楠は逃げ出した。

 確信した。
 楠は昨日のことを覚えている。
 だが、それはまずい。
 確かにあいつは喋らないかも知れない。
 でも、それは確実ではない。
 いつか、誰かに喋るかも知れない。
 それではだめなのだ。
 100%喋らないようにしないと。
 俺は楠を追っていった。


 ダダダダダダダ!

 後を追う。
 目の前には楠が走っている。
 いくら何でも、女に負けるような足はしていない。
 追い込むように誘導していく。

 ダッ!

 楠は立ち止まる。
 目の前には教室の扉。
 しかし、そこは特別教室で鍵がかかっていた。
 少し遅れて俺も止まる。

 その音に楠は振り返った。
 俺を認め、怯えた顔で後ずさる。

「一つ聞く」

 俺は声を紡ぐ。

「覚えているのか?」

 その言葉で、楠は怯える。
 それだけで、覚えていることが分かった。
 何とかしなければ。

 俺はポケットから瓶を取り出すと、楠へと薬を噴出した。


 むせながら、空気とともに薬を吸い込むと、楠の瞳から意思が失われていく。
 完全に催眠状態へ落ちたことを確認すると、辺りを見回す。
 先は行き止まりだが、ここはまだ人通りがあることもあるので人目に付く。
 昨日のこともあるし、学校で面倒な事を起こしたくなかった。

「俺の家がわかるか?」

 楠は首を振る。
 それはそうだろう。
 今まで交遊のなかった相手の家を知っていたら、それはそれでやばい。

 さて、どうするか・・・。
 一緒にでるのも噂になったら問題だ。

「30分後うちへ来い」

 俺は簡単にうちの場所を教えると、先に家に帰った。



 学校から俺の家まで10分。
 俺は家に帰ると、その時を胸を高鳴らせて待った。

 ぴんぽーん。

 間の抜けたチャイムの音。
 俺が戸を開けると虚ろな眼のままの楠が立っていた。
 家の中へと迎える。
 居間まで来て、俺はソファーへと腰を沈める。
 楠はぼうっとしたまま立っていた。
 そんな楠をみて俺はどんどん興奮してくる。
 誰かを支配している。
 その背徳の状況に胸がドキドキと高鳴ってくる。

 確かに、今日の目的は楠の口封じだが、据え膳食わねば男の恥ともいう。
 この状況で俺は我慢できるはずもなかった。
 俺は楠を連れて、俺の部屋へと行く。
 そして、楠と相対した。


「楠さん、聞こえますか?」
「はい」
「私が三つ数えると、あなたはオナニーがしたくなります。したくてしたくてたまりません。急いでオナニーをしましょう。ひとつ、ふたつ、みっつ」

 俺が三つ数えると楠はビクッと震え、急いで服を脱ぎだした。
 服を脱ぐのももどかしいのか、途中でやめて服の上から胸を揉みしだく。
 そして、片手で胸を揉みながら、もう片方の手は下へと伸びていく。

「んんっ」

 下の口へパンティごしに指が触れると、楠はくぐもった声をあげた。
 立っていられなくなったのか、ふらふらとベッドへ倒れ、、手の動きを激しくする。

「んああっ」

 じっとりと流れてくる汗が光り輝き、楠の吐息と赤みが差してきた肌の色が楠を非常に艶やかに見せる。
 楠の痴態を見ているだけで出してしまうのではないかと思うくらいに興奮している。

「さあ、目の前に男のモノが見える。それにフェラをしよう」

 俺の声に楠は潤んだ瞳で虚空を見上げる。
 当然そこにはなにもないのだが、楠には男のモノがあるように見える。
 楠は舌を伸ばすと舌の先で先に触れるように動く。
 その後、舌からそっと舐めあげるように顔を動かす。
 その顔、その瞳、その仕草は妖艶と言えるほどに思えた。

 今度は口をすぼめて、男のモノをくわえている。
 頭を前後に動かして、刺激を加える。
 楠の動きは見ているだけで俺を興奮させた。

「さあ、三つ数えると、楠はイッてしまう。1,2,3」
「ふあぁぁあぁっ」

 俺が言うと楠は体を反らせ、何かに耐えるようにまぶたをきつく閉じた。
 口からは涎がたれ、瞳から涙が零れる。


 もう我慢できなかった。


 あの娘を落とす前に、まずは楠で筆卸だけさせてもらうことにする。
 服を脱ぐとベッドへと上がる。
 ベッドでは楠が四つんばいになってフェラをしていた。

「楠、今から入ってくるモノは大好きな人のものだ。だから、全く痛くない。それどころかとても気持ちいい。気持ちよさを実感しよう」

 そして、楠のソコが十二分に濡れていることを確かめると、俺はソコへと突き立てた。

「はあぁぁぁあぁん」

 ソコは全く知らない世界だった。
 まるで水の底の様に四方から力を加えられる。
 だが、それは優しくて、やわやわと俺を導いていく。

 とどまっているのも大変だった。

 いつの間にか俺の腰は動いていた。
 前、後、前、後。
 規則正しくリズムよく。

「あああっ、ふあっ、ひぃん、くはぁっ」

 俺が突く度、引く度に楠は声を上げる。
 すぐさま、限界はやってきた。
 俺は思わず、歯を食いしばる。
 そして、楠の中へと液を放ってしまった。


「はぁ、はぁ、はぁ・・・・」

 俺は荒い呼吸を整える。
 思わず出してしまったが、やはりこれは問題だろう。
 間違って、妊娠なんてしてしまったら困る。

「楠。お前は妊娠するのはいやか?」

 俺の問いに頭を縦に振る。

「ならば、中に入ってしまった精液を掻き出そう。そうすれば妊娠はしない」

 俺の言葉にまだ敏感なソコに指を突っ込んで、中から精液と愛液の混ざった白濁をこそぎだす。
 気持ちいいのか、時々体を震わせる。
 懸命に掻き出している姿を見て、又一つ悪戯を思いついた。

「いいか? お前は中の精液をすべて掻き出すとイッてしまう。今度はさっきのよりもさらに気持ちいい。わかったな」

 それだけ言うと、俺はその姿を眺めることにした。
 とても困った顔で、自分のソコに指を突っ込む楠。その下のシーツには精液がたまっていた。
 そして、その時は来た。

 ビクンッ

「はあぁぁぁぁぁぁあぁっ!!!!!」

 楠は大きく体を反らしたかと思うと、そのまま後へ倒れ込み、その後もビクンッ、ビクンッと体を震わせている。
 楠には意識がなく、体が痙攣しているだけなのだが、とても興奮を誘った。
 俺はしばらく、その姿をみていた。



 その後、俺は風呂の用意をして、飯を食う。
 精液のにおいをさせたまま帰らせる訳にもいかないので、楠を風呂に入れた。

 シーツも新しいのに変えて、そこに楠を座らせた。
 楠はぼうっとした眼で虚空を眺めている。
 今日の本当の目的はこれからなのだ。

「楠さん、あなたはこれから家に帰ります。そして、家に帰ると、あなたは催眠から目が覚めます。ですが、催眠からさめた後、今日俺とあったこと、昨日、俺とあったこと。催眠中の出来事をすべて忘れます。どうしても思い出すことはできません。いいですね?」

 とりあえず、かなり昔にテレビの特番で見たような台詞でいった。
 楠はかすかに頷いたので、おそらく大丈夫だろう。

「それでは家へと帰りましょう」

 俺は外の様子を調べ、誰にも気づかれないように楠を帰した。


 
 


 

 

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