3種の神器


 

 

第34章 紫さんの企み


「あ、くぅ」
 ヌチャヌチャ、ギシギシ

 朝から騒がしい。朝?・・・目を開けて外を見ると朝ではある。しとしとと梅雨の天気ではあるが空は明るくなっていた。そして・・・

 仰向けに寝ている俺に逆向きに跨った三好さんが俺のペニスを咥えこんで腰を振っている。顔は見えないがどうやら自分で胸を触りながら盛んに腰を振っているらしい。

(朝から元気だなー、三好さんも俺も)

 壁に掛けられた時計を見ると5時過ぎ、俺がいつも起きるのは6時半だから結構早起きしたというかさせられた。どのくらい前から三好さんが起きたのか判らないが、俺はすぐにでも射精したいくらいに気持ちいい。自然と腰が動いて三好さんを下から突き上げた。

「あ、イ」

 好き勝手に動いていた三好さんが俺に突き上げられて嬌声を上げ、そのまま俺の足元に倒れこんでペニスが抜けた。

「あ、嫌っ」

 のろのろと体を起こす三好さんのお尻を抱えて再びペニスを埋め込み腰を振ると三好さんも俺の動きにあわせて腰を振ってきた。ひたすらお尻を押し付けてくる三好さんの動きと俺の腰の動きが合わない。
 焦らすというよりも、無茶苦茶に腰を突き出すだけの動きに快感が薄れた。白けるとともに余裕を取り戻した俺は三好さんのお尻をがっちりと押さえつけて深く突きたてた。

(あー、三好さんには中出ししちゃ駄目なんだった)

 三好さんを深く、しかしゆっくりと突きたてながら頭が冴えてきた。俺が深く突き立てると三好さんの背が反り返り、ぐっと締め付けられた。俺の動きが気に入ったのか三好さんの腰は前後の動きから円を書くようなゆっくりとした動きに変わった。

(どこに出そうか?そう言えば紫さんに記憶を消せって言われたな)

 三好さんのたくましいお尻を掴んでゆっくりと腰を動かしながら考えるが、淫乱ナースの能力を封印した三好さん本来の姿を見たくなった。寝る前に中途半端にしておいた性欲を一気に高め、性感も高めて三好さんの子宮口をえぐると。

「ひっ、イく、イきます」

 ペニスをギリギリと締め付けながら三好さんがイッって崩れ落ちた。

「三好さん、おはよう。すごい起こし方だね」
「え、成樹様?」

 俺の魔力で一気にイき、一気に覚醒した三好さんが慌てふためく。寝ている俺に自分から跨って腰を振っていたのに、真っ赤になって身体を隠し身体を丸めて俺の視線から胸や股間を隠そうとあがく姿が俺をそそった。

「三好さんはイッたけど、僕はまだ出してないんだ。なんとかしてよ」
「ごめんなさい」
「謝らなくていいから、出させて」
「できません。ごめんなさい」
「出さないと収まりつかないの判るでしょ」

 ひたすら謝り続ける三好さんに手を焼いた俺は魔力を使ってペニスを咥えさせた。涙を流してフェラをする姿はナカナカ男の子の征服欲を刺激するが、たいそう下手だ。淫乱ナースの能力を移し与えられた昨晩のフェラと同じ女とは思えない。
 諦めて自分から舌を使い始めた三好さんの拙いフェラに、俺は舌打ちをしながらペニスを抜き取った。

「そんなんじゃ出ないよ。入れるからこっち向いて」
「駄目です。中は駄目です。許してください」
「だって下手なんだもん」
「頑張りますから」

 俺のペニスにむしゃぶりつくが全然気持ちよくない。俺が腰を動かして喉の奥までペニスを入れると噎せてペニスを吐き出した。

「時間もないし、そろそろ朝の当番が来るよ」
「で、でも」

 有無を言わせずにお尻を抱き寄せてバックから入れると三好さんが泣き出した。

「ごめんなさい。許してください」
「もう出るから、ちょっと待って」
「駄目ーーー、私妊娠しやすいんです!」
「外に出すから大丈夫」
「駄目、失敗したらできちゃう」

 ほとんど半狂乱になって中出しを拒む三好さん。

「じゃあ、こっちに」

 お○○こから抜いたペニスを肛門に突き立てる!が、硬く閉じた肛門は進入を拒んだ。めり込みかける亀頭が三好さんの愛液で滑ってペニスがあらぬ方向に向かった。かまわずに亀頭を肛門に擦り付けるようにして射精して三好さんの腰から手を離すと。

「ありがとうございます。私2回も中絶してるから、次に中絶したら妊娠できなくなるって」
「じゃあ今度はコンドームを付けるか、ピルを飲んで」
「ごめんなさい。好きじゃない人とはしたくないです」
「その辺は後で話そう。そろそろ朝のメイドが来ちゃうよ」
「えっ」

 ベッドから飛び降りた三好さんが下着やメイド服を拾い集めて身に付けた。慌てて部屋を出て行ったので紫さんに言われた『記憶を消す』暇が無かった。朝食の時にでも消せばいいか。
 軽く考えた俺は簡単にシャワーを浴びてから寝室に戻ると今朝の当番の未帆さんが入ってきた。

「あら?今日は早起きですね」
「たまにはね」
「あん、朝から、もー」

 三好さんのおっぱいも見事だったが未帆さんはそれ以上だ。射精したばかりだから性欲は満たされてはいるが、つい未帆さんのおっぱいを指で突ついてしまった。俺の顔色をうかがった未帆さんもただのイタズラと分かって笑っていた。
 余裕をもって食堂に行き、和風の朝食を平らげた。朝から旺盛な食欲を見せる望ちゃんと張り合ったが全然かなわない。いつもよりゆっくりと朝のコーヒーを楽しんでから車に乗り込んだ。三好さんはシャワーでも浴びているのか朝食には顔を出さなかった。

「心配をおかけしましたが、もう大丈夫です」

 にっこり笑って俺の向かいに座った公子さんの体調を気遣って指一本触れずに登校して授業を受けた。咲絵さん譲りの演技力で真面目な厨学生を装って午前の授業をやり過ごして昼休みを迎えた。
 中野と池田若菜がお互いに「あーん」しながら弁当を食べているのに辟易して中庭で弁当を広げた。サンドイッチを頬張りながら携帯の電源を入れると紫さんから大量のメールと着信履歴。すぐに電話しろと何回もメールや留守番電話に入っていた。

「もしもし、成樹です」
「今校門の所で待ってますから、大至急来てください!」

 普段は温和な紫さんの剣幕に驚いて校門に向かうと紫さんがイライラした表情を隠さずに立っていた。

「私の神器をちょっと返してください、そして今日は急いで帰ってきてください」
「は、はい。わかりました」

 思わず直立不動で答えると紫さんは風のように去っていった。

 授業を終え、仕事が終わらない公子さんが来ないで彩さんだけが迎えに来ていた。

「彩さん。こないだはごめんなさい」
「大丈夫ですよ。驚いたけど。それより神崎さんがすごーく怒ってましたよ」
「あー、公子さんも恐いけど、紫さんも恐いよー」

 リムジンの助手席に乗り込んで彩さんと話しながら家路を急いだ。まあ運転してるのは彩さんで俺は隣に座っていただけだが。
 屋敷に戻ると疲れきった表情の紫さんが俺を待ち構えていた。

「すぐに来てください!」

 俺の手を引いた紫さんが凄い勢いで俺を屋敷につれ込み、メイドたちの私室へ引っ張りこんだ。来たことの無い部屋だがベッドに寝ているのが三好さんだから彼女の部屋なのだろう。すやすやと寝息をたてている三好さんの枕元に紫さんがへたり込んだ。

「私の力では眠らせるだけで精一杯」
「どうしたの?」
「どうしたのじゃありません!」
「ごめんなさい」

 訳も分からずにひたすら謝る俺を睨みつけた紫さんが力の抜けた声で俺に命じた。

「とりあえず三好さんの昨日からの記憶を消して」
「はい!」

 言われた通りに三好さんの記憶をいじると、心なしか三好さんの寝顔が穏やかな表情になった。

「私も悪いんですけど、三好さんの心は壊れる寸前だったんですから」
「え?」
「それほど性体験の無かった三好さんが自分が淫乱になった記憶が急にできたら心が壊れます!」
「あ」
「『あ』じゃありません。記憶を消すように言っておいたのに」
「忘れてました」
「ちょっと成樹様の神器の力も借りますから」

 一気に魔力を高めた紫さんのオーラが三好さんを包み込んだ。30分ほど三好さんをオーラで包み込んでいた紫さんが真っ青な顔で振り返った。

「終わりました」
「こ、これで大丈夫なの?」
「ええ、疲れたから休ませて頂きます」

 ふらふらと三好さんの部屋を出た紫さんが自分の部屋に閉じこもった。俺も三好さんの部屋を出て廊下で立ち尽くす。

「あれ? 成樹様。なんで2階にいるんですか?」
「今度は三好さんと紫さんが体調を崩したから」
「えー、大丈夫かな?」

 望ちゃんが部屋から出てきて俺に話しかけてきた。長い髪を一つにまとめてアップにまとめていた。

「よく寝てるみたいだから」
「えー、レディの寝室に入っちゃ駄目ですよ」
「あー、ごめん。望ちゃんの部屋だけにする」
「私だってレディだもん!」

 頬を膨らませた望ちゃんだが、なんとかごまかせた。いつもよりも早い帰宅なので書斎にこもって夕食の時間を待つ。今晩の当番の筒井七瀬さんが色々と世話を焼いてくれるが三好さんと紫さんが心配だ。筒井さんを下がらせて一人になった。
 夕食の用意が整って筒井さんが俺を呼びに来た。食堂に行くとすでに全員そろっていた。三好さんは顔色も良く皆に心配を掛けたことを詫びていた。
 紫さんは済ました顔で夕食を済ませると早々に部屋に引き上げた。俺もデザートをパスして部屋に戻った。まだバイトをしている和夏に『早めに寝る。愛してるよ』とメールを送信すると同時に紫さんからメールが入った。

『夜中にお仕置きするから早めに寝ておきなさい(怒』

 動かない怒った顔の絵文字が恐い。筒井さんが用意した風呂に急いで入り、筒井さんを下がらせてベッドに潜り込んだ。バイトを終えた和夏からのお休みメールを受信したが返信せずにベッドで待機。眠くならないので携帯の充電器をベッドサイドに持ってきて充電しながらひたすら待った。

 カシャ

 かすかな音を立てて寝室のドアが開いた。ピンクのパジャマを来た紫さんが入ってきて俺に笑いかけた。

「あら、寝てるようにいいましたのに」
「眠れなくて」
「明日の朝は私が当番ですから、一晩中お仕置きですよ」
「え」
「三好さんのケアで魔力をかなり使ったせいでまた魔力が上がりました」
「ごめんなさい。そしてありがとうございました」
「悔しいくらい性欲があるんです。成樹様に教え込まれるまでは自分でなんとかできたのに」

 紫さんのオーラが俺を包み込むといきなりペニスが最大限に勃起した。

「ホントに憎らしい」

 俺のペニスを指で弾いた紫さんがパジャマを脱ぎ捨てた。パジャマの下には下着を付けておらず、均整の取れたプロポーションが目に入るが身体が動かない。いくらかは動くのだが、疲れ切って水中で身体を動かすみたいに身体が重い。

「ホント憎たらしい。そして間抜けなんだから」
「間抜けって」
「この屋敷のメイドたちを自分だけが支配してると思ってたでしょう」
「違うの?」
「牧村さんちの彩さん、三好さんちの皐月さん、筒井さんちの七瀬さん。この3人は私とも関係ありますから」
「え?」

 歌うように、からかうように3人の名前を上げた紫さんがいたずらっぽく微笑んだ。

「だって、成樹様が魔力を持ってるなんて知らなかったから不意をつかれて僕にされちゃったでしょう」
「そういえば、なんで魔力を持ってる紫さんが簡単に僕になったのか不思議だった」
「あの時は神器を持ってなかったから」
「そうなんだ・・・」

 口を動かすのも怠い。こんなに疲れるのは魔力を得てから初めてだ。そして疲れているのにペニスは元気に勃起している。目を開けるのも怠くて目を閉じたまま紫さんのオーラに包み込まれて魔力に身を委ねた。
 意識を失ったわけでもないのに、何も見えない。何も聞こえない。第6感が圧倒的な紫さんの魔力を感じるだけだ。



 不意に5感が戻ると俺はバスルームでシャワーを使っていた。疲れ切っていた筈の身体には心地よい疲労感が残り、温めのお湯が身体に降りかかっては伝い落ちていった。
 尿意を感じてシャワーを浴びながら放尿するとだらんと垂れていたペニスから勢いよく尿が迸った。シャワーの水流で尿を洗い流してからバスルームを出てバスタオルで身体を拭った。寝室行くと窓の外が明るくなり始めていた。時刻は5時。
 心地よい疲労感に任せてベッドに潜り込もうとしたが、ドアが開いていたので閉めようとしてドアに向かった。なぜか気になってそのまま今に向かうと紫さんがソファに腰掛けてミネラルウォーターを飲んでいた。

「おはようございます」
「ああ、おはよう」

 紫さんが俺にもミネラルウォーターを注いでくれ、向かい合って喉の渇きを癒した。昨晩は解いていた紫さんの長い黒髪が束ねられていた。

 昨夜???

 昨晩の記憶がゆっくりと蘇ってきた。そして昨晩のように紫さんのオーラが俺を包み込んで・・・。



「ふーん。私と成樹様の他にも神器の魔力の継承者がいたんだ」

 気が付くと紫さんがびっくりしていた。

「身体を操る魔力か・・・厄介ね」
「成樹様のレベルでは太刀打ちできそうもないわね」

 俺の手を握った紫さんが俺の記憶を次々と読んでいる?
 そして俺は再び意識を失った。



「成樹様!朝ですよ。またソファで寝てるー」

 望ちゃんに起こされた。紫さんと向かい合っていたソファで寝てしまったようだ。望ちゃんが差し出したコーヒーを飲むが頭がハッキリとしてこない。

「さー!朝ご飯ですよー」

 嬉しそうな望ちゃんに引きずられるようにして食堂に連れて行かれて新しい一日が始まった。

 
 


 

 

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