この世の全てをオレが支配する世界


 

 



第一章:支配のはじまり


第一話〜“ヤツ”との交渉〜


 オレはこの物語の主人公であるシゲル。
 オレは不景気の中、何とか定職に着けたものの会社の利益が上がらずリストラされた男だ。
 どんな会社に勤めていたのかと言うと、大手の不動産事業の会社でオレは営業として働いていたのだ。
 しかし、ある時“客(本作品の第一被害者)”から入居時の清掃がきちんと出来ていないと言われ入居をキャンセルされて、せっかくのチャンスだったものを、そのことが原因となり、会社を辞めざるを得なくなってしまったのだ。

 大学を卒業後、やっとの思いで就職できたのにわずか3年と言う短い期間で退職。
 幸いなことに一人暮らしではなかったのが運のツキだが、家族からは「また仕事失敗したの?」と言われてまともに会話してくれなくなった。
 しかも、オレには恋人はいなくてストレスが溜まれば、右手を恋人にして一人、自慰行為を毎晩のように行っていたのだ。

 そぅ、“ヤツ”が現れるまでは・・・・。

 その“ヤツ”とはオレに素晴らしい力を与えてくれた神様的な悪魔だった!!
 オレは今日も、就寝前にベッドで一人、自慰行為を行い、最後にキモチよくイッた。
 その時だった。

 オレのチ○ポの先から何やら白いモヤのようなモノが現れて、それがやがて人物像に変化した。
 一瞬夢かと思ったが、これは夢ではない。
 やがてその人物像がオレに話しかけてくる。

「ワシと出会うとはキサマも運がいいのう〜」
「誰だよアンタ!!」
「せっかくお主に素晴らしい力を与えてやろうと言うのに、その口の聞き方は何だ!?」

 ちょっと待て・・・。
 普通の人間でもないのにちゃんとしゃべってるし(笑)
 しかも、今のオレの考え事などを全てを把握しているようだが・・・。

「ワシは神でもあり、悪魔でもあるがお主の見方によってはその外見は変わってくる」
「・・・・・・」
「言葉が出ぬかのう? では、分かりやすくするためにワシの能力をお前に分け与えてやろう!!」
「えっ!? まだオレは何も・・・」

 オレはまだ返事をしていない。
 しかし、その人物像のオトコは自分が持っていた杖をオレの方に向けて、まばゆい光を放った。

「あれ!? アンタ、オレに何かしたのか?」
「まぁ良い。その力はいずれ使用すれば分かるだろう」
「どういう力なんだ!?」
「教えてやろうか? 聞いてしまうとお前はその力を使わなくてはならなくなるがな・・・!?」
「ちょっと、怖いな」
「せっかくだ!! 教えてやろう・・・。さっきのでお主は“この世の全てを支配する力”を手に入れたのだ」
「えっ!? それ、本気で言ってるんですか?」
「話を最後まで聞け!! お前の身体能力はもちろん、向上したし頭も良くなっている事であろう・・・。
 しかし、それよりも凄いのはお前の言動全てが現実のモノとなり、周囲の人々にとって当たり前の様に捉えられる、つまり常識変換機能が追加されたのが!!」

 オレは最初の方は何がなんやらさっぱりだったが、つまり、この力を使ってしまえば、周りの人間の常識がガラリと変わるというわけ。
 それだけではなく“オレの今しゃべっている言葉や行動もそのまま現実のモノとなって現れる”という物凄い力が与えられたと言う事だ。

 そして“ヤツ”は帰り際にさりげなく恐ろしい事を言いやがった。

「良いか!! この世をどう支配していくかはキサマの自由だが、殺人は決してするなよ? もし殺人をしてしまえばお前をすぐに地獄へ送ってやる」

 こうして、ウトウトしているうちに夜がふけていったのだった。
 昨夜までの事を簡単に説明すれば、路上で普通に女をレイプしたり、銀行で金を奪ってもオレは何も罪にはならないと言う事だ。
 人さえ殺さなければ・・・。

 この規約さえ守ればオレは何でも出来るぜ!!

 
 


 

 

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