花の帝国


 

 

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8月2日(土)
琴子19日目
千沙6日目
美冬さん6日目
両親6日目

 今日も朝から千沙に宿題をやってもらいます。途中でゲームもちょっと飽きたので、千沙の花をさらに成長させるために、色々と命令をしてみました。壁に踵をつけて、10秒逆立ちすること。家の周りをケンケンで一周して帰ってくること。想像出来る限りのエッチな表情でキス顔を僕に撮影させること。パントマイムで「イボ痔になったオスゴリラ」を演じて見せること。僕は携帯のカメラを片手に、涙を流すほど笑い転げました。夏休み前の、近寄りがたいぐらいのすました優等生が、嘘のような体の張りっぷりに、感動しました。

 一緒に携帯の画像や動画を見返して、顔を両手で覆って恥ずかしがる千沙をからかっていると、千沙がしばらくして、急に静かになって、床に正座しました。

「お願い、孝典君。私は貴方に逆らったりはしないから、私がどうしてこうなっちゃったのかだけでも教えて。私、自分で自分のことがわからないっていうのが一番嫌なの。怖いの。貴方のいうことはちゃんと聞くから、今、どういうことになっているのかだけ、教えて。」

 正座して懇願する千沙。琴子の場合はこんなことはなかったのに、千沙は自分の変化をある程度冷静に理解していて、その理由を知りたがっているみたいでした。

 僕は・・・、少し怖くなったのと、あとは急に機嫌が悪くなったのとで、そのあと、千沙に辛くあたってしまいました。

「僕に指示をしないでよ。君は僕の指示を素直にきいてればいいの。召使い失格だよ。ほら、今すぐ全部脱いで、壁に両手をついて、足を全開まで開いて。」

「なんでもする・・・。なんでもするから、教えてよ。」

「黙れ。」

 僕がそう一言言うと、千沙はもう何も声を出さなくなりました。着ているものを全部脱ぎ捨てて、両手を壁に、両足を大きく広げてお尻を突き出す千沙。僕のしたがっていることを勘良く想像して、お尻を突き出してくる従順さに、ちょっとだけ安心しました。

「君は、僕のエッチな召使いなんだよ。君の心も体も、僕にくれたはずなのに・・・、勝手な言動始めちゃ、駄目じゃないか。」

 千沙のお尻をペチペチ叩いたあとで、僕の手を、千沙のアソコに潜らせます。クリトリスをしばらくコネクリ回していたら、膣がジットリと緩んできました。僕はちょっと強引に、おチンチンを押し入れます。千沙は何か言いたそうでしたけれど、無言で喘いでいました。バックの姿勢でパンパンと千沙を犯します。ちょっとしたお仕置きのつもりでしたけれど、思いの外、僕の方が盛り上がってしまいました。

 今考えると、僕はあの時、千沙が魔道植物の支配から逃れちゃうんじゃないかという恐怖と、それからここ何日か、彼女と共有していたつもりだった楽しい時間が、僕だけのものだったんではないかという恐怖を感じていたのではないかと思います。千沙が、琴子みたいに喜んで、僕の命令に服従してくれていたのだと思っていたら、彼女の心の奥底では、僕と自分のすることを冷めた目で見ていたのでは・・・、そう考えると、いてもたってもいられなくなって、彼女を荒っぽく扱ってしまったのではないかと思います。僕がイッたのを中で感じた千沙が、ほとんど同時に自分もイキました。僕はその後、千沙に体を拭いたり綺麗にしたりするのも許さずにパンツを履かせて、服を着させて帰宅させました。千沙と僕、そして琴子のことを誰にも伝えず、秘密にするように。僕が困りそうなことはしないように。そして明日また、同じ時間に僕の家に来るように。それだけ命令して千沙を帰らせました。今日はお別れのディープキスもしませんでした。

 植村さん、千沙のこの状況をどう思われますか? 僕がどうしたらいいのか、教えてください。


 ちなみにこの日、昼前に窓から隣の家を見たら、美冬さんがスリップ1枚の姿で庭で水撒きをしていました。僕を見ると、美冬さんは優雅な会釈をしながら、ホースを上に向けます。自分の体にしっかり水しぶきを浴びた美冬さんは、ちょっと恥ずかしそうに、垂れ目気味の目がくしゃっとなる、あの優しい笑顔を僕にくれました。水に濡れて、薄手のスリップがベットリと美冬さんの体に貼りつきます。ブラジャーもパンツも身につけていないことが透けて見えました。ギリシャかローマの彫像みたいに、ポーズをとったまま動かない、裸も露わになりそうな美冬さん。僕はさっきの千沙をうまく使いこなせなかった苛立ちと焦りもあって、思わず小松さんの家に駆け込んで、美冬さんに飛びついてしまいました。

 美冬さんは嬉しそうに両手を差し出して、僕を抱きしめてくれます。

「孝典君、ごめんね。私、もう・・・我慢できないの。色んな私を見てもらいたくて、この前からずっと体が疼いちゃってるの。どうしようもないの。」

 美冬さんは、何か答えようと口を開けた僕に、強引に唇を重ねてきます。大人のキスでした。ボリューム満点の胸も、ギュウギュウ押しつけてきます。

「隣のオバサンは、実はとってもイヤラシイの。隠していてゴメンなさい。今日は全部みてもらうから。」

 まだ25歳の美冬さんは、オバサンには全然見えません。だけど濡れそぼったスリップを、窓を開け放ったリビングで苦労しながら脱ぎ捨てた美冬さんの体は、さすがに成熟した、大人の色気ムンムンの裸でした。両手で掴みきれない、釣鐘型の大きなオッパイ。乳輪は琴子や千沙よりも大きいです。お腹には柔らかそうな肉がついていて、下の毛はみっちり生えていました。色が白くて顔が清楚だから、年齢よりも若い、お嬢様みたいな若奥さんだけど、素っ裸になるとこんなに色気のたちこめる、オトナの女体でした。

「わからないの・・・、こんなこと、しちゃいけないのに・・・・。貴方にこんな私も、全部見て欲しくて、たまらないの・・・。ほらっ・・・こんな・・・イヤラしい私・・・。変態でしょ?」

 ソファーに根っころがって、右足を新体操の選手みたいに高く突き上げて、左足はソファーの座面に横に伸ばすと、よじれながら、下の毛の中から小豆色のアソコが顔を出します。そこにほっそりとした、ピアニストみたいな指を遠慮なく突っ込んで、美冬さんが大胆なオナニーを始めちゃいました。

「うぅっ・・・こんな私・・・、雅臣さんにも見せたことないっ・・・けど・・・・、孝典君っ・・・見てっ」

 股間からグチュグチュ音がたちはじめると、すぐにリビングに、甘酸っぱいような気だるい匂いがたちこめます。

「孝典君・・・。おっ・・・お願い。・・・来て。」

 誘われて、僕は気がついたらダイブするみたいに美冬さんの胸に飛び込んでいました。何度も想像の、いえ妄想の中で顔を埋めた豊満なオッパイ。窒息するほど顔を押しつけて、乳首にも吸いついてやりました。その間も、美冬さんはオナニーを止めようとしません。僕が両手を掴まえて、舌を使って美冬さんの割れ目を愛撫すると、やっと美冬さんは僕とのセックスに没頭してくれます。2人とも、まるで溜まりきったストレスを発散するみたいに、獣みたいになってハメ狂いました。気がつくと僕は、美冬さんの中で3回も果てていました。2人とも、顔中、体中、おたがいの涎でベットベトになっています。

「はっ・・・・はぁ・・・凄かった・・・・。ご・・・ごめんね・・・、孝典君。・・・急にこんなことになっちゃって・・・。」

 美冬さんは、上品な仕草で、僕の体をハンドタオルで拭いてくれます。そして、最後に、大きなオッパイに僕のおチンチンをはさんで、ゆっくり、マッサージするみたいにパイずりをしてくれました。

「こんなことも・・・、夫にもしたことがないの・・・。ここまでするから・・・、今日のことは、2人の、内緒にしてほしいな・・・。お願いばかりで、本当にゴメンなさい。」

 まだ全裸だけど、パイずりしながら上目遣いでお願いする美冬さんの顔は、いつもの柔和で優雅な奥さんの顔に戻っていました。でも、目を良く見ていると、時々、琴子や千沙が開花した時みたいな、媚びるような、かしずくような表情が見え隠れしていました。僕が気になって美冬さんのうなじを確認すると、紫の花が蕾の状態で明滅していました。

 今日も長い書き込みになってしまいました。千沙と美冬さん、2人をどうしていけばいいのか、教えてください。


。。。


<<ガーデナーさんからのアドバイス>>

 孝典君、種の分析結果の報告が遅れてすみません。君の2番目の召使い、香村千沙さんに根付いている花はディシプレですね。タカノリア・セルウス・ディシプレ。セルウス科の中でも、土壌である相手に自由な思考をかなり容認するタイプの花です。土壌がとても理性的な人間だった場合や、芽生えから蕾の出来るまでに事細かな指示を与えずに生育した場合に、育ちやすい細目の花です。純粋なセルウスを生やしている穂波琴子さんは、多分君の言うことを一言一句、忠実に従おうとするし、普段はそうしている自分に疑問を感じないと思います。それに比べると、セルウス・ディシプレを生やしている千沙さんは、君の命令を大きな使命のように考えて、細かい行動は自分で考えつつもその使命を達成しようとする。だから、千沙さんの花が元気な状態だったら、千沙さんに魔道植物の秘密を全部明かしても、特に問題ないと思います。琴子さんが貴方の純朴な従者だとしたら、千沙さんは貴方の知恵の回る使徒のように、2人それぞれのやり方で、貴方に尽くしてくれると思いますよ。

 ちなみにお隣の、美冬さんは、まだそれほど多くの要求を貴方から与えられていないのに、大きな反応を示しているところを見ると、変種のようです。想像するに、タカノリア・ペルベルタ。まだ種を生んでいないのでちゃんとした分析は出来ないけれど、美冬さんという土壌が特別に抑圧されたリピドーを溜め込んでいたために、変種の種が急成長したのでしょう。性体験もすませている大人の女性が、貞淑で清らかな女性像を自分に押しつけ続けていると、ペルベルタの育つ絶好の土壌になりがちです。ペルベルタは理性的な自制心を吸収して開放的な性欲や好奇心を集中的に促進する分泌物を排出するから、上品な貴婦人ほど、数日で性的倒錯の道に惑溺させてしまうリスクがあります。まだ育ちきっていないうちにマザリアから色々な指示を出すようにすれば、ちゃんとコントロールの効く、マイルドな変態性欲者に抑えておくことが出来ると思うので、しばらく目をかけて、細かな指示出しをしてあげてください。

 それぞれ成長の仕方、作用の仕方が異なるので、魔道植物栽培は手を広げ始めた当初は戸惑うことが多いと思うけれど、頑張って経験を増やして下さい。


。。。



8月3日(日)
琴子20日目
千沙7日目
美冬さん7日目
両親7日目

 朝、また千沙に来てもらいました。しばらくは宿題を黙ってやってもらいます。僕の心の準備ができたところで、千沙を床に正座させて、じっくりとこれまでのことを話しました。植村さんからのアドバイスのこともありましたけれど、僕は単純に、僕の花を植えつけられた女の子たちがどんなことを考えるのか、そのことに興味があったんです。もし彼女たちが苦しんで苦しんで僕の言うことに従っているのなら、僕はこの植物栽培を止めることも考えていたんです。

「・・・そんな訳で、千沙にも、琴子にも・・・、あとお隣の美冬さんにも、この不思議な花が植わっているんだ。だから、千沙は僕の言うことを何でもきく、召使いになっちゃったんだ。ほら・・・、つむじの花・・・。見えない?」

 僕が手鏡を渡して、千沙に自分で確認させます。千沙は色んな角度を試しながら、懸命に花を探していました。

「・・・んっ・・・ちょっといま、青っぽい光が、点滅したような気がするんだけど・・・気のせいかな? ・・・やっぱり、私には、良く見えない・・・。それでも、孝典君の理解や企みっていうのは、よくわかった。」

「・・・・で・・・、どう思う?」

 千沙は首をかしげて、僕をマジマジと見つめています。

「どうって・・・、それ聞いてどうするの? ・・・自由な人間だった女の子が、どんな命令にも服従する、召使いにされちゃって、体も玩具にされちゃったんだよ・・・。・・・・ヤッターってなると思う?」

「い・・・、いやその・・・。ゴメン。やっぱり、怒ってるよね?」

「うーーん・・・。怒る・・・べきなんだとは思うんだけど・・・・。それは、やっぱりその、変なお花のせいなのかな? 怒りっていうのとも、違うんだよね・・・。・・・あぁ、そうなんだ・・・、困ったなぁって感じかな? ・・・・そんなに困ってもいない感じもするけど。」

 冷静で明瞭な千沙の答えが、今日は微妙にフワフワしていました。

「なんっていうか・・・、なっちゃったんだから、それはそれでしょうがないし、その中で、出来ることをやって、楽しめることを楽しむしかないって思うって言うか・・・。諦めとも違うんだけどね・・・。なんか、変な感じ・・・。」

「そう・・・。怒ってはいないの? 苦しくはないんだね?」

「そりゃ・・、さすがに、召使いにしてくれてありがとう! とはならないけど、・・・ま、なっちゃったものは・・・。昨日も色々と抵抗する道は探ったりしたけど、すぐに絶対無理って思い知らされちゃったし、命令に従えたときの、嬉しさって、ちょっと尋常じゃないし・・・。うん。それよりも、私、孝典君の召使いだったら、貴方のこと、ご主人様って呼んで、敬語で話した方が良いのでしょうか?」

 千沙の頭の回転が速すぎて、僕はまだあまりついていけていませんでした。

「あっ・・・それはまぁ、おいおい・・・。とりあえず今のところは、学校とかで騒がれても困るから・・・あっ・・、でも、琴子にはそう呼ばせちゃってるから・・・。・・・どうしよう・・・。」

 千沙は少しイラっとしたみたいでした。

「もうっ。じゃ、こうしたらいいんじゃありませんか? タカノリアの花を植えられた人たちだけでいる時は、孝典君のことはご主人様って呼んで、召使いらしい話方をする。他人がいる場所では基本的にはクラスメイトとしての話方、振舞い方。あとは孝典君の気分に応じて、私たちに好きにご命令頂ければそのようにします。そう指示してもらえばシンプルだと思うんですけど。」

「あっ・・・そうだね。さすが香村・・・。それでよろしく。」

 千沙は軽く両肩をおろして、ヤレヤレっていう感じで溜息をつきました。

「はぁ・・・・。はい。こちらこそ、よろしくお願いします、ご主人様。どうか召使い、千沙を可愛がってくださいませ。」

 丁寧に床に手を着いて、深々とお辞儀する千沙。それでもなんだか彼女にリードされているような、微妙な主従関係になりました。


 昼には千沙を帰して、小松さんの家に行きます。美冬さんはもう、光沢のあるキャミソール1枚のエッチな格好で、僕を待ちわびた様子で飛びかかってきました。

「待て。お預け。」

 僕に命令されると、美冬さんは少し不満そうに立ち止まります。

「正座して、美冬さん。」

「は・・・はい。・・・どうしたの? 孝典君・・・。私のこと、嫌い?」

「美冬さん、僕がいいって言うまで、大人しく僕の言うことを聞いてくれる?」

「・・・はい・・・。わかりました。」

 僕がちゃんと目を見て、ゆっくりと指示をすると、ちょっとだけ不満そうでも、一応美冬さんは言うことをきいてくれます。ペルベルタは変種でも、植村さんの言っていたみたいにセルウスの近接種だけあって、ちゃんと僕、タカノリア・マザリアの支配は受け入れてくれるみたいです。今のうちに、しっかり美冬さんを躾けておく必要があるということが、良くわかりました。

「美冬さん・・・。僕の訊くことに正直に答えてね。・・・最近の自分は、前と変わっちゃったと思わない?」

「思う・・・。私、変になっちゃった・・・。でも、止められないの。我慢できないんだから、仕方が無いの。・・・ほら・・・、今朝なんか、孝典君にもっと無防備な自分を見てもらいたかったから、・・・こんな。」

 美冬さんがキャミソールの裾を捲ると、やっぱりその下には、何の下着も身につけていませんでした。だけどそれだけではなくて、僕が驚いたのは、美冬さんのアンダーヘアーが、綺麗に剃り落とされて、アソコがツルンツルンになっちゃっていたことでした。

「美冬さん・・・、こんなことしてて、旦那さんには何て説明するの?」

「・・・わからない・・・。でも、我慢できないんだもん・・。色々、孝典君に見てもらいたいんだもん。」

 25歳の若奥様が、まるで小学生みたいに頬を膨らませて、むくれました。

「この調子で、美冬さんが変態チックな性欲全開にしてたら、すぐに旦那さんに全部バレて、僕との関係も終わりになっちゃうよ。だから、美冬さんは、もっと僕の言うことを忠実にきいて、指示通りに行動するようにしなきゃ駄目なんだ。・・・わかった?」

「・・でも、我慢が・・・。」

「わかった? 小松美冬さん。」

「・・・・はい・・・。わかりました。」

 ハイソサエティな若奥様は、中学生の僕の前で、ツルンツルンの下半身を出したまま、しょんぼりとうなだれました。

「美冬さんは僕の命令を忠実に守って、僕の前でだけ、それか僕に指示された時だけ、変態の自分を曝け出すようにするんだ。それ以外の時は頑張って我慢しましょう。我慢して我慢して、やっと自分を開放する方が、気持ちいいからね。わかった?」

「はい。」

「じゃあ早速練習だね。ほら、ウォーキング。まずは今までの美冬さんみたいにお上品で優雅に歩いてみて。」

 僕が手拍子をすると、美冬さんはモデルがウォーキングをするみたいに、リビングの中をテクテクと歩き始めました。ウェーブのかかった髪をなびかせて歩く美冬さんは、とても颯爽としていて綺麗です。

「じゃ、僕が命令すると、エッチで変態な美冬さんを解放していいからね。3、2、1、ハイッ。」

「ワーオッ! ・・・みんな見てぇ〜。」

 急に体をクネらせ始めた美冬さんは、キャミソールを空中に放り投げて、見る間にスッポンポンになってしまった。両肩を揺らすと、巨乳も乳首もユッサユッサ揺れる。ショーダンサーみたいにポージングしながら、美冬さんがツルツルのアソコを見せびらかす。

「はい、もとに戻れっ。」

「あっ・・・あらっ・・・わたくしとしたことが・・・。」

 そそくさとキャミソールを拾い上げて、着込むと、そそくさとウォーキングを始めます。うーん。多少わざとらしくはあるけれど、なんとか評判通りの貞淑な奥様を、演じられそうです。それに、僕が命令を何回か繰り返したからか、美冬さんの反応も早くなってきました。

「じゃあ、美冬さん。上品な奥様の反応を続けたままで、僕の悪戯に耐えてみて。・・・ほらっ。」

 僕が近寄って、キャミソールの裾を捲り上げると、美冬さんは慌てて裾を両手で押さえます。

「あらっ、おやめになって。美冬、困っちゃいます。」

 ちょっと台詞がわざとらしいし、顔がまだ困ったようでいて、じゃっかん嬉しそうに緩むのが気になるところだけど、これはこれで、僕としては燃えるものがありました。

「なんだ、お上品ぶって、本当は変態のエロ女なんだろ。陰毛も剃ってアソコ丸出しじゃないかっ。」

 僕が裾を捲っては、お尻をペチペチ叩いたり、アソコに手を伸ばしたりすると、美冬さんは懸命に困惑する貞淑な奥様の振りを維持します。

「おやめになって。美冬、恥ずかしいっ。堪忍してください。」

 妙に台詞が時代がかっている気もしましたが、頑張って演技を続けてくれているので、そこは許してあげました。内腿をこすりあわせながら、プルプル震える美冬さん。そろそろ限界が近づいている気がしたので、解放してあげることにしました。

「はいっ、じゃあ今まで我慢してた、本性を全部曝け出しちゃっていいよ。」

「あぁあああんっ、もうっ・・・、美冬本当は、変態女なんですっ。もっと苛めてくださいっ。ここにっ、ここにおチンチン入れて〜っ。」

 我慢させられた分、美冬さんの、花に誘導された変態性欲が爆発します。僕はセックスモンスターに変身しちゃった美冬さんに何とかおチンチンを埋めて、頑張って腰を振りました。白目を剥いてよがりまくる美冬さん。最後は僕のお腹とリビングのフロアを潮でビチョビチョにするまで噴き出して、エクスタシーに達しました。

 ふやけたような笑顔のまま、失神している美冬さん。頭をガクッとソファーにうずめると、パラパラと髪の毛から種を撒きました。

 美冬さんの種。こちらも2粒ほど送付しますので、ご確認お願いします。


8月4日(月)
琴子21日目
千沙8日目
美冬さん8日目
両親8日目

 ここのところ、自宅か隣の家に引きこもっていたので、久しぶりに外に出ました。神洲薬師商店街。僕がいつも買い物に出かける商店街。せっかく父さんにお小遣いを増額してもらったのに、もったいないと思ったんです。ゲームや本を探しに行って、出来れば植村さんにも会おうと思っていました。

 この前、植村さんにあった裏通りには、知らないオジサンが何人か週刊誌やベルトを売っているだけでした。僕は適当にフィギュアや中古ゲーム、文庫本を買った後で、たこ焼きを食べながら、駅に向かって行くところでした。突然ゲームセンターの自動ドアが開き、うちのクラスの川島シゲルが出てきたんです。距離は3メートルくらいあったでしょうか。お互い私服だったから、すぐには気がつきませんでした。

 地味なキャラの僕が気づかれるよりも前に、僕はシゲルに気がついて、電信柱の陰に隠れました。勢いあまって、たこ焼きが1つ零れ落ちてしまったけれど、大人しく隠れていないといけません。いつも学校では僕をパシリに使ったり、「イジり」、「可愛がり」と呼んで腹にパンチしてきたり、小銭をせびったりしてくる、うちの学校では珍しいヤンキー学生でした。僕はシゲルをやり過ごすことに集中した後で、ちょっと迷うと、決心して、ポケットから1粒の種を取り出しました。シゲルの後頭部めがけて種を投げると、その種は吸い込まれるように消えていきました。

 別にシゲルにしょっちゅう会いたいとは思わないけれど、休み中にまた会った時のための保険です。希少な種をもったいないって思われるかもしれませんが、僕にとってのシゲルの存在は、それだけ危険で、頭痛のタネだったのでした。


8月5日(火)
琴子22日目
千沙9日目
美冬さん9日目
両親9日目
川島シゲル2日目

 今日は千沙と美冬さんと一緒に遊びました。千沙が僕の宿題をやってくれている間、家に遊びに来てもらった美冬さんを裸にして縛り上げて、鳥の羽根で体中くすぐってあげます。美冬さんはキャアキャア悲鳴を上げるのですが、荒縄も鳥の羽根も、準備してきたのは美冬さんでした。自分よりずっと年下の女の子が真面目に宿題を解いてる真横で、全裸で縛られている自分を意識して、美冬さんは股からダラダラとエッチな液を垂れ流していました。僕は縄で周りを縛られてちょっと変形した美冬さんの巨乳を、握力がなくなるまで揉みまくってやりました。勉強終わりの千沙は、また僕の手のマッサージでした。最後は3人でお風呂に入ります。美冬さんのオッパイがスポンジ代わりで、僕と千沙の体を洗ってもらいます。千沙も恥ずかしがっていたけれど、意外と気持ち良さそうでした。今日は一日、こんな感じでした。


。。。


<<ガーデナーさんからのアドバイス>>

 やはり、美冬さんに生えている花は、ペルベルタでした。タカノリア・ペルベルタ。指示づけが間に合ったみたいで、無事、変態傾向はあるけれど、ちゃんと孝典君の言うこともきいてくれるようになったみたいですね。そういう意味では、先日偶然街で会って、種を植えたという男の子、シゲル君にも、またあうチャンスがあれば、簡単な指示づけはしておいた方が良いと思います。せっかくの種。芽吹いても、何日も君からの指示という養分を与えられなければ、弱っていって、最後は枯れてしまいますから。別に、他の召使いさんたちみたいに、愛情を持って栽培する必要はないので、一度、試してみて下さいね。


。。。



8月6日(水)
琴子23日目
千沙10日目
美冬さん10日目
両親10日目
川島シゲル3日目

 植村さんのアドバイスももらって、さっそく今日はシゲルを探すことにしました。会いたくないときには会ってしまうのに、いざ探すとなると、なかなか見つからないものですね。夕方近くなって、やっと革のアクセサリー屋さんから、シゲルが出てくるところを見つけました。店員さんと仲良さそうに話をしていました。

「かっ・・・川島君。」

「お? ・・・平賀じゃん。」

 正直に言いまして、図書館で千沙に声をかける時くらい緊張しました。僕は、今朝から考えていた戦略を実行します。まずは軽いお願いから・・・。

「あ、あの。偶然だね。今日も暑いから・・・。何か、ジュース買ってこようか? 飲みたいもの教えて。」

「・・・は? ・・・気が利くな。じゃ、おれサイダーで頼むわ。」

「了解。2分で戻るから、ここで待っててね。」


「お待たせ。サイダー。」

「おぉ・・・。」

「味はどう? 問題あったら教えてね。」

「・・・・別に、いつものサイダーじゃねぇか・・・。」

「空き缶は僕が捨てとくから、頂戴ね。」

「なんか・・・今日のお前、気が効きすぎて、気持ち悪いな。」

「川島君、明日は何か予定あるの? 教えてよ。」

「明日? ・・・なんもねーよ。ゲーセンじゃね?」

「了解。じゃあね!」


 ・・・思いっきりパシリとご主人様の会話でしたが、それでもいつか、この関係を引っくり返す。その信念を胸に、ドキドキしながら話を終えて、その場から走って退散しました。ストレス発散ってわけではないんですが、夕方、雨戸を閉めようとしていた美冬さんを見つけたので、垣根越しにオッパイを触らせてもらいました。近所の目を気にしながら、服をはだけて緑の木の間に体を埋める美冬さん。シゲルの顔を思い浮かべながら、大きなオッパイをギュウギュウ言わせてやりました。


8月7日(木)
琴子24日目
千沙11日目
美冬さん11日目
両親11日目
川島シゲル4日目

 今日は朝、何日かぶりに千沙にお弁当を作ってきてもらいました。玉子焼きとソーセージ、クリームコロッケと海老シューマイ。全部、千沙の手作りです。寝不足気味の千沙は、赤い目をこすりながら、僕にお弁当を食べさせてくれて、僕の宿題を2時間ほどやったあと、丁寧にフェラチオをしてくれました。前より上手になっています。

「図書館で調べたの。意外と大人向けの小説なんかだと、詳しい描写があるんだよ。ちょっと私の貸し出し履歴が、恥ずかしいことになっちゃってるんだけど。」

 僕が上達ぶりを褒めると、千沙は小さく震えて赤くなっていました。


 昼過ぎには神洲薬師商店街のアーケードに行って、ゲームセンターに入ります。ヤンキーっぽい人が多くてちょっと緊張しましたが、レーシングゲームの前で友達らしき人と話しこむ、川島シゲルを見つけました。

「川島君・・・。お話中ごめんね。ちょっと相談があるから、一緒に外に出て欲しいんだけど。」

「なんだよ・・・平賀・・・。しゃあねえなぁ・・・。」

 シゲルは面倒くさそうに舌打ちすると、両手をポケットに入れて、周りを威嚇するみたいに歩きながら僕についてきてくれました。

「あの、川島君・・・、ちょっと相談なんだけど、・・・その、片足で立ってみてくれない?」

「なんだ? お前、急に・・・。俺様の運動能力を試してんのか? ほれっ。何分でもこうやって立っていられるぜ。」

「凄いじゃん。さすがだね。じゃ、今度は逆の足で片足になって、もう片方の足は、靴を脱いで、ピョンピョン飛んでみてくれない?」

「何で、俺様がそんなことしなきゃならねえんだよっ!」

「おっお願いだよ。」

「・・・・ちっ・・・面倒臭えっ。」

 シゲルが靴を片方脱いで、片足立ちになって、ケンケンをするみたいに跳ねます。全く無意味っぽいお願いなのに。

「オッケー。じゃ、ここからが本題なんだけど、昨日僕、川島君にサイダーおごったよね?」

「おう。」

「あのサイダーの120円、今日払ってもらえないかな?」

「お前、・・・俺様に金払わせようってのか?」

 シゲルが凄みます。腹から声を出すと、その迫力に、僕はタジタジになってしまいます。

「・・・ちょっと、今日はゲーセンで千円くずしたばっかりで、小銭がジャラジャラしてんだよ。面倒くさいから、お前にちょっとめぐんでやるよ。ラッキーだったな。」

 シゲルが、大物っぽい余裕を見せようとしながら、僕に120円払ってくれます。

「あと・・・、その、川島君に、これから僕からも電話していいかな?」

「いちいち、そんなこと聞いてくるんじゃねえよ。気持ち悪いな、オカマか、お前は。・・・しょうもない用事だったら、リンチな。」

 シゲルは、僕のお願いをいちいち受け入れている自分自身に、ちょっと苛立っているみたいな様子でした。明らかにさっきよりも機嫌が悪くなっています。僕も、彼の迫力に耐えられなくなってきたので(実際に胃からさっきのクリームコロッケが逆流してきそうな気配があったので)、今日はこれでお別れすることにしました。

 それでも、今日ははっきりと、シゲルに植えたセルウスの成長を確認することが出来たと思います。彼にお金を払ってもらったのは、これが初めてです。意味もなく、街中で靴を脱いでケンケンとか、大人しく従ってくれたのが信じられないです。


。。。


<<ガーデナーさんからのアドバイス>>

 孝典君、お疲れ様です。もしかしたら、楽しみを奪ってしまうことになるかもしれないけれど、川島シゲル君に生えている花は大体想像がつきます。セルウスの種を、独占的な執着を持たずに育てて、特に褒めたりせずに指示を散発的に与えると、8割方、セルウス・ロボタという花になります。おそらく、君のご両親にもセルウス・ロボタが生えているんじゃないかな? 青くて、見落としそうなくらい小さな花の、花弁の先が黄色くなっていたら、セルウス・ロボタ。繁殖能力が極めて低いけれど、しぶとく長生きする花だよ。

 セルウス・ロボタの特徴は、特に土壌に対して快感や肯定感は与えない。ただただ、使命感、義務感だけを与えるんだ。この花を生やしている相手は、特に裏づけされるような感情の動きもなく、ただただ命令を遂行したくなる。嫌な行為でも、命令されれば実行する。それでも、どうして命令に従っているのか、自分で説明できるような一貫した理由は、見つけられない場合がほとんど。ただ機械的で強力な、遂行への義務感だけが、命令を受けるたびに生成されるんだ。それほど扱いに慎重になる必要のない花だから、気軽に使ってみると良いと思うよ。

 僕がセルウス・ロボタよりも懸念しているのは、タカノリア・セルウス第1世代の、穂波琴子さん。時々は会ってるかな? 夏合宿が続いているのだとは思うけれど、たまには顔を合わせて、命令を与えてあげた方が、花が元気になると思いますので、気をつけてあげてください。


。。。



8月8日(金)
琴子25日目
千沙12日目
美冬さん12日目
両親12日目
川島シゲル5日目

 植村さんに指摘されるまで、琴子と連絡を取ることを忘れてしまっていました。千沙に宿題を進めてもらうついでに遊んでもらっていましたし、美冬さんも結構手はかかるし、シゲルをわざわざ探したりまでしていたので・・・。幼馴染みだと、どうしても琴子に気をかけるってことが忘れがちになるようで、反省しました。

 実は土曜と日曜は女子バスケ部も合宿の中休みになるみたいだったので、金曜日の夜から琴子も呼び出すことにしました。夜は公園で、小さな花火大会をするためです。夕方から、千沙と美冬さんも呼ぶことにしました。みんなで花火大会が出来たら、僕にはもったいないくらいの、夏っぽい思い出になると思ったからです。

 日中は、意外と別の用事で忙殺されちゃいました。シゲルを呼び出して、植村さんの言っていた、セルウス・ロボタの効能を確認していたんです。

 電話一本で呼び出したら、すぐにシゲルが飛んできてくれました。いつもだったら彼の姿を見ただけで挙動不審気味になっちゃう僕ですが、昨日の120円の件と、彼のつむじのところにかろうじて発見した小さな青と黄色の蕾を見て、こっちにも余裕が出てきました。

「川島君、今まで君に『貸してた』お金、計算すると1万円超えてるみたいなんだけど、返してくれる?」

「・・・いま、3千と460円しかねぇよ。」

 シゲルは財布を空にして、有り金を全部差し出します。

「じゃ、・・・お金以外の方法で返すしかないよね? ・・・自分で自分に腹パンして。」

「ウオッ・・・痛え・・・。俺、いいパンチ持ってんな・・・。」

 シゲルが僕の家の庭先でうずくまりました。無駄口が多いところはロボットには似合わない感じでしたが、セルウス・ロボタはしっかり根づいて、効果を発揮してくれているみたいでした。

「いつも、僕とかに、挨拶がわりって言って、腹パンしてきたよね? ・・・痛いなら、これからはやめようね。」

「・・・おぅ・・・、わかった。」

「これから、返事は『はい』って言うようにしてくれる?」

「何で俺が・・・、・・・・はい・・・。」

「じゃ、この3,460円で、花火の準備。買い出しに行ってきて。花火セットとチャカマンと飲み物、あとは虫除けスプレーかな。移動中は全力ダッシュね。はいスタート。」

「はいっ。」

 一瞬、眉間に皺がよって、怒ったように見えたシゲルだったけれど、僕が手を叩いてダッシュを促すと、ちょっと納得のいかない顔をしながらもお金を受け取って、回れ右して、走っていきました。うちの学校には珍しいヤンキー学生のシゲルも、僕の指導と命令のもとで、健全な下僕として生まれ変わってくれるかもしれません。そう考えると、腕っ節が強くて筋肉馬鹿のシゲルは、女の子たちばかりの召使いの他にも、使える用途が色々出てきそうな気がしました。


 夕方、紺色の浴衣を着て遊びに来た琴子は、合宿に入る前とは、少し様子が変わっていました。頭にはよく見るとセルウスの青い花が小さく点滅していますし、僕の言うことには逐一きいてくれます。それでも、以前の僕にべったりの忠実な召使いという雰囲気とは少し違っていて、前の幼馴染みの琴子みたいな、不貞腐れた雰囲気がまた少し戻ってきていました。最近、命令したり、従ったところを褒めたりっていうルーティーンをサボっていたからでしょうか? 琴子は頬を膨らませながら、言われるがままに、僕と腕を組んで公園まで歩きます。

 様子が違うのは、僕の命令への反応だけではありません。何って言うか、珍しく浴衣姿だからか、今までよりも琴子は色っぽくなっているように感じました。髪をかきあげたり、袖を整えたり、僕の浴衣の帯がずれているのを直したり。一つ一つの動作が妙に艶っぽいですし、顔も前より綺麗になったように見えました。

 お隣の美冬さんも、白地に藍色の柄の入った、大人っぽい浴衣を着て合流します。少し歩いていると、下駄の音がカラコロと聞こえてきて、黄色い浴衣の香村千沙も合流しました。全員、シャワーを浴びてきたみたいで、密着して歩くとシャンプーや石鹸の匂いがして、いい気持ちになります。2メートルくらい後から、大きなクーラーボックスと荷物一式を抱えたシゲルが、汗をダラダラ流しながら僕らを追いかけてきます。彼は暑苦しいから、もう少し下がって歩いてくるように伝えると、何か言いたそうな顔をしながらも、大人しく従ってくれました。

 家から歩いて15分くらいのところにある、大きな公園は、遊歩道のゴールと一緒になっているところで、砂場やジャングルジム、ブランコなどの子供向けの遊具の他に、花壇や噴水なども整備されています。夜は噴水も止まっているけれど、街灯の下で、3人の綺麗どころと1人の筋肉馬鹿を従えて、楽しい花火大会を開きました。手持ち花火に順番に火をつけると、妙に親密な空気が流れます。僕はこういうのって、小学校の頃以来なかなか経験していないことだったので、不思議な懐かしさを感じました。オレンジや緑の光に照らされる琴子の顔は、やっぱり前よりも女らしくなったような気がします。

「琴子、夏合宿はどうなの?」

「・・・ん・・・、順調。なんか不思議と3点シュートとか精度が上がってて、皆に褒められてるよ。いい感じ・・・。ご主人様はどう?」

「僕は・・・、僕も、まあまあ順調かな? ・・・千沙に宿題ガンガンやってもらっちゃってるし。」

「自分でやんなきゃ、どんどん勉強ついていけなくなるじゃん・・・。千沙も、ご主人様、甘やかしてたら、駄目じゃない。」

「ご命令でございますから・・・。琴子だったら断れる?」

「・・・そっか。」

 琴子はやっぱり、しばらく会わなかったからか、夏合宿直前の健気な召使のキャラよりは、勝ち気でお節介な、本人の地がずいぶん戻ってきていました。暗闇に、青や赤の火を噴く、花火の先を見つめながら、女の子たちが僕と膝を寄せ合って話をしてくれています。

「ほら〜。2つも花火使っちゃうわよ。欲張りでしょ〜。」

 美冬さんは、落ち着いて話してる10歳近く下の女子たちよりも、はしゃいで花火を楽しんでいます。花火を2本、両手でクルクル回していると、残像で丸が2つ、僕の目に焼きつくようでした。

「いいね〜。美冬さん。・・・ほら、千沙も琴子も、美冬さんに負けないように、花火で遊ぼう。花火を道具がわりに、みんなで新体操とかやってみてよ。」

「えっ・・・・はい。」

「わっ・・・私も? ・・・別にいいけど・・・。」

 シゲルが僕の言いつけどおり、チャッカマンでこまめに女子たちの花火を点火していきます。使い終わった花火の後片付けも彼の仕事です。千沙が少しだけぎこちなく、でも張り切って新体操を披露してくれます。花火をリボンに見立てて、クルクル回しながら胸を反らして足を後ろに上げる。白い足が浴衣からチラリとのぞきます。

 文句を言いたそうに千沙の後を追った琴子は、運動神経では千沙よりも優れていて、すぐに溌剌とした演技を見せてくれます。花火をバトンみたいに空中でクルクル回して、果敢にキャッチ。

「あつっ。」

 キャッチは出来たけれど、火花はちょっと当たったみたいで、琴子がうめきます。運動神経ほどには頭が良くないのは相変わらず。それでも琴子、千沙ともにルックスは相当可愛いので、浴衣姿での新体操も、意外と様になっていました。後ろで2人に習えとばかりに舞っているのは美冬さん。でも美冬さんの動きは、新体操というよりも、バレリーナみたいでした。足を高く突きあげると、浴衣のすそが完全に捲りあがります。

「うおっ・・・」

 シゲルが低い声を出して、中腰になっていました。あの角度からだと・・・。

「あっ、美冬さん。もしかして、浴衣の下。下着つけてない?」

「えっ・・・そうよ。和服は普通の下着とは合わないから・・・。駄目だったかしら?」

 踊りを中断して、無邪気に答える美冬さん。シゲルには暗闇の中でとはいえ、大人のアソコ、しかもツルツルに剃ってある丸見えショットをサービスしちゃったわけです。勿体無いと思いました。

「じゃ、千沙も琴子も、美冬さんを見習って、下着を身につけてたら、こっちのベンチに置こうか。」

「あ・・・は・・はい。」

「嘘・・・ここで? ・・・わかりました・・けど・・・。」

 千沙と琴子が赤面してるのは、夜でもわかる。屋外で、下着を脱ぐのは、年頃の女の子にはなかなかハードルが高い行為です。ご主人様の命令だから絶対服従だとしても・・・。2人が僕とシゲルの視線を気にしているようだったので、ちょっと楽な状況にしてあげました。

「シゲルはもし勃起したら、あっちの池までダッシュ&ダイブで頭とアソコを冷やしてね。」

 返事をする間もなく、シゲルはアスリートみたいな走りで噴水のある大き目の池に飛び込んで行きました。バシャーンと派手な水音をバックに、千沙と琴子、2人の浴衣女子がブラとパンツをモゾモゾ脱いでいく。シゲルが持ってきた荷物の中から懐中電灯を出してきて、脱衣中の2人の色んな部分を交互に照らしてあげると、2人は恥ずかしそうに身をくねらせていました。夏の夜に懐中電灯で照らされる半裸の女子中学生・・・。何だか僕も、美冬さんに負けず劣らず、変態になりつつあるような気がしました。

 小さい打ち上げ花火、UFOの絵の描いてある回転花火、どうリアクションしていいのかわからないヘビ花火。僕は幼い頃に戻ったみたいに、皆とはしゃいで花火を楽しみました。みんなでシゲルを標的にして、ロケット花火を打ったら、意外と千沙が正確に、容赦なく命中させていました。

 クーラーボックスには大量のサイダー。飲みきれないので、シゲルの帰りの荷物は余り減らないみたいでした。

「もう最後か、じゃ、線香花火で締めましょー。でも、せっかくだから、みんなで競争ね。僕が審判で、一番先に消えちゃった人が負け。さっきシゲルが飛び込んだ池で、シンクロナイズドスイミングやってね。」

「えーぇ。濡れちゃうじゃん・・・。・・やるけど・・・。」

「はい・・・。頑張ります。」

「若い子たちには、負けないわよっ。」

 美冬さんが一番、上機嫌です。

「おっ、俺もやるの?」

「シゲルは線香花火の下で人間花火台をやってね。」

「またこんな役かよ・・・。」

 みんな、ぶつぶつ言いながらも、僕の命令なんだから逆らったり断ったりは出来ません。シゲルが僕の指示通りにシャツを脱いでうつ伏せになる。その背中の上に美冬さん、千沙、琴子が線香花火を構えます。順番に火をつけてあげると、線香花火はいきなりパチパチ光を爆ぜ始めます。シゲルがバタバタするので、熱くても動かないように命令しました。女の子たちは真剣に、線香花火を動かさないように静かにしています。審判の僕は、順番に悪さをすることにしました。浴衣の上から、千沙の乳首をツンッ。美冬さんのお尻の谷に沿って指をソロソロ。琴子の脇をコショコショ。みんな、審判の悪戯に必死で耐えて、線香花火を揺らさずに持っています。それでも、久しぶりに胸を両手で鷲掴みされた琴子が、思わず手をビクンと揺らしてしまいました。

「あっ・・・馬鹿っ・・・・ぁあああーん。もうっ。」

「アチッ。マジで熱いって。」

「はい、琴子の負けー。」

 千沙と美冬は浴衣の裾をまくってガッツポーズ。最後は琴子と、背中を軽く火傷しちゃったシゲルが始めてペアを組んだ、シンクロナイズドスイミングをみんなで鑑賞して、帰りました。大真面目な顔で懸命に、ぎこちないシンクロを披露してくれる琴子とシゲルのペア。こんなに笑ったり楽しんだ夏らしいイベントは、数年ぶりでした。


 帰り道、水も滴るいい女になっていた琴子をちょっとからかいながら、少し気になっていた疑問を口にしてみました。

「琴子、最近綺麗になった? なんか、今浴衣で濡れてるからってだけじゃなくて、結構セクシーなんだけど。」

「もう、わかんないよ。・・・今年の夏になってから、私、良くわかんないこと続きだもん。」

「でも、バスケの調子は凄くいいって言ってたよね? ・・・私も、ご主人様の宿題とか、シモのお世話とか・・・色々時間を取られてる割には、意外と勉強がはかどってるんだよね。」

 千沙が冷静に指摘する。・・・千沙のクールな口調で、『シモのお世話』とか言われると、ちょっと興奮しました。

「あ、あのね、私も、最近凄くお肌の調子がいいの。化粧のりがいいっていうか、雅臣さんにも最近若くなったねって言われちゃったの。」

 美冬さんが屈託なく笑う。今日、彼女が凄く機嫌が良かったのは、このせいもあったのかもしれません。

 なんだか良くわからないけれど、みんな体の調子や勉強、スポーツはうまくいっているみたいでした。


。。。


<<ガーデナーさんからのアドバイス>>

 孝典君、花火を楽しめたようでなによりです。久しぶりに会った琴子さんはやはり、性格が元の勝気な女の子に戻っていたようですね。もしそのことが気に入らなければ、集中的に彼女に指示を与えて、召使いらしく振舞えた時に褒め続ければ、自然と召使いらしい性格に変化してきます。今のままでも命令は絶対に遵守してくれるようですので、君がそう判断するならこのままでも良いかもしれませんね。

 孝典君が細かく描写してくれているので、美冬さんの変化もよく理解出来ました。ペルベルタが性癖を強化したり、性欲を解放したりしているうちに、彼女の素の性格も副作用で変化しているように見えますね。美冬さんの理性的な判断能力や自制心をペルベルタが養分として吸収しているせいで、彼女は素直で依存的な、いくぶんか幼児的な性格に変化しているように見えます。特に君の命令が彼女の性欲の出入り口になっているために、君に対しては従順な性格になっているようです。これも、気になることがあれば、こまめに彼女の生活態度を褒めたり叱ったりして、ある程度、性格を修正していくことが可能です。

 逆に、性格や心情といった、内面にあまり干渉出来ないのが、セルウス・ロボタを生やしている、シゲル君やご両親でしょうね。彼らは君から下された命令だけは遵守しますが、その他の点ではこれまで通りの彼らです。もっとも、彼らの性格が捻じ曲がらざるを得ないような行為を日常的に押し付けつづければ、素の性格も変化してしまうでしょうが、それには多くのストレスを押しつけることにもなります。

 さて、それ以外で君の確かな観察眼に感心したのが、琴子さんが綺麗になったという部分です。これは確かに浴衣姿の珍しさだけではないです。芽生えて3週間以上たった魔道植物は土壌との共存を安定させていくのです。自らの生存確率を増やすための植物の防衛本能と考える研究者もいるのですが、魔道植物は植えつけられた相手をより健康にするという作用があります。ホルモンバランスを補正したり、抵抗力を強める作用、そして細胞の働きを活発化させる成分を分泌するのです。

 魔道植物を植えられた人間の多くが、肌や髪を作り出す細胞の活性化や若返り、そしてホルモンの分泌増加による活力向上を経験します。病気に対して抵抗力が高まったり、集中力や精神バランスの安定を自覚する例も一般的です。基本的にセルウスやペルベルタなどの魔道植物は、土壌に良い効果を与えてくれるのです。マザリアを持つ人間への絶対服従という枷以外は、ですけどね。

 こうした作用、副作用への理解を深めながら、孝典君がさらに魔道植物の栽培の経験を増やしてもらえると嬉しいと思っています。頑張ってください。

 
 


 

 

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