M.A.A.M.


 

 

辿り着けない頂上 〜ウェイトレス加奈子〜

「いらっしゃいませ」
 恭一が中に入るとすぐにウェイトレスが来る。恭一の顔を見ると「あ」と小さく声を出し、すぐににこにこと親しげな笑みを浮かべながら席に案内してくれる。顔見知りの店員だ。恭一は最近、学校が終わるとよくこのファミレスを訪れていた。もちろん一人暮らしをしているせいもあったが、彼が家から遠いこの店に週4〜5回も通うのには理由があった。そう、今回の『獲物』の為である。
「ご注文の方は・・・いつものでよろしいでしょうか?」
「あ、うん」
「は〜い♪・・了解でぇす♪」
「もうすっかり覚えられちゃったねぇ・・・」
「あはは♪そりゃそうですよぉ。だって、お兄さんいつも私と会うじゃないですかぁ♪」
「はは、そういえば確かに」
 彼女は小型の外部端末に『いつも』の注文を入力しながら答える。恭一とのお喋りを楽しんでいる彼女が今回の獲物だった。
「じゃ、すぐに持ってきますね♪」
 そう言って席を離れる彼女。恭一は彼女のうしろ姿を見ながら彼女を見つけた時のことを思い出していた。



 3週間程前、恭一は検索に引っかかった女の子の中から適当に一人を選び出した。ちなみに検索材料は某ファミレスの名前である。
「お?この女けっこう可愛いじゃん。どれどれ・・・」
 ショートカットとセミロングの中間だろうか?すこし余る髪を左右に縛った髪型で、顔の輪郭自体はすこし長めでキツそうな感じもするのだが、なぜか可愛らしく見える。人懐っこい瞳のせいだろう。全体的な感じはスレンダーといった表現ですむ範囲。その画像を見て気に入った恭一は、彼女の個人データに目をやる。
「・・・は?」
 ある項目を読んだとき、思わず凍り付く恭一。

  下島 加奈子
  SXX.5.20.
  XXX高校
  T156 B72(B) W59 H65
  ・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・
  自慰行為の回数 週10回以上

「じゅ、10回って・・・えぇ!?」
 信じられなかった。今までに多くても毎日、というデータしか恭一は見た事がない。それに、いくら見知らぬ相手とはいえ、検索されたデータ自体を見れば普段はどことなく納得できるようなデータである。
 しかし、彼女の場合は、今目の前にあるデータを見てもどこからもそんな事は推測できない。
「ふぅ〜ん・・・こりゃおもしろいや」
 恭一は彼女をターゲットに決めた。そうと決まれば早速設定なのだが・・・。
(ん〜・・・せっかくだからこの回数を生かしたよなぁ・・・)
 ぶつぶつと唱えながら彼女と楽しむ設定を考えている恭一。5分程だろうか。恭一の頭の中にある考えが浮かぶ。
(よし・・・せっかくだからとことん欲求不満にしていじめるか。したらまずは・・・大好きなオナニーは・・してもいいけど・・・何があってもイケないようにしてっと・・・・よしっ、次〜♪)
 恭一は他のキャストを検索し、設定を書きこんでいく。
(こいつとこいつと・・・・これくらいでいいかな?・・・Xデーまで毎日加奈子に痴漢させて・・・それから・・・加奈子の感度のパロメーターは最大値・・・っと。決定〜♪)
 痴漢の設定をコピーアンドペーストで数日分に増やし、最終日にはさらにいくつかの項目を書き足す。
 最終日の日付はもちろん今日であった。




「・・・以上でご注文の品はおそろいでしょうか〜?」
「え?あ、うん」
 彼女の声でふと現実の世界に呼び戻される恭一。びっくりした、といった恭一の様子に彼女はクスクスと笑っている。
「考え事ですか?何考えてたんでしょうね〜♪」
「はは・・・ちょっと、ね。君の事考えてた」
「え〜!も、も〜、うまいんだからぁ♪」
「いやさ、だってそんなに汗かいて、今日は忙しそうだなぁって」
「え?あ、いや、まぁ・・・そうなんです・・あはは♪」
 言われてみれば彼女は汗だくである。もちろん恭一はそれがそういった類の汗でないことは知っているし、その原因も知っている。これは今日の設定の効果なのだ。
「それに・・・なんだか顔赤いよ?さっきからちょっと足もふらふらしてるし・・・もしかして風邪でもひいたとか?」
「よく見てますね〜・・・あはは♪でも、違いますよ♪ちょっと疲れてるのカナ?」
「あ、なる程。でもそういえば、今日来るときに電車で同じ車両に乗ってたんだけど・・・気づいたかな?XXX駅から乗ってるでしょ?」
「えっ!そ、そうだけど・・・お、同じ電車、って・・・み、見てたんですか・・・?」
 ギクリとしたのだろう、見ていてわかる程に真っ赤になる彼女。もちろん今日も痴漢されていたのだから、「見てた」はその事だろう。
「うん。なんだかずっとうつむいてたでしょ?けっこう辛そうにしてたけど・・・大丈夫だった?」
「あ、あはは・・・ちょっと・・・乗ってるのが長いから・・・」
 乾いた笑い声と共にそう言う加奈子。
「そうなんだ?大変だねぇ」
(そりゃ辛いわな。始発駅から終点までずっと生殺しで嬲られつづけてるんだから。おまけに今日は・・・)
 恭一はふと思い出したように続ける。
「そう言えばさ、今日後ろにおっさんが立ってなかった?」
「え?たぶん・・・なんでですか?」
「いやね、そのおっさんこれ落としていったんだけど・・・何か知らない?」
「えっ!」
 恭一がポケットから取り出したものを見た加奈子は目を見開いた。それもそのはず、それを彼女が知らないわけがないのだ。バイブのリモコン・・・痴漢にそれでバイブを操っているのを加奈子に見せるように書きこんでおいたのだ。恭一があらかじめ痴漢に持たせておいたもので、小さいながらもかなり強力なうえに、小さなクリップ状のものがクリトリスを摘み上げたまま固定するようにしてある。あの汗、脂汗はコレのせいだろう。ちなみに手元で強弱をつけられるタイプで、今はスイッチを切ってある。今回のために改造しておいたもので、彼女はそれでさんざん車内で嬲られた挙句、恭一の設定のためにそれを取り出さないままでここにいるのだ。恭一は加奈子が思わずあげてしまった驚きの声を無視して続けた。
「もしかしたらさ、このスイッチいれたら何か起こるかも知れないじゃん。ちょっとためしてみない?」
 加奈子がゴクリと生唾を飲むのがわかる。おそるおそる、といった感じで彼女は言ってくる。
「そ、そんな事・・・ないと・・・思います・・・」
「いや、あのおっさんスゲェ怪しかったからさ。なんかあるかもよ〜♪ねぇ、やってみようよ?」
「あ、で、でも・・・他のお客様の注文を取らないといけないから・・・」
「あ、ちょうど俺注文もしたいからいいじゃん」
「そ、そんなぁ・・・」
 ぬけぬけとそう言った恭一のその言葉に愕然とする加奈子。もう半べそをかいている。が、恭一は容赦なくそのまま続ける。
「じゃあいいかな?スイッチ入れるよ?」
「えっ、あっ!ちょっ、ちょっと待っ・・・」
 カチッ
「ひぃあうぅっ!!」
 その瞬間彼女は凄まじい嬌声をあげてひざから崩れ落ち、テーブルに突っ伏してしまう。彼女の叫び声にまわりの客もいくらか反応している。
「えっ、あ、あれ?どうしたの?」
 恭一は驚いた風に声をかける。
「ひっ、あっ、な、なんでも、なひぃっ!」
「え・・・でも今叫んで・・・」
「い、いひゃぁ・・・な、なんでもないのぉ・・・ひぃうっ!」
 彼女は床に座りこまないように机に必死にしがみついている。つま先立ちで震える膝と時折跳ね上がる腰が彼女を襲っている快感を想像させる。
「で、でもみんなこっち見てるって。いったいどうしたってのさ、そんなカッコで?」
「ら、らめぇ・・・な、なんでもないのぉっ!い、今、テぇブル、拭いて・・ヒッ!」
 なる程、確かにそう見えないこともない。ピクピクと震えながら彼女は相変わらず机にしがみついている。が、よく見ればそれだけではない。彼女は机の角に自らの股間を擦りつけている。スイッチを入れて数分と経っていないのにどうやら頂点に近いところまで上り詰めているのであろう。いや、実際にはいつもならイッているのだろうか。が、今はイケない。ここからが恭一の『設定』の真のスタートだ。
「あ、でもいいよ。机そんなに汚れてないし・・・なんかきつそうだからさ、やめていいよ?」
「ひやぁ、や、やめられないのぉっ!も、もう少しだからぁっ!ひっ!」
「え、なにが?なにがもう少しなの?それに・・・やめられないって・・・」
 『しまった』という表情が見て取れる。おそらく自分で言ってしまった言葉に対してだろう。恭一が彼女に言わせているのだ。設定では「自分と話す時には欲求の望むままに正直にすべてを話せ」としかしてないのだから、これが彼女の本心なのだろう。
「あ、あのっ!も、もう少しで、イ、イケるんです、あぁっ!だ、だから・・・ひっ!」
 彼女の顔には当惑の表情がありありと浮かんでいる。それはそうだろう。
「い、行けるって・・・何処に?」
「そ、そうじゃなくて・・・ひっ!も、もう少しでぇ、あぅっ、イ、イケるのにひいぃっ!あ、あそこ、擦りつけるのがやめられないよぉっ!」
 彼女は必死に首を横に振っている。きっと違うと言いたいのだろう。恭一にしてみればその姿はなかなか滑稽で笑えるところだが・・・。
「え、えぇっ!あそこって・・・あ、そっか。わかったよ♪」
「え、えっ?」
 恭一の答えが理解できないのだろう。本心で話しているはずの彼女が聞いてくる。恭一はあくまで何も知らないでいるつもりである。彼女の耳元でそっと囁く。
「トイレ、でしょ?だからあそこなんだね?ほら、立って立って!連れていってあげるからさ。も〜、そんなのだったら恥ずかしがらないで言ってくれればいいのに。なにも行けなくなるまで我慢しなくてもいいじゃないか」
 そう言って恭一は加奈子の体を無理やり机から引きはがす。
「あぁっ、ち、違いますぅ!ト、トイレじゃないのぉっ!は、はやくイキたいだけなのぉっ!」
 首を横に振りながらもそう主張する加奈子。
「じゃあどこに行きたいの?『下島さん』?」
「違っ・・・あ・・・え?」
 加奈子は自分の言葉に戸惑う。おそらく自分が思っているとおりの言葉が喋れる事に気づいたのだろう。
 恭一は『下島さん』という呼びかけを『自分の欲望の・・・』という設定の切り替えスイッチに設定していた。
「ねぇ、どこ?」
「え、えっと、そ、その、そのぉ・・・」
 急に自分の意志で話せるようになったものの、どうにも言葉が見つからない。今までに言ってしまった言葉を考えればそれは当たり前だろう。必死に言い訳を考えている様が可愛らしい。恭一はそのまま畳み掛ける。
「ね?トイレでしょ?いますぐ連れていってあげるから安心してね♪」
「は、はい・・・」
 加奈子はそう頷く。恭一は加奈子を連れてトイレのある方向へ向かう。足にまったく力の入らない加奈子を連れて行くのはけっこうな骨であったが、どうにかたどり着く。
「ふぅ・・・ココだね。どう?これで大丈夫だよね?」
 加奈子を女子トイレの前に立たせ、そう言う恭一。それと同時にポケットの中で一気にリモコンの目盛りを最強まで上げる。
「ひいぃゃぅっ!!!」
「ど、どうしたの?『下島さん』!?」
 すぐ様設定を再開させる。
「も、もうらめぇ・・・う、動け、いひぃっ!ないれすぅ・・・あぅっ!イ、イカせてぇ・・」
「行かせてって・・・俺が付いててあげなきゃ駄目?そうすると・・・男子トイレじゃなきゃ駄目かぁ」
 言うが早いか、恭一は加奈子を半ば引きずるようにして男子トイレに連れ込む。加奈子はと言えば、襲いかかる快感のせいで抵抗する事が出来ない。
「ひ、ひひゃぁ・・・」
 股間を押さえながらびくびくと震えている加奈子を個室に押し入れ、鍵を締めてからドアにもたれかからせるようにして立たせる。
「ほら、ちゃんと立って!『言うこと聞かないと』ちゃんとさせてあげられないよ?」
 この『言う事を聞かないと』もスイッチにしてある。ここから先は加奈子は恭一の口頭の命令に従うようにしてある。体の自由を奪われた加奈子の自由になるものは思考能力のみであった。とはいえ加奈子の思考まで奪っては面白くないので、快感に流されて『壊れ』ないようにしてある。
「は、はひぃ・・・」
「ん。じゃあ下着を脱がさなきゃだからスカート自分でめくってごらん?」
「わ、わかりましたぁ・・・」
 加奈子の瞳から恥ずかしさのあまり涙がこぼれる。もはや先程までと違い、首を横に振る事すら出来ない。ゆっくりと加奈子の制服・・・淡い黄色のジャンパースカートに白いブラウスと、同色のエプロンをかけている・・・のスカートが上がって行く。やがて加奈子の下着が露になる。白いコットンの下着だ。
その中央部はすでにぐしょぐしょに濡れており、異様なまでに溢れた愛液はすでに腿にまで垂れてきていた。
「うわぁ・・・もう我慢できなかったんだね?でも・・・君が我慢してたのはトイレじゃないみたいだね。コレはどう見ても違うよ?ホラ・・・」
 恭一はぶるぶると震えている彼女の腿を伝う愛液を指で擦り取り、にやにやしながら加奈子の目の前で、人差し指と親指でそれをこねくり回す。にちゃにちゃと淫猥な音が男子トイレに響く。
「あぁっ!そ、そうですぅ・・・い、いやらしい事・・・が、まんして、ひっ、ましたぁ・・・きょ、今日はお客様に、バ、バイブのスイッチを拾っていた、頂けて、嬉しいですぅ!」
(…やっぱ『お客様』の方が気分出るよなぁ♪)
 恭一が『言う事を・・・』の効果についでに足しておいた設定もきいている。いつもどおりに『お兄さん』のままで呼ばれてしまうといまいち自由を奪っている気がしないと思って書き足しておいたのだ。
「やっぱりこれはバイブだったんだね?君のここ・・・さっきから動いてるもんね。君のなの?これ」
 下着の一部分が盛り上がっているのを指差しながら恭一は言う。
「ち、違いますぅ・・そ、それは痴漢の人が・・・」
「へぇ?じゃあ俺が見てた時、触られてたんだ?気持ち良かったかい?」
「は、はぃ・・・で、でもイケなかったんですぅ・・・」
「そうなんだ?あ、でもさ、痴漢に付けられたんなら取っても良かったんじゃない?なんで取ってないの?」
「そ、それ、は・・・」
 加奈子はその質問には答えない。本心から言いたくない事なのだろう。それに恭一は『取らない』としか設定していないのだから彼女の中には彼女なりにその理由があるのだろう。恭一はどうしてもそれが聞き出したくなった。
「正直に言ってごらん?」
「あ・・・そ、その・・・こ、こんな形のは・・・始めてだったから・・・」
「へぇ・・・それにしても『こんな形のは』って事は他にもいくつかバイブ持ってるんだ?」
「そ、そうですぅ!ま、毎日それでオナ、ニーばっかりしてる、いや、らしい私をいじめて・・・イカせて下さいぃ!」
 身に覚えがある告白の数々がよほど恥ずかしかったのだろう。『設定』で動けないはずの加奈子の身があきらかに強張っているのが解る。しかし聞いてもいないのに『イカせて欲しい』などとと言うという事はもう我慢できないという事だろう。恭一はそこまで加奈子を追い詰めている事に満足し、これ以上の質問は避け、そろそろ加奈子の希望に答えてやることにした。
「ふふ・・・あ、でも早く戻らないと怪しまれちゃうから、俺も一緒にイカせてもらうよ?それでいいかい?」
「は、はい・・・」
 カチャカチャと音をさせながらズボンの中からすでにいきり立っている自分のモノを取り出すと、恭一は手早くゴムを装着する。
「さすがに・・・当たっちまったらやばいしね・・・よっと♪さ、じゃあ君も脱いで。それで・・・そうだな、ここに座って、自分で足を持って広げてごらん?」
 恭一の指示に従い、言われた通りに便座に座り、自分の手でM字開脚のポーズをとる加奈子。濃い目の恥毛に覆われた秘部の中でしっかりとバイブが食いついているクリトリスが痛々しい程に勃起している。
「こ、これでいいですかぁ・・・」
「ん♪そうだね。じゃあ・・・前戯ナシでしちゃうけど・・・まぁ大丈夫だろな。だってこんなにべちょべちょだもんね?」
「は、はい、大丈夫ですぅ・・・だ、だから・・・は、はやく挿れて下さいぃ・・・」
 瞳から見てとれる感情では明らかにこれから起きるであろう事を拒んでいるのに、自分の口先から綴られる言葉たちは自分の意志と関係なく・・・いや、身体はそれを望んでいるのだろう。しかし尋常であれば絶対に口に出せないような恥ずかしい事をただの客である恭一に告げる。何も知らない加奈子にすれば、今彼女が言っている全ての事は加奈子が望んでしていると恭一に思われていると思っているだろう。その屈辱の中で彼女は何もできないでいる。その事を想像しただけで恭一は射精してしまいそうな程に興奮してしまう。恭一はすでに白っぽく濁り始めている愛液を吐き出している彼女の入り口に自分のモノをあてがう。
 まだ突き入れる事はしない。ゆっくりこねるように先端で彼女の秘部をなぞりまわす。
「あぁっ・・・はぁっ・・・は、はやくしてぇ・・・」
 モノが敏感な部分に当たる度にのけぞる加奈子。恭一はその反応を十分に堪能し、狙いを定めるようにして、先端が離れるぎりぎりまで腰を引く。
「じゃあ・・・挿れるよ?・・・そらっ!!」
 『そら』・・・このキーワードによって彼女に今まで書き込まれていた設定・・・『なにがあってもイケない』がとかれる。解除と同時に恭一のモノが加奈子の中、最奥を思いきり突く。
「あきゃうぅっっっ!!」
 たった一突きで加奈子はあっけなく昇り詰めてしまう。内腿の筋が浮きだし、ぴくぴくと震るえている。が、恭一はこれで終わらす気など毛頭ない。テクニックなどよりも、とにかく奥まで突き入れる事を念頭にがむしゃらに腰を動かし続ける。
「あっ!あいっ!きゃうぅっ!ら、らめっ!」
 一突きごとに面白いように昇り詰める彼女。およそ3週間ぶりにイク事を許された彼女の身体は本人の意志などお構いなしにやっと許された解放を楽しむ。
「おいおい、まだ挿れたばっかりだよ?何イッてるのさ?」
「だ、駄目ぇっ!と、とまりっ!あきぃっ!止まりませっ!んんっ!」
 恭一の問に答えるのもやっとなのだろう。もはや悲鳴のようになってしまった台詞は恭一をさらに高ぶらせる。びちゃびちゃと派手な音をたてて飛び散る愛液はもはや本当の洪水状態だ。だんだんとずり下がってしまい、彼女の頭上で注挿が行われている状態になっいる。白く濁ったいやらしい飛沫は彼女の涙とともに頬を汚す。クリトリスに食いついたままのバイブがぷらぷらと揺れているのがなんともいやらしい。
「はははっ!加奈子のお汁、お漏らししたみたいだよ?」
「い、嫌!言わないでェ・・!!・・・ぎっ!・・・あぃっ!・・・」
 やがてピストン運動を重ねる内に加奈子の反応は静かなものへと変わってきていた。上り詰める度に叫びが上がるのみで、もはや喘ぐことすら出来ないようだ。恭一はそろそろ訪れそうな自分の絶頂を、歯を食いしばって抑え込みながらフィニッシュへと向かう。
「ほらっ!イクよっ!」
「い、いひゃぁっ!お客様っ、らめぇっ!加奈子、し、死んじゃいますぅぅっっっ!!」
 恭一は腰の動きを可能な限り早める。
「お、おぉ・・・うぁッッッ!」
「あきゃうっ!!」
 恭一が雄叫びとともに果てるのと、加奈子が奇声をあげて仰け反るのは同時だった。加奈子が恭一をぎりぎりと締め付けるのがわかる。はぁはぁとすっかり荒くなってしまった息を恭一はゆっくりと整え、自身を加奈子からそっと抜く。
「へぁ〜・・・俺も3週間ぶりで溜まってたからなぁ・・・よくでてるわ」
 自分の放出した量に苦笑しつつそれを始末し、身繕いを終える。加奈子の方はと言えば、白目を剥いていまだ失神から覚めていない。だらしなく開けっ放しになった口元からはよだれ・・・というか泡を吹き、時折いきおいよく体を跳ねさせている。おそらくまだ動いているバイブのせいでイキ続けているのだろう。
(アイタ〜・・・さ、さすがにためさせ過ぎた・・・カナ?これ・・・止めといてあげるか・・)
 加奈子の耳元に口を寄せると、恭一はぼそぼそと『設定解除』のキーワードをささやき、バイブのスイッチを切ってやる。ほんの少しの間をおいて、加奈子の身体から力が抜けて自分で持たせていた両足がおりる。
 成功した証拠だ。感度の方も元に戻ったせいか、痙攣も止まっている。
(へぇ・・・失神とかしてても声って聞こえるんだな・・・)
 妙なことに関心しつつ安心する恭一。もしも解除ができないようなら急いで帰って『M.A.A.M.』にアクセスしなければならないところであった。
「んじゃ、俺食事があるからまたね〜♪あ、それはあげるから♪」
 そう言って、バイブのスイッチを加奈子のエプロンに付いているポケットに押しこむ。恭一は自卓に戻り食事をとると、あっさりと会計を済ませ、店を後にした・・・。





(あの後どうなったかねぇ・・・)
 帰りの電車の中、恭一はうとうととしながら加奈子の事を考えていた。あの時設定解除とともに加奈子の記憶は書き替えるように設定しておいた。内容は『バイト前に痴漢され、そのお土産に我慢できなくなり女子トイレでオナニーの果てに失神してしまった』である。恭一に関する記憶はほぼ100%消してある。
(ま、『女子トイレ』ってのが俺のギャグセンスの賜だよなぁ・・・あいつきっと『きゃ、恥ずかしいわ♪』ってな程度のノリで出てくるんだろうけど・・・その後がなぁ・・・)
 苦笑している恭一は知らないが、加奈子は目が覚めた後にまさしく恭一が考えていたような気で個室を出て、男性2〜3名にばったり遭遇して大恥をかく羽目にあったのだった。
(おっと・・・思い出してたらまたムラムラと・・・俺も回数イッときゃよかったか・・・?また・・・明日も別な奴で楽しむかぁ・・・♪)
 恭一は新たな『設定』を考えつつ、心地よい眠りに落ちていくのだった・・・。

 
 
< つづく >


 

 

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