TEST


 

 

**********4th−day Vol.4**********


 【4th−day あらすじ】
 本物の陣内瑠璃子が発見されたことを知った瑠璃子はスパイとして瑠璃子の招待を探るべく学院に潜入した捜査員・茶羅との接触を決心する。一方、瑠璃子との連絡不通が続くママは琥南を学院に向かわせて瑠璃子にTESTの経過報告を入れるようメッセージを託すが瑠璃子が学院にいないことが分かった琥南は堕とした女教師・真奈との色遊びにのめり込む。真奈の聞き込みから琥南同様、瑠璃子の身辺を探る茶羅の存在に気づいた琥南はママへの手土産に茶羅の正体を暴こうとする。茶羅は瑠璃子と琥南の2人に追い詰められて捕まってしまう。瑠璃子と琥南はそんな中ラボ室で鉢合わせとなる。琥南は瑠璃子にママへの連絡を泣き落としでさせることに成功した。





【英語科 ラボ室】


 瑠璃子は携帯をポケットに突っ込んだ。
「これでいい?」
「お?おおっ!いいトコあるな、オマエ」
 図らずも瑠璃子が琥南の泣き顔を目の当たりにして自ら『ママ』に連絡をとった。
 琥南は目をウルウルさせて鼻水をすすった。

「オマエはやめてよ」
「じゃあ、陣内!」
「瑠璃子姉さん!」
「いちいち、うるせえなぁ、わかったよ瑠璃子姉さんよぉ!あんたのおかげで助かったぜ」
「そう思う?」
「ったりめぇよ!オレはしっかりとババァとの言いつけどおり、あんたに連絡とらせたワケだし」
「あんたじゃないでしょ!」
「はいはい、瑠璃子姉さん」
 瑠璃子は含み笑いを浮かべたが疲れきった琥南は気づかない。
(これでオレも自我を封印されてガキに戻されるってこともないわけだ)


 素っ裸で胡坐をかいて琥南はふぅっと安堵の息をついた。
 床は琥南と女たちの体液でびしょびしょだった。
 琥南のイチモツは瑠璃子の支配から解放されてか、やっと萎え始めていた。
 となりでおとなしく瑠璃子の指示を待つ佳美には先ほどの色状狂のような気性は影をひそめている。
 全裸でさえなければ普通のヒトである。
(まったく、このオンナの技量も読みきれネェ)

「ヘロヘロだ。しばらくヤリてぇとも思わねぇよ。どこでこんなテク覚えさせたんだよ、まったく」
 瑠璃子の様子を下から上目遣いで窺う。
 瑠璃子のすべてを見透かそうとする琥南の視線を当の瑠璃子は琥南を気にも留めていなかった。


「由貴ちゃん、すぐに行ってね」
「はい」
 由貴子は身づくろいをすると瑠璃子に指示されてラボ室を後にし、ママの元へ出かけていった。


「・・・って、ヒトの話きいてねぇな、オマエ!」
 琥南は悪態をつく。
「『瑠璃子姉さん』!」
「おう、それ、それ。一応、礼を言っとくぜ。これででオレも封印されずに済む」
「あれ?琥南くん。本当にそう・おも・・・」
 瑠璃子が言いかけたそのときだった。


 その時、由貴子が去って閉められたはずのラボ室の扉が開いた。
「あ、あなたたち!一体これは何なのっ!小西先生!小西先生!どうしたんですか!そんな、はしたない恰好!」
 扉を開けたのは学年主任の奥津真矢だった。

 公立校で名を馳せた生徒指導に実力のある若い彼女を理事長自らがスカウトして学年主任に迎え入れた。
 怜悧な刃物のような彼女は年配の教師達をねじ臥せ、主任の地位を不動のものにしていたが、若干31の若さだった。
 身じろぎもせず冷たい視線を瑠璃子たちに向けている。

「小西先生?あなた・・・・」
 瑠璃子の力でピクリとも動かなくなっている真奈を見て奥津真矢は初めてことの異常さに気づいた。
「どうしたの。あなたたち、理由を説明しなさい!場合によってはタダじゃおかないわよ」
 異常な事態にありながら真矢はそれでも冷静だった。


「ちぃーっ!」
 まるで豹のような速さで琥南は教壇から席の最後列、出口にいる真矢に駆け寄る。
 背後へ回り込んで真矢の背を狙おうとした琥南を真矢のスレンダーな回し蹴りが深くスリットの入ったタイトロングなスカートから襲った。
「ぎゃっあぅっ!」
 琥南はラボブースの一区画に蹴り飛ばされた。
 パソコンが無残に倒れた。

「せんせぇ〜、なにすんのぉ〜。痛いよぅ、痛いよう」
「言ったでしょう。タダではすまないと。私がか弱い普通の女教師だと思ったら大間違いよ」
 そう言いなが琥南に近づくと再び蹴り上げた。
「いかがかしら?私の側頭蹴り、加減したんだけれど」
 琥南の脇腹が真っ赤に腫れている。

「っ!てぇ〜な!てめぇ!小学生相手になに本気で蹴ってんだよ。ツツツツ」
「まぁ?あなた小学生だったの?だったら、なおのこと保護者も呼び出して事情を聞かなくてわね」
「アヤだよ、言葉のあや!今日転校して来たばかりで混乱してんだよ」
「ここは高等部よ、あなたのいていいところではないわ。それだけでも校則違反、懲罰よ。こんな風にね」
 しなだれた琥南のイチモツを嘲るように見下して、真矢は上履きの足で踏みにじる。


「ぎゃーっ!なななななな、なにしてんだ、オマエ!いってぇ!ってばよ、いてぇよぉーっ!」
「痛いんだったら、ここで今まで何をしていたのかお言い!小西先生とそこの3人の生徒に何をしたの?」
「なんにもしてなぁぁいいよぉぉぉぉぉ!いてぇー!足を、あしをどけてぇーっ」
「あら?あなた裸にまでなって『何もしてない』では理由が立たないわ。少なくとも私が納得できる理由でない足はどかせない」
 真矢は足にゆっくりと体重を乗せる。

「ひひひひーっ!犯されてたの、ボク、このひとたちに犯されてたんだよオーッ」
「ふふふふ、あなた、琥南くんだっけ?言い訳下手ね。女は犯されることはあっても男を犯すなんてありっこないじゃない!」
「うわーぁつ!つぶれちゃうっ!ぺちゃんこになっちゃうよぉーっ!いたい、いたーいっ!」
 琥南は鼻水と涙でぐちゃぐちゃになっている。
「あなたの言葉は女を愚弄しているわ。重い懲罰が必要ね」
「いてぇ、いてぇよ〜。バカ言ってんな!女教師が生徒を犯すなんて何十年も前からAVじゃゴロゴロしてるネタだろぉっ!」
「まぁ、いけないコ。AVを見ていい年齢じゃないわよね、さらにお仕置きだわ!」


「て、てめぇーっ!さっきから幼児虐待してパンティーにまん汁ぐっちょりさせて興奮してるくせにバカ言ってんじゃねぇよ!」
 真矢の右眉がピクリと吊り上った。一瞬のうちに真矢の拳が琥南の鼻っ柱に炸裂した。
「なんですって!!あなた、教師に向かってなんてこと言うのっ!口を慎みなさい!」
「ケっ、先生よぉ〜、ぶれてるぜ、心がよ。動揺してんだろ。わかってんだよ、お前の下半身からプンプン、女のよがり臭が染み出てんだぜ!」
「いただけないわ、その言葉遣い」
 真矢は琥南の悲鳴を無視しながらイチモツを更に踏みにじると鉄拳制裁を繰り返す。
「いてテテテテテ!ひぃ〜!なに・・しやがんでぇーっ。このイロぎつね!」



「まったく・・・馬鹿なんだから。黙ってハイハイ聞いてりゃ、教師なんて扱いやすい生き物なのに」
 瑠璃子は呆れ顔で傍観している。



「そこのあなた!聞こえたわよ!あなたにも事情を聞かせてもらうわ!あなただけ服を着て平気でいるのはなぜ!」
「べつにぃ〜、事情ぉ?勝手にすれば?」
 鼻にもかけない瑠璃子の態度が真矢の怒りに油を注ぐ。


「いい加減いいだろよっ!足をどかせよ!使い物にならなくなったらどうすんだよ」
 苦痛に我慢できず琥南は真矢の足にストッキングの上から齧りついた。

「痛っ!琥南くん、もっと激しいお仕置きが必要なようね。無謀にも私に歯向かうコ、スキよ」
 まるでタバコを足で揉み消すように真矢は足をひねる。
「ぎゃーっ。やめてぇーっ!やめてよぉーっ!」

 そのとき、真矢の耳に響いた音叉の共鳴音に真矢は瑠璃子に視線を投げた。
「あら。何をするのかと思えば・・・。なんなの?楽器のチューニングでもするつもり?」
「まあね」
 瑠璃子は真矢の冷笑に身じろぎもせず答えた。

「じゃあ、あなたに、ことの次第を説明してもらおうかしら?」
「そのガキだけじゃ飽き足らず、今度は私をいびろうってワケ?」
「何ですって!あなた、教師に対して口の利き方がなってないわ。お仕置きよ」
「すれば?勝手に。できるならね」
「いけないコ、素直じゃないわね。ここで何があったって、あなたが誰に何を訴えようと、教師である私の言葉にこそ周囲は耳を傾ける」
「そうかもね、ここを無事に出られればの話だけれど・・・」
「なんですって?私を脅す気?」
 そう言って真矢が今度は瑠璃子の方へ歩き出そうとした瞬間、自分の体が鉛のように重く動かないことに気づいた。
「えっ・・・な、なぜ」

 冷静な真矢の表情に驚きの色が浮かぶ。
「コッチに来てお仕置きしてくださいよ、ヒステリックなオバサン」
「な、何ですって!あっ、う、あ、あしが、足が動かない・・・」

「いやだぁー!いたーい!足を、足をどけてよう!先生ぇーっ」
 琥南が泣き叫ぶ。
 音叉が2度連続して鳴った。
「琥南、また元気にしてあげる」
 瑠璃子が意味深な含み笑いのあと、『勃ち上がりなさい』と言った。


「えっ、えっ?な、なんなの!なんで、なんで、こ、ここここ、こんなにたくましいなんて、まだ子どもじゃない!」
 真矢の声が上ずった。
 真矢の動かなくなった足の下からにょきにょきと踏みつけられた琥南のイチモツが真矢の足を押し戻すように勃ち上がり始めた。


「ふっかつしたぜぇーっ!」
 琥南の泣きべそ顔に闘志が浮かぶ。
「鋼鉄のように堅くなったオレ様の分身ならそんなヒョロ足痛くも痒くもないぜぇ!」

 言うやいなや琥南は自由の利かない真矢の肩越しに抱きつくように昇って一瞬のうちに親指を真矢のこめかみに突き入れた。

「あうっ!あぁぁぁぁっぁぁぁああぁ」
 目をかッと見開いて口を開けた真矢は一瞬の出来事にピクリとも動かず、抵抗することもできずに真矢は立ち尽くした。
 琥南の親指は信じられないくらいズブズブと真矢の中にめり込んでいく。
 真矢の額に自分の額を押し当てて至近距離から目を合わせる。

「あ・・・あ・・・・・・あ・・・・・あ・・・・・・」
 真矢の悲鳴にならない声が弱弱しく聞こえてくる。

 琥南の指は続いて頚椎に移った。
「う・・・あ・・・・あ・・・・・え・・・・・あ・・・」
 琥南はまだ額を真矢と密着させてしきりに目を数センチ・数ミリのところであわせていた。
「よぉく覚え込めよぉ〜っ!」
 最後にぐっと力を込めて両指が頚椎に埋まったかと思うと真矢はがっくりと首を垂れてそのまま倒れこんだ。

「殺したの?」
 瑠璃子が琥南と真矢に歩み寄って、真矢の状態を窺う。
「殺しちゃいネェよ。邪魔だろ、騒がれてちゃよ。ワザ使ったんだよ、オレの必殺技の試作品。ふぅ〜疲労困憊だ」
 芝居じみたよれよれの動作で琥南は再び瑠璃子の脇に腰を下ろした。


「ヒトのテクニック初めて見ちゃった。感動したよ」
「そうかい。普通は見せネェわな。ところでさっきあんた何か言いかけてたよな」
「『あんた』じゃない!」
「はいはい、瑠璃子ねぇさんよぉ。さっきオレの封印のことで何か言いたげだったよなぁ」
「あれぇ〜そうだったけ?」
 瑠璃子は意味深な含み笑いを浮かべる。

 しばらく沈黙の時間が流れる。
 やがて琥南の顔色が変わった。

「ま、まさか!あ、あのババァ!」
「そういうところは聡いのね。あのヒトは言ってたわ。命令のクリアは時間切れの後だって」
「ちょ、ちょっと待て!それを先に言えよ!」
「ママはあなたを元通り回収するってい・・・・・きゃぁっ!な、なに」

「じたばたすんじゃねぇ、オマエになんの恨みもないが・・・・・いや、あるか、オマエが朝っぱらから学校にいなかったのがいけねえんだ!そうじゃなければオレはババァの命令を時間内にクリアできたんだ。お前のせいだ!」
「一体どういうこと・・・・・・」
 瑠璃子が驚いたのは、瑠璃子を後ろから羽交い絞めにして囁いたのが目の前にいる琥南ではなく真矢だったからだ。


「ツツツツ、音叉は取り上げさせてもらう」
 真矢はさっきまでの怜悧な表情とはうって変わって、琥南の生意気な表情そのままにふてぶてしく瑠璃子の手から音叉をはじき落とした。

 音叉は床に落ち、それを琥南が拾った。

「この女の脳みその一部にオレをコピーしたと言えば理解するか?」
「な、なんですって!」
 瑠璃子は真矢に羽交い絞めにされ身動きのとれないまま、目の前でケケケと不気味に笑う琥南を睨んだ。

「言ったよな、小柄なのが欠点だって、さっきあんた言ったよな。どうだい?もう1人のオレは見るも美しい体格も技ももった女教師だぜ」
 そう言って琥南は瑠璃子の太腿を小さな手で撫で上げた。
「やめろっ!気持ち悪い!触るな!」
 蹴り上げる瑠璃子の足をひょいと琥南は軽快によけた。


「言ってくれるぜ。今、自分がどういう状態にあるのか考えてものを言えよ。『瑠璃子姉さん』よぉっ!」
 真矢が琥南言葉で瑠璃子の耳元で怒鳴った。
「信じられない・・・・・」

「だろぉ?オレだって実践したのは初めてなんだけど、しっかりこの女にオレをコピーできたわけだ。以前読んだ眉唾の中国古書が役に立ったぜ。こうもうまくいくとはオレも信じられないよ」

 真矢は人が変わったようにふてぶてしい男言葉で瑠璃子の耳元で囁く。
 真矢の力は瑠璃子でも引き剥がせないほど強く両腕を拘束していた。

「ふん、私が信じられないのはあなたが私を騙したコトよ」
「だろ?ヒトは嘘もつくし、騙しもする。だけどオレ自身はオレを裏切らない。どうだい、そこの女はまさにオレの分身になった。オレの心を読み間違えず裏切りもせず阿吽の呼吸でオレの希望通りに勝手に動いてくれる。そうだろ?」

「そうだ。オレはオレを裏切るわけないじゃないか」
 真矢はそう言ってフフンと笑った。
 真矢は琥南そのものになっていた。
 琥南は背伸びをするように手を一杯に伸ばして瑠璃子の胸を触る。
「そこの体育教師や小便臭いガキんちょみてぇにイチイチ指示しネエと動かねぇ人形よりこの方が楽だな」


 琥南は話をしながら身動きのとれない瑠璃子のスカートをたくし上げてパンティーを鑑賞している。
「見るなーっ!さわるなよぉーっ!この変態!H!」
 琥南は指で瑠璃子の割れ目をなぞってみる。
「このっ!」
 蹴り上げようとした足にスリットスカートから露になった真矢の足が巻きつくようにして邪魔をした。
「おっと、ダメだぜ。ケケケ、瑠璃子ぉ、お前処女か?ウケケケケ」
 真矢の口から琥南の口調で嫌味な笑いが漏れる。
「うるさいっ!」



「さてと、ママの追手が来る前にオレはトンズラを決め込むことにしよう」
 琥南は瑠璃子をなぞった指の匂いを嗅ぎながらぺロッと舐めた。
「勝手にどこへでもいけばいいだろっ!」
「ところがだ、追手のヤツはオレでも敵わないかなりの使い手なんだよ」
「知るか!そんなこと」

「逃げ切るには助けが要る。追手と刺し違えるか倒してもらわなきゃ、オレは逃亡先で枕高くして寝るわけにもイかネエよ」
「勝手にすればっ?」
「だっろぉ?だから、あんたに助けてもらおうと思ってよ。アンタは底知れない技の持ち主のようだしな」
「誰があんたの手伝いなんかっ!」

「あん?いいの、いいの。あんたのいうことなんか聞く気はねぇんだよ」
「どういう意味?」
 瑠璃子は琥南を睨みつけた。
「あんたにもオレをコピーする」
「なんですって!やめてよ!アンタなんかコピーされちゃエライ迷惑だわ!」
「あんたの技量、TESTの結果を見るまでもなく大したもんだと思うぜ。その知識やテクは残したままオレがあんたに寄生する」


「くるなっ!やめろ」
「おっと、動いちゃだめよぉ。先生、絶対放しませんからネェ、カカカカカカカ、どうだい女教師のオレ3、いや・・2号機は?」
 真矢はカラカラと琥南の笑いをする。
 目の前の裸の琥南は瑠璃子の体に抱きついてゆっくりとこめかみをめがけてにじり寄る。

「あとでオレに乗っ取られたお前から聞きたいもんだぜ。オレが自分の中にコピーされてオレが目覚める瞬間というものを」
「やめろ、やめろって言ってるだろぉ!」
「やーだねー。さんざんオレを馬鹿にしやがって。道具を使わなきゃなにもできない自分を呪え、音叉は、ウルトラ・アイはオレが取り上げた、ケケケケケケ。変身できネエヒーローなんてゴミだぜ」

「ち、チクショウ!」
「ケケケ、泣けぇ!わめけぇ!許しを乞えぇ〜!」
「オレ初号機があとで可愛がってやんよ。オレになったお前をオレ初号機が犯すのはマスカキになるのか?お前が処女だったらオレがオレの処女を奪うんかい?ケケケ、楽しいぜぇ!」

「ひとでなしーっ!クズーっ!放せよぉーっ!」
「言いたいことはそれだけか?いつまでも高慢じゃ情け心も出ないってね」


「やめてぇ〜許してぇ〜、瑠璃子をいじめないでぇ〜、心を入れ替えて琥南クンに尽くすからぁーっ!・・・こうっスか」
「てめぇ!芝居臭いセリフで茶化しやがって。ふざけんのもいい加減にしとけよ」
 真矢が琥南そっくりにドスの聞いた声で怒鳴った。
「あら?ごめんなさ〜い」

「お前がオレの4、いや3号機になったら、まずはオレの靴底をキレいに舐めまわして貰おうか」
「き、汚ったなーっ!イヤよ!そんなの!絶対にイヤーっ!」
「ケケケ、そう来なくっちゃよ。いじめがいがないってもんよ。だけど許してやらねえ、オレもババァから逃げなきゃなんないのっ!」

「わたしは、わたしはっ!あなたの涙の訴え聞いてあげたのに!ママに電話してあげたのに!」
「ケケケ、ばっかでぇ〜、子どもの涙はよぉ、大概、嘘泣きって相場がきまってんだよ。騙されるあんたが馬鹿なの!瑠璃子ネエ」

 琥南の顔が瑠璃子の目線まで登ってきた。
 琥南の視界に瑠璃子の涙目が広がる。

「ケケケ、泣いたってムダだぜ。お前はオレに寄生されるんだ。オレを守る盾として命投げ出してもらおうか」





「ふぅー、ちょっとは使えるヤツかと思ったけどなぁ〜」
 そう言って瑠璃子は一息ゆっくりとため息をついた。






「て、テメ!なに急に余裕ぶっこいてリラックスしてんだよ!少しは泣いて許しを乞うたらどーなんだい!」

「うふっ、だよね。あの時泣いたあんたの眉、ピクピク動いてんだもん、アレじゃ嘘だってバレバレ!」
「な、なにぃ〜」
「ウフ、馬鹿はあ・な・た。女の涙も嘘が多いって知らないの?」
「てっめぇ!自分の危機的状況にキレやがったな!」

「まずは自分の置かれた立場を再認識させてあげようか、琥南クン」
「強がり言ってんじゃネェ!これでオマエもオレだ!」
 琥南が勢いよく瑠璃子のこめかみに指を突き刺そうとした瞬間、その言葉は瑠璃子の口から漏れた。

『勃ち上がりなさい!急速上昇!!』

 その瞬間、瑠璃子と琥南の間にあった琥南のイチモツは瞬間的に一気に膨れ上がった。
 琥南は自分のイチモツの勃起で瑠璃子から弾き飛ばされた。
 ブースの一角に勢いよく全身を打ちつけた。
「ぐぇっ!」

『連続噴射!自我にとらわれず』

「うわっ!やっ!やめっ!お、おい!ひ、ひぃぃぃぃぃぃぃ」

「アハハハ、臭うけど噴水みたいでいいね!」
 琥南の人間噴水を避けるように瑠璃子は身を引いた。

「謀ったな!シャー、シャー出て止まんねえじゃねえかぁ!オレになにしやがったぁぁぁぁぁぁ」
「べっつにぃ!あんたがまだ私の肉体支配から解放されていないのを忘れて本心さらけ出したのが運の尽きってコト」

「いってぇ〜いてぇよぉ!枯れちまうよぉ」
「いい気味!私のパンツに触った報いだ!」

「チクショウ!反撃だ!オレ!女教師のオレ!コイツを、この女を!あ、あれっ?」

 すでに瑠璃子を羽交い絞めにしていた琥南をコピーされた真矢は瑠璃子の足元に崩れ落ちていた。

「いいーっ、いくぅぅ!いっちゃぁぁぁうう!また、イク〜っ!さいこぉぉぉ〜」
 真矢は全身を震わせて胸を揉みしだき、股間に手をずっぽりと突っ込んでヨガリくるっていた。

「なにてめぇはヨガリくるってやがんだぁぁーっ!この大事な時にーっ!」
 琥南は脂汗をしたたらせ苦悶に表情をゆがめながら強制的に射精を続けていた。

「アハハハハハ、ばか!アンタ自分で言ったじゃない!この女教師にあなた自身をコピーしたんでしょ?」
「そ、それがどーしたぁぁぁぁぁっ!」
「だ・か・らぁ〜、私の肉体支配を受けたのは、その女にあなた自身をコピーする前?それとも後?」

「あん?あーーーーっ!」
「あはははははははは、そういうこと。馬鹿ね、何から何まで全部コピーすれば、私の支配さえもあなたはこの女にコピーしたのよ」

「そぞ、ぞ、ぞ、ぞんなあぁ〜っ」

「ウフフフ。お仕置きしましょうネェ〜琥南クン!」
「な、なにおぉーっ」

 瑠璃子は真奈と美佐子に近づいた。
「さっき、琥南くんの暗示は聞かせてもらった。とってもいい暗示じゃな〜い?さぁ、もう一度言って?」
 瑠璃子は真奈の額をツンと突いた。
 真奈の口がゆっくりと動き出す。

「琥南は私の欲望を満たすためのただ1人の存在・私は琥南のことを思うたびに性的快感の波に襲われ、自分で自分をコントロールできない・私は琥南を自分のものにしておくために彼の言葉には必ず服従する・私の欲望は彼を専有することで満たされる・・」

 真奈の口から出る言葉に瑠璃子は含み笑いを浮かべ、琥南は見る見るうちに顔面蒼白になる。
「てめぇー!オレの人形を横取りすんじゃなぇー!」
「あら?横取りじゃないわ。返してあげるのよ、『そのまま』自由にしてね。さあ、今の言葉を一つだけ忘れなさい。一つだけ」

 そう言うと瑠璃子は真奈を琥南の方に向かせると耳元で囁いた。
「あなたの心からなくなる言葉は『私は琥南を自分のものにしておくために彼の言葉には必ず服従する』よ。それだけは今私があなたの額を突いた瞬間に消えてなくなる」

 瑠璃子はツン!と真奈の額を突いた。
その瞬間だけ真奈は電気に触れたように体を震わせたが見る見るうちに情欲のあふれ出した淫乱な顔つきに変貌していく。


「さぁ、あなたの思うままに行動しなさい。その言葉を口にし続けながらあなた自身の思うままに思い切り行動するのよ!」

「琥南は私の欲望を満たすためのただ1人の存在・私は琥南のことを思うたびに性的快感の波に襲われ、自分で自分をコントロールできない・私の欲望は彼を専有することで満たされる・・・・・」

 真奈はオウムのように繰り返し繰り返し琥南の与えた暗示を口に出して琥南に近づいてくる。
「くるな!くるなぁーつ!命令だぞ!」
 まるで磁石のように真奈はぴったりと琥南に張り付くとすぐにそのイチモツを咥え込んだ。
 続いて瑠璃子に操られた美佐子が続く。

「ひぃーっ!やめてーっ!やめさせてぇーっ!死んじゃう!死んじゃうよーっ!いたーい、くるしいーっ!」
「琥南は私の欲望を満たすためのただ1人の存在・私は琥南のことを思うたびに性的快感の波に襲われ・・・」

「嬉しい悲鳴だと思ってあげるね。琥南くん」
 瑠璃子は目一杯可愛い顔をして琥南に微笑んだ。

「いやだーっ!女はもういやだーっ!いらねぇーっ!いたーい!死んじゃーう!」
 瑠璃子は目一杯可愛い顔をして琥南に微笑んだ。

「さて。と、隠れてないで出てきたら?」
 瑠璃子は廊下の方にきびすを返して言い放つ。
「さっきからいるのは分かってんだから!」

 廊下は誰もいず静まり返っている。
「だったら、私から行こうか?」
 一歩足を踏み出した瞬間、扉の影からスーツ姿の男が出てきた。

「さすがだな、ママからの使いの者だ」
「ふーん。何の用?」
「琥南を回収に来た」
「あっそ!早いね。だったらさっさと出てくればいいんだ。おかげでコイツに取り込まれるところだった」

「ふっ、オレにはオマエが遊んでいるようにしか見えなかったぞ」
 男は笑った。
「よく言うよ。この女教師を操って琥南をやっつけようとしたくせに!」
「お、おまえ・・・・・気づいてたのか?」
 男は驚きが隠せない。

「だったら何さ!」
「ふっ、ママが惚れ込むだけのことはある素材だな」
「勝手に惚れないでよ、いい迷惑なんだから。あんなマゾむき出しの教師がいるわけないじゃない」
「オマケにオレがやらなければならない琥南へのお灸もオマエさんがほとんど肩代わりしてくれた」
「たまたま流れでそうなっちゃったの!」
 瑠璃子は苦笑した。


「パーティー楽しみにしているよ。アンタへの識者会の評価が楽しみだ」
「パーティー?識者会?なにそれ?」
「いずれ分かる。課題をしっかりとクリアーしろよ。琥南を回収したらオレは消える」

「あっ!」
 瑠璃子の顔がぱっと明るくなった。
「なんだ?どうしたんだ」
「あんたの顔思い出したよ。こう見えても私、ヒトの顔覚えはいいんだ!」
「でたらめ言うな。オレはあんたに会うのはこれが初めてだ」

「うん、うん。だよね。でも私にはわかってる。あなた、女でしょ」
「・・・・・・・・!」
「ほら!あたり!」
 瑠璃子ははしゃぐように言った。

「最近、パソコン見てたらあなたの顔あったよ」
「な、なに!どこにだ」
「んー今は言えない。この先にどう影響あるかしらン!わからないもの。保身のために今は黙秘!」
「おい!言えよ!どこにあった」
「TEST終わったら教えてあげるね。今は秘密にしとく。そうだ、また会うときに必要だから名前教えてよ」
「・・・・・・・・」

「いいでしょ!名前くらい」
「・・・・オレの名は・・ナイトホーク」
「ふ〜ん、ナイトホークさん。あ〜なるほどねぇ」
 瑠璃子は何かを思い出すフリをしながら大きくうなづいた。

「な、なにがなるほどだ!」
「今度ね、今度。でもナイトホークさんも落ち込まないでね、あんな琥南の『コピー』なんてワザ、使われたら誰の人形だって一変に取り込まれちゃうよ。女教師を篭絡したナイトホークさんの技量が至らなかったわけじゃないよ」

 ナイトホークは驚きを隠せない。
「おまえ、そこまで・・・・・・・・」
「瑠璃子よ、陣内瑠璃子。ナイトホークさん!また会いましょう」


「ふっ、楽しみだし恐いなお前。敵じゃなくてよかった」
「敵になったりして・・・・」
「だったら今度会うときは本気だ」
「いいよぉ〜っ!負けないよぉ〜っ!」


「琥南!『とっちゃんボーヤ、眠れ!よい子』」
 ナイトホークが琥南をただの子どもに堕とすキーワードを叫ぶ。
「あっだ、だめ!」
 瑠璃子は叫んだ。

 そのときかすれ声で叫んだ琥南の『やめろぉー』の言葉が、真奈たちへの拒絶か、子どもに戻されることを拒んでのものか瑠璃子には分からなかった。



「えーん、えーん、えーん、こわいよぉー、ぼく、なにしてるのぉー。なんでみんな裸なのぉーっ」
 琥南は一瞬にして小学生の子どもに成り下がる。
 真奈と美佐子はそれでも琥南にとりついて離れない。
「これで琥南も女にトラウマの一つもできただろう」
「あっ五十嵐せんせーっ!たすけてぇーっ、ぼく、なんでこんな目にあうのーぉ!ぬるぬるしてて気持ち悪いよーっ」
 琥南は大声で泣きじゃくる。

「今度は本泣きだね」
 瑠璃子が笑った。笑いながら真奈や美佐子をトランス状態にしていく。
「瑠璃子。さっきオマエ『ダメ』とか言ったのはなぜだ?」
 琥南を女たちから引き剥がし服を投げつけて着るように促しながら、ナイトホークは瑠璃子に聞いた。

「だって、ホラ、あれあれ!」
「えーん、えーん、こわいよぉー!ままーぁ!ままぁー!」
 瑠璃子の指の先には教師の真矢が子どもに戻って泣きじゃくる姿があった。
「あっ」
 ナイトホークが呆然としている。
「だって、コイツがじび先生にコピーしたのはまるまる自分自身だから、ナイトホークさんの後催眠キーワードもコピーされちゃったのよ」


「なんてワザ使いやがるんだ、ゴジラ並みに危険なヤツだ。本当にコイツは!」
「でも、この先生大変」
「ん?」
「ナイトホークさんと、琥南と、私の3人がこの人を支配しちゃったんだよ」
「人格崩壊を起こすかもしれないな」
「あっ、やっぱりそういうの起こりえるんだ」
 瑠璃子は驚いた。
「簡単な処置だけはしておく。いずれ組織の命を受けたブリーダーが再調整する。悪くない素材だ」
「ブリーダー?」
「いずれ分かる。お前も課題の出来次第でブリーダーかハンターの称号をうけるだろうよ」
「なにそれ、私は自分勝手に遊び呆けていられればなにもいらないよ」
 瑠璃子はそういいながらカラカラと笑った。


「琥南はいつもこうして仕事の時だけ覚醒させてるの?」
「まあな、利用価値は高いと組織は評価している。子どもだけに用途が広い。子ども対子どもや油断させて大人の相手にも使えるからな。今回見ての通りだ」

「なるほどね。覚醒のキーワードもあるの」
「『とっちゃんボーヤ、仕事だ・迎えに来たぞ』だ」

 次の瞬間、琥南と真矢がはじかれたように立ち上がった。
「『とっちゃんボーヤ、眠れ!よい子』でシャットダウンだ」
 ナイトホークのその言葉で2人はふたたび取り込まれる。

「いかんな。勝手にキーワードを教えるなんて・・・・。私としたことが」
「だね。でも・・・・」
 瑠璃子が不思議そうな顔をした。
「でも・・・なんだ?」
「なんで私、そんなこと聞こうと思ったんだろ?」
「さあな、お前の気まぐれか?」
「かもね。気まぐれも私大好き」
 瑠璃子は気にも留めずに笑った。


「それはそうと、この2人どうするか」
「琥南が堕とした2人ね」
 瑠璃子は床に倒れている美佐子と真奈に視線を移す。
「瑠璃子、お前が取り込め。どうせお前、ひとクラス堕としたろ」
「ありゃ、知ってた?」
「こいつらも同じセットにしておけ。お前は集団催眠も出来るようだな」
「セットって、マックのバリューパックじゃあるまいし・・・」
「ほら、ヤツラが来たぞ」

 ラボ室の入り口に瑠璃子に操られた生徒達に拘束され、すでに気力さえ失いかけて呆然とする茶羅が囲まれるように立っていた。

「そうそう、私が学院に来た目的はこのコだったんだっけ。すっかり忘れてた」
「いい加減なヤツだな」
「ウフ!それ私には褒め言葉。このコ警察の潜入捜査員なの。私の正体バらされると思って細工しに来たんだ」
「そいつは残念だったな」
「えっ?」

「あんたがあまりにも勝手に動いて連絡入れないもんだから、ママは本物の陣内瑠璃子を解放したぞ」
「ひっどー!さっきは何も言ってなかった!」
「間もなく本物が帰ってくる。アンタに課題を早くこなすように急かすママの作戦だよ」
「折角、レディースワットにいる私のペットからこのコの情報掴んだのに」
「なんだ、もう課題をクリアしてるのか?」
「えっ?」
「テストは普通、狩りの対象を名指しして1人の篭絡と提出なんだが・・・・」
「あれ?名指しなんてされてないよ」
「瑠璃子の課題は特別なのかもな。まあ頑張れよ。期日は間近だ」

「関係ないよ。私は好き勝手に遊ぶ」
「課題はクリアしろ。でないと本当に粛清されるぞ。組織を侮るな」
「じゃあ本当にナイトホークさんとやりあうの?」
「素直に忠告を聞け!ママの言いつけを守るんだ」

「私、素直じゃないからね。ママには少しお灸をすえようかと思って」
「おまえ・・・何考えてんだ」
「わかったよ。ナイトホークさんは良さげな人だから忠告は聞いとく。でも課題はまだまだなんだ」
「急げよ。時間はない」
「分かってるって!このコ潰そうと思ったけど違う使い道考えて課題をこなすよ」
「頑張れよ。オレはお前とはやりあいたくない」
「うん、そーだね」
 瑠璃子は真奈と美佐子を覚醒させる。
 2人はふらふらと瑠璃子の後に続く。
「じゃあ、消えるね」
「ママには逆らうな。絶対だぞ!」

 瑠璃子は手を振って茶羅とクラスの操り人形たちを連れて出て行った。

「瑠璃子、お前の力と洞察力には驚かされた。恐らく、お前はオレ以上だよ」
 そうつぶやいてナイトホークは真矢に処置を施して平常体に戻して教室を後にさせた。

「琥南くん、おうち帰るよ」
 いつもの家庭教師である五十嵐晴香の顔に戻って琥南に促す。
「はぁーい、先生!」
 琥南はナイトホークの手をとって教室を出て行った。



 その様子を教室の黒板の上にあるカメラが捉えていた。
「ナイトホークと琥南さま初号機、3号機が教室を出ました」
 中等部棟の放送室にあるモニターを見ていた2人の女子学生のうちの1人がヘッドフォンを外しながら言った。
 
 2人とも目鼻立ちのよい琥南好みのクラスメートだった。
「会話、メモしたろうな?」
 腰まである長い髪の清楚な印象をもつ南條静香が口火を切って聞いた。
「はい。仰せのとおりに」
 無表情で言いつけに従う若月麗奈がメモを手に取り読み上げようとする。
「いや、やめろ。オレまで堕とされてはかなわん。キーワードに間違いないな」

「はい。映像からみても琥南さまご自身に反応が見られました。間違いございません」
 麗奈は淡々と言葉を返す。
「よし。いずれお前にはオレの救出に出向いてもらう」
「はい、仰せのままに」

「アイツらの興味の一部だけでもオレの力で絡め取れただけで十分成功だ。あんな化けモンみたいな2人、さすがのオレ様だって堕とせないよ。意識の掠め取りがいいところだ。それでも本体をあれだけ恥ずかしく犠牲にしてだぜ。きついねぇ〜」



 静香は腕組みをして冷や汗をミッキーマウスの可愛いハンカチで拭った。
 静香のお気に入りのマスコットだった。
 映像が巻き戻されていく。ナイトホークと瑠璃子の顔が再び映し出されていた。
「ケケケケッ、馬鹿め。オレがコピーを他につくらずにおくと思うか。オレははなっから組織なんか信用してネエよん!2号機はここにいるんだぜ」

 静香は外見に似合わぬ下卑た言葉で琥南そっくりに笑った。
「あいつらは、オレが今日午前中まともに授業受けてたと思ってんのかねぇ〜?まあそのおかげで放送室でレズってるお前とコイツを見つけて人格コピーを試すことが出来たんだけどよ。保険が役に立ったってワケだ」

 そう言いながら静香は麗奈の胸を鷲掴みにもみ始めた。
「はぁ〜、はげしい〜、静香、すごい、いい、もっとぉ、もっとぉ」
 麗奈は琥南のコピー2号機である静香の豹変に昂ぶっていた。
 麗奈もまた琥南に自我の根を掴まれて静香の言いなりになっている。
「ケケケケ、お前たちが放送室でイタズラしてた監視システム、おかげで助けてもらったよ。いづれ、ほとぼりがさめたらオレ自身を解放しに出かければいい。それまではこの静香の体を借りて楽しませてもらおうか」

 静香は麗奈の唇をこじ開けて下を口の中に入れる。
「ん〜、んん〜」
 麗奈は悦びの声をあげる。

(いずれ、いずれな、事件が終息するまでは身を潜めておくことだな。もう組織とはオサラバだ)
 静香は意味深なイヤらしい笑いを浮かべて麗奈のスカートに手を潜り込ませた。
「あんっ!」
 麗奈が電気ショックでも受けたように体をピクンっと震わせた。

 
 


 

 

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