失われた4月


 

 



 校門から校舎へと続くまっすぐな道の、左右に並んでいる桜は六分咲といったところだった。
 せっかくなら満開の中を歩きたかったな。そんな贅沢なことを考えてしまってしかたないと思う。
 だって、今日は私――脇坂倫(わきさか・りん)にとっては、大切な入学式なのだから。
 歩いている少し先に見える瀟洒なデザインの校舎は、この辺りの女の子達にとっては憧れの聖麗女学園のものだ。
 歴史あるお嬢様校として、そして全国でも有数の進学校としても有名だ。
 奇跡的に合格した私が、これから3年間通う校舎。
 ものすごく努力はしたけれど、受かるなんて思っていなかっただけに、喜びもひとしおだ。
 学園の建物や雰囲気もすごく良いだけれど、聖麗学園の制服はとても素敵だった。
 街で見かけては着てみたいと思っていた、時代を感じさせるクラシックなデザイン。
 憧れていた可愛い制服に身を包んだ私の足取りも軽い。


 昇降口の少し前、クラス分けの大きな看板の傍に立っているのはリボンの色から2年生の先輩達だ。
「ごきげんよう、新入生のみなさん」
「クラス分け表を受けとったら、講堂のほうへ向かってくださいね」
「何かわからないことがあれば上級生に聞いてください。みなさんとは違う色のリボンを身につけているはずです」
 楚々とした雰囲気の先輩達が、真新しい制服に身を包んだ私達新入生を笑顔で迎えてくれる。
 柔らかな物腰、優しい笑顔。先輩達はみんなとても綺麗で、私もいつかあんなふうになれるのかな、なんてことを思ってしまう。


「うーん……」
 講堂から出ると、私は軽く伸びをした。
 長かったはずの入学式も、緊張のせいかあっという間に感じていた。
 クラス分け表ごとに分かれて向かう教室。
 艶やかに磨かれた木造の廊下を、自分もお嬢様になったような気持ちで、しずしずと歩く。
 飾り気もなくシンプルだけれど、品の良さが滲んでいる。
 こういう小さな事の積み重ねが、今までとは全く違う生活が始まるんだということを実感させてくれる。
 とはいえ……大声で話をしたり、居眠りしたり、スマホを弄っている子もいない。
 うう……なんだか、私だけ場違いかも……。
 そんなふうに不安を感じてしまうくらい、空気が違っていた。
 同じ学校から進学した子は誰もいないから、右を見ても左を見ても見知らぬ人達ばかりだ。
 ここでしっかりと話をして、仲良くなれる人を見つけないと、これからの高校三年間を楽しく過ごすことはできなくなる。
 おしとやかに、穏やかに。
 呪文のように繰り返しながら、教室で自分の席に座ると、姿勢を正して先生を待つ。
 チャイムの音が聞こえると、出席簿を手に先生が教室へと入ってきた。
 うわ……美人。でも、少しだけ怖そう。
 肩のあたりで切り揃えられている黒髪は、さらさらですごく柔らかそう。
 お化粧は最低限で、よく見ればしていることが分かるくらい。でも、それが品の良い雰囲気の先生にはとても似合っていた。
 たぶん、私とそんなに年が離れていないと思うけれど、スーツをピシッと着こなしていて、仕事のできる大人の女性っていう感じがした。
 私には姉妹はいなけれど、もしも上伊那先生だったら、きっとしっかりもので面倒見の良いお姉ちゃんって感じになるんじゃないかな、なんて思う。
「みなさん、入学おめでとうございます。本日、この後の予定ですが、明日からの予定や諸注意についての連絡と、自己紹介です」
「「「はいっ」」」
 最初からそう決まっていたかのように、みんなが声を揃えて返事をする。
 ……私は間に合わなかったので、口だけ動かして声を出さなかった。
 いけないいけない。次からはちゃんとしなくちゃ。
 教科書の受け取りや、レクリエーションなどについての説明が終わると、いよいよ自己紹介だ。
「それでは、最初に自己紹介をしてもらいましょう。とはいえ、いきなりでしにくいでしょうから、まずは私からさせてもらいますね」
 すごく綺麗な姿勢で一礼をすると、教室をゆっくりと見回す。
 先生の視線を受けてか、みんなの背筋も自然と伸びていた。
「私は、あなた達の担任をすることになりました上伊那理都(かみいな・りと)と申します。あまり厳しいことを言うつもりはありませんが、締めるところは締めていくつもりですので、覚悟しておいてくださいね」
 上伊那先生が笑いかけてくれたことで、教室に満ちていた緊張がほどけていくのを感じる。
 ……よかった、思っているよりも優しそう。
「次はあなた達の番ね。それでは、出席番号1番の相羽(あいわ)さんから――」
 自己紹介が始まった。
 こういう時、私はいつも最後のことが多い。それだけに心の準備をする時間があるとも言えるのだけれど……。
「出席番号6番、ボクの名前は佐村瑠璃(さむら・るり)だよっ。長距離が好きで、陸上部に入るつもりなんだ。すっごく楽しいから、みんなも一緒に運動しようよっ!」
 陸上をやっているからか、すらりとした体つきで足も長い。短く切りそろえられた髪はところどころ跳ねていて、好奇心に輝く大きな瞳とあいまって、女の子というよりも少年という雰囲気だ。
「出席番号12番 那波七海(ななみ・ななみ)です! 上から読んでも下から読んでも……って、似ているけど違うから、気をつけてね♪ ナナとかナナミとかナナナナとか好きに読んで♪」
 名前をネタにして、みんなの笑いを誘っている。すごいなぁ。私には絶対にできないよ。
「中学の時は吹部でホルンをしてました。あ、歌うのも好きです。カラオケに行く時とか、声をかけてね!」
 ナナミさんが話すのに合わせて、短めにまとめたポニーテールがぴょこぴょこと揺れる。
 くるくると変わる表情は明るくて、誰とでもすぐに仲良くなれそう。
「出席番号16番 野神陽香(のがみ・はるか)と申します。趣味は読書です。最近は大正、明治の日本文学が好きで、よく読んでおります」
 長い髪を三つ編みにして、片側に垂らしている。少し垂れ目でおっとりとした雰囲気のまま、口調も少しゆっくりだ。
 恥ずかしそうに顔を少し伏せて、耳まで赤くしているところから、人づきあいはあまり得意じゃないのかもしれない。
「出席番号18番 羽倉姫(はねくら・ひめ)。中学の頃は風紀委員として活躍していました。高校では生徒会に入るつもりです」
 すごく整った顔にはあまり表情がなく、まるで精巧な日本人形のような雰囲気だった。
 ボブカットの黒髪はさらさらで、銀縁の眼鏡がよく似合っているし、その奥にある切れ長の目は少し鋭くて、深い知性を感じさせる。
 上伊那先生とちょっと似てるかもしれない。
「出席番号22番 矢井田輝美でーす。まだあまり有名じゃないけど、読モをやってまーす。みんな、応援よろしくねー」
 洗髪は禁止されているから、地毛なのか。少し赤色がかった髪は、緩やかに波打っている。読者モデルをしているだけあって、胸もお尻も大きすぎず小さすぎず、腰はぐっとくびれていてスタイルがすごく良い。
 段々と近づいてくる順番に、せっかく少し落ちついていた鼓動も、緊張で早まっていく。
「出席番号29番、脇坂倫です。私は特に人に誇れるような特技や趣味はありません。できることは一つだけです。高校では、たくさんの友達を作りたいと思います。よろしくお願いします!」








 空は薄曇りで、風は少し肌寒い。こういうのを花冷えって言うんだっけ?
 せっかく、校門から校舎へと続く道の左右に並ぶ桜は8分ほど咲いているのに、どこか元気がないように見える。
「晴れていれば、きっともっと綺麗だったのに……」
 文句を言いたくなるのもしかたない。
 だって今日は、私の人生においてもハレの日――聖麗女学園の入学式だ。
 憧れて、望んで、努力して、奇跡的に合格した。
 聖麗女学園は地元でも人気の歴史のある学園だ。お嬢様の育成と教育について力を注いでいて、卒業生は良妻賢母として、様々な会社や男性達に引く手あまただ。
 これから私もそんな学園の一員として、聖麗女学園の学生として、恥ずかしくない教育を受けるのだ。
 学園の建物や雰囲気もすごく良いだけれど、聖麗学園の制服はとても素敵だった。
 街で見かけては着てみたいと思っていた、時代を感じさせるクラシックなデザイン。
 スカートは膝上なのは、ちょっともったいない。もう少し長いほうが、お嬢様っぽいと思うんだけど……
 とにもかくにもずっと憧れていた制服に身を包んだ私は足取りも軽く、入学式を行う講堂へと向かう。


 クラス分けの大きな看板の傍に立っているのはリボンの色から2年生の先輩達だ。
 さすが2年生ともなると、制服の着こなしも違う。 
 スカートはより短く、上着は袖を無くしてノースリーブのようにして、健康的な脇が露わになっている。
「ごきげんよう、新入生のみなさん」
「クラス分け表を受けとったら、講堂のほうへ向かってくださいね」
「何かわからないことがあれば上級生に聞いてください。みなさんとは違う色のリボンを身につけているはずです」
 明るく解放的な雰囲気の先輩達が、真新しい制服に身を包んだ私達新入生を笑顔で迎えてくれる。
 先輩達はみんなとても綺麗で、私もいつかあんなふうになれるのかな、なんてことを思ってしまう。


 入学式を終え、教室に入ると、みんな落ち着かないのか少しざわついている。
 チャイムの音が聞こえると、出席簿を手に先生が教室へと入ってきた。
 うわ……美人。
 肩のあたりで切り揃えられている髪は淡い栗色をして、ほんのりと波打っている。
 品の良いメイクは、先生によく似合っていて、同性なのにどきっとするほど綺麗だ。
 たぶん、私と同じくらいの年だと思うけれど、スーツ少しラフに着こなしているのも、大人の女性っていう感じがする。
 私には姉妹はいなけれど、もしも上伊那先生だったら、きっと、恋愛相談とかに乗ってくれて、一緒に遊びにいったりするような仲良しなお姉ちゃんだったはず、なんて思う。
「みんな、入学おめでとう。今日、この後の予定だけれど、これからのことの連絡と、自己紹介をしてもらうわね」
「「「はいっ」」」
 最初からそう決まっていたかのように、みんなが声を揃えて返事をした。
 今度は、ちゃんと一緒に答えられた。
 ……今度?
 また、何か変な感じがしたけれど、それもすぐに教科書の受け取りや、レクリエーションなどについての説明を聞くことに集中することで忘れていた。
 先生の話が終われば、いよいよ自己紹介だ。
「それじゃ、自己紹介だけど……いきなりだと、やりにくいわよね。だから、まずは私からさせてもらうわね」
 にっこりと笑って先生が自己紹介を始めた。
「これからあなた達の担任をすることになった、上伊那理都よ。まだセックスの経験人数は1人しかいないし、回数も6回しかしてないわ。不慣れのせいか挿入されると痛みのほうが強くてイケてないの。あなた達には、あまり厳しいことを言うつもりはないけど、セックスするにしても、最初から気持ち良いとは限らないから、覚悟しておいてね」
 いたずらっぽい笑みを浮かべる。
 ……よかった、思っているよりもエッチなことにも寛大そう。
「次はあなた達の番ね。セックスの経験人数と回数は必ず入れてね。それじゃ出席番号1番の相羽さんから――」
 自己紹介が始まった。
 こういう時、私はいつも最後のことが多い。それだけに心の準備をする時間があるとも言えるのだけれど……。
「出席番号6番、ボクの名前は佐村瑠璃だよっ。恋愛とかセックスとかあまり興味なくって、まだ処女なんだよね。趣味は長距離で、陸上部に入るつもりなんだ。走る時に下着を付けないと、乳首が擦れてジンジンして気持ちいいんだー。それに、服が汗で透けて周りに見られてるかもって思うと、ものすごぐドキドキするよっ。みんなも、一緒に運動しようよっ!」
 スカートはかなり短くて、すらりとした健康的な足を惜しげもなく晒している。
 ブラウスも薄目だ。自己紹介で言ったみたいに、下着はつけてないみたい。
 靴下もはいてないし、生足だ。スタイルが良いから、嫌味なく似合ってる。
「出席番号12番 那波七海です! 上から読んでも下から読んでも……って、似ているけど違うから、気をつけてね♪ ナナとかナナミとかナナナナとか好きに読んで♪」
 名前をネタにして、みんなの笑いを誘っている。すごいなぁ。私には絶対にできないよ。
「処女だけど……この前、初めて彼にフェラをしてあげたの。すっごく喜んでくれたんだー。中学の時は吹部で、鍛えていたので肺活量とか舌の動きとかに自信があります!」
 短めにまとめられたポニーテールが動きに合わせてぴょこぴょこと揺れ、くるくると変わる表情は明るく可愛いのに、フェラを――男の人のアレを口でしたことあるんだよね?
 そう思うと、薄ピンクの唇が、なんだかすごくいやらしく見えてくる。
「出席番号16番 野神陽香と申します。趣味は読書とオナニーをすることですわ。男性経験は一切ございませんが、今は道具を使ってクリトリスと膣を自分で開発しております。最近はBLやTLなどの本を読むようになりまして、他にも男性向けのエロ漫画への造形も深いと自負しております。淫らな物語、特に女の子が酷い目に遭うような話がとても大好きですの」
 目尻をとろりとさげ、熱っぽい吐息をこぼす。
 膝をモジモジさせているけれど、どこかからかブウウウウゥウンンと響く、低い音が関係しているのかな?
「出席番号18番 羽倉姫。処女。男なんか大嫌い。中学の頃は風紀委員として活躍していました。それが例えどんなものでも、ルールは絶対です。高校では女は男性に奉仕するのが当然だというルールについて、理解を広げていくつもりです!」
 銀縁の眼鏡がよく似合っているし、その奥にある切れ長の目の端にうっすらと涙が浮かび、すごく整った顔を苦しげに歪ませている。
 言っていることに矛盾もあるし、もしかしたら調子が悪いのかもしれない。
 上伊那先生みたいにすれば、もっと色っぽくなれそうなのに、もったいない。
「出席番号22番 矢井田輝美でーす。経験人数は3人。回数は15回ってとこ。読モの仕事をもらうために、寝ましたー。あ、それとまだ有名じゃないけど読モだと人気が足りないから、エロ配信を始めるつもりでーす。みんな、宣伝よろしくねー」
 染髪は禁止されているのに、髪は綺麗な金髪だ。ハーフ、じゃないよね?
 読モだけでなく、エロ配信をするつもりだけあってさすがに大胆な格好をしている。
 制服の胸元をかなり大胆に開いて、ブラが今にも見えそう。
 まあ、あれだけスタイル良いなら、誰に見せても恥ずかしくないんだろうな。ちょっと羨ましい。
 段々と近づいてくる順番に、せっかく少し落ちついていた鼓動も、緊張で早まっていく。
「出席番号29番、脇坂倫です。私は特に人に誇れるような特技や趣味はありません。できることは一つだけです。これから、たくさんの仲間を作りたいと思います。よろしくお願いします!」






「綺麗……」
 校門から校舎へと続くまっすぐな道の左右に並んでいる桜は、ほとんど満開だった。
 まるで私達の入学式に合わせて咲いてくれたみたい。
 そんなことを考えながら、桜を眺めながらのんびりと歩いていく。
 普段の私はもう少しがガサツだけれど、今日くらいはお嬢様っぽくてもいいよね。
 だって今日から私聖麗女学園の生徒になるんだから。
 憧れて、望んで、努力して、奇跡的に合格した。
 聖麗女学園は地元でも人気の歴史のある学園だ。お嬢様の性教育と調教に力を注いでいて、卒業生は優秀な××として……。
 ××って……なんだっけ……?
 って、考えてもしかないよね、うん。とにかく、様々な会社や男性達に引く手あまたのすごい学園なんだから。
 これから私もそんな学園の一員として、聖麗女学園の学生として、どこに出しても恥ずかしくないお嬢様になれるようになるのだ。


 クラス分けの大きな看板の傍に立っているのはリボンの色から2年生の先輩達だ。
 さすが2年生ともなると、制服の着こなしも違う。 
 スカートはパンツが見えるギリギリで、上も胸を強調するようにウエストは搾られ、おへそが見えるくらいに裾が短い。
 谷間を見せるように胸元を大胆に開いたり、脇毛がしっかりと見えるようなノースリーブだったりと、バリエーションも豊富だ。
「ごきげんよう、新入生のみなさん」
「容姿ランク別のクラス分け表を受けとったら、講堂のほうへ向かってくださいね」
「何かわからないことがあれば上級生に聞いてください。色々と経験を積みましたので、大抵のことには答えられるはずです。みなさんとは違う色のリボンを身につけているはずです」
 先輩達はみんなとても綺麗で、私もいつかあんなふうになれるのかな、なんてことを思ってしまう。


 その後、無事に入学式を済ませた私達は、クラス分け通りに自分の教室に集まっていた。
 何人かは入れ替わっているみたいだけれど、このクラスは美少女が多いから……あ、れ?
 今日が初めてなのに、入れ替わるってどういうことだろう……?
 ふと、そんなことを考えていると、教室の扉を開けて、びっくりするくらいに綺麗な先生が入ってきた。
 肩のあたりで切り揃えられている髪ははっきりとした栗色をして、パーマを強めにかけているのかくるくると波打っている。
 少し濃い目のメイクは、先生にとても似合っていて、同性なのにどきっとするほど綺麗だ。
 それにしても……すごくエッチな格好をしてる。
 スーツをの中には何も来てないのか、大きく開いた胸元からは、今にもおっぱいが零れだしそう。男慣れした大人の女って感じだ。
 さすが先生。男の視線の集め方もよく知ってるみたい。
 私には姉妹はいなけれど、もしも上伊那先生だったら、きっと、色々な男を家に連れ込んできて、エッチな着こなしを教えてもらったり、セックスや男関係のことの相談にも気さくに乗ってくれるような仲良しなお姉ちゃんかも?
 ……なんて思う。
「入学、おめでと。まずはお互いのことを知るために、自己紹介を……と言いたいとこだけど、いきなりだとやりにくいでしょうから、まずは私からするわ」
 にっこりと笑って先生が自己紹介を始めた。
「あなた達の担任をする、上伊那理都と言います。25才、公衆オナホを始めたばかりよ。セックスの経験人数は6人で、回数は74回ね。最近はちゃんと膣イキも覚えたわ。どんな男が相手でも、望まれれば股を開いて性処理をするのが大好きなの。みんなもそう遠くないうちにそうなるだろうから、覚悟しておいてね」
 そう言うと、先生はゆっくりと私達のことを舐めるように見回すと、同性が見てもゾクゾクするような妖艶な笑みを浮かべる。
「次はあなた達の番ね。経験人数と回数、性癖と、好きなプレイや嫌いな男のタイプを言ってね。それでは、出席番号1番の相羽さんから――」
 自己紹介が始まった。
 こういう時、私はいつも最後のことが多い。それだけに心の準備をする時間があるとも言えるのだけれど……。
「出席番号6番、ボクの名前は佐村瑠璃だよっ。経験人数は3人。回数は18回だね。回数が少ないのは、外でするから良い場所がなかなかないからなんだよ。恋愛にもセックスにもまったく興味なかったんだけど、露出好きの性癖を植え付けられちゃった! 嫌いな男性のタイプは、運動をしないで太っている人。長距離が好きで、最近は早朝や深夜に全裸でトレーニングをしてるんだ。トレーニングは順調で、人に見られてるかもって思うだけでおま○こ濡れ濡れになるようになったの。青姦もだんだん好きになってきたかな? 体力には自信があるから、連続で『運動』もできるんだよっ」
 すらりとした健康的な生足を惜しげもなく晒している……どころか、佐村さんはスカートをはいておらず、飾り気のないシンプルなパンツが丸見えになっている。
 あれ、スカートをはき忘れたのかな……?
 なんだか違和感があるけれど、みんなも気にしてないし、そういうこともあるよね。
「出席番号12番 那波七海です! 上から読んでも下から読んでも……って、似ているけど違うから、気をつけてね♪ ナナとかナナミとかナナナナとか好きに読んで♪」
 名前をネタにして、みんなの笑いを誘っている。すごいなぁ。私には絶対にできないよ。
「あ、まだ処女です! 今は、口マ○コ奉仕専門で調教受けてて経験は175回。結構、やっているほうかな? 中学の時に吹部で培った肺活量を使ってのバキュームフェラと舌遣いが自慢なんだー。最近は、チ○ポを咥えるのも、精液の味も大好きになっちゃった♪」
 そう言っているナナちゃんの唇は少し腫れぼったく厚くなっていて、グロスを塗っているのか艶々している。
 話を聞いたからか、口元や舌の動きの一つ一つが、とってもいやらしく見えてくる。
 きっと、毎日色々な人のチ○ポを何本も咥えているんだろうな。
「口マ○コでの奉仕は完璧と言ってもらえたから、次はパイずりとパイずりフェラを仕込まれるんだって。すぐに完璧にこなせるように、がんばるね!」
 パイずりかあ……おもわずナナちゃんの胸に目が向く。
 巨乳ってほどじゃないけど結構大きいよね。あれくらいないと、パイずりってできないのかな?
「出席番号16番 野神陽香と申します。男性経験はまだありませんが、この前、バイブで処女を失いました。わたくしのオナニーを見ながらの精液ぶっかけプレイという意味では94人の方に、226回ほど射精していただきました。精液は、髪につくと洗うのがとても大変ですのね。知りませんでしたわ」
 クスクスと上品に笑う。
「今は道具を使ってアナル開発中ですわ。マゾとして調教をしていただいております。今も制服の下は縄で縛られ、おま○こにはローターが10個以上、アナルには拡張用のプラグが刺さっておりますの。乳首クリップはかなり強めなので、ジンジンと痛くてたまりませんわ。好きなプレイは体の自由を奪われた状態でオナニーを強制されることですの。嫌いな男性のタイプは、私に優しくしてくれる人でしょうか。趣味の読書で、最近は女の子を痛めつけるもの――特に、二度と戻れないように体を弄られていく話が大好きですの」
 気持ちよさそうな顔をして、熱い吐息と共に、甘く喘いでいます。
 自己紹介が終わった後は、座った椅子に擦りつけるように腰を前後に動かしているのか、ガタガタとリズムよく揺れる音が聞こえてきます。
「出席番号18番 羽倉姫。経験人数は1人で、経験回数は85回。死ぬほど嫌なのだけど、気に入られたのか、ずっと同じ人とセックスしてます。私の本当の性癖は、男嫌いのレズです。好きな人と抱き合ってキスするだけで幸せ。嫌いなプレイは男とすること全部。嫌いなタイプは、今、私に執着している男。男が傍にいるだけで気持ち悪いし、触られると吐き気がするし、セックスすると死にたくなります。男なんて滅べばいいと思ってる。中学の頃は風紀委員として活躍していました。この学園では女は男に従い、奉仕するただけの道具でしかないということを、みんなにも理解してもらうことが目標」
 銀縁の眼鏡がよく似合っているし、その奥にある切れ長の目からはポロポロと涙が溢れています。
 これから始まる新しい生活が不安なのか、目は死んだ魚みたいに虚ろになっています。
 言っていることとは裏腹に、セックスの経験はかなり積んでいるみたいだし、もしかしたら調子が悪いのかもしれない。
 上伊那先生みたいに受け入れれば、きっと楽になれるのに、抵抗しているのかな。無駄なのに。
「出席番号22番 矢井田輝美でーす。経験人数は25人。回数は324回になったかな。エロ配信を見て、集まった人達との乱交が増えたおかげかな」
 すごい、この短期間にそんなに経験を積めるなんて、やっぱり読モをしているだけあるんだな。
「急にセックスしまくったので、ちょっとおま○こが腫れて痛くて困ってるので、いい薬があれば教えてね♪ 経験人数100人、回数1000回越えを目指してまーす。援交する時とか、気軽に声をかけてね! あと人気が出てきたんで、そろそろAVデビューも考えてます。みんな、宣伝よろしくねー」
 髪色は金髪と白の間くらい。弄りすぎか少しだけ髪が傷んでいるように見える。その上、肌もうっすらと焼けている。
 染髪も日焼けサロンも学園では禁止されているはずだけど、大丈夫なのかな?
 読モだけでなく、乱交エロ配信をするつもりだけあってさすがに大胆な格好をしている。
 制服の胸元をかなり大胆に開いて、ブラが見えている。あれって、見せブラっていうんだっけ。エロ可愛いデザインで、よく似合ってる。
 先輩達のようにスカートもかなり折りこんでいるのか、少し屈むだけでパンツが見えそうなくらいに短い。
 エロい格好をしても似合うなんて、スタイルがいい人は羨ましい。
 段々と近づいてくる順番に、せっかく少し落ちついていた鼓動も、緊張で早まっていく。
「出席番号29番、脇坂倫です。私は特に人に誇れるような特技や趣味はありません。できることは一つだけです。この学園で、たくさんのヘンタイさんを作りたいと思います。よろしくお願いします!」





「あーあ……」
 校門から校舎へと続くまっすぐな道の左右に並んでいる桜。ほんの少し前ならきっと満開だったのに……。
 まるで雨のように白い花弁がヒラヒラと舞い、降り注ぐ。
 せっかくの入学式なんだから、満開の桜の下でやりたかったな……なんて、贅沢かな。
 私……ううん、私達は今日から聖麗女学園の生徒になる。
 憧れて、望んで、努力して、奇跡的に合格した。
 聖麗女学園は地元でも人気の歴史のある学園だ。お嬢様をご主人様達の注文通りに調教することに力を注いでいて、卒業生は優秀な性奴隷として、様々な会社や男性達に引く手あまただ。
 これから私もそんな学園の一員として、聖麗女学園の学生として、どこに出しても恥ずかしくていやらしいお嬢様になるしかないのだ。


 クラス分けの大きな看板の傍に立っているのはリボンの色から2年生の先輩達だ。
 さすが2年生ともなると、制服なんて着ないのだろう。
 キャミやスリップみたいに布地の多い下着を着ている人もいるけれど、ほとんど透けているものや、Oバックでお尻の割れ目が丸見えだったりする。
 クラス替えの案内をしている中心的な先輩達ともなると、さらに扇情的で、乳首やおま○こ部分に穴の空いているエロ下着を身につけている。
 あんな格好を恥ずかしげもなくできるなんて、さすが先輩だと思う。
 私もいつかあんなふうになれるのかな、なんてことを思ってしまう。


 入学式は省略されたので、私達は容姿や調教進度別に振り分けられたクラスで、自分の席へとついた。
 ざわめきやすすり泣きが聞こえてくるけれど、何かあったのだろうか?
 そんなことを考えていると、教室の前の扉を開いて、一度見たら二度と忘れられないような格好をした女の人――先生、だよね――だった。
 うわ……エロすぎ。格好、すごすぎない?
 肩のあたりで切り揃えられている髪はピンクに近い赤色混じりの茶で、くるくると波打っている長い髪はエクステなのか、ボリュームもたっぷりで、ゴージャスな花で飾られていた。
 濃い目のメイクは夜のお仕事をしている人みたい。似合っているけれど、ちょっと学園にはそぐわないと思う。
 それに……着ている服もすごくエロい。
 ラメで濡れ光っている薄い布が、胸元と腰のあたりを申し訳程度に覆っている。
 足元は踵がかなり高いピンヒールで、少し歩きにくそう。
 男遊びが激しい女だってことがひと目でわかる。さすが先生。私達にはできない、許されない格好だ。
 よくみると胸元や太ももはテラテラと光り、白っぽい粘液が飛び散っている。
 ここへ来るまでの間に、何回くらいセックスして、どれくらい射精させてきたんだろう。
 さすが名門学園の先生だけあって、そのあたりもしっかりしているみたい。
「はああ……セックスだけしてたい。なんで教師になんてなったんだっけ……?」
 ガシガシと頭を掻きながら、気だるげに教卓横の椅子に座る。
 大きく開いた足の奥、そこはヒモみたいなドピンクの下着は濡れ濡れで、おま○こに張り付いている。
 今さら精液や愛液まみれのエロパンツを見られたくらいじゃ、なんとも思わないんだ。さすが、私達の先生だ。
「めんどいけど、自己紹介はしなくちゃねー。ウチは、あんたらの担任になったリト。よろしくぅ。まだ25才だから、年増とか言ったら、ケツマ○コが開きっぱなしになるまでアナル責めするから。ま、つい最近まで処女だったのは受けるっしょ? そこは笑われてもしかたねーっかな。今はそれなりに経験して、相手は62人、回数は464回。公衆オナホとしては、まだ使い込みが足りないけど、家から学園が近いせいで、あまり男がいないんだよねー。ウチの売りは、いつでもおま○こが愛液でぐちょぬれだから、前戯無しの即入れオッケーってこと。最近は性処理希望者がやっと増えてきて、アナルも使えるようになったから二穴セックスもしまくりだし。もち、手コキやパイずり、フェラ抜きのテクニックにも自信はあるから。奉仕の方法で困ったら聞きにきなってか、無理にでも覚えさせるから、覚悟しておいてー」
 たくさんの男を相手にしてきた実績からか、先生は自信ありげな笑みを浮かべる。
 私達おいつか、あんなふうに言えるくらいになれるといいんだけど。
「んじゃ、次はあんたらの番だから。経験人数とか回数。あとは性癖と、好きなプレイ。コンプレックスと、嫌いな男のタイプなんか、言いたいように言って。まずは、出席番号1番の相羽から――」
 自己紹介が始まった。
 こういう時、私はいつも最後のことが多い。それだけに心の準備をする時間があるとも言えるのだけれど……。
 最初から雰囲気がおかしかった。座っている人達は、みんな何かを訴えようとして口をパクパクしたり、泣き出したりしている。
 けれども自分の番が来ると、それなりにちゃんと自己紹介をして、座った後は普通の顔をしている。
 そんなふうになるのは当たり前なのに……すごく、嫌な感じがする。
「あ……先生、これ、変だよ……こんなの、おかしいよ……」
「うん? おかしーって、何が? いいから自己紹介を続けて。早く終わらせて、男引っかけに行くんだからさー」
「う……どうしてなんだ、ぜ。こんなの嫌だぜ。みんな、おかしいと思わないのか、だぜ」
「いいから自己紹介を続けなさい」
 先生の言葉を聞いて、瑠璃ちゃんが自己紹介を始める。
「ボ、ボク……ちが……オレは出席番号6番の佐村瑠璃だぜ。もっと男らしいほうがいいって、口調も変えるように言われたんだぜ。このほうがいいだろ……だぜ? 本当は、男っぽい自分が嫌いで、可愛い女の子になりたかったんだぜ。でも、それはお前に求める属性じゃないとかで、もっと男っぽい女になるように言われたんだぜ。少しずつ伸ばしていた髪も、明日にはばっちり切ってくる予定だぜ」
 たしかに入学直後よりも少し髪が伸びている。
 入学直後……? あれ……?
 ええと……何を考えていたんだっっけ……って、瑠璃ちゃんの髪型についてだった。
 少年っぽい雰囲気もあって、瑠璃ちゃんは短めの髪もきっと似合うんじゃないかな。
 でも、どうしてあんなに苦しそうな、嫌そうな顔をしているんだろう。
「経験人数は7人。回数は70回。恋愛とかには興味ないけど、露出は大好きになったんだぜ。前は見つかりそうで見つからないくらいが良かったけど、今は見られながらじゃないと感じないんだぜ。セックスする時はいつも青姦でいつでも見学OKだぜ。朝晩の全裸マラソンだけじゃなく、漕ぐたびにサドルのバイブが動く自転車にも乗るようになったんだぜ。昼は、商店街とか人の多いところで自転車オナニーしながら走りまわっているんだぜ。そのウチ、全裸でやらされるんたぜ。『もうまともに社会生活送れなくなっちゃうな。あはははっ』だって言われたぜ。オレもそう思うけど、その時のことを想像するだけおま○こイキするくらいには楽しみにしてるんだぜ。興味があるやつがいたらオレと一緒にやろうぜ!」
 語尾が『だぜ』ばっかりなのは瑠璃ちゃん……いえ、瑠璃くんの中の男の子のイメージが貧弱だからかな。
「出席番号12番 那波七海……だったんだけど、呼びにくいからって新しい名前をつけてもらっちゃっいましたー。今日から私は拝刷口満子(ぱいずりくち・まんこ)です。ナナとかナナミとかナナナナとか呼んでくれてた人、ごめんね。これからは、ちゃんと、どこにいても大きな声で、フルネームで呼んでね♪」
 変わった名前になったのをさっそくネタにして、みんなの涙を誘ってる。すごいなぁ。私には絶対にできないよ。
「処女だけど、それがどうでもよくなるほど、たくさんのチ○ポを咥えて、挟んで、擦って、扱いてまーす! 口マ○コは321回、パイずりは45回、パイずりフェラは196回。あまりに激しくおっぱい使われてるからか、クーパー靱帯が傷ついたみたいで、ちょっとタレてきちゃいました。でもテクには自信があります♪」
 二プレスだけしかせずに胸を露出しているから、おっぱいが弛んできているのがわかる。
 きっと毎日、たくさんチ○ポを挟んで、扱いてるんだろうな。
「それなりのサイズだと不満があるそうなので、これからは豊胸手術を何度もすることになりそうです。巨乳になって、巨根相手にも縦パイずりできるようになるのが、今の目標です!」
 やる気に満ちた宣言を聞いて、みんな感激しているみたい。
 教室を見回すと、目の端に涙を浮かべたり、顔を真っ赤にして伏せたりしている人がいる。
 うん、印象に残る自己紹介だったよね。
「出席番号16番 野神陽香と申します。男性経験はありませんが、おま○この拡張は順調で、今もバイブが2本、膣に。極太のプラグがアナルに入っていますわ。普通に歩きにくくて、少しガニ股になっているのはそのせいですの。オナニーをするわたくしで見抜きをしていただいたら、体を洗わないのが礼儀だと教えていただきましたので、今朝も十数人に精液をかけていただいたままですわ。体がぬらついて、嫌な臭いがしますけれど、気にしないでくださいね」
 精液まみれの顔をほころばせ、クスクスと上品に笑う。
 ぶっかけられた後も、そのままなんだぁ……どうりで陽香さんからつんっと鼻をつく臭いがすると思った。
「相手をしてくださった殿方の総数は174人、射精はのべ446回していただいておりますわ。それだけ、わたくも魅力的に女になれたということでしょうか。これからも、よりいっそうエロく下品な小説を読み、どんな殿方が見ても、すぐに勃起できるようなオナニーを追及していくつもりですの」
 そう言って席につくと、周りの人のことなど気にした様子もなく、オナニーを始めてる。
 授業が始まってないのに勉強熱心だな。ああいうとこは、見習わなくちゃ。
「出席番号18番 羽倉姫。死にたい……経験人数は1人で……もう、こんな生活やだ……経験回数は154回。大嫌いな男に四六時中、まとわりつかれて、少しでも反抗すると殴られて……言う通りにできないと、叩かれて……痛くて、辛くて……最低で最悪……い、いえっ、最高に幸せなの毎日です! 顔を見るだけで吐くほど嫌いな人に、無理やりセックスされる…………ひっ!? ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいっ。大好きな彼に毎日、酷いことをされて、し、幸せ……です……もう、いやぁ……私、男なんて嫌い、大っ嫌いだったのに……今は逆らう気持ちはまったくありません。どんなことにも従います……だから、これ以上酷いことしないで……この学園では、男嫌いを直して、他のみんなにも、女はただの性処理おま○こだということを自覚するまで追い込んで
いくつもりです」
 殴られたのか頬は張れ、銀縁の眼鏡はフレームが曲がっているままです。
 よくみると、あちこちに小さな怪我をしていますが、どれも跡が残るほど酷いものではなさそうです。
 凛としていた強気な態度や表情は、今ではすっかりと弱気で怯えたものへとなっています。
 きっと、私の知らないところで、たくさんの暴力を受けて調教されているんだと思います。
 そこまでして独占したいなんて、相手の人の愛を感じますね。
 ただロボットのように感情を殺して従えば楽になれるのに、本当に無駄なのにまだ抵抗しているみたい。
 早く、何も考えないで今の自分が幸せなんだって、認められるようになるといいですよね。
「出席番号22番 矢井田輝美でーす。経験人数は112人。回数は604回。経験回数のわりに人数が増えてないのは、私の自称ファンクラブ会長と一回セックスしてあげたら、独占欲丸出しになって他の男とするなーとか、しつこく言ってくる上に邪魔してくるんだよねー。うざったいから、近いうちに切っちゃうつもりだけど。もちろん、AV撮影とか風俗仕事、それにネット配信とかプライベートでする時は、ちゃんと乱交してるけど♪」
 髪色は完全に脱色しているのか銀に近い白になっている。対照的に、肌はさらに黒くなってる。
 染髪も日焼けサロンも学園では禁止されているはずだけど、大丈夫なのかな?
 それに、制服も改造しまくって、キャンギャルみたいに、胸元は気持ち隠すくらいで、おへそも太もも大胆にさらけ出している。
 元の面影は全く無い。隠したほうがエロく見えることもあるし、可愛いデザインだったのにもったいないかも。
「目標の1000人までは、まだちょっとかかりそうだけど、最近はおま○こも慣れて、痛みもほとんどなくなったかな。その代わりに色素が沈着して黒紫っぽくなったビラビラがはみ出してきて困ってるのー」
 読モはおま○この撮影もあるから大変だよね。
 前よりも男性ファンがものすごく増えて、距離が近くなったって言ってるから、エロ可愛い人は羨ましい。
 段々と近づいてくる順番に、せっかく少し落ちついていた鼓動も、緊張で早まっていく。
「出席番号29番、脇坂倫です。私は特に人に誇れるような特技や趣味はありません。できることは一つだけです。この学園の先生も学生も、すべて主人様のものにするつもりです。よろしくお願いします!」





 4月も後半になると、桜はすべて散って、瑞々しい緑の葉が目立つようになってきた。
 せっかくの入学式なんだから、もっと桜が咲いている時期に合わせてやればいいのに。そうしたら、記憶に残る……残ったら……だめ……。
「あ、れ……?」
 そうだった。今日は入学式で、学園へ向かう途中だったんだ。
 今日、初めて制服を身につけたはずなのに、みんな熟れた感じで着こなしているのは、やっぱりお嬢様としての教育のたまものなんだろうか。
 私みたいに普通の家の子は、どうしても気後れしてしまう。
 緊張をほぐすためだろう。途中で見かけた女の子達は、互いのおま○こを弄り合う挨拶を交わしていた。
「ご、ごきげん……んあっ、はあぁ……クリトリス、ずいぶん大きくなりましたわね……あ、は」
「おはようござ……んんんっ、あ、あ、だめ……そこ、扱かないで……あなたこそ、おま○こ、もらしたみたいに濡らして……ふぁあっ……」
 熱に浮かされたみたいに頬を赤らめ、嫌らしく腰をくねらせている。
 うん、ちゃんと予習してきて良かった。挨拶一つとっても、私の知っている方法じゃないんだもん。
 やっぱりここは、今までとは住んでいる世界が違うんだ。馴染むまで苦労しそう。


 クラス分けの大きな看板の傍に立っているのはリボンの色から2年生の先輩達だ。
 さすが2年生ともなると服装にも工夫を凝らしている。
 今日はコスプレをする日なのか、バニーガール姿や看護師服、ボンデージみたいな基本的な物から、巫女服やチアガール服までバリエーションも豊富だ。
 そんな中でも一際目立つのは、クラス替えの案内をしている先輩達だ。
 他とは一線を画すように、全裸亀甲縛りや、二プレスとヒモTバックだけで、惜しげもなく体をさらけ出している先輩もいる。
 学園内ならともなく、学園外の人からも見える場所なのに、悦んであんな格好をしているなんて、さすが先輩だと思う。
 私もいつかあんなふうになれるのかな、なんてことを思ってしまう。


「……あれ?」
 今日は入学式だったはずだったのに、気付いたら教室にいた。
 自分がどう調教されているのか、これからどんなことをされるのか、みんな自慢げに、楽しげに話している。
 それを当然と受け入れるようになったのは、心を守るためだろうけれど、そのうち事実で真実になる。
 まあ、そこまで行く前に完全に壊れちゃった子もいるけれど、それはそれで需要もあるから、問題ないし。
 ……そんなことを考えていると、教室の扉を開いて制服姿の女の子が入ってきた。
 セミロングの髪はまっすぐで、艶やかな黒だった。お嬢様学園の教師らしくメイクは控えめだ。
 その代わりとばかりに、身につけている制服は大胆に改造されている。
 上着やスカートは特注品なのか、本来の制服に比べて、ヒラヒラした安っぽい布地で、コスプレ感が凄い。
 それだけじゃなく、乳首が勃起しているのが上着越しに分かるし、スカートはすごくミニで、ちょっと動くたびにパンツがまる見えだ。
 それだけでなく、引き締まった足を包む濃い目の黒のストッキングは、あちこち伝線していて穴もあいている。
 身だしなみとしては、かなり上級のセンスだ。
 まあ、男の人って制服好きみたいだし、私と年齢がそんなに離れていないから違和感もないけど……。
 学園の中は全裸が基本だから、服を着てるなんてすごく恥ずかしいのに率先してするなんて、さすが先生。
 そんなふうに感心していた私は、それだけじゃないことにすぐに気付いた。
 よく見れば、股間には大きな染みが広がっているし、制服には白っぽい液体や乾いて透明になった跡があちこちについていて、すごく汚れている。
 公衆オナホだから、学園に来るまでの間も、来てからも、たくさんの男の人の性処理をしたんだろう。
「んじゃ、始めるよー。わかってると思うけど、入学式とか連絡事項とかそんな面倒なことは全部、すっとばすから」
 そうだね。そんなことを求めている人なんて、このクラスにはいないよね。
「わたくしは、このクラスの担任をさせていただきます上伊那理都と申しますの。つい最近まで処女でしたの。淑女たるもの、学生のうちにNG無しの何でもアリアリプレイができる程度に男性経験をしなければならないのに、その点では経験がまったく足りませんでした。今は、皆様の公衆オナホとして、通勤中にあちこちで性処理させていただいておりますので、経験人数は121人、回数は665回になりました。他の人に誇れるほどではありませんが、少しはまともになったと自負しております。チ○ポが大好きで、中出しをされるのは最高の幸せです……などと、言うまでもなく知っていますね。ですが、これからもっと酷くなるとのことですので、みなさん、覚悟しておくよようにしてくださいね」
 清楚な見た目に合わせて、口調も変わっている。昨日までは、どこのキャバクラやソープにいても違和感がない感じだったのに、すごいギャップだ。
 これもきっと相手の男性のどんな要望をされても、すぐに対応できるよう、私達にお手本を示してくれているからだろう。
「………………………………え?」
 先生――リトが、いきなり驚きの声を上げたかと思うと、ゆっくりと教室を見回した。
「あ…………あ、あ…………ああ……こんな……どうして……歴史有る、聖麗女学園が、なぜ、このようなことに……」
 聖麗女学園? あ、そっか。この学園ってそんな名前だったっけ?
 それよりも、先生の様子がおかしい。
 真っ青な顔をしたかと思うと、端麗な顔を引きつらせ、ガクガクと震え出した。
「にげ……逃げ、なさい。できるだけ……早く。ここから……みんな、逃げて! この学園はおかしくなっているわ。お願い、気付いて。どうにかこのことを、誰でもいいから外の人に教え……あ……あ……あ…………あ、ああああ…………………………」
 外の人になんて言ったら、騒ぎになっちゃうじゃない。
 変なことを言わないでほしいと思っていたら、先生の目が虚ろに変わっていく。
「や……わすれ……わたし、生徒を守る……教師……こんらの……だ、め……らめ、なのに……きえてく……わたし、だめ、おねがい……だめ、だめよっ」
 ブツブツと独り言のように何かを呟いていたかと思うと、がくんっと脱力した。
 しばらくして顔を上げた先生は、さっきまでとは違って、とても純粋で、可愛らしい笑顔を浮かべていた。
「あのね。わたしはリト、4さいだよ! リトちゃん、へんなこといったけど、みんなわすれてね! だって、リトちゃんはせんせーのふりしてるけど、ちっちゃいけど…………リトちゃん、もうこどもじゃないんだよ? おまんこもたくさんしたし、それにしーしーだって、ひとりでできるんだよっ。おねえさんたち、みててくだちゃい!」
 舌足らずの口調でそう言うと、気持ち良さそうに目を細めると、リトちゃんはジョロジョロとおしっこを漏らし始めた。
「んー。おしっこきもちーよー。あは、あはは。しー、しー、おしっこいっぱいでてるぅ……ん、きもひ、いー」
 どうしちゃったんだろう?
 女の子なら嬉ションや絶頂潮ふき、人前で公開放尿するのも、よくあることだけれど……。
 なんだか様子が変。
 あ、そっか。お漏らしするのに、おむつしてないからかな?
「あははー。しーし、しーし! おひっこ、たくさん……せんせー、おもらししたら、きがえるの。リトちゃんはぁ、きがえ、ひとりでできるんだよ? すごいでしょー?」
「先生、おしっこおわったら、ちゃんと自己紹介を進めてくださいね」
 さすがに見かねて私が言うと、先生は泣きそうな顔をして大きくうなずいた。
「あのね、リトちゃんは、せんせーなんだよ? おとこのひとが、しゃせーするときにでる、せーしをたくさんあつめないとだめなの。たくさん、たくさん、たくさん。ひゃっこあつめたら……二日、だれも、何もされない日を作ってもらえるの。500個集めると、誰か一人を選んで解放できるって……だから、私は、みんなのために……どんなに恥ずかしくても、どんなに嫌でも、公衆オナホとして、精液を集めなければならないの」
 知性も知識も抑制された状態の、舌足らずな子供っぽい話し方じゃなく、だんだんと元に戻ってきた。
 さっきのほうが可愛かったんだけど、しかたないよね。
「……ごめんなさい。それは私の都合で、あなた達には関係の無いことだったわ。今から、いつものように自己紹介をしてもらいます。話す内容については、もうわかっていると思うので、お任せいたしますわね。では、出席番号1番の相羽さんから――」
 自己紹介が始まった。
 何度目だっけ? あれ? 自己紹介なんだから、今日が初めてだよね?
 なんとなく、今までにも聞いたことがあるような気がして、これがデジャヴっていうんだって思い出した。
「オレは出席番号6番の佐村瑠璃! 全裸って最高だよね。でもね、最近はブラもパンツも捨てて、家だとトランクス一丁で過ごしてるんだ。履き心地もよくて、悪くないよ。オレは女だけど、これからはもっと男らしくなれるように、やってくつもり。好きなのは長距離走。もちろん、男らしく上半身は裸で走ってる。早朝と深夜にマラソンしているんで、興味のあるヤツがいたら一緒に走ろうぜ!」
 瑠璃ちゃん……ううん、瑠璃くんは、すっかり男の子のように髪を短くしている。
 口調も態度も、だいぶ男の子っぽさが自然になっている。
 きっと一所懸命に勉強したんだろう。 本人はあまり望んでなさそうだけど、今の瑠璃くんなら、女の子を相手にしてもきっといい竿役になれると思う。
「外を走ってると、ヘンタイが寄ってくるから、青姦をしたり、露出プレイをしたりして、いつも楽しんでるんだ。経験人数は16人。回数は113回。恋愛には興味ないけど、望まれるなら、男でも女でも、どっちともセックスするよ。もちろん、できるなら露出プレイがいいよね。今、ハマっている……というか、おま○ことケツマ○コにバイブをハメたまま走る自転車も、二人で一緒ならもっと気持ちよくて、楽しいだろうし、仲間が増えれば、もっとたくさんの人に視姦してもらえるよね!」
 そこまで言うと、ぶるっと全身を震わせて、目尻をとろりと下げた。
 あ、もしかして……軽イキしたのかな?
「目立つほうがいいから、おっぱい大きめの子か、お尻が大きめの子がいいな。陸上部はもう興味ないから、露出部を作るつもりなんだ。絶賛、部員募集中だよ。人前で排尿とか排便して興奮するヘンタイ性癖とか、ボディペイント好きとかでも大歓迎。みんな、オレと一緒に露出の快感を、青姦の素晴らしさを一緒に広げていこうぜ!」
 なかなか面白そうなことを考えているみたい。
 露出羞恥性癖持ちはそこまで多くないはず。ちょっと増やしてもらうように、頼んでおこう。
「出席番号12番……拝刷口満子です! 新しい名前だと出席番号も変わるんだけれど、どうせすぐにまた新しく名前を付けてもらうことになるみたいだから、いっそ、番号で覚えてもらったほうが確実かも。とはいえ、名前は大事だよね」
 うんうん、そうだよね。
 生まれた時からずっと使うものだから、好き嫌いは別にしても、普通は名前に拘りはあると思う。
 でも、拝刷口さんは、無理やりに名前を変えられたばかりだから、番号のほうがいいのかもしれない。
 私にはちょっと理解できないけれど、そういう考え方をする人がいても不思議はないよね。
「……ということで、前の名前はもう飽きたから、新しい名前にするわ、と言われちゃいました。また、名前がかわりまーす。ええと、私の新しい名前は、長乳首豊胸口小奈穂(ながちくび・ほうきょう・くちおなほ)です。豊胸は、ミドルネームっぽくて格好いいでしょ? いい名前だけど、長くて呼びにくいと思うから、普段は小奈穂って呼んでね。あ、でもみんなも普通にオナホって使うか。じゃあ、口まんこちゃんとか、乳まんこちゃんっでもいーよ」
 名前をネタにして、みんなの注目を集めている。すごいなぁ。ああいうこと、私には絶対にできないよ。
「信じられないと思うけど、まだ処女なんだよね。早く捨てたいんだけど、それは絶対にダメって言われちゃってるんだよねー。その代わりってわけじゃないけど、口とおっぱいでの奉仕は、かなりのものだと思うよ。口マ○コは527回、パイずりは197回、パイずりフェラは300回ぴったり! 少し前までだらしなく垂れてたおっぱいも、リフトアップと豊胸手術のおかげで、今はEとFの間くらい。学園でも上位の大きさになったでしょ? 皮膚がちゃんと伸びたら、またすぐに豊胸手術される予定なの。将来的には、KとかLとか、全人類の中でも上位を目指して大きくされるんだって!」
 少し不自然に丸みを帯びているけれど、たしかにおっぱいが大きくなっている。
 それに合わせて乳輪も広がって、すごくエロい感じになっている。
 ちゃんと、前の自己紹介の時の目標を、ちゃくちゃくとこなしているのは好感度が高いよね。
 ……前の、自己紹介?
 おかしいな、さっきから今日が初めてのはずなのに、何度もデジャヴが起きてるみたい。
「出席番号16番 野神陽香と申します。男性経験はありませんが、拡張も順調で、今では、おま○こもアナルも、2リットルのペットボトルが普通に入れられるようになりましたの」
 クスクスと上品に笑う姿からは、ペットボトルを挿入しているなんて、想像もできない。
 さすが学園でも有数のお嬢様だけのことはあるよね。
「それに、最近はさらに肉体改造をしておりまして、クリトリスを向きだしにするために、包皮切除もしましたし、吸引と薬剤注入で、大きくしていますの。もちろん、乳首も同じようにしていますわ。おかげさまで、親指の先ほどまで肥大したので、乳首とクリにはリングを常にハメております。伸びるたびに本数を増やしていくそうなので、そう遠くないうちに、長く伸びきった乳首と、肥大しきったクリトリスをお見せすることができると思いますわ。同時進行で、これからは下品な言葉や記号のタトゥーも入れていただく予定ですの」
 へえ、拡張とぶっかけだけじゃないんだ。
 色々とされているんだな。でもお上品な陽香さんには、きっとすごく似合うんじゃないかな。
「わたくしと性的な関係――もちろん、見抜きだけですわ――のある殿方の総数は354人、射精はのべ776回ですわ。最近は普通のオナニーだけでは悦んでいただけないので、乳首に硝子棒を入れての乳腺オナニー、それに尿道はカテーテルをつっこんで、お漏らししながらのオナニーなど、色々とやっている成果でしょうか。今後も、よりいっそう、殿方の希望を叶えられるように、オナニーを追及し、体を淫らに変えていく予定ですわ」
 雰囲気もだけど、精液の臭いも、ますます濃く、酷くなっている。
 ウチはお嬢様学園だけれど、その中でも野神さんのまとう空気は違うなぁ。
「出席番号18番 羽倉姫。私みたいなゴミ虫の名前なんて、覚えていただくことはありません。生きている価値もないんです。ただ、ご主人様に尽くして、ご主人様のチンポに奉仕することだけが生きがいなんです。みなさんみたいな希望はありません。そんなものを持つなんて、怖れおおくてできません」
 なんだかネガティブに前向きな子だな。
 前はもっと芯のある凛とした強気な女の子って感じだった……って、またデジャヴだ。
「経験人数は1人です。私が他の人を選ぶことはありません。ご主人様こそ最高の男性で、ご主人様以外の男の人には興味はなく、ご主人様以外の人と話したり、傍に寄ったりする気もありません。そんなことをしたら……」
 目からボロボロと涙をこぼし、自分の体を抱きしながら、体を震わせている。
「あ。セックスの経験回数は233回です。他の人ほど伸びていないので、そろそろ学園には出てこないで、家に引きこもったまま、ただご主人様の性欲処理だけして生きていくようにしようと思っています。そうすればご主人様も優しくしてくれますので。もう、痛いのも怖いのも嫌ですし、そうすることが私にとって最高の幸せのはずですから」
 視力が悪いはずなのに眼鏡をしていないのは、周りの人がよく見えないように、なのかな。
 そんな小さなことにも、ご主人様の変質的な独占欲を感じる。
 そこまで誰かを愛して、執着して、離さないって気持ちが伝わったのか、姫ちゃんも受け入れつつあるみたい。
 今の自分と、生活を完全に受け入れれば、誰よりも幸せになれるんじゃないかな。
「それじゃ、次は私だよね。出席番号22番 矢井田輝美でーす。経験人数は333人。回数は1111回。今日の自己紹介に合わせて、ぞろ目になるように揃えてみましたー! いや、男って連発できる人が少ないから、結構、大変だったよー。前に絡んできてた自称ファンクラブ会長は、ちゃんと排除したし、ホームレスな人達のとこにいくと代わる代わる犯してくれて、ずっと乱交状態なんだよー。その間、記憶が戻って、泣き叫んでいるみたいだけど、それでも気にしないでセックスしてくれるの♪」
 脱色に飽きたのか、今の矢井田さんは、髪を虹色に染めている。
 どこにいても目立つし、誰が見てもすぐにわかる。
 これ以上は無理でしょ? というくらいに日焼けしていた肌は、少しずつ白く戻ってきている。
 いつか、髪と同じように、色々な色に染めるのかもしれない。
 流石に読モ。いつも人に見られていることを意識しているのか、おしゃれに余念がないよね。
 私にはちょっと似合わないかな。
 でも、これからどうなるのか、ちょっと楽しみかも。
「とりま、セックス千人ぎりは達成したし、今は誰の子かわからない赤ちゃんもお腹にいるんで、出産した後の目標を考え中でーす。国内ではかなり有名になったし、次は海外を目指してもいいかなって思ってます。黒人の極太硬々チンポも味わってみたいし、白人の柔らか長チンポも興味あるし。子供も、いろんな人種がいたほうがいいよね。人類皆兄弟、世界平和にもなるし!」
 たしかに人種とかで争うなら、たくさんの相手とセックスして、色々な子供を産みまくるのはいい方法かも。
 そうすれば、差別なんて意味もなくなるし、争いが減れば世界も平和になるよね。
 そんなことまで考えているなんて、すごいなぁ。私なんて絶対に無理。
 段々と近づいてくる順番に、せっかく少し落ちついていた鼓動も、緊張で早まっていく。
「出席番号29番、脇坂倫です。私は特に人に誇れるような特技や趣味はありません。できることは一つだけです。仲間外れもいじめもなく、みんな仲良くできるようにそろそろこの学園で、最後の仕上げをします。よろしくお願いします!」






 いよいよ、今日は入学式。
 私は憧れていた、地元でも有名な進学校である、性奴隷女学園に奇跡的に受かった。
 胸を露出した上で寄せてあげて強調し、股上15センチで、パンツが丸見えになっている短いスカートをヒラヒラと踊らせながら歩く。
 当然、淑女の嗜みとして、おま○ことアナルにはしっかりとバイブを挿入して固定し、他の男のチンポが入る余地なんてないんだってことを、しっかりと周りに見せつけている。
 そんなふうに自分が性処理をするためだけの存在だと、嫌でも自覚するようなエッチな制服に身を包んだ私の足取りは軽い。
「ごきげんよう、エロ奴隷のみなさん……あっ、んっ、今日も、しっかりとオナニーをしてきましたか?」
「おはよござ……んんっ、もちろん、朝から5回ほど、イってますわ……んんっ」
 いつものように、お互いの乳首やクリトリスを弄りあい、おま○こに刺さったバイブを握って捏ね回す。
 そうやって、気持ちよくしあうことで、学園では揉めごとなんて全くおきなくなった。
 この方法を思いついた人って、ホントに凄いと思う。
 どうしてか見覚えのある何人かと挨拶を交わした後、いつも通りにクラス分けの掲示板を見上げる。
 そこには、真っ黒に肌を焼いて、昔、流行ったヤマンバメイクをしている先輩や、全裸にリボンとルーズソックスだけを付けている先輩。
 他にも、どこから見ても恥ずかしい格好をした先輩達が、真新しい制服に身を包んだ私達新入生を淫らな笑みで迎えてくれる。
 共通しているのは、私達新入学生が使っているものとは比べものにならないほど凶悪なくらいに大きなバイブが、ガニ股に開かれた足の間――おま○こに深く突き刺さっていて、音を立ててうねっている。
 露わになった股間から、次々と滴りおちていく愛液が日の光にキラキラと輝き、先輩達のアソコがどれほどいやらしく濡れているのかよくわかる。
 それだけでなく、露出しているお腹や胸元には、購入いただいたご主人様の名前と『専用オナホ』や『公衆便器』、変わったところだと『絶頂おしっ娘』などのタトゥーが刻まれている。
 さすが先輩達。私は、まだあんな太いのを挿れても、圧迫感が強くてあまり気持ちよくなれないんだよね。
 ここで一所懸命勉強すれば、私も先輩達みたいに誰から見ても淫乱そのもののメス奴隷らしくなれるのかな。
「…………」
 なぜか、このままでは良くないと、早くどうにかしなくちゃと強烈な不安が胸を満たす。
 どうしてそんなことを思うんだろう。
 大丈夫、3年間もあるんだから、私だってちゃんと飼われているんだし、変われるはず。
 気を取り直して、私は教室へと向かった。


 教室に入ると、すでに中はむせ返るような濃いメス臭が充満していた。
 あちらこちらの机の角に股間を擦りつけたり、椅子を揺らしながら腰を揺らすクラスメイト達。
 みんな、もう始めてるんだ。私も急がなくっちゃ。
 登校の時に挿入していたおま○ことアナルのバイブを引き抜くと、椅子に固定されている極太バイブをしっかりと二穴に挿入しながら深く座る。
「ん、はぁ……んんっ」
 子宮口をぐっと押し上げられて、思わず甘くいやらしい声が漏れてしまった。
 周りの皆も同じように喘いでいるから、こうして授業前にバイブを入れてオナニーをするのは当然のことなんだって再確認する。
 まだ処女の人はフェラの練習をしたりお尻の穴に挿入していたり、なぜか何人かは涙を流しながら嫌がっているた。
 こんなに気持ちいいのに。みんなやっているのに。こうするのが当たり前なのに…………なぜだろう?
 なんとなくもやっとした気持ちが胸に湧き上がるけれど、そんなことよりも今は集中してやるべきことがある。
 そう――先生が来るまでに、少なくとも二回は絶頂しておかなくちゃいけない。
 椅子に擦りつけるように腰を小刻みに前後に動かす。同じことをしているのか、床を叩くガタガタとした音があちらこちらから聞こえてくる。
 愛液って乾くと臭いもキツくなるし、掃除が大変なんだよね……今日の日直は誰だっけ?
 そんなことを考えながら黒板を見ると、日付のところが5月5日になっていた。
 あれ、なんだか変、だよね……?
 新学期は4月のはず。それに、5月5日は子供の日で、ゴールデンウイークで休みじゃなかったっけ?
「あー、そろってる? ま、いてもいなくてもどーでもいーけど」
 全裸で教室に入ってきたのは、先生だ。
 体中に卑猥な言葉のタトゥーや落書きをされ、精液まみれになっている。
 身だしなみを整える暇もないくらい、男達の性処理をしてきたんだろう。
 さすが、公衆便器1級、オナホ教員免許の資格を持ち、学園オナホ代表に選ばれただけのことはある。
 うわ……すごい。さすが先生、奴隷になるために生まれてきたかのように、その姿がとてもよく似合ってる。
「さて、もうわかっていると思うけど、あんたらがやることは一つだけ」
 ……いけないいけない。今日が『最後の自己紹介』になるのに、ぼんやりしちゃってた。
「んじゃ、今から少しの間だけ、アタシ……あーし? 私も、含めて全員が、自己紹介をする前に正気に戻る……から……あ……ああ……」
 先生は棒立ちになると、まるで魂が抜けたみたいに無表情になった。
 あれ、どうしたんだろう?
「あ…………あ……あは♪ あはははははっ。うそ……こんなのうそですよね……全部、悪い夢なの。こんなこと、あるわけないわっ。嘘、嘘、嘘、嘘、嘘、嘘、嘘、嘘よおおおおおおおおおおっ!!」
 鬼気迫る勢いで叫びながら、頭を激しく振りたくる。
 なんであんなふうになってるのかな?
 それに、自己紹介をするはずじゃないの?
「じこ……うかい……しなくちゃ、だめ……させなくちゃ……だめ、なの……いや、だめ……そんなこと、したら……あ、あ、ああああああ……! 逃げてっ!! 逃げなさいっ! これが最後のチャンスよっ! お願いだから――あ」
 いきなり叫びだしたかと思うと、また動きが止まった。
 さっきまで険しい顔をしていた先生は、まるで別人のように無邪気な笑みを浮かべる。
「あのねっ、リトちゃんは、ひっしにていこーしたけど、だめだったのね。せんせいだから、みんなにじこしょーかいを、してもらわないと、だめなの」
 舌足らずなまま話し出した先生は、まるで何もなかったかのようにHRを続ける。
 前にも、こんなことがあったような……ううん、そんなはずない。
 先生は、今少し情緒不安定になっているだけ。だから気にしちゃいけない。気にしない。
「これから、さいごのじこほーかいをしてもらうね。おおきなこえはだせないし、おわるまでからだはじゆうにうごかせないよ。えへへ。わかった? わかってなくてもはじめちゃうけど。あは、あはははは、あははははははははははっ」
 そう言うと、先生は壊れたように笑いながら、円を描くように下品に腰をグリングリンと振りたりながら、おもらしを始めた。
 しょろしょろと黄色い液体をまき散らしていたかと思えば、今度はいきなりボロボロと泣き出した。
「…………ごめんね、みんな。ごめんね。だめだったの。あーし、がんばったんだよ? でも、私じゃ力が足りなかったみたい。ウチが抵抗するのも、ただの見世物だったんだってさー。あはは。それじゃ、さっそくみんなにも自己崩壊をしてもらっちゃおっかな♪ とはいえ、今、自己紹介していただいても、すべては無駄に終わるだけですけれどね。アンタらが自分のことを言ったように人格に変わるしー。色々混じって壊れる、あーしみたいになるより、いくらかマシじゃん? ま、そのあたりちゃんと覚悟して話をしていただけますでしょうか? まずはリトちゃんからじこしょーかい、はじめちゃうね!」
 やっぱり、情緒不安定なんだ。ううん、人格とか知性とか知識とか、まるごと全部、不安定になっているみたい。
「あの、先生……?」
 相羽さんが、心配げに先生を見つめる。彼女はデブ専、プニ専のご主人様のために、この一月の間に15キロ以上も太った、とっても努力家な女の子だ。
 あれ……? まだ自己紹介もしていないのに、なんで私はあの子の名前を知っているんだっけ?
 先生は黒板に大きく名前を――『多田野便女』と書いていく。あれ、そんな名前だったっけ?
「リトちゃん……ちが……ウチは、わたし……私、私の……名前……名前、名前は、そう! 多田野便女(ただの・べんじょ)よっ。前は別の名前があったはずだけど、もうわかんないから、リトちゃんじゃないの。便女って呼んでくれる?」
 便女かぁ……ちょっと珍しい名前だよね。もっと他はなかったのかな。あ、でも拝刷口満子ちゃんもいるし、そうでもないのかな?
「こまかいことは、もういいですわよね。私は、あらゆる男性のオナホで便器だから。経験人数は212人で、回数は978回だけど、これからは毎日、目についた男のひとぜんぶに、せーしもらうの! それじゃ、つぎは相羽おねーさんのばんだよっ。ほら、自己崩壊、始めて」
「はい! え……あ、れ……?」
 先生に指名されて立ち上がった相羽さんは、真っ青な顔をして、全身をガクガクと震わせ始めた。
「ひっ、い、いやっ。なんで、こんな……私、いや、いや、いや、自己しょ……じこ、ほうかいなんて、したくない……したら、終わっちゃう……私が、私じゃなくなっちゃう……!」
 どうしたのかな? 自己紹介くらいで、そんなに緊張することないのに。
 やっと気を取り直したのか、泣いて呻きながら自己紹介を終え、椅子に座った瞬間、ぱあっと顔が明るくなる。
 なんだ、やっぱり緊張していただけなんだ。
 これから毎月10キロずつ増やして、年末までには自力で動けないくらいの牝豚になるって宣言するなんて、すごい努力家だ。
「ぐふっ。これからも、たくさん食べまくってちゃんと出歩歩茶子(でぶ・ぽちゃこ)らしくしなくちゃ」
 あれ? 相羽って言ってたような……私の聞き間違い?
 それに、先生と同じように自己崩壊とか言ってたし勘違いして覚えてるんじゃないかな。
 そんなことを考えている間にも、自己紹介は進んでいく。
「あ……あ、あ……どうして……どうして、こんな……嫌だ、したくない。自己崩壊、いや……したくないよ……」
 瑠璃くんも、変なこといってる。
 さっきから、自己紹介をする順番になると、みんな同じように最初は涙を流して嫌がっている。
 まあ、なぜか皆の名前は『もう知っている』から、そんなことはあまり気にしないでも大丈夫だけど。
「出席番号6番、佐村瑠璃って言うんだ。よろしくな! うくっ、ひっ、ひぐっ、やだ、やだよぉ……」
 乳首と割れ目だけを絆創膏で隠してはいますが、ほぼ全裸の瑠璃くんは、恥ずかしげに顔を伏せ、手で胸と股間を隠してる。
 今まではあんなに見られたがっていたのに、どうしたんだろう?
「俺は、中学の頃から陸上やってて……ここでも、長距離をするつもり、だったんだけど……もう、そんなことできねーみたいだな! あはははっ。ま、長時間セックスも嫌いじゃないし……って、違う、俺、何を言ってるんだよっ。俺は……ボク、わたし……は……チ○ポも長いほうが好きで……いや、今はそんなこと言ってる場合じゃねえ! 誰か、外に助けを求めてくれっ。みんなおかし……そう、みんな服を着てるなんて、おかしいだろっ。気持ち悪くねーのか? 俺ならいつも全裸でいたいけどな……ってか、全部脱ぐか」
 瑠璃くんは、かろうじて恥ずかしい場所を隠していた絆創膏を剥がすと、男らしく胸を張って、足を大きく開いた。
 見慣れた全裸だからか、みんな特に騒いだりしない。
「人に見られると、死ぬほど恥ずかしいな。ま、セックスする時は、人目がないと盛り上がらねーんだけどさ。青姦ばっかりで、のぞいてるおじさんとかともするようになったけど、まだ23人としかやってねーんだよな。回数は192回。最近は、セックスよりもバイブをおま○ことアナルに突っ込んで、乳首ローターをぶら下げたまま、全裸露出長距離走をしてるほうが面白くて、見ていて楽しいって言われて、そればっかりしてるんだよ。人に見つかってヘンタイ扱いされたり、罵倒されたり、蔑まれるたびに潮吹きながらイキまくっちゃうから、見つからないようにしてるんだけど、スリルがたまらなくなってきて、ちょっと病みつきになってきててさー。やだ、やだ……も……終わる……自己崩壊するなんて、やだ! あ……あ……今の俺は、露出大好き、青姦中毒のヘンタイ女だから……外で何かエロいことをするなら、いつでも呼んでくれよな! あ、今日から俺の名前は露出青子(ろしゅつ・あおこ)になるからよろしく!」
 最初は泣き顔でしたが、最後はとっても良い笑顔で自己紹介を終えました。椅子に座った後は、足を大きく開いたまま、おま○このビラビラを左右に広げて、とても男らしく堂々としてる。
 そこまでして、自分の恥ずかしい場所をみんなに見てもらいたいなんて、立派な露出狂になったみたい。
「出席番号12番 長乳首豊胸口小奈穂……ちがっ。私の名前は、そんなんじゃない、私はオナホ! 違う違う違う! わ、私は……私、名前……思い出せないよぉ……だ、だれか……お願いっ、助けて、助けて……こんなの、やだ……私、まだ処女だからっ、今なら、まだ……まだ……そうなんです。まだ処女なんですけれど、フェラとパイずり、パイずりフェラなら、全国でもトップクラスだって自信があるよ♪ 口マ○コは937回、パイずりは339回、パイずりフェラは527回かな」
 唇はすっかりと厚くなって、濡れたように光っているし、胸元にも大きな染みがある。たぶん、どっちも精液じゃないかな?
 きっと、さっきまで奉仕してたんだと思う。
 入学式が終わってからだと、そんなに時間が無かったはずなのに、さすが口唇奉仕パイずり奴隷の――何ちゃんだっけ? あれ? 名前が出てこない。
 まあ、いっか。どうせ、すぐに新しい名前にまた変わるんだし。
「最近は二本同時バキュームフェラも身につけましたし、縦パイずりも、二本同時にできるように……ああ、いや……どうして、おっぱい、こんなにおっきくなってるの……これ以上、大きくしないで……こんな、これ以上、胸がおっきくなったら……同時にチ○ポを何本もパイずりできるようになるから、まだまだ豊胸する予定なんだ! でも、それだけじゃ足りないから、脇ズリ、膝裏ずり、素股も覚えています。処女は、生まれてくる子供が出産する時に破れるよう、あえて残されています♪ セックスしないで妊娠するために、本当は味も匂いも大好きで、一滴も残さず飲み干したいのですが、出してもらった精液をおま○こに塗りたくっていますので、もう妊娠しているかもしれません……ひっ!? い、いや……妊娠、いや……あ、ああ……終わっちゃう、自己崩壊、おわ…………あ」
 すとん、と椅子に座ると、名前のわからない女の子は豊胸マッサージを始めました。
 前は垂れてたけど、手術の影響か、ぱっつんぱっつに張り詰めているおっぱいは両手じゃ支えきれないくらいに大きくなっている。
 それでもまだまだ満足してないなんて、すごい向上心だよね。
「……出席番号16番 野神陽香、ですわ。処女なのにおま○こはスカルファックができるまで拡張いたしましたの。ケツ穴もアナルローズが咲いておりますわ。みなさま、とても綺麗だと褒めてくださいますのよ」
 クスクスと上品に笑う姿からは、想像もできない淫らな体になっているみたい。
「括約筋はゆるゆるでお尻の穴は開きっぱなしですし、尿道口も壊れたのか、おしっこも垂れ流しなので、おむつは手放せませんわ。だからこそ、自分がするおむつは素材やデザインからこだわって……う、うくっ…………あ……わたくし、こんなこと……お父様、お母様、たすけてくださいっ。助けて、誰か、助けて……もう、いや、これ以上、わたくしをおかしくしないで……ふえっ、ふえええっ、ぐすっ、うくっ」
 丁寧でわかりやすい自己紹介だったのに、なぜか陽香ちゃんは小さな子供のようにグスグスと泣き出してしまいました。
「だめだよ、陽香ちゃん、あと少しだからがんばろう?」
 優しく声をかけると、陽香ちゃんは顔を引きつらせながらも頷いた。
「……ほ、他には……乳首も引っ張って伸ばし続けたせい……おかげで、3センチ以上になりましたわ……5センチになったら、ニップルリングをたくさん付けてもらう予定ですの。乳腺オナニーも順調で……見てくださいます? 今、乳首の先端には飾りを埋め込んでますの。とっても綺麗でしょう? クリトリスも伸ばしてますが、こちらはなかなか変わりませんわ。時間をかけて改造をするそうですので、代わりにおま○このビラビラにピアスをたくさんつけて、左右に引っ張って広げていくことになりましたわ。エロい姿になったと、みなさんも喜んでくださって、ぶっかけに参加していただいた殿方は448人、射精はのべ1237回になりましたわ。今日は、これが終わったら顔や胸元、恥骨や尻穴の周りにタトゥーをたくさん入れてもらうことになってますわ。よりいっそう淫らな改造をしていただく予定ですの。今からとても楽しみにしておりますわ」
 さすが陽香さん、堂々とした自己紹介だった。
「出席、番号…………18番……………………羽倉、姫……………………………………………………………………」
 あ、あれ? 名前を言ったあと、無表情で立ち尽くしてる。
 もしかして、完全に心が砕けちゃったのかな? それとも、感情を外に出すことへの強烈な恐怖があるのかも。
「大丈夫だよ、姫ちゃん。今、思っていることを話すだけでいいんだよ」
「あ…………話す、だけ……………………わ、私…………私の名前は羽倉姫です♪ 経験人数はご主人様1人だけです。経験回数は335回です。まだまだ、全然足りないので、もっともーっと、ご主人様にご奉仕して、セックスしたいと思います♪ 私、やっと真実の愛に気付きました。他の人とのことなんて考えたくもありません。私のような生きている価値もないゴミ屑を心の底から必要だと、愛していると言ってくださるのはご主人様だけです♪ 今は、毎日ご主人様のことを考えて、ご主人様に奉仕して、ご主人様への愛を確認するだけで、とっても満たされています♪」
 いつもよりも少し甲高い声で、早口に一気に言い放ちました。満面の笑みを浮かべていますが、目はどこか虚ろな感じにも見えるのは……気のせい、だよね。
 だって、今の姫ちゃんは満たされているはずなんだから。
「今日の自己崩壊が終わったら、ずっとご主人様の家で暮らすつもりです。部屋から一歩もでるつもりもありません。だって、他の男に触られたり、声をかけられたり、見られたりすると、ご主人様が私にすごいお仕置きをするんです。あは♪ とっても痛いんですけれど、それだけ愛してもらっているんだってわかりますよね。だって愛していない相手ならそんなことは絶対にできませんし、しませんから。ご主人様がお仕置きするのは私のためなんです。私がご主人様のことだけを愛せるように他のことを考えられなくなるようにしてくださっているんです。だから私は幸せです。これ以上の幸せはありません。他に幸せなことなんてなにもないです。これからはずっとずっとご主人様だけを見つめていきます♪」
 やっと彼のことを――最低、最悪の男尊女卑暴力ストーカー男の全てを受け入れたのだろう。
 心のそこから本気でそう思っているのだと、そう思わなければならない状況だったのだと、そう思いこんでいるのだと伝わってくる。
「それにご主人様はセックスがとても上手で……んっ、思い出すと、私もすぐにおま○こが濡れて、チ○ポが欲しくなるようになっちゃいました……おま○こ奉仕します。しますから、許してください、ご主人様っ。ちゃんと、おま○こを締めますっ。精液も、美味しそうに飲みますっ、だから……酷いこと……そう、私、セックスしてもらえると嬉しい。フェラ奉仕していると楽しい。セックスしている時、気持ちいい……はああぁ……」
 セックスしている時のことを思い出したのか、おま○こを激しく弄り始めました。
 姫ちゃんは目尻をとろりと下げ、だらしなく口元を緩ませ、今まで見たことのないような、とってもエロいメス顔をしています。
 もう、凛とした表情をしていた彼女は、二度と戻っては来ないでしょう。
「私は産まれ変わったんです。私は女の子が好きでした。今はご主人様以外に好きなものはありません。ご主人様が呼んでくださる「ゴミ屑」が、これから私の大切な名前です。名前通り、ご主人様はそう遠くない未来に私に飽きて捨てるでしょうから、代わりになるような可愛い女の子を罠にかけて、綺麗で、可愛くて、柔らかくて、良い匂いがする子をちゃんと用意しておくつもりです。一人よりも二人。二人よりも三人。私が選んだ女の子を調教して、一緒にいれば、これからもずっと愛してもらえるはずです。捨てられたくありませんから、どんなことでもするつもりです♪」
 やっと掴んだ幸せ。これからもずっと幸せであるように、心のそこから願っておきます。
「出席番号22番 矢井田輝美。経験人数は444人。回数は1234回だよっ。今回も数字を合わせるのにすっごく苦労しちゃった。ホームレスの人達に求められるのも……おえええっ。ホームレスとセックス……いや、いやあああっ! 臭いっ、汚いの、いやっ。私は、そんなこと……したくないっ。なんで? 違うよ、違うでしょっ。こんなことしたくなかったっ! 有名になるためなら、少しくらいなら……そう思ってたけど、こんなふうに、誰とでも、いつでもなんて……ただの頭のゆるいビッチじゃない。私は、みんなが憧れるようなモデルになって……女優になるのっ! みんなに認められて……有名になって……そうして、海外へ……そう、海外に行って、色々な人にファックしてもらう……そのために……その前に、準備……そう、何も知らないままじゃだめ……だから、勉強を…………外人とのセックスを、もっと体験しなくちゃって……ナンパしまくってるの」
 将来は、海外での奴隷生活を目指しているからか、髪は金に染め、目は青いカラコンを入れている。化粧は派手だけど、肌はまた少しだけ白くなっているみたい。さすがにおしゃれに余念がない。
 日本人離れした容姿だからか、よく似合っている。
 段々と近づいてくる順番に、せっかく少し落ちついていた鼓動も、緊張で早まっていく。
「妊娠しているから、避妊の必要もないし、今はまだ自覚症状もないから、気楽にできるし、セックスついでに言葉も覚えられるから、一石二鳥ってとこ。そういうわけで、今はちょっと危ないクラブとか、外人があつまっているとことか行って、色んな国の人と乱交しまくってまーす。そこでは「ヤイーダ・ボテ・乱子」って名乗ってるから、みんなもそう呼んでね」
 私の名前だと、いつも自己紹介は最後になる。だから、考える時間はたっぷりとある。
 とはいえ、私はみんなのように何か特技があるわけでも、秀でているところがあるわけでもない。
 自己紹介の時に、何を言おうかずっと迷っていた。
 唯一の取り柄といえば、全員に「自己紹介のやり直し」をさせることができるくらい。
 あれ……? そんなこと、できたっけ……?
「では、あなたが最後ね。しっかりと自己崩壊をしてちょうだいね?」
 幸せそうな笑顔を浮かべたクラスメイト達が、私を見つめる。その瞬間――私は全てを思い出した。
「あ……嘘、いや……そんな……私が、これを……こんな酷いことを、したなんて……嘘、嘘だよ……だって、こんな力なんてなかった。こんなふうに他人を操るなんて、そんなことできないはずなのに……どうして、どうして……やだ、やだ……違う、違う、こんなこと、しようなんて思ってなかったのに!!」
 この学園の、聖麗女学園の先生達や、先輩、同級生の全てがおかしくなったは全部、私のせいなんだって。
 そして、私もこれからその全てを忘れて、みんなと同じになる。
 そう――ずっと憧れていた性欲処理の道具に。
「やだ、やだ、やだぁ……せっかく憧れてた聖麗女学園に入れたのに、これからだったのに、どうしてなのっ!? どうして、私が、私達がこんな目に遭うのっ! 誰かが私に、こんなことを――」
 パツンっと、頭の中で何かが弾けた。
 あれ……? 今、何を考えていたんだっけ?
 ああ、そうだ……私、自己紹介をするんだった。
 自己崩壊じゃない? だって、そんなのはもうずっと前にしてるもの。思い出した。ここが初めてじゃない。こんなふうに思うのも初めてじゃない。
 私は今日、25才になった。15才の誕生日からずっと、何度もこんなことを繰り返してきたんだった。
「私は出席番号29番、脇坂倫です。本名は覚えてません。私は特に人に誇れるような特技や趣味はありません。できるのは「ご主人様のために、催眠術を使って奉仕する」ことだけです。聖麗――いえ、性奴隷学園は、だいたい支配下に納めて、たくさんのヘンタイを生み出して、ご主人様やお客様に満足していただけたかと思います。次は、またどこかお嬢様学園に転校して、ご主人様のための学園を新しく作るつもりです。よろしくお願いします!」

 
 
< 終 >


 

 

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