BLACK DESIRE


 

 



0.


 ブラックデザイアを開くと、表紙の裏と最初のページには「HOW TO USE(使い方)」が書かれている。
 この2ページは本に魔力が蓄積される毎に自動的に更新されていく様で、僕が初めてこの本を拾った時には左側の上3分の1くらいまでしか記載が無かった。現在は右ページまで使って第5段階の能力・領域支配(ドミネーション)までの各能力の概要と使用法が抽象的な表現で書かれている。
 まるでどこか異国の言葉を直訳したような日本語で、幎に説明を受けたり実際に試してみないと理解しきれない部分が多分に有る。この「翻訳版」を作った人間はどうも日本語の理解が足りなかった様だな(他言語版のブラックデザイアが有るのかどうかはともかく)。

 少し気になるのは、右ページの8割以上がまだ空白であるという事だ。おそらくブラックデザイアが最終段階に達した時に最終能力・精神変容(トランスフィギュレーション)の説明に割かれるのだろうが、それにしてもスペースが広すぎる。まだ他の隠された能力が有るのだろうか?

 次のページを開くと、そこは使用者である僕のページだ。幎(とばり)との契約で設定したキャプチャリングフィールドの内容もここに記載されている。ただし、幎という悪魔の事自体は記載が無い。恐らく、幎は僕が使用する魔力の「代行」を行っているだけで、それはこの本の本来の機能ではないからであろう。
 このページの内容で他に気になるところと言えば、契約者に関する事柄であろうか。現在、契約者数:3、総統制権:76となっている。これは、3人の契約者全員を集めてドミネーションを使えば、76人の無関係な人間を支配出来るって事だ。逆に言えば、77人以上が集まる場所ではコントロールを外れる人間が出てしまう。

 僕に関する事柄のページの先には、これまでブラックデザイアを使ってきた人間が1ページ毎に記載されている。
 最初のページはハルだ。春原や静香のページも有る。契約者でない人間のページはほとんど情報が無く、インサーション・キーを設定したり、被感染者(インフェクティ)が付近にいる場合だけ内容が追加される。また、他の人間が発動しているドミネーション範囲に居るかどうかも判定されているようで、春原のページには三繰と七魅のドミネーション支配下にある旨が記載されていた。

 各個人のページは、その人物が契約者となる事で隠しパラメータが表示されるようになる。契約した順に内容を吟味してみようか。

・最初の契約者:哉潟三繰(かながたみくり)
 ――統制権(ドミナンス):23
 ――統制領域:哉潟家所有の島、及びその施設、乗り物
 ――恒常発動(リタルデーション):無効
 ――インサーション・キー:「旅」

 三繰とはプール大作戦の折りに契約した。1学期中は唯一の契約者として領域支配する際には彼女に頼りっきりだった。その分、彼女自身も自分の性的志向(露出)を叶える有意義な時間を過ごすことが出来たと信じたい。
 リタルデーションの項目が「無効」となっているのは、三繰が僕に対して興味は有っても強い好意、または執着心を持っていないからである。まあ、彼女にはいざとなったら哉潟家の秘技である「舞」の力が有るし、妹を除いて他者に依存する性格では無い。
 それに強い執着心を示されて僕をあの踊りの虜にされるのも願い下げだ。今の距離間が僕と三繰にとって最も都合が良い関係って事なんじゃないかな。

 続いて、三繰の双子の妹、七魅についての情報だ。

・第2の契約者:哉潟七魅(かながたななみ)
 ――統制権(ドミナンス):19
 ――統制領域:哉潟家所有の島と施設、乗り物全て
 ――恒常発動(リタルデーション):無効
 ――インサーション・キー:「ミルク」

 七魅との契約は7月生徒総会における「達巳裁判」騒動の最中だ。ドミナンスの値が姉より若干低いが、それは彼女の強い警戒心の為、人付き合いが良くないところから来ていると思われる。それでも19というのはかなり強力な数値だ。
 また、七魅は哉潟家の「舞」で諫め手と呼ばれる精神支配の収拾にあたる役目を請け負っているせいか、魔術的な力に対する抵抗力が強い。その力はブラックデザイアからの支配を単独で無効化できるほど強力なものである事は、最初に出会った時に実証済みである。
 彼女もリタルデーションが無効となっているが、これはまあ当然である。七魅が心を許すのは今のところ姉だけであるし、一番最初の出会いの印象が最悪であったからだ。
 最近は少しは協力的になってきてくれた様で、こちらからの要望にも警戒心を剥き出しにする事も無くなってきた。良い傾向である。

・第3の契約者:源川春(みながわはる)
 ――統制権(ドミナンス):34
 ――統制領域:―未設定―
 ――恒常発動(リタルデーション):継続中
 ――インサーション・キー1(継続):「幼なじみ」
 ――インサーション・キー2(継続):「味方」
 ――インサーション・キー3(臨時):―未設定―

 そしてこれが、つい先ほど契約したハルの情報。ぱっと見ただけでも、ハルが契約者として非常に優秀である事が伺える。ドミナンスは3人の中で群を抜いて高く、また僕への好意(又は執着)が高いためリタルデーションも有効となっている。

 このブラックデザイア第4段階の能力の利点は、一度インサーション・キーを設定すると、2つまでなら効果範囲外であっても魔力の消費無しに書き換え内容を保持したままに出来るという事だ。領域支配(ドミネーション)の様に場所や周囲の人数の制限を受ける事も無い。僕に対する興味が失われるまで、半永久的に支配状態に置く事が可能だ。
 契約者であるなら日常的に訪れる場所をドミネーションのコントロールエリアに指定する事で(例えばハルなら3年椿組のクラスルーム等)、例え僕がその場にいなくても自動的に異常の発生と魔力の回収が行えるってわけだ。
 また、2つまでキーを保持する(僕がその場にいれば3つまで可)という事は、状況に応じて複数のインサーション・キーを使い分ける事が出来るって事だ。例えば、Aというキーで対象を関連する場所に連れて行き、その場所でBというキーを使って周囲の人間をまとめてドミネーション支配するといった「インサーション・キーの引継」も出来るのだ(これまではそういった場合はキーを一度解除する必要があった)。もちろん、単純に会話から書き込みをするバリエーションを増やす意味でも複数のキーが使えるのは有効だ。

 ただし、リタルデーションの長所は短所にもなる。1つは、僕が居なくても働くために異常行動を他者に見咎められる可能性が高くなるって事。もう1つは、この能力は自動的に働いてしまうため、今回のハルの様に僕自身相手が支配下にある事に気付かないかもしれないって事だ。契約者なら詳細情報のページにその情報が載るから確認出来るが、そうでない場合はキーを使って命じてみない限り外から状況を知る事が出来ない。これからは、コントロールの終了時にきちんとインサーションキーの削除をブラックデザイアに命じないとならないな。

 若干のごたつきも有ったが、今回ハルを契約者に引き入れる事が出来たのは大きな収穫だ。ドミナンスが非常に高く、リタルデーションが効いている為、1箇所しかコントロール出来ないという点を除けば1人で哉潟姉妹2人分以上の支配力を発揮する事が出来るのだ。クラスも同じだから僕と共にいる時間が姉妹より多い。これからはハルを主軸として戦略を練っていけるな。

(今日明日を有意義に過ごす為にも、ハルを上手く使ってやらないとな……)

 合宿の最終日は別荘を貸してもらったという事で全員での大掃除が予定されている(姉妹はメイドにやらせるからいいと言ったのだが……ハルはただで貸してもらって掃除もしないで返す事を良しとせず、強引に押し切った)。派手に能力を使って遊べるのもあと2日間だ。時間は有効活用しないとね。

 これからの作戦を練りつつ、更に本のページをめくる。その先はずっと白紙が続くが、最後のページに一行、ポツンと取り残された様に記述が存在する。

 ――高原那由美を生き返らせる――

 このページを見る度に僕の心臓はドクンと動揺し、胸の内から何か黒い炎の様なものが噴き上がってきそうになる。
 そこに書かれているのは、能力が最終段階に達し、この本に紅い魔力が満ちた時に叶う僕の「黒い欲望(ブラック・デザイア)」……。世界を代償としてでも叶える事を望む、究極の欲望だ。

 死んだ人間を生き返らせるとは、どの様な現象が起こるのだろうか。墓に納められた骨から再生するのだろうか。過去に戻って、死という事実が無くなるのか。それとも、今生きている誰かと存在が置き代わるのだろうか。
 だけど、何が起ころうと構わない。那由美が生きる、それ以上に価値の有る事などこの宇宙に存在して良い筈が無い。あいつは、常に「与えられる者」であり「奪われる」事など有ってはならないのだ。

 その為に、僕は何を失っても構わない。あいつを殺した奴を亡き者にしろと言うなら、瞬きするより簡単にやってのけよう。世界が僕の敵になると言うなら、それを創った神ごと世界を滅ぼしてあいつと僕だけの楽園を創ろう。

 親父に聞いた話だ。双子が生まれると聞き、両親が僕達に与える筈だった2つの名前、それは「いくた」と「なゆた」。共に「多くのもの」を意味する言葉だ。数え切れないくらい多くの物を僕達が得られる様に、そう願って決めたのだという。
 1卵性双生児では無いと知り、「なゆた」は「なゆみ」となったが、僕の名前はそのまま残った。それぞれ、「郁太」「那由美」という字を当てられて。

 だが、産まれてきた2人が共に世界の全てから祝福されて、数多の物を得られるなんて事が有り得るのだろうか。那由美はその名に込められた意味通り、多くの物を受け取った。しかし、それは僕には与えられる事は無く、逆にあらゆる物が奪われた。そう、あいつに与えられた埋め合わせに、世界は僕から奪っていったのだ。
 だからこそ、あいつから……高原那由美から何かを奪って良いのは、この僕、達巳郁太だけなのだ。

 黒き欲望の文章をそっと手でなぞる。不思議と、それだけで僕の心は静かな自信に満ち溢れてくる。出来ない事など何も無いと、圧倒的な確信が真昼の太陽の様に僕の行く道を照らしている。

 「郁太」と「那由美」。

 その名前のみが、顔も知らぬ双子の妹と僕との、たった一つの絆なのだ……。



BLACK DESIRE


#12 南国のミルキー・パラダイス(後編)




1.


 シャワーを浴びて身を清め、ハルとの情事の痕跡を掃除して消した僕は部屋を出て階下へと向かった。この時間ならみんなは午前中の勉強の時間だろう。

 体の調子はすこぶる良い。ハルとの契約で余分な魔力を放出したお蔭だろう。まったく、難儀な体だ。魔力が少なければ貧血気味になり、多過ぎれば熱で動けなくなるとは。その分、普段は病気はしないし疲れを感じる事も無いのだが。多分、水分さえ取っていれば食事をしなくても平気だろう。お腹は減るけど。

 食堂を覗くと、思った通り全員が椅子に座って自分のノートとにらめっこをしていた。すぐにハルが気配に気が付いたのか、顔を上げる。

「あ、イクちゃんもう大丈夫なの?」

 ハルの言葉に全員が顔を上げて僕の方に向く。全員、心配そうな表情だ。

「ああ、すっきり直ったよ。多分ハルが診てくれたおかげだね」
「え? いやぁ、そんな……」

 僕のお世辞にぽっと顔を赤らめるハル。単純な奴。他の娘達もちょっと安心した様だ。僕はその中の三繰に向き直り、提案した。

「ねえ、三繰。いい時間だし休憩がてらまたゲームでもしない?」
「また? あなた、それを見計らって降りて来たんじゃないでしょうね」
「ばれたか。いいじゃないか、昨日ので宿題もほぼ(写し)終わったし」

 僕はそう言いつつ、さりげなくハルの方を向いた。

「ね? 『ハル』もゲームでもやって休憩した方がいいと思うでしょ」
「え?……うん、そうだね。もう1時間は勉強したし、いいんじゃないかな」

 ……源川春のインサーション・キー1を『ゲーム』に設定。ドミネーション範囲は哉潟家所有の島、その施設及び乗り物全部。ブラックデザイア、発動。

 魔力の心臓がドクンと鳴り、一瞬魔力の糸が伸びてハルの精神へのバックドアの鍵を付け替える。ハルはリタルデーションで自動支配されているから、魔力の糸はすぐに引っ込んで見えなくなった。

 今の能力の使い方は、第2契約と第1契約の連携パターンだ。相手の名前を呼ぶだけで僕の言った事に強く共感させる事が出来る第2契約の能力と、相手が強く思っている事を鍵に設定する第1契約は、連携するのに非常に都合が良い。複数の鍵を持つリタルデーションが有効だからこそ、こんな風にスムーズに思った通りのキーを設定出来るのだ。

「昨日の『ゲーム』で三繰達は負けたでしょ? その雪辱戦、したいと思ってたんじゃないかな?」
「……まあ、そりゃ負けっぱなしじゃ腹の虫の治まらないところだけど」
「みんなも『ゲーム』、やりたいよね?」

 僕の問いかけに下級生達が「はーい」と元気な返事を返して来る。七魅だけがぴくりと眉を動かし、怪訝そうな表情をした。多分、僕が彼女と姉の2人以外の人間を使って場を支配している事に気が付いたんだな。
 こういう時に七魅の抵抗力は厄介だな。後で事情を説明しておこう。

 さて、僕の誘導によって場の雰囲気はゲームをする方へ問答無用になだれ込んでいった。

「今日は何のゲームをやるの?」

 ハルの問いに、僕はニヤリと笑って答えてあげる。

「昨日は臍当てゲームだったからね。『旅行』中だし今日はもう一歩踏み込んでちょっと恥ずかしい目に遭って貰おうかな」
「また体のどこかを当てるの?」
「うん。今日のお題はお尻、尻当てゲームといこうか!」

 ルールを説明しよう。今日の部位は尻という事で基本は昨日の臍当てと同じだが、若干の改定を考えてある。

 5人ずつの2チームに分かれるのは同じで、そこで別々の部屋で部位の写真撮影をするのも同じだ。

 昨日と違うのは2点。まず、自分のお尻である事の証明方法。昨日は下着をその証拠としたが、今日はお尻自体が判断基準なのでそこを隠す下着の着用は認められない。そこで、新たな証明手段としてそこに普通には存在しないしるしを付けることにした。僕がみんなのお尻にマジックで落書きをするのだ。写真と実物に同一の落書きが有ればそれが正解の証拠となる。

 もう1つの違いは、ボーナスゲームの存在だ。単にお尻とその持ち主を当てただけなら1ポイントにしかならない。更に、そのお尻と、そのお尻で最も微妙な部位であるお尻の穴の写真の組み合わせまで当てたら、さらに2ポイントが加算される。

 各チーム毎の写真撮影の際、まず最初にお尻の全景を写した写真を撮った後、更に七魅に用意して貰ったマクロ撮影レンズを使ってお尻の穴の接写写真を撮影する。この時、お尻の穴撮影時にはまた僕が落書きを施すので、答え合わせの際の証拠とする(全景撮影の時はまだ無い為、この落書きで2種類の写真の組み合わせがバレる事は無い)。
 もちろんこの卑猥な写真撮影が今回のキモだから、みんなには出来るだけ「楽しんで」貰わなくてはならない。なるだけ自分でお尻の穴を拡げて撮る様に指定した。これはみんなのお尻の穴健康チェックも兼ねたゲームって事にしておこう。

「もちろん、これは『ゲーム』だから、ルールに従ってお尻を見せたりするのは当たり前で変な事では無いからね」
「はーい」

 返事も良し。これでルールが定める異常行為に対して、みんなが疑問を感じる余地は無くなった。

 さて、説明も済んだところでまずはチーム分けだ。昨日のリベンジも有るし同じチームでも良かったんだけど、なるだけいろんな人と交流して欲しいからな。メンバーシャッフルだ。
 今日のAチームのリーダーは梓。メンバーは春原、三繰、那智、朝顔。対するBチームのリーダーはハル、メンバーはノノ、七魅、華恋、文紀だ。何の順でメンバー分けをしたかは一目瞭然だろう。そう、バストサイズ順だ。その順番で先頭からA、B両チームに振り分けていったのだ。丁度全学年綺麗に分かれたし、なかなか優秀な振り分け方だと自画自賛する。
 それでは、撮影開始!

 まずはAチームの撮影だ。部屋にカメラとマジックを持って行くと、全員既に下半身は下着一枚で待っていてくれた。

「お待たせ。じゃ、始めちゃおうか。みんなパンツを脱いで壁に手を付いてお尻をこっちに突き出してくれるかな?」

 僕の指示で5人が次々に下着を脱ぎ捨て、剥き出しになった張りのあるお尻を僕の方へ向ける。丸い曲線を横切る様に小さな水着の白い日焼け跡が残っているのがまたいやらしい。そうか、昨日までの2日間でみんながどんな水着を着ていたかを思い出せばそれもヒントになるんだな。

「じゃ、梓さんから書いていきましょうか」
「はーい。お願いしますね」

 瑞々しいお尻を振り振りしながら言う。さて、なんて書こうか。こういうのは下手に頭を捻ると内容からヒントになってしまう可能性が有るからな。肩の力を抜いてバカバカしくも適当に済ますのが一番いい。
 最近梓に対して思った事と言えば……あ、あれでいいや。

 僕はマジックのキャップをきゅぽっと抜くと、梓のお尻にきゅっきゅーっと殴り書きした。くすぐったいのかお尻がふるふる震え、少し字が歪む。内容は……「←良い締まりです」。もちろん矢印の向かう先は梓のお尻の穴だ。

「……梓さんのお尻は健康そのものですからね。これで良し、と」
「何て書いたんですか?」
「内緒です。後で写真を見た時のお楽しみ、で」

 次は春原だ。彼女のお尻はアスリートらしくすらりと引き締まったいい面構えだ。梓のお尻のようにボリュームやたおやかさは無いが、その分腰から脚にかけて張りつめたような緊張感の有る色気が漂っている。

「ねえ、何書くのか教えてくれないの?」
「だから、後のお楽しみだってば」

 そうだなぁ、別に文字じゃなくても良いんだから、絵でも描いてみようか。きゅっきゅっきゅーっと。それを見ていた朝顔が横から口を出す。

「あ、ドラ……」
「ストップ! そこから先は言ってはいけない」

 僕は朝顔を睨んで口を封じた。全く、どうしてどいつもこいつも僕の意向を汲んでくれないんだ。春原は朝顔の口走った2文字だけで見当が付いたらしく、ニヤニヤ笑っている。ガッデム!

 さて、三繰だ。これは適当でいいや。はい、きゅきゅっとね。線を3本引いて三角ビキニの出来上がり。

「はい終わり」
「……何か、すごく適当じゃなかった?」
「入魂の力作ですよ? はい、次は那智ね」

 那智はどうしようかと考えたとき、ふと、今朝の事を思い出す。僕を気持ちよくさせようと腰を動かしていたあの姿、ちょっと良かったな。那智には花丸をあげちゃおう! くるくるくるっと渦巻きを書いてそれを花弁で囲ってやる。よし、OK。最後は朝顔か。

「よ、よろしくお願いします」
「はいはい」

 朝顔のお尻はほんと小っちゃいな。それほど複雑なことは書けそうもない。どうしようか。

「朝顔はちょっと英語の勉強しようか」
「え? どういう事ですか?」

 僕は梓と同じくお尻の穴に矢印を引っ張ると、文字を書き込んだ。「←ASSHOLE」っと。よし、上出来だ。

 全員分書き終わったので、整列させて写真撮影を行う。背筋を伸ばし、腕が写らないよう頭の後ろで手を組ませてっと。5人のお尻をカシャカシャッとデジカメに納めた。
 次はいよいよメインのマクロ撮影だ。僕はデジカメに七魅から借りたマクロ撮影レンズをセットした。そしてマジックをひっくり返し、細字用のペン先のキャップを抜く。

「梓さんからいきますよ……ちょっと自分でお尻を拡げておいて貰えますか?」
「はい、これでいいですか?」

 梓の細い指が自ら尻肉を左右に割り拡げ、その中央の窄まりを視線に晒す。僕は密かに唾を飲み込みながら、その中心の皺の集まる場所を凝視した。

「あ、そうだ梓さんにはホクロがありましたね」
「ええ、そうでしたね」

 じゃ、せっかくだからみんなにも教えてあげよう。「・←ホクロ」と縦に小さく書く。更に梓に注文して、お尻の穴がぱっくり開くぐらい手で引っ張って貰った状態でその中が写るように接写した。よし、指も写ってないし、穴の中のてらてらとしたピンクの内壁も写っている。完璧な尻穴写真だ。

 他の4人もその要領で写真を撮っていった。春原はお尻の穴の付近に産毛が有るのが気に入り、湯気マークを3本書いて温泉マークに。三繰は窄まりを口に見立てて(・*・)ミoフィーに。那智のは穴の周りを丸で囲って太陽のマークにしてやった。朝顔にはヒントになっちゃうかな?と思ったが英語繋がりで「Plug & Play」と書き込んでおく。それぞれ写真撮影の時は穴が開くまで引っ張らせたから、だいぶ形が歪んだがまあ識別には困らないだろう。

 僕は撮影した写真をみんなに確認して貰ってひとしきり「何これ?」「センス無いですね」「……ださ」「あら、可愛いと思いません?」「えっと、あすほーるって何ですか?」といった賞賛を受けた後にBチームの撮影の為に部屋を出た。ちっ、これだから芸術に縁のない連中は。

 Bチーム部屋に入ると、真っ先に七魅が飛んできて僕の腕を引っ張って廊下に連れ出した。

「いてて、そんなに引っ張らなくてもいいのに」
「お願いです、私だけ写真は自分で撮らさせて貰えませんか?」
「え?」

 七魅は真っ赤な顔で僕に懇願している。かなり必死だ。ははあ、ハルからのドミネーションは七魅には通用しないから、流石にお尻の穴を撮られるのは恥ずかし過ぎるし、さりとて姉も参加するこのゲームに不参加でいるわけにもいかず、で、その妥協点がそこってわけか。だけど……。

「駄目」
「どうして?」
「『旅の恥は掻き捨て』だよ? 恥ずかしい事も楽しめるでしょ? 本当は参加したいんでしょ」
「うぅ……」

 顔を赤らめて俯く。こっちの書き込みは三繰からのものだからな。抵抗は出来ない。感情では参加したい、でも理性がそれを拒む。中途半端に僕のコントロールにあるせいで七魅は完全に羞恥心を捨てきれないようだ。うーうーと意味の無い唸り声を上げて悩んでいる。
 しょうが無いな、助け船を出してやるか。

「七魅、昨日みたいに『ミルク』を僕に飲まれるのは好きでしょう?」
「え?……あ、はい」

 これは自分自身のキーワードだから素直に受け入れたな。

「恥ずかしい思いを我慢して僕の言う事に従えば、それだけ一杯僕は君からミルクを貰うことが出来るんだ。その為にも、がんばってみない?」
「う、うぅ……」

 七魅はしばらく悩んでいたようだったが、やがて諦めたのかこくりと小さく頷いた。

「だけど……せめて、達巳君と2人っきりで撮影を……」
「ふむ……でも、みんなどうせコントロールが解けたら全部忘れちゃうのに?」
「それでもっ……!」
「わかったよ、仕方ないな」
「本当ですか?」
「ああ」

 あんまり七魅を困らせるとあの姉が怖いからな。僕は七魅の提案を受け入れる事にした。

 他のメンバーから不振がられないよう、Bチームの落書きと撮影は個別に行う事にする。適当なスペースとして一番近いトイレに1人ずつ連れ込んで実施する事にしよう。まずは言い出しっぺの七魅だ。

「ほら、パンツ脱いで。そしたら向こうむいて」
「ほ、本当にここでやるのですか!?」
「あんまり出歩いてたらAチームが不審がるでしょ。狭いんだから脚をもっと開いて便座を跨ぐ」
「う……はい……」

 洋式トイレだから立つスペースがあまり無い。七魅は自分で下着を脱ぐとシャツがお尻に掛からないように腰の辺りで手で押さえ、そして脚を大きく開いて便座を跨いで立った。そして、耳まで真っ赤になったまま体を少し倒して僕にお尻を突き出す。

「OK、OK。時間が無いからさくさくいくよ〜」
「……」

 きゅっきゅっきゅっとね。お尻に落書きを終えたところで手早く1枚撮影し、続いて七魅にお尻を自分で開く様に指示を出す。七魅はもう文句を言わず、正面を向いたまま震える手で自分の手でお尻を割り開いた。僕はその真ん中をじっと見つめる。

「……」
「……」
「……あの、達巳君?」
「……」
「……何か、おかしな事でも……」
「……ふっ」

 僕が窄まりに息を吹きかけると、「きゃ」と七魅は手を離して震え上がり、お尻にぞわぞわっと鳥肌が立った。「あはは」と笑いかけた瞬間、鳩尾に衝撃が走り、閉められたトイレのドアにどんっと背中からぶつかる。

「怒りますよっ!」
「……もう、怒っ、てる、じゃない、ですかぁ……」

 口の中に酸っぱい味が広がっている。正面では、七魅が後ろ蹴りのポーズで止まったまま常に無くキツい目で僕を睨み付けていた。

(あ……丸見え……)

 脚が大きく振り上げられている為、その間の部分が僕の視界に何にも遮られることなく晒されている。しかし、それを指摘すると更に地獄を見そうなので、出かけた言葉を胃液と共に胸の内に飲み込んだ。



「さて、それでは結果発表です」

 両チームの写真撮影を無事終わらせ、昨日と同じ様にテレビにデジカメを繋いで映し出した。チーム毎に配られた解答用紙はもう回収してある。三繰などは昨日罠に引っかかった事もあり、目を皿のようにして引っかけが無いか探していた。
 たかがゲームなんだから気楽にいけばいいのにさぁ。折角の女の子達10人もの生尻+お尻の穴の写真展覧会だよ? 達巳郁太画伯による即興画付きのね!

 両チームとも、まずお尻の写真とその持ち主がなかなか合わない。普段は正面からしか見ないから、お尻に対する印象は薄いって事なのかな? 僕なら9割は当ててみせるのになぁ。
 そんな具合だから、お尻の穴のボーナスゲームもほぼ全滅だ。たまたま「人」と「穴」、または「尻」と「穴」が揃う事も有ったが、まず「人」「尻」が揃ってのボーナスポイントなので残念ながら0ポイントだ。

 という事で結果は……。

「Aチーム、5ポイント。Bチーム、6ポイントで今日もBチームの勝ち!」

 僕の判定に、ハル達Bチームからわっと歓声が上がる。
 今日の勝利は単に運が良かっただけだ。お互い、哉潟姉妹がボーナスゲームを取られて3ポイント献上した以外は何人当てずっぽうでお尻の写真を当てられるかだった。その点はハルの動物的カンに素直に敬意を表したい。

 三繰は今日も負けたのが悔しいのか、地団太踏みそうな勢いで肩を怒らせてぷるぷると震えている。はいはい、今行きますよ〜。

「ねえねえ、今どんな気ぶべらっ!!」

 トントンとステップを踏み始めた僕に無言で裏拳が飛んで来た。華麗にトリプルアクセルを決めながら宙を舞う僕。ぐふぅ……間合いを見切り損ねた……か……。

 この恨み、必ず罰ゲームで晴らしてやるぞと心の中で呟く中、視界はゆっくりと赤く染まっていった。妙に長い滞空時間の中で、宙を舞い散る僕の鼻血がきらきらと光輝いていたのが印象的だった。



2.


 罰ゲームはやはり昼食時のペナルティ給仕となった。というか僕が決めた。負け組の三繰には口を出させず、ハル達Bチームは基本的に華恋を除き僕の言う事に従順だ。当然の結果である。

「罰『ゲーム』がさっきの通常ゲームより簡単なんて事は有り得ないよね?」

 僕がキーワード付きで言ったので負けチームもしぶしぶ同意する。じゃ、当然お尻は丸見えな衣装にしないとねぇ。

 ペナルティの衣装は裸の上にフリル付きのエプロン、それにメイド達のヘッドドレス(カチューシャ)を貸してもらい、黒のヒール付きサンダルを履く。男の欲望が凝り固まった様なアルティメットヒットスタイル、裸エプロンメイドの完成だ!

 更にさらに今回はある仕掛けを彼女達に施しておく。嬉し恥ずかしの「あの」仕掛けだ。

「先輩、ご注文の品です」

 朝顔がちょこちょこと歩いて僕に料理を運んでくれる。初々しい動きでとてもGOODですよ。さて、一品だけではお腹が空くからなぁ、もう一品くらい頼もうかなぁ。

「朝顔、メニューを見せてくれるかな?」
「は、はい。わかりました」

 朝顔は僕の申付けに顔を赤らめる。そして両手でエプロンの裾を持つと、おずおずとそこを捲り上げた。その下には無毛の朝顔の股間、そしてその上のなだらかな下腹部に細かい文字が書いてある。

「ど、どうぞ……メニューです」

 消え入りそうな声で朝顔は呟く。僕はニヤリと笑い顔を浮かべた。

 つまり、彼女達に施した仕掛けとは、素肌に書き込んだお品書きの事だ。彼女達の身体の見られたら困りそうなあちこちに品目名が書き並べてある。僕を含め勝ちチームがメニューを見せろと言ったら、彼女達は自分でエプロンを捲ってそこを見せないとならないのだ。
 じっくりと舐めるようにメニューを吟味して朝顔にもう一品頼んだ後、今度はサラダを頼もうと那智を呼びつける。

「サラダですね。では、ドレッシングはいかが致しましょうか?」

 那智は片手でエプロンの前を押さえ、「失礼します」と右膝をテーブルに乗せた。そしてすうっと残った手でエプロンをずらすと、内腿の部分にドレッシングの種類が書かれている。僕はそこに有るアルファベットを目で追い、そして憮然と顔を上げた。

「英語じゃわからないな。日本語で書かれたメニューは無いのかい?」
「ふふ。では、こちらをどうぞ」

 那智は顔を赤らめて更にエプロンをずらした。股間の茂みと、大事な部分が遂に僕の目前で露わにされる。そこには、アルファベット版のメニューの続きとして日本語訳が書かれていた。

「そうそう、これが見たかったんだよ。なかなか用意がいいねぇ」

 僕がニヤリと笑って誉めると、那智も赤い顔で微笑んで「ありがとうございます」と言った。

 那智に注文をしていると、手持ち無沙汰そうな雰囲気の梓が僕のテーブルに近付いて来た。そしていきなり「お飲物のお代わりは如何ですか?」と聞いてくる。僕は苦笑しながら、「メニューを見せてくれる?」と尋ねた。

「はい、どうぞー♪」

 梓のメニューはその豊満な胸に書かれている。エプロンの首紐を解き、内からこぼれ出るようにぷるんと現れた2つのマシュマロのそこらじゅうに細かい文字が書かれていた。それを梓は僕によく見えるよう、中腰で目の前まで持って来てくれる。

「ご注文はお決まりですか?」
「う〜ん、そうだな……下の方に書かれたメニューが良く見えないな、持ち上げてみてくれる?」
「は〜い」

 梓は僕の視線を遮ることが無い様に、自分の乳首を指で摘んで胸を持ち上げてみせた。柔らかい双丘がむにゅんと伸びて形を変える。それは実にファンタスティックな光景だ。
 僕は梓の下乳の辺りをゆっくり吟味した後、そこに書かれたジュースを頼むことにする。

「じゃ、チョコバナナミックスで」
「かしこまりました」

 恭しく礼をして戻っていく梓。あー、エプロンを戻すのを忘れているよ。梓がカツカツとヒールを鳴らして歩く度に、それに合わせてたぷんたぷんと胸が上下に踊っている。それを擦れ違った朝顔が何とも羨ましそうな顔で見送っていた。

 ずっとそのFDO(ファンタスティック・ダンシング・オブジェクツ)を目で追っていると、後頭部がポカリと叩かれた。頭を押さえて振り返ると、ニコニコと笑顔を浮かべた春原が立っている。

「食後のデザートは如何致しましょうか、御主人様?」
「……痛いじゃない」
「メニューをご覧になりますか?」
「……」

 文句を言っても涼しい顔だ。こんな奴だったっけ? まあいいや。
 僕がメニューの閲覧を頼むと春原は「かしこまりました」とエプロンの腰紐を解き始める。春原のメニューは彼女の脇の下から脚の付け根まで斜めに書かれている。だから、それを見せる時は横からエプロンを捲らないとならない。
 春原が片手を頭の後ろに持っていき、もう片方の手でエプロンの脇をめくる。彼女の横乳や脇の下が姿を見せ、ちらりちらりとピンク色の乳首やお臍、股間の茂みが見えている。丸見えなのをじっくり観察するのもいいけど、こうやって少ーしだけ見えるのをちら見するのも趣があっていいものだ。

「えーっと、そうだなー」

 僕は春原のメニューを指先でなぞりながら吟味した。くすぐったさに身を捩った時、胸の先までポロリして慌てて隠す。いいねぇいいねぇ。こういう反応が見たかったんだよ。

「じゃ、ストロベリークリームミックスパフェで」
「かしこまりました」

 春原は笑いながら「甘いの好きだね」と紐を結び直しながら歩いて行った。男にだって甘いのが大好きな奴はいるんだよ。ていうか、むしろ男は甘い物を好まないって考え方が偏見なんだ。

 慨嘆しながら待っていると、次々に料理が運び込まれて来た。その素晴らしさに僕の心にわだかまった日本男子の食生活への偏見に対する憤りは速やかに晴れ渡る。哉潟家はいつもこんなに豪勢なのかなぁ。これが毎日だとあっと言う間に養豚場の豚の様な食って肥えるだけの生活になってしまいそうだ。

 さて、食事も終わりが近付き僕の頼んだパフェも満を持して御登場と相成った。食後のコーヒーを頼んどこうか。

「おーい、三繰ー!」

 僕がお盆を持って料理を運んでいた三繰に声をかけると、彼女は頷いてこっちへやって来た。

「何か御用でしょうか、御主人様?」

 にっこりと多少凄みの有る笑いを浮かべながら首を傾げる三繰。その動きに合わせてサイドの髪がぴょこんと動く。
 三繰は僕のリクエストで昨日の様にツインテールにしてもらっている。いつものお嬢様ストレートもいいんだけど、こっちのヘアスタイルも新鮮でいいと思うんだ。彼女の頭が動く度に2つの尻尾がピョコピョコ動くのを見るのも楽しいし。

「うん、ドリンクメニューを見せてくれるかな? 食後の飲み物を頼みたいんだ」
「承知しました」

 顔を赤らめて頷くと、テーブルの空いたところにお盆を乗せてくるりと僕に背中を向ける。白い日焼け後の残るお尻が僕に丸見えだ。

「……どうぞご覧下さい」

 そして三繰は、上体を前に倒してお尻を突き出すと、両手で左右からお尻を引っ張って中央の窄まりを剥き出しにした。僕は「では遠慮無く」と顔をそこに近付けて凝視する。
 三繰のメニューはここ、彼女のお尻の穴付近に細かく書き込まれているのだ。だから、メニューを見せるためにはこうして自分でお尻を割り開かなくてはならない。
 陽光の下、普通の分別のある人間なら絶対に隠すべき場所を自ら見せつける様に手で開いてみせる少女。露出の羞恥と快感が彼女の肌を赤く染め、火照り始めた肢体は僅かに汗をかき始めている。僕はその様子をニヤニヤしながら見つめていた。

「うーん、光の加減で良く見えないな。もっとしっかり見せてくれるかな」
「も、申し訳ございません」

 三繰の手が尻肉をしっかりと掴み直し、さらに強くぐいっと左右に引っ張った。皺の中央の黒点が少しめくれてピンクの内壁を晒し、指の位置が良かったのか割れ目も左右に拡がって充血した襞を露わにする。じっと見つめていると、そこにある小さな空洞からとろっと透明な液がこぼれてきた。ふふ、やっぱり三繰は変態露出娘だな。

「おやおや、何か濡れてますよメイドさん? 飲み物でもこぼしたかな?」
「!」

 三繰の首筋がかーっと赤くなる。それに比例するように、少女の膣口から漏れてくる液体の量が増え始めた。調子に乗った僕はお絞りを手に取った。

「メニューを拡げたままでは手が使えないでしょう? 僕が拭いてあげましょう」
「あ、うぁっ……!」

 お絞りでこぼれた液体を掬い取るように襞の間を撫でていく。最初その冷たさにひくっとお尻に力が入るのが見えたが、かえってそれが良い刺激になったのか、拭っても拭ってもぬらつく液体は止まらない。

「あ……はぅ……あはぁ……」
「あらら、全然綺麗にならないなぁ?」

 僕達の様子をちらちらと他の娘達が顔を赤くして見ているが、止めに来る様子は無い。最初に「罰ゲームはさっきより恥ずかしい事をする」って宣言したからな。周囲から見たらどうしようもない変態行為も、彼女達が恥ずかしいと思うものなら立派な罰ゲームとして認識される。

 周囲の様子にニヤリとしつつ、僕の手は止まらない。三繰の襞の間にある粒を剥き出しにし、そっとお絞りを持った反対の手の指先で転がしてやる。「ひぅっ」と悲鳴のような声を上げて三繰は呼吸を荒らげていた。膣口はヒクヒクと物欲しげに収縮を繰り返し、少し濁ったような粘液を垂れ流しにする。その上の窄まりもそれに合わせるようにきゅっきゅっと萎んだり開いたりを繰り返す。

 唐突に、僕の心に茶目っ気が湧いて出た。七魅の写真撮影の時と同じ事をしたら、三繰はどう反応するだろう? 姉妹の反応を見てみたくなった。
 既に三繰のお尻は左右に引っ張られて少し開いている。やにわに僕はお絞りを離すと、両手の親指でそこをさらに上下に押し拡げ、ぽっかりと穴の開いたそこに思いっ切り口を近付けて「ふぅっ」と息を吹き込んだ。即座に反撃を警戒してテーブルのお盆を手にしてガードする。

「ぅに゛ゃっ!?」

 三繰は尻尾を踏んずけられた猫みたいな悲鳴を上げて跳び上がった。そしてカツっと一歩足を踏み出し、一瞬持ち堪えるかと思ったが耐えきれず、そのままへたへたとくずおれて床の上にぺたんと女の子座りにヘたり込んでしまう。

「あ、あれ? 大丈夫?」
「……」

 心配になって顔を覗き込むと、三繰は目を見開いて呆然としていた。顔の前で手を振るとだんだん焦点が合ってきて、そしてゆっくりと僕の方を向く。

「大丈夫?」
「……」
「急に座り込んじゃって、どうしたの?」
「……責任、取りなさいよ」
「は?」
「腰、抜けちゃったじゃないの」
「ほへ?」

 三繰は僕が息を吹き込んだ途端、今までにない衝撃に瞬間的に絶頂を迎えてそのまま腰砕けになってしまっていた。脇の下を支えて持ち上げて空いていた椅子に座らせたが、下半身がくにゃくにゃで全然力が入っていない。演技でも無さそうだし、そんなに良かったのかな。

「……そうか、三繰の弱点はお尻だったのか……」
「冷静に分析しないでよ」

 無様なところを見せて恥ずかしいのか、顔を真っ赤にして抗議する三繰。いや、相手に弱みが有ればそこを徹底的に突きまくる、達巳式兵法ですよ?

「あ、そうか。さっきの写真撮影であっさり終わらせて文句を言ってたのは、僕にもっと見てもらいたかったからなんだね」
「それとこれは別でしょ!」
「そっかそっか、御免ねぇ気付かなくて。次の機会が有ったら今度はCCDカメラを用意して中の様子まで撮影しようかなぁ」
「こ、このっ……変態っ!」

 済みません、変態で済みません。変態という名の紳士です。でも、それでイってしまう君も十分変態ですよ、三繰さん?

 三繰はもうメイド稼業に戻るつもりは無いのか、朝顔に僕と同じパフェを持ってこさせるとスプーンでそれを突っつき始めた。ニヤニヤそれを見ていると、「何よ」と上目でこっちを睨み付ける。

「別に。三繰にも可愛いところが有ったんだなって思ってさ」
「……こっち見るな変態」

 顔を赤らめてパフェに没頭する振りをする。僕は食後のコーヒーを飲みつつ、散々三繰をからかって楽しんだのだった。



3.


 昼食後、僕は三繰に提案が有って姉妹の部屋を訪れた。2人の部屋はこの別荘では別棟の様な建物に有り、窓からの光景も眼下に天の川風呂が見えない分、違って見える。

「で、何かしら」

 昼食時の事はもう気にしていないのか、僕に椅子を勧めてさばさばとした口調で話す三繰。自分はベッドにぽんと勢いを付けて座る。七魅の方は自分のベッドで壁に背を付けて体育座りで読書中だった。

「午後の海水浴だけど、またあのクルーザーのお店を使うのかな?」
「みんなが行きたいって言ったらね」
「あのさ、僕にみんなの水着の事で提案が有るんだけど」
「何?」
「君の事だから、女の子に塗っても肌荒れしないような絵の具を沢山持ってるんじゃないかな?」

 僕の質問に三繰はニヤリと笑みを浮かべる。

「専用の塗料落としを使わないと絶対落ちないのと、簡単に水で落ちてしまうのと、その中間のが有るけど?」
「じゃ、その真ん中のを用意してくれない?」

 あんまり簡単に流れちゃうと風情がないし、ずっと塗られたままってのも醍醐味が失われる。程々に色落ちしていくのがもっとも理想的なのだ。

「わかったわ。中庭にシートを敷いて準備をしておくけど、私は昨日みたいに普段着で来るようにみんなに言っておけばいいわね?」
「ああ、説明は僕がやるよ」
「お手柔らかに」

 僕と三繰は顔を見合わせ、ふっふっふっと含み笑いを同時にこぼす。それに七魅はやれやれといった表情で溜息を吐いていた。

 という訳で、午後は女の子みんな特製ボディペイント水着で海水浴と洒落込もうではないか!



 説明の際、僕はハルのインサーション・キー2を「水着」に設定し、以下の様に言い含めた。

・最近の流行の女性水着は、「塗る」水着である。みんなは既にこの水着の薄い下地を全身に着込んでいて、これに色を付けていく。
・シャワーやお風呂等で石鹸を使うと脱げてしまい、もう二度と着ることは出来ない。
・下地を身につけているのだから、他のみんなに全身を見られても恥ずかしく無い。

 ……これで良し、と。本当はみんなの水着は僕が塗ってあげたかったけど、それをやったら昨日のショッピングの比ではないくらい時間がかかるに違いない。仕方が無いので、女の子達にペアを組ませてそれぞれ色塗りをさせて、僕は横から口と筆を出すだけにしておこう。

「それじゃみんな、服を脱ごうか?」

 僕が宣言すると、全員頷いて自分の服を脱ぎ始めた。彼女達は自分が既に水着の下地を着ていると思い込んでいるから、服を脱ぐのにためらいは無い。完全に生まれたままの姿になり、裸足で筆やパレットを持ってシートに上がった。
 七魅も最後まで躊躇していたが、姉に促されて諦めたように服を脱ぐ。その際、ちらちらと僕の目線を気にしていたが、それに僕は遠慮のない視線を送ってやった。顔を赤くして、精一杯体を手で隠しながら三繰に引かれて行く。

「はい、みんな筆は持ったね? 開始ー!」

 いよいよ、みんなの芸術魂爆発の時だ。きゃいきゃいと悲鳴を上げながらペアの女の子達がお互いの身体に筆を走らせる。
 いきなりお腹の中央に絵を描き始めるノノの様な者もいれば、縁取りから初めて詳細にデザインを行う那智の様な者もいる。朝顔の様に花をモチーフにした鮮やかな柄を描く者もいれば、華恋のようにどう見ても前衛芸術の様な奇っ怪な紋様を描き殴る奴もいる。
 十人十色、テーマは女体である以外自由に絵を描かせてみればそこには個性が色取り取りに爆発する。よーし、僕も参加しよーっと。
 僕が狙うのは小筆を使って微妙な場所の修正や塗り潰しだ。少女達の敏感なところをしれっと細かく筆を動かして刺激する。すると、胸の先端は次第に大きく顔をもたげ、股の間の割れ目の小粒はつやっとした表情を剥き出しにする。ふぉおお! 僕の股間も爆発しそうですぞ!

 そんなこんなで1時間。僕達は乱痴気騒ぎの様な水着塗装を終えたのだった。それぞれが一見奇抜なデザインの水着、だけどちょっと見れば胸の突起や茂みの存在で裸とわかるボディペイント状態だ。だけど一部を除いてみんなちゃんと水着を着込んでいると思っている。

「じゃ、新しい水着で海に遊びに行こう!」

 絵の具を乾かす為、今日はみんな上着を着たりしない。自分達が全裸だとも知らず少女達はサンダルを履き、海へ向けて一斉に動き始めた。僕は様々な色合いに飾り立てられたお尻達を後ろから眺め、満足げに頷くのだった。



 夏の日差しの中、少女達が海遊びに精を出している。ビーチボールや風船ボート、砂遊びにダイビング。初日とやっている事はそんなに変わらない。違うのは彼女達本人の姿だけ。
 ボール遊びで跳ね回れば、押さえる物の無い胸が同じくボールの様に跳ね回る。透明なボートに寝そべってプカプカ浮かんでいる者を足側から見れば、風に茂みがそよいでいる様子が見て取れる。砂遊びでお尻を突き出している娘は、それに付き合っている僕に後ろから丸見えの股間を観察されているなんて思ってもいないだろう。ダイビングした娘達は水に浸かっていたせいで早々に色が薄くなり、胸の色付いた部分がうっすら見え始めていた。

「いくよーっ!」

 春原と三繰達がビーチバレーを開始した。何気無く観戦する振りをして前から後ろから裸体で汗を流す少女達を思う存分堪能する。ジャンプレシーブで砂まみれになった肌をぱんぱんと叩くと、胸とお尻がぷるぷると振動していた。うーん、なんて瑞々しい光景なんだ。僕はパラソルの下で休憩しながら嘆息する。そして傍らの少女に向き直った。

「それでも君は読書なのか」
「……放っておいてください」

 七魅は身体を縮こまらせて本を顔に当てた。恥ずかしさで耳まで真っ赤だ。何とか体育座りの膝で胸を隠して、さらに足を引き付けて股間を隠そうとはしているが、一番隠れているのは本を近付けた顔部分だ。そんな体勢で僕のサーチアイから逃れられると思うなよ。身体を隠したかったら砂に埋まるかずっと海に潜って物理的に遮断するしかないのだ。

「諦めてコントロールを受け入れればいいのに」
「自分でもわかっているのですが……」

 何故かハルからの支配は上手く受け入れられないらしい。何故だろう、相性の問題なのだろうか? 人懐っこいハルと警戒心の強い七魅では、確かに飼い犬と野良猫の関係で余りウマが合いそうではないけど。

 そんな風に七魅とぼんやり過ごしていると、汗を拭いながら三繰が戻ってきた。

「達巳君もやらない?」
「冗談言うな。僕はもともとインドア志向だ」
「あ、そ」

 大して興味も無い様に言うと、三繰はごそごそとパラソルに置いてあるバッグの中身を漁り始めた。そう言えばここに来るとき、三繰から持つように言われて僕が持って来たんだった。あんまり重くはなかったけど、何が入ってるんだろう。
 三繰はその中から小型のプラスチックケースを取り出した。それを見て七魅が「それは……」と更に顔を赤らめる。三繰はニヤっと唇を歪めた。

「はい、あげる」
「? 僕に?」
「うん」

 手渡されたケースを訝しげに上下左右から観察する。……爆発物ではなさそうだ。ぱかっと蓋を開けた。
 中には僕の指先ぐらいのサイズの、鳥の嘴の様な形の2つのパーツで出来た透明プラスチック製の器具と、チューブに入った何かの医薬品の様な物がセットで入っている。

「こ、これは……まさか……」
「変態の達巳君にはわかるよね?」

 顔を赤らめた三繰がにっこり笑う。僕はこくりと頷いた。

 これはまさに、お医者さんプレイで使われるという、女性の大事なところの内部を覗くための器具ではないか。サイズ的に見てこれはお尻用かな? でも何でこれがここに?

「三繰が用意したの?」
「前、プールの時の達巳君、随分お尻に興味津々だったから」
「僕のために?」
「私のためでもあるのよ」
「……この変態」
「お互いにね」

 僕達は互いに相手を罵り、そして同士の笑みをニヤリと浮かべる。この場では七魅だけが心細そうに溜息を吐いていた。

「それは好きにしていいわ。好みの娘に使いなさい」
「君はいいの?」
「ふふ、気を使ってくれるの? でも大丈夫」

 三繰が手首を顔の高さに上げると、いつの間にかそこには小さな鈴が結ばれていた。

「あっ!?」
「今日は達巳君は操らないから心配しないで。ただ、みんなと感覚を共有したいだけだから」
「いつの間に……!?」
「筆を振るっている時、この音に気が付かなかった?」
「そう言えば、妙に動きが大きいなと思っていたけど、あれが踊りの一部だったのか!?」
「そういう事」

 三繰は僕にウインクした。全く、変態行為には抜け目のない奴。ほんと敵には回したくないな。

「そういう事なら……七魅、やる?」

 僕が器具をカチカチしながら言うと、七魅は座ったままずざざざーっと数メートルも後退した。赤い顔でぷるぷると首を振っている。

「……だよねぇ。他の娘を探すか」
「念のため言っとくけど、使い回しはしないでね。まだ欲しかったら一杯有るから」
「一杯有るのかよっ!」

 三繰はもう一度ニヤリと笑うと「じゃ、ねーん♪」と手を振って去っていった。僕は手元に目を落とす。

  [郁太は『肛門鏡』を手に入れた!]
  [次回から『悪戯』コマンド実行時に『アイテム』から選択できます!]

 脳裏にファンファーレと共にゲームっぽいアナウンスが流れた気がする。さて、犠牲者を探そうかねぇ♪



4.


 犠牲者を探していると、昨日も見た奇怪なオブジェを再び見つけてしまった。またですか、梓さん……。でも、これで決定したな。
 また子狐(と思い込んでいるネズミの仲間)に逃げられた梓を引き起こし、早速事情説明する。キーワードはハルの「水着」を使おうか。

「梓さん、この『水着』なかなか快適なんじゃないですか?」
「そうですね。全然締め付けられる感じもしないし、濡れて張り付く感じもしないし、気持ちいいですね」

 そりゃ、裸だからねぇ。
 僕は心の中で笑いつつ、そんな事はおくびにも出さないで真面目な顔をする。

「実は梓さん、この『水着』には密かな効能が有るんですよ」
「え、どんな効果が有るんですか?」

 梓も声を潜めて僕に顔を近付ける。ここだけの話、という様に僕は口の側に手を立てて声が漏れないようにする。

「実は、この『水着』を着てヨガのポーズを取る事で胃腸がスッキリ、健康美人になれるらしいんです」
「え、それって水着関係有るんですか?」
「もちろんです。この『水着』の有るか無いかの締め付けと、身体のある部位の解放によってヨガの効果を高める事が出来るんですよ」
「はぁー、なるほど」

 相変わらずのキテレツ理論とそれを素直に信じる梓。すかさず畳みかける様に言葉を続ける。

「今、丁度その為に必要な機材を持っていますし、梓さんやってみませんか?」
「え、達巳君ヨガ出来るんですか?」
「そんなに難しい事じゃないですよ。ポーズさえ決まってればいいんですから」
「あら、そうなんですか? じゃあお願いしようかしら」
「了解です」

 僕は笑いながら梓の手を引いた。ここじゃ場所が悪いな、デッキチェアの有る所に行かないと。

 僕達は砂浜を移動して放置された椅子を見つけると、早速ヨガを始めることにした。背もたれを一杯に倒した椅子に梓を上下逆さまに寝そべらせ、足を持ち上げて開脚して頭の横まで持ってこさせる。いわゆる、まんぐり返しのポーズだ。

「これで合ってますか?」

 ちょっと苦しそうに上下逆さまになった梓が尋ねる。自分の膝で豊満なおっぱいが潰されていて、いかにも窮屈そうだ。僕は股間の茂み付近に気を取られながら「オッケーです」と適当に答えた。

「このポーズで、あと何をすればいいんですっけ?」
「はい、この姿勢を保ちつつお尻の穴を拡げて深呼吸するんです」
「はい……え? おし……え?」
「じゃ、早速」

 聞き間違いかと困惑する梓を余所に、ケースを開けて器具とローションのチューブを取り出す。指の先くらいの先端ににゅるるっと絞り出したそれをたっぷりと塗り付けておいた。

「あ、お尻の方にも念のため塗っときましょうね」
「ほ、ほんとに……?」
「勿論です。『水着』の使用法に書いてありましたから」
「そうなんですか……」
「じゃ、塗りますね」

 僕が指先に取ったローションをお尻の皺の中央にぺたっと付けると梓は「ひゃんっ」と可愛いく鳴いた。皺に塗り込むように丁寧に指で塗り伸ばし、ついでにそこを柔らかくなる様に揉み解していく。

「あっ……はぅ……あぁ……」
「だいぶ柔らかくなったし、これくらいでいいかな?」

 軽く指先を置くだけでくちゅっと僅かに沈み込むくらい解れている。そこから伝わる梓の体内の温度は沸騰したように熱い。下を見ると瞳が潤み、半開きの口から熱を持った吐息がはぁはぁと漏れ出ていた。

「じゃ、いよいよ……挿れますよ?」
「あ……はい、おねがい、します……」

 とろんとした口調で答える梓。僕は例の器具を持ち上げると、その先端をそっと梓の窄まりにあてがった。

「力を抜いて下さいね?」
「はい……あ、あぁ……ぁ……」

 ゆっくりと、器具の重みだけで沈ませるくらい慎重に。僕がじっと見つめる中、皺の部分も巻き込むように内部へとそれが沈み込んでいく。強い抵抗感は無い。良く指で慣らしたお蔭かもしれない。
 ゆるゆると器具は一定のペースで潜っていき、1分ほど経った頃にはその嘴型の部分がすっかり梓の中に収まっていた。ふぅといつの間にか詰めてしまっていた息を放つ。梓のお尻を覗き込むと、透明なおかげでピンク色の肉壁の姿が良く見えた。太陽の方向もバッチリだ。

「入りましたよ、梓さん。次は拡げますからね」
「ふぁあい……」

 ちょっと梓のロレツが怪しい。梓も隠れお尻属性持ちなのかな?

 三繰がくれたこの器具はバネ式になっていて、外の部分を握ることで中の嘴が開くようになっている。そして、好きな所でストッパーをスライドさせてそのままにする事が出来た。ゆっくりと力を入れて器具を開いていく。

「おぉぉぉ……!」
「あっ……あぁああ……く、空気がぁ……」

 梓のお尻のさらに深いところまで丸見えになっていた。場所と角度の選択が良かったのか、強い日差しが奥の方まで飛び込んでいる。誰も見た事の無い梓の身体の内側を見ているのだと思うと、身震いするくらいに興奮した。

「じゃ、じゃあ梓さん、深呼吸して下さい、深呼吸!」
「は、はい」

 僕の指示に従って梓がゆっくりと深く腹式呼吸を行う。梓のお腹の動きに従ってお尻から覗ける範囲の肉壁もゆっくりと動き、そしてまるでそこも呼吸しているかの様に熱を持った空気を吐き出していく。
 ああ、そんな趣味は無い筈なのに、そこからの臭いに僕のものは俄然勢いを増してしまった。何というか……変態でご免なさい。

「すぅ……はぁああ……すぅ……はぁあああ……」

 苦しさと恥ずかしさの両方で顔を真っ赤にしながら真面目に深呼吸を行う梓。無茶な体勢なのに、良くがんばるなぁ。
 しばらく梓の身体の内外の様子を眺めて楽しんでいたら、お尻の周囲に塗ったローションが乾き始めていることに気が付いた。日差しも有るし、あんまり身体の中を乾燥させると良くないな。

「そろそろ止めていいですよ」
「……はぁ……終わりですか?」
「はい」

 僕は器具のストッパーをずらして嘴を閉じた。そして挿れた時と同様、ゆっくりと慎重に引き抜いていく。

「はぅぁあ……」

 抜くときの方が刺激が強いのか、梓は口をパクパクさせて喘ぎを漏らしている。
 抜いていくと、お尻の内壁が器具に引っ張られて少し外にめくれ出ているのがすごく卑猥だ。僕はそのまま手を止めることなく、嘴の先を抜き取った。一瞬梓のお尻は口を開いたまま空洞を晒すが、すぐにきゅうっと絞られて元の窄まりに落ち着いた。ほんと、良い締まりです。

「はい、終わりましたよ」

 僕は梓の足を持ち上げて身体を伸ばしてやる。椅子は僕が少し力を加えてやるとぎったんと背もたれ側に倒れ、ようやく梓は逆立ち状態から脱出した。
 逆立ちの余波か、それとも快感によるものか、少しふらふらしている彼女の脚にサンダルを履かせ、手を取って立たせてやる。

「ありがとうございます」
「いえいえ」

 まだ血が上っているのか顔が赤い、もうしばらく休ませた方がいいかな。僕がその事を告げると梓も頷いた。
 さっきのパラソルのところに連れていくと、すでに七魅の姿は無い。恥ずかしさに逃げたかな。そこで梓と別れた。まだ午後は長い、また次の悪戯相手を探すとしようか。

 ふと、自分の手を見てそこにまだ梓に使った器具を持っていたことに気が付く。そして思わずその臭いを嗅いでしまいそうになり、慌てて顔から離した。

(ま、まだ僕はそこまで変態じゃない……はずだ!)

 さっき思った事を棚に上げ、僕は器具をケースに戻してバッグの中に放り込んだのだった。



5.


 砂浜をさくさくと歩いてみんなの様子を観察する。だいたいの娘達が潮や汗でペイントが流れ、ほとんど全裸と変わらぬ格好になりつつある。しかし、書き込みでは石鹸を使わないと脱げない事になっているから、彼女達は自分の格好の変化に気が付けないのだ。

 ニヤニヤしながら歩き続けると、やがて砂浜のど真ん中で1年生トリオがまた何かどでかい建造物を砂で造っているところに出くわした。

「また砂遊びかい? 今度は何かな、やけにでかいけど」
「見てわかりませんか? モンサンミシェルです」
「へぇ」

 華恋がしれっと言うが、あれって島ごと世界遺産なんじゃなかったっけ? なるほどこの大きさになるはずだ。かなり大量に砂を運んだのか、辺りは穴だらけだ。

「だいぶ根を詰めているみたいだけど、少し休んだら?」
「……そうですね」

 華恋はふぅと息を吐いて額の汗を拭う。あーあー、全身、髪の毛まで砂だらけだよ。せっかくの綺麗な金髪がもったいない。

「ほら、こっち来い」

 3人を建造物の側から離し、ぱしぱしと砂をはたき落としてやる。「あ、ありがとうございます」と珍しく素直に華恋は礼を言った。

「ちゃんと水分取ってるか? 這いつくばって砂の近くにいると熱いだろ」
「大丈夫ですよ。ジュース、沢山貰って来てますから」

 朝顔が指さしたクーラーボックスの側に空のペットボトルが何本か置かれている。なんでも、メイドが3人専用にここに置いて行ってくれたらしい。
 ボックスを開けるとまだ形を保った氷の間に沢山ペットボトルや缶ジュースが入っていた。みんなで更に1本ずつ封を切ってぐい飲みする。

「あ、先輩。この後ちょっと時間いいですか?」

 両手でボトルを持ちながらくぴくぴ飲んでいた朝顔が、手を止めて言った。僕はその表情にピンと来る。

「ああ、いいよ。いつもこの時間だねぇ」
「あ、いえ、はい、その……」

 朝顔は顔を真っ赤にする。規則正しい生活リズムは大切だ。その点、朝顔の尿意は花のアサガオの咲く時間と同じくらい正確なのかもしれない。
 僕達の会話に、隣の華恋も「あ、トイレですか?」と割り込んで来る。

「私も一緒に行きます」
「あ、私も……」

 女の子は連れだって花摘みに行くと言うが、本当だったな。1年生3人を引き連れてトイレに行く事になってしまった。しかし、歩き出そうとしたところで朝顔が「あっ」と小さく声を上げたのでみんな立ち止まる。

「どうした?」
「あの、この水着ってどうやって脱いだら良かったんでしたっけ?」
「あ、そうか……」

 そういえば、石鹸を使うと脱げてしまうとは書き込んだが、脱いだり着たりは考慮していなかったな。トイレの時は当然脱がなくてはならない(と思い込んでいる)から、その疑問も当然だ。華恋もちょっと考え込んでいる。

「石鹸で洗えばいいんだっけ? ならいったん戻った方がいいのかな?」
「うーん、そうだった気がするけど……」

 ふーむ、仕方ないな。別荘に戻って普通のトイレを使用されるくらいなら、新しい書き込みをしておこう。

「大丈夫大丈夫。この『水着』は、ちゃんとトイレに行けるようになっているから」
「あ、そうなんですか?」
「勿論さ」

 ついでだ、いつもと趣向を変えてみようか。

「それに、この『水着』には、携帯トイレを使う機能も付いているんだ。だから別にわざわざ隠れてする必要も無い」
「携帯トイレ?」
「ほら、これさ。みんなも手に持っているのがこの『水着』の携帯トイレだよ」

 僕が手に持っている物を見せると、3人も「あれ、ほんとだ」と手に持った空のペットボトルを不思議そうに見つめる。今さっきそれに口を付けて喉を潤したことは忘却の彼方の様だ。

「この『水着』専用携帯トイレを使っている様子は他人には分からないし、だから恥ずかしがる事も無い。みんなが良ければすぐにでもこの場で出来るけど?」

 少女達は互いに顔を見合わせ、頷いた。華恋が僕に向いて「じゃあ、ここでしますから使い方を教えて下さい」と申し出る。それに僕は密かにニヤリ笑いを浮かべた。

「いいよ。まずは携帯トイレのキャップとフィルムを外して、海水で中を濯ごうか」

 ゴミは僕が受け取っておく。フィルムを外すことで、液体が透明なペットボトルの中に溜まる様子が良く見えるようになった。

「洗いました」
「じゃ、こっちに来て一列に並んでね」

 僕は3人を波打ち際に横一列に並ばせた。ここなら失敗して多少こぼれてもすぐに波が洗い流してくれるだろう。
 僕は海の中に進み、足首まで漬かりながら少女達の前に立った。更に濡れるのもかまわず片膝立ちになる。丁度目線が少女たちの下腹部の高さだ。このベストポジションは譲れない。

「やり方を説明するよ。まずは脚を左右に広げて。あ、そんなに広く突っ張るんじゃなくて、膝を左右に割って、そうそう、お相撲さんの四股踏みみたいにね」
「こうですか?」

 朝顔ががに股気味に膝をいっぱいまで開いてみせる。女の子がする格好ではないが、今はそれがベストだ。僕はにっこりとその下品なポーズに頷くと、残りの2人もそれに倣ってがに股姿勢を取った。

「次に、片手で携帯トイレをおしっこの出るところにあてがって、もう片方の手はその場所に当ててチョキをする様に開く。すると、『水着』がズレて出来るようになるから」
「はい……あ、ほんとだ」

 少女達が言われた通りに指を使って割れ目を押し開くと、その中から薄い肉襞が顔を出す。その様子は、彼女達には水着がズレたように見えているのだろう。
 もちろん、この携帯トイレを使っている間は他の人間にその様子が見えているとは思って無い。だから、僕がその様子を覗き込んでも隠すような事はせず、存分に観察することが出来た。
 華恋が自分の股間を見つめていた目線を上げ、僕に上目遣いで問いかける。

「もう出してもいいんですか?」
「もういいよ。あ、『水着』の説明書には出来るだけ息んで勢い良く出す様に書いてあったからそうしてね」
「わかりました。じゃ、出します」

 「んっ」と華恋が息を詰め、お腹に力が込められる。即座にペットボトルの中にびゅーっと黄色い飛沫が飛び散り、底に溜まってじょろじょろと音を出し始めた。残る2人も真似をして、勢い良く放尿を始める。3つのペットボトルがじょろじょろとおしっこの和音を立て始めた。

 汗を沢山かいていたせいか、3人の小水はとても色が濃い。透明のペットボトルの内に色が付きそうなくらいの黄色さだ。それに、同じ黄色といっても3人とも異なる色合いで、こうして見比べると違いが良く分かる。

「朝顔に比べると華恋のは色が濃くってちょっとオレンジっぽいね」
「あー、そうかもしれません」
「文紀ちゃんのは3人の中で一番薄い色合いかな。レモン水みたいだ」
「あは、おいしそうですか?」
「朝顔のは泡が多いね。炭酸水飲料みたい」
「そ、そうですね……」

 3人はおしっこを出しながらお互いのものを興味津々と見比べ合う。恥ずかしくないと書き込みしたから全く遠慮無くジュースみたいだのビールみたいだの評価し合っているが、やってる事はペットボトルを使っての立ちションだ。微笑ましくも間が抜けて、そしてなんとも卑猥な光景である。

 じょーじょーと勢い良く出ていた少女達の放水も途切れ始める。僕は年長者の経験を生かし、お尻から力を入れて最後まで出し切る様に指示を出した。こういうのは切れ良く終わらせないとね。
 びゅっぴゅっと出し切り、少女達の放尿ショーは終演を迎えた様だった。「終わった?」と聞くと全員こくりと頷く。僕はペットボトルを少女達から受け取り、蓋を閉めてしげしげと中身を見つめた。表面から少女達の体内の熱の名残が伝わってくる。

「あのー……この後どうしたら?」

 華恋が割れ目を片手で開いたポーズのまま僕に尋ねる。そうそう、後始末もしないとね。

「まずは滴を切っちゃおうか。そのまま腰を前後に揺すっておしっこの滴を飛ばすんだ。出来る?」

 華恋達は素直に「こうかな?」とぎこちなく腰を振って残滓を振り払った。かくかくと卑猥に腰を動かす少女達に吹き出しそうになりながら、僕は真面目な顔をがんばって作る。

「仕上げに海水で洗って、そしたら手を離していいよ。『水着』が元通りになるから」
「はい!」

 ばちゃばちゃと海水を股間にかけてそこを綺麗にする。擦るものだから、絵の具はそこだけますます流れて、もはや彼女達の股間部は何も着けていないも同然だった。(元からそうなんだけど。)それでも、水着の書き込みは有効で彼女達は自分の肌がしっかりと隠れていると思い込んでいる。

「じゃ、僕はこれを指定通りに処理しておくからね」
「お願いします」

 僕は3人のおしっこで満タンのペットボトルを抱え、クスクス笑いながら立ち去ったのだった。……あ、ちゃんと後で流して捨てましたよ?



6.


 その日の夕食後、今日こそ天の川風呂でゆっくりしようと僕は着替えを持って1階へ向かった。そこでばったりとハルとノノのペアに出くわす。珍しい組み合わせだな。

「あ、イクちゃんもお風呂?」
「ああ。2人も?」
「そうだよ」

 ふーむ。「水着」のキーワードは明日までもう使わないだろうし、ここで変えておいてもいいだろう。僕はそう思い、歩きながらハルに話題を振った。

「この島、温泉がたくさん有るって知ってる?」
「そうらしいね。春原さんも言ってたよ」
「でも、やっぱり天の川風呂が一番広々していて気持ちいいな。こんなお風呂、一生にそう何度も入れないだろうし」
「そうだねー」

 更衣室に入る直前、ハルのキーワードを更新する。インサーション・キー2を「風呂」に変更……っと。

 脱衣所には仕切なんて無いから当然、着替えは男女がお互いに丸見えになってしまう。しかし、ハルもノノをそのへんは性格のおかげか大らかなものだ。ごく自然に僕と並んで服を脱ぎ、全裸になってタオルを巻く。僕の方が少し遠慮して目を逸らしてしまうくらいだ。

 3人ともぬるめのお湯が好きなので、天の川の下流の方の湯船に浸かる。今日も空には綺麗に星の川が流れていた。
 しばらく談笑しながらゆったりした後、僕は少女達の常識破壊に取り掛かる。何気ない会話から糸口を掴んで、世間の常識と非常識をすり替えるのだ。

「……さっきの話だけどさ、この島には温泉があちこちあるじゃん?」
「うん」
「それなら、この島に居る間はみんな『お風呂』に入っている様なもんじゃないかな?」
「あ、そうかもね」
「ただ、混浴はここだけだから、常に『お風呂』に入っている状態なのは女の子だけだろうね」
「そうだね。イクちゃんざんねーん♪」

 ふう、これでお風呂から上がった後のみんなの様子が楽しみだ。何せこの島に居る間、女の子はみんなお風呂に入っている格好をしなくちゃならないんだからね。畳みかけるように次の書き換えにいってみよう!
 昨日は三繰達と半ば強引に一緒にお風呂に入る羽目になった。あの時あの双子姉妹にやられた事を、今度は僕主導でやってみたいな。

「あ、そうだ2人とも。混浴での体の洗い方って知ってるかい?」

 ハルは首をぷるぷる振って「何それ?」と首を傾げる。ノノも同様だ。

「混浴の『風呂』ではね、男女がお互いの体を洗うっていうのが礼儀で常識なんだ。だから2人の身体は僕が洗ってあげるね」
「へぇー、知らなかった。じゃ、私達はイクちゃんの身体を洗えばいいんだね?」
「うん。ただその洗い方にも決まりが有ってね……」

 説明しながら3人で洗い場に向かう。僕は椅子に座り、ハル達には石鹸を手に持たせた。

「女の子が洗うときは、スポンジを使っちゃ駄目なんだ」
「え、じゃあどうやって洗うの?」
「『風呂』にある道具は使わず、自分の身体を使うのさ。腕や足などはね、その……」

 僕はハルの股間の茂みを指さす。

「そこの部分に石鹸を付けて、泡立てて擦るんだ。背中とか広いところは、胸を使って石鹸を塗り広げて洗ってね」
「へぇー。そうだったんだ……」

 ハルは石鹸を手で弄びながら顔を赤らめている。混浴のお風呂がそんなにいかがわしい物とは知らなかったのだろう。うん、僕も知らなかった。

「じゃ、お願いできる?」
「う、うん。ノノちゃんは右側お願いできる? 私は左から洗うから」
「わかりましたー」

 2人の少女は石鹸を身体に塗り付け始めた。胸を揉みしだく様に手を動かし、そして下に持っていって股間の茂みも泡だらけにする。良い具合に身体の前面が白く細かい泡で覆われたところで、両方から僕の手を取った。

「じゃ、じゃあ……手から始めるね」
「お願い」

 2人は自ら僕の手を自分の脚の間に導き入れた。豊かに茂った毛のさわさわとした感触の奥に、柔らかな肉襞の感触が伝わってくる。それが石鹸を潤滑油にして腕全体をぬるぬると擦り上げていくのだ。何という心地良さなのだろう。
 裏表ひっくり返しながら、2人の少女が股間を使って僕の腕を泡だらけにする。手の先まで行ったところで僕は更に注文を付けた。

「指先は細かいから、1本づつお願いね」
「う、うん……」

 指の1本となると、それは割れ目の中に簡単に埋没してしまう。僕はわざと指を軽く曲げて、指がその隙間を往復する間にそこの襞を擦って少女達に刺激を与えてやった。2人は次第に息を荒げ始め、熱がこもった吐息を僕の髪に吹き付ける。

「あ……ぁん……はぁ、う、腕は終わったよ……」
「ありがとう、2人とも」

 手が股間から離れるとき、明らかに石鹸とは違う透明な液体がねとっと指先との間に橋をつくった。僕が「あれ? 何だろうこれ」とわざとらしくそれを見せつけると、2人は顔を真っ赤にして「せ、石鹸だよ(です)」と言い張った。ま、いいけどね。

 その後は前後を挟んで2人のおっぱいで同時に背中と胸を洗ってもらう。腕をやっている間に十分2人の身体は火照っていたようで、胸の先の部分が固く尖ってそれがコロコロと擦れて気持ちがいい。前側のハルは僕の股間のものが気になるのか、胸を擦り付けつつ固くなったそれをお腹を使ってすりすりとさすってくる。そんなに物欲しそうにしなくていいのに。

 2人に身体を洗ってもらった後、お返しに今度は僕が2人を洗う。男は手を使うのが礼儀と書き込みをして、彼女達の全身をそれぞれの手を使って弄っていく。
 既に十分過ぎるほど熱くなっていた少女達は、僕が乳首を摘んで転がし、割れ目の奥を撫で回し、おまけに首筋から耳にかけてをじっとりと撫でてやると、その度におとがいを反らして喘ぎを漏らす。

 感度が良過ぎるけど、まだ三繰による感覚共有が働いているのだろうか? 溢れた愛液を塗り付ける様に股間をぬるぬる擦ると、びくびくと身体を震わすのが可愛らしくてしばらくそのまま撫で続ける。

 ふと、以前ハルのお尻に悪戯した時の事を思い出した。あの時は全然準備もしないで指を挿れたけど、今日はだいぶ身体が解れている。ちょっとやってみたいな。

「ね、2人とも身体を起こして、四つん這いになって」
「ぁう……?」
「混浴『風呂』のマナーではね、男は女の子のお尻も良く洗ってあげないといけないんだ。ほら、やってあげるからこっちに向けて」

 僕の要求に床面に仰向けに寝ころんで息も絶え絶えになっていた2人が目を開ける。僕が急かすと、気怠そうに身体を起こし、何とかうつ伏せになってそして膝を立ててお尻を僕に向けた。視点が定まっていないし、多分意識も朦朧としているのだろう。

 僕の前に2人の少女の大切な場所が晒け出されている。2人の分泌物でお尻の辺りはもうぐちょぐちょだったが、念のため割れ目の間から新しく掬い取って窄まりの辺りに塗り付けた。ちょんちょんと触ると、そこは既に昼間の梓ぐらいに柔らかくなっている。散々石鹸付きで解したお蔭かな。

 中指で2人の窄まりを外へ拡げる様にくりくりと撫でると、「あっあっ」と断続的な喘ぎを漏らす。四つん這いと言ったのにもう腕はぷるぷると震え、今にも崩れそうだった。

「力を抜いてね……中に、挿れるよ」

 僕はそう宣言すると、ゆっくりと中指を2人の中へと埋没させていった。入り口の抵抗を抜けると、その中は熱々のプリンのようなつるっとした肉襞が僕の指を包み込む。

「おお、すごい……!」

 前ハルに指を挿れた時はきつきつですぐ止めたけど、今日は一味違う。少女達の心臓の鼓動に合わせてヒクヒクとまとわりつく粘膜が緩やかに僕の指を押し戻し、それが極上の締め付け感となって僕を魅了する。その押し戻しに負けないよう、しかし内壁を傷付けない様慎重に指を押し進める。中指の第2間接までも尻穴の中に吸い込まれる。

「あ゛っ! あ゛ぁああ〜〜〜っ!」

 指先がつるっと奥の方の粘膜を擦った瞬間、ハルが今まで聞いたことが無い、喉の奥から迸る様な喘ぎ声を出した。ばたんと肘が倒れて上体が潰れ、お尻が僕の指をくわえたままガクガクと上下する。ぴゅっと割れ目から飛沫が飛んで僕の身体に吹き付けられた。え? 何、今の? 確か、この辺をこう……。

 同じ様に指を動かすと、再びハルの身体に激震が起こった。股間からぴゅっぴゅっと潮を吹きまくっている。どうやら、僕はハルの一番感じるポイントを見つけてしまったらしい。

 ノノの方も同じ様にやってみる。ハルほど激しくは無いがやはり喘ぎをあげて腰を震わせている。なるほど、お尻を弄くる時はこの辺をやればいいのか。へぇー、いいことを知った。

 後は好き放題だった。緩みきったお尻の穴に中指を根本まで突っ込み、さらなるウィークポイントを探して指をこねくり回す。欲望のままに2人を蹂躙した結果、ハルはそこから更に3回、ノノも2回絶頂を極めて気絶したように反応が無くなる。そこで始めてこりゃまずいかな、と指を抜いた。

 完全に身体が弛緩していたためか、指が抜けても2人のお尻はしばらく空洞を晒したまま元に戻らず、僕を慌てさせた。
 結局、2人をタオルの上に並んで寝転ばせ、もう1枚のタオルで身体を覆い、そして僕のタオルを使ってばさばさと団扇代わりに扇いでやった。まったく、お蔭で汗だくになってしまったさ。やり過ぎに注意しようって事だね。

 
 


 

 

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