超越医学研究所HML


 

 

いけないリラクゼーション



 夕刊紙の風俗欄の三行広告を見て、僕はピンと来たんだ。今日のお遊びはここに決めた。

 被験者求む!
 当方美人看護婦多数在籍
 電話 ○○○−××××  超越医学研究所

 文脈からすると、イメクラか? それともエステサロンか何かかもしれない。
 なんだか変な広告だけど、これまでにないコンセプトの風俗か?! これは期待が大きいぞ!

 駅前から電話をかけると、いくらもたたないうちに黒塗りのセダンが迎えにやって来た。
 すると、なぜかそこから降りて来た三人の白衣の男たちは、僕のことを車に押し込めると、目隠しをして、有無を言わさず発車したんだ。
 おいおい、いったいどうなってるんだ?!
 僕の両脇は二人の男に固められて身動きが取れないし、こいつら何を訊いても答えないし。
 車に揺られることしばし、目隠しをはずされると、僕はどこかの地下室らしい部屋に通されていた。

 ここが受付か……。
 普通に病院の診察室にしか見えないんだが。これもイメージプレイの一環かなあ?
「超越医学研究所・所長の水道橋正宗である」
 受付に出てきたのは白髪のおっさんで、白衣を着ているところを見ると医者のつもりかな。ここの病院長といったところだなあ。
「ふむふむ、広告を見てとな。喜びたまえ。君が初めての被験者だ」
 被験者って何だ? 広告にはそう書いてあったけど。あやしい雰囲気だな。
「ここでは特別に看護婦を指名することができるぞ。このアルバムの中から、お好みのタイプを選んで指名するがよいぞ」
 写真指名か。それにしても、何だか偉そうなおっさんだな。
 とにかく僕はアルバムに目を通すことにした。

 みんな可愛い看護婦さんばかりだなあ。
 小川もと子……。ロリ系だな。
 なんだ? この見習い介護士ってのは? え〜と、キャシー竹橋。
 美人だけど、なんだか怖そうな顔してるなあ。
 身長180センチ、バスト110センチのダイナマイト・ボディであなたを介護します?!
 110センチはいいけど、プロレスラーみたいな体格だな。背骨でも折られるんじゃないか?

 アルバムを前にして、僕がなかなか決められずにいると、おっさんが思い出したように声をかけてきた。
「そうだ、今の時間帯なら特別に女医コースというのもあるぞ」
 と、言っておっさんが取り出して見せた写真の女性に、僕の目は釘付けになった!
 神保美紀……。白衣を着た女医さんの、そこはかとないお色気が伝わってくる。
 眼鏡をかけた風俗嬢というのは、僕も初めて見るけれど、知的で、清純そうなイメージが、いいなあ。
 もちろん僕は一も二もなく、彼女を指名したんだ。
「それでは、処置室の方に、お移りください」
 案内係らしい看護婦さんが、僕を廊下の突き当たりの部屋まで連れて行ってくれた。
 と、ここも普通の病院の施療室ぐらいにしか見えないけど。
 どの部屋にも窓ひとつないなあ。本当に地下にあるのか?

 五分ぐらいたっただろうか、
「は〜〜い、お待たせいたしました〜〜。私が担当医の神保美紀で〜〜す」
 キタ――――――――――――――!!
 おお! 実物を見てがっかりというのは、よくあるけど、写真より断然ステキだよ!

 こんな美人とHなプレイができるのかぁ! 早くも期待で僕の股間はムクムクと頼みもしないのに元気になっちゃって……。
 ところが神保さんときたら、そんな僕の事情を知ってか知らずか落ち着いたもので、僕を椅子にかけさせると、あらかじめ書かされた問診表を一読して、
「北浦さん(仮名)とおっしゃるんですか」
 何だか本格的な診察みたいだな。彼女は「煙草は吸いますか?」とか「お通じは?」とか、真面目な質問をしてくるし、僕は少し警戒感を強めて、
「あのぅ……こういうお店って初めてなもんですから。よろしく、お願いします」
「どうぞお楽に。こちらもデータの収集のため……いえいえ」
 どうも様子が変だな……と、思っていると神保さんがおもむろに切り出した。
「それではこちらで、お洋服を脱いでくださ〜〜い」
「は?!」
「脱いでくださ〜〜い」
「こ、ここで脱ぐんですか?」
「はぁい、全部脱いでくださ〜〜い」

 風俗店で服を脱ぐのは当たり前だけど、ずいぶんいきなりだなあ。シャワー・ルームとかないのか?
 女医さんは、イスに腰掛けて、僕の方をニコニコしながら見ている。
 タイトスカートで脚を組んで、すらりとした二本の脚がマブシイ。
 神保さんは脱いでくれないのかなぁ? 追加料金を払わないといけないとか。
 で、でも、とりあえず覚悟決めて早く脱がないと、どうせ時間制だろうし。
 シャツをかなぐり捨てて、ズボンを脱いで……パ、パンツが、引っかかって、脱げない〜〜!
 ぶるるんっ……と、いけねえ、もうコーフンしちゃったよ。ガッついてると思われるとイヤだなあ。

「お、大きいですわね……」
 神保さんが目を丸くしている。ちょっと、優越感。
「17.5センチ、ですね」
 うわ! 計測されてしまった!
「亀頭は包皮から、完全に露出、充血し深紅色を呈す。カウパー腺液の分泌が顕著ですわ」
 そんなこと言わないで! 恥ずかしいよぅ……。羞恥プレイか?
「あのう、男性器の膨張率を算定したいので、通常サイズに戻していただけますでしょうか?」
 眼鏡越しに上目遣いに見つめられて、お願いされてしまった。
 でも、そんなこと言っても、ムリだよ!
 神保さんが計測だなんだって、さりげなくタッチしてくるので、僕のムスコときた日にゃ、ますます硬くなって、このままじゃおさまりがつかないよ!
「仕方ありませんわ……。先に前立腺の刺激に伴う射精速度について、測定させていただきますわ」
 それはつまり、前立腺マッサージというやつ? ぼ……僕、アナルを責められるのは初めてで……。こ、心の準備が!
 神保さんは僕を診察台の上に、四つん這いにさせると、利き腕に薄いゴム手袋をはめて、おもむろに僕のアナルに指を……挿れた。ぬるりんという感覚があって、指は意外と簡単に僕の中に入ったんだけど!
「ひっ……!」
「前立腺は、肛門から中指を挿入した場合、ほぼ第二関節のあたりの深さに位置し……と、医学書に書いてありますわ。殿方の勃起中枢をつかさどる器官ですわね」
 そ、その……前立腺に、神保さんの指が……と、届いて……。
「それでは、刺激させていただきま〜〜〜す! スタート!」
 ぐりぐりぐり!
 うわ! こ、この脳天に突き抜けるような快感は……?!
 こみあげてくるうううぅ!
 ビュクッ……ビュルッ……ビュッ……ビュッ……!

 あああああああああ……! やってしまった……。
 男の生理とはいえ、風俗とはいえ、こうもあっさり女性の前で射精とは。
 恥ずかし――――。
 お尻を責められてイッてしまうなんて、変態っぽいよう。

 神保さんは、僕が射精した、ごくごく濃い目の精液をガラス容器に受けて、フタをしている。時計を確認して、何やらラベルに書き込んでいるけど……。
「あ、あの……ぼ、僕のセーエキを保存するんですか?」
「はい、データの収集が目的ですから……。なお、将来的に冷凍保存された北浦さん(仮名)の精液は、体外受精の実験に使用される場合もございますので、ご了解願いますわ」

 ど う い う プ レ イ だ そ れ は ?!

 僕、体外受精より、神保さんの中に膣内射精したいんですけど……。

 神保さんは、僕のセーエキを保存したシャーレを、いったん机の上に置いて、難しい顔をして考え込んでいる。
 うっ! 何か入って行けない世界。
 そして突然、黒板に、ものすごい勢いで文字や数字を書きなぐり始めた。
 射精速度。
 勃起係数。
 陰茎長がどうの――。
「あ、あのう……」
 僕はおずおずと自分の存在を主張しようとしたんだけど、神保さんはまるで心ここにあらずといった感じで考え込んでいる。
 これではまるで不治の病を宣告されようとしている患者状態だな。

「本日のテーマはですね」
 神保さんはおもむろに、くるりっと僕の方を振り返った。白衣の裾がふわりと舞った。
「いわゆるリラクゼーションの追求ですの!」
「はあ……」
 テーマってなんだ? と、思ったけどとても余計な口をはさめる状況ではなかった。
「世間的によくありますのは、ハーブ等の薬草類の芳香作用による自己催眠を利用しての、リラックス、ストレスからの解放、いわゆるアロマセラピーですが……」
 するとここはアロマエステか……。
 しかし、こういう専門的な話を、女性の前で素っ裸になって、前を抑えながら聞いているというのは、かなりみっともない図だな。

「本日は、医学的な療法により、被験者の精神的不安要素を取り除くことによって、究極のリラクゼーションを実現いたしますわ!」
「はあ」
「それでは被験者の個別的要因に着目し、化学的に分析、試薬を調合したうえ、臨床実験を行いたいと思います。ご協力いただけますわね?!」
 あのう……少し目がアブナイんですけど。

「北浦さん(仮名)は、男性機能がきわめて旺盛ですので、深層心理的には、性欲をコントロールし、性衝動に一定の抑止力を加えることによる、精神的浄化作用が有効かと思われますわ。さっそく実験してみましょう」
「はあ」
 じ、実験って本当にここで始める気か?
 それに、風俗店で性欲をコントロールって、何だ? マインド・コントロールみたいなものか? キモチよくなれることなのか?

 僕の不安をよそに、神保さんは、机に向かい、試験管やビーカーを持ち出し、何かいろいろな色の薬品を調合し始めた。
 う〜む、仕事に没頭する女性ってステキ!
 ……なんて言ってる場合じゃないな……。話が先に進まん。
 僕の風俗経験から言わせてもらうと、次のプレイへと移る時の主導権は、やはり男性が取らなくっちゃ。
 ここは、やっぱりいきなり強引モードかな?
 う〜ん、痴漢とか? レイプとか?
 ホ……ホントは女医さんにエッチなことをするっていけないんだろうけど、若いんだからしかたがない、っと。
 性欲も旺盛なところを見せてあげましょう。

 僕は無防備な背後から、忍び寄ると、いきなり彼女を抱きすくめた。
「きゃあっ!!」
 驚いたひょうしに、神保さんは手にしていた実験器具を床に落としてしまった。
 試験管が砕け散り、液体が床にぶちまけられると同時に、気化した怪しげなガスがものすごい勢いで室内に充満した。
 な、何なんだ?! これは?!

「がは! げほ! ごほ!」
「ごほっ! ごほっ! あら、い……いけませんわ!
バイナリ状態のエキスが外気に触れて気化してしまいましたわ……!」
 どうやら調合中の薬品が、ガス化してしまったらしい。
 香りは……わ、悪くないな。花のようないい匂い。
 なんか酔っ払って、頭の芯がボーッとしているような……。下半身が熱いような……。
 えっ?! こ、こ、これはいったい?!
 僕は、自分の身体の異変に気がついた。
「神保さん! ぼ、ぼ、ぼ、勃起しちゃいました!」
 僕のムスコは、怪しげなガスを吸ったとたん、てきめんに元気を取り戻し、これまでにないというくらい、膨張してしまっていた。
 もはや「どす黒い」というレベルまで充血! 血管が太く浮き出てビクンビクンと脈打っている。

 神保さんは僕の巨大化したムスコをいきなり目の前につきつけられたとたん、「きゃっ」と短い叫び声をあげると、へなへなと床に崩れ落ちた。
「神保さん! 神保さ―――ん!」
 き、気を失ったのかな?
「神保さ―――ん!」
 返事がない。
 こういう時にはどうすればいい? やっぱりマウス・トゥ・マウスで人工呼吸?
 それとも……。
 幸いあたりに人影はなし。
 神保さんの乱れた白衣と、タイトスカートからすらりと伸びた二本の脚が、とっても色っぽい。

 もしかしてイメージプレイの続きかな?
 これはひょっとして、チャ――ンス! というわけで、僕の耳元では悪魔のささやきが聞こえて来た。
 だって、フーゾクなんだし、僕客なんだし……。ぬ、脱がしちゃお……。

 神保さんを抱き上げて、診察台の上に寝かせると、白衣を脱がせ、ブラウスのボタンを、は、はずして……。
 おおっ! 目にもまぶしい純白の下着! 大人っぽいレースのブラ!
 ううっ、無抵抗の女性を裸にして、悪さをするなんて、何となく犯罪っぽい匂いが……。(←犯罪です)
 へっへっへ、だいたいチンポ見せられたくらいで失神してんじゃねーよ。ウブなネンネじゃあるまいし……。
 ブ、ブラをはずすと、うわ! おっぱいが、ぼろんぼろんと飛び出して……。
 神保さんて着やせするんだな……。服の上からはよくわからなかったけど、こんな美乳かつ巨乳見たことないよ〜〜〜! 乳首もキレイなピンク色だし……。
 生きててよかった〜〜〜!

 モミモミしちゃお……。モミモミ……モミモミ……。
 かたすぎず、柔らかすぎず……き、気持ちいいよう。
 気絶してても、感じるのかな……? 乳首がたってきたぞ。
 指でつまんでみると、このコリコリっとした触感がいいんだよな。
 モミモミ……85のEってとこかな?
「……う〜〜ん、86のFですわ……」
 うわ! 気がついた?! い、いや、ただの寝言みたいだ。
 今のうちに、タイトスカートを下ろして……パ、パ、パ、パンティーを、脱がして……。
 こ、これが、神保さんのパンティー!
 くんくん、くんくん……。いい匂いだなあ〜〜〜〜!
 今しがた、脱がせたばかりの、シミつき、匂いつきのパンティーは、秘密の花園を覆い隠していた、女の肌の一部……。
 男のロマンだよなあ……。

「う、うう〜〜〜〜ん……!」
 わっ! 目を開けた!
 ご、ごめんなさい! ごめんなさい! ほんの出来心なんですぅ!!
「…………?」
 神保さんは不思議そうな顔をしている。自分が裸にされていることに気づいたようだ。
「あのぅ〜〜〜、私どうして裸なのでしょう?」
 目を覚ましたけど、まだ、ボーッとしてるみたいだな。
 眼鏡の奥の瞳がトロンとしている。さっきのガスのせいなのかな?
 眼鏡の焦点を合わせて、僕の顔をじい〜〜っと見ている。い、いかん! 何か言い訳を考えなくては!
「そ、それはですねぇ! 神保さんがいきなり倒れてしまって……。
 あ、あの、僕、介抱してあげようと思って、それで!
 神保さん、苦しそうだったから……。ほら、応急措置でよく着衣をゆるめて呼吸しやすいようにしなさいって言うでしょ!」
「まあ、親切でいらっしゃいますのね……」
 神保さんは、まわりをキョロキョロして、どうやら衣服をかき集めようとしているらしい。
「あの、気になさらずに、そのまま、そのまま……」
「そのままって、私こんな格好では……。はしたない女だと思われてしまいますわ」
 そ、そんなこと言ったって、ここまできて後戻りはできないぞ!
「ほら、ぼ、ぼ、僕のチンポを見てくださいっ!!
 ビンビンにそそり立って、このままではおさまりがつかないんですけど」
「まあ、長さ20センチ強にまで膨張、海綿体に大量の血液が集中して……発射角90度を超える勢いですわね……。
 い、いやですわ……性欲の亢進を抑えるつもりが、反作用で逆に増進させてしまいましたわ。ど、どうしましょう……?! 困りましたわ……」
 どうやら少しは事態を把握してもらえたようだ。どうしましょうって、そんなこと、わかってるくせにぃ〜〜。
「ヌ……ヌイて、いただけると助かるんですけど」
「ヌク、といいますと?」
「あの、ヌク、といいますのはですね、神保さんにお手伝いいただいて、しゃ……射精させていただく、ということで……」
「殿方が精液をお出しになるということ……ですか? でも、先ほどサンプルは採取させていただきましたので、これ以上入用ではありませんわ」

 時間内なら何発でもOKじゃないのかなぁ?! よし、ここは押しの一手で……。
「だって、僕のムスコがこんなになったのは、変な薬のせいですよ!
 神保さんに責任があります!」
「う〜〜ん、そうおっしゃられると、そんな気もいたしますわ」
「そ――でしょ?! そ――でしょ?! ねっ、ねっ!」
 しめしめ、どうやら妙な薬の効果で、判断力が鈍り、他人の言うことに従順になっているな……。
「それでは、再び前立腺を刺激して、あの……ヌカせて……いただきますわ」
「ち、ちょっと待って! ぼ、僕、前立腺マッサージより、パ、パ、パ、パイズリがいいなあ」
「まあ、パイズリって何ですの? 新しい治療法か何かでしょうか?」

 この人、ほんとに風俗嬢か? でもそういうところが初々しくて、イイ!!
「パ、パイズリというのはですね……。あなたの胸の谷間に僕のムスコをはさんでいただきまして、こうユッサユッサとしごき上げていただくとゆーテクでして」
「あら、でも授乳のための器官をそのような用途に使うというのは……」
「うっ! 苦しい! つ、つらいよぅ! は、早くパイズリしてくれないと、ぼ、僕、死んじゃう!!」
「おろおろ……。仕方がありませんわ……。これも医師の務めですものね」

 ズズン! と、仁王立ちになって、そそり立った僕のチンポを、神保さんが、そのおっきなおっぱいで、はさみこんで……と思ったんだけど、なんか神保さんはおろおろして、ムスコをつかみ損ねて、手が宙を泳いでいるし。
「あ、あの……神保さんのおっぱいを、ちょっとご自分で持ち上げておいていただければ……」
「こう……ですの?」
 アンダーブラのかわりに、自分の両手で、おっぱいを持ち上げるようにすると、胸の谷間がくっきりとして、それが彼女が荒い息をするたびに、波打って……。

 僕はムスコを彼女のお臍のあたりから、上に向かって突き上げるようにして、乳房のあいだにずにゅ〜〜っと挿入した。
「ああんっ……!」
 神保さんが思わず色っぽい声をもらした。
 僕のお臍のあたりの高さに、神保さんの顔があって、眼鏡の奥の目は、救いを求めるように僕のことを見上げている。
 そして、神保さんの巨乳の谷間のモチ肌が、僕のムスコにピチ――――――ッと吸いついきて。
 あったかくて、水っぽくて、えもいわれぬ感触!

「あのう……う、動いてください」
「こう……でしょうか?」
 ぶるんっ!
 いっ、いっ、いっ……気持ちイ――――――ッ!!
 一度出していなければ、瞬時にイってしまったところだな。
「も、もっと……もっと激しく動いてください!」
「は……はぁい」
 ふるふる、ゆっさゆっさ、ぶるんぶるん、たぷたぷ……。
 いいぞ、いいぞぉ……。ノッてきた、ノッてきた!
 カリのところを、柔らかいお肉がこするたびに、僕の脳天に電撃が突き抜けるような快感が走る。
 神保さんの上下動に合わせて、僕の方も微妙に腰をふる。
 神保さんはなるべく僕のイチモツを直視しないように、顔をそらし、目を閉じかげんにしているんだけど、頬を真っ赤にしちゃって……。
「あん……あんっ……」と、ときおり小さな喘ぎ声をもらすのを、僕は聞いてしまった。
 神保さん、もしかして感じてる?
 おっぱいが性感帯なんですね?

「あのう……まだ、でしょうか?」
「まだ……といいますと?」
「まだ、出ませんのでしょうか?」
 ぶるぶる……しこしこ……。
「何が、ですか?」
「何って……あの、セ……セーエキですわ」
 神保さんにイヤらしいことを口走らせて、超恥ずかしそ〜〜にしているのを見ていると、僕はますますイイ気持ちになってきた。
 コーフンした僕のチンポの鈴口からは、先走りのおツユがあふれてきて、それが神保さんのおっぱいをしとど濡らして、ぬめぬめとしてきた。
 むっとするような男の匂いが、鼻をくすぐった。おそらく神保さんはもっと強烈にこの匂いを感じているはずだ。
 クチュッ……ヌチュッ……といやらしい音がする。
 まるでホントのSEXをしているみたいな。
 ヌチャッ……クチュルッ……プブッ……クチャッ。

「も、もうすぐ、出そうです……。僕のおちんちんから、セーエキが!」
「だ、出してくださぁい!」
「かけて、いいですね? 神保さんの、お……おっぱいに?」
「はっ……はいっ!」
「顔にも、かけて……いいですね?!」
「はっ、はいっ! はいいっ……!」
 神保さんはフィニッシュの雰囲気を感じ取って、一気に動きを加速させた。
 それにつられて、彼女の真っ白い大きなヒップも、ぶるんぶるんと揺れて、汗と、ヘンな汁をあたりにとばしている。
 す……すごいよう! 
「ぼ、僕のセーエキ! 神保さんのおっぱいと、顔にかけて……いいですかぁ?!」

「あなたの、おちんちんからセーエキを出して、私の……おっぱいと、顔に、かけて……くださぁい……!!」
「いっぱい、かけていいですか?!」
「いっぱい……いっぱい、かけてくださぁい……!」
 熱いとろみが、奥の方からこみ上げてきた!
「ぼっ、僕! イ、イク……イッちゃいますぅっ!!」
 限界だ! イッちゃううううううっ!!

 ドビュ!! ビュクッ!! ビュル!! ビュッ……ビュッ……!!
 すでに一回、射精しているにもかかわらず、すごい量のスペルマが、一気に放出され、至近距離にあった彼女の眼鏡にまずべっとりとこびりついた。
そして、よける暇もなく、白濁した体液は、神保さんの顔から胸にかけて汚しまくる。
 熱くたぎったスペルマが、彼女の眼鏡と、唇の端からどろ〜〜りと流れ出した。
 むっとするような、青臭い匂いを胸一杯にかいだのだろう。彼女は、眼鏡、顔といい、首筋、乳房とところかまわずぶちまけられたスペルマを、手ですくい取って、一瞬ボー然としていたんだけれど……。

「いやああああああああああ!!」
 突然叫び声をあげると、仰向けにひっくり返った。
 ありゃ、また倒れちゃったよ。なんて無防備な。
 素っ裸でひっくり返って、あられもない姿でアヘアへしている神保さんを見て、僕は思った。
 女医さんだなんて言っても、やっぱり女だよね。感じまくって、乳首かたくして……。
 マン汁だってさっきから垂れ流し状態じゃないかよう……。
 ほ、ほ、本番はOKなのかなぁ〜〜〜〜?
 神保さんとひとつになりたいという欲求を、抑えることができそうもない。
 据え膳食わぬは男の恥と言うし、こんなオイシい話またとないし。それじゃあ遠慮せずにイタダキま〜〜す、って、はやる気持ちを抑えるわけじゃないけれど……。

 あれ……? あれ……? 気持ちはすっかりヤル気なんだけど、不肖のムスコがどういうわけか、今度はピクリとも動かない?!。
 こ、これはいったいどうしたわけで……? まだザーメンは残っているはずだけど……。
 そして、僕はおそろしい事実に気がついた。
 たっ……たたない〜〜〜っ!!
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 リラクゼーション試薬に関する実験結果報告書

                           超越科学研究所主任研究員 神保美紀

  標記試薬の、臨床実験の結果、中枢神経の興奮を促し、疲労感減少、性欲の増強など向精神性の効果が確認され、用法によっては、被験者を催眠状態、マインド・コントロール下に置くことも可能と思われる。
  (私が被験者になってどうしますの〜〜!(泣))
  一方、効能の切れた場合、男性の性的機能に一時的とはいえ、大幅な減退が確認された。
  また、脳内の一時的な低酸素状態による、激しい嘔吐、めまいといった副作用が認められ、実用化に向けては、さらに一層の改良を要する。
  なお、常習性はないものと思われる……。

 み……みなさん。
 私、超越医学研究所主任研究員の神保美紀です……。
 こ、今回の実験は……。
 み、みなさんにも究極のリラクゼーションを体験していただこうと思ったのですが……。
 リラクゼーションとはほど遠い結果になりました。む、無念ですわ。

「だいじょうぶですかぁ? 主任! 顔色が真っ青ですよぅ!」
 看護婦の小川もと子ちゃんが私を気づかってくださっていますわ。
 申し訳ありません……。本日はこれで失礼させていただきます……。ううう……。
「も……もと子ちゃん、洗面器を持って来ていただけますこと? うう……気持ち悪い……」
「主任、こんなところで上げないでくださいよぅ! ひっ、だ、抱きついちゃダメ……!
うっ……! うきゃ! うぎゃあああああああああああ!!」
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 夢のように、甘美な時間だった。
 あの女医プレイは、ほんとうに夢だったのではないか? という疑いも捨てきれない。
 裸で横たわる女神のような女性を前にしたところで(なぜか眼鏡をかけた女神であったのだが……)、僕の記憶は途絶えている。
 あれから僕は毎日のように、駅売りの夕刊紙を買い求め、再びあの三行広告が載っていないか目で追うのが習慣になってしまった。
 超越医学研究所―――。
 そして、いまだに広告は発見できず、場所についても、思い出すことができない。
 しかし、決して夢などではありえない。
 なぜならば、何よりの証拠として、彼女からはぎ取った、思い出の純白のパンティーは、今でも僕の手の中にあるのだから。



 
 


 

 

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