緑色の幸福


 

 

05. 変心


 初日

(はぁ〜〜〜、まぁた今日から1週間が始るのか〜。なぁんかあの事件以来仕事がつらいなぁ。主任さんも確かに気を遣ってはくれてるけど...あの時の私の事、どう思ってるんだろう?あれ以来殆ど会話なんてしてないし。っていうか恥ずかしくてまともに顔も見れないわ。...夢でも見てたんじゃないかって思うけど、彼も私を避けてるみたいだし、あの時の感触は今でも残ってる。あんなに恥ずかしいコトなのに、あの時は確かにそうしたいと思ってた....何故なんだろう?今でも信じられない、この私が...あんなコトをしたなんて...
 主任さんは.....ああ、あそこか。なんか避ける為にいつも目で探してるってのもおかしな話だけど..。
 はぁぁぁっ...入社1年も経たずに部署移動希望なんてムリだよねぇ...せっかく念願の部署に配属されたってのに.....)



 7日目

(最近はなんだか調子がいいわ..最近やっと元気が出て来たみたい。今まではきっと体調が悪かったのよ。よ〜し、今日から1週間はりきっていこ〜っと。イヤな事は早く忘れてバリバリ仕事に打込むんだ!もうあの時の事は忘れて、主任を避けるのもやめよう。あの人だってそう思ってるに違いないし...え〜と、ああ、あそこね...)



 14日目

(やっぱり私、この仕事が好きなんだなぁ。体調さえ戻ればこの研究所がすっごく居心地いい。早まって辞めたりしないで良かった〜。
 主任もそんなに悪い人じゃ無いのに、どうして今まで避けてたりしたんだろ。こないだやった私のミスもいつの間にかフォローしてくれたみたいだし..そうよ、あの人はいつだって私の味方だったじゃない。なのにあの時はちょっと酷い事言っちゃったかも...謝った方がいいのかなぁ?なんかまだ話し辛いけど、やっぱりこれからも一緒にやってくんだからチームワークは大事よね。あ、いたいた、よ〜し!)

「あの..主任さん?私..やっぱり謝ろうと思って...いつかの事...私この前の時から主任さんの事怖くて..避けてたんです。
 でも、よく考えればあの時誘ったのは私の方だったのに..主任さんは何も言わずに、私の事心配してくれて..職場でもかばってくれて..こんなにいい人なのに..私..ごめんなさい...」

「ああ、いいよいいよ、そんな事。君が優しいのは俺も良く知ってるし..それよりあの時の事は忘れるんだろ。もう気にしないで..以前の様に仲良く仕事が出来るなら俺も嬉しいしね。わざわざありがとう」

(良かった!やっぱり主任さんっていい人だったんだ!なんか随分すっきりしたカンジ。もっと早くに話せば良かった。これからもあの人と一緒に仕事が出来るのがなんか嬉しくなって来ちゃった。あ、私ってすっごく勝手なヤツかも...あはっ)



 17日目

(やったぁっ!主任さんに奢って貰う約束しちゃった〜。思い切ってお昼、誘ってトクしちゃったなぁ。今のプロジェクトが終わるのっていつ頃だろう?...う〜ん、待ち遠しいなぁ。
 ....え?なに、この感じ...どうして私こんなに喜んでるんだろう?...奢って貰うのが?...違うわ...多分...ひょっとして....まっさかぁ〜!)



 25日目
 
 
(どうしよう...どうしよう....やっぱり、私....主任さんの事...好きみたい...。
 あれ以来いつも彼の事目で追ってたし、すれ違った時の彼の匂い....たまんない!
 でも私、あの時、あんな事があったってのに、あーっ、いったいなんて言えばいいの?!駄目だ、好きだなんてとても言えないよ!どうしよう....どうしよう....

 ....あっ、主任さんが来た。どうしよう...顔が見れない...恥ずかしい......って、これじゃ以前とおんなじじゃない!また私が怖がって避けてると思われてるんじゃ....いい加減にしないとこんなんじゃホントに嫌われちゃう.....それに彼の匂いは忘れらんないし..ずっと嗅いでいたい.....彼は?どこかしら?.....あっ、いたいた、打合せ中かな.....今ならそっと後ろから匂いを嗅げるかも、よーし、気づかれ無いようにっと....)



 30日目

(よーし、がんばるっ!せっかく昨日徹夜でチョコレート作ったんだから、思い切って渡せばなんとかなるに違いないわ...
 えーと..よしよし、今なら主任さん一人しか居ない...香、ゆけっ!)

「あ、あの..主任さん?...あの...これ..良かったら..貰って下さい」

「え?ああ...そうか今日はバレンタインデーだったね。どうもありがとう」

(やったーっ、第一関門突破っ!...でも、あんまり嬉しそうじゃないなぁ...やっぱり私の事....)

「え、こんなに立派な義理チョコみんなに配ってるの?大変じゃないか..いくら行事だからって...」

(あ、そうか、義理だと思われてたんだ、なぁんだ。ってじゃぁ口で言わなきゃ分かんないってコト?どうしよう....そんな、ココロの準備が...)

「あ、いえ、それは..義理じゃ....」

(あ、あ、ダメ...声が震えて出て来ないよ。こんなコトなら手紙でも入れて来ればよかった....どうしよう、どうしよう....思い切って、もっと、大きな声で....あ、ああ...)

「それにプレゼントまで付いてるよ?へえっ、靴下か、独りモンには嬉しいねぇ..でもこれはホワイトデーが大変だな。今から貯金しておかないと..ははっ。いや、ホントにありがとう」

(良かった、少し喜んで貰えたみたい...でも、早く、早く、言わないと......ああ、もう仕事を...ダメか...?やっぱり私の事なんて...あの時の事で..ホントは..嫌われてんのかな....もうこっちを見ても貰えない......悲しい.....)



 35日目

(もうダメだ...やっぱり私は嫌われてるんだ...バレンタインからずっと主任さんは私と話しもしてくれない。今まで私がやってた仕事も言ってくれない...
 きっとこの間のチョコレートで私の気持ちは伝わってたんだ。だから主任さんは急に変わっちゃったんだ。
 もう...諦めよう....主任さんのコト...苦しいだけだよ。
 .......でも......ダメだろうな...そんな事今まで何度も考えてきたのに、家でいくら決意したって、彼の顔を見たらアッという間に血が逆流しちゃうんだから....明日会社に行ったらまた、きっと、背中の匂いを嗅いじゃうんだ...。
 ...もう..どうすればいいのか分からない...只でさえややこしい関係なのに...。
 会社、辞めちゃっても同じかなぁ...少なくとも家で悶々と思ってるよりは、会社で遠くからでも顔を見られる方が幸せかかなぁ......また、今夜も、眠れない...)

「んっ...」

(ダメ...また..あそこが....いっぱいに...私こんな..いやらしい女じゃ、無かったのに...彼の事思っただけで...あのホテルでの事を思い出すと...ああ、夢のようだわ...またあの時みたいに...彼の前で....裸で....あっ、ああああっ!彼の指が、私の胸に...あっ、そんなに強く...痛い..でも..気持いい...もっと..あん、あ、ああっ!
 あぁっ、健児さん...そんなトコを...いやっ..ううん、いやじゃない...お願い..もっと...あっ、ああああっ!)

 クチュッ

「あ、あああっ!そこっ、もっと..ああ、好きよ...健児さん....あ、あん、んんんっ!ぁ、はぁぁっ、ん...」

 ジュボッ、クチュクチュッ...

(ああ、彼の匂いが欲しい!彼の唾液が、彼の...精子が...香のお口一杯に...舌でかき混ぜて...あのむせかえる様な、彼の匂いが....欲しいっ!)

「あん、ああ、健児さん、健児さん、健児さん、健児さんっ!もっと見て、もっと触ってっ、香のいやらしい所..もっと、もっと、めちゃくちゃに...あ、ああああああっ!好きっ、好きよ、愛してるっ!あん、ああああん、ああああああっ!」

(はあぁぁぁっ....やっぱり、ダメ..思う様にイけないわ...あの時は、あんなに凄く達したのに...あんなに幸せだったのに...やっぱり、彼がいないと...)



 38日目

(今日は朝からひどい雨だ...私の心までどんよりとしてくる。しかも彼は朝から外回りで居ないし...はあ〜あ.....早引けしちゃおっかなぁ......。
 あっ!!戻ってきた!よかった〜、帰らなくて...うわっ、雨でびちょびちょだ、かわいそう...私のハンカチ使ってくれないかなぁ...ダメだよねぇ...『あの、これ...』って言った瞬間にどっかに行っちゃうんだ.....)

「あーあ、今日はホントに酷い天気だ。もうベチャベチャだよ。片岡君のあれ、使わせてもらおうかな。おかげで助かっちゃったよ」

(っ!!ウソッ!今、私の名前、言ってくれたよね?そうだ、確かに私の名前だった!う、嬉しいっ!何、何?なんだろう?私の物、使ってくださるって、なんだろう!)

 ガタッ!バタバタバタッ!

「え、どうされました?私のなにを使って頂けるんですって?」

「ほら、これ。この前くれたじゃない?助かったよ」

(あっ、そうだ、この前渡したプレゼントだ!よかった〜捨てずに持っててくれたんだ。あ、でもチョコは包も開けてないや...徹夜して作ったのに...あ、香、ダメダメ、文句を言っちゃダメよ、せっかく靴下だけでも使ってくださるって言ってんのに、もっと嬉しそうにしなくっちゃ。思い切ってハンカチも渡しちゃおっかなぁ....え〜と、今日のはアイロンあててあったかなぁ...確か花柄のヤツで...え〜と......あ、遅かった...もうっ!香、しっかりしろっ!

 あ..........彼の..靴下だ.....雨と汗で、ベチャベチャの....欲しい....きっと彼の匂いが一杯染込んでるんだ....あの時嗅いだのと同じ...彼の..素敵な....香りが一杯....あ、ああっ...あそこが...じゅんってきた...ダメ、ダメよ..彼にバレちゃう...私がいやらしい女だってバレちゃう....でも、欲しい、欲しい、欲しい.....どうすれば....)

「あ、まずかったかい?こんな汚い足で履いたりして...気を悪くした?」

(キャッ、彼がこっちを見てる。私どんな顔してたんだろう?いやらしい顔してなかったかな?....”気を悪くした?”だって、私の事気遣ってくれてる...嬉しい.....)

「いいえ、そんな事ないですよー!お役にたてて良かったです」

「そう?よかった。それじゃちょっと失礼するよ」

(あ、行っちゃった...トイレかな?.....どうしよう...今、目の前に...彼の靴下が.....ゴミ箱に入ってるって事は、要らないんだよね?...でも、こんな事がバレたら私、みんなに変態だって思われちゃうわ....どうしよう、どうしよう....でも、欲しい...
 ......今なら誰も居ない...きっとバレないわ...彼もまさか私が古い靴下を持って帰るなんて思ってないわよね。そうよ、捨ててあるんだから泥棒じゃないし.........えいっ!

 やっちゃった.......クンクン...あぁぁぁぁっ、いい匂い....幸せ....あ、あ、また...アソコが....ダメ、今は..彼が帰って来ちゃう.....)

 ガチャッ...

(やっばーっ、間一髪...あ、指先に少し匂いが....)

「あれ?さっきの靴下臭うといけないから捨てに行こうと思ったんだけど、どこに行ったんだろ?」

 ギクッ!!

(やばい、やばい...そりゃそうだ....どうしよう、どうしよう....)

「あ、あの..それなら私が捨てておきました。他の人に見られない方がいいと思って..」

「えー!そんな事までさせちゃって..悪かったねー。すぐやろうと思ってたんだけど、ちょっとトイレが優先だったもんで...どうもありがとう」

「いえ、いいんです」

(あ、あ、”ありがとう”だって...彼が..私に...”ありがとう”って....クスン..彼と話せて、靴下もゲット出来たし、やっぱり今日帰んなくて良かった.....)



「ただいま〜...って、誰も居ないんだけど...へっへ〜、でも今日は寂しくないんだもんね〜。何故かというと、ジャジャーン!”彼の靴下ぁー”バレるとヤバいから会社でもずっと嗅ぎたいの辛抱してたんだ。良かった〜、今日からはずっと一緒だ。ん〜、今日から君の事を靴下のクーちゃんと呼んであげよう。
 おっと、ちゃぁんと密閉してあるな?よしよし...んじゃ少しだけ....クーちゃ〜ん。
 すうぅぅぅ....はあぁぁぁっ.........あ、ダメ....もう...あ、あ、ああ、あ..んっ....」

 ピチャッ......

「ああぁんっ...指が..指が...勝手に....あ、あ、ああああっ!...あ、もう、い、い、イ、イクッ、イっちゃうっ、あ、あ、あ、あああああああぁぁぁぁぁぁぁっ.....

 ふぅぅっ....すっごーい、あんだけイけなかったのがアッという間にイっちゃった。クーちゃんの効果抜群だ!はぁぁぁ、いい匂い....あっ、また、あ、あっ....ダメ、ダメ.....いや..もっと....ああっ、健児さん....そんなトコまで....ああ、いいわ...どこでも...もっと...触って..もっと、もっと....メチャクチャに...お願い...どこでも...ああっ、あっ、あん、くっ....ああ、そこ、そこです...主任さん..健児さん...私、わたし...なんでもするから....ホントですぅ...もっと...もっと.....くっ、くだっ、さいっ.....もっと...奥まで..見て..触ってぇっ...んんっ、くっ..あああっ....また..い、い....くっ....あ、あ、あ、ああああああああああああんっ...........................」



「んっ...んふっ....あ、あ、あ、あっ...また......イ...ク.....」

(もうダメ...死んじゃう...疲れて..あそこもヒリヒリするのに、止まんない...私...壊れちゃったんだ.....靴下の匂いだけで一晩中オナニーするなんて....こんな女、嫌われて当り前だよ...一日中発情してる淫乱女だなんて....最低だ。
 でも....私....どの位嫌われてるんだろう?....もし、見るのも、触るのも...イヤじゃ無かったら...私の気持だけでも分って貰えたら...そう、そうだわ!確かあの時、ホテルで”俺の方は全然嬉しかった”って言ってくれた。あの時までは彼も私の事、嫌いじゃなかった筈よ!そうだよ、今度こそ真面目に告白してみよう!一生懸命お願いして、本当になんでもしますって言ってみよう!そしたら又...あの時みたいに....彼の....アソコを.....あっ..くわえて..ああっ、また..あんっ...あ、あ、あっ...止まんないっ....、あ、あ、あぅあああああああああっ............)



 39日目

(あーっ、どうしよう...ゆうべ決めたのに...告白しなきゃダメなのに...どうしても、このドアが、開けられない...早くしないと他の人が出勤して来ちゃう...今ならきっと彼一人なのに...このドア開けて”おはようございます”って言えば...彼と二人きりなのに.................................んーーーーーーー、えいっ!!)

「.....おっ、おはようございます」

(彼は...居た...やっぱり一人だ....どうしよう...)

「おはよう、片岡君。今日は少し遅かったね」

(えっ?彼が話し掛けてくれた....言わなくちゃ...今なら...)

「あ、はい、おはようございます....」

 ガタッ、コッ、コッ、コッ....

(あ、あ、彼が来るよ...こっちに来る...チャンスだ、チャンスなのに、こっ、声が....出ないよぉ...)

「どうしたの?目が赤いね..寝不足?」

(あ、私のコト、心配してくれてるんだ...やっぱりそんなに嫌われてな...きゃっ..か、彼の手が...私の肩に...嬉しい、嬉しいっ!このまま..ずっとこのままで.....あっ、またアソコが...ジュンってきた....肩に..手を置いた..だけで....イけそう...んん.....えっ...あ、あれ、手が無い..彼の手はどこ?....あーっ!彼が、もう向こうに、行っちゃってる.....なんかがっくりしてる...あ、まさか肩を触られたのを嫌がったと思われたんじゃ....あーっ、もうっ!ばか香、一人で感じてる場合じゃないのに。こんなチャンスはもう無いかも知れないのに。早く、早く....言わなきゃ...)

 ガタッ!バタバタバタッ...

「あ、あの、ごめんなさい。私..主任さんの事嫌がった訳じゃないんです。失礼な態度をとってしまって...すみませんでした」

「あ、いや..別に失礼だなんて思ってないけど..どうかしたの?ちょっと変だね」

(言えっ、行けっ、香ぃっ!)

「あ、その..昨日はよく眠れなくて..あの..主任さん、ちょっといいですか?」

「ん、何?」

「あの..私..実は..前から......主任さんの事...す、す、好きだったんです!
 この前の..ホテルでの事..あの時は、あんまり急で、動転してて、失礼な事言ってしまいましたけど..今から思うと、ずっと主任さんの事想ってて..それが、あんな形で出てしまったんだと思います。あれからも、ずっと主任さんの事ばっかり考えて..昨日も..ホントは主任さんの事想って..寝られなかったんです!」

(あれ?なんかすっごく驚いてる。やっぱり私の気持、伝わってなかったんだ。だから嫌がられてた訳じゃ無かったんだ。良かったぁ〜、告白して。ひょっとして、ひょっとすると..また.....)

「あの、いろいろ失礼な事ばっかりしてしまいましたけど..もし..その..よかったら私と....」

「ちょっと待って!」

(え!何?...なんか彼、怒ってる...え?どうしよう、どうすれば....)

「あの時の事、思い違いだって言ってたけど俺にはそうは思えない。
 君は本当に悲しそうで、間違いなく俺を責める目をしていた。それで俺は大きな罪悪感を持って今までやって来たんだ。
 それを今更違いました、好きですって言われたって到底信じる事は出来ないよ。
 確かに君は抜群に可愛いし、誰からも好かれるだろう。だけど俺だってバカじゃない。どういうつもりで俺にそんな事を言うのかは知らないけど、もうそういうのはやめにしてくれないか。
 あの時傷ついたのは君だけじゃないんだ!

 悪いけど今日は忙しいんだ。もうすぐ他の所員も出勤してくる。できたら涙を拭いて席に戻ってくれたら有難いんだがね」

(あ、あ、もう...ダメ....やっぱり、あの時のコトが......絶望だ......)



 40日目

(もうダメなのに...希望なんて有る訳無いのに...また会社に来ちゃった...彼の顔を見る為だけに...。
 ダメって分かったら、前以上に自分の気持が押えらんない.....好き、彼が好き。彼の為なら本当になんでもしてあげたい...いえ、彼の望む事が、ただ、したい..見返りなんて要らないわ。ただ、彼の望みを叶えたい...それが私の望みなんだ......。
 でも、本当に嫌われちゃったな...もう見るのも嫌がられてるみたい....でも..でも....だからって..もう、忘れるなんて出来ないよ......。
 彼はどこ?今何してるの?居ない!彼が居ない!どこ、どこなの?お願い...見るだけでいいから...もう何も要らないから...彼の姿を...お願い........。
 居たっ!!あっ...ああっ、感じる...彼を..アソコで...あ、あ、あああん、あああっ...所内なのに...みんなが居るのに....お願い..こっちを見て...香の...いやらしい...アソコを......)



 45日目

(ふぅ〜っ、健児さん、今日もお疲れ様でした...ふふっ、駅を降りたら、きっとあそこで晩ご飯を.....あっ、今日はコンビニに寄らないんだ。という事は自炊するのかな〜。彼の作る晩ご飯ってどんなのだろう?うふっ、案外上手だったりして...あ、まさかご飯作ってくれる彼女がいるとか?.....彼程の男性だったら彼女なんて一杯居るのかも...でも居ても居なくてもおんなじだよね、どっちみち私に見向きしてくれる訳じゃないし...でも、彼のおちんちんをしゃぶったり、挿れてもらったりできる女が居るなんて...考えたくないなぁ。
 もし彼女が居ないんだったら性欲とか処理しなきゃなんないよね...自分でする位なら私のアソコだけでも使ってくれればいいのに....うわっ!私今すっごい事考えてる...ホンットに私ってインランなヤツ。でも誰にでもって訳じゃないからきっと淫乱って言わないんだっ。私のアソコは健児さん専用なんだからっ!
 あ、あ、あ〜あ、部屋に入っちゃった....もう今日はお顔見れないのかぁ〜....彼の写真欲しいな〜。なんとか撮れないかな〜...
 あっ、今窓の影が動いた。彼の影だ!なんか嬉しい...やっぱりもう少しここに居よう。彼が眠るまでは.....)



 48日目

(へっへ〜、今日の収穫はっと...え〜と、書類に煙草の空箱に...おっとちり紙ゲットだ、ラッキー。
 彼のゴミ箱漁りも日課になっちゃったなぁ...たまには他のモノ欲しーなー...ちょっとだけ引出し、開けて見よっか?...ダメダメ、それじゃ泥棒だよ....でも...見るだけなら....ちょとだけ......あっ!彼のハンカチっ!うっわーっ、欲しい、欲しい、欲しいっ、どうしよう、どうしよう....でも泥棒はダメよ....)

 クンクン...

(あっ、彼の汗の匂いが..少しする....さっき使ったんだ...欲しいよぉ......私のを代りに...バッカ、そんなの私が盗りましたって言ってるようなモンじゃん.....ん〜...そうだ!明日新しいハンカチをそっと入れておこう。それなら変だけど犯人は分んないし、彼も新品の方がいいに決ってる。そうだ、そうだ)



 48日目

(健児さん、私のプレゼント受取って下さいね。昨日のハンカチの代りに、これ使って下さい。きっと気に入って貰えると思います。
 あ、こ、これは..彼の座布団...どうして今まで気付かなかったんだろう?いつも彼のお尻が乗ってて、匂いもきっと....あ〜、いい匂い、たまんない....、欲しい、欲しい、欲しいっ!そうだ、コレも新品の方がいいよね〜。いいに決ってる。でも座布団なしじゃ可哀想だから明日取替えてあげよう。彼の物がどんどん新しくなって、私のプレゼントを使って貰えて、私のコレクションも増えて...いい事ばっかだ。サイコー!)



 49日目

(今日は座布団のザっちゃんをゲット出来た...嬉しい...今日から一緒に眠れるんだ...クーちゃんも、みんな一緒だ....嬉しい....)

「ねえ!誰か俺の座布団 間違えてない?あれ結構気に入ってたんだけどなぁ。...誰か知らない?」

(えっ?ウソ...やばい..あれって彼のお気に入りだったの?...どうしよう...バレるかなぁ...バレたらどうしよう...ウソついた方がいいのかな、それとも....ダメダメ正直になんて言ったらもう宝物ゲットできないよ...でも、どうか、ばれませんように......)



 50日目

「今日は腹の調子が悪いなー」

(やたっ!大っきー方かな?ワクワク...行ってみよっと....)


(そーっと、そーっと、気付かれないように....へへっ、昔はこの薄い壁が嫌だったけど今はありがたいなぁ...
 もうじき工事で改修するって言ってたけど、イヤだなぁ。改善要望なんて誰がだしたんだっ?!
 あ、この匂い..やっぱり彼だ....ああっ、幸せ....この壁の、何センチか向うに彼が....ああ....あ、あん、あん....感じる...ああ..今、私、彼の匂いに包まれながら、オナニーしてるんだ...あ、あん、.....)

 クチュクチュッ、ジュポッ、グジュッ.....

「はっ、はっ、はっ、はっ、あ、あん、あ、はあ、はあ........」

(ダメ、声が...出ちゃう....彼に..バレちゃう....あ、でも..あ、あ、あ、い、い、く、い、イ、イクッ..イ、クゥーーーーーーッ!)

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ......」

 ドサッ!

(あ、彼が..この壁の向うに.....お尻と...アソコをだして....もたれてる....この辺かな....ここが背中で...この辺りに、お尻が....)



 51日目

(よしよし、誰も居ないな....へへっ、今の内に彼をいっぱいいっぱい感じちゃうんだ〜。うふん..ああん、彼の机だっ、彼の椅子に、彼の..座布団....)

「はぁぁぁぁぁぁっ.....はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ.....あっ、んんっ...」

(ここに..お尻が...彼の...ああっ!...私のお尻も..一緒に......)

「あっ、ああああん、あん、あん、あん、あ、はぁぁっ....あああああ、いいっ....」

(感じる..彼の..温もりが....私のアソコに...ああんもう!どうして私パンティなんて履いてるのよっ!彼の座布団に...私の、アソコを...ああっ、彼のお尻と私のおまんこが一緒になって....ああっ、もっと、もっと...こすって...奥まで..あ、そこっ、そこよ...もっとグリグリと.........あんっ、机の角が、私の乳首を....ここに彼の手が乗ってて...ああ..今は私の...あんっ、ブラが邪魔だっ!....あっ、もっと...もっとっ...強く..ツマんで..ツネってっ...あああっ、そう、そうよ...あんっ、ああああっ、健児さん、健児さん、好き、好き...好きよ...だから....もっと...強く...酷く...もっとっ...あ、あ、ああああ、ああっ、あ、ああああああああああああああああああああああっ!!)

 ....ダメだ...イクにはイったけど..もう物だけじゃ、薄い匂いだけじゃ...また、満足でき無くなってる.......彼が欲しい......死ぬほど欲しい...ちょっとだけでも..触って欲しい....ああ、彼のザーメンを...汗でも、唾でも......おしっこでも....なんでもいい....欲しい....その為なら私...本当に...どんな事でも...します........健児さん.....あなたの座布団になりたい...あなたの机になりたい....あなたのお便所に.....なりたい....)


 半裸のまま呆然と、涎と涙にまみれた机上の硝子に頬を押しつけながら、昔の自分にはもう戻れない事を子宮で思い知る香だった。

 
 


 

 

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