魔法使いの小冒険


 

 

第9話


「・・・ってなわけでな、一口にピンク魔法って言ったって、色んな体系があって、色んな魔術がある。
 紋章魔法、護符魔法、回転盤みたいに道具を使った魔法・・・、それぞれに特徴があるわけだ。
 当然「ノーティ・バブル」なんかと、出来ることがカブってる部分は結構ある。
 だがそれは現象面での話であって、ちゃんと使いこなせばそれぞれ一長一短がしっかりあるだろ?
 状況を見極めてベストな魔法を選ぶことの出来る野郎こそが、いざって時にも頼りがいのある、
 立派なピンク魔術師って訳だ。
 テメェもただ黙ってニヤニヤしてねえで・・・、ってオイ、小僧、聞いてんのか?」

「・・・え?・・う、うん。聞いてるよ。・・・それで、なんだっけ?」

 正直に言うと、全然ちゃんと聞いてないです。だって今、ちょっとイイところなんだもん。
 ここは高校から坂を下ったところにある、ちょっとお洒落なレストラン。
 帰宅部の女子高生とか、紅茶を飲みに来た若奥様とかがノンビリお喋りしてるよ。
 でもさっきから僕が、テーブルの上の回転盤の目盛をイジくるたびに、ほんのちょっとだけ
 面白い反応を見せてくれるんだ。やっぱりこの気分円盤、通の心をくすぐるアイテムだな〜。

 僕の隣のテーブルには3人の、他校の女子がお喋りしてるんだけど、
 『独りでカルピスソーダ飲んでる男の子に、セクシーな自分を見せたい』
 って書いてある気分円盤の目盛が触れるたびに、
 妙にギコチない素振りで足を組み替えたり、髪をかきあげたりしてる。

 ふと後の席に目をやると、紅茶を楽しんでたはずの若奥様が前傾姿勢のまま、
 ちょっと不自然なぐらい背中を反らして、
 大きめの胸をテーブルの上に乗っけてこっちに色目を送ってる。
 なんでティースプーンを意味ありげにペロペロ舐めまわしてるんだろうね?
 水色のワンピースを着た、おしとやかそうな顔の人だけど、
 この人の考える「セクシーな自分」って、こんなイメージなのかな?
 面白いから、目盛をもっと上げちゃう。

「ねぇ、何か暑くない?このお店、エアコンあんまり効いてないんじゃないかなぁ」

 わざわざ隣のテーブルの僕に聞こえるぐらいの声の大きさで、さっきの女子高生が言い出したよ。
 振り返ると、ちょっとこっちに向かって屈みながら、女の子が制服の胸元を摘んで引っ張って、
 ハンカチでパタパタ仰いでる。清純そうな白ブラと可愛らしい谷間が見えてますよ。
 上目遣いで、僕の様子を伺ってるね。

「ホント、すっごい暑いよねー。」

 隣の子はスカートをバタバタさせながら、チラチラこっちを意識してる。
 恥ずかしそうに赤面しながらも、僕の反応を確かめたくて無理しちゃってる感じかな?
 みんなさっきまでは奥手な感じの美少女ちゃんたちだったのに、今は結構積極的ですなー。
 僕も思わず、バタバタ扇がれるスカートの下に見える、健康的な太ももに釘付けになっちゃう。

「私も、暑いから、ちょっとだけ・・・いいかな。」

 3人目の女の子は、足を大胆に開いて座ってたと思ったら、シャツの裾をたくし上げちゃって、
 みぞおちの上辺りで縛って、ヘソ出しファッションになっちゃった。
 校則通りのサイズに収まってる生真面目な制服と、
 今のハシタナイ格好とのギャップで、結構この子も高得点です。
 みんな暑い暑い言ってるけど、そうかな〜?このお店、冷房は効いてる方だと思うけどね。

 ビンッ!!

「い、痛いっ!」

 肘に電気が走ったっ! びっくりして自分のテーブルに目をやると、
 ピンプルが、歪んだ顔をいっそう歪ませて、こっちを睨んでた。
 肘の急所を蹴るなんて酷いよ〜。

「テメエは人の話を聞けってんだ、このムッツリスケベコゾー!」

「何だよー。これだって魔法の練習のうちなんだから、いいじゃないのさ。」

「いつまでも同じ魔法にこだわってんじゃねえ!
 俺様は気が短いんだ。さっさと次の魔法を覚えろ、エロガキが。」

 マンガみたいに頭から湯気を立たせて怒りながら、ピンプルがテーブルの上に担いで来たのは、
 淡い藤色の、一本のお花。よく見ると、これまであんまり見たことのないような形してるけど、
 パッと見は目立たない、普通の花だよ。これが一体、次の魔法とどう関係するの?

「如何にも、『このどうってことのない花が、何の役に立つの?』ってな顔してんな。
 これだからお前はセンスがないってんだ。
 優秀な魔術師は、初めて見た時にだって、魔法植物にはピンとくるもんだ。
 なんて言うか、嗅覚みたいなものが備わってんだよ。
 その点、お前はやっぱり劣等生だな。
 オイラの懇切丁寧な教えがなきゃあ、自分じゃ成長出来ねえ、不肖の弟子だ。
 しょうがねえから、教えてやろう。」

 僕のキョトンとした表情を見て、今度は急にピンプルの機嫌がよくなったような・・・。
 なんかピンプルって、天邪鬼のような、単純なような・・・。よくわかんない。

「ウォッホン。いいか、耳をかっぽじって、よーく聞け。
 こいつは今のこっちの世界じゃぁ滅多に見られねえ、『記憶の花』、マンザレクだ。
 オイラの顔でもって無理言って手に入れたんだぞ、ありがたく思えよ。
 今日はこいつで、テメエに薬草魔術ってもんを経験させる。
 言っとくがこの、薬草魔術ってのはほじくり始めるとキリがないぐらい、裾野の広いジャンルだぞ。
 シャーマンの秘儀やウィッチクラフト、錬金術から各地の民間療法まで系譜に連なったりしてやがる。
 テメエに短い期間で全部教え込むなんて到底無理だ。
 だがそれにしたって、ちょっとはカジっておいてもらわねえと、
 一人前のピンク魔術師にはなれねえからな・・・。
 いいか、よーく見てろ。」

 ピンプルが右手で僕のカルピスソーダのグラスを軽く弾くと、グラスの中のカルピスが
 急にグラグラと沸騰しはじめちゃった。
 あ〜、まだ呑みかけなのに〜。ホットカルピスになっちゃった。

 ピンプルは左手で、自分の背丈ぐらいあるその『マンザレク』って花をちぎり始めたよ。
 藤色の花の部分と、濃い緑の茎とがブチって離れちゃった。

「まずはこの、茎と葉っぱ。火をつけるからよーく見とけ。
 本当だったら乾燥させてから燃やしたいところだが、これぐらいの広さなら、生のままでいいだろ。」

 ピンプルは料理番組の先生みたいに、結構手際よく作業を続けてるよ。
 火打石で葉っぱに火をつけながら、火がちゃんと着くのを待ってる間に、
 さっきの花びらをほぐして、沸騰するカルピスの中に放り込んじゃった。
 マンザレクの葉っぱからは、ゆっくりと白い煙が見え始めてるね。

「テメエはこの煙、吸い込まないように気をつけてろ。
 そんでもって、そのグラスに花びらの色が十分染み込んだら、そいつを飲み干せ。
 その後は煙を吸っても大丈夫だからな。それまで息をするのは禁止。我慢しろよ、コゾー。」


 。。。

 マンザレクの葉っぱから出る白い煙が、お店の床のちょっと上、30センチぐらいを、
 まるでドライアイスみたいに充満しはじめていく。
 小さい花の茎と葉っぱから、こんなに煙が出るんだ。
 それでも店員さんと他のお客さんたちが全然気にしていない様子なのは、
 やっぱり魔法の植物の煙には気がついていないからなのかな?

 花びらを浸したホットカルピスは、ちょっと苦いハーブみたいな味がしたよ。

「薬草魔術ってのは、シンプルなものも多いが、調合方法や使い方によっては、かなり強力にもなる。
 色々試してみて、効果を確かめろ。自分でその力を経験してみるってのが大事だぞ。
 んー、そうだな。例えば、ゴニョゴニョゴニョ・・・。」

 ピンプルが僕の肩に跳び乗って耳打ちする。ふむふむ。なるほど。
 そういうイタズラに使えるんだ・・・。
 ニンマリした僕は、気分円盤のことなんて忘れちゃって、ウェイトレスさんを呼んだよ。

「はい。ご注文ですか?」

 すぐに僕のテーブルまで来てくれたのは、目がパッチリして、睫毛の長いウェイトレスさん。
 笑顔が可愛くて、とっても愛想のいい、素敵な子だよ。

「はい、そうです。ここってどんなメニューがありましたっけ?」

 僕が訊いてから、10秒ぐらい間が空く。あれ?ウェイトレスさん?
 見ると、彼女の表情がさっきとは一点、曇っちゃってるよ。

「あ・・・あれ?も、申し訳ございません。ちょっと度忘れしちゃいました。
 メニューをお持ちしますので、少々お待ち・・」

「あーいいですよ。僕が覚えてるメニューを注文しますから。」

 彼女がホッとしたように振り返る。いつも覚えてるメニューを、
 質問された途端に全部忘れちゃったんだよね。
 申し訳なさそうにしてるけど、これは『マンザレクの葉』の力なんだから、しょうがないよ。
 どんな記憶力のある人でも、忘却のケムにまいちゃうのが、この葉っぱの力なんだってさ。

「えーっと、確か、『ドリンクに付くパンチラセット』ってありましたよね?
 このカルピスソーダにそれを追加してもらいたいんですけど、いいですか?」

 僕が聞くと、メモを取ろうと構えてたウェイトレスさんが一瞬固まっちゃう。
 慌てて反論しようとしたんだけど、言葉が止まっちゃうよ。
 脇にトレイを挟んで、メモを取る体勢のまま、急に困った顔になるウェイトレスさん。
 ちょっと怒ってるかな?

「お、お客様!当店にそんなメニューは・・・、あ、あれ?ござ・・・います?
 ありましたっけ?あったかも・・・。あったかも・・しれないです。」

 丸くて大きな目をパチクリさせながら、ウェイトレスさんがうろたえてるよ。
 これが僕がさっき飲んだ、『マンザレクの花びら』の力。口からこの花が香る僕の言葉は、
 人に勝手な記憶を思い出させる効果があるんだってさ。
 でも、まだちょっと効き目が薄いかな?

「ウェイトレスさん。ここのお店には、『パンチラセット』が確かにあるはずなんですけど、
 忘れちゃったんですか?」

 僕が勇気を出して、彼女の目をしっかり見つめながら言い切っちゃうと、
 困ったみたいに彷徨ってた彼女の視線が、きちっと定まって僕に合ったんだ。

「は、はい。ございました。大変失礼致しました。
 こちら、当店自慢のパンチラセットでございます。ど、どうぞ。」

 キュートなウェイトレスさんがちょっと強張った営業スマイルになる。
 トレイをテーブルに置いちゃったよ。
 僕の真正面に来るようにちょっと立ち位置を確認して、覚悟を決めるみたいに深呼吸をすると、
 ゆっくり両手で制服の裾に手を伸ばして、スカートをまくりあげてくれちゃう。
 白い足がだんだん上まで見えてくるよ。
 ちょっと震えてる膝小僧、キュってしまってる太腿。そして登場。
 カスタード色のチェックのおパンツのお目見えでございます!
 僕が思わず前のめりになると、紺色のスカートの裾はファサっと降りていっちゃった。

「い、いかがでしたでしょうか?」

 ウェイトレスさんは頑張って営業スマイルを崩さないでいるけど、
 顔から足まで真っ赤に染まっちゃってる。恥ずかしがり屋さんなんだね。
 周りのお客さんたちには、そんな状況にも、まるで騒ぎ出したりする様子がないよ。
 きっとみんな、僕らの様子を見ても、一秒後には忘れちゃってるんだね。

「いかがって・・・、え、ええ。とってもよかったですよ。」

 いかがって言われても困るんだけど、とりあえず答えると、
 ウェイトレスさんはホッとしたようにお辞儀して、持ち場に戻ろうとするよ。
 とっても仕事熱心な子だね。
 ここはせっかくだから、もっと色々注文してあげた方がいいかな?

「あ、ちょっと待って。あと、さっきのお替り・・・、
 じゃなくて、今度はパンモロセットにして下さい。」

「モ、モロ・・そ、そんなの・・。」

 ウェイトレスさんが助けを求めるみたいに僕を上目遣いで見る。
 ゴメンね。これも魔法の効果を確かめる、修行のうちなんだもん(都合よすぎ?)。

「パンモロセット、ないんですか?なければいいんですけど。」

「ご、ございます。もちろんございます。こちらですぅっ!」

 ウェイトレスさんは大慌てで、今度は素早くスカートを捲り上げちゃう。
 勢い余って胸元まで裾を引っ張り上げちゃう。わっ、さっきよりも大胆。
 腰を少し僕の方に突き出して、可愛いデザインのパンツを完全に晒しだしてくれちゃう。

「どうぞ、ごゆっくりお楽しみください。」

 さっきよりも煙の効果が強まってるのかな?ウェイトレスさんは今度はいくらか確信を持って、
 お店の「メニュー通りのサービス」をしてくれるよ。

「ウェイトレスさんはこのお仕事が大好きって言ってましたよね?」

「は、はい。言いました。私、こういうの、得意だし。お客様に喜んで頂けるのが、嬉しいんです。」

 彼女の表情がグッとほぐれていくのが、見ててもわかるよ。
 嬉しそうにちょっと膝を曲げたり首をかしげたりして、
 パンツ丸出しのままポーズまでとりはじめてくれちゃう。
 無理矢理、僕の言葉に記憶が擦り寄ってきちゃうんだね。
 笑顔でポーズをとったまま、小刻みに足踏みして、その場でゆっくり回転し始めたよ。
 うーん。お客さんを飽きさせないための工夫が素晴らしい。やっぱり好きな仕事はやる気が違うね。
 健康的にキュッと上がったお尻が見えてくる。足踏みするたびにモジモジって動いてて、
 パンツの布地が微妙に変形していくのが、ちょっとエッチな感じ。
 うーん、素晴らしいですな。

「ウェイトレスさん。このお店、もっと過激でエッチなメニューもあるらしいですね?
 どんなものがあるか、教えてくれませんか?
 だってお姉さんはそういうのサービスするのが大好きなんでしょ?」

 煙と香りの効果を色んなかたちで試すために、今度は質問にしてみたよ。
 うまく僕の期待通り、こちらの誘導する方向に合わせて「思い出して」くれるのかな?
 ウェイトレスさんは頭を捻って考えてる。

「うーんと・・・。そうなんです。実はこのお店。もっとすっごくヤラしいセットがございますよ。
 そうでした。私、とってもヤラしいウェイトレスだから、そういうの大好きなんでした。
 なんで忘れてたんだろ?
 えっと、あの・・・マ、マンモロセットっていうメニューがございまして、
 ここからアップグレード出来ます。いかがでしょうか?」

 ブッ、思わず噴出しちゃった。ここまでのパンチラ、パンモロっていうセットの流れの先を、
 一生懸命考え出してくれたんだね。

「是非是非、お願いしまーっす!」


 。。。

 チャーミングなウェイトレスさんが次々と「思い出して」くれる色んなメニューを、
 しばらく楽しませてもらってたら、いつの間にか僕らは本番寸前までになっちゃった。
 困ったなぁ〜。まだ色々、他の人で確かめないといけないのに。
 イスに座ってる僕の膝の上に思いっきり開脚して座っている彼女は、
 レースのカチューシャ以外は完全にスッポンポンになっちゃって、僕に抱きついたまま
 耳をペロペロ、優しく舐めてくれちゃってるよ。
 僕はあれから何一つはっきりとは要求してないのに、懸命に彼女の方で色々と考えてくれた結果、
 こんな状態になっちゃった。
 可愛い顔して結構、想像力豊かなんだね。必死に、でも嬉しそうにお仕事してくれてて、
 見てても好感が持てますですよ。。。
 そんなことを考えていた時、後ろの方から悲鳴があがったんだ。

「キャーッ、本多さん、何してるのよ!」

 びっくりして振り返ると、ビジネススーツに身を固めた、30台ぐらいの眼鏡の女の人が、
 目を吊り上げて怒ってる!すっごい勢いでここまで駆けつけて来ちゃった。

「マネージャー?今、お客様に全裸抱っこセットとあわせて、
 お耳舐めコースをお出ししているところですよ。
 たくさんご注文頂いているんですよ。私、頑張っちゃいます。」

 ウェイトレスさん、満面の笑顔でフロアマネージャーに返答してるよ。
 でもその間も、僕には、ちょっと小ぶりだけど柔らかいオッパイを僕の胸にギューって
 押しつけたまま。
 なんだか、人間って記憶が変わると、性格まで変わっちゃうのかな?
 さっきまで恥ずかしがり屋さんだった彼女、本多さんが、こんなに大胆になれちゃうんだね。
 人前で一人だけ裸になっちゃって、他人の僕にこんなにサービスしてくれながら、
 平気な顔で上司と話してるんだよ(全部当然だって覚えてるからしょうがないんだけどね)。

「が、頑張っちゃいますじゃないでしょ!すぐ止めないとクビにするわよっ!
 仕事中になんてことっ!ちゃんと仕事・・・、仕事・・・。
 あら?・・・貴方の仕事って、何だったかしら?」

 眼鏡のフロアマネージャー、ちょっとキツめの顔立ちだけど、
 なかなか美人でもあるかな?クールビューティーって言われるようなタイプかも。
 厨房から出てきたばっかりだったから、
 煙の効果が出るまでに時間がかかって、騒ぎ立てちゃったみたいだけど、
 そろそろマンザレクの力が効いてきたんじゃない?

「私の仕事って・・・、これじゃないですか。心を込めて、お客様にサービスしてますっ。」

「サービスって貴方、本多さん・・・。お仕事・・。」

「マネージャーさん、人の仕事の心配するより、自分のことちゃんとした方がいいんじゃないですか?」

 僕がわざと生意気な口調で話しかけると、短気そうなマネージャーさんは、
 すぐにプリプリ怒り出しちゃう。

「し、失礼ですが、お客様!・・貴方にそんなこと言われる筋合いはありませんっ。」

「じゃあ、ちゃんとお仕事忘れずにしてます?
 テーブルの上で裸踊りっていうマネージャーの大事なお仕事、うっかり忘れてたりしません?」

「は・・はだ・・・。い、今しようとしてたところですっ!
 忘れてなんかいませんから!・・・失礼します。」

 うふふ。この人、強がってるけど、今「思い出した」ばっかりなの、全部バレバレだよね?
 だって、「思い出させ」てるの、全部僕なんだもん。
 マネージャーさんは一礼してから僕のテーブルの上のものを全部空いてるテーブルにどけちゃって、
 テーブルの上に乗っかっちゃった。テキパキとスーツを脱いでいっちゃうよ。
 ヤッター。もう一人、オールヌードの店員さんの登場だー!

 耳のくすぐったい感覚を我慢しながら、ウェイトレスさんのペロペロ攻撃を受けながら、
 テーブルの上でどんどん脱いでいっちゃうマネージャーさんをじっくり観察。
 絶好の場所、角度だよー。

「ヘイッ。・・・フーッ!」

 なんとマネージャーさんが始めたのは、ジュリアナダンス。トレイを団扇みたいに振りながら、
 腰をクネクネ、掛け声も景気よく、激しく踊りだしちゃった。
 あのーマネージャーさん。歳がバレますってば・・・。

 得意満面な顔で踊り狂うマネージャーさん。意外に巨乳な胸が上下左右に大暴れしてるよ。
 ちょっとすると汗がこっちに飛んできた。「私が仕事を忘れるわけないでしょ」って顔で、
 僕を見下ろしてるよ。

 背中にマネージャーの仕事っぷりを感じてるのか、本多さんのお仕事もさらに熱が入ってきました。
 耳の穴をグルングルンと彼女の舌が舐めまわす。ギコチなさが残ってるのが、
 初々しくってまたいいですね。

 なるほど、前に使った『小鬼の名刺』だと、相手を完全なプロフェッショナルに
 変身させちゃうわけだけど、こうやって相手の記憶だけを操れば相手は、
 自覚してる性格は記憶の影響で変わってきちゃうけど、本質的なところはきっと変わらないんだね。
 だから相手が一生懸命自分なりに解釈して、工夫する中で、
 行動にそれぞれの個性がしっかり出てくるってことかな?
 これはこれで、なかなか面白いなぁ〜。

「あのー、ウェイトレスさん。僕もう、この状況だけで我慢出来なくなっちゃいそうなんですけど、
 このままセックス出来ちゃうようなメニューって、ここにはないんですか?」

 本多さんが口を僕の耳から離すと、ジュパッて音がして、
 彼女のあったかい唾が僕の首の横まで垂れちゃった。
 耳の中でする音だから、異常に大きな音に聞こえて、ちょっとびっくり。

「ございます。なんで今まで忘れてたのかな?とびきりハードなセックスをお出ししてます。
 本日のお薦めなんですよっ!」

 抱きついたまま僕に話しかける本多さんの顔は、僕の顔から10センチも離れていないんだ。
 この状況に酔ったみたいな、トロンとした色っぽい目でお薦めされちゃったら、
 注文しない訳にはいかないよね。
 忘れっぽいウェイトレスさんだけど、お仕事の熱心さはピカイチみたいだし。
 ここはいっときましょう!

 本多さんは僕を跨いだまま、イスの端っこに足をかけてしゃがみこむ。
 急いでズボンとパンツを下ろした僕のモノを、右手を使って、ちょっとだけギコチないしぐさで、
 自分の中に咥えこんでくれるよ。
 すぐにリズミカルに腰を上下させて、いい気持ちにさせてくれる。
 両足で懸命に踏ん張って、僕に体重をかけないようにしてくれてるところが、なんだかイジらしいね。
 僕の肩に手を乗せるようにさせて、ちょっと彼女の体を支えてあげたよ。
 表情は相変わらずトロトロしちゃってるけど、時々僕の様子を伺う目は真剣そのもの。
 快感と業務への真面目な取組む気持ちとが、せめぎあってる感じ。
 これがまた、「守ってあげたい感」をそそるよね〜。
 彼女のアソコは入り口のところがしっかり締まるって感じで、こういう体勢に結構あってるのかな?
 激しくなると、相当腰を上まであげてくれて、カエル跳びみたいに跳ねてくれる。
 その瞬間の、僕のモノの先端近くを彼女の入り口が行き来する時が、一番気持ちいいんだ。
 二人の液が混ざっちゃって、彼女が腰を跳ねるたびに、チャッ、チャッ、って音を立ててる。
 その音が激しくなるごとに、彼女の肩越しに見える、
 マネージャーさんの踊りも激しくなってるような・・。
 裸で行動している同僚が近くにいることで、一人だけの時よりも、お互いの記憶がより強くなって、
 確信を持ってのめり込んでいっちゃうのかもしれないね。
 周りには普通に談笑しながらデザートやコーヒーを楽しむ女性のお客さんたち。
 僕のテーブルだけ、イスでセックスするウェイトレスさんと
 テーブルでクネクネ裸踊りしてるマネージャーさんがいる、この光景。
 うーん。シュールというかなんというか・・・。そんなこと考えてると、
 なんだかいっそう盛り上がってきましたよ、僕(こういうのって変態?)。

「わ、わっ、本多さん。僕もう、イっちゃいますーっ!」

「私も、ご一緒っ。させて頂いてっ。よろしいですかっ?」

 本多さんも苦しそうに目をつむって、顔を上に向けちゃう。
 僕の方がほんのちょっとだけ、早く終わっちゃったかも。
 彼女の中にドクッ、ドクッって出しちゃうと、彼女が後を追うように、キュッ、キュッって
 何度か僕のモノを締め上げた。
 カエルみたいなしゃがみ方してる、彼女の内股に足の腱が浮き上がって、
 彼女の全身がヒクついてるのがわかるよ。
 僕が心地いい疲労感に満たされていくのと合わせて、本多さんも力が抜けたみたいに、
 僕の上に覆いかぶさってきちゃった。
 ホント、お疲れ様ー!とってもよい働きでございましたですよっ。
 こんなサービスのいいレストラン、人に教えちゃうのがもったいないよね。


 。。。

「ところでマネージャーさん、ウェイトレスさーん。
 なんでこんなところで裸になってるんですか?」

 股からトロトロしたものを出しながら、椅子に身を投げ出している本多さんと、
 踊り疲れてテーブルの上にヘタりこんじゃったマネージャーさんに僕が呼びかける。
 二人はキョトンとした表情で僕を見るよ。

「え?だってお仕事・・。」

「二人の仕事ってこんなことじゃないですよね?
 人前で裸でいるなんて、すっごく恥ずかしいことじゃないですか?」

 一段落ついた僕が、少しずつ彼女たちの偽記憶を解いていってあげると、
 彼女たちは真っ青になっちゃった。泣きそうな顔をしながら慌てて床にしゃがみこんで、
 服を着ようとするから、僕も質問をもう一個だけ追加しちゃう。

「あれ?裸が恥ずかしいことってを思い出したのはいいですけど、
 服ってどうやって着るんでしたっけ?」

 二人の表情から焦りが消えて、急に呆けたようにお互いを見合わせちゃった。

「ん・・・、パンツ・・・。こ、こうだっけ?」

「マネージャー、こんな感じじゃなかったですか?」

「ど、どうだったかしら。そんなんじゃなかったとは思うんだけど。」

 二人とも、首をかしげて立ち尽くしながら、お互いの様子を不安そうに見てる。
 よっぽど自分の行動に自信がないみたいだね。
 マネージャーは花柄の大人っぽいパンティーの、足を通すはずの穴に両腕を通して、
 両手をまるで手錠がかけられたみたいに前に突き出してる。
 ウェイトレスの本多さんはチェックのパンツを頭にかぶって、キョロキョロと周りの様子を伺ってる。
 残念ながら、周りにヒントは見つからないと思うけどね。
 裸でいることは凄く恥ずかしいみたいだけど、パンツのはき方も忘れちゃったんだから、
 しばらくは恥をしのいでもらうしかないよね。


 。。。

 15分もしないうちに、店内の雰囲気はすっかり様変わりしちゃった。

 真面目そうな女子高生二人は、下半身裸になっちゃって、
 厨房にあった大き目のソーセージを生のまま、アソコに咥えこんじゃってる。
 一本のソーセージを仲良く両端からアソコにつっこんで、
 床の上で腰を浮かして、お互いに腰を近づけたり遠ざけたりしながら、
 人目も憚らずに喘いじゃってるよ。
 一本のソーセージを通して、今までよりもっと仲良くなれるといいよね。
 残る一人の女子高生は、別のテーブルにいた若奥様のお手伝い。
 全裸になって椅子の上でお尻を突き上げる奥様の、アソコには特大ソーセージを、
 お尻の方には細めのものを突っ込んで、グイグイやってあげちゃってる。
 ちょうどよく細いサイズの生ソーセージがなかったんで、
 その子と奥さんの判断で、お尻にはチョリソーが突っ込まれてるよ。
 お尻でもピリ辛さを感じるのか、さっきまですまし顔だった奥様もちょっと苦しそうだけど、
「自分はアナルフェチのマゾとして生きてきたんだ」って思い出したことで、
 自分からお尻を振って楽しんでくれてるね。

 お店の隅の方でパフェを食べてた、お洒落なOL二人組は、素っ裸になると互いに生クリームを
 自分たちの乳首とアソコに塗りたくっちゃって、テーブルの上でシックスナイン。
「甘いもの食べられて、気持ちもよくて、もう最高」って表情で
 お互いの体をむさぼっちゃってますよ。
 楽しそうで何よりだね。
 その調子で仕事のストレスをしっかり解消して下さい
(ストレス溜まるには、ちょっと早い帰宅時間にも思えるけど)。

 さっきお店に入ってきて、酒池肉林の光景に仰天して悲鳴をあげたのは、
 観葉植物を取替えに来た、花屋のお姉さん。
 今はセミヌードで両手にお花を持って、窓際でインテリアになってくれてるよ。
 パンティーのゴムのところに色とりどりのお花が引っ掛けられてて、
 下にずらされたブラジャーのカップには小さな草のかたまりが、こんもり盛られてる。
 丁度草むらから乳首が顔を出してるみたいで、微笑ましい風景だよ。
 右足は膝を腰まで上げて、足首に吊り下げ型の白いプラスチックプランターを引っ掛けているから、
 一本足のこの体勢を維持するのはなかなか大変そうだね。
 でも、もともとお花好きのこのお姉さん。
 自分が観葉植物の一部になれてるってことについては、まんざらでもなさそうだよ。

 あ、パンティーで思い出した。
 さっきの本多さんとマネージャーさんはどうしてるかな?
 おっ、ちょっと進歩してます。二人ともパンツの穴に、ちゃんと足を通して、
 膝の上ぐらいまで引き上げてるっ。
 でも、残念っ!
 二人で一つのパンツをはいちゃったら、動きにくいでしょ?二人三脚じゃないんだから。。。
 ちょっと自信あり気に、「こうだ!」って主張してるマネージャーと、
 やっぱり動きにくいから、違うんじゃないか。頭にかぶった方が正しいと思うって、
 遠慮がちに反論してるウェイトレスさん。
 うーん、二人とも、まだ正解を思い出すには少しかかりそうだね。
 これじゃ、制服姿に戻れるのはいつのことやら。。。
 モジモジして困ってる二人を見るのはちょっと可哀想だけど、
 なんかこのコンビの相談してる姿、妙に面白いから、もうちょっと頑張ってもらおうね。

 もちろん、厨房の中でもしっかり楽しませてもらったよ。
 ちょっとポッチャリしたコックさんを、厨房でバックからやらせて頂きました
(不衛生ですいません)。
 スープをオタマですくって味見してるお姉さんを、後ろから僕が味見。
 お姉さんはこれが先輩に教わった、正規の調理法だって覚えてるから、
 手際よく白いズボンを膝まで下ろして、足を開いて、プリプリしたお尻を突き出してくれたんだ。
 とっても新鮮な食材でよろしい!
 あと調理場でセックスっていうのも、ちょっと変わったシチュエーションで、面白いもんだね。

 サークル活動の帰りかな?女子大生、6名様。団体でおこしでーす。
 店員さんもコックさんも物忘れが激しくて役に立たないみたいだから、
 僕がお店を手伝ってあげないと。
 最初は店内の様子を見てパニックだった団体さんも、知らずにマンザレクの葉の煙を吸っちゃって、
 すぐに僕の言うとおりに、都合のいいように色々思い出してくれちゃう。
 小さめのワイングラスを全員片手に持って、店内中央でオナニー競争だっ
(こないだの教室での、オナニー大会の続きだよ)。

「早くグラス一杯に自分のお汁を搾り出したら優勝。
 これは、ずっとこのお店でこれをしようって話してた、念願のイベント」
 だったってことを思い出したお姉さまたち、
 我先にと服を脱ぎ捨てて、あっけらかんと大事な部分を穿り始めちゃったよ。
 あっ。早くも泡立って白濁したエキスをグラスに垂らし始めた選手がいます。
 とても感じやすい選手です。ポニーテールのこの選手が先行しました。
 負けじと隣の選手も手の動きがエキサイト!
 マイペースで自分の胸を揉みしだいているのはロングのストレート。
 茶髪でリーダー格っぽかったお姉さんにはワインボトルもあげておいたので、
 得意気にボトルの首を挿入しちゃっております。確かにその硬さはアドバンテージでしょう。
 みんな体育会系のサークルでしょうか。負けん気が相当強いようです。
 誰一人として指の動きが落ちません。これはいい戦いだ。
 自分の世界に没頭するためか、あえてイヤラしい声を出してクネりながらよがっているのが左端の選手。
 着実にグラスに粘液を溜めていっているようです。
 今のところ横一線といってもいいこの勝負。優勝が誰になるのか、まったく先が読めません!

 って、思わず僕も盛り上がって実況しちゃったけど、
 ちょっと時間がたつと冷静になってきたよ。なかなか愛液って、グラス一杯になるほど
 出ないもんだね。うーん、僕がこれまで読んできた漫画とは、やっぱり違うんだなぁ。
(ふと大人になる瞬間)。

 するとオナニーに励むお姉さんたちの中からは、ちょっとズルをする選手が出てきちゃった。
 右から二番目の、髪にウェーブがかかったモデル系のお姉さん。
 さっきから、指を口に入れて湿らせてはアソコをイジってるように見せて、
 実は唾を指に伝わせてグラスに溜めてるみたいだよ。うむむ、色々考えるもんだね。

 そんな工夫に感心して、注意をしなかった僕がいけなかったのかな。
 勝手に「自分の液なら何でも注ぎ足してOK」って判断したリーダー格のお姉さんが、
 ボトルを抜き取って、グラスをテーブルに置くと、
 テーブルに上がってグラスの上にしゃがみこんじゃった。
 あっ、もしかしてアナタ、あ、ああ〜っ!
 このサークルのキャプテンなのかな?他のみんなに負けるわけにはいかないっていう意地のせいか、
 テーブルの上でグラスにオシッコ。。。
 一気にレースの先頭に踊り出ちゃった。

 まったく、みんなして、レストランを何だと思ってるんだ(ちょっと義憤にかられてみる)!
 せっかくのセクシーなオナニー競争だったのに、
 他の子たちまで負けじとテーブルにあがりこんじゃう始末。
 元気な女子大生グループの、このあんまりにもみっともない姿に、色気も何も吹っ飛んじゃったよ。

 あ〜あ。みんな、「競争が終わったら、仲直りにそのグラスで乾杯」ってルール、
 ちゃんと知った上でこんなことやらかしてるのかな?
 あ、まだ「思い出させ」てないか・・・(ヒドい?ゴメンね)。

 見てられなくなって、僕が店内の他の様子を確認しようとすると、
 さっきのマネージャーと本多さんの、はしゃぐ声が聞こえてきたよ。

「ほらっ、なんかこんな感じじゃなかった?」

「きゃー、さすがマネージャー。確かにこのあたりに付けてた気がしますぅっ!」

 見ると、裸のマネージャーとウェイトレスさんは、50センチぐらい離れて向かい合って、
 マネージャーのパンツの両端をお互いの股間に挟んでたんだ。
 腰を前に出して内股に力を入れて、両方に引っ張る二人の間で、花柄のパンティーが伸びてる。
 自信を持って両手を腰に当てて威張るマネージャー。
 両手を叩いて喜ぶウェイトレスさん。
 こっちの景色はやっぱり和みますねー。
 まだ正解を思い出せないみたいだけど、嬉しそうだし、まぁ、いっか?


 。。。

「あれが『記憶の花』、マンザレクの効用だ。ちなみにこの草は根っこも使えてな。
 『マンザレクの根』ってのは煎じて飲ませると、与えた偽の記憶を3年間定着させられるんだ。
 そんな訳で、準備にはちょびっとだけ手間がかかるが、なかなか強力な草なんだ。
 今では上物を花びらから根っこまで揃えるのはちょっと難しくなってるがな・・・。」

 お店にいた間、厨房でビールばっかり呑んでたピンプルは、すっかりご機嫌。
 家に帰る僕の肩で、ご高説をたまわってくれてる。
 僕もレストランを出て、大満足で家に帰る途中だよ。
 お店のみんなには、身だしなみを整えた上で、全部綺麗に忘れてもらっちゃった。
 後始末も簡単なもんだね。散々サービスを受けちゃったから、レジでは財布にあった2500円、
 全部本多さんに渡してきちゃったよ。魔法使い様なんだから、これぐらいは払っておかないとね〜。
 あ、そうだ。女子大生のグループには、洗面所で口をしっかりゆすいでもらったよ。
 アフターケアも万全。これでこそ、正統派ピンク魔術師だよね。

 それにしても、やっぱりお洒落なお店には綺麗な人が集まるもんだね。
 本多さんとか、また会いたいなぁ。通っちゃおうかな・・・。

「おい、コゾー。お前んち、今日は門灯も家の中の電気も消えてるみたいだな。
 オフクロさん、外出中か?」

 ピンプルがしゃっくりしながら、酔った声を出す。

「あっ、そうそう。今日は父さんが出張中なのをいいことに、友達と旅行だって言ってたよ。
 ・・・あっ、マ、マズい〜!」

 僕は思わず大声を出しちゃった。
 肩でピンプルが両耳を押さえてひっくり返る。

「テメエ、急にデッカい声だすんじゃねえっ!
 どうしたってんだ。」

「今朝、母さんが、夕飯は外で食べていらっしゃいって言ってたんだった!
 僕、そもそもさっきのお店に、スパゲティ食べるつもりで入ったのに、
 カルピスソーダしか飲んでないよ〜。」

「でも金は、きっちり払ってたな。」

「エ・・・、エッチなことばっかり気をとられてて、夕飯のこと、
 すっかり忘れてたよ。」

「・・・・・・・。
 一応はっきりさせとくが、それはマンザレクの効用とは全く関係ねえぜ。
 テメエのエロボケのせいだ。自分でなんとかするんだな。」

 グ、グ〜ゥゥッ!

 お腹がなっちゃった。意識しだしたら、急にお腹がペコペコに感じられてきちゃった。
 ど、どうしよう。お金もないし、晩御飯もないよー。

「ピンプルゥ・・・。もう一回、さっきの草を出してよ。
 さっきのお店に行って、さっきのお金でスパゲティ注文してたことに・・・。」

「さっき言ったろ?あの草は希少で、そんなにあるわけじゃないんだ。
 さっきのでおしまい。テメエの忘れっぽさの責任はテメエでとれ。
 大体、テメエは他人の記憶を云々する資格がねえんじゃねえか?」

 そ、そんなこと言わないで、何とかしてよ〜!
 はぁ〜っ、お腹空いた・・・ホント、魔法の修行も楽じゃないよ。

 
 


 

 

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