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第一章の7


 俺は大きい邸宅の前にきていた。
 表札には[朱鷺乃]と刻まれている。
 そう、ここは朱鷺乃 ひかりの家の前だ。

 俺の背には奴隷になったこの館の主の妹がいる。
 帰ってくる最中、おぶっていたが、あるイタズラを思いついてイタズラしていたら今ではなかなか俺の背から降りたがらない。

「さ、案内してもらおうか」
 そう言うと俺は何も履いていないみなぎの尻穴に指を這わせた。
「ひぅ・・・っ!は・・・はぃ・・・」
 出遭った頃の威勢は全くなく、ただ顔を赤らめて俺のすることに素直に従う。
 従順な犬なのはいいがなんだか今一つ足りない。
 ・・・まぁ、過度な期待はしないが吉、もしくはその不足分を補填するだけ、か。
 
 ようやく、みなぎが俺の背から降りて門柱のインターホンに備え付けられていたカードスロットにカードを通すと門柱がひとりでに開いた。
「へぇ、すごいな」
 こんなのはテレビの金持ち特集でしかみたことなかった俺は素直に感心した。

「それじゃ、こっち、です・・・」
 しおらしくいうとみなぎは車道とは別の、庭の木々の中に走っている歩道に誘導するとそのまま歩き出した。
 ・・・これが意外に長い。
 当然といえば当然だろう、なんせ車道が二車線になっているということは車と車が対面になることも視野に入れているということだ。
 それだけ長いという事実にほんの少しだけ嫌気がさす。

「もうおぶわなくていいのか?」
「・・・おぶってもらえるなら・・・」
 それを聞くと俺は数刻前と同じように背中を向けてひざを曲げた。
「・・・なんで」
「ん?どうした?」
「なんで・・・?ケガもしてないのに・・・」
「あ、そういやそうだっけな」
 忘れてた、ただ現実についていけなくて腰くだけになっただけだっけな。
「・・・忘れてた?」
「あぁ、イタズラばかりしていたらすっかり」
「・・・・・・」
 ぎゅっ、と肩にまわされた手に力がこめられる。
 さすが俺の指輪の性能を観察して理解しただけのことはある。ウソだとバレた。

「ギブギブ、分かった分かった。
 じゃ、妹だからってことにしといてくれ」
 再び、力がこめられかける。
「待て待て、俺にも妹がいるんだよ。ガキの頃から病弱で泣き虫でな、こうやっておぶった。まぁ、そんなトコだろ」
「・・・・・・・・・」
「お前の心を読んだとき、なんだこりゃと思った。
 お前がしたことを聞いて、なんだそりゃと思った。
 それがオマエの行き方ならオレはなにもする必要はなかったんだけどな、生憎、オマエはオレのモノになった。だからオレは気まぐれでオマエをおぶった、それだけだ」
 雪花よりも年下なのに何やらされてんだと思った。
 みなぎが笑わないのは側女という職業柄じゃない、あの様々な業を身につけるためにその感情を犠牲にしたからだ。
 他人事なのに、なぜかそれが、ムカついた。

 だからその責任くらいは取ってもらわないと困る。
 だれにか?簡単だ。
 この館の主にだ。
 オレは館に添えつけられたのインターホンを押した。

 しばらくすると蒼のイブニングドレスという私服姿の朱鷺乃が出てきた。
「からす君、どうしたんですか?それにそのケガ・・・
 それに、みなぎちゃんも・・・って大丈夫!?」
 俺の包帯姿に慌てたように取り乱す朱鷺乃。

「あぁ、ちょっとそこで不良に絡まれてたんでな。
 代わりにボコられたんでその礼にってことで連れてきてもらったんだ」
「そうだったの・・・
 ありがとう、からす君、さ、中に入って」
 そう言って俺を家の中へ迎え入れようとする朱鷺乃を片手でさえぎった。
「そんなことより面白いこと聞いてやってきたんだ」

「・・・おもしろい、こと?」
 それを聞いて、朱鷺乃の持つ気配が変わった。
「あぁ、オマエのこの邸宅に蔵ってあるよな」
「え?う、うん、あるけどそれが―――」
 突然の俺の質問にあからさまに警戒して答える朱鷺乃。
「そこに面白いものがあるって聞いてな、今から一緒に来てくれないか?」

「え?」

「だから今から一緒に蔵に行こうって言ったんだ。
 簡単な肝試しと思ってくれればいい」
 軽口を言うように話の主導権を握る俺に対して朱鷺乃の目は厳しさを帯びてくる。
 いつもすましてお嬢様ぶってると思ったが意外にプライドが高いんだな。

「・・・・・・からす君・・・正気ですか?」
 とうとう言葉遣いも友人から知人に成り下がった、か。
「あぁ、いたって本気さ。
 何も出なかったら焼くなり煮るなり好きにしてくれ。
 なんだったら一生タダ働きの使用人になったっていい」
「なんでそこまで・・・」
「ちょっとな。急がなきゃいけない理由があるんだ」
 何しろ待っているのはナマモノだ。
「でも・・・」
 言いよどむ。
 俺はみなぎに目配せをして説得するよう指図した。

「お嬢様、行くべきだと存じます。
 私もついていきますから・・・」
「みなぎちゃん・・・」
 あともう一押し、か。
「安心しろ、オレからは何もしないさ。
 お前が望めば話は別だが一切手を出さない。約束する」
「・・・そこまで言うんだったら・・・」
 よし。
「それじゃ行くぞ」
「うん・・・」
 不承不承といった感じで朱鷺乃は生返事を返した。


 みなぎに懐中電灯を持たせると俺達は離れの小屋と呼ぶには豪華すぎる造りの蔵に着いた。
「ここです、からす君、ここに一体なにが・・・」
「入ってから話してやるよ」
 そう言って扉を開かせ、中に入る。
 暗く、埃っぽい、典型的な蔵の匂いが充満している。
 中は整頓されているらしく、蔵、と呼ぶよりは倉庫、といったほうが正確ではないのかと思われるほどに整頓されている上、3人が横並びになっても歩けるくらいのスペースがあった。


 俺は探すフリをしてみなぎの懐中電灯の光を眼で追うようにしながら一人ごちた。
「・・・・・・一つ、ウワサがあってな」
「噂?」
 怪訝な顔をして朱鷺乃が鸚鵡返す。

「あぁ、朱鷺乃の家の蔵には隠し階段があって昔、人をさらうのに使っていたってな」
「な―――っ!!」

 驚く朱鷺乃、無理もない。
 俺が言ったのはまるっきり口から出たでまかせだ。
 正しくはスキモノの何代か前の当主が屋敷の地下に調教部屋を造ってその後、戦時中にそこから緊急時の逃亡用のここ、蔵までつながった通路を増築したというのがみなぎから聞いた話だ。
 もちろん朱鷺乃には聞かされていないそうでこの暗部は家令であり、一族である珠鴫の家にだけ伝えられ、20歳以上の当主に対して伝えていたらしい。
 そして、そこにくいながいる、らしい。

 朱鷺乃の声が再び厳しくなる。
「・・・からす君、いくら冗談でも言っていいコトと悪いコトがあるんですよ。
 それを分かっていて言っているんですか?」
「あぁ、だからそれを確かめに来たんじゃないか」
 俺たちが話している間に、正確には朱鷺乃が熱くなって我を忘れ、みなぎのあからさまなサインにすら気付かなくなっている間に俺は隠し階段の場所を把握した。
「お、珠鴫、そこで止めてくれ。
 そこ、そこにあるそれじゃないか?」
 さも偶然、見つけましたといわんばかりに探り当てる。
「っと、ここっポイな。
 朱鷺乃、開けてくれないか?」

 そう言ってみると朱鷺乃は激しく動揺し、うろたえた。
 懐中電灯の光によってできた影を踏んで朱鷺乃の心を読むとただ単に怖がり、そして怯えていた。
 今までこんなことに入る機会もなかった、にも関わらず、目の前の少年―――俺はこの中のことを知っていて、あまつさえ、それらしい入り口になりそうな板床を発見してしまった。

「違う、この下に階段なんかない、決してない・・・」

 祈るように搾り出される声。
 だが、朱鷺乃がおそるおそる隠し扉を上に持ち上げるとそこには―――

「・・・そんな、こんなところに隠し階段があるだなんて聞いてない・・・っ!」

 驚きで口がふさがらない、といった声をあげる朱鷺乃。

「さ、早く先導してくれ。
 仮にもこの家の当主なんだから友人を案内するのもまた、礼儀だろう?」
「ッ―――!」
 からかうように声を張り上げると怒ったように気丈に振舞おうとする。
 だが、ライトで照らされたその顔には決定的な自信が欠けていた。
 無理もない。
 突然現れた地下へと続く会談、しかも自分は何一つ知らなかったのに、俺は知っていた。
 しかもこんな場所に階段を造るなんて俺が言った[ウワサ]の目的の為に使用するにはおあつらえ向きの場所だというのも拍車をかけていた。

「そ、それじゃ行きます・・・っ」
「あぁ、そうしてくれ」
 おそるおそる朱鷺乃が階段を降りていく。
 その後にみなぎ、俺とついて降りていく。
「・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
 階段は意外に早く終わり、変わりに横幅のある地下道に辿り着いた。
 しかも長い、懐中電灯の明かりを照らしても向こうの壁が見えることはなかった。



 ―――
 ――――――
 ―――――――――

 どのくらい歩いただろうか。 
 おそらく5分ほどしか歩いていないだろうが暗闇の中の行軍は既に1時間は歩いたような気にすらなる。
 最初は強く感じられた朱鷺乃の意気も次第に沈静化し、今ではかなり弱々しくなっていた。
 それどころかいつのまにか歩く順番はみなぎ、俺、俺の隣には朱鷺乃という順番になっていた。

「・・・なぁ、朱鷺乃、聞いていいか?」
「な、なんですか?」
 ははは、声がどもってら。
「その他人行儀なのどうにかならないか?こっちまで気が滅入る」
「だってからす君が私じゃなくて家のことを悪く言うから・・・」
 そう朱鷺乃が言ったそのとき―――

じゃらん

 鎖の音が、響いた。
「ひっ!」
 朱鷺乃が思わず俺の腕にしがみつく。
 わずかに香っていた香料の匂いが強くなり、軟らかい身体が押し付けられる。

 そうだな。
 今まで歩いた時間と距離を考えればそろそろ、か。
 俺の方向感覚と距離感が間違えていなければそろそろ屋敷の地下部に達するハズだ。
 だが、そんな朱鷺乃に追い討ちをかける。
 できる限り心を弱くしておかないとダンタリオンの魔術の効きが悪くなる。
 だから今の音が聞こえてなかったフリをする。

「どうした朱鷺乃?いきなりしがみついてこられると驚くんだけど」
「か・・・からす君・・・っ、今の・・・っ!」
 そして、いまのでむっと反感を持ったのが一人。
「いまの?なぁ、珠鴫、お前なにか聞こえたか?」
「い、いいえっ、わたっわたしは何も・・・っ!」
 少し怒ったようにみなぎが答える。

 くく―――いい傾向だ。
 内心ほくそえむ。
 朱鷺乃への忠誠心をいじくられていないみなぎは俺と朱鷺乃の間でシーソーゲームのように揺れていた。
 だが、今じゃそのシーソーゲームもこちら側に下がりつつある。
 理由は簡単、おもいでだ。
 これまでみなぎはなにかあるとすぐに朱鷺乃に傾いていた。
 ムリもない、人は何かしら理由がないと巧い具合に納得ができない。
 これを後押しするのが思い出だ。
 優しくされた分、義理が出てくるし、また、忠義も湧く。なにより、納得できる。
 いくら忠誠を誓っても、朱鷺乃との思い出に匹敵するだけの何かを植え付けない限りは俺たちの間で右往左往する事になる。
 今まで、みなぎにとっての俺にはそういったものがなかった。
 いくら頭の中で俺が好きだと分かっていても、それを後押しするだけの理由がなければ、これまで唯一優しくしてくれた朱鷺乃に傾きやすくなるのもまた、道理。

 だから造った。

 たった数時間、片手の指の数にも満たない行為だった。
 だが、関係ない。
 心から望んでいたモノ。それを与えられたとき、それはなによりも代えがたいモノに進化する。
 その証拠に俺を否定しながらも引っ付いてきたみなぎに対して今まで抱かなかった感情を抱いている。
 それでいい。
 それが当たり前で―――それがなにより都合がいい。

「みなぎちゃんまで私を怖がらせようだなんてひどい・・・っ」
「お、お嬢さまっ、そんなことはっ―――ひうっ!」
 ・・・とはいえ、未だに情は残っているのか慌てふためいて言い訳しようとするが一向にひかりは聞き入れようとはしなかった。
 そうしながらもゆっくりと、だが、確実に歩み鎖の軋む音は更に大きくなっていった。
 じゃらっじゃららっ
 今度ははっきりと聞こえた。
 朱鷺乃はもうなにも言えず、しがみつく力を強めてきた。

「――――――・・・っ」
 その度にみなぎはこちらを羨望と嫉妬を交えてこちらをちら見してくるが俺は面白がって取り合おうとはしなかった。
 当のご主人サマはというとそんなことには全く気付かず―――

 もう帰りたい。

 そう伝わってくる。
 それもそうだ。
 朱鷺乃ほどの人間が気づいてないわけはない。
 俺たちの歩いてきた方角、それは屋敷の方角だと。
 自分が何気なく生活していた家の地下に見ず知らずの人間が鎖でつながれていたとしたら・・・
 まるでB級ホラーの設定だがその中途半端さがかえって怖さを増す。

 その証拠に当の本人は―――
 更に間近になった顔は既に蒼白なものになっている。
 ようやく懐中電灯の明かりが奥の装飾されたドアを映したかと思った瞬間―――

「・・・っ!!・・・ぁっ!!」

 今度は声まで聞こえた。
 しかも、叫び声。
 中は軽い防音になっているのか声は聞こえるが何を言っているのかまでは分からない。
 その声は俺が予想していたとおりの女の声。
「――――――・・・っ!」
 びくっと朱鷺乃が震える。
 自分が何も考えずに寝ていた床の下では毎晩女が叫び声を上げていた、その事実が朱鷺乃の精神を蝕んでいく。
 むしろ何も知らずにここまできて気を失わないのは立派だとほめていいかもしれない。
 だが、俺は更に朱鷺乃を追い詰める。
「さて、と。
 開けてくれ、朱鷺乃」

 ふるふるふるふる

 全力で首を横に振る。
「やっ・・・っ!
 かえりたい、かえりたいですぅ・・っ」
 パニックになって思わず大声をあげる。
「・・・そんなこと言われてもな・・・
 朱鷺乃家に疑わしいことがないなんて証明してくれるんだろう?」

 ふるふるふるふるふるふるふるふるふるふる・・・っ

 さっきよりも首のふり幅は弱くなったもののしっかりと首を振っている。
「じゃあ俺の言っていた事が正しかったってことにしていいのか?」

 ふるふるふるふるふるふるふるふるふるふる・・・っ

 ふぅ、とため息をついて俺は片目を瞑った。
「・・・どうしたいんだ?進むのか?戻るのか?」
「・・・・・・っ!」
 今度は首を振らない。
 ・・・仕方ない、というよりもう待つのもめんどくさい。
 それに、これ以上責めるとみなぎも朱鷺乃の方に傾きかねない。
「それじゃ開けるぞ。
 中になにがあるのかはおまえ自身で確かめろ」

 そう言うと俺は扉に手をあてる。
 その扉は金属製で肌触りは火傷するかと思うくらいに冷たく、何かを訴えてくるかのように重圧を感じた。


 扉を開けるとその隙間から膨大な光が差し込み、眼が慣れてようやく中を見ると素直に感想がもれた。

「よくもまぁ、こんなものを用意したなぁ・・・」
「そ・・・そんな・・・」

 部屋の中を見ると俺は思わず息を漏らした。
 そう、そこは調教部屋としか言いようのない部屋だった。
 繊細な彫刻を施された柱に豪奢なシャンデリア、そして部屋の一面に敷かれた赤い絨毯、そして―――床に散らばった男根を模した無数の型の張子、荒縄、壁と天井に埋め込まれた鎖につながれた拘束具、ミラーパネル、三角木馬は2頭もあり2台ある片方のテーブルとそれに備え付けられた棚には新品の消費材、ロウソクや荒縄、浣腸剤が見え隠れし、また、開けられたままの小さな棚からは小さい粉が無数の薬包紙に包まれ、ところ狭しと並んでいた。
 しかも部屋には香の匂いに隠れて薬剤の匂いと嗅ぎなれた、すえた匂いが漂っている。
 朱鷺乃はなんの匂いか理解できず、思わず顔をしかめたが間違いない、この匂い―――精液と愛液の入り混じった匂い。それが部屋中に染み付いている。

 そして先ほどのテーブルの対になるかのように備え付けられたテーブル、そこには決して手の届かない位置、テーブルの脚から伸びる鎖に制服のまま四肢をつながれた相良くいながそこにいた―――

「そ・・・そんな、なんで・・・?く、くいなちゃん・・・っ」

 部屋の入り口でただ呆然と立ちつくす朱鷺乃とそれに付き添うみなぎをおいてオレはくいなの元に向かう。

「御主人様・・・」
 制服姿でつながれたくいなが力なく俺にうめく。
「ったく、言っただろ、Culiocity killed the cat、好奇心はネコをも殺すってな。
 ちったぁ、反省しろ」
「す、すいません・・・」
「とはいえ、クスリを打たれるまで粘ったんだ。そこん所は評価してやる」
「え、くすり・・・あ、あ・・・あああ・・・あああっ!・・・あれは・・・っ!?」
 未知の液体を自分の体内に打ち込まれた事実に錯乱しかけるが過呼吸にならない様、口に手をあてて一度に吸える息の量を制限すると共に、すぐにその誤解を解く。
「安心しろ、ただの自白罪だそうだ。副作用も何もないらしいから安心しろ」
 安心しろ、と強く言うと次第にくいなの呼吸も整っていった。
「落ち着いたか?」
「は・・・はいっ」
「ま、悪いと思ってるならそれでいい。今回は好奇心だけじゃなかったようだしな。
 あとでなにか一つだけ褒美をやるよ、考えときな」
「・・・え?は―――はいっ!」


 俺は喜ぶくいなに背を向けて入り口の方を見る。
「さて、と。
 朱鷺乃―――いや、ひかり。どうやら賭けは俺の勝ちのようだな」
「え・・・あ、あっ・・・」
 ひかりは茫然自失となり、うつろな目で部屋を見続けている。

「・・・・・・・・・ふぅ・・・」
 俺はそんなひかりに近寄って頬をぺちぺちとたたく。
「ん、んん・・・か、からすくん?」
「いい加減、現実を直視しろ、分かりやすいように解説までしてやる」
 俺もようやく本来の口調を取り戻し、高圧的になる。

 そして今まであったであろうこと、あの長い歩道でみなぎから聞いた話を順々に話す。

 くいなのバカが不法侵入した挙句、お間抜けにも邸内でつかまった事。

 ここで自白剤をみなぎに打たれたこと。

 そしてそれによって俺の名前が浮上した上、ひかりに興味を抱いていたことがみなぎに知れたこと。

 その結果、みなぎが独断で俺を危険因子として判断し、放課後、俺と戦りあったこと。

 最後に、みなぎを自分の奴隷化したこと。

 それをかいつまんで話した。

 ちなみにみなぎと戦りあった際のこと、手裏剣を投げてきたり、影縫いをしたり、イスで殴りつけてきたことは話さなかった。
 それはみなぎが望んだからでもあり、俺もそれについて詳しく話すと、指輪の詳細まで話さなければならなくなるからだ。
 ひかりも薄々、俺がここにきた事でなんとなく指環を疑ってはいるものの、どんな力があり、どんな条件によって使えるかは知らない。
 みなぎに対してもその事に関しては硬く口止めした上で、じきに忘れるようダンタリオンの力を使って思考を操作した。
 気休めだが、何もしないよりはマシな処置だ。
 それにこのことにはなにも言わなくても俺の頭に巻かれた包帯がなにがあったかを物語る。それで―――十分。


「あとはお前の知っている通り、俺たちはここにやってきた」
「そんな・・・」
 ひかりは愕然とした。

「互いにこんな従僕を持つと苦労するなぁ?」
「そんなこといわないでください、みなぎちゃんは私の、私の―――」
「妹、なんだろ?
 それでもだ。俺達はこいつらの主人なんだよ」
「・・・・・・」
「もちろん、従僕の不始末は主人の不始末、だからそれをみそぐ為に俺はここにやってきた。
 あとはお前だけだ。朱鷺乃 ひかり」
「え、わたくし・・・?」
 いきなり、フルネームを呼ばれ、ひかりはきょとんとした。

「あぁ、俺はここに自分の従僕である相良 くいなの不始末を拭い、助けにやってきた。
 あとはお前が、お前の従僕である珠鴫 みなぎの不始末に始末をつけるだけだ」
「そんな・・・不始末って・・・」
「・・・本気でいってるのか?
 くいなが俺の為に動いたようにみなぎはお前の為にくいなに自白剤を打って、挙句の果てに俺に挑んできた。
 それでもお前は自分は関係ないと言い張るのか?」
 今までで一番するどい俺の視線に射すくめられ、ひかりは思わず目をそらしてうつむく。

 ここで指輪を使えばいいのだろうがこんなところでは決して使わない。
 先の先輩の件もあるが、力に依存しすぎれば確実に自分は弱くなる。そして、あくまでこれはゲームだ。常に裏ワザを使って最高の結果を出すのも悪くないが、それはここ一番での話。ならここはじっくりと向こうの出方を見る。
 なに、これも多少、本音も混じったものの確実な搦め手。
 それになにより、これで関係ないと言い張るのならこんな女、抱く価値もない―――
「・・・あります」
「ちゃんと言え、聞こえないぞ」
「・・・関係、あります。
 みなぎちゃんが・・・いえ、当家の珠鴫 みなぎが私の為に貴方とその従者である相良 水鶏に対して狼藉を働いたというのならかかる不始末は当家の主人たるわたくしの責任です」
「ひかりさまっ!」
 みなぎが思わず叫ぶものの、ひかりの姿は毅然としていた。
 ・・・そう、それでいい。その姿こそ、俺がなんとしてでも手に入れようと思った朱鷺乃ひかりだ。
「・・・いかようにでも罰は受ける所存です、貴方の思うとおりの罰を与えてください」
「―――よく言った」
 正直、ここまでひかりが俺の期待通りに言ってくれるとは思わなかった。
 しかも、心は全く折れていない。
 開き直りといってしまえばそれでおしまいだが、それはとても都合のいいこと。

 これはとても―――おもしろい。

「そうだな、なら、この部屋にある器具を一つ選べ」
「え?」
「それを使って俺はオマエを辱める。さぁ、選べ」
「そ・・・そんな・・・」
 ひかりが思わず青ざめる。
「俺の奴隷がそんな目に遭ったんだ、ならお前も同じ目に遭うのが道理だろう?
 それに俺はここに何もなければ一生をお前に奉げるといったんだ。それに比べれば安いものだろう?」
「で・・・でも・・・・・・」
「でも、なんだ、結局、朱鷺乃 ひかりは口だけの女だったってことか、それならしかたないな」
 そんな風にバカにすると少したれた目でキッとなってにらむ。
「そ・・・そんなこと、ありません!」
「なら選べ、ここで自分がそうだと証明しろよ」
「そ、それじゃ―――」


 そう言って光が指を差した先、それはくいなの拘束されているテーブル―――拘束型寝台だった。
 得体の知れない器具に比べてくいなを拘束している台は比較的シンプルで分かりやすかったらしい、それにくいなが、自分と同じクラスの少女が拘束されていた事で抵抗感が大きく削がれている。
「そうか、それを選んだのか、じゃ、みなぎ、くいなの拘束を解いてくれ」
「はい」
 俺に言われてポケットの中からシンプルな鍵を取り出すと四肢に嵌められていた枷の鍵穴に刺し、戒めを解いていく。
 今まで自分を戒めていた拘束から解かれ、ようやくくいなが安堵した表情で赤絨毯の上に足をつけると、それと交換するかのようにひかりがテーブルの上に乗ろうとするを呼び止めた。
「おい、なにしてるんだ?」
 きょとんとしてひかりがこちらを見てくる。
「だ、だからこの上に乗って縛られるんじゃ・・・」
「ただ縛られてはい、終わり、か?
 始めに言ったはずだ、オマエを辱める、と」
「な・・・なにを・・・」
 ひかりは不機嫌になりながらも顔を赤らめた。
「考えても分からないのか、じゃあ、教えてやる―――服を脱げ」

「な―――!」
 ひかりが驚く。まぁ、当然といえば当然だが。
「はやくしろ、ウソをつく上にノロマだと思われたくなきゃな」

「・・・・・・・・・っ!」

 少し涙目になりつつも、俺の言葉に従おうとする。
 いつも学校で見る桃色の和服をベースにしたかのような制服とは異なり、私服姿のひかりは上階にある洋館にあわせたかのような淡い蒼色のイブニングドレスを着ていた。
 一枚脱いだらすぐに下着姿になった。
 これまた下着も同じレース地の沢山ついたライトブルーのブラと紐パンティだった。

「・・・っ・・・・・・っ!」

 下着の時点ですでに胸と股間部を隠そうとする。

「ほら、どうした?」
「こ・・・これ以上は・・・ムリですっ」

「・・・ふん、まぁ、いいだろう、それじゃあ、その上に寝ろ」
「は・・・はい・・・」
 羞恥による効果だろうか、心なしかいく分、弱気になって寝そべる。
 そこに申し訳なさそうにみなぎが下着で覆われた部分を隠そうとする手をとって枷をかけていく。

「ひかり様・・・」
「だいじょうぶ・・・大丈夫だから・・・」

 そう言うとひかりはみなぎに向かって微笑む。
 その余裕、どこまで持つかな?
 内心ほくそえむと俺は足枷まではめ終えたみなぎに次の指示を出す。
 みなぎは俺の出した指示に抵抗感を示しつつも、抗うことはできないと感じたのかおとなしく隣のテーブルへ移動する。
 その間に俺は四肢を拘束されたひかりを見下ろす。

「気分はどうだ?」
「・・・最悪に決まってます・・・っ!」
「まだわかってないようだな」
「なにが・・・ですか?」
「お前は罰を受けているんだぞ?
 なのに注文はつけるし、反抗的、本当に罰を受けているって言う自覚はあるのか?」

「じゃあ、どうすればいいっていうんですかっ!」
「いうんだよ、『辱めてくれてありがとうございます』ってな」
「そ・・・そんなこといえるわけが―――」
「言えないのか?」
「・・・っ、辱めていただきありがとうございますっ!」

「そんな無理やり搾り出したって相手にはなにも伝わらないぞ?」
「それは貴方が無理やり・・・っ!」
「ほら、もう一回言え、ちなみに言っておくがオレはお前が考えていることが手に取るように分かってる。
 くれぐれも今だけ我慢してどうにかしようだなんて思うなよ?」
「―――っ!」

 ひかりの表情が驚きに変わる。
(なんで―――?どうして分かったの!?)
 そこで一つの答えに辿り着く。
(まさか、あの指輪・・・信じられないけどもしかして―――)
 思考に対して律儀に返答をしてやる。
「ご明察だ」

 それだけでひかりは全てを悟った。
「そんな・・・・・・」
 ひかりの顔が蒼白になる。
「だからこんなことをしても―――」

 そう言って俺はひかりのブラを乱暴にずり下ろすとそこにはちどりをも凌ぐ豊満な乳が目の前に現れた。
 見た目ではちどりのほうが大きそうだったがひかりの乳は自在に形を変え、なめまかしくブラからあふれていた。
 だがそれは決してだらしなかったりみすぼらしいものではなく、逆に感度も良さげにいやらしさをかもし出している
 試しに手で玩ぶと上付きに張ったちどりとは違い吸い付くように手にまとわりつく。
 そしてすぐさま反応がかえっていた。
「んんっ、だめですっそんなところっそんなところやらしいですっっ・・・!」
「こんな揉み甲斐のあるエロい胸をしておいてダメなんだ?気持ちいいって伝わってくるぞ?」
「うあっ、だめっだめですっ!」
 徐々に昂ぶっていくひかりに合わせるかのようにシコり出した乳首とつまみ弄りだす。
「きゃふっ・・・あうぅ・・・だめっだめですぅ・・・っ!」
「何がダメなんだ?」
「さきっぽっ!さきっぽイジっちゃいやですぅ!」
「さきっぽってどこだ?ちゃんと言え」
 でなければさらに攻め立てるといわんばかりに強めに乳首をつまむ。
「・・・くびっ・・・・・・ちくび虐めないでください・・・っ!」
 本当に嫌そうに言うひかり。

 だが、それもウソなんだと分かってしまう。

「・・・・・・言っただろう、俺に隠し事をしてもなんの役にもたたないって」
 ぎゅううぅぅぅっ!
「はあああぁぁぁぁぁっっ!」
 一瞬だけ乳首を全力でつまむとひかりは全身を痙攣させ、荒く息をついた。
「分かったか?分かる嘘をついてもムダだし、お前が考えを変えない以上、もっと罰を与えなきゃいけない」
「はぁっ!はぁっ・・・この卑怯ものっ・・・っ!」
 親の敵でも見るかのようにひかりがこちらを見てくる。
 
 そんな視線を受け流すように俺は手を振った。
「分かった分かった。
 じゃあ、これを外しておいてやるよ。その代わり―――」

 そう言うと俺は指輪を外してテーブルに置く。

「な・・・なんです!?」
「・・・・・・みなぎ」
「は・・・はい・・・」
 ひかりがはっとする。気がつくと俺の横にはみなぎがいてその手にはアンプルと注射が握られていた。

「なっ・・・なんですかそれは・・・っ?」
「なんでもない、ただの自白剤だ。お前の従者が俺の奴隷に使ったのと同じモノだよ」
「・・・っ!や・・・っ!いやっ・・・っ!やめて・・・っ!」
「そう嫌がるな、ただの目には目を、歯には歯を、だ。別に命に別状はないし、副作用もなにもない、心配するな」

「やっ!・・・やっ・・・お願いしますぅ・・・っ!」
「悪いと思ってるか?」
「はいっ、すいませんでした・・・っ!」
「そういわれてもな、本心かどうか今の俺にはわからないんだ。指輪を外しているからな。
 だからこれを使って本心かどうか自白してもらうぞ―――みなぎ、やれ」
「・・・はぃ・・・」

 消え入りそうな声でみなぎがアンプルに注射針を刺し、ひかりに対しての適正量と思われる量の自白剤をシリンダーの中に満たしていく。

「ひかり、言っておくけどな、こんなもの生ぬるいんだぞ?
 本当に同じくするならどんな薬剤か教えずにお前の体内に注射していたんだからな」
「うっ、ひぐっ・・・、うぅぅ・・・、や、やめてくださいぃぃっ!」
 泣きべそをかきながら哀願してくる。

「別になにも泣くことはないだろ、それともなんだ?
 知られちゃ困ることなんかあるのか?」
「そんなものぉ・・・っ、ありませんんっ!」
「ならいいだろ、ほら、動くなよ?」
 そういっている最中にもみなぎは白磁の様なひかりの細い腕を取り、一度で注射を成功させた。
「これ、どれくらいで効きだすんだ?」
「―――10分くらいです、御主人様」
 後ろから声がかかってきたかと思ったらそこにはくいなが立っていた。

「お前、もうだいじょうぶなのか?」
「はい!御主人様からもらえるご褒美のこと考えたらいても立ってもいられなくて!」
「・・・ゲンキンだな、オマエ・・・」
「えへへー・・・」
 はにかむくいなをジト目で見る。と、そこに―――

「ごしゅじん・・・さま・・・?」
 今のやり取りを聞いたひかりがなんとか自由になる首を立ててこちらを見てくる。
「そうだよ、ひかりっち。
 聞いたでしょ?カラス様は私の御主人様なの」
 そう言うと恋人よろしく俺の腕にしがみつく。
 ただ、普通の違うのは俺の手をスカートの中の何も履いていない自分の股間に押し付けて擦りあわせていることだろう。

「くいなちゃんっ、そんな・・・っ、やめてくださいっ!」
「んふぅ・・・っ、なんでぇ?こんなすっごくステキなことっ、他にはないよぉ?」
 昨日まで一緒に教室で笑いあっていたクラスメートの変わりようにひかりの体が震え出す。
「だ、だめですっ!からす君から離れてくださいっ!」
「なんで?んっ・・・ふぅ・・・っ、わたしは、ごしゅじんさまのっ、ドレイッ、なのにっ!」
 だんだん股間を摩りつけるペースが速くなってきているのと同時に、ぬめりが多くなってきた。

「やめてくださいっ、そんなの私に見せないでくださいぃっ!」
「触られてるって思うだけでっ・・・んっ、ムネにっ、きゅんってくるのぉっ。
 んんんっ!ご主人さまっ、お願いしますっ、わたしのっわたしのおまんこを弄ってくださいぃっ!」
「ふん、いいだろう、サービスしてやる」
 そう言うと俺は素早く人差し指と中指をくいなの膣の中に入れるとワザと拡がるように間隔をあけ、激しくピストンさせる!
「あっあっあっああぁぁぁああぁぁぁぁぁっっっ!・・・っく、ィく、いっちゃいますぅっ!」

 びくっ、びくっ、びくびくびくびくびく・・・っ

 激しく身体を痙攣させるとくいなは息を荒げて自分の愛液の飛び散り、色が濃くなった赤絨毯の上に座り込んだ。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・っ」

 ひかりとみなぎを見ると二人とも顔を赤くしてこっちを見ていた。
 みなぎに至っては潤んだ瞳でこちらを見上げている。
 ―――安心しろ、すぐにお前も相手してやるよ。
 俺はアイコンタクトでみなぎにサインを送ると赤い顔をさらに真っ赤にして目をそらしてうつむく。

 一方、ひかりはそんなコンタクトにも気付かないほどに顔を赤くして呆然としていた。

「どうした?」

「な・・・なんでもありません・・・っ!」
「もしかしてうらやましかったのか?」
「そ・・・そんなことあるわけないですっ!」
「そうか?お前の従者はそんなことないって言ってるぞ?」
「・・・・・・え?」
「――――――みなぎ、命令だ。

 お前の御主人様に自分の大事なところを見せてやれ」
「―――っ!」
 それまで何も言わなかったみなぎがここになって急にうろたえる。
 さすがにこれには抵抗感がある、か・・・

「ふん、別にしたくなきゃいいぞ―――珠鴫」
 突き放すような声にみなぎは焦ったようにスカートをたくし上げた。

「・・・・・・・〜〜〜〜〜〜〜っっ」
 
 生えたか生えてないか分からないくらいの恥毛の奥にあるクレバスには数時間ほど前に出した精液と俺に触れられるだけでこんこんと湧き出るようになった愛液が混じりあってみなぎの太ももを伝っていた。
「ほら、みなぎ、オマエを気持ちよくしてくれるものに礼を尽くしたらどうだ?」
「は・・・はい・・・」

 発情して潤んだ瞳はもう主人ではなく、快楽を与えてくれるズボン越しの俺の肉棒しか見えていなかった。
 みなぎは俺の下まで歩いて跪くと、小さな口でファスナーをおろして起用にトランクスの中からそびえたった肉棒を咥えだした。
「ん、ふぁむ・・・っ」
「そんな・・・みなぎちゃんまで・・・」
「どうした?ひかり、顔がさっきまで赤かったのに今度は青いぞ?」
「いや・・・いやぁ・・・みなぎちゃん、みなぎちゃんに何をしたんですか・・・っ」

「んっ、ちゅぷっ、んんんんっ、ぐふぁっ、んっんっんっ」

「御主人様・・・」
「なんだ?」
 くいなが背伸びをして俺に耳打ちをしてくる。

「・・・そうか。
 じゃあ、くいな、お前が慰めてやれ」
「はい、わかりましたぁ」
 そういうが早いかくいなは寝台の下半身側から乗りあげ、立ちヒザになってひかりを見下ろした。
「く、くいなちゃん・・・?」
「やっぱり、発情してるね、ひかりっち。
 アタシ見て興奮した?」

「そ、そんな・・・興奮だなんて・・・」
「じゃあ、みなぎちゃんのご奉仕姿は興奮しちゃう?」
「あ・・・そんなこと・・・」
 反論しようにもしようという感情が湧いてくるにも関わらず、反論できない。
 それどころか―――

「・・・あります・・・」

(―――!)
 ひかりの中に大きな驚きが走る。

「びっくりするよねー。
 言おうとしたことと違う言葉が出てきちゃうんだもん」
 ひかりにくいながささやく。
「ところでひかりっち、オナニーはどれくらいするの?」

「――――――っ!!」

 首を横に振って必死になって口を閉ざそうとするがそれがかなわない。
 ひかりは今ほど手をつかえないことが恨めしいと思った時はなかった。

「ふ・・・ふつかにい、いちどくらい・・・です・・・」
「ふぅん、けっこうするね。
「で、なに?お嬢様はバイブとか使ったりするの?」

 泣きそうに・・・いや、泣きながらくいなを見るとくいなは笑っていた。
 思わずぞっとするようなイジメっ子の、目。
 だめだ、この娘は楽しんでる・・・っ!

「ゆ・・・ゆびだけ・・・びりってでんきが・・・はしるところを・・・さわります・・・」
「そっか、ひかりっちはクリ派なんだ・・・
 じゃ、次の質問―――」

―――だれのこと考えてシテるの?

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!」

 今度こそ全身をばたつかせて暴れる。
 あんな細い腕でどうやったらあんな力が出るんだと思うくらいに鎖がじゃらじゃらと鳴る。

「・・・む、しぶとい。
 じゃ、直球勝負」

―――ひかりっちは、だれが好きなの?

 本気で、やめてくれと視線で訴えるが、完全優位にたったくいなはそんなこと気にも留めない、それどころか―――
(にやって!いま、にやって笑った!)
 分かってる!この娘は絶対に私がだれが好きなのかわかってる・・・!

 ひかりは確信した、だからこそ、くいなは私を攻めたてるのだと―――!
 必死になってひかりが口をつぐもうと決心するところをくいなはたくみに解きほぐそうとする。
「だいじょうぶ、全然ヘンじゃないよ、この自白剤のせい。
 それに、ね。こうなっちゃう効果もあるんだから」

 そう言ってくいなは躊躇うことなくひかりの紐パンティの腰の結び目をほどくと素早く腰を浮かせ、パンティを直上に持ち上げるとそこには布のクロッチとクレバスを結ぶ一筋の橋が出来上がっていた。
 そう、さっきくいながささやいたのはあの自白剤には催淫作用もあるとのことだった。
「だっ、ダメです・・・っ、見せないでくださいぃっ・・・っ!」
 少ししか動かない腰を一生懸命動かして粘液を切ろうとするものの、ただダンスをさせるだけで返って卑猥に見え、諦めて止まると同時にその筋にくいながパクついた。

「〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!?」

 それを見たひかりがさらにパニックになるがわれ関せずでくいなは
「ん、ちょっとしょっぱいかな」
「そんな・・・そんな・・・そんなもの舐めないでくださいぃっ!」
 間の抜けたひかりの声が部屋中に響き渡るが、誰も聞いちゃいなかった。

 ・・・いや、聞いてはいたが気にも留めなかった。
 それどころかくいなは、
「大丈夫だよ、これからもっと舐めるんだから。
 それより私も女の子とするのは初めてだから痛かったらちゃんと言ってね?」
 そう言うと何も包むもののなくなったひかりの股間に小さくキスをするとそのまま舌を這わせ出した。
「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
 ひかりが反抗しようしようにもさっきと同じで腰を左右に振ることしかできず、かえって敏感な部分に触れてしまい、喘ぐハメになってしまう。

「きゃふっ、だめっ、やめっ、だめだめぇっ!」
「あは、スゴい、こんなに敏感で濡れやすいなんて・・・私とは大違いだね、飲んでも飲んでもあふれてくる・・・」
 そういうとそれまで静かに舐めていたのに対して急に音を出して吸い出す!
「ダメ、おとだめっ、おとだめですっ、おとはずかしすぎますぅっ!すっちゃだめぇっ!」
 そんな願いも聞き入れられず、みなぎは執拗にひかりの股間を責め続け、ひかりは一方的に与えられる快感を受け入れ続けるハメになる。

「んぁっ、ふぅっ、んんんんっ、ひっ、ぁぁぁぁあああぁぁっ!」
「大丈夫、なにもかもクスリがいけないんだから、ね?」

 一方、俺とみなぎもそんな二人に当てられてか互いに息が荒くなっていた。
 ・・・みなぎはさっきから申し訳なさそうにこっちを見ている。

(まるで捨てられた子犬だな)

 俺はそう思うと、無言で俺のモノを舐めていたみなぎをちとせにしたように後ろ向きに抱きかかえて寝台の隣、ひかりのすぐ横に移動する。
「・・・ひかり、見えるか?」

「ふぁ、ああああぁぁぁぁぁっ!ああ・・・みなぎ・・・ちゃん?」
 みなぎの股間から何か妙なものが生えている・・・
 焦点を失いかけている目がようやくみなぎの姿を捉えたかと思ったら今度は驚きで目を見開いた。

 そこにはだらしない顔をして俺のモノを挟み込んでいるみなぎがいた。

「お・・・おじょうさま・・・」
 うわごとのように何とか正気を取り戻そうとするがそうは問屋がおろさない。
 俺はすばやく自分のペニスの先でみなぎの縦筋をつつくように前後に動かすとみなぎがひぅっと喘いだ。
「あぁぅ・・・っ!あぁっ!」
 最初は肌と肌が摩れあう感じが強かったが、少し前後するだけで滑りがよくなってきた。
「どうだ?みなぎ。
 ひかりに見られながらイヤラしいことをするのはどんな気分だ?」

「はぁっ、はっ、はぁぁっ・・・っ!んっ・・・・・・あぁ・・・はぁんっ・・・っ!」
 みなぎはいやいやをするかのように首を振って時折、包皮越しに淫核を突かれる快感にが酔いしれる。
 そこです、と動くのをやめる。

「ふぁ・・・っ、ぁっ・・・ぁっ・・・」
 まるで子どものように不安げにこちらを見上げてくる。
 一方、下半身はまるで違う生き物であるかのように前後にふられるものの、後ろから抱えられている格好なのでもどかしさを上げる程度の効果しかないらしい、顔がどんどんせつなさそうになってくる。
「みなぎ、ちゃんと質問に答えろ。
 ひかりに見られてどんな気分だ?」

「ぇ・・・ぁ・・・ぅ・・・っ」
 ひかりの名前を出されてほんの少しだけ眼に焦点がもどるものの、視線はしっかりと俺だけしか見ていないかった。
「答えろ、ちゃんと答えておねだりできればオマエの膣中にコイツを挿れしてやるぞ?」
 そう言うと亀頭を一瞬だけ膣に入れ、そのまま幼い女性器に飲み込まれる前に抜きとった。

「ひぁぅ・・・っ!き・・・ひもちいいれすぅ・・・」
「なにが、どう、きもちいいんだ?」
「お・・・おじょうさまにみられてぇ・・・ご・・・ごしゅじんさまにかわいがられてぇ・・・しやわせでぇ、きもちいいれすぅ・・・っ」
「み・・・みなぎちゃん・・・」

 信じられないような表情で異母妹を見つめる。
「ほら、腰なんか動かしてないでどうしてほしいか言え。
 俺はどこかの主人とは違うからな。言えば願いを叶えてやるぞ」
 ひかりにあてつけるかのように言うと俺は腹に力を入れて肉棒をみなぎにたたきつけた。
「ふぅぁ・・っ!い・・・いれてくださいぃ・・・」

「どこに?なにをだ?」
「み・・・みなぎのむ・・・むもぅおまんこに・・・ご、ごしゅじんさまのお・・・おおきぃおちんぽをたくさん出し入れしてくださいぃっ!」

 そう言うだけで軽くイったのか、みなぎのクレバスが俺を幹ごと挟み込んできた。
「み・・・みなぎちゃん・・・」
 いつも傍にいた側女の変貌についていけず、ひかりはうわ言のようにみなぎの名前を繰り返す。
「ほら、それじゃ挿れるぞ」
「あ、ありがとうございます・・・っ!」

 ずっ・・・ぬぅっ・・・にちぃっ・・・

「あっ、ああぁぁ!?いっ、イっちゃう・・・・・・挿れられただけでイっちゃいますぅぅっ・・・っ!

 きゅうきゅうとみなぎが俺を締め付けたかと思うとすぐに弛緩、といっても十分小さいの締めつけが弱くなった。
 荒くなにかに解放されたかのように息をつき、落ち着くのを待って再びおれは蠕動を再会した。

「ほら、みなぎ、もう少し腹に力を入れろ」
「は・・・ふぁい・・・」

 みなぎの小さい割れ目のサイズには不釣合いな程に膨張した一物。
 目の前に拡がる割れ目は辛そうなのにも関わらず、みなぎの瞳はどこか夢見ごこちなものを感じさせた。

 そして姉はいつも身近にいる妹の、こんな艶やかな顔を見たことがなかった。

「んっ、んんあぁぁっ、ん・・・ふぅっああぁっ、んん、ひうぅ・・・っ!」

 声にしてもそう、一滴の嫌悪感もない、純粋な喘ぎ。

「うらやましぃ・・・」
 クスリの影響か思っただけでそんな呟きがもれたのをひかりは気付かなかった。

 目の前で繰り広げられる性交を目にして身体はさらに発情し、乳首はぷっくりと勃起し、今か今かとさわられるのを焦がれるほどにまちどおしい。
 今、くいなが愛撫している股間だけじゃもどかしい、全身を触って欲しいと身体が訴えかける。
 負けてはいけない、我慢しなければならないと、未だ思うものの、さっきからくいなに言われている言葉がそんな心に毒を染みこませていた。

 実をいうと、十字が指輪によって心を読めると発言した瞬間、それまでの疑念が確信に変わり、その上で指輪の力がそれだけではないのでは、そう思っていた。
 そう、二人の性格が変えられていたのかもしれない、そう思っていたのに十字が指輪を外したことによってその警戒心が完全に解けて油断してしまっていた。

 しまった・・・いまの、からすくんの、ゆびわは、くいな、ちゃん・・・

 そんな彼女が言っていた言葉が、わたしのなにかを、かえて、いく。

―――クスリのせい、クスリのせい、クスリのせい
(そう、こんなに恥ずかしい想いをしているのも、悔しい想いをしているのも、くいなちゃんがこんな所にいたのも、みなぎちゃんが目の前で犯されているのも、それをうらやましいと思うのもぜんぶ、クスリのせい)

 だから、すきなひとに、だいすきなひとに、おかされるのも、おかしてもらえるのも、くすりの、せい。

 じゅぷっ、ぐっ、じゅぽっ、じゅぷっ、じゅっじゅぷっ

「あああっ、ふぁああっ!らめっらめっ!らめらめらめぇっっ!!」
 いきなりの挿入にも関わらず、みなぎの肉唇は俺を受け入れた。
 というよりも、さっき俺が射精した精液、プラス言うことを聞かせるために尻を触っていたことが大きい。

 じゅぶっ、ぐっぐっ、じゅぽ、じゅつ、じゅぷぷっ!

「あぁ・・おくぅ・・・・ごりごり、ごりごりしちゃらめぇ・・・っ!」

 首を振って訴えかけてくるものの、そんなのは無視して俺は亀頭で子宮口をすりあげる。

「ひぁっ、らめぇ・・・んんっ、あっああああぁぁぁっっ!!」
 完全に入りきってない根元から熱いものがこみ上げてくるのが分かる。

 びゅくっ、びゅくっ、びゅくびゅくびゅくっ!

「あぁぁ・・・なか・・・なか・・・びゅーびゅーでてる・・・」
 完全に惚けてうわごとのようにみなぎが呟く。

 そんな俺たちを潤んだ目で二人の女が見ていた。
「ほら、何か言いたいことはないのか?」
 目の前で妹の膣から精液を逆流させ、俺はひかりに聞いた。
「・・・ださい・・・」
「ちゃんといえ、よく聞こえない」
「おねがいしますっ!私を、はずかしめてっ辱しめて犯してくださいぃっ!」

 指輪を嵌めなくても分かる本心からの願い。

「オレはオレのモノしか抱かない。オマエはオレのモノになるのか?なら抱いてやるぞ」
「・・・そ、それは―――」

 いいよどもうとするひかり、だがそこに―――
「ウソを言っちゃダメだよ?貫かれたいんでしょう?
 どろどろになった処女オマンコ御主人さまのモノでいっぱいにしてヨがりたいんでしょっ?」

「っ!!」
「いいんだよ。ひかりっちも、きもちいいこと、しよ?」

 その言葉が、完全に、ひかりの自制を奪った。

「・・・・・・ります」
「・・・・・・・・・聞こえない、もっと大きな声でいえ」

「あなたのモノになります!貴方のモノにしてくださいっ!私を、はずかしめてっ辱しめて初めてを奪ってくださいいぃっ大好きなのおおっっっ!」

 ―――よくやった、くいな。

 ひかりが俺に好意をもっていたのは指輪を通して理解していたが、せいぜい英語のライク止まりだった。それを短時間でここまで仕上げるとは、な。

「わかったよ、それじゃくいな、少しズレろ」
 そう言って俺は仰向けになって四肢をつながれているひかりの上にみなぎをうつ伏せで乗せ、その上に立ちひざでくいなをこちら向きにまたがせるとひかりの腰を取った。
 この体勢の場合、ひかりの腰が寝台の中央にくる上、ほとんど動かないのでかなり前傾になり、俺の顔はちょうどひかりの真上にあるものの。目の前にはある濡れそぼったくいなの秘裂があった。

 ・・・機能的なんだかいまいちマヌケなんだか不明だ。
 そんなことを考えながら俺はひかりの腰を固定し、肉棒をひかりの膣口に押しあてると見えないのにひかりが息を飲むのが分かった。
 まぁ、知ったこっちゃない。

「―――行くぞ」
 返事は待たず、そのまま腰を突き入れると戦慄する。
 まだ亀頭を半分しか入れてないというのにひかりの処女膣は狭いにも関わらず、貪欲にぐいぐいと俺を引きずり込もうとする。
「―――!」
 なんなんだ、これ。
 しかもくいなの下準備がよかったのか膣は完全にとろとろで熱かった。

 前傾でよかった。今の顔をくいなやひかりに見られていたら間違いなく、バカにされていたに違いない。
 そう思うほどに、驚きだった。
 みなぎで射精いなければ、処女膜を破る前に、射精していたかもしれない。
 そんなのはまかり間違ってでもごめんだ。
 そうならないためにも―――俺は不意に先端に当たった『なにか』に躊躇うことなく、勢いに任せて一気に挿入する!

「んんっ、んはああぁぁぁぁっっ!」

 これは―――ひかりの声、か?
 叫びと喘ぎが入り混じった声が聞こえた。
 そんなことより―――マズい。
 まるでひかりの中は別の生き物であるかのように俺を締め付けながら引きずり込んでひだの一つ一つが意思を持ったかのように愛撫してくる!

(お嬢様でこんなモンまで持ってるなんざ反則だろ・・・っ!)

 俺はそう思いながら抽挿を繰り返そうとすると不意に鼻先に熱い何かが押し付けられる。

「御主人様っ、お願いします・・・っ」
 潤んだ目で切なさそうにくいながこちらを見下ろしながら腰を舐めやすいように突き出していた。

「・・・・・・・・・っ」

 ヘッドバッドでも食らわしてやろうかと思ったものの、そんな余裕はこちらにはない、それなら、とばかりに熟した肉芽の皮をはいで甘噛みを始める。

「くふぅっ!んあぁッ!ダメ、御主人様それダメええェェェっっ!!」

 いきなりの急所攻撃に涙目になって訴えかけてくるが知ったこっちゃ、ない。

「ひぅっ、んんっ、あぁぁうぅあっ、らめっ、クリっ、クリトリスたべたらめぇっ・・・・っ!」

 くいなの他の声―――ひかりの声にも艶が出てきた。
 どうやらみなぎがひかりの胸を無意識に吸っているらしい、面白いようにみなぎのもう片方の手によってひかりの乳房が面白いように変形していく。
 ―――ご褒美だ。

 そういわんばかりにひかりの腰から片手離し、みなぎの股間をまさぐり、アナルに親指を、ヴァギナに人差し指と中指の出し入れする。
 次第に四人の呼吸が合わさり、感覚まで共有しているような錯覚に陥る。

「うっ・・・お、ふぅ・・・っ!うううぅぅぅっ!うっ、ううぉっ、あっ、くふううぅぁ〜〜〜っ!」
「んっ・・・・・・あぁ・・・はぁんっ・・・っ!はぉあ・・・うぅっ・・あん・・・んっ、あはぁっ・・・っ!」
「はぁっ、んっ・・・・・・!あぁっ!くふぅっ!きゃふぅっ!やぁっ!らめぇえっ!」
 恥液と汗の混じった熱気がこの部屋の一部と交わり、さらに俺たちの交わりを加速させる!

「んふ、あうんっ、クるっ!クるクるクるクるなにかクるゥゥゥゥっっっ!!」
 プシャアアアアアアアアアァァァァァァァァァ

「んあぁああああぁぁっ!らめぇ、もうらめらのぉっ!オシリ、オシリでイくぅッ!」
 ぴゅっびゅるびゅるっっぴゅっぴゅっ

「はぁっはぁっはぁっ、射精すぞ、くっ!くうぅっ!」
 ドクッ、ドクッ、ドクドクドクドクドクドクッ

「んっあっああっ、だめっ、だめっ!っ・・・・!いく、いく!イクイクイっちゃますううぅぅぅ!」
 びくんっびくびくびくびくっ

 くいなが失禁し、
 みなぎが潮を吹き、
 オレが射精し、
 そして、ひかりが俺の精を受けて絶頂した―――



「さて、と。そんじゃ帰るか」
「はい、ご主人様」
 あのあと俺達はみなぎに先導され、本館の隠し扉につながる階段を昇り、ついさっきひかりと顔をあわせた本館の入り口に四人でたっていた。
「あのっ、からす君っ」 

「なんだ?」
「あの場ではあんなこと言ったけど私は―――」
「あんなこと思ってなかったってか。
 別にかまわないぜ?オレはオレのモノに対してだけ相手をする。ただそれだけだ。
 相手にされたくないってんだったらそのままでいればいいさ。まぁ、妹はどこかの姉と違って俺のモノでもいいそうだしな」

「・・・っ!」
 赤くなってこちらをにらみつけてくる。
 まぁ、いい。これならこれでまだ楽しめそうだ。
「じゃあな、んじゃまた明日、学校でな」
 いつも通り、なんら変わらない挨拶をしてオレはくいなを従えて邸宅を出て行った。

 門を出たところでくいなに声をかける。
「くいな、今日はオマエも帰れ」
「えぇ、なんでですか?」
 一日ぶりに会えた俺と一緒に痛いのかそんな不満をもらす。
「・・・いいから家に帰れ。命令だ」
「はいぃ・・・、分かりました」
 しぶしぶといった感じで了承し、そのまま別れた。

「ふぅっ」
 ようやく独りになって、ため息をついた。
 疲れた。今日は、とことん疲れた。
 ムリもない。
 今日だけで何人相手にして何発射精したのか。思い出すのもかったるい。

「ま、これで準備運動は終わり、か―――」
 俺は指輪の嵌められた左手をポケットから出して開いた。
 掌には5つの魔性の指輪、そして嵌められた―――ダンタリオンの指輪。
 指環達が語りかけてくる。
 我を、我を指に、その指に通せ、と。
 ・・・あぁ、分かってる。
 そう独りごとを言って俺は新たな指輪を指に通した―――

 
 


 

 

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