※このお話は、おしゃべり掲示板の 『「お題」から「あらすじ」を考えよう』スレの、彩民さんのお題、「穴あきパンツ」「ルール」「エルフ」に答えさせていただいたものを膨らませたものです。 そこは、とある王国の外れにある深い森の中。 この世に並ぶ者無きと謳われ、王家にも絶大な影響力を持つといわれる偉大なる魔法使いが、ひとつのダンジョンを造り出した。 それは地下深く、50階はある深さの巨大なもので、中には様々なトラップや謎が配され、強力なモンスターも多くいる、難攻不落のダンジョンという触れ込みだった。 魔法使いはそのダンジョンを「破る者無き究極のダンジョン」と名付けて、それを破る挑戦者を募った。 そのダンジョンをクリアした者には、一生かけても使い切れないほどの富と、これまで魔法使いが集めた英知の全てを与えるとのことだったので多くの挑戦者が詰めかけた。 だが、王国からはもちろん、他国からも腕に覚えのある冒険者がやってきて挑んだというのに、そのダンジョンをクリアした者はひとりもいなかった。 ある者は途中で断念して引き返し、またある者はそのまま戻っては来なかった。 そして不思議なことに、戻ってきた者は皆、憑きものが落ちたかのようにそのダンジョンへの関心をなくしていて、新たにチャレンジしようとする者がダンジョンの情報を聞き出そうとして尋ねてもなにも答えることはなかった。 しかもひどいのは、戻って来た者たちが、一緒にダンジョンに入ったまま戻って来なかった同行者のことも忘れているということだった。 たしかに、自分の腕を頼りに生きる冒険者にはそのようなリスクが付きものではあるし、共にダンジョンに挑んだ仲間ですら同行者のことを忘れてしまっていたために、戻って来なかったのが女ばかりだということに気づく者はなかった。 大勢の挑戦者が挑んでも誰もクリアすることができなかったことは、そのダンジョンが難攻不落であることをいやが上にも証明することになった。 はじめのうちはクリアして得られる賞品目当てで挑んでいたような者が多くいたのだが、名の知られた冒険者たちが失敗したことが知れ渡ると、欲に目が眩んだだけの未熟者が挑むことはなくなっていった。 そしてそのダンジョンに挑むのは、ある程度経験を重ねた者だけとなっていった。 そうやって腕試しとしてダンジョンに挑むのは、年に10組ほど。 ある意味、上級者向けというそのダンジョンへの評価が定着したとも言える。 そのダンジョンをある日、ふたり連れの男女が訪れた。 男はレシェクという名前の剣士、女はサーシャという名のエルフの女盗賊だった。 レシェクは若くして剣の名手としてその名を知られ、サーシャはエルフならではの手先の器用さと精霊魔法を得意としており、また、素早い身のこなしを活かした接近戦の腕も立ち、盗賊ギルドからも一目置かれていた。 もともと、森でエルフの仲間たちと暮らしていたサーシャが退屈な生活に飽きて故郷を飛び出して冒険者となり、とある酒場でレシェクと意気投合してコンビを組んだという、よくあるパターンではあったが、このふたりのコンビはまだ若年ながら数々の困難な依頼をこなし、冒険者の間ではかなり名の知られた存在となっていた。 もっとも、レシェクはともかくエルフであるサーシャの年齢は人間と同じ尺度では測ることはできないのだが、彼女とてエルフの中では若年といえる年であるのは間違いなかった。 ふたりがダンジョンにやって来ると、入り口付近に受付の建物があった。 まだ、このダンジョンに多くの挑戦者が挑んでいた頃はこの受付にも頻繁に冒険者が訪れていたのだが、今ではレシェクたち以外には冒険者の姿はなかった。 ふたりが受付に近づくと、中から初老の男が顔を出した。 「おふたりさん、ダンジョンの挑戦者かね?」 「ああ、そうだが。……あなたは?」 「あっしはここの魔法使い様に雇われて、挑戦者の方々にこのダンジョンについて説明させていただいてる受付でさ。あんたがた、ダンジョンに挑戦するのならこれを身に着けなされ」 そう言って男が差し出したのは、六芒星を形取ったペンダントだった。 「これは?」 「ダンジョン挑戦者の証でさ。これを身につけて最奥部の部屋にいる魔法使い様に会うと、クリアを認められることになっておりますんで」 「なるほど……」 なにぶん、このダンジョンジョンが魔法使いによって造られ、それをクリアする挑戦者を求めているというものであるので、男の説明をさほど不思議にも思わずふたりはペンダントを首から提げる。 だが、その瞬間ペンダントが妖しく輝いたかと思うと、ふたりの瞳から光が失せ、虚ろな表情になった。 しかしそれも、男に呼ばれるとすぐに我に返ったように元に戻る。 ふたりとも、自分たちが一瞬意識を失ったようになっていたのには気づいていない様子だった。 そして、受付の男も何事もなかったかのようにダンジョンの説明をはじめる。 「おまえさんたちに言っておくが、このダンジョンにはひとつだけルールがあっての、途中何カ所か魔法使い様からの指示を書いた張り紙があって、それには必ず従わなければならんのでさ」 「む……指示に従えといっても、それで命の危険があるのならさすがに従いかねるが……」 「いやいや、それほどのものではない。魔法使い様の話では、ダンジョンの難易度を少し上げる程度のものだそうで」 「ねえ、レシェク、そういうことならいいんじゃないの?」 「まあ、そうだな……」 サーシャに言われて、レシェクも同意する。 彼らにも名前の通った冒険者としてのプライドはあるし、入り口でクレームを付けてダンジョンの難易度を下げたとかいう評判が立つのは避けたかったという思いもあった。 「それでは、それ以外はなにをしてもいいことになっておりますので。……入り口はあちらでございます」 「ああ」 そして、男が指さした方向にあるダンジョンにふたりは入っていった。 ダンジョンに入ったふたりは、最初のフロアを難なくクリアする。 そして、そのフロアの一番奥の部屋の前に最初の張り紙があった。 "女は、この先の階段は鎧を脱いで四つん這いで降りること。そして、男はその後ろからついていくこと" それを見て、まず憤慨したのはサーシャだった。 「なによ、これ!私に下着で降りろってこと!?」 「そうだな……途中で敵に襲われたらどうするんだよ?」 張り紙を見てぷりぷりと怒っているサーシャにレシェクも同調する。 と、その時、またもや胸のペンダントがぼうっと輝いた。 すると、ふたりは虚ろな表情を浮かべる。 だが、それも一瞬のことですぐに瞳に光が戻ると、少し考え込むような表情を浮かべてサーシャが口を開いた。 「……でも、張り紙の命令には従わないといけないのよね」 「そうだよな。……まあ、あの男も命の危険はないといってたし、大丈夫なんじゃないか?」 「そうよね。無防備にさせて襲ってくるなんてひどすぎるものね。じゃあ、私、ここに書いてあるとおりにするわ」 「じゃあ、装備は僕が持ってあげるよ」 「ありがとね、レシェク」 どうしても張り紙には従わなければならない様に思えてきて、サーシャは素直にレザーアーマーを脱いでレシェクに渡す。 そして、ふたりは張り紙に書いてあったとおりに階段を降りていく。 「やだ、これってすごく降りにくいじゃないの!?」 「気をつけるんだぞ……」 四つん這いになって、サーシャはぶつぶつ不平をこぼしながら階段を降りていく。 サーシャを気遣いながらも、レシェクの視線はその尻に釘付けになっていた。 練達の剣士として名が通っているとはいえ、彼とて若い男であるのには変わりはない。 下着姿の、細身だが形のいい尻がこちらに突き上げられて目の前で揺れているのを見せつけられては、どうしてもそこを見つめてしまうのはしかたがなかった。 「ちょっと、どうしたの?」 「うん、すごくいいよ……えっ?あ、いや、なんでもない」 女の勘で妙な気配を感じたのかサーシャが振り向くと、レシェクは慌ててごまかす。 サーシャも気のせいだったかと思い、前を向いて階段を降りていく。 結局、階段を降りるまでずっと、レシェクの視線はサーシャの尻に向けられていたのだった。 そして、階段を降りた後も張り紙がいくつもあった。 それらには、どれもこれも恥ずかしかったりばかばかしかったりする指示ばかりが書いてあった。 例えば、地下8階には……。 "女は、自分の一番恥ずかしい秘密を男に教えること" 「やだ……私の一番恥ずかしい秘密って……あれしかないじゃないの……」 張り紙をじっと見つめて、サーシャは恥ずかしそうにもじもじしていた。 それを気遣うように、レシェクがサーシャの顔を覗き込む。 「どうしたんだ、サーシャ?」 「もうっ!ダンジョンをクリアするためには張り紙に従わなきゃいけないから、しかたなくあんたに教えるんだからね!」 半ばヤケクソになったようにサーシャはレザーアーマーを脱いでレシェクに向かって尻を突き出し、ショーツを少しずらす。 「なっ、なにをするんだ、サーシャ!?」 言葉では驚いてみせるが、レシェクの視線はしっかりとサーシャの股間を見つめていた。 「……ほら、このお尻とアソコの間くらい……ここに、小さなイボがあるでしょ。小さいときからあるんだけど……なんでだかわからないけど私……このイボがすごく感じちゃうのよ」 「ほほーう……」 説明を聞きながら、レシェクは興味津々という表情でサーシャの股間にあるイボを眺める。 たしかにそのイボは普通のイボとは違っていて、ほのかなピンク色をしていた。 「これが私の一番の秘密なんだけどね……私……ひとりでやるときは……自分でこのイボを弄っちゃうのよ……」 恥ずかしそうに顔を真っ赤に染めてサーシャはレシェクに告白する。 「ふーん、それって、まるでクリトリスがふたつあるみたいな感じなのか?」 「もうっ!レシェクったら恥ずかしいことを言わないでよ!私にだってわからないんだから!それは……弄ってるとなんだか膨らんできて……か、固くなるような気もするけど……」 「じゃあ、ちょっと俺が触ってやろうか?」 「そんなのは張り紙に書いてないでしょ!私はダンジョンをクリアするために必要だからあんたにこのイボのことを教えただけなんだからね!」 サーシャはそう叫んで体を起こすと、さすがに悪ノリの過ぎたレシェクの頬を思い切り叩く。 その後しばらくの間、レシェクは頬に紅葉の跡を付けてダンジョンを冒険する羽目になったのだった。 そして、地下17階のある扉の前にはこんな張り紙があった。 "この扉を開けるには、ひとりが扉に背中を押し当てた状態でもうひとりが鍵を開けること" ふたりが扉を見ると、たしかにその扉には人型のような窪みがあって、その窪みの頭の上の部分に鍵穴があった。 「もう、変な扉ね……」 「ということは、俺がこの窪みに背中を押し当てればいいのか……」 そう言って、レシェクが扉の窪みに背中を押し当てる。 鍵を開けるのは盗賊であるサーシャの役目なので、それは当然の行動だった。 「どうだ?いけそうか?」 「うん……これ、難しいわね……」 サーシャが、レシェクの頭上にある鍵穴に針金を挿し込むが、彼女の身長では床に置いたザックの上に乗っても背伸びをしなければ奥まで届かないため、かなり苦労している様子だった。 「わっ!痛たたたっ!」 「ごめん、大丈夫?」 鍵穴の奥を覗き込もうとしたサーシャが体を押しつけたせいで、レザーアーマーに顔面を押さえられたレシェクが悲鳴をあげる。 革製とはいえ、固めに鞣してあるレザーアーマーに鼻を押しつぶされるのはかなり痛い。 すると、いったん解錠の手を止めてなにか考えていたサーシャがレザーアーマーの胸当てを脱ぎ捨てた。 そして、再び足場代わりのザックの上に乗ると、レシェクに思い切り胸を押しつけてくる。 「ぶぶぶぶっ!?サッ、サーシャ!?」 「こうすれば痛くないし、胸当てがない分私も鍵穴の奥まで見ることができるでしょ」 そう言って、サーシャは再び鍵穴に針金を挿し込む。 「ぶふっ!んむむむっ!」 「ごめんね、レシェク。もう少しだから我慢してね」 そう言ってサーシャはレシェクを気遣うが、今回は全く痛くはなかった。 ただし、別の意味でいろいろとヤバかった。 なにしろ、サーシャは細身のエルフにしては胸は大きな方だった。 下着越しとはいえ、いっぱいに押しつけられた乳房のふにっと柔らかい感触が顔面を包み込む。 それに、荒くれた冒険者稼業ではあるけれども、女性特有の甘酸っぱい匂が鼻腔をくすぐる。 それにもかかわらず、鍵を開けるのに集中しているサーシャはさらにぐいぐいと胸を押しつけてくる。 「……ぶぶっ!」 息苦しいのと興奮したので、レシェクは酸欠になりかけていた。 しかも、鎧の下で膨らんだ肉棒が行き場を失って、そっちの方が痛いくらいだ。 「よしっ!開いたわ……て、きゃあ!?大丈夫、レシェク!?」 ようやくサーシャが鍵を開けたときには、レシェクは窒息寸前になっていたのだった。 そして、地下25階ではこんなこともあった。 "この扉を開けるには、男と女はそれぞれ次の言葉を大声で叫ぶこと" 鍵穴も把手もない、重くて頑丈そうな石扉に貼り付けてある張り紙。 「……うそでしょ、本当にこれを大声で言えっていうの!?」 「でも、そうしないとこの扉は開かないんだよな……」 張り紙を前に、さすがにふたりは考え込む。 だが、少しの間そうしていた後で、意を決したように扉の前に立つ。 ふたりは、深呼吸してから扉に向かって思い切り声を張り上げた。 「女王様ーっ!俺を裸にして縛り上げてっ、硬いヒールで思いっきり踏んづけてくれえええええっ!」 「私の淫乱蒸れ蒸れまんこをっ、あなたのそのぶっといチンポでズボズボ突いてええええっ!」 そして、気まずい沈黙。 ふたりとも真っ赤になって、互いの顔をまともに見ることができないでいた。 すると、ズズズ……と重たそうな響きを立てて扉が開いていく。 「もうっ、最っ低!このダンジョンを造った魔法使いってバッカじゃないの!」 「……そうだな」 我慢しかねたようにサーシャが喚き散らす。 それに同意するレシェクはレシェクで、屈辱で声が震えていたのだった。 だが、その一方でレシェクにとっては美味しい思いをする張り紙もあった。 そこは、地下38階。 とある扉の入り口。 "この部屋にいる相手に勝たなくては先には進めない。ただし、戦い方は部屋の中の相手が指定した方法で戦わなくてはならない" それを見て、ふたりの表情に緊張の色が浮かぶ。 中にいるのがどんな相手かわからないが、戦い方を向こうが指定できる以上、かなりのハンデがあるのは間違いはない。 だが、そいつを倒さなければこれ以上先に進むことはできない。 ふたりは、意を決して扉を開ける。 「いらっしゃい〜♪挑戦者さーん♪」 中に入ったふたりを出迎えたのは、戦いの場とは思えないほどに軽い調子の女の声。 そこにいたのは、酒場の踊り子のような肌も露わな衣装を着た女だった。 褐色の肌に黒い髪、長い睫毛に黒くて大きな瞳の、どこかあどけなさの残る顔立ちだが、腰は細くくびれていて大きな胸と尻は十分に大人のボリュームがある美人だ。 「あなたが私たちの相手だっていうの!?」 「そうよ。ただし、あなたたちも知ってると思うけど、ここでの戦い方はあたいが決めるんだからね」 「で、その戦い方っていうのはなんなのよ?」 「ここでの勝負は、セックスでの勝負よ」 「なっ……!?」 「ちょっと!それってどういうことなのよ!?」 「どういうことって、簡単な話よ。あたいがそこのお兄さんとセックスして、あたいが先にイッたらお兄さんの勝ち、お兄さんが先にイッたらあたいの勝ちね」 「そんなっ!?じゃ、じゃあ私はどうするのよ!?」 「あなたはそこであたいたちのセックスを見たらいいのよー。……で、お兄さんはどうなの?」 「どうとは?」 「あたいとのセックス勝負、受けるの、受けないの?」 「俺たちがおまえに勝たなければここから先に進めないんだろ?」 「そうよー」 「だったら、受けるしかないじゃないか」 そういったレシェクの顔は、心なしが緩んでいるように見えた。 「ちょっとレシェク、あんたなんか嬉しそうじゃない?」 「いやっ、俺は真剣だぞ!こ、これもダンジョンをクリアするためなんだからな!」 「本当にー?」 「本当だとも!」 「もうー、あなたはちょっと黙っててよねー。さあ、お兄さん、そんな格好じゃセックスできないでしょ。早く鎧を脱いじゃってよ」 「わかった」 「……もうっ」 サーシャがじっとりと視線を投げかける前で、レシェクは鎧を脱ぎ捨てていく。 と、レシェクが下着だけになった瞬間、女が素早い身のこなしで駆け寄るとその足をさっと払った。 「ぐうっ!」 意表を突かれて、もんどり打って仰向けに倒れるレシェク。 すかさず、女がその上に馬乗りになる。 「ちょっとあんた!なにすんのよ!」 「だからあなたは黙って見てなさいって言ったでしょ。これはセックス勝負なんだから、相手をイカせるためには有利なポジションをとった方がいいに決まってるじゃないの」 そう言うと、女は下着の中に手を入れてレシェクの肉棒を引っ張り出した。 「あらー、もうこんなに大きくさせて、お兄さんったらもう興奮してたのー?」 早くもかなり勃起している肉棒を見て、女が楽しそうに笑う。 「この分なら、すぐにできそうね!」 そう言って、女は肉棒を扱きはじめる。 すると、その手の中であっという間に肉棒は固くいきり立っていった。 「へへへー。これでいいかな?セックス勝負だから手扱きでイカせるのはルール違反だしね。じゃあ、いくわよ、お兄さん!」 すっかり勃起した肉棒を嬉しそうに撫でて、女はマウントポジションをとってショーツをずらし、肉棒の先をワレメに宛がう。 そして、そのままずぶっと腰を沈めていく。 「んんん〜!これこれっ!この入ってくるときの感触が堪らないのよ!……やんっ!お兄さんの大っきい♪」 レシェクの肉棒が滑らかにアソコの中に飲み込まれていき、女は恍惚とした表情を浮かべる。 「あんっ、これ、ホントに大っきいからっ、本気出さないとちょっとヤバいかもね!……えいっ!」 女が、くいっくいっと腰をくねらせながら前後に体を揺らしはじめる。 「うっ!おううっ!」 女の膣がぎゅっと肉棒を締めつけてくる快感に、レシェクは思わず呻き声を上げる。 その様子を、サーシャは恥ずかしそうに顔を覆って見守るしかなかった。 「うふふふっ!きっもちいいーっ!お兄さんも気持ちいいよね!?じゃ、次はこんなのはどう!?」 「おうっ、それはっ!ううううっ!」 長い耳の先まで真っ赤にしてサーシャが指の隙間から見つめる前で、女は今度は円を描くように腰を動かす。 巧みに捻りを加えつつ腰を揺する女の動きに、レシェクは快感に悶えることしかできない。 絶妙な力加減で肉棒を締めつけながら腰をくねらせて、絶頂に誘うように体全体を使って肉棒を扱く女のテクニックは凄まじかった。 「あらー!?今、お兄さんのおちんちんピクッて震えなかった?ひょっとして、もうすぐイッちゃいそうなのー?」 「……くっ!そんなことはないっ!」 「無理しなくていいのよ、お兄さん。気持ちよかったらイッちゃえばいいんだからー。お兄さんのおちんちん大っきくて気持ちいいから、あたいももう少し楽しみたいんだけどねー。でも、これも勝負だからしかたないよねっ!」 「うおおっ!くっ、まだまだっ!……おっ、おうううっ!」 透け透けの煽情的な衣装をひらひらとはためかせて、あと一押しとばかりに女は腰のグラインドを大きくしていく。 傍目にも、レシェクの負けは決定的に見えた。 その時、サーシャの声が部屋の中に響き渡った。 「なにやってんのよ、レシェクッ!」 「ううっ!……サーシャ?」 「あららー?いきなり大声出しちゃったりしてどうしたの?」 突然の大声に、女が動きを止める。 女とレシェクが視線をそちらに向けると、さっきまで顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしていたサーシャが腰に手を当てて仁王立ちしていた。 いや、まだ顔を赤らめてはいるが、ただでさえ切れ長のサーシャの目は吊り上がって鬼のような形相になっていた。 「あんたねぇっ!私にこんな恥ずかしいこと見せつけてっ、それで負けたらただじゃおかないからねっ!」 「……サーシャ?」 「こんなところであんたが負けてリタイアなんてことになったら私が許さないからね!その役立たずの早漏チンポに炎の精霊をぶつけてこんがり焼いてやるんだから!」 と、サーシャはものすごい剣幕でそう言い放つ。 それで我に返って今の自分の台詞が恥ずかしくなったのか、また耳の先まで赤くして顔を覆ってしまった。 「なにいきなりキレてんの、あんた?……きゃあああっ!?」 呆れ顔でサーシャを見ていた女は、突然アソコの中を抉られるほどの衝撃に悲鳴をあげた。 見れば、ついさっきまでイキそうだったレシェクが女の腰を掴んで下から腰を打ちつけていた。 「ちょっ、ちょっと、お兄さん!?……あうっ!はあぁああんっ!」 「うおっ、うおっ、うおおおおおおっ!」 雄叫びを上げながら、レシェクが必死の形相で腰を突き上げる。 それは、サーシャの檄が届いたからというよりかは、ぶちギレた彼女に恐れをなしたからという方が正しかった。 「あんっ!だめっ、お兄さんっ!そんな大っきいのでそんなに激しくしたらっ!あんっ、奥に当たってるっ!はうんっ、ああああっ!」 「おおおおっ、おおっ、おおうっ!」 レシェクの腰の上で、女の体がガクガクと揺れる。 一突きするたびにきゅっと頭を仰け反らせ、その口からは堪えかねたような喘ぎ声が洩れていた。 「はうっ、やあっ、そっ、そんなにされるとっ、あたいイッちゃうっ!」 「うおおおおおっ!」 レシェクの腹に手をついた女の体が、小刻みに震えはじめた。 必死に射精を堪えながら、レシェクはあと一押しとばかりに腰を突き上げる。 「あんっ、それっ、ホントにだめぇっ!やだっ、あたいホントにイッっちゃうぅううっ!ああっ、イクイクイクぅうううううううううっ!」 弓なりに体を反らせて、女が絶頂に達する。 レシェクの鮮やかな逆転勝利だった。 「やった!勝った!?勝ったのね、レシェク!?」 顔を覆った指の間から固唾を呑んで見守っていたサーシャが歓喜の声を上げる。 しかし、レシェクはまだ止まらなかった。 いや、ここまで来て、勝負がついたからといって途中で止められるはずがなかった。 「うおおっ、おおっ、おおおっ!」 「あうっ、だめっ、まだイッてるからっ!イッてる途中だから敏感になってるのにそんなにされたらっ!ぅああああああああっ!」 脱力してレシェクの上に崩れ落ちた女を、レシェクは容赦なく突き上げる。 絶頂しているところをさらに刺激されて、女の体はビクビクと激しく痙攣していた。 「ちょっと、レシェク!?もう勝負はついたんじゃないの!?」 サーシャが戸惑いの声を上げる中、レシェクはそのままフィニッシュへと持っていく。 「うおおおおおおおおっ!」 「ふああああああああっ!きてるっ、熱いのいっぱいきてるっ!しゅごいしゅごいしゅごいっ!あふっ、ああっ、もうっ、だめぇえええええっ!」 レシェクの腰がぶるっと震えたかと思うと、女がレシェクにしがみついて絶叫した。 そのまま、ふたりしてぐったりした体をヒクつかせている。 そして、少し経ってからようやく女が体を起こす。 「悔しいけど負けちゃった……。お兄さん、あたいのご主人様の次によかったわよ」 サーシャに聞こえないほどの小声でそう言うと、女はレシェクの上から体を退ける。 「おまえのご主人様とは?」 「やだ、そんなの決まってるじゃない」 そう言って、女はウインクしてみせる。 そして、部屋の奥の扉を指さした。 「約束通り、お兄さんたちの勝ちよ。ほら、この先への扉はあっちだから」 結局、女はご主人様のことはなにも話さなかった。 そしてふたりは、レシェクが鎧を身に着け終えると激闘の跡を示す卑猥な匂いの漂う部屋を後にしたのだった。 「……ちょっとレシェク」 「ん、どうした?」 「あなた、もう勝負はついてたのにあれはないんじゃないの」 通路を歩きながら、サーシャがさっきのセックス勝負のことを蒸し返してくる。 「そんなにあの子としていたかったっていうの?」 「いや、そうじゃないって!」 「だったらなんなのよ?」 「男は、ああなったら最後まで止まることはできん」 「ホントに?」 レシェクの返答に、サーシャがジトッとした視線を返してくる。 「まあ、女にはわからないさ」 「……あっ!もうっ、レシェクったら!」 きまりが悪そうにそうごまかすと、レシェクは先へと進んでいく。 不満そうな顔をしながらも、サーシャはその後を追いかけていったのだった。 そうして強敵を乗り越え、数々の張り紙の指示をクリアしてふたりはダンジョンの最深部近く、47階までやってきた。 もちろん、そこにも張り紙はあった。 "この棒の間隔より短い耳の者は先に進めないので、引き返すこと。また、それより耳の長い者は引き返してはならない、必ず先に進むこと" その張り紙の下には、二本の棒があった。 どうやら、それで耳のサイズを測れということらしい。 そして、その棒と棒の間の長さは人間の耳には大きすぎたが、耳の長いエルフには短すぎるくらいだった。 「この先、私ひとりで行かなくちゃいけないってこと?」 「これは……俺たちを引き離すつもりか?」 これから先を、サーシャがひとりで進まなければならないことを意味する張り紙に、さすがにふたりも戸惑いを隠せなかった。 しかし、そのときまたもや胸のペンダントが妖しく輝いた。 「……しかたないな。でも、張り紙には従わなければいけないし、俺は引き返すよ」 「そうね、ちょっと心細いけど、なんとか私だけで頑張ってみるわ」 「でも、気をつけろよ。俺は出口で待ってるから」 「うん」 どうしても張り紙に従わなくてはならない思いに駆られて、ふたりはそこで別れることにする。 そして、レシェクと別れたサーシャがひとりで進んだ先に、またも張り紙があった。 "この先に進むには、次の部屋に置いてある装備に着替えること。ただし、下着はつけてはならない" サーシャが中に入ると、そこにあったのは赤い鞣し革でできた、ビキニタイプのレザーアーマーだった。 しかし……。 「なによこれっ!?丸見えじゃないの!」 サーシャが手に取ってみると、そのレザーアーマーのブラはほとんど紐だけで乳房は露わになり、パンツも股下に大きく切れ目が入ってアソコの部分に穴が開いていた。 およそ鎧の役を果たさない、というか服としての役割すら果たしていないその代物を着るのはさすがに躊躇われた。 すると、再び首から提げたペンダントが輝く。 「……でも、この方が動きやすいかもしれないわね」 そう思えてきて、自分のレザーアーマーを脱ぎ、張り紙の指示通りに下着も脱ぎ捨てるとビキニアーマーを身に着ける。 実際に着てみると、やっぱり丸見えの胸が揺れて少し恥ずかしい。 それに、胸も股間もすうっと冷たい感じがする。 しかしいざ身に着けると、思った通りさっきまで着ていたレザーアーマーよりも軽くて身動きが楽なような気がした。 まあ、トータルの重量が全然違うので軽いのは当然なのだが。 そして、紐ブラと穴あきパンツを穿いたサーシャはさらに奥へと進んでいく。 一歩踏み出すたびに、股間の裂け目がぱっくり開いて恥ずかしいのをなんとか我慢する。 それに、こんな格好で敵に会うと、普段の倍以上ドキドキする。 それでも、現れた敵をサーシャは難なく倒していく。 それはただ単に、これほどのダンジョンの最深部にしてはザコとしか言いようがない敵しか現れなかったためであるが、サーシャにはこの鎧のおかげで身動きが素早くなったからだと思えた。 そうやって何度か敵と戦ううちに、サーシャはすっかりこの動きやすい鎧を気に入っていた。 さすがにレシェクと一緒だったらこんな恥ずかしい格好はとてもできないが、幸い彼とはもう別れてしまったし、ここでは誰かに見られたとしても相手は知能の低いモンスターだけだ。 それに、むしろ敵と遭遇した時のドキドキが不思議と心地よくすら思えるようになった。 そして、地下51階。 まだ誰もクリアした者がいないので正確なことはわからないが、そろそろダンジョンの一番奥に辿り着いてもいい頃だった。 そして、サーシャは他とは違う豪華な装飾の付いた扉の前に立つ。 そこには、やはり1枚の張り紙が貼ってあった。 "この部屋の中にいる者の言うことは絶対で、その者の言うとおりにすること。だが、言うとおりにしていればとても幸せになれる" 扉の飾りといい、その張り紙といい、上の階とはかなり雰囲気が違っていた。 そこにただならぬものを感じて、サーシャは身構えながら扉を開く。 中に入ってみると、そこにいたのはなんと受付の男だった。 男は、まるで王様の座るような豪華な椅子に腰掛け、その周りを下着姿の女が取り囲んでいた。 その女たちの中に、地下38階のあの女がいるのをサーシャは見逃さなかった。 サーシャは、警戒しながら受付の男の前まで進んでいく。 そして、男に向かって尋ねた。 「どうしてあなたがここに?」 「うむ、儂がこのダンジョンを造った魔法使いじゃ。よく来たの、ここが最後の部屋じゃ」 「なんですって!?……じゃ、じゃあ、これでクリアなのね!」 受付の男がこのダンジョンの主である魔法使いと知って、さすがにサーシャは驚きを隠せない。 だが、ここが最後の部屋と聞いて思わず声が弾んだ。 しかし、魔法使いはサーシャの言葉に首を横に振る。 「まだじゃ、最後に儂の試練を受けねばならん」 「試練ですって?」 「そうじゃ……たしか、おまえは盗賊じゃったの?」 「そうだけど?」 「なら、あの宝箱を開けよ」 そう言って魔法使いが杖で指した先には、大きな宝箱があった。 高さだけでもサーシャの腰くらいまである大きなものだが、ぱっと見にはそれほど複雑な造りには見えない。 鍵穴も、特殊な形はしていなかった。 「そんなの、お安いご用よ」 あの宝箱ならそれほど手こずらないと踏んだサーシャは、自信たっぷりの顔で答える。 だが、続けて魔法使いが口にした言葉に一瞬耳を疑った。 「ただし、儂とセックスしながらじゃ」 「ええっ!?」 「言うたじゃろうが、試練じゃと。おまえは儂とセックスしながら鍵を開けることに挑戦するんじゃ。それでもし、おまえがイク前に宝箱を開けたらおまえの勝ち、ダンジョンクリアじゃ。しかし、もし宝箱を開ける前におまえがイッてしまったら、おまえは儂のものになるんじゃ」 「なっ、なによっ、それ!?」 さすがに、それを受けて立つのは躊躇われた。 しかし、そのときサーシャの胸のペンダントが妖しく輝きはじめる。 すると、一瞬虚ろな表情になった後で我に返ったサーシャは、その試練を受けて立とうと思い始めていた。 その試練を受けなければ、このダンジョンをクリアすることはできない。 たとえどんな恥ずかしいことでも、ここまで来て諦めるのはあまりにも惜しい。 それに、さっきの張り紙にもあった、この部屋の中の者が言うことは絶対だと。 ならば、この魔法使いの言うことには従わなければならない。 それに、魔法使いの言うことが絶対なら、自分が宝箱さえ開ければダンジョンをクリアすることができる。 要は、自分がイク前に鍵を開けたらいいだけの話だ。 「わかったわ、いいわよ」 サーシャは、魔法使いの試練を受けることにする。 実は、今、サーシャの首から下がっているそのペンダントこそが、魔法使いが己の知識と業を全てつぎ込んで作った魔法のアイテムだった。 そもそも、彼がなぜこのようなことをしているのかというと……。 彼は、魔術の奥義を究めるために若かりし時の全てをつぎ込んだ。 他の者たちが青春を謳歌している時も、彼は魔術の修行と研究に明け暮れてきた。 その甲斐あって、彼は史上最高と謳われる魔法使いとなり、この王国の政治にも関与するほどの地位と名声を得た。 しかし、彼は元来ストイックな性格でも人格者でもなかった。 ただ、小さな頃から才能を認められていた魔法の分野で成功し、地位と名誉を得たかっただけだった。 そして、功成り名を遂げてからその反動が出たというわけだった。 とはいえ、己の情熱と欲望を全て魔術を極めることにつぎ込んだことの反動は凄まじかった。 自分が若い頃にできなかったこと、つまり女性と思う存分セックスしたいと彼が思ったのもそれ故のことだった。 それも、ただの女では満足できず、美人を、それも数多く自分のものにしたいという欲望を抑えることができなかった。 しかし、だからといっていきなり女遊びに走ったのではただのご乱心である。 せっかく地位と名誉を手に入れ、この王国でも重きをなしているというのに、そんなことで全てを失うわけにはいかなかった。 さりとて、悪の魔法使いと化して王国全てを支配しようと思うほどの悪人ではなかった。 そこで彼が考えたのが、人に知られないように女を集めて我がものにしようという計画であった。 いささかみみっちくはあるが、比類なき知識と魔法の業を除けば彼はその程度の小悪人にすぎなかった。 そして、彼はそのペンダントを開発した上でこのダンジョンを造ったのだ。 このペンダントは、身に着けた者の精神に作用してその者をダンジョンの中に貼られた張り紙に従わせることができた。 たとえどんなに躊躇するような指示であっても、そのペンダントが輝けばそれに従わなければいけないと思ってしまう。 このダンジョンが広く挑戦者を求めるという性質のものである以上、挑戦者の証だと言われてそのペンダントを身に着けるのを拒む者はひとりとしていなかった。 そして、いったんペンダントを身に着けたら何者もその効力から逃れることはできなかった。 ダンジョンに挑戦してくる者には、彼自身が受付のふりをしてペンダントを渡す。 冒険者のパーティーなどは、多くても7、8人がせいぜいであるから、ペンダントは10個も作れば十分だった。 その上で、男や好みでない女は適当なところで罠にはめ、忘却の魔法をかけてダンジョンの外に放り出す。 そして、彼好みの美人がいる時は、ペンダントの効力と張り紙の指示で彼女ひとりになるように仕向け、籠絡して自分のものにする。 冒険者には時に驚くほどの美人がいるものであるし、職業や種族によってそれぞれ異なる魅力をもつ美人も多かった。 それになにより、元来無頼な冒険者をダンジョンの中で捕らえる方が、一般人を攫ってくるよりも自分の悪事がばれるリスクがはるかに低いのがメリットだった。 途中の張り紙にも、彼は趣向を凝らした。 どうでもいい相手の時はそれが誰であっても当たり障りのない張り紙を貼っておいて、ターゲットになる女がいる時には先回りしてそのパーティーを狙い撃ちした張り紙を貼っていた。 これも、ダンジョンを造った当初はもっともらしい指示を書いたものが多かったのだが、そんなことを繰り返しているうちに、ターゲットを困らせたり恥ずかしがらせたりするようないやらしい指示を書いたものを貼るようになった。 そうやってターゲットが困っている様子を、最深部から水晶玉を使って覗き見るのが彼の楽しみのひとつとなっていたのだ。 悪趣味もここに極まれりである。 そうやって、彼はこのダンジョンの奥に密かにハーレムを作っていたのだ。 そして今、サーシャがその餌食になろうとしていた。 魔法使いの試練を受けて立ったサーシャは、宝箱に近づくと入念に鍵穴を調べる。 思った通り、開けるのはそれほど難しいものではないように思えた。 そして、盗賊の7つ道具を取り出すと、サーシャは宝箱の鍵穴に針金を挿し込む。 その時、後ろから近づいた魔法使いが剥き出しになったサーシャの乳房を鷲掴みにした。 「きゃっ、なにするのよっ!?そんなことしたら鍵を開けられないじゃないの!」 「なにを言う。セックスしながらなんじゃからこのぐらい我慢せんか。ほら、尻をもっと突き上げろ」 「もうっ、わかったわよ!」 なにしろ、張り紙の指示には従わなければいけないので、魔法使いの言葉は絶対である。 言われたとおりにサーシャが尻を突き上げると、赤いレザーパンツの裂け目がぱっくりと開いてアソコが丸見えになる。 そこに、魔法使いが有無を言わさず肉棒を突き入れた。 「やんっ!そんないきなり!?」 サーシャが驚いて後ろを向くと、魔法使いはニヤリと意地の悪い笑みを浮かべる。 「そうは言っても、おまえのここはすでにけっこう濡れておるではないか。さては、その格好で歩いていて興奮しておったのかの?」 「う、うるさい!あんっ、ちょっと!」 「まったく、うるさいのはおまえじゃ。ほら、もっと腰を動かせ」 「わ、わかったわよ!んっ、あんっ、はうっ、やだ、大っきい!」 張り紙の指示に逆らえないサーシャは、魔法使いの命令に従って自分から腰を動かしはじめる。 もう、宝箱を開けるどころではなかった。 アソコの中をズンズン突かれて、腰が砕けそうになる。 しかし、そうやって言われるままに腰を動かしていると、なんだか幸せな気持ちになれる。 そう、さっきから魔法使いの言葉に従っているとサーシャは奇妙な幸福感を覚えていた。 それも、あの張り紙に書いてあったどおりだ。 それになにより、魔法使いの大きいのが中で擦れて気持ちいい……。 「ひゃうっ!?ああっ、そこはだめえええええっ!」 いきなり性感帯である股間のイボを触られて、サーシャが甲高い喘ぎ声をあげた。 「ほっほう、なるほど。これは面白いの」 「あんっ!やあっ、そこぉっ、そんなに弄らないでぇえええっ!」 そこを触られると彼女が感じることを知っているかのように、魔法使いはイボを重点的に弄ってきた。 いや、水晶玉を通してサーシャたちを監視していた彼は、彼女の秘密の性感帯のことを知っていたのだが。 そうしていると、そのイボは本当にクリトリスのように赤く充血して膨らんでくる。 敏感な場所をいいように弄ばれて、サーシャはたちまち快感のうねりに飲み込まれていく。 「んっ、はぁああんっ!やんっ、もうっ!ちょっとぉおお!」 いつしか、自分から腰をくねらせるサーシャの喘ぎ声に艶めかしい響きが混じるようになっていた。 そして……。 「あんっ、いいっ、あなたのっ、固くてすごく気持ちいいのっ!あんっ、もっとっ、もっとぉおおっ! 夢中になって腰を揺すり、魔法使いの肉棒を迎え入れているサーシャ。 もう、針金なんか放り出して、鍵のかかった宝箱にしがみつくのがやっとだった。 押し寄せる快感の波に、その長く尖った耳先がヒクヒクと痙攣していた。 「ふぉおおおっ!儂ももう出そうじゃっ!」 「あぁんっ、きてぇっ!あなたのザーメンでいっぱいイキたいのおおぉっ!」 「よしっ、ではいくぞっ!うううっ!」 「いやぁああんっ、きてるぅ!熱いのいっぱいきてるううぅ!んっ、やあっ、イクッ、私もイッちゃううううううっ!」 魔法使いに熱い精液をドクドクと膣奥に叩きつけられて、サーシャは盛大に絶頂する。 宝箱に縋ってぜいぜい喘いでいるサーシャに向かって、魔法使いが勝ち誇ったように言った。 「儂の勝ちじゃな。これでおまえは儂のものじゃ」 その言葉を聞いても、サーシャは悔しくも何とも思わなかった。 張り紙の指示にあったとおり、この魔法使いの言葉は絶対だし、試練に負けたら彼のものになれと言われたのだから、負けた以上それに従わなければならない。 いや、むしろ魔法使いのものになりたいと彼女自身望んでいた。 だって、今自分はこんなに気持ちよくて、こんなに幸せなのだから。 自分が魔法使いのものになれば、いっぱい気持ちよくしてもらえると思った。 「うん、それでいいわよ。もっといっぱいしてくれるなら、私、喜んであなたのものになるわ」 そう言って立ち上がったサーシャの頬は興奮で上気し、熱っぽく潤んだ瞳で魔法使いを見つめていた。 剥き出しの乳房を見せつけるように胸を張り、レザーパンツの裂け目からは精液混じりの愛液がトロトロとこぼれ落ちている。 そんな彼女の姿に、魔法使いは思わず相好を崩す。 「ほっほう、しかし、出口で待っておるあの男はどうするんじゃ?」 そう言われてはじめて、サーシャはレシェクのことを思い出す。 ……そっか、レシェクが外で待ってるんだよね? でも、私、彼と付き合ってるわけじゃないし……。 サーシャは、たしかにレシェクのことをパートナーとして信頼していた。 しかし、別に肉体関係があったわけではないし、ちょっといい男だとは思っていたけど、それも、今目の前にいる相手に比べたら霞んで見える。 だいいち、このダンジョンの中でレシェクは勝手に自分の性感帯のイボを触ろうとしてきたし、初めて会った相手とあんなに嬉しそうにセックスもしてた。 よくよく考えたら、あんなスケベで剣を振ることしか能のない男に魅力なんか感じない。 いや、だいいち、自分はもうこの人のものなんだから、他の男のことなんかどうでもよかった。 「別に、あいつはただの冒険仲間でカレシとかじゃないもの。適当に追い返しちゃってよ」 レシェクとのコンビを解消することに、サーシャはなんの感慨もなかった。 彼のことを考えても、胸の痛みすら感じない。 今や、彼女の想いは全て目の前に立っている男に向けられていた。 「わかったわかった。では、あの男には忘却の魔法をかけて追い返すわい」 「うん、そうしちゃって。でも、その前にぃ……」 甘えるようにそう言うと、サーシャは魔法使いに抱きつく。 「ん?どうしたんじゃ?」 「もう一度、私としてちょうだい……」 「しかたないの、では、今度は前からやってやろう。さあ、そこに座って足を開くんじゃ」 「うん」 頬を上気させてサーシャは言われるままにその場に座り、魔法使いに向かって大きく足を開く。 すると、赤いレザーパンツの股がぱっくりと開き、愛液と精液でぐしょ濡れのワレメが丸見えになったのだった。 < 終 >
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