中2の血脈


 

 

後編


 ダブルデートでプールに来るというのは、水島日菜子の提案ではなかった。彼氏の和馬と親友の亜里沙に、強引に約束させられてしまったのだ。日菜子と亜里沙は都立高校で男子バスケ部のマネージャーをしている。彼氏の和馬とキャプテンの寛はバスケ部の主力だった。スター選手と女子マネージャーの交際。和馬・日菜子ペアと寛・亜里沙ペアは学校ではそう見られていた。

「おーい、ヒロシー。カズマくーんっ。」

 更衣室を出て、出入り口の大きなシャワーを抜けると、亜里沙は屈託なく手を振る。日菜子はそんな積極的な親友を横目で見ながら、思わず両手でお腹やオヘソを隠していた。約束なのだから仕方ないのだが、ビキニの水着で知り合いの前に出るというのは、やはり恥ずかしくて抵抗があった。
 
「残り半年、キャプテン・副キャプテンとして部を引っ張って、夏の大会で悔いのない結果を残せたら、ご褒美にプールでダブルデートする。」

 今どきの高校生の恋愛事情からしたら、ずいぶん慎ましいご褒美だったかもしれないが、奥手の日菜子の決心に、カズマは奮い立った。結果西高は夏の区大会でベスト16まで勝ち上がる。近年珍しい躍進を見せた。日菜子は亜里沙に促されて、ご褒美をプラスすることに、しぶしぶ了承した。ビキニでプールデート。大学受験前の思い出に、という言葉が、日菜子の決心を後押しした。

 それでも、いざプールサイドに立つと、やはり恥ずかしい。引き締まった体つきの、男子高校生2人が手を振って近づいてくる。大きな流水プールでも、背の高い2人はよく目立つ。キャプテンと、彼氏のカズマだ。

「うぉー、2人とも、攻めたねー。・・・くぅーっ、地獄の合宿も耐えて、頑張ってきてよかったー。なぁ、カズマ。」

「お・・、おう・・・。綺麗・・だよ。」

 カズマの視線を感じて、日菜子がいっそう赤面する。

「やだ・・・、その・・、あんまり、ジロジロ見ちゃ・・・。」

 バチンと背中が叩かれる。

「日菜子っ。カズマ君の悩殺に成功じゃん。やっぱ思い切って、こっち選んで良かったよね。」

「イタイってば、亜里沙ったら・・。」

 日菜子とカズマは、チラチラと視線を交し合っては、恥ずかしそうに目を逸らした。日菜子が先日、亜里沙とショッピングモールで選んだ水着は、紺と白のボーダー柄のビキニ。バストのサイドには小さな赤いリボンがワンポイントであしらわれている。ボトムはパレオで覆っている。少し高校生としてはボトムの布地が少ないように思えたからだ。それでも、日菜子にとっては大きな挑戦だった。4人でプールサイドを歩く。カズマの体は、練習の合間にも見慣れてはいるが、プールで改めて見ると、分厚くて逞しかった。混んでいるプールで人とすれ違う時に、日菜子の腕がカズマに触れてしまう。2人とも素肌が触れ合った瞬間、はっきり意識していた。

「男の人、多いし・・・。やっぱり、恥ずかしいなぁ・・。」

「あのさ・・、早くプールに入っちゃおうか。」

 カズマはいつも優しい。裸に近いような格好で人前を歩くのに慣れていない日菜子を気遣って、流水プールに誘ってくれる。

「俺たち、先にスライダーに並ぶよ。また後でな。」

「おう。」

 カズマが先にプールに入る。続いて階段を下りて水に浸かろうとする日菜子の手を取ってカズマが引き寄せてくれる。繋いだ手を、そのまま離さない。2人で手を繋いで、冷たさに慣れてきた水の中、胸まで浸かってゆっくりと歩いた。やっと日菜子がリラックスした笑顔を見せる。2人のプールデートが始まった。



「あの・・・、カズ君。・・・男の人、多いって思ったけれど、・・・思ったよりも女の人の方が多いね・・・。」

 日菜子は手をつないだまま、カズマと距離を縮めて「流れるプール」を歩きながら話す。冷たさに慣れたと思っていたが、お腹の下あたりにブルルッと小刻みな震えを感じて、恥ずかしそうに言葉を繋いで間を埋める。水温が安定していないのだろうか。プールでお腹の下あたりを押さえながら、日菜子は赤面した。

「そ・・・そうかな・・・。そんなに、女の人、多い? ・・・俺、ヒナしか見てないけど。」

「そっ・・・、そういう意味じゃなくって・・・。なんっていうか、安心するよね。女の人が多いと。その・・、人目が気にならないっていうか・・・。同性だし。・・・お風呂とかもそうでしょ?」

 自然に日菜子が繋いでいた手を離して、カズマの前に出た。

「ほら・・・、さっきまで恥ずかしかったけど、女の人ばっかりだって思うと、ほらっ、平気だもん。」

 日菜子が嬉しそうに両手を広げて、体をクルクルと回転させる。まわりで水が渦を巻いた。

「ははっ。日菜子も、そんなにテンション上がるんだ。良かった。俺、約束だからって、無理してるんじゃないかって、心配してたよ。」

 カズマが優しそうに微笑む。日菜子はカズマの気遣いにキュンっとして、余計に嬉しくなった。

「無理なんかしてないよ。ホラッ。エイッ、エイッ。」

 両手で水をすくって、カズマの顔にバチャバチャとかける。カズマが顔をそむけた隙に、日菜子は悪戯っぽく笑いながら水の中に潜り込んで泳いだ。楽しくって仕方がない。女の子だってプールでのラブラブデートには憧れるのだ。

 カズマがゆっくりと泳いで追いかけてくる。日菜子は滑らかなフォームでバタ足をして流水プールを、カズマから逃げるように泳いでいく。不意にまた、お腹の下あたりがムズムズッと震える。パレオの結び目がキツ過ぎるせいだろうか? 日菜子は泳ぎながらパレオに手をやると、結び目を緩めてみた。余計な布は泳いでいると邪魔な抵抗になる。日菜子はパレオを脱いで、水の中に解き放ってみた。いっそう解放されたような気持になる。

「プハーッ・・・プール最高・・・。楽しいっ。気持イイー。」

 満面の笑顔を水面に出して、立ち上がる日菜子。後を追いかけてきたカズマが声をかける。

「あれ、ヒナっ。・・・これ。」

 ボーダー柄のパレオを、少し恥ずかしそうに手に取って差し出してくる、彼氏。日菜子はその優しさに、抱きしめてキスしたくなった。・・・が、さすがにみんなのいる前でキスなんてことは出来なかった。それでも、ウキウキした気持ちは抑えきれないでいる。

「大丈夫。カズ君、それ、持ってて。」

「いいの? 恥ずかしくない?」

 いつもの引っ込み思案で大人しい日菜子を知っているカズマが、不思議そうに尋ねる。日菜子は笑顔で返した。

「平気、平気。だって、ここ。ほとんど完全に、女の人ばっかりじゃん。・・・女風呂と変わらない感じ。ほらっ。もっと泳ごっ。」

 いつもと違って、日菜子が積極的にリードする。前を泳ぐと、カズマがゆっくり後ろをついてきてくれる。きっと・・・というか、間違いなく、水中で彼氏は、泳ぐ日菜子のお尻の辺りを見ていると思う。それが不思議と全然、嫌じゃなかった。ここにいるのは、カズマと女の人ばかり。ほぼ女湯状態なのだ。そう思うと、水着がギュッと体を締めつけていること自体が、窮屈に思えてきた。

(ほとんど女湯だもん、ここ。・・・水着を着てる方が、変なくらいだよね・・・。いい・・よね・・・。)

 ビキニトップのゴム紐をゆっくり解いてみる。ボトムも腰骨の下まで、ずりおろしてみた。水の抵抗を受けて、ズルッと太腿の中あたりまでボトムがずれる。中途半端に下半身が無防備になってしまった。しかしその無防備さが、心地よい解放感となって爆発する。濡れた水着をもう一度体に密着させる気にはならなかった。

「おっ、おい、ヒナッ。なにやってんの!」

 カズマが足を底につけて、慌てて追いかけてくる。日菜子は笑いながら悪戯を続ける。ビキニのボトムを足から抜くと、器用に足の指で挟んで、ピョンっと水面に足を上げてみる。まるで釣りのエサのように、水着をぶら下げた細くて白い足が水を跳ねさせた。

「カズ君にあげちゃうっ。・・ここ、お風呂だもんっ。裸でも大丈夫。ほらっ、ダイジョーブイッ、ブイだよっ。ダイジョー、ブイッ。カズ君も一緒にやってよ。」

 吹っ切れたような笑みでダブルピースを見せる日菜子。完全に浮かれていた。そしてボキャブラリーは今どきの女の子とかけ離れていた。注意しようとしたカズマが、蹴り出され、水面に浮かんでいるビキニのパンツに目をやる。・・・日菜子が今まで穿いていた、ビキニパンツ・・・。カズマは体を「くの字」に曲げて、思わず水着を手に取ってしまっていた。

「ヒナ・・・。ごめん、俺、ちょっと、用事・・・。すぐ、戻るから・・。」

 カズマが水着を手に、日菜子を背にしてプールから上がろうとする。

「ごゆっくりどーぞー。」

 日菜子は陽気に手を振って、再び態勢を変えてクロールを始めようとする。一瞬。白くて丸いお尻がプルっと水面に顔を出した。

 楽しいっ。楽しいっ。気持ちいいっ。

 日菜子の頭の中はウキウキした気持ちで満杯になって、喜びが溢れ出る。少し緩んだ笑い声を垂れ流しながら、ビキニのトップ以外は素っ裸という状態で泳いだ。女湯とおんなじと思ったプール。よく見ると、色んな女の人たちがいる。普通の女の人。綺麗な女の人。家族連れの女の人。男みたいな女の人。海パンしか穿いていない女の人。筋肉質で、髭まで生えている女の人。日菜子をジロジロ見て、股間からまるでオチンチンのようなものを起き上がらせている、ブーメランブリーフの女の人。視線を感じると、日菜子の快感はアップした。肌がビリビリと震えるような、スリリングな優越感。水の抵抗のせいで、ビキニトップがずり落ちて、右のオッパイはポロリしてしまっている。小ぶりなオッパイだけど、日菜子はプールにいる人たち全員に、見せびらかしたくなって、プールの底に足をつけた。

「うふふ・・・アハハハッ・・・・キャーーーーッ。気持ちいいよーっ。」

 プールサイドを両手を広げ、飛行機の真似のような姿勢で走りながら、無邪気に笑う。監視員さんからも注意を受けることはなかった。みんな日菜子の裸を見て、羨ましがっているのだ。ウットリしているのだ。もっと見てもらいたい。

「えいっ。・・・どうだっ。」

 申し訳程度に、中途半端に貼りついていた、ビキニトップを剥ぎ取って、日菜子は両足を肩幅に開く。両手を腰に当てて、背筋をピンっと伸ばして、仁王立ちになった。近くで、低い感嘆の声と、パラパラとした拍手の音が響く。嬉しさに身悶えして、日菜子はまたプールにドボンと飛び込んだ。水中を潜水していると、日菜子の他の女の人たちの中にも、水着の下を脱いでいる人が増えていることに気がつく。白い足、褐色の足の間に、日焼けしていない下腹部とワカメか藻のように揺れているアンダーヘアーが見える。とてもナチュラルなことだと思えた。同時に、少しイケないことをしているような気もして、その背徳的な快感がまたチクチクと日菜子の下腹部を疼かせた。

 水島日菜子が、最後に体に身に着けていたもの。ヘアゴムを右手で引っ張る。まとめていた清楚な黒髪が、ファサッと肩にかかった。光沢ある黒髪は、濡れた肩と背中にすぐ貼りつく。イルカのようなフォームで再びプールに飛び込むと、髪は水の抵抗を感じながら後ろに流れる。完全な生まれたままの姿。嬉しくて仕方がない。顔を上げると、流れるプールの淵にデッキチェアーを置いて、プールの様子を観察している人の姿があった。

 一人は白いワイシャツの下に白い競泳水着を着て、麦わら帽子を被っている美人の女性。もう一人は、プラスチックのリクライニングチェアーに寝そべって、似合わないアロハシャツ。顔には不釣り合いに大きなサングラスをかけている、中学生くらいの男の子だった。

 男の子・・・。

 日菜子は一瞬、胸を腕で隠しながら、身を縮めようとする。その瞬間、オヘソの下あたりが、ブルブル、ムズムズと蠢いた気がした。

 男の子・・・。このプールの中で、一人だけいる、男の子。日菜子の体を見てほしい。魅力的な日菜子に、興味を持って欲しい。・・・好きっ。

 日菜子はプールの底を両足で蹴ると、体を反転させて背泳ぎを始める。顔を上げて、胸を反らして、普通の背泳ぎよりも上体を水面に出す。頭と、小ぶりだが形のいい2つのオッパイが、水面で水を分けていく。日菜子は顔とオッパイを、観察者の男の子に見せつけるようにして背泳ぎで体をクネらせた。流れるプールの縁、男の子と綺麗な女の人がいるパラソルの近くは、他にも若い女の人たちで渋滞している。そのあたりの人口密度が高くて、少し泳ぎにくい。水面にお尻だけ出して泳ぐ人。腰から上を出すように、懸命に立ち泳ぎで流れていく人。足をピンッと水面に出して、交互に組み替えている人。みんな必死の笑顔で、男の子に対してアピールをしている。みんな、男の子に見初められようと、頑張って魅力的な自分を表現しているようだった。


「あの娘とあの娘と、・・・あとあの娘もいいね。・・・なんか、ただ全裸っていうだけじゃなくて、プールでの裸って、女の子がより可愛く見えるよね。髪の毛が濡れていると、色っぽいのかな?」

「確かに、悠生様の仰る通り、濡れている人の体は生き物として別の表情を見せるという面もあります。それと、プールという非日常が、人を開放的にして、魅力的な表情を引き出しているのかもしれませんね。・・・ここからは3名でいいですか?」

「うーん、決めきれない。あの娘とあの娘も、釣っていこうか。あっちの釣り堀に落とすよ。」

 ブルルッ。また下腹部に疼きを感じると、日菜子は背泳ぎを止めて、とっさに水の中で飛び上がってしまう。突然訪れる、抑えきれない衝動。何人かの女の人と争って流水プールからよじ登ると、裸のままの日菜子がプールサイドを猛ダッシュ。そのまま、別の小さなプールに、走ったままの体勢で飛び落ちてしまった。さっきの流水プールよりもずっと混雑している小プール。日菜子が足を入れると、同じように裸の、綺麗な女性たちが日菜子の手を取って笑顔で受け入れる。お尻が触られた。オッパイも。みんな嬉しそうに日菜子の体の発育度合いを確かめながら、体の色んなところに優しくキスをする。日菜子も目の前のお姉さんに抱き着くようにして唇を重ねた。

 オヘソくらいまでの深さの小さいプール。ここで裸の美女、美少女たちがお互いの体を愛撫しあう。今では日菜子も、このプールの意味を体で感じ取るようにしてわかっていた。ここにこれから、日菜子たちのご主人様がやってくる。魅力的な女性である日菜子たちは、「メスとして」、そのご主人様を受け入れるためにお互いの体を準備しているのだ。背中を這うように、いくつもの舌が行きかう。日菜子の股間に手が伸びてきて、恥ずかしい部分を揉むようにして解していく。優しく、ネットリとした愛撫。日菜子は初めて受ける愛撫を、何人もの女性の手で与えられていた。潤んだ目で、呼吸を荒くさせながら、日菜子が顎を上げて喘ぐ。

 顎を挙げた時に、美女の肩越しに、向こう側の競泳プールが視界に入った。そこでは何人ものカップルが、泳ぎながら繋がりあって腰を振っている。キャプテンの寛と、親友の亜里沙もそこにいた。立ち泳ぎで懸命に体勢を維持しながら、亜里沙を後ろから抱きしめて繋がっている寛。2人とも、恥ずかしげもなく喘ぎ声を出していた。水中の下半身は激しく動かしているようで、時々、頭ごと水に沈み込んでしまうほどだった。

「ほら、そろそろいい頃合いじゃない? みんな、準備はいいよね。」

 顔の小ささとサイズがあっていないサングラスを触りながら、男の子が小プールへ近づいてくる。日菜子と美女たちはみんな精一杯の笑顔で、ご主人様に両手を振りながら飛び跳ねた。

「はーいっ。ご主人様。私を食べてーっ。」

 小プールにひしめく美女、美少女たちはさっきまでお互いに与えていたネットリとした愛撫のせいか、みんな発情している様子が全身に浮き出てしまっている。水島日菜子も、これまで異性に触れられたことのない清らかな体を、すっかり上気させて曝け出していた。

「では、男性経験のある方から、悠生様と順番にまぐわってください。悠生様の体力が持たないと困りますから、皆さん、出来るだけ悠生様が楽な体勢を心がけてくださいね。処女の方々は、先の人たちのやり方を、しっかり見て覚えてください。」

 ご馳走を前に「待て」と指示された飼い犬のように、日菜子たちは涎を垂らして、悠生がアロハシャツを脱いでいくのを待ちわびた。

「イカなくても、僕が君たちのお尻をパチンって叩いたら、次の人と交代だよ。僕にイッて欲しかったら、精一杯頑張って、ご奉仕してね。それじゃ。君から、行ってみよっか。」

 ライブでダイブするロックスターのように、悠生が空中を舞う。頭の足りないグルーピーたちのように、プールの全裸美女たちは、黄色い嬌声を上げて、ご主人様の体を迎え入れた。悠生が、ぶつかるようにして飛びついた女の子に、両足を絡ませてロックしてむしゃぶりつく。手の届く範囲の美女たちは、物欲し気に悠生の体に手を伸ばして、誘うように肌に触れる。自分の乳首や舌を押しつけている女性もいる。そこから大分距離のあるところにいる日菜子たちは、我慢出来なくなったかのように女同士で体を擦り付け合い、舐めまわしあって、悶え喘ぐ。発情したメスの喘ぎ声を聞かせて、少しでもご主人様の気を引こうとしているのだ。プールのほのかな塩素の匂いとジリジリ照りつける日光の匂い。そして涎と愛液と精液の匂い。すべてが混ざり合って、日菜子の頭をボーっとさせる。体を触られる快感と裸で愛撫しあう楽しさ。そしてご主人様に挿入してもらうことへの期待感しか、日菜子の頭の中にはなかった。


「あー、君、覚えてるよ。さっき、小っちゃいオッパイも一生懸命アピールしてたから、ちょっと萌えて、釣り上げたんだ。・・・顔も可愛かったしね。名前はなんていうの?」

 放心したようにプールで仰向けになって、お姉様たちに愛撫されるがままになって空を見ていた日菜子が、ご主人様に呼びかけられて、慌てて起き上がる。

「み、水島日菜子ですっ。」

「日菜子ちゃん・・・。僕に触ってもいいよ。」

 ご主人様が両手を広げる。

「あっ・・・ありがとうございますっ。」

 日菜子はしがみつくようにご主人様に抱きよって、少し体を屈ませて、その薄い胸板に唇を伸ばした。さっき他のお姉さんがやっていたのを真似るように、恐る恐る舌を伸ばして、乳首のあたりを這わせる。ぎこちないやり方だが、そのぎこちなさが意外とご主人様の琴線に触れるようだ。

「君、処女?」

 明らかに年下のはずのご主人様だが、余裕の態度を見せる。

「は・・はひ」

 はにかみながら、舌で乳首をねぶりつつ日菜子が答える。赤くなる顔。裸で男に奉仕している以外、ふだんの日菜子の姿が垣間見える。

「じゃあ、みんな、手伝ってね。さぁ、その処女もバイバイだよ。僕が君の初めてを、もらってあげる。足開いて。」

 腰を抱えられて、左右の女性2人に持ち上げられる日菜子。言われるままに股を開くと、アンダーヘアーから水が滴り落ちる。まるでオシッコをしている幼児みたいな体勢になっていることに気がついて、膝を閉じる。その瞬間、日菜子のオヘソの下がまた、奥深くからブルブルと震えたような感触を味わう。気がつけば、さっきよりもパックリと、カエルのように股を開いて、ご主人様の目の前で全開にさせてしまっていた。

「せーの。よいしょっ。」

 お姉さんたちがタイミングを合わせながら、日菜子の体を悠生の上に下す。日菜子の全開になっている股間に、硬いモノが押し入ってくる感覚。それでも水中で繋がろうとしているせいか、日菜子の体重では勝手に突き刺さるまでには至らなかった。

「じゃ、僕も。ほらっ。」

「あっ・・・・イタイッ・・・・ヤッ・・・あはぁあっ、気持ちいいっ。」

 悠生も腰をグッと突き上げると、水の中で日菜子の大切な膜が、ズリュっと貫通された感触。燃えるような痛みの後で、すべてを煮立てて蕩けさせるような熱い快感が溢れ出た。下腹部がまだブルブルと振動を感じている。それに合わせて、どんどんと快感の熱湯が日菜子の体を浸して溢れ出る。水面には破瓜の血が薄まって上がってきている。水島日菜子はこの夏、オンナになった。



「はい、みんな日射病にならないうちに、家に帰ってねー。今日起きたことは秘密の白昼夢です。誰にも言わずにいるうちに忘れていくよ。・・・あ、でも、時々思い出して、ズリネタにしてもいいよ。・・・とにかく適当に辻褄合わせて、みんな帰ってねー。」

 悠生がいい加減に手を振って、プールのお客さん全員を解散させる。日菜子も亜里沙も寛も、フラフラの足取りで、帰る準備を始めていた。日菜子の彼氏、カズマは、何人かの男の人たちと一緒に、トイレから出てくる。日菜子のビキニパンツを持ってくれていたが、なぜか生地がノビノビになってしまっていた。カズマは2時間も、トイレで愛する彼女の水着を片手に、自分のモノと格闘していたのだ。4回の連続射精はカズマなりの記録。しかしその間に彼女の日菜子は、別の思い出を作ってしまっていた。きっと夏の若い男女には、ありがちなことなのだろう。

「悠生様、女性の皆さんは、日焼けが水着の跡を残していないことも、気にしないように、念を押してくださいね。」

 男の子の隣に立つ美人のお姉さんが、冷静に囁いていた。どうやら彼女がアドバイザーだったようだ。

 日菜子がボンヤリした頭を揺るように、顔を傾けてトントンと片足で跳ねる。傾けた方の耳から熱い水が出てくる。しかし同時にその振動で、太腿の付け根からは、ドロリとした、血の混じったような粘液が垂れ落ちてきていた。

『気にせずに帰ろう。』

 頭に刻み込まれた言葉に従って、全員フラフラ帰ることにした。日菜子たちのグループは水着のままで家路につく。生地が伸び伸びになったビキニが体からズリ落ちそうになるのを手で引き上げながら帰宅した日菜子が、母親にコッテリ叱られたのは、言うまでもない。



。。。



「あら? ・・・そろそろ起きるかしら? ・・・おはようございます。悠生様・・
 いえ、悠ちゃん。」

「おはようございます。悠生様。」

 くすぐったい感覚、むず痒いような、気持ちいい感覚とともに、悠生は毎朝目覚める。夏休みだから、本当だったらもう少し遅くまで寝ていてもいいのだけれど、彼のオチンチンは痛いくらいに朝から張りきって起立していた。目を開けると、いつもの悠美が全裸で悠生の体に添い寝するようにして体を密着させている。耳を舐めるていた悠美が朝の挨拶をすると、その声は鼓膜に大きく響く。彼女の挨拶を後追いするように、女の人たちの声が揃った。今悠生の体に乗っかって、腰を振っているのは近所に住んでいる一加ちゃん。悠生よりも1歳下だ。体が軽いから、悠生の負担が少ない。それでも、まだ未成熟な彼女のオマ○コは悠生の勃起したモノにとってはとてもキツい。一加ちゃんは、苦しさに耐えながら、ロリっぽくて可愛い笑顔で悠生の目覚めを迎えてくれた。悠生の左側、つまり悠美の反対側に寝そべって悠生の乳首をペロペロ舐めているのは、一加ちゃんのお母さん、雪乃さんだ。まだ30代前半の体は柔らかくてスベスベしている。雪乃さんは悠生の体への奉仕にも気を遣いつつ、時々、娘の一加ちゃんのご奉仕の仕方にも目を配っている。それでも最近の一加ちゃんの最近の成長ぶりには目を見張るものがある。アソコの締め付けの強弱つけかたなんて、まだ幼い体に似合わず、玄人顔負けだ。雪乃さんもそのことが誇らしそうだった。

 ベッドの脇で、悠生の着替えの準備をしてくれているのは、クラスメイトで近所に住んでいる工藤綾乃。綾乃は夏休み期間中、外出時はいつも、紺のブルマーを穿いている。上にどんな可愛い私服を選んでいても、年頃の女の子らしい、自慢のコーディネートをしていても、下半身はいつも紺ブルマー。作業の途中で急に恥ずかしそうにモジモジしはじめたのは、部屋にいる自分以外の男女が、悠生を含めて全員裸だからではない。やっと自分のブルマー姿に気がついたのだ。いつも無自覚にブルマーを穿いて行動している綾乃は、悠生の声を聞くと30秒間だけ、自分がブルマー姿でいることの異常さに気がつく。これも習練中の悠生の力の行使によって植え付けられた、綾乃の習性だ。犬の散歩をしている時、街を楽しそうに闊歩している時、自転車で買い物に行く途中、悠生とすれ違うたびに、声をかけられては、綾乃は自分のブルマー姿に気がついて赤面しながらシャツを下に引っ張る。30秒もすれば忘れてしまう、短時間の羞恥プレイだが、悠生にとってはいつもの快活な綾乃の姿と違う、ちょっとしたギャップが楽しめる瞬間でもある。


 ゴトッ。

 悠生の部屋の外。ベランダから物音がする。カーテン越しに細い手が、窓ガラスに密着しているのが見える。毎朝、ご苦労様なことだと悠生は微笑む。彼の通う学校の高等部、女子テニス部の女帝と呼ばれる秋川キャプテンが、今日も朝練前に悠生の家に忍び込んで来ているのだ。

 プライドの高い女王様という噂が中等部まで届いてくるほどの、話題の人だった秋川ヒカル先輩には、『僕、悠生のストーカーになってよ。ストーカー行為がうまくいくと、凄く興奮するよ。オナニー止められなくなるよ』という指示を与えていた。ヒカル先輩の無意識に密かに作用するように、小刻みで長い振動を鬼御玉にこめた。夏休み前には悠生の教室の周りを用事も無いのにウロウロしていたヒカル先輩は、悠生が捨てたゴミなどをこっそり回収する。プライド高い先輩がツンとした表情で髪の毛を弄りながら、物陰に隠れると、一転して発情したようなアヘ声と、ゴソゴソビチャビチャという物音が聞こえてきた。

 夏休みに入ってからの先輩の行動はエスカレート。朝練前に悠生の自宅回りに潜んでは、悠生をチラ見して野外オナニーに励んでいる。今日も、ベランダでやらかしているみたいだ。朝から、スミレさんの仕事を増やしてくれている。

 まだ幼い一加ちゃんのアソコに、溢れ返すほどに精をブッ放してから、悠生は起き上がる。「母」悠美や、近所の美女、美少女たちに助けられながら服を着替えて、顔を洗って、歯磨きをして、うがいをして階段を降りる。台所には、知らない可愛い子ちゃんたちが裸にエプロンの姿で朝ご飯を作ってくれていた。

「今日は、駅前の料理教室の中で、見栄えのする若い子たちを選んで連れてきました。」

 スミレさんの白衣は半袖になっている。夏バージョンなのだろうか? 少し低血圧そうな見た目のスミレさんには、都内の夏は、しんどそうだった。

「料理教室・・かぁ。そう聞くと、お淑やかなお嬢さんをイメージしちゃうけど、実際には色んな子がいるんだね。」

 リビングダイニングは、裸エプロンの女の子や女の人たちで、ごったがえしている。ワイワイガヤガヤと、朝から中々の賑わいだった。

「悠生様の相手が一つのタイプに偏ってしまってもいけませんから。ちゃんと、バランス良く、召し上がって頂かないと、受精のチャンスをみすみす減らしてしまうかもしれませんよ。」

 悠生が食卓テーブルの椅子に座ると、テーブルにクロスが敷かれる。朝食とはいえ、女の子たちが給仕してくれる、コース料理。料理学校の生徒さんたちが腕を振るって振る舞ってくれる、自慢の料理なのだ。もちろん、悠生が選んだ女の子が、食べるのを手伝ってくれるから、悠生は口を開いているだけでいい。フリーになっている両手で、お仕事中の女の子たちの剥き出しのお尻や脇腹を叩いたり触ったり、好き放題にする。リビングでは他の女の子たちや雪乃さん一加ちゃん親子、クラスメイトの綾乃やジョギング途中で立ち寄ったお姉さんが掃除を始めてくれている。朝はいつも賑やかだ。

(あのお姉さん・・・。お尻がムッチリしてて、ヤラシイな。)

 四つん這いになって、雑巾がけをしてくれている、運動好きなお姉さんの、今は剥き出しになったお尻を見る。気に入った悠生は、掃除機を動かしている一加ちゃんを指さして、彼女のお腹に入った鬼御玉に念を送る。

『一加ちゃん。ドSのロリ女王様になって。・・・残りの掃除部隊はドMの虐められっ子だ。みんなで変態プレイを見せてよ。』

 真面目な顔で掃除機をかけてくれていた中学1年の美少女は、お腹の下がブルッと震えるのを感じると、ビクッと背筋を伸ばす。床に着いていた掃除機のヘッドノズルをパチンと外した一加ちゃんは、丸い筒状の吸い込み口を、雑巾がけ中のジョギングお姉さんのお尻に押しつけた。

「キャッ・・・。やだ・・・。」

 びっくりして振り返ったお姉さんだけど、すぐに声が弱々しくかすれる。お尻の肉が掃除機の筒に吸い込まれて引っ張られる。それを床に這いつくばって我慢しているお姉さん。

「そこにいたら、私の掃除機がけの邪魔だってばっ。えいっ、えいっ。」

「ご・・・ごめんなさい・・・。」

 自分より一回りも年上に見えるお姉さんのお尻に、掃除機の吸い込み口をくっつけたり、離したり。一加ちゃんは容赦なく、ジョギング途中だったお姉さんをいたぶる。お姉さんは四つん這いのままお尻を突き上げて、ヒイヒイと喘ぎ始める。年端もいかない女の子に虐められて、ゾクゾクと感じてしまっているようだ。

「い・・、一加ってば、知らない大人の人に、そんなことしちゃ・・・駄目よ。」

 心配そうに駆け寄ってくる、ハタキをかけていたお母さん。雪乃さんの豊満なオッパイにも、一加ちゃんのプラスチックノズルが近づく。

「ママも黙って、掃除を続けなさいっ。アタシをいつまでも子供扱いしないでっ。こんな・・・、乳輪オッきなオッパイして・・・。悠生様にアタシが恥ずかしいでしょっ。」

 一加ちゃんの掃除機が、今度は雪乃さんの柔らかオッパイを吸い上げる。変形する大人のオッパイはなかなかイヤラシイ。

「はぁぁあっ。ごめんなさいっ。一加っ、悠生様っ。乳輪がだらしないママを、許してっ。」

 肩をすくめて、巨乳を吸い上げられる刺激に耐えつつ謝罪する雪乃さん。仲良しで評判だった親子の、逆転SMプレイは、なかなか見応えがある。その間、四つん這いのジョギングお姉さんはまだ物欲しそうに、突き上げたお尻を振っていた。お尻のお肉には赤い丸のマーク。掃除機に吸われた印がまだ残っている。

「ほらっ。お掃除部隊、全員整列して正座っ。アタシが根性叩き直してあげるっ。」

 半裸だったり全裸状態のお姉さんたちが、オドオドと一列に正座する。こないだまで小学生だった女の子、一加を見上げる目は、女王様を崇拝する奴隷たちのように、か弱くて、自信なさそう。全員、評判を呼ぶくらいの美人、美女ぞろいなのに、今の一加女王様の前では、馬鹿で薄汚いメス豚だと、自分のことを思い込んでいる。そしてそう思うことで、興奮しているのだ。それぞれのお腹の下に収まっている、ビー玉くらいの鬼御玉を通して、彼女たちの心情を悠生はありありと読み取れる。一人ずつ、一加に言葉で虐められながら、オッパイや頬っぺた、唇を掃除機で吸い込まれる。情けない顔になりながら、股間を濡らして発情しているお姉さんたち。その被虐的な興奮を見て笑いながら、悠生も征服欲を大いに満たす。手近にいた女の子のオッパイを、思いついたようにワシ掴みにしてみる。それでも、一加ちゃんほどの容赦ない力の入れ具合は、真似出来なかった。



。。。



 出店のけばけばしい垂れ幕が、歩いていく人たちの気持ちを盛り上げる。冷やしキュウリなんて、ふだん家にあっても目もくれないが、お祭りの時は特別だ。唐揚げも玉子せんべいも、値段は「お祭り価格」だが、しっかり行列が出来ている。こんな夜は、茶髪の男の子が店の中でも外でも良く街に馴染んで見える。やはり、祭りとヤンキーは相性が良いようだ。

「ごめーん、待ったー?」

「おっそーい。」

 浴衣姿の女の子たちも、景色を華やいだものにしてくれる。お風呂上がりの、いつもと違う髪型で、色とりどりの浴衣を着ているというだけで、男の子たちをドキドキさせる。着物を着ると歩き方まで変わって、お淑やかな雰囲気を醸し出している。

「すっごい混んでるねー。」

「もう、いい、場所無いかもよ〜。」

 愚痴っている表情まで、どこか涼し気だ。集まってくる人波が、花火の良く見える土手へと流れていく。地元では有名な花火大会。毎年、近隣の区からも観客を集めている。

 ドーン。

「あっ、始まった。」

「見えないね〜。」

「スマホだと、綺麗に映んない・・・。」

 ドーン、ドーン。・・・パラパラパラパラ。

「おいっ、お前、浴衣、着崩れてない?」

「キャッ、やだっ。」

「えっ、ウソッ。わたしも?」

 暗がりのそこここで、抑えたトーンで慌てる黄色い声。花火大会が本格的に始まると、その声はどんどん大きくなって、広がっていく。いたるところで、浴衣が肌けてしまって困惑する女の子たちが、恥ずかしそうに体を丸める。

 ヒューゥゥゥゥウウウウッ、ドーーーーーーーーンッ

「たーまやーっ」

「イヤーッ」

「なんでーぇ?」

 花火に対しての掛け声よりも、女の子たちの悲鳴の方が大きくなる。花火の風圧か音圧で、浴衣がめくれて肌を露出してしまう。女の子たちはそう感じていた。男の子たちが見ているものは少し違う。花火の音に合わせて、自分の手で帯を緩め、浴衣を引っ張って脱いでいきながら、顔は嫌がって見せている女の子の姿だ。

「おっ、六尺玉の5連発が来るぞ。」

 見方が玄人っぽいオジイサンが、肩車している、孫らしい男の子に話しかける。近くにいる女の子たちと、色めきだっている男の子たちには、それどころではない。

「やだっ・・、連発なんて、来ないでっ。」

 ヒューゥゥゥゥウウウウッ、ドーーーーーンッ、ドーーーーーンッ、ドーーーーーンッ、ドーーーーーンッ、ドーーーーーンッ

「うぉっ、すげえっ。」

 男の子たちはすでに、夜空なんて見ていない。花火の音に合わせて、地面に落とされる帯、浴衣。ポンポンと宙に舞う下着。恥ずかしそうに曝け出された女の子たちの白い肌に、花火のオレンジや緑の光が映る。夏休みの男子たちにとっては、花火よりも鮮烈に、脳裏に焼きつく夏の夜の思い出だった。男同士や一人で来た男子たちも、色めきだって周りの女の子やお姉さんの恥ずかしい姿を一人ずつ、食い入るように凝視する。黒髪をアップでまとめたお姉さんが全裸になると、ウナジからお尻まで綺麗なラインが丸見えになる。前から見ると、オッパイが上下に激しく揺さぶられている。これ以上脱ぐものが無くなった女子たちは、花火の轟音がなるたびに、飛び跳ねたり、両手両足を大きく開いて空中で大の字になったりする。人ごみの中で、ぶつかったり、パンチされたりした人の困った声と、それ以上に困った声で謝る女の子たちの声。花火そっちのけで、炸裂するラッキーエロスに感嘆する男たちの声。花火大会は異様な盛り上がりを見せ始めていた。


「やだぁ〜。また・・・、こんな・・・。カズ君、あっち向いててよ〜。」

「ヒナ、なにしてんだよ・・・。ほら、浴衣・・・。」

 花火の合間に、女の子たちは自分の体を隠したり、服を拾い上げたりする。それでもまた花火がヒューっと打ちあがると、嫌な予感。微妙な振動を感じる下腹部。そして花火が轟音響かせドカンと爆ぜると、また体が勝手に、裸で跳ね上がったり、大胆に生まれたままの姿でおっぴろげてしまう。たまたまデートで来ていた水島日菜子と和馬の高3カップルも、日菜子のおかしな暴走に慌てふためいていた。

「ヒナ、早く、これ着て。」

 赤面しながら素っ裸で跳ね回っている日菜子を追って、バスケ部エースのカズマが何度も、金魚柄の可愛らしい浴衣を日菜子の背中にかけ、後ろから体を覆ってやろうとする。

 ドドーン。パラパラパラ。

「わーんっ。また・・・止まらないの〜。」

 彼氏のかけてくれた浴衣を跳ねのけるようにして、両手を大きく開いて飛び上がって両足も開く日菜子。さっきからこの繰り返しだ。パラパラと花火が空で小さく爆ぜると、それを表現するかのように、股を開いたまま片足ずつ、ヒョコヒョコと小さく跳ぶ日菜子。カズマはせめてものディフェンスに・・・と、彼女の股間をウチワで隠してあげる。

「ありがとー、カズ君・・・。でも、恥ずかしいよ〜。」

「お、おう・・。早くここから出よっか。」

 日菜子を見上げたカズマは、小ぶりだが形のいい、丸いオッパイが目に入って、慌ててその目を逸らす。その視線の先、夏の夜空に、さらに一発、大きな光の玉が、これまでの花火よりもさらに高く、尾を垂らしながら昇っていくのが見えた。

「ヒ・・・・ヒナ・・・、デカいのが来るぞ・・・。」

「もうヤダッ・・・。これ以上、おっきいの来ちゃったら・・・。」

 ヒクッと唇を噛んで、泣きベソをかくような表情の日菜子。それでも打ちあがった花火は大きく花開いてしまう。それと同時に、水島日菜子は、足をあげて、彼氏の肩を踏み台に、垂直にジャンプ。空高く舞い上がった。体を反らして、足の爪先と後頭部がくっつくくらい。「Cの字」に体を反らして、天高く舞う。

 ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ

「イックゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウーーーーーーーー」

 空中で大の字になった日菜子は顔を上に向けて、切なそうな悲鳴を上げる。特大花火に合わせて、なんと空中で巨大なオルガスムに達してしまった。日菜子だけではない。花火会場のいたるところで、女子たちが裸でジャンプしたまま、文字通りの昇天。男たちの火照った肌に、ブシャッとしぶきが振りまかれた。

「もう、花火、やだぁ〜。」

 上気した肌をカズマに押しつけて、倒れこむように彼氏にしなだれかかる日菜子。その可愛い彼女を抱きしめながらも、カズマはまた空を見上げる。

「また・・・、3連発でくるよ、ヒナ。」

「もう無理っ・・・。これ以上、イッたら、変になっちゃう。カズ君、たすけ・・。」

 ドーーーーーン、ドーーーーーン、ドーーーーン。

 青ざめた顔で助けを求めていた日菜子だが、空が明るくなるのと同時に、体力の限界に挑戦するように大ジャンプ。一瞬遅れて届く爆発音と同時に空中エクスタシー。2度、3度と打ちあがる彼女の体。3度目には放心したまま、緩んだ笑顔で遠くを見つめ、糸の切れたマリオネットのように不自然な体勢でカズマの腕に落ちてきた。

「もう・・・。来年は来るのやめよ〜〜。」

 それだけ呟くと、日菜子は彼氏の腕の中で意識を失った。



「どんどん、私の仕事を増やしてくれますね・・・。別にいいんですが。」

 白い浴衣を着た、美人のお姉さんが呟く。横を歩いている男の子は、ニヤニヤしながらリンゴ飴を齧っていた。



。。。



 9月になり、学校が始まると、悠生の日常が戻ってくる。もっとも、普通の男子中学生には、想像すら出来ないような、不可思議な日常だ。朝は「母」と近所のカワイコちゃん、美人さんたちの、体を駆使した性的サービスで目覚める。朝食は地元の料理自慢の女性たちが腕を振るって振る舞ってくれる。悠生が望めば、自分の体だって、気前良く振る舞ってくれる。

 駅までの道のりは、すれ違う通行人にチョッカイをかける。逆立ちでしか駅に向かえなくなるサラリーマンのオジサン。ケンケンパーで先を急ぐ女子高生。スカートの裾を両手で掴んで肩まで捲り上げると、鳥が羽ばたくみたいにバタバタさせながら、駅までパンチラを振りまき駆けていくOLさん。みんな、自分自身では『これが当たり前の通勤・通学スタイル』って信じこんでいるから、大真面目な顔で七転八倒している。フォローしているスミレの目には、忙しい朝から、悠生の悪ふざけに付き合わされるのは、さぞご苦労なことだと映っていた。

 駅までの道筋には、大きな一軒家がある。この時間帯、若奥様がガーデニングに勤しんでいる。お花にジョウロでお水をやったり、草につく虫をとっていたり、お庭の手入れはなかなか手間がかかるようだ。チャーミングなここの奥さんを操っていくのも、悠生の日課となっている。

「白石さん、お人形。」

 にこやかにお花の手入れをしていた若奥様は、悠生が一声かけると、急に一切の表情を無くして起立する。

「ハイ、ワタクシ、ハ、ユウセイ、サマノ、オニンギョウ、デ、ゴザイマス」

 小首をかしげた白石さんは、平坦なトーンで返事をした。パッチリとした大きな目は、ガラス玉のように生気を無くしている。わざわざ言葉をキーにして、人形モードを設定したのは、なぜだっただろう? 初めに悠生が白石家の若奥様の操り方を考えた時、フリルのエプロンをつけて、ガーデニングに勤しむ奥さんを、「シルバニアファミリーのキャラみたいに」ほのぼのした存在だと思ったからだったろうか?

「白石さん、ジョウロを頭に乗っけて、落とさないように塀の上を歩ける?」

「・・・ハイ。オニンギョウ、ノ、ワタクシハ、ジョウロ、ヲ、アタマニ、ノセテ、ヘイノ、ウエヲ、アルキマス。」

 もはや、シルバニアファミリーの遊び方とも関係なくなってしまったけれど、悠生は必ずここの豪邸の奥様にも一声かけて、操ってみることにしている。日課は日課で、大事なものだ。変わらない反復と、少しずつ変化させる『力』の修練。白石さんはジョウロを頭の上に載せて、それを落とさないように気を付けながら、足を上げてコンクリート塀によじ登った。無表情に真っすぐ前を見つめたまま、両手を水平に広げてバランスを取りつつ、塀の上を器用に歩く。おっとりとした上品な奥様でも、人形化させて身体運用にだけ集中させると、こんなことまでは出来る。サーカスか、平均台の演技でも見ているようだが、当の本人は何にも考えていない。今の彼女は、悠生の指示を言葉通りに実行する、肉でできたお人形だからだ。

「白石さん、スカート邪魔だと思うから、脱いで歩いてみてよ。塀を10往復したら、ガーデニングに戻っていいからね。」

「ハイ、スカート、ハ、ジャマ。ヌギマス。」

 ジョウロを落とさないように頭を傾けず、目を斜め下にやって、スカートに手をかける、塀の上の白石さん。悠生はそれを背後に、また歩き出す。若奥様の朝のお仕事は優雅で牧歌的な上に、適度な運動も含まれて、充実したものになるだろう。



。。。



「悠生様、だいぶ鬼御玉の使い方に、慣れてこられましたね。」

 駅のホームで、プラスチックのベンチ。悠生の横の席に座りながら、スミレさんが呟く。悠生は偉そうに足を組んでホームを見渡しながら、無邪気に笑った。

「そう・・・だね。スミレさんのおかげだよ。あと、駅ってやっぱり、一番練習に向いた場だよね。大勢の人が行き交うなかで、一瞬で鬼御玉を散らしたり入れたり、『気にしない』ように指示したり・・・。ずいぶん鍛えられた気がするよ。」

 ホームを颯爽と歩いていくOLさんの一人が、悠生の前を通り過ぎる際に、一瞬だけ体を屈めて、悠生にキスをして、その後、何もなかったように歩き去る。彼女は自分が何をしたかも覚えていない。悠生が面白がって、ポッキーの箱を取り出す。中から一本抜き出して、口に咥える。その後は何もしない。両手を頭の後ろに組んで、人の流れを見ている。何人かに一人、若くて容姿に優れた女性だけが、前を通り過ぎる時に体を屈めて、悠生の咥えたポッキーに口を近づけ、一齧りずつ、食べていく。短くなっていくポッキー。やがて一人のスーツ姿の女性が、ポッキーごと、悠生と唇を重ねて、舌を絡ませて歩き去る。腕時計を見ながら、何事もなかったかのように電車に駆け込んでいく。

「待ち行く人に鬼御玉を入れこんで操るっていうこと自体は、そんなに難しくないんだよね。それよりも、周りの人に小さな鬼御玉を散らして、気にしないようにさせるっていうのが、今でも時々集中力切れちゃう。」

「一度、失敗もありましたしね。」

 スミレさんが淡々と話すと、悠生も思わず照れ笑いをする。一度、スミレさんもいないところで、大きな交差点で一斉に周りの人に『目の前のことが気にならない』と念を入れ、交差点の反対側で信号待ちをしている女子高生たちにその場で制服を全部脱ぐよう、操ったことがある。公開脱衣ショーを始める女子高生。呆けた顔でウロウロし始める、大量の通行人。スミレさんが焦って飛んできていなかったら、惨事が起きていたかもしれない。

(悠生様。「気にならない」という暗示は、そのままシンプルに与えてはいけません。目の前のことを気にしなくなったら、交通事故が頻発します。・・・むしろ全員、逆に今、気にしていることに一層集中させる。他で新しく起きたことが気にならないくらい、集中させる。それを短く言って、私どもは「気にさせない暗示」と呼んでいるんです。)

 スミレさんの、いつになく深刻な顔を、今でも思い出す。御児宮一族の血を繋ぐことは最重要課題だが、そのために一般の人がポコポコ死んでいたのでは、一族も長くは生き続けられない。悠生にとっても、大事なレッスンだった。

「あれは勉強になったよ。まだまだスミレさんのお目付は大事だね。」

 悠生が呟く。「気にならない暗示」で言うなら、悠生が今使える力は、その場にいる人たちへの影響に留まる。スミレさんのように、鬼御玉の微細な粒をカメラや録音機にまで飛ばして、それを電子情報にまで刷り込む。映像やデータを見ている人まで悠生たちの動きを気にしなくなるといった、力の驚異的な応用は、まだ習得出来ていなかった。現代の外界で、力を気兼ねなく使っていくためには、いつかは覚えなければならない技術だろう。


「それでも、僕だって少しずつ、進歩はしてるんだけどね。」

 悠生が時計を気にする。あと10分で、彼が乗るべき快速電車がやってくる。ホームに残留させてある鬼御玉の残響が始まるのも、そろそろだろう。電車を待ちながら新聞を読んでいた、真面目そうなお姉さんが両肩をビクンと震わせる。新聞が真っ二つにちぎられて、不自然に動き始める手足。周りのサラリーマンたちも、手を挙げて、ギコチナイ動きで揃って歩き出す。マイケル・ジャクソンのスリラー。毎朝、自動的に始まる、この駅の名物フラッシュモブだ。シャキシャキと切れのいいダンスを見せるお姉さんは、意識は半分残っているので、自分のキレキレダンスに戸惑っている。後ろでゾンビウォークを見せるオジサンたちは、ゾンビになりきって唸っている。真ん中のお姉さんだけが、半分正気を残して、周りをキョロキョロ見回しながら、アクロバティックなダンスを披露してくれている。自分の腰の縦スイングを、赤面しながら見守っている。サラリーマンのゾンビはどんどん増えていく。なかなか盛大なフラッシュモブだ。

 向こう側のホームでは男女入り混じったラインダンスが始まっている。腕を両隣の見知らぬ人に回して、一糸乱れぬハイキック。働くお姉様たちのスカートが破れる音も聞こえて来るが、ダンスタイムに服装を気にしていては無粋だ。足を高く蹴り上げるたびに、パンストの奥のパンツが丸出しになる。そんなのことも気にしていられない。向こう側ホームは、全員、悠生がホームの柱の一本に残した鬼御玉の残響と、自分たちの下腹部で震える鬼御玉の共振のせいで、体の勝手な踊りを止められないのだから。年齢も性別もバラバラの他人同士が、一列に肩を組んで息の合ったダンスを披露してくれる光景は、なかなか壮観だ。

「あー、もう電車来ちゃうね。」

 もう少し見ていたい気もするが、悠生の乗るべき電車が、時間通りにホームに入る。向かい側ホームのラインダンスは電車の車両に隠れる。こちら側ホームの突発スリラーも、今日はお開きだ。ホッとした様子で鞄を拾い上げて、電車に乗り込もうとするお姉さんに、悠生は力を使って呼びかける。

『今日のスターだったお姉さんは、僕と一緒の車両に乗ろうね。』

 またビクッと両肩をすくめたお姉さんは、玩具の兵隊さんのように両手両足を振り上げて、悠生の目の前の車両まで行進してきた。悠生が毎朝乗る車両。通常は「女性専用車両」として扱われているが、この時間のこの列車だけは、悠生専用プレイルームになっているのだった。


「はい、みんな、毎朝ごくろうさま。」

 この駅でこの車両に乗り込んだのは悠生とさっきの即席マイケルお姉さん。スミレさんに何人かの学生さん。悠生が鬼御玉を震わせると、スミレさん以外のみんなは当たり前のように服に手をかけて、モゾモゾと脱ぎ始める。脱いだ服は網棚の上へ。裸になったら悠生の近くへ。夏の満員電車は冷房が効いていても汗ばむくらいの混雑だけど、悠生は嫌な顔一つ見せない。裸の美女でギュウギュウになっている車両で、気に入った女の人にご奉仕をさせる。エキサイトしてきたら、好き勝手に挿入。不満なんてあるはずがなかった。

『この時間の電車に乗るお姉さん、お嬢ちゃんは女性専用車両で悠生を裸接待。時間帯の近い電車の利用者でも、自分のルックスやスタイルに特別な自信のある女の人は、多少の調整をして、悠生と同じ電車に乗って、セックスアピール。後の乗客は気にしないということで、一つヨロシク。』

 悠生が鬼御玉を入れこんで、車両に残響を残している。それでもダイヤの調整によって、毎朝やってくる車両は変わることも多いので、コンプリートまでには時間がかかった。やっと全車両を制覇すると、あとは快適な通学タイムになった。若い女性の車掌さんを見つけた時には、制帽と仕事道具、白い手袋以外は裸にさせて、陽気に車内でお仕事をさせた。

 強制フラッシュモブから解放されたばかりのお姉さんはホッとしたのも束の間、服を脱ぎ終わったら、体がまたリズムに乗ってシェイクし始める。意識はやっぱり半分残してあるので、混雑する車内で、周りに謝りながらムーンウォーク。嫌そうな顔をしていたお姉様何人かは、バブルス君になってもらい、即席マイケルのバックで踊らせた。

 郊外の学園都市に向かう電車なので、途中で学生さんの比率が増えて来る。働く日本の女性から、勉強、部活に恋愛にと一生懸命でキラキラした女の子たちへと、車両の中の全裸女性の比率が変わる。肉の感触が人の入れ替わりとともに変わって、受ける奉仕も少しぎこちなく、経験が浅い感じに変わる。窓の目隠しを下しているので、景色を楽しむことは出来ないが、かわりに乗客の移り変わりを楽しむようにしている。それぞれの年代の体の感触。みんな、悠生に身も心も投げ出して、密着して愛撫してくれる。不躾なタッチも卑猥な舌の動きも、身勝手に勃起したペニスも、満面の笑顔で受け入れてくれる。

「ユッコちゃんだったよね。彼氏とはキスまでいったの?」

「ま・・・だ・・・ですっ・・・・。ハンッ。・・・でも、夏休みに・・・。手はつなぎました・・・。」

「奥手だよね・・・。ユッコちゃんも、彼氏も。さすが、清純派。」

 バックで腰を突き立てながら、白いお尻の肉を摘まんでみる。私立のお金持ち女子校は、体育会系の元気女子と、深窓の令嬢とにパックリ分かれている。如月佑希子お嬢様は後者の方。まだ初めての彼氏とキスまでもいっていないようだ。それでも悠生のおチンチンを受け入れて、ピンクの割れ目はパックリと分かれている。

「ま・・・だ、中学生だから・・・。キス・・・して、なくても・・・ヤーハーンッ。ふ・・・つうだと・・・思います。」

 真面目な佑希子お嬢様から一瞬モノを抜いて、悠生は後ろに跪いている佑希子の親友、美紗の頭を掴む。口を開けさせてドロドロのおチンチンを咥えてもらう。

「美紗ちゃんは彼氏出来た?」

 喉の奥までモノを押し込まれて、涙ぐんでえづきながら、春日井美紗が小さく首を横に振る。

「あ、そうか。まだ男性恐怖症、治ってないんだ。・・・可哀想にね〜。」

 ショートカットの美紗は髪を振り乱して悠生のモノをしゃぶる。さっきまで、悠生が佑希子に挿入していた間、後ろから舌を伸ばしてタマやお尻の谷間をペチャペチャ舐めさせていたので、整った顔は自分の涎でグチャグチャになっている。生来の男嫌い。美紗は綺麗な顔の割にハッキリとした性格だったので、お姫様のような佑希子と相性が良かったのだろう。2人を交互に犯すのは、最近の悠生のお気に入りルーティーンだった。彼氏とのまどろっこしくも初々しい純愛の進展を話しながら、下半身では悠生のモノをスムーズに受け入れるようになってきた夢見るユッコお嬢様。男子の不潔そうなイメージに生理的嫌悪を覚えてしまうという、思春期ならではの悩みを打ち明けながら、ご主人様のタマの裏側からのお尻の穴までグリグリ舌を伸ばして、懸命に愛撫してくれる、頑張り屋の美紗っち。2人の可憐な女子中学生の成長を見守りながら登校するのは、悠生の最近の楽しみだった。



。。。



 校門を抜けて、学校の敷地に入る。遅刻しないように先を急ごうとする生徒たちも、悠生の姿を目にすると、きちんとお辞儀をする。学園のご主人様に対して礼を失しないことは、校則以上に大事な学生の本分だ。男子生徒や男性教師は両膝を地面について、伸ばした両手もしっかり伏せて、オデコが地面をこするまで深々と礼。女子生徒や女性教諭は、ニッコリ微笑んで足を後ろにクロス。スカートを持ち上げる、中世の西欧貴族のような挨拶。・・・よりも若干スカートを高く持ち上げて、パンツをチラ見せが、この学校流。

 悠生が初めて学校で鬼御玉の力を試してみた時から、女子が身に着ける下着についてはハッキリと命令を出している。セクシーでエッチなランジェリーか、面白くて笑えるジョーク下着。学校中の女子生徒は同学年、上級生に限らず、毎朝思い悩んで、知恵を絞ってヤラシイ下着や変なパンツを選んで身に着けてくる。真面目そうな文科系女子が網目の粗いスケスケパンティを見せて来るのもイヤラシイし、大人のオンナ風の先輩が、サンリオキャラ満載のお子ちゃまパンツを見せてくれるのも、意外性がいい感じだ。気分が盛り上がると、その場で一発ヤらせてもらう。

「せっかくの、僕をムラムラさせたエッチな下着姿なんだから、制服なんて着ないで、今日一日、その格好で過ごしなよ。」

 悠生に進められると、イヤとは口が裂けても言えないのが、この学校の生徒。その先輩は恥ずかしそうに、そして少し誇らしげに、凝ったランジェリー姿のままで教室へと駆けていく。後から聞いたら、その子は茶道部の所属で、その日は学外のお茶会にスケスケランジェリーのままで参加して、ヒンシュクを買ってしまったとのこと。またまたスミレさんのフォローをお願いする羽目になってしまったのだった。



。。。


「悠生君・・・。今日、小テストがあるみたいなの、お願いします。」

「私も、お願い出来るかしら? ・・・お手柔らかにね。」

「あ・・次は、私も・・・。」

 モジモジしながら悠生の席の前に列を作るのは、特別進学コースの優等生さんたち。悠生の悪戯のせいで、せっかくの秀才特待生コースは、『忘れっぽい』子たちの寄せ集めに変えられてしまった。大事な勉強の中身は、悠生か、悠生が指名した生徒の手で、お尻を一発叩いてもらうたびに、一つずつ思い出すことが出来る。歴史上の年号から元素記号、数学の公式に英文法・・・。スカートを捲り上げてパンツを膝まで下した恥ずかしい格好で、突き出したお尻をペチンと叩いてもらうたびに、頭の中に鮮明に学習内容が浮かび上がってくる。スパンキングの瞬間に、英単語や歴史上の人物の名前を叫んでしまう子もいた。言葉通り、知識が叩き出された瞬間といった様子だった。

 可愛いお尻がおサルのように赤くなる頃には、物知りでインテリな優等生の顔に戻っている。みんな悠生に御礼を言って、教室に戻ると、残り時間をテストに向けた最終準備に使う。ただし、お尻は椅子から数センチ浮かして、中腰でノートを整理する子が多かった。

 男女差別と言われれば、その通りと開き直るしかないが、特別進学コースの男子生徒たちに「思い出しスパンキング」をしてあげるのは、悠生ではない。一般クラスで一番成績の悪い生徒たちが、持ち回りでお尻を叩くよう、当番制にしてある。別に、彼らに秀才君たちのお尻を直に何発も引っぱたく義務はないはずなのだが、そこは学校全体の名誉のため。みんなで協力しあっている。協力といえば、一番「忘れっぽくてはいけない」人たちも、朝の時間は大忙しだ。それが職員室。男の先生は女の先生に、女の先生は男の先生に、お尻を剥き出して、素手でスパンスパンと叩いてもらう。授業内容もテスト内容も、朝のスパンキングタイム無しには、思い出すことが出来ないのだから、先生たちも必死だ。うら若い女教師が男の先生にパンパンお尻を引っぱたかれるのは、恥ずかしいことだと思うが、そこは教育者のプライドで懸命にこらえて、唇を噛んでお尻を突き出している。休み明けのテストの時期など、悠生は、「全員、痛みに耐えてよく頑張った!」という気分になる。

 授業時間中、悠生はスミレさんの他、何人かお気に入りの「お女中さん」を連れ立って、気ままに色んな教室に顔を出す。校長先生から用務員さん、生徒会長から半不登校児まで、学校に出入りする全ての人たちのおヘソの下あたりには、悠生の鬼御玉の粒が入り込んでいる。だからこの学園の誰一人、「学校のご主人様」である御児宮悠生の行動を咎めることは出来なかった。卑屈な笑顔でペコペコと迎え入れる先生。オッパイを揉みくちゃにされるのを俯いて耐えるガリ勉女子。三つ編みを解いて、髪の毛で悠生のモノをシゴいてくれる級長さん。教卓に上って新体操を披露しはじめる体操部の新入生。みんなご奉仕を求められれば自分を差し出すしかない。悠生がご褒美として中出ししてくれれば、歓喜に酔いしれてしまう。そんな体質に変わりつつある自分を、みんな無力に見守るしかなかった。
 

「この授業、ちょっと面白くないなぁ。」

 悠生が口を開くと、カリキュラムは抜本的に変革される。高等部の3年生から中等部の1年生まで、6歳違う男子女子がいる学校で、授業も課外活動も、悠生が思いつきのままに弄ることが出来た。今日の中等部1−Aの授業は「耳への愛撫の仕方」。2−Aは「Gスポット探し」。3−Aは「クラスの男女好意関係、相関図づくり」。高等部1−Aは「キスで勃起させる舌遣いの理論と実践」。2−Aは「最大発情時のクリトリス直径調査」。3−Aは「鼻から飛ばしたチョークの飛距離調べ」だった。ちなみに特進コースは今日も「内出血しない、上手なスパンキング」を学んでいる。全員、授業終了のチャイムがなると正気を取り戻し、自分が真面目に取り組んでいた授業内容を思い出して、恥ずかしさに身悶えするのだが、クラスの中ではその後で真面目に代表者選出の議論をしなければならない。昼休みには「クラス対抗美女合戦」が放送室で開かれる。各クラス、学習内容を見栄え良く披露できる女子生徒を選び出して、放送室に送り込まなくては、この対抗戦にクラス全体として負けてしまうのだ。

「週の真ん中、水曜日。お昼休みのお楽しみ、クラス対抗美女合戦です。中等部も高等部も、学年の区別なしに、クジで決まった対戦相手と、授業の学習度合いを競い合いましょう。主審を務めるのは今日も、この学校のご主人様、御児宮悠生様です。先ほど私が失礼ながら口で確認させて頂きましたが、今日の悠生様のおチンチンも大変熱くて硬いです。」

 各教室のテレビに映っているのは、美形で評判の放送部部長、御堂唯花さん。最後だけ少し顔を赤らめさせながら、マイクを持って美声を披露する。行事のたびにナレーターを務める、唯花先輩の美声。アナウンサーを目指しているという彼女の口に、おチンチンから色んなものを出して受け止めさせるのが、最近の悠生の、昼休み前の楽しみだ。すべて吸収することがアナウンサーへの近道と思い込んでいる唯花さんは、恥ずかしそうに嬉しそうに、何でも喉を鳴らして受け入れてくれる。もっとも彼女の下のお口は、悠生のおチンチンだけ咥えこむ、偏食のお口だ。

「ミチルがんばってー。今日は負けないでよー。」

 両手を組んで、給食そっちのけで祈る女子生徒。憧れの唯花先輩の美声と、その口元に光る粘液の浮かび上がらせる妄想に浸ってしまっている男子生徒。

「今日も暑くて、硬いんだ・・・。」

 妙齢の女性教諭は、想像を膨らませながら給食のソーセージを口にして、画面を見つめている。

「第1回戦は、中等部2−D 対 高等部3−B。先攻の中等2Dのお披露目学習内容は、創作ダンス『性の芽生え』です。披露するのは山森愛弓さん。クラスの推薦文が来ています。えっと、・・・愛弓はうちのクラスで一番可愛い子で、もちろん悠生様が初めてのお相手でしたが、クラスには愛弓好きの男子がたくさんいます。今日は美女合戦で勝つために、愛弓も必死で練習しました。クラスの愛弓好きにも体中を愛撫されて、普段と違う、エロい表情を沢山見せてくれました。本番でも、愛弓ガンバ。2―Dのために自分を捨てて、頑張れ愛弓! ありがとうございました。それでは披露してもらいましょう。2−D山森愛弓さんで、『性の芽生え』」

 清楚な雰囲気の女の子が、クネクネと体を捩りながら、精一杯、色っぽい踊りを見せる。まだ発育しきっていない華奢な体で懸命に男性の興味を引こうとする動きと表情は、成熟した女性以上に、危うく、妖しい魅力を醸し出していた。

 クラス対抗美女合戦に勝つためには、クラス一丸となって乱交パーティーさながらの練習だってするし、どんな優等生でも孤高のヤンキー娘でも体を張って戦ってくれる。『全員、本気で競い合うんだ。ホントだよ』と悠生が決めたから、というだけではない。敗者のクラスには、その日の午後、ペナルティが与えられてしまう。クラス全員で、悠生が適当に思いついたペナルティを一人残らず体現してやりきってしまう。その命令が、いちいち、恥ずかしくて癪に障るのだ。すべては「普通のセックス」にはとうに飽きてしまった御児宮悠生の遊び心をくすぐるため。高校生も中学生も男子も女子も、みんな真面目な学生生活をぶち壊してでも、与えられたペナルティをやり遂げてしまうのだった。


 移動教室を動物になりきって、生き物大行進で行うというペナルティは、定番の一つ。高等部のクラスがそのペナルティを受けたとなると、わざわざ中等部からも、野次馬が集まってくる。動物になりきったクラスメイト一同は、音楽室や体育館まで、誰かに指定された動物になりきって、鳴き声を響かせながら移動する。もちろん野生の動物たちは、制服も下着もつけない。全員、心からワイルドアニマルに成りきって、廊下狭しと跳ね回って進む。

「ガゼルさんたち、トラが襲ってくるよっ」

 調子に乗った下級生に一声かけられると、先輩の威厳もキレイさっぱり忘れてしまったケモノたちはケーンッ、ケーンッと想像上の鳴き声を振り絞りながら、パニック状態で四つん這いのまま跳ね回る。裸でお互いにぶつかったり、壁にクラッシュしてしまいながらも、必死に逃げ惑う。ガゼルたち。

「ダチョウだよ。発情期のダチョウになるぞっ。」

 この年頃の男子たちは、調子に乗せると手に負えない。

 声をかけられた途端、自分たちをガゼルと思っていた先輩たちが、一瞬にして大型鳥類に変身を遂げる。手で、長い首と頭を表現しながら、グエグエと喉を鳴らして大真面目な顔のままヒョコヒョコ歩く。数メートルも行かないうちに、近くのガチョウと、開けっ広げな交尾を始めた。そんな季節なのだ。どれだけ下級生や、部活の後輩に笑われていようと、自然の摂理には逆らえない。人間の理性など木っ端微塵に失った「敗者クラス」が、性欲を剥き出しにして鼻を鳴らし、いななきながら交尾を披露する。次の授業までに目的地に辿り着ける見通しは暗かった。それでも帰巣本能のおかげか、最後はみんな、目的地に辿り着く。たいてい、腰が抜けるほど交尾を繰り返したのち、這いつくばって次の教室に到着するので、移動しきれたところで、あまり実のある授業にはならなかった。


 ペナルティの別のパターンで、全員スクール水着で、「マカレナ」という懐かしのダンスを踊りながら下校するというものもあった。

「こっ・・・こんな踊り・・・誰がおぼえてんだよっ。」

「私・・・知らないのに・・・、体が勝手に・・・。」

 クラスメイトが一丸となって踊りながら進んでいる間は、まだ恥ずかしさも我慢出来る範囲かもしれない。

「わっ・・・私、ここから帰り道、一人だよ〜。」

「あ、明日も学校来いよっ。杉原っ。」

「ひえ〜。あたし、別方向のバスなんだけど〜。」

 このペナルティの恥ずかしいところは、家が近くなるにつれて、クラスメイトとは徐々にバラバラになる。最後は一人でスクール水着で踊りながら家路につく。能天気な音楽が頭の中に流れ続けるが、BGMのように明るい気持ちには、なれないペナルティだった。


 ・下校時刻まで、全員オナニーをする。ただしイキそうになったら手を止めて、イク寸前の状態を最後まで維持する。

 ・下校途中、異性の小学生を見かけたら、お願いして自分の裸を見てもらう。通報されなさそうだったら、裸に触ってもらう。

 ・クラスの全員のオナラの音を録音した記念テープが完成するまで帰れない。


 ・・・これまでモテず、友達も少なかっただけあって、悠生の思いつくペナルティは意地悪でヒネくれていた。敗者となってペナルティを受けることは、この学園の生徒たちの恐怖。クラス対抗美女合戦も、おかげで毎回、白熱したバトルが繰り広げられるのだった。


「唯花ちゃん、お疲れ。後片付け、手伝おっか?」

 気分良く4発、出したあとの悠生が、機材を片付けている放送部員や、昇天して失神している女子生徒のケアをしているスミレさんを横目に、お気に入りの放送部部長に声をかける。

「あっ・・・大丈夫です。悠生様。この部屋。電気消さなくても勝手にスイッチ、切れるんです。」

 ハンカチで舌を拭きながら、フェラチオ後の御堂唯花部長が答える。

「えっ? ・・・そうなんだ。ここの部屋だけ?」

「はい、そうです。機材の電源を切る順番などが複雑ですから、この部屋は、電源も一括管理です。センサーがついているんですよ。ドアが開いたり、人が動く振動があると、センサーが作動して、スイッチが定められた順番で起動するんです。

 ・・センサー・・・。便利だな・・・。

 感心しながら話を聞いていて、何か悠生の心に引っかかる。この、頭の奥が疼くような、感覚はなんだろう? 何か・・・ヒントになるような・・・。

「ひゃっ・・・あっ・・・どうぞ。」

 アナウンサー志望の美少女は、悠生が手を伸ばして丸い胸を撫でまわすと、一瞬反射的に身を縮めるけれど、すぐにご主人様の寵愛を失わないように、意を決して胸を張る。自分のキャリアよりも部の存続よりも、悠生の機嫌を取ることが、最優先。下級生ではあっても、この悠生が、「ホントだよ」と念を押していたのだから、きっとそれが、自分の生まれながらの使命に違いない。

「センサー・・・なんか、引っかかるんだよな〜。」

 悠生が独り言を呟きながら唯花の胸を撫で回している間も、校内放送のヒロインは、綺麗に気をつけの姿勢を保ち、胸を差し出しながら悠生の気の済むまで、自分の体を提供していた。



。。。



「悠生様、今日はまだ、8回しか射精されていませんね。しかも貴重なその中の一回は、放送部の御堂さんのお口の中で出してしまいました。放課後にきちんとキャッチアップしなければ、ノルマが達成できませんが、今日はテニス部を呼びますか? 吹奏楽部に致しましょうか? チアも呼んで、ブラスバンドと運動部のコラボレーションでも・・・。」

 悠生の生態と趣味を書き記したノートを真面目な顔でめくりながら、スミレさんが放課後の教室で悠生と2人っきりになって相談している。白衣の美女は悠生の親戚でありながら、抜群の「力」の使い手であり、教育係。そして精通から今日まで、一貫して彼の性のアドバイザーだった。いつも冷静な態度を崩さない。日本風の美人顔。清潔感のある、綺麗なお姉さん。御児宮家の命脈を保つためにドギツイ単語が発せられる時にも、ノーブルな彼女の口から出た言葉は、どことなく上品に響くような気がした。

「悠生様? ・・・聞いておられますか? あと3回は、女の子の中で出してもらわないといけないんです。学校の外の方が良いようでしたら、手配しますから、教えてください。」

「あっ・・・ゴメンゴメン。ボーっとしてたよ。・・・秋だっていうのに、まだ暑いから。」

 少しだけうわずったように震えた悠生の声。注意深いスミレさんだったが、この時は抑制された笑みを浮かべて、悠生に同意してくれた。

「そう・・ですね。まだ残暑と言っても良い季節です。毎日のように性行為ばかりだと、少し休みたくもなりますよね。・・・休憩しましょうか?」

 スミレさんの声からいつもの冷静な硬さが隠れ、リラックスした口調になる。どんな時も悠生のことを考えてくれる。本当に優秀な教育係だ。東宮スミレさんはノートを机におくと、両肩をグルグルと、凝りを解すようにして回した。力を使う悠生を観察しながら、必要に応じてフォローで自分も力を使う。同じ御児宮一族のスミレさんも、神経が張り詰める時があるのだろう。

「本当に暑いですよね。・・・でも、暑いからって休んでばかりいると、立派な御児宮本家の後継者にはなれませんから・・ね。休憩の後は、また、もう一頑張りです。」

 スミレさんが白衣から腕を抜き取る。肩をすくめるようにして、もう片方の腕も白衣から抜く。下のシャツの襟もとを気にしながら、手を放すと、白衣はスルスルと床に落ちた。

「悠生様の毎日繰り返しやってくるセックスのノルマも、実はなかなか大変なものだっていうことは、私にも想像がつきます。男の人って、好きなことでも、ノルマとして課されると、気分が萎えてしまうって言いますよね。」

 襟もとのボタンを丁寧に外していくスミレさん。話しながら、スカートの腰元からシャツを引っ張って緩めた。開いた襟元から、白い肌と光沢のあるスリップ。そしてその脇からは白いブラジャーの生地が見え始める。

「だけど、私もその点は、精一杯、配慮しているつもりです。直接本番に結びついていないような悠生様の遊びや悪戯での力の行使も、認めていますよね。人を操る力を持った悠生様が・・・そそられるのは、単純な性器の結合だけじゃない。それは私なりに配慮をして、どうしたら悠生様のエッチな気分が刺激されるのか、考えているつもりですよ。」

 さも当たり前のように話しながら、シャツの袖から細い腕を抜き取っていくスミレさん。冷静な表情は一切崩れない。それでも体はテキパキと、上半身は肌着と下着だけの姿になって、ほっそりとしたしなやかな体を、悠生の目の前に出してくれた。

「私だって、年齢もそこまで悠生様と離れていないし、年中男の子が喜びそうな遊びや悪戯をお手伝いしているのは、悩ましい時もあります。変なことをされている、女の子の気持ちだって、わからないわけじゃないですからね。一族の掟とは言え、悩んだりすることはあります。・・でも、ここは頑張らないといけないんです。」

「へぇ・・・。スミレさんにも、そういうところ、あるんだ。いっつも、落ち着いてるから、悟りきってる人なのかと思った。・・・ちょっと意外なスミレさんを見た気がするな。」

「・・・悠生様。私のこと、血も涙もない鬼の宮の娘だって思ってます?」

 スミレさんがスカートのチャックに手を回しながら、少しムクれたような顔をしてみせた。シャッとチャックが下りた音がして、膝下まである清楚なスカートがフワリと腰回りから離れて地に落ちる。スリップの裾が風圧で浮き上がるように、わずかに宙に舞った。白くて柔らかそうな太腿。スリップの裾が膝上まで隠していく。

「あ・・・いや、そんなつもりじゃ・・・。ただ、こういうスミレさんを見るのが珍しいから。」

「私だって、人並みに、罪悪感や同情の心は持ち合わせていますよ。まだ14歳の男の子に、あんなふうに、好き勝手に弄ばれるのって、どんな思いなんだろう。どんな気持ちで、悪戯されちゃうんだろうって・・・。それを可哀想だと思うから、ちゃんと、木目の細かいフォローやケアの暗示を与えているんです。」

 スミレさんの最後の言葉は、少しくぐもって聞こえる。スミレさんが交差させた手でスリップの裾を掴んで、頭の上まで捲り上げたからだ。柔らかい布の抵抗を受けて、抜き取った頭は少し髪が乱れていた。そのまとめている髪を、手で解いて背中まで垂れさせるスミレさん。髪が解かれた瞬間、シャンプーの香りが悠生の鼻先まで届いた気がした。

「そう・・・だよ・・ね。ちゃんと、フォローも、ケアもしてるから、・・・操って、裸にして、セックスまでしちゃった女の子たちも・・・ちゃんと幸せ・・だよね?」

 純白のブラジャーとショーツ。奥ゆかしくて女性らしいデザインの下着を身につけたスレンダーで華奢な体は、胸元、腰回り、太腿、二の腕にしっかりと柔らかそうな丸みをおびている。美しい、そしてエッチな体。顔はあんなに冷静沈着な美人の仮面で覆っているのに、体は自然に男を誘っているみたいにイヤラシイ。そんな体を見せつけながら、今もスミレさんは平然と悠生と話している。

「それは・・どうでしょう? ・・・女の子だったら、きっとみんな、本当に好きな恋人だけに、生まれたままの姿を見てもらいたいって思っていると思います。私たちは、自分たちの自衛のために出来る限りの配慮は後からしていますけれど、結局それも私たちの身勝手。勝手に裸に剥かれちゃってる女の子たちは、たとえ頭や心でそのことを感じることが出来なくっても、やっぱり酷いことをされているんだと思いますよ。」

 両手を背中に回したスミレさんは、プチッとホックの外れる音を鳴らした。とたんに力を失ったようにフォルムの崩れる白いブラジャー。零れでる、丸くてプルプルした肌。スミレさんのオッパイは、悠生が想像していたよりも一回り大きかった。そのせいか、ブラジャーは弾かれたようにひっくり返ってぶら下がる。スミレさんがストラップを肩から下して、垂れさがったブラを床に落とす。その手は止まることなく、腰のショーツに指をかけた。

「これは戦いなんです。種の存続をかけた、生存競争なのかもしれません。悠生様は、人の心を持ったままで、鬼の力と使命を与えられてしまった。だから、色んなものと、戦わなければならないんです。いつか、私たちには、罰が当たるかもしれません。でも、それは・・・、私は御児宮一族の血を引くもの全員が、覚悟しなければならない、業のようなものだと思っています。」

 深刻そうな話をしながら、スミレさんは中腰になって、ショーツを膝下まで下した。その後は腰を上げて、膝も上げて、右、左と足からパンツを抜き取っていく。スミレさんの、どこか儚い存在感を表すような、淡いアンダーヘアーを想像していたけれど、思っていたよりは黒々と、力強い毛が女性の部分を覆っていた。たわわな胸も、そよいでいる毛も隠さずに、スミレさんはいつもの、モデルのような良い姿勢になって悠生の前に立っていた。

「いつか、罰が当たるかも・・・。僕も・・・スミレさんも?」

「私も・・・、そうかもしれません。」

 悠生を諭すように、抑制された優雅な微笑みを見せる東宮スミレさん。悠生は両手を自分の胸の前に上げた。

「それって、こんな感じに?」

 パンッ。

 両手のひらを打ち鳴らす、乾いた音が教室に響く。スミレさんは笑顔のまま、悠生の意図を図りかねるような表情でいた。その表情が少しずつ曇っていく。白くて綺麗な顔から、さらに血の気が引いていく。目が瞬きを繰り返しながら、恐る恐る、下の方を見下ろす。無防備に晒された自分の乳房がまず目に入った。

「いやっ・・・・・・・・・ゆ・・・悠生様?」

 驚き、恥じらい、疑問、狼狽、恐怖、疑念、回想、自己嫌悪、恥じらい、屈辱、感嘆。数秒のうちに、整ったスミレさんの顔はいくつもの、いくつもの表情を見せてくれる。これまで抑制されてきた、冷静沈着なスミレさんの顔よりも、どれもはるかに魅力的で、悠生の獣欲を刺激するものだった。両腕で体を隠すようにして、その場にうずくまるスミレさん。思わず見せる、女性の素の反応。自然で、当たり前の、あまりにも人間的な、剥き出しのリアクション。それを悠生が妨げる。打ち鳴らした両手を広げて、フワッと上に上げただけで、東宮スミレさんは全裸のまま、即座に起き上がる。体を隠そうとしているはずの両手が、肘から浮き上がる。機械で瞬間的に空気を注入されていく人間型の風船のように、スミレさんは起き上がったまま両手を天高く付きあげて、自分の裸のすべてを悠生の目に晒してしまった。

「いやっ・・・どうして? ・・・こ、こんな・・・。悠生様・・・いつからですか?」

 潤んだ眼をしばたかせながら、悠生の指南役は精一杯、気を張って尋ねる。気持ちが有り余って、その声は抗議するような険を含んでいた。

「いつからだと思う? ・・・放課後のチャイムが鳴って・・・。そのすぐ後かな? ・・・スミレさんは、気づかなかったの? 僕の鬼御玉。」

 バンザイしていた手が肩の高さで水平に伸びる。スミレさんはその場でクルクルと回転を始めた。ヒップラインのキュッと上がった、お尻が見える。お尻の横にはエクボがあった。14歳の誕生日以来、唯一見たくても見られなかった、身近な美女の裸。悠生は舐めまわすように味わって堪能していた。

 両手を開いてクルクルと回していた悠生が、胸元に右手を引きつけて、何かを掴むような仕草をする。その体から、ボンヤリとした鬼御玉が引き出される。普段の二回りも大きい、バレーボールのようなサイズだった。

「スミレさんのセンサー。僕のアウラで取り囲んで、貴方に振動が届くのを邪魔させてもらったよ。・・・僕の封印を解いてくれた、あの誕生日に、こんなものをくっつけていたんだね。」

 オルゴールの中のバレリーナのように、クルクルとターンを見せながら、強張った表情のスミレさんが釈明する。

「だって・・・私は、教育係ですから。これはお役目を全うするための・・・。」

「お口にチャック。」

 悠生が子供をあやすように一言告げると、懸命に説明しようとしていたスミレさんは、口の前に右手を添えて、チャックを閉めるような仕草をした。その後は、無言になった。何か言いたそうに目は訴える。それでも唇は1ミリも開かない。東宮スミレは今、自分の下腹部にいつのまにか居座っている、小さな鬼御玉がそう指示しながら振動しているということを意識した。

「下のお口はチャック開けてもいいよ。ジー・・・パカッ、てね。」

 悠生の言葉と同時に、スミレの体は動く。両膝を90度に割って、ガニ股の体勢になると、右の手が女性としての大切な部分の前で縦に何かを、チャックのようなものを摘まんで引っ張るような仕草をする。そのあとで左手の人差し指と親指が、パカっと恥ずかしい割れ目を大きく開いて見せた。いつも落ち着いた雰囲気の、学究肌の美人が唇は閉じたままでムームーと悲鳴を上げながら、両目を強く閉じて首を横にブンブンと振る。自分の教え子の反逆に憤っているのだろうか、親戚の男の子に弄ばれて嫌がっているのだろうか? それとも、純粋に、自分の体が操られる恐怖と戦っているのだろうか? その悩まし気な表情は、悠生をいっそうそそる。

「スミレさん、どうせ本家の僕に奉仕するために来たんだろ? 最初から僕の思い通りになってくれていれば、もっと優しくしたのに。・・・今まで、焦らされすぎちゃったよ。・・・貴方もじゃない? 僕の家に来て、さんざん変態な光景を見たり手伝ったりしながら、自分でもエッチな気持ちになったりしたこと、あるんじゃない?」

 ムームーと口を閉じたまま叫びながら、スミレさんは必死に首を横に振る。けれど悠生がスミレさんの内部奥深くに入り込んだ鬼御玉に一声、念を送ると、スミレさんは不格好に股を開いたまま、両手で頭の上に大きな輪っかを作り、全身で「イエス」というジェスチャーを見せてしまった。自分の体も心も、スミレさんのものでは無くなっていた。

「わかるよ。鬼御玉って、自分のものと、他人に入れこんだものが共振する。他人を発情させると、ほんの少しだけ、自分にも帰ってくるよね? ・・・僕はそのたびに、性欲を気ままに発散していたから気楽なものだったけど、スミレさんはどうやって処理してたのかな? ほら、再現してよ。」

「ムーーゥゥゥ」

 許しを乞うような、弱々しい息を漏らして、スミレさんが頭上の大きな輪っかを解く。左手がサワサワとオッパイの脇のあたりを撫で始める。右手はさっき強引に開いてしまった、恥ずかしい割れ目に伸びた。モゾモゾと動いて自分を慰め始めるスミレさん。悠生と合った目は、涙ぐんでいた。このままだと、泣き出しそうだ。

「3倍速で再現してっ。」

 涙を制するように、悠生が指示をかける。スミレさんの動きが急にチャカチャカと早くなる。早送りしている動画の中の人物のように、素早い動きで床に転がり両手で高速オナニーを始める。涙の出番はなかった。ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ、ヒャッ、アンッ、アンッ、アンッ、アンッ。喘ぎ声が子猫のように高く高速で口から洩れる。グルグル床をのたうち回って、両手は高速で体をまさぐりクリトリスが擦り切れないか心配なほどのスピードで摘まみ摩り、ヴァギナは摩擦で火がつくと思われるほどズボズボと指が出し入れされる。すぐに高速エクスタシーに達する。アスリートの腹筋競争のように、ビクビクと体を起こしたり倒したりしながら、あっという間に果ててしまった。3倍速はすこぶる効率が良い。

「スミレさんはもう、完全に僕のものだよ。取り繕おうとしたって無駄。僕の玩具なんだから、素直に持ち主の思いのままに動いてよ。これ以上焦らしたら、お仕置きだよ。」

 勝ち誇ったように告げる悠生。東宮スミレは体のスピードが通常の速度に戻ったことに安堵しながら、オルガズムの快感が引くのを、床に這いつくばって待っていた。不意に、目から涙がボロボロと零れてくる。我慢しようとしたが、堰を切ったかのように、涙は後から後から零れてきて、止まらなくなった。何かあったのだろうか? 不安になった悠生が、上の口のチャックを開けることを許可する。

「こんなの、酷いぃぃ。私だって、一生懸命、やってるのにぃぃいいいいっ。悠生様の馬鹿ぁ〜。ああああああああああああぁぁん。うああぁあああああああんっ。」

 スミレさんが裸のまま、床をドンドン蹴って泣く。いつも悠生を優しく導いて、冷静にたしなめてきた、教育係のお姉さんの、予想していなかった号泣に、悠生は少し気持ちをくじかれてしまった。

「えっ・・・、その・・・ゴメン。ごめんなさい・・・。だって・・・、スミレさんが、凄く焦らしたし・・・、センサーのことも、教えてくれなかったし・・・。」

「そんなの・・・ヒック・・・、ご本家の方に、何の対策も無しに向かって・・・、勝てるわけ、無いじゃないですかっ。私っ、一族のために、頑張ってきたのにっ。もうっ、酷いっ、馬鹿っ、馬鹿っ!」

 スミレさんは涙と鼻水で顔をグチャグチャにしながら、床に落ちていたスリップを手繰り寄せて、悠生をはたく。スリップを鞭のようにして、バチバチと悠生を叩いてきた。まるで喧嘩で大泣きしながら反撃してくる、幼い女の子のようだった。

「ごっ、ゴメン。ゴメンってば。・・・ちょっと、センサーのこと、気がついたから、それを自慢したくって・・・。ごめんなさい。」

「私っ・・・センサーを使って、先に防御しなきゃ、悠生様の鬼御玉なんて、防げっこないしっ。一生懸命、防御しても、それでも前にも何回も、エッチな気持ちにさせられて、一人で、大変だったんですからっ。もうっ、ホント馬鹿っ。もうヤダっ。ご本家も、滅亡しちゃえっ。」

 起き上がっても、まだ何回か、スリップで悠生をはたくスミレさん。悠生が避けようとも抵抗しようともしていないところを見て、やっと少し肩の力を抜いて、床に膝から落ちた。

「はぁ・・・・。おんなじ一族の人間は、エッチしても、外部の人との性行為以上に、受精の確率が、低いんです。・・・だから、精通したばかりのご本家の方の精力を少しでも、外部の女性にっていう、取り決めなんです。・・・だから、私なんかに、執着しないでください。」

 悠生はまだうなだれて、床に座っている。甘い母親に育てられて、気の強そうなクラスの女子は敬遠するようにしてきた悠生は、ここまで女の人に激しく怒られたことはなかった。女性や他人を思い通りに操る、御児宮の力に開眼した後は、なおさら女性の反撃なんて想像もしてこなかった。スミレは、思った以上にショゲている悠生を見て、溜息をつく。

「私も、反省しています。考えてみれば、裸で言いなりになってくれる何百人もの女の子たちの中で、一人だけ服を着て冷静に振る舞っている女がいたら、そっちに気が向いてしまうのも仕方がないかもしれません。・・・私、コンプレックスがあって、お見せしたくなかったんです。」

 悠生は耳を疑って、顔を上げる。恥ずかしそうに顔をしかめながら、スミレさんが両手を胸にやる。いまさらながらオッパイを包み込むように隠した。

「私、乳房が・・・右と左とで形が違っていて、左の方が、少し形がイビツなので・・・、ずっと人に見られたくなかったんです。」

 悠生が思わずスミレの手を払いのけてオッパイを凝視する。スミレは両目をギュッと瞑って、恥ずかしさに耐えた。

「あ・・・あんまり、見ないでください・・・ね・・・。」

 悠生はスミレの言葉を無視するように、マジマジと両方のオッパイを、5センチくらいまで顔を近づけて凝視する。右、左、右、左。見比べていると、確かに向かって右側のオッパイが少し小ぶりで、乳首が外側を見ているような気がする。・・・それが・・・、それが、どうしたの言うのだろう。依然として白い肌と零れそうな柔らかい膨らみは魅力的に見えていた。

「鬼ヶ獄の郷では、ご本家のお子に命令されたら誰も逆らえませんから・・、私も昔から良く、人前で裸にさせられました。乳がガチャ目だって、よく貴方のお兄様にも、からかわれたんです。郷中みんな、私のオッパイの不細工なところを知っています。」

「お兄さん? ・・・僕に、兄がいるんだっけ?」

「あ・・、はい。・・・2人。」

 知らない話はこの期におよんでも、次から次へと出て来る。今度は悠生が溜息をついた。色々と考えても、仕方がなさそうだと気がついた。

「ヤレヤレ・・・。ま、いいや。詳しい話は後から聞くから、・・・スミレさん。」

「・・・はい・・・。」

 悠生が急に堂々とした態度でスミレの前に向き直る。頭脳明晰な東宮スミレは何かを感じ取って、不安げに返事をした。

「セックスをしよう。僕と一度、全部忘れるくらい、激しくグチャグチャになるまでエッチするんだ。」

「えっ? ・・・この流れで、ですか?」

「嫌なら抵抗すればいいよ。出来るならね。僕は卑怯でズルく意地悪に、持てる力を全部使って、スミレさんをヤラしくて変態な、僕専用のセックスマシーンに変えちゃう。精一杯抵抗して、僕に、僕のまだ知らないスミレさんの力の応用と技術を見せてよ。そうじゃないと・・・ほらっ。」

「あんっ・・・・ヤダッ、なに? ・・うそっ。」

 悠生が人差し指で弾いたスミレの左乳房、そこから電流が全身を走り、幸福の果実が絞られたかのように、多幸感の汁が噴き出した。気を失うほどの喜びがスミレの全身の肉をわななかせる。

「スミレさんのコンプレックス・オッパイ。喜びのスイッチに変えちゃった。ここを僕に触られるたびに、人生最大級の女の歓喜が溢れ出すよ。ほらほら。」

「イィイイイイイイイイイッ・・・、な、何を勝手に、私の体を弄ってるんですか? ゆ、悠生様、やめてくださいっ。さっき、掟の話をしたばっかり・・・。」

 今度は揉むだけでなく、口をつけて吸い上げる。甘噛みする。全身を痙攣させて、スミレさんが体をビーンと伸び反らす。白目を剥いて悶え狂う。もう、声も出なかった。

「左オッパイだけじゃないよ。スミレさんのアソコも同じ。オッパイと一緒にアソコも刺激されたらどうなると思う? ここに僕のモノが入ったら、どうなると思う? 教えてよ。スミレさん。」

「ダメェッ・・・無理無理無理無理無理無理無理無理ッ」

「コンボで感じまくって、よがり狂っちゃうよね。」

 無情な鬼御玉がスミレのお腹の奥深くで、同意して頷くように震える。スミレは身も世もなくイヤイヤと首を振った。自分の体が次々と変えられていく。心が悠生の思うがままに染められ、塗り替えられていく。そして一番悲しいことに、どれだけ勝手放題イジられても、どれだけ気まぐれに変貌させられても、それは紛れもない東宮スミレ本人の体と心だった。まるで生まれる前からこうなるのを待ち侘びていたかのように、変身させられる自分を自分自身が受け入れてしまっていた。スミレのヴァギナも悠生のペニスをヌルリと根元まで咥えこむ。

「ほら、コンボが来るよ。」

「くるぅううっコンボ来ちゃうぅうううううううっ。わたし、もう無理ぃぃいいいいっ。」

 教育係のお姉さんが顔に陶酔の色をはっきりと見せてよがり泣く。悠生はここへきて、性器に伝わる快感がもう一段階、強まるのを感じ取って驚く。夏の日の乾ききった体に、冷たいサイダーをぶちまけられたような、爽快感と掻痒感。少しでも気を抜いたら、全ての精を漏らしてしまいそうだ。これまでに征服してきた美少女、美女の時とも、少し違う。スミレさんのアソコは、まるで細胞の一つ一つが悠生のモノを愛撫するかのように、吸いついて、締めつけてくる。女性自身が快感に狂っていると、こうまで、体ごと変わるのか。悠生は性というものの深淵をわずかに覗き見た気がした。スミレさんが、恥ずかしがりながら、よがりながら、すすり泣きながら、それでもなお、もっと求めている。髪の毛から指の爪のさきまで、全身がメスになってしまって、悠生をさらに求めている。毛穴が開いて汗が噴き出て、妖しい香りを発散させていた。口ではこんなに抵抗しているのに、今のスミレさんは全身全霊で、悠生のオスを貪り尽そうとしていた。

 ヤケクソになったように、腰を振る悠生。切羽詰まった感覚は、どんどんアソコの先端で高まっていく。お尻の窪が限界まですぼまるほど我慢していたが、もう一つ、何か小さな刺激でも暴発してしまいそうなところまで、追いやられた。

「イクよっ。スミレっ。」

「悠生様っ・・・。おっ・・・お願いしますっ・・・。一緒にっ、スミレとっ・・・。」

 東宮スミレを貫き通すくらい腰を深く入れて、子宮を激しく打ちつけるくらいの勢いで射精したかった。しかし、快感が強すぎて、悠生の最後の一突きは、途中でダクダクと、射精を始めてしまっていた。その熱い精液を、吸い上げるように蠕動するスミレの内部。呼吸困難になるほど、スミレは体を反り上がらせる。スミレも一緒にイッテいた。二人が何秒か、何分かわからないほどの間、イッたまま時間が止まる。世界が爆発してしまったような気がする、オルガスム。その後、二人は折り重なって重力に身を委ねた。荒い呼吸だけを続ける、軟体動物のようになった悠生とスミレ。まだ結合したままの姿で、互いの体に身を任せていた。

「ま・・だ・・、教育・・・期間中なのに・・・、悠生様に・・・捧げて、しまいました・・・。お郷の掟を、・・・私は破ってしまいました・・。」

 シクシクと泣くスミレは、顔を悠生の胸にうずめている。年上で、ずっと悠生を冷静に導いてきた彼女はもう、御児宮悠生のモノになってしまったのだと思うと、悠生はなぜか、愛おしさと、一抹の寂しさすら感じていた。それでもスミレの体を力強く抱きしめると、肌を通して伝わる温かさは、悠生の心を解してくれる。

「どうせなら、もっともっと、郷の掟を破ってみよっか? ・・・2人で、子供を作るのはどう?」

 ハッとして、東宮スミレが悠生の胸元から顔を離す。その整った顔は、赤くなっていた。

「だ・・・駄目です。一族の間で交わっても、子供の出来る確率は、さらに低くなります。」

「じゃあ、普通の何倍、エッチすればいいの? 1日、20回? 30回? ・・・逆に楽しみなんだけど。」

 悠生が悪戯っぽくいうと、スミレは目を腫らしたままでそっぽを向く。まるで拗ねてしまっているようだ。

「そんなに、続けているうちに、悠生様の方で、私の体に飽きてしまいます。」

「さっきの2人の感じ、すごく相性良さそうだったんだよな〜。たぶん、受精まで、そんなに、かからないよ。・・・ま、飽きたら飽きたで、時々つまみ食いすればいいんでしょ? これまで通り、それは手伝ってくれるんだよね? ・・・・イテッ!」

 悠生は、調子に乗って話している間に、二の腕を甘噛みされて、悲鳴を上げる。

「都合の良いことばっかり・・・。絶対に、そんなこと、悠生様のお父様やお兄様がお許しになりません。」

 急にまた、説教モードに入ろうとするスミレ。その仮面を崩すために、今度は悠生がスミレのオッパイを甘噛みする。

「やんっ・・・。もうっ・・・わざわざ、左なんてっ・・・。」

 歯形をつけるのを楽しむように、悠生がスミレの白くて清らかな体のアチコチに歯を立てる。スミレは自分の唇を噛みしめて我慢した。

「掟がなんだとか、郷がどうだとか、関係ないよ・・・。僕はスミレさんと、あと可愛い女の子たちと一緒に、自由に生きてやる。それを認めないっていう連中は、・・・まとめて相手になってやる。・・・僕は鬼ヶ獄の郷の救世主なんかじゃないよ。破壊神になってやるんだ。」

「な・・・、何を壊すのですか?」

「わかんない・・・。とりあえず、スミレさんの理性かな?」

「・・・・バカ・・・。」

「ホワッデューセイ?」

「え? ・・・何て仰いました?」

「いや・・・いいよ。」

「やっ。」

 恥ずかしさを誤魔化すように、悠生が力を入れてスミレのお腹を甘噛みする。足をバタバタさせて悶えるスミレ。悠生は、高まっていく自分の欲望とともに、自分の生まれ故郷やルーツとの闘いの意志を強く固めていた。



。。。



 この後、御児宮悠生の戦いは、御児宮一族を敵に回すのみならず、CIAやMI―6、PTAにNASAまで巻き込んだ、地球規模の大掛かりなものとなる。世界を又にかけた、悠生の大立ち回り。それはまたいずれ、別の機会にお伝えしたい。

 設定や導入にばかり注力して、話がここから佳境にさしかかるというところで放り出してしまうのは心苦しいが、それも悠生くらいの年頃の主人公にはよくある話と、ご容赦願いたい。



 そう。悠生の戦いは、まだ始まったばかりだ!

 
 
< おしまい >


 

 

戻る