かけられて


 

 



 きゃっ・・・なにこれ。身体が動かない・・・

 ダメだよ、和也。そんなことしちゃ・・・やだ・・・やだったら・・・

 あっ・・・眼がコワイよぉ・・・

 ダメ・・・あたしおっぱいが感じるの・・・ブラの上からでも・・・ダメだったら・・・触らないで・・・きゃうん・・・

「美希の身体は動かない。でも、その分、すごく感じるようになる」

 なに? 和也ったら、なに言ってんの? あっ! いやっ!

「ああんっ!」

 あたしったら、すごく大きな声を出しちゃってた。だって、和也が敏感なところを触って・・・どうして? 強く揉まれて、あそこまで熱くなってきちゃった・・・

 だめぇ・・・和也ったら、あたしのTシャツ脱がしてる。ぜんぜん力が入らないよぉ・・・え〜ん・・・

「美希のオッパイってこんなにかわいかったんだ・・・すごい・・・」

 あっという間に脱がされてブラジャーまで・・・

「ひゃっ! ひゃあぁぁんっ!!」

 だめだよ。乳首にキスなんてしちゃ・・・ああっ・・・でも・・・和也ったら上手なの・・・ジンジンしちゃう・・・コリコリになってきた・・・そんなに舐めまわさないで・・・ああっ・・・




 事の起こりは神田の古本屋さんだった。和也とあたしは心理学のゼミをとっていて、共同でレポートを書くことになった。テーマは宗教とマインドコントロール。資料集めに一緒に行った古本屋さんで和也が見つけたのは『古神道における呪術的催眠の方法と実践』って書かれた薄っぺらいガリ版刷りの冊子だった。ホチキスで綴じた体裁と手書きの文字が昭和って感じでチョ〜怪しい。

「おい、美季。見てよ。この橋本耕造って、たぶん水口教授の先生だぞ。俺、名前聞いたことあるんだ」

 見れば、タイトルの下にはあたしたちが通ってる大学の名前もあった。水口教授って心理学ゼミの先生の名前なの。あれっ、変色して薄くしか見えないけど赤いサインペンで取扱注意って書いてある。

「これ、ゲットだな。おもしろそうだ」

 茶色く変色したわら半紙のページをパラパラとめくる和也の眼が輝いていた。

 梅雨明け宣言が出た暑い日で、あたしたちはカフェに入って冷たいものを頼んだんだけど、和也は夢中になって冊子を読んでて・・・ちょっと切なかった。

「美季、やっぱりそうだ。これ書いたの水口教授の前に心理学を教えていた教授だよ。これ写せばレポートなんて楽勝だぜ」

 そう言う和也はうれしそうだった。

「いつごろの本なの?」

「1973年だってさ」

 あたしが聞くと和也が表紙を見て答えた。

「あたしたちが生まれるずっと前だね。そんなの写して大丈夫かなぁ」

「じゃあ、ちょっと試してみね? 俺の部屋来いよ」

 そう言われて、あたしはついて行くことにした。男の子の部屋に行くなんて、ちょっとアブナイかなぁって思ったけど、和也はいつも紳士的だし、レポートのことも気になってた。

 途中で和也は花屋さんで榊を買った。

 和也の部屋はワンルームマンションで、わりと小ぎれいに片付いていた。

「この榊を両手で持って。そう。で、先っちょを額にあてて」

 ベッドに座って部屋を見回しているあたしに和也は榊を渡した。

 なんの予備知識もないまま、あたしは言うとおりにした。

「くさのかきはをもことやめて・・・」

 冊子を見ながら和也が呪文みたいな言葉を唱えだすと、あたしはなんだかフンワリとしたいい気持ちになってきた。

「・・・ともにきこしめせとまをす〜」

 和也があたしの眼を見てた。吸い込まれそうだった。身体が宙に浮いちゃったみたい。

「これで美季は自分で身体を動かせなくなった」

 えっ・・・なに・・・ウソ・・・そう思ったけど、本当に力が入らなくて何もできなくなっちゃってた。

「そして、声は出るけれど、言葉はしゃべれない。なにか言ってごらん」

「・・・あ・・・う・・・」

 やだっ・・・なによこれ? あたしったら、どうなっちゃったの? 和也の言うとおりに身体は動かないし、しゃべれない。あたしはベッドに座ったままの姿勢で和也のことを見ているだけしかできなかった。

「すっげぇ・・・本物だった・・・」

 和也は冊子とあたしの顔を交互に見ながら言った。和也の眼が妖しく光った気がした。

「美季は僕の言うことを聞くようになる。いいね」

 よ・・・よくない・・・のに・・・あたしはうなずいてた。

 そして、あたしは和也におっぱいを触られて、服を脱がされて、こ・・・こんなのイヤ・・・

「美季のオッパイ、ずっと見たかったんだ。それに、こんなに柔らかいなんて」

 ああ・・・ダメだよぉ・・・そんなことしたら・・・和也はうれしそうにあたしのおっぱいを揉んでる・・・

「はぅぅっ!」

 また、乳首を口にふくまれたとき、あたしは大きな声で喘いでいた。

 和也のことは嫌いじゃなかった。ううん、むしろステキだなって思ってた。だから、レポートを一緒に書こうって言われたときにはとってもうれしかった。なのに、こんなことするなんて・・・あっ、ダメだよ。ジーパンのボタン外しちゃ・・・いやっ・・・いやぁっ・・・

「ちょっとだけ立ってごらん。そう・・・そうだよ」

 ああ・・・イヤなのに・・・どうして和也の言うとおりに動いちゃうの?

 だめっ・・・ジーパン脱がさないで・・・あっ・・・ショーツまで一緒になんて・・・いやぁっ・・・ああん・・・恥ずかしいよぉ・・・

「すごい・・・やっと願いがかなった。美季の身体が見たかったんだ。すごくきれいだよ」

 ああ・・・そんなこと言わないで・・・いや・・・恥ずかしいよぉ・・・今日はサンダルだったから・・・ああ・・・ぜんぶ脱がされちゃった・・・

「またベッドに座って・・・そう、いい子だね。膝を立てて・・・脚を開いてあそこがよく見えるようにして・・・」

 ダメだよ・・・そんなの・・・あっ・・・なのに、あたしったら・・・これってM字っていうやつ? なんで勝手に身体が動いちゃうの? やだぁ・・・やだよぉ・・・和也のバカぁ・・・

「すごい・・・ちょっと開いてみよう・・・」

「うあっ!!」

 なにこれ? 電気が走ったみたい。ああっ! いやぁ! 和也ったら、あそこを指でひろげて・・・ああ・・・ダメ・・・あそこの穴に空気が入ってくるのがわかる・・・そんなにひろげないで・・・中まで見られてる・・・やだよぉ・・・恥ずかしくて死んじゃいそう・・・

「ピンクで、すっごくきれいだよ。これがクリトリスだね」

「あうぅっ!」

 和也が指で一番敏感な部分を・・・ビクンッて腰が動いちゃう・・・ああ、なんか熱いものが・・・あそこに・・・

「はうっ! うんっ!」

 やだっ・・・和也があそこを舐めてる・・・いやっ! 感じちゃう! こんな・・・無理矢理されてるのに・・・なんで? いや・・・ああん・・・

 だめぇっ・・・そんなにピチャピチャ音立てて舐めるなんて・・・いや・・・エッチな気持ちになっちゃうよぉ・・・

「あんっ! ああんっ!」

 ああ・・・ダメなのに・・・声までエッチになっちゃってるぅ・・・

「ああんっ!」

 いや・・・指入れないで・・・なんだか・・・あそこが・・・溶けちゃう・・・みたい・・・

 どんどん舌の動きが速くなってく・・・そんなにしたら・・・ダメ・・・あたし・・・イッちゃうよぉ・・・

「ああっ! あぁぁぁんっ!!!」

 すごく感じちゃうの。たまらない気分。イッちゃっても疼きが止まらない。

 どうして? ひとりでしたときには・・・こんなにならなかったのに・・・

 それに・・・まだ、あたしはヴァージンなんだよ。こんなのってひどいよ・・・

 あたしはビクンビクンッて痙攣してた。

「イッたんだね?」

 和也があたしを見上げて言った。その笑顔がコワかった。

「イッたんなら教えて。うなずくことはできるから」

 あたしは無意識にうなずいてた。

「美季はとっても敏感なんだね。うれしいよ。でも、これで終わりじゃない。もっと感じさせてあげるよ。俺が触ったりすればものすごく感じるようになるから」

 そう言いながら、和也はあたしのおっぱいに手を伸ばしてきた。

「ひゃぁんっ!」

 指先が乳首に触れただけで感じちゃう。それも、おっぱいだけじゃなくて、あそこの方まで・・・ああっ・・・だめ・・・そんなふうに触ったら・・・

「くっ! くうっ!」

 どうして? おっぱいだけでイッちゃいそう・・・

「はっ! ああんっ!!」

 熱いかたまりが、あそこの方へ降りてきて我慢ができずに声が出ちゃう。

 和也があたしの身体を撫でまわして・・・なんか楽しそう・・・和也がよろこんでるなら・・・いいか・・・もう恥ずかしい姿を見られちゃったんだから。

 自分でもおかしいと思うんだけど、イッちゃったくらいから、もっとして欲しいって・・・どうしちゃったんだろ? あたし・・・

「こんどは腹ばいになって。そうそう。膝を立てて・・・お尻を突き出して」

 もう、あたしは和也の言いなり。四つん這いになって恥ずかしいところを晒していた。

「かわいいね。美季のここ・・・」

「ふっ! ふうんっ!」

 和也が指先でお尻の穴を撫でていた。さっき、いっぱい濡れちゃったから、お尻の方まで蜜で濡れて滑りがいいみたい。汚いところを触られて・・・和也に嫌われちゃわないかなぁ?

「はうっ!」

 そんなことしたいの? 和也ったら。お尻の穴に指入れて・・・ああ・・・なんだかヘンな気分・・・ああ・・・指まわしてる・・・なんで・・・こんなところが感じるの? あたしってヘンタイ?

「あっ・・・あっ・・・ああっ!」

 どうしても指の動きに合わせて声が出ちゃう。

「はうぅぅぅっ!」

 指が深く差し込まれて・・・すごくいっぱいになって・・・熱くて・・・ああ・・・前も触って欲しいのに・・・和也のいじわる・・・

 ああ・・・和也ったら。あたしに覆い被さって・・・背中とか・・・お尻とか・・・舐めてる・・・お尻に指を入れたまま・・・気持ちいいの・・・たまらなくなっちゃう・・・

 そこ・・・感じる・・・ああっ・・・首筋弱いの・・・もう、あそこの中がドロドロに溶けちゃったみたい・・・

 あたしは自分でもビックリしちゃうくらいエッチな喘ぎ声を上げていた。

「ああぁぁんっ!!」

 そして、お尻の穴に指を入れられながらイッた。身体の震えが止まらない。

 もう、力が入らなくて・・・

 そんなあたしを見て、和也は血走った眼をして服を脱ぎはじめて・・・

 ウソ・・・なにあれ? あんなに大きいの・・・入れられちゃうの・・・あたし・・・壊れちゃう・・・

 和也は強引にあたしを仰向けにさせて・・・脚をひらいて・・・あの大きいものに手を添えて・・・さよなら・・・あたしのヴァージンちゃん・・・

「あうぅぅぅっ!!!」

 身体が裂けるみたいだった。痛くて・・・熱くて・・・それでいてヘンな疼きがあって・・・

「あぁぁぁぁっ!」

 ついに奥まで・・・入っちゃった・・・痛い・・・あたしは大きな声をあげて・・・でも・・・気持ちいいかも・・・

 和也が動くたびに声が出る。和也が動くたびに熱さが増してくる。和也が動くたびにあたしの心が壊れていく。そんなに・・・乱暴に・・・でも・・・かえって、それがあたしを興奮させるの・・・

 ズンッ、ズンッて突かれて・・・身体が痺れたみたいになって・・・

 もう・・・あたしは・・・和也のもの・・・そう思った。

「うおぉぉぉっ!」

 和也が叫んだ。

 お腹の中が熱いものでいっぱいになった。

 満たされた感じがした。

 あたしも大きな声で叫んでいた。




「えっ! ええっ!」

 しばらく余韻を楽しんでいた和也が。あたしから身体を離して・・・

「お・・・おまえ・・・処女だったのか・・・」

 驚いた顔をしてあたしを見てる。

 そうだよ。あたしは、もう和也のもの。なにをされてもいいよ。そう言いたかったけど言葉は出ない。

「ご・・・ごめん・・・知らなかったんだ・・・」

 そう言いながら和也はあたしを抱き起こした。

 シーツの上にあたしの蜜と血と和也の出したものが染みを作っていた。

「ごめん。悪かった。俺・・・ずっと・・・お前のことが好きで・・・でも言い出す勇気がなくて・・・あの本を見つけて・・・術にかかったお前を見てたら・・・もう、たまらなくなって・・・ほんとにごめん」

 あ・・・告白られちゃった・・・

 いいよ、あたしも和也のこと大好きだよ。もっと、いっぱいエッチなことしてもいいよ。和也のしたいことならなんでも。

 そう思っても言葉は出ない。あたしは和也のことを見てるだけ。

「いま解いてやるからな。もう美季は元に戻る」

 和也がそう言っても、なんの変化もなかった。あたしはそのまま。

「あれ・・・おかしいな・・・ちょっと待って・・・」

 和也がパニクっているのがおかしい。必死になって冊子をめくってる。

「ちくしょう! この本、最後のページが破けてなくなってる。解き方わかんないよ!」

 冊子を床にたたきつけて和也は頭を抱えた。

 あたしって、どうなっちゃうの?

 
 
< おわり >


 

 

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